付録I.5 操作ログを出力するための設定

操作ログを出力するための設定は,操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)で行います。操作ログを出力するために設定する内容とその手順について次に示します。

<この項の構成>
(1) 設定手順
(2) 操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)の詳細

(1) 設定手順

操作ログを出力するための設定手順を次に示します。

  1. 操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)を編集する。
  2. jbssetcnfコマンドを実行する。
    設定内容が共通定義情報に反映されます。
  3. 設定を有効にする。
    JP1/Baseを再起動するか,jbs_spmd_reloadコマンドを実行すると設定が有効になります。

(2) 操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)の詳細

操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)の詳細について説明します。

(a) 格納先ディレクトリ

操作ログ定義ファイルの格納先ディレクトリを次に示します。

Windowsの場合
インストール先フォルダ¥conf¥
UNIXの場合
/etc/opt/jp1base/conf/

(b) 形式

操作ログ定義ファイルには,操作ログの出力の有無,操作ログファイル(base_log.log)の出力先,サイズ,保存面数および自動的にファイルを切り替えるための設定を次の形式で定義します。

"項目名"=

設定項目を次の表に示します。なお,操作ログファイルの出力先以外は,すべて16進数で指定します。表中の( )内の数値は,10進数です。

表I-6 操作ログ定義ファイルで設定する項目および初期値

項番項目説明
1ENABLE操作ログの出力を有効にするか無効にするかを指定します。下記以外の値を指定した場合,初期値を仮定します。
  • 初期値
    00000000
  • 操作ログの出力を無効にする場合
    00000000
  • 操作ログの出力を有効にする場合
    00000001
2LOGFILEDIR操作ログファイルの出力先を指定します。
  • 初期値
    Windowsの場合
    インストール先フォルダ¥log¥BASE
    UNIXの場合
    /var/opt/jp1base/log/BASE
3LOGSIZE操作ログファイルのサイズをバイトで指定します。下記の指定できる範囲の下限値よりも小さい値を指定した場合は,下限値を仮定し,上限値よりも大きい値を指定した場合には,上限値を仮定します。
  • 初期値
    00100000(1,024KB)
  • 指定できる範囲
    00002000~00400000(8KB~4,096KB)
4LOGFILENUM操作ログファイルの保存する面数を指定します。下記の指定できる範囲の下限値よりも小さい値が設定された場合には,下限値を仮定し,上限値よりも大きい値が設定された場合には,上限値を仮定します。
  • 初期値
    00000004(4面)
  • 指定できる範囲
    00000001~00000010(1~16面)
5LOGCHANGEOPTJP1/Baseが起動した時点で,自動的にファイルを切り替えるかどうかを指定します。下記以外の値を指定した場合,初期値を仮定します。
  • 初期値
    00000000
  • 起動時に切り替えない場合
    00000000
  • 起動時に切り替える場合
    00000001

(c) 操作ログ定義ファイルの定義例

操作ログを出力する場合の定義例を示します。例えば,ENABLEの値を「00000001」に変更すると,1MBの操作ログが出力され4面まで保存できます。

[JP1_DEFAULT¥JP1BASE¥BASE_LOG]
"ENABLE"=dword:00000001
"LOGFILEDIR"="/var/opt/jp1base/log/BASE"
"LOGSIZE"=dword:00100000
"LOGFILENUM"=dword:00000004
"LOGCHANGEOPT"=dword:00000000