複数の論理ホストを稼働させて,それぞれのサーバで業務を処理します。各サーバはJP1/Baseを実行する実行系であるとともに,お互いの相手サーバの待機系になっています。一つのサーバに障害が発生すると,別のサーバに論理ホストをフェールオーバーさせ,業務を継続します。フェールオーバー先のサーバでは,元から実行していたJP1/Baseと,フェールオーバーしてきたJP1/Baseの二つが稼働することになります(このように複数のJP1/Baseを実行することを多重起動と呼びます)。JP1/Baseは多重起動に対応しています。
両方のサーバが業務処理を実行(アクティブ)している,このようなクラスタシステム構成を,アクティブ・アクティブ構成と呼びます。
アクティブ・アクティブ構成の場合のフェールオーバー前とフェールオーバー後の運用例を次の図に示します。
図1-12 アクティブ・アクティブ構成のフェールオーバー前とフェールオーバー後の運用例