JP1/Base 機能拡張
JP1/SES形式のイベントとは,バージョン5以前のJP1 シリーズのプログラムであるJP1/SESで処理されていたイベントのことです。該当するイベントには次のものがあります。
- バージョン5以前の製品であるJP1/SESが提供するイベント関数またはコマンドによって登録されたイベント
- バージョン5以前の製品であるJP1/AJS(Windows版)が提供するコマンドによって登録されたイベント
- バージョン5以前の製品であるJP1/SESまたはJP1/AJS(Windows版)にイベントを登録するように設計されたプログラムによって登録されたイベント
- 他ホストで稼働しているJP1/SESまたはJP1/AJS(Windows版)によって自ホストに転送されたイベント
JP1/SES形式のイベントには基本属性(イベントIDやメッセージなど)だけがあり,拡張属性(重大度,ユーザー名,プロダクト名,オブジェクトタイプなど)がありません。
JP1/IMでイベントを[イベントコンソール]画面に表示するには,イベントに拡張属性が設定されている必要があります。したがって,JP1/SES形式のイベントはそのままでは[イベントコンソール]画面に表示することができません。しかし,JP1/Baseの定義ファイルを使用してJP1/SES形式のイベントに重大度などの拡張属性を付加すれば,JP1/IMで[イベントコンソール]画面に表示できるようになります。このように,JP1/SES形式のイベントに拡張属性を付加してJP1イベントに変換することを,JP1/SES形式のイベントの変換といいます。
JP1/SES形式のイベントの変換の概要を次の図に示します。
図3-1 JP1/SES形式のイベントの変換
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.