JP1イベントの基本属性を次の表に示します。
表14-1 JP1イベントの基本属性
通称 | 形式※1 | 内容 | JP1/SESでの採否 |
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イベントDB内の通し番号 | 数値(32ビット) | 発行元によらないでこのイベントサーバに到達した順番(ローカルイベントも含む)。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間の転送時に保存されない。主にJP1イベントを擬似オペレーターやほかのイベントサーバへ転送した時の漏れ・重複の防止に用いる。 | × |
イベントID | 数値(32ビット)の2組※2 | 発行APや事象の内容を表す8バイトの値。 | ○ |
登録要因 | 数値(32ビット) | JP1イベントがこのイベントサーバに登録された要因。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間転送時に保存されない。登録要因を次に示す。
| × |
発行元プロセスID | 数値(32ビット) | 発行元APのプロセスID。 | ○ |
登録時刻 | 数値(32ビット) | 発行元イベントサーバでの登録時刻(発行元ホストの時計に基づく。UTCの1970-01-01 00:00:00からの秒数)。 | ○ |
到着時刻 | 数値(32ビット) | 自イベントサーバでの登録時刻(UTCの1970-01-01 00:00:00からの秒数)。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間転送時に保存されない。 | × |
発行元ユーザーID | 数値(32ビット) | 発行元プロセスのユーザーID(数値)。WindowsとJavaでは環境設定による固定値(-1~65,535)。 | ○ |
発行元グループID | 数値(32ビット) | 発行元プロセスのグループID(数値)。WindowsとJavaでは環境設定による固定値(-1~65,535)。 | ○ |
発行元ユーザー名 | 文字列(0~20バイト) | 発行元プロセスのユーザー名。 | ○ |
発行元グループ名 | 文字列(0~20バイト) | 発行元プロセスのグループ名。WindowsとJavaではヌル文字列。 | ○ |
発行元イベントサーバ名※3 | 文字列(0~255バイト) | 発行元のイベントサーバ名。 JP1イベントが,エージェントホスト→サブマネージャーホスト→マネージャーホストのように転送された場合でも,最初のエージェントホストのイベントサーバ名が入る。 | ○ |
送信先イベントサーバ名 ※3 | 文字列(0~255バイト) | 発行元APが他イベントサーバへの転送を明示して指定した場合に,他イベントサーバの名称が入る。 | ○ |
発行元IPアドレス | バイト列(0~16バイト) | 発行元イベントサーバに対応するIPアドレス(NAT(ネットワークアドレス変換)やプロキシを経由した場合および環境設定で転送したJP1イベントについては正確な値ではない)。 | ○ |
送信先IPアドレス | バイト列(0~16バイト) | 送信先イベントサーバに対応するIPアドレス(NAT(ネットワークアドレス変換)やプロキシを経由した場合および環境設定で転送したJP1イベントについては正確な値ではない)。 | ○ |
発行元別通し番号 | 数値(32ビット) | 発行元ホストでのイベントDB内通し番号(転送によって値は変化しない)。※4 | × |
コードセット | 文字列(0~255バイト) | メッセージ・詳細情報・拡張属性が記述されている文字コードセット名。※5 | × |
メッセージ | 文字列(0~1,023バイト)※6 | JP1イベントの内容を表した文字列。 | ○ |
詳細情報 | 文字列またはバイト列(0~1,024バイト)※6 | 任意のデータ。 | ○ |
詳細情報の有無と形式 | メッセージなし | メッセージあり(文字列) |
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なし | - | 1,023バイト |
あり(文字列) | 1,023バイト | 合計1,022バイト |
あり(バイト列) | 1,024バイト | 合計1,023バイト |