リソースプールは,インフラ管理者が管理対象としているハードウェア(サーバ,ロードバランサ,ストレージ,スイッチなど)を物理リソースとして定義します。または,物理リソースを特定の条件でグルーピングしたカテゴリとして定義します。
(1) リソースプールの定義機能と定義方法
リソースプールの定義機能と定義方法を次の表に示します。
表3-25 リソースプール機能一覧
項番 | 機能 | 定義方法※ | ||
---|---|---|---|---|
GUI | 情報収集 | インポート | ||
1 | 物理ホストの新規作成 | ○ | ○ | ○ |
2 | 物理ホストの変更 | ○ | ○ | ○ |
3 | 物理ホストの削除 | ○ | - | - |
4 | ロードバランサの新規作成 | ○ | ○ | ○ |
5 | ロードバランサの変更 | ○ | ○ | ○ |
6 | ロードバランサの削除 | ○ | - | - |
7 | カテゴリの作成 | - | ○ | ○ |
注※ GUI,情報収集,インポートの定義方法については,「3.1.2 構成情報の定義方法」を参照してください。
(2) 物理ホストの新規作成
物理ホストの新規作成について説明します。
表3-26 物理ホストの設定項目一覧
項番 | 設定項目 | 内容 | 必須/任意 |
---|---|---|---|
1 | 名称 | 物理ホストの名称を設定します。 | 必須 |
2 | 説明 | 任意の情報を設定します(本番機または予備機などの情報を設定しておくことを推奨します)。 | 任意 |
3 | 共有 | 物理リソースをリソースパックに割り当てる際に共有できるかどうかの状態を設定します。 | 必須 |
4 | CPU種別 | CPUの種別を設定します。 | 任意 |
5 | CPUクロック数 | CPUクロック数を設定します。 | 任意 |
6 | CPU搭載数 | CPU搭載数を設定します。 | 任意 |
7 | メモリ容量 | メモリ容量を設定します。 | 任意 |
8 | ディスク容量 | ディスク容量を設定します。 | 任意 |
9 | OS名称 | OS名称を設定します。 | 任意 |
10 | OSバージョン | OSバージョンを設定します。 | 任意 |
11 | N+1グループ名 | JP1/SC/Control Managerからの取得情報にN+1モデルの情報が存在した場合のクラスタ名が設定されます。ユーザーの指定はできません。 | 任意 |
12 | 系種別 | JP1/SC/Control Managerからの取得情報にN+1モデルの情報が存在した場合,現用系または待機系の種別が設定されます。ユーザーの指定はできません。 | 任意 |
13 | 資産ID | JP1/NETM/AIMからの取得情報のAssetIDが設定されます。ユーザーの指定はできません。 | 任意 |
14 | シャーシID | BladeSymphonyのシャーシIDを設定します。 | 任意 |
15 | スロット番号 | BladeSymphonyのスロット番号を設定します。 | 任意 |
16 | NIC情報 | NICの情報を設定します(複数指定できます)。 設定できるプロパティ項目については,表3-27を参照してください。 | 任意 |
17 | ソフトウェア情報 | 物理ホストにインストールされているソフトウェア情報を設定します。 設定できるプロパティ項目については,表3-28を参照してください。 | 任意 |
表3-27 NIC情報の属性項目一覧
項番 | 設定項目 | 内容 | 必須/任意 |
---|---|---|---|
1 | NIC名 | NIC名を設定します。 | 任意 |
2 | MACアドレス | MACアドレスを設定します。 | 任意 |
3 | NIC情報 | NICに設定されているネットワーク情報を設定します(複数指定できます)。 複数設定されている場合,物理ホストの一覧には,先頭エントリのネットワーク情報を使用します。 設定できるプロパティ項目については,表3-29を参照してください。 | 任意 |
表3-28 ソフトウェア情報の属性項目一覧
項番 | 設定項目 | 内容 | 必須/任意 |
---|---|---|---|
1 | ソフトウェア名 | ソフトウェア名を設定します。 | 任意 |
2 | バージョン情報 | バージョン情報を設定します。 | 任意 |
表3-29 ネットワーク情報の属性項目一覧
項番 | 設定項目 | 内容 | 必須/任意 |
---|---|---|---|
1 | IPアドレス | IPアドレスを設定します。 | 任意 |
2 | サブネットマスク | サブネットマスクを設定します。 | 任意 |
3 | デフォルトゲートウェイ | デフォルトゲートウェイを設定します。 | 任意 |
(a) 物理ホストの変更
物理ホストの変更について説明します。
(b) 物理ホストの削除
物理ホストの削除について説明します。
(3) ロードバランサの新規作成
ロードバランサの新規作成について説明します。
次に,ロードバランサの作成時に設定する項目とその内容を示します。
表3-30 ロードバランサの設定項目一覧
項番 | 設定項目 | 内容 | 必須/任意 |
---|---|---|---|
1 | 名称 | ロードバランサの名称を設定します。 | 必須 |
2 | 説明 | 任意の情報を設定します(本番機または予備機などの情報を設定しておくことを推奨します)。 | 任意 |
3 | デバイス名称 | ロードバランサのデバイス名を設定します。 | 任意 |
4 | モデル名 | ロードバランサのモデルを設定します。 | 任意 |
5 | 管理IPアドレス | ロードバランサの管理IPアドレスを設定します。 | 任意 |
6 | 共有 | ロードバランサをリソースパックに割り当てる際に共有できるかどうかの状態を設定します。 | 必須 |
7 | バインドリスト | バインドリストの情報を設定します。 バインドリストの情報については,表3-31を参照してください。 | 任意 |
表3-31 バインドリスト情報の属性項目一覧
項番 | 設定項目 | 内容 | 必須/任意 |
---|---|---|---|
1 | 論理サービス情報 | JP1/Cm2/NCから収集した論理サービスの情報が設定されます。ユーザーは設定できません。 論理システムのロードバランシンググループの仮想ホストIPアドレス,ポート番号に該当します。 | 任意 |
2 | 物理サービスリスト | JP1/Cm2/NCから収集した物理サービス情報が設定されます。 物理サービスリストの情報については,表3-32を参照してください。 | 任意 |
3 | ロードバランシング方式 | ロードバランシング方式を設定します。 | 任意 |
表3-32 物理サービスリスト情報の属性項目一覧
項番 | 設定項目 | 内容 | 必須/任意 |
---|---|---|---|
1 | 物理サービス情報 | JP1/Cm2/NCから収集した物理サービスの情報を設定します。ユーザーは設定できません。 論理システムの仮想ホストの業務用IPアドレス,プロセスのポート番号に該当します。 | 任意 |
(a) ロードバランサの変更
ロードバランサの変更について説明します。
(b) ロードバランサの削除
ロードバランサの削除について説明します。
(4) カテゴリの作成
JP1/SC/Control Manager,JP1/NETM/AIM,またはJP1/Cm2/NCからの物理構成情報の収集時に,リソースプール内にカテゴリを自動的に作成します。また,ユーザーがハードウェアを追加した場合も,自動的にリソースプール内にカテゴリを作成します。作成されるカテゴリは次の3種類です。
次に,カテゴリの作成時に設定する項目とその内容を示します。
表3-33 カテゴリの設定項目一覧
項番 | 設定項目 | 内容 | 必須/任意 |
---|---|---|---|
1 | 名称 | カテゴリの名称を設定します。 システムが自動的に設定するものであり,ユーザーは設定できません。 | 必須 |
2 | 条件 | グルーピングするための条件を設定します。 システムが自動的に設定するものであり,ユーザーは設定できません。 | 必須 |