機能
イベントデータベースの内容をcsv形式に変換して,csvファイルに出力するコマンドです。
形式
jevexport [-h イベントサーバ名]
[-i イベントデータベースファイル名]
[-o 出力ファイル名]
[-f フィルターファイル名]
[-t {ON | OFF}]
[-l コードセット名]
[-k 項目ファイル名]
[-a]
実行権限
Windowsの場合:なし
UNIXの場合:なし
格納先ディレクトリ
引数
-h イベントサーバ名
イベントデータベースの内容をcsv形式に変換して,csvファイルに出力するイベントサーバ名を指定します。このオプションを省略すると,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名がイベントサーバ名として仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,自ホスト名と同じイベントサーバ名が仮定されます。イベントサーバ名は255バイト以内の文字列で指定してください。
このオプションは,-iオプションと同時に指定できません。
-i イベントデータベースファイル名
イベントデータベースの内容をcsv形式に変換して,csvファイルに出力するイベントデータベースファイル名を指定します。パス名を省略した場合は,カレントディレクトリが仮定されます。
このオプションは,-hオプションと同時に指定できません。
-o 出力ファイル名
csvファイルとして出力するファイル名を指定します。このオプションを省略した場合は,カレントディレクトリにimevexport.csvファイルを出力します。
なお,JP1イベントは古い順に出力されます。
-f フィルターファイル名
イベントデータベースに登録されたJP1イベントの中から,csvファイルに出力したいJP1イベントの条件を記述したテキストファイルを指定します。JP1イベントの条件の記述形式は,転送設定ファイルで利用するフィルター条件の記述形式と同じです。詳細については,「6.5.3 フィルターの文法」を参照してください。このオプションを省略した場合,イベントデータベースに登録されたすべてのJP1イベントがcsvファイルへの出力対象となります。
-t {ON | OFF}
JP1イベント登録時刻,JP1イベント到着時刻,および拡張属性の共通情報のSTART_TIMEやEND_TIMEを1970年1月1日からの通算秒の表記からYYYYMMDDhhmmssの西暦表示に変換したい場合は,ONを指定してください。西暦表示に変換しない場合は,OFFを指定してください。なお,このオプションを省略した場合は,OFFを指定した場合と同じ動作になります。
-l コードセット名
csv形式に変換するときにイベントデータベース中の文字列を指定された文字コードに変換します。このオプションを省略した場合は,文字コードを変換しません。指定できる文字コードを次に示します。
-k 項目ファイル名
csv形式に変換するときに出力する拡張属性の固有情報を記述したファイルを指定します。このファイルはテキスト形式で作成してください。項目ファイルの記述形式を次に示します。
以上の条件をファイルに記述した例を次に示します。
AAA ← 時間変更なし
@BBB ← YYYYMMDDhhmmssの西暦表示に変換する
#CCC ← コメント行
このオプションを指定すると,イベントデータベースに記録された固有情報のうち,項目ファイルに記述された拡張属性の固有情報だけが出力されます。
このオプションを省略した場合,イベントデータベースに含まれる拡張属性の固有情報がすべて出力対象となります。
-a
csvファイルの先頭行に基本属性および拡張属性のタイトル名を,見出し行として出力します。拡張属性の固有情報は,属性名称と属性値がペアで出力されるため,最初の個別拡張属性名だけがタイトルとして出力され,以降は省略されます。
日本語で出力する場合は,-lオプションのコードセット名に文字コードを指定してください。-lオプションを指定しない場合は,タイトル名は英語で出力されます。
注意事項
戻り値
0 | 正常終了 |
1 | 引数エラー |
2 | コマンド処理中にcsv出力を中断した |
3 | イベントデータベースに破損レコードを検出した |
255 | そのほかのエラー |
使用例
使用例を次に示します。
イベントサーバ名がServiceのイベントデータベースからfilter.txtに記述されたフィルター条件に合致したJP1イベントだけを取り出し,conf.txtファイルで指定された固有情報だけをcsv形式に変換して,csvconv.csvファイルに出力します。
jevexport -h Service -o csvconv.csv -f filter.txt -k conf.txt