JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド

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5.4.1 ジョブ実行環境に関する環境設定について検討する

JP1/AJS2 - Agentホストのジョブ実行環境の環境設定項目について説明します。

Windowsの場合,[エージェント環境設定]ダイアログボックスで値を設定します。UNIXの場合,Queue.conf(ジョブ実行環境設定ファイル)に値を設定してから,jbssetcnfコマンドで設定を反映してください。

なお,Windowsの場合でダイアログボックスの表示項目にないパラメーターについては,任意のファイル名の構成定義ファイルに環境設定情報を記述し,jbssetcnfコマンドを実行してシステムに反映します。設定方法の手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 14.1.1 スケジューラーサービス環境の設定手順」を参照してください。

以降の表に示す,設定値を決定する理由や推奨値を参考にして,設定値を検討してください。

<この項の構成>
(1) [ジョブ実行環境]タブの設定項目(Queue.conf)
(2) ジョブ実行環境のその他の設定を定義する(UNIX限定)

(1) [ジョブ実行環境]タブの設定項目(Queue.conf)

表5-25 [ジョブ実行環境]タブの設定項目(Queue.conf)

設定内容とパラメーター(表示項目) 設定値を決定する理由
(設定を変更する
必要がある場合)
推奨値 設定が有効
になる時期
エージェントプロセス実行時のワークディレクトリ名

Windows
[エージェントプロセス実行時のワークディレクトリ名]

UNIX
WorkPath
デフォルトで設定されているディレクトリがあるディスク容量に,空きがない場合,ディスク容量に空きのあるディレクトリを指定してください。 デフォルトで使用してください。 JP1/AJS2の再起動後

(2) ジョブ実行環境のその他の設定を定義する(UNIX限定)

表5-26 その他の設定項目(Queue.conf)

設定内容とパラメーター(表示項目) 設定値を決定する理由
(設定を変更する
必要がある場合)
推奨値 設定が有効
になる時期
プロセスごとの最大コアファイルサイズの制限フラグ

UNIX
IsLimitCoreSize
ジョブ実行でプロセスごとの最大コアファイルサイズの制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大コアファイルサイズ

UNIX
LimitCoreSize
「プロセスごとの最大コアファイルサイズの制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大データセグメントサイズの制限フラグ

UNIX
IsLimitDataSize
ジョブ実行でプロセスごとの最大データセグメントサイズの制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大データセグメントサイズ

UNIX
LimitDataSize
「プロセスごとの最大データセグメントサイズの制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大パーマネントファイルサイズの制限フラグ

UNIX
IsLimitFileSize
ジョブ実行でプロセスごとの最大パーマネントファイルサイズの制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大パーマネントファイルサイズ

UNIX
LimitFileSize
「プロセスごとの最大パーマネントファイルサイズの制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大メモリーサイズの制限フラグ

UNIX
IsLimitMemorySize
ジョブ実行でプロセスごとの最大メモリーサイズの制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大メモリーサイズ

UNIX
LimitMemorySize
「プロセスごとの最大メモリーサイズの制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大スタックセグメントサイズの制限フラグ

UNIX
IsLimitStackSize
ジョブ実行でプロセスごとの最大スタックセグメントサイズの制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大スタックセグメントサイズ

UNIX
LimitStackSize
「プロセスごとの最大スタックセグメントサイズの制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大CPU時間の制限フラグ

UNIX
IsLimitCpuTime
ジョブ実行でプロセス毎の最大CPU時間の制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大CPU時間

UNIX
LimitCpuTime
「プロセスごとの最大CPU時間の制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大ワーキングセットサイズの制限フラグ

UNIX
IsLimitWorkSize
ジョブ実行でプロセス毎の最大ワーキングセットサイズの制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大ワーキングセットサイズ

UNIX
LimitWorkSize
「プロセスごとの最大ワーキングセットサイズの制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大ファイルディスクリプタ数の制限フラグ

UNIX
IsLimitNoFile
ジョブ実行でプロセス毎の最大ファイルディスクリプタ数の制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後
プロセスごとの最大ファイルディスクリプタ数

UNIX
LimitNoFile
「プロセスごとの最大ファイルディスクリプタ数の制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後
コマンドの検索パスを一時的に保持する

UNIX
IsCacheCmdSearchPath
ジョブ実行OSユーザーの環境変数PATHの値を頻繁に変更するような環境で,その変更をジョブ実行時に直ちに有効にしたい場合は0に変更します。ただし,0にした場合はジョブ実行性能が劣化します。 1 JP1/AJS2の再起動後

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