JP1/IM,JP1/AJS2などのJP1製品では,さまざまなOSが混在する分散システムで安全に運用するために,専用アカウントであるJP1ユーザーを使用しています。JP1ユーザーは,OSのアカウントとは独立して管理されます。JP1/Baseは,分散システム上のJP1ユーザーのアクセス制御を,ユーザー管理機能で行っています。
この節では,ユーザー管理機能の設定の概要を説明します。設定手順の詳細は,4.2以降を参照してください。また,機能概要については「1.3 ユーザーを管理する」を参照してください。
ユーザー管理機能には,ユーザー認証およびユーザーマッピングの二つの機能があります。各機能の設定項目は,設定するホストの役割によって異なります。各ホストで必要な設定項目を次の図に示します。
図4-1 各ホストで必要なユーザー管理機能の設定項目
ディレクトリサーバと連携してログイン認証する場合だけ,ディレクトリサーバ連携機能の設定が必要です。またその場合,ディレクトリサーバ管理者はディレクトリサーバにJP1ユーザー(連携ユーザー)を設定する必要があります。
ユーザー認証,ユーザーマッピングおよびディレクトリサーバ連携機能,それぞれの設定の概要を次に説明します。