JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド

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3.4 JP1/AJS2が対応しているネットワーク構成と通信を確認する

JP1/AJS2が対応しているネットワーク構成に応じた,JP1/AJS2の通信設定について説明します。

JP1/AJS2では,次に示すネットワーク構成に対応しています。

なお,ここで説明しているJP1/AJS2の通信設定の考え方は,JP1/Baseの通信設定に従っています。JP1/AJS2の前提プログラムであるJP1/Baseは,さまざまなネットワーク構成に応じて通信設定を変更できます。通信設定は,jp1hosts定義ファイル,通信方式設定ファイルを使用して変更します。JP1/Baseの通信設定については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のJP1/Baseの通信方式の章,およびネットワーク構成に応じたJP1/Baseの通信設定の章を参照してください。JP1/AJS2での通信設定については,「3.4.4 複数LANの構成例と通信設定」,または「3.4.5 ファイアウォールを設定した環境の構成例と通信設定」を参照してください。

注意事項
  • この節で説明する機能は,JP1/Baseの通信方式の設定変更機能に基づいて,JP1/AJS2でもこの機能に対応できるようにするものです。JP1/AJS2の関連プログラムに関して,動作を保証するものではないため,注意してください。なお,この節で説明する構成での関連プログラムの動作に関しては,関連プログラムの開発元に確認してください。
  • イベント・アクション制御機能およびジョブ実行制御機能では,JP1/Base 06-71でサポートされた通信方式の設定変更が行われた場合,一つのホスト名から複数のIPアドレスが解決できるOSでは,通信方法が06-51以前と異なる動作となりますので注意してください。
    06-51以前の場合
    解決されたIPアドレスを,接続が成功するまでhostsファイルの先頭から順次接続を試みます。
    06-71以降の場合で通信方式を変更した場合
    解決されたIPアドレスのうち,jp1hostsファイルの先頭のIPアドレスにだけ接続を試みます。
 

JP1/AJS2が提供する各機能の通信設定への対応状況を次の表に示します。

表3-5 各機能の通信設定への対応状況

機能 通信設定
jp1hosts定義ファイル 通信方式設定ファイル
JP1/AJS2 - View(ジョブ/ジョブネット操作) ※1 ※1
ジョブ実行
ジョブ実行(キューレスジョブ) ×
ジョブのサブミット
判定ジョブ
ORジョブ
イベントジョブ2 JP1イベント受信監視ジョブ ○(−) ○(−)
ファイル監視ジョブ ○(−) ○(−)
メール受信監視ジョブ ○(×) ○(×)
メッセージキュー受信監視ジョブ ○(−) ○(−)
MSMQ受信監視ジョブ ○(×) ○(×)
ログファイル監視ジョブ ○(−) ○(−)
Windowsイベントログ監視ジョブ ○(−) ○(−)
実行間隔制御ジョブ ○(−) ○(−)
アクションジョブ3 JP1イベント送信ジョブ × ※4
メール送信ジョブ × ×
メッセージキュー送信ジョブ × ×
MSMQ送信ジョブ × ×
JP1/Cm2状態通知ジョブ × ×
ローカル電源制御ジョブ
リモート電源制御ジョブ × ※4
オペレーションジョブ
リモートジョブネット
スケジュール実行
コマンドのリモート実行
イベント送受信コマンド(ajsevput,ajsevget) × ×
JP1/AJS2 Console ※5 ※5

(凡例)
○:サポートしている。
×:サポートしていない。
−:通信しない。

注※1
マネージャー側の設定に関しては対応しています。

注※2
括弧外の記号は,マネージャーとエージェント間の通信設定の対応状況を示しています。括弧内の記号は,各イベントジョブを実行するときに連携するプログラムとの通信設定の対応状況を示しています。

注※3
各アクションジョブを実行するときに連携するプログラムとの通信設定の対応状況を示しています。マネージャーとエージェント間の通信設定は,表の「ジョブ実行」機能,または「ジョブ実行(キューレスジョブ)」機能の対応状況に従います。

注※4
イベントサービスの通信設定に依存します。イベントサーバ設定(conf)ファイルを使用して変更してください。詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」にある,ネットワーク構成に応じたJP1/Baseの通信設定に関する記述を参照してください。

注※5
JP1/AJS2 Console Manager,JP1/AJS2 Console Agentは対応しています。JP1/AJS2 Console ViewはJP1/Baseの機能を使用しないため,該当しません。

注意事項
jp1hostsを設定したり,通信方式を変更したりするホストでは,JP1/Baseの06-71以降を使用してください。
 

次に,JP1/AJS2が対応しているネットワーク構成ごとに運用方法を示します。

<この節の構成>
3.4.1 サーバのネットワーク構成
3.4.2 複数LAN接続
3.4.3 ファイアウォール透過
3.4.4 複数LANの構成例と通信設定
3.4.5 ファイアウォールを設定した環境の構成例と通信設定
3.4.6 WAN環境で使用する場合の通信

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