イベントログトラップ機能を使用する前に知っておくべきことについて説明します。
(1) 動作環境
イベントログトラップ機能を使用するための動作環境を次に示します。
(2) デフォルトで運用する場合の注意事項
イベントログトラップ機能の動作定義ファイルと転送設定ファイルをデフォルトで使用する場合の注意事項および対策について説明します。
イベントログトラップ機能の動作定義ファイルと転送設定ファイルをデフォルトで使用した場合,JP1イベントの転送に失敗するとKAJP1037-Eのメッセージがイベントログに出力され,JP1イベントに変換されます。変換されたJP1イベントは再度転送され,転送の失敗が繰り返されます。
この転送の繰り返しを回避するためには,KAJP1037-Eのメッセージをイベントログトラップ機能でトラップしないように動作定義ファイルの設定を変更してください。イベントサービスが出力するKAJP1037-Eのメッセージをトラップしない設定例を次に示します。
retry-times 3
retry-interval 10
filter "System"
type Warning Error
end-filter
#重要度が[Error][Warning]で,かつソースが[JP1/Base Event]
#以外のイベントログをトラップする。
filter "Application"
type Warning Error
source !'JP1/Base Event'
end-filter
#重要度が[Error][Warning]で,かつソースが[JP1/Base Event]
#で,かつイベントIDが[1037]以外のイベントログをトラップする。
filter "Application"
type Warning Error
source 'JP1/Base Event'
id !'1037'
end-filter
(3) JP1/AJS2のWindowsイベントログ監視ジョブを使用する場合の注意事項
JP1/AJS2のWindowsイベントログ監視ジョブを使用する場合,イベントログトラップ機能を起動してください。JP1/AJS2のWindowsイベントログ監視ジョブは,JP1/Baseのイベントログトラップ機能が前提となっています。
また,JP1/AJS2で監視するイベントの条件を含むように,動作定義ファイルを設定してください。JP1/AJS2で監視するイベントの条件は,JP1/AJS2で定義した設定と動作定義ファイルで定義した設定の論理積となります。Windowsイベントログ監視ジョブの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド」を参照してください。