イベントデータベースとは,JP1/Baseがインストールされたホストで発生したJP1イベントを蓄積するファイルです。イベントデータベースは,イベントサービスのサービスが起動されると二つ自動生成されます。最初に一方のデータベースが使用され,それが環境設定ファイルで指定した容量に達した場合,もう一方のデータベースに切り替わります。二つ目のデータベースの容量がいっぱいになり一つ目のデータベースに切り替わる際には,一つ目のデータベースの内容がすべて削除されたあとに新しくJP1イベントが蓄積されます。
イベントデータベースが切り替わる流れを次の図に示します。
図1-7 イベントデータベースが切り替わる流れ
イベントデータベースには,ファイル番号が0と1のデータベースがあり,二つのデータベースの切り替えを繰り返します。
イベントデータベースが切り替わるタイミングは,イベントデータベースが環境設定ファイルに指定した容量に達した場合と,JP1イベントを保管しておく期限が環境設定ファイルに指定した期限に達した場合です。デフォルトでは,イベントデータベースが一定の容量に達したときだけ切り替わります。また,コマンドを使って意図的に切り替えることもできます。
イベントデータベースの内容は,JP1/IM - Viewの[イベントコンソール]画面から閲覧したり,コマンドを使ってcsvファイルに出力して確認したりできます。
JP1/IM - Viewについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド」を参照してください。
イベントデータベースの内容をcsv出力する方法については,「6.7 イベントデータベースの内容をcsvファイルに出力する」を参照してください。
イベントデータベースを直接編集したり,イベントサービスの稼働中に,OSのコマンドやバックアップ用のソフトウェアでイベントデータベースをバックアップおよびリストアしたりすると,イベントデータベースを破損するおそれがあるためご注意ください。
メッセージをJP1/IM - View上で確認したい場合は,イベント変換機能を使用してメッセージをJP1イベントに変換し,マネージャーホストへ転送してください。イベント変換機能の詳細については,「7. イベント変換機能の設定」を参照してください。