3.2.2 リソースパックの定義
リソースプール内の物理リソースから,論理システムのシステム要件を満たす物理リソースをグルーピングするためのソースパックを定義します。
- <この項の構成>
- (1) リソースパックの定義機能と定義方法
(1) リソースパックの定義機能と定義方法
リソースパックの定義機能と定義方法を次の表に示します。
表3-34 ソースパック定義機能一覧
項番 | 機能 | 定義方法※ |
---|
GUI | 情報収集 | インポート |
---|
1 | リソースパックの新規作成 | ○ | - | - |
2 | リソースパックの変更 | ○ | - | - |
3 | リソースパックの削除 | ○ | - | - |
4 | リソースパックへの物理リソースの割り当て | ○ | - | - |
5 | 物理リソースの割り当て情報の変更 | ○ | - | - |
6 | リソースパックからの物理リソースの割り当て解除 | ○ | - | - |
7 | リソースパック情報のJP1/SC/Control Managerへの連携 | ○ | - | - |
- (凡例)
- ○:定義できる
- -:定義できない
注※ GUI,情報収集,インポートの定義方法については,「3.1.2 構成情報の定義方法」を参照してください。
(a) リソースパックの新規作成
リソースパックの新規作成について説明します。
![[図データ]](figure/sy030214.gif)
- アクセス権限
- 次の操作権限を持つユーザーは,リソースパックを新規に作成できます。
- アクセス権限については,「5.1 ユーザーの管理機能」を参照してください。
- 作成規則
- 作成したリソースパックの配下には自動的にカテゴリ(物理ホストおよびロードバランサ)が追加されます。
- 同一名称のリソースパックは定義できません。
- リソースパックの配下にはリソースパックを定義できません。
- リソースパックの作成時に設定する項目とその内容を示します。
表3-35 リソースパックの設定項目一覧
項番 | 設定項目 | 内容 | 必須/任意 |
---|
1 | 名称 | リソースパックの名称を設定します。 | 必須 |
2 | 説明 | リソースパックの説明を設定します。 | 任意 |
3 | JP1資源グループ | JP1資源グループ名を設定します。 | 任意※1,※2 |
4 | 状態 | 定義したリソースパックの状態を選択します。 リソースパックの状態については,表3-36を参照してください。 | 必須 |
5 | 所有者 | リソースパックの作成操作をしたJP1ユーザー名が設定されます。ユーザーは設定できません。 | 任意※2 |
注※1 JP1資源グループ名が設定されていない場合,インフラ管理者権限を持つすべてのユーザーがアクセスできます。
注※2 所有者とJP1資源グループの設定できる文字は,JP1/Baseでの設定を引き継ぎます。
リソースパックには次に示す状態があります。
表3-36 リソースパックの状態一覧
項番 | 状態 | 説明 |
---|
1 | 定義中 | リソースパックをJP1/IM-View上で定義している状態です。 「定義中」から「定義完了」への移行は,ユーザーが実施します。 |
2 | 定義完了 | リソースパックへの物理リソースの割り当てが完了した状態です。 リソースパックを論理システムに割り当てできます。 |
(b) リソースパックの変更
リソースパックの変更について説明します。
- アクセス権限
- 次の操作権限を持つユーザーは,アクセス権限が設定された範囲でリソースパックの名称などを変更できます。
- アクセス権限が設定された範囲とは,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されているリソースパック,またはJP1資源グループ名が設定されていないリソースパックです。
- アクセス権限については,「5.1 ユーザーの管理機能」を参照してください。
(c) リソースパックの削除
リソースパックの削除について説明します。
- アクセス権限
- 次の操作権限を持つユーザーは,アクセス権限が設定された範囲で既存のリソースパックを削除できます。
- アクセス権限が設定された範囲とは,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されているリソースパック,またはJP1資源グループ名が設定されていないリソースパックです。
- アクセス権限については,「5.1 ユーザーの管理機能」を参照してください。
- 削除規則
- リソースパックを削除した場合,リソースパックが割り当てられている論理システムとのマッピング情報,およびリソースパックに含まれる物理リソースに関連するすべての仮想ホストとのマッピング情報が削除されます。
- リソースパックを削除した場合,リソースパックに割り当てられているすべての物理リソースとリソースパックとのマッピング情報も削除されます。
- 同時に複数のリソースパックは削除できません。
- リソースパックの削除時の削除対象範囲を次に示します。
![[図データ]](figure/sy030215.gif)
(d) リソースパックへの物理リソースの割り当て
リソースパックへの物理ソースの割り当てについて説明します。
- アクセス権限
- 次の操作権限を持つユーザーは,アクセス権限が設定された範囲でリソースパックに物理リソースを割り当てできます。
- アクセス権限が設定された範囲とは,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されているリソースパック,またはJP1資源グループ名が設定されていないリソースパックです。
- アクセス権限については,「5.1 ユーザーの管理機能」を参照してください。
- 割り当ての規則
- リソースパックに物理リソースを割り当てる場合,リソースプールにあるリソースを割り当てます。
- リソースパックに物理リソースを割り当てると,リソースパックと物理リソースとのマッピング情報が生成されます。
- 物理リソースは,共有リソースか占有リソースかの選択ができます。共有リソースの場合は,その物理リソースは複数のリソースパックに対して割り当てできます。占有リソースの場合は,その物理リソースは一つのリソースパックに対してしか割り当てることができません。
- 物理リソースがリソースパックに割り当てられている場合は,その物理リソースが割り当てられているすべてのリソースパックを,JP1/IM - ViewのGUI上に表示します。
- 一つのリソースパックに対して,複数の物理リソースを割り当てることができます。一つのリソースパックに対して,同一の物理リソースを重複して割り当てることはできません。
(e) 物理リソースの割り当て情報の変更
物理リソースの割り当て情報の変更について説明します。
- アクセス権限
- 次の操作権限を持つユーザーは,アクセス権限が設定された範囲で,リソースパック上での物理リソースの割り当て情報を変更できます。
- アクセス権限が設定された範囲とは,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されているリソースパック,またはJP1資源グループ名が設定されていないリソースパックです。
- アクセス権限については,「5.1 ユーザーの管理機能」を参照してください。
- 割り当て情報変更の規則
- 物理リソースが一つのリソースパックにだけ割り当てられている場合,物理リソースは,共有リソースまたは占有リソースに変更できます。
- 物理リソースが複数のリソースパックに割り当てられている場合は,占有リソースに変更できません。
(f) リソースパックからの物理リソースの割り当て解除
リソースパックからの物理リソースの割り当ての解除について説明します。
- アクセス権限
- 次の操作権限を持つユーザーは,アクセス権限が設定された範囲でリソースパックから物理リソースの割り当てを解除できます。
- アクセス権限が設定された範囲とは,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されているリソースパック,またはJP1資源グループ名が設定されていないリソースパックです。
- アクセス権限については,「5.1 ユーザーの管理機能」を参照してください。
- 割り当て解除の規則
- リソースパックから物理リソースの割り当てを解除すると,リソースパックと物理リソースとのマッピング情報が削除されます。
- 論理システム内の仮想ホストとリソースパック内の物理リソースが割り当てられている場合,リソースパックから物理リソースへの割り当てを解除できません。
- 同時に複数のリソースパックと物理リソースの割り当てを解除できません。
(g) リソースパック情報のJP1/SC/Control Managerへの連携
JP1/IM - Viewでリソースパックを定義すると,JP1/SC/Control Managerの物理ホストのグルーピング情報と連携できます。JP1/IM - CMのリソースパック名は,JP1/SC/Control Manager側のサーバパック名となります。JP1/IM - CMの物理ホスト定義のMACアドレスとJP1/SC/Control Manager側で管理されているサーバのMACアドレスが一致する場合に,JP1/SC/Control Managerのサーバパックにサーバがグルーピングされます。
リソースパックの定義または物理リソースの割り当てが変更となった場合,JP1/SC/Control Managerへリソースパック情報を連携します。リソースパック情報の連携をする場合は,JP1/IM - CM動作設定ファイルを編集して,JP1/SC/Control Managerとの連携設定を有効にしておく必要があります。
JP1/IM - CM動作設定ファイルについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Central Information Master リファレンス JP1/IM - CM動作設定ファイル」を参照してください。