3.1.6 プロセスの定義

論理サーバの機能を実現するプロセスの定義について説明します。プロセスの定義には,新規作成,変更,および削除機能があります。

<この項の構成>
(1) プロセスの定義機能と定義方法
(2) プロセスの定義

(1) プロセスの定義機能と定義方法

プロセスの定義機能と定義方法を次の表に示します。

表3-19 プロセス定義機能一覧

項番機能定義方法
GUI情報収集インポート
1プロセスの新規作成
2プロセスの変更
3プロセスの削除
(凡例)
○:定義できる
-:定義できない

注※ GUI,情報収集,インポートの定義方法については,「3.1.2 構成情報の定義方法」を参照してください。


(2) プロセスの定義

プロセスの新規作成,変更,および削除の定義機能について説明します。

(a) プロセスの新規作成

プロセスの新規作成について説明します。

[図データ]

アクセス権限
次の操作権限を持つユーザーは,アクセス権限が設定された範囲で論理サーバの配下にプロセスを新規に作成できます。
  • 業務管理者権限
  • システム管理者権限
アクセス権限が設定された範囲とは,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されている論理システムの配下にあるプロセス,またはJP1資源グループ名が設定されていない論理システムの配下にあるプロセスです。
作成したプロセスのアクセス権限は,論理システムのアクセス権限を継承します。
アクセス権限については,「5.1 ユーザーの管理機能」を参照してください。
新規作成規則
  • プロセスの配下には,一つの仮想ホストを定義できます。論理システム,論理グループ,論理サーバ,およびプロセスは定義できません。
  • 同一の論理システム内では,複数のプロセスの配下には一つの同一仮想ホストを定義できます(プロセス:仮想ホストが,n:1となります)。
  • 同一の論理システム内では,同一名称のプロセスを定義できません。

次に,プロセスの作成時に設定する項目とその内容を示します。

表3-20 プロセスの設定項目

項番設定項目内容必須/任意
1名称プロセスの名称を設定します。必須
2説明プロセスに対する説明を設定します。任意
3ミドルウェア種別ミドルウェアの種別を選択します。ミドルウェアの種別は,定義ファイル(コンボボックス表示内容定義ファイル)にあらかじめ定義しておきます。必須
4プロセス種別プロセスの種別を選択します。プロセス種別は,定義ファイル(コンボボックス表示内容定義ファイル)にあらかじめ定義しておきます。必須
5ポート情報ポートの情報を設定します(複数設定できます)。
ポート情報に設定できる情報については,表3-21を参照してください。
任意

注※ コンボボックス表示内容定義ファイルについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Central Information Master リファレンス コンボボックス表示内容定義ファイル」(3. 定義ファイル)を参照してください。


表3-21 ポート情報一覧

項番設定項目内容必須/任意
1ポート名称ポートの名称(サービス名)を設定します。任意
2ポート番号ポート番号を設定します。任意
3ポート種別ポート種別を設定します。任意

(b) プロセスの変更

プロセスの変更について説明します。

アクセス権限
次の操作権限を持つユーザーは,アクセス権限が設定された範囲でプロセスの名称などを変更できます。
  • 業務管理者権限
  • システム管理者権限
アクセス権限が設定された範囲とは,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されている論理システムの配下にあるプロセス,またはJP1資源グループ名が設定されていない論理システムの配下にあるプロセスです。
アクセス権限については,「5.1 ユーザーの管理機能」を参照してください。

(c) プロセスの削除

プロセスの削除について説明します。

アクセス権限
次の操作権限を持つユーザーは,アクセス権限が設定された範囲でプロセスを削除できます。
  • 業務管理者権限
  • システム管理者権限
アクセス権限が設定された範囲とは,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されている論理システムの配下にあるプロセス,またはJP1資源グループ名が設定されていない論理システムの配下にあるプロセスです。
アクセス権限については,「5.1 ユーザーの管理機能」を参照してください。
削除規則
  • プロセスを削除した場合,そのプロセスと仮想ホストとのリンク情報は削除されます。ただし,仮想ホストは削除されません。
  • 同時に複数のプロセスを削除できません。
プロセスの削除時の対象範囲を次に示します。
[図データ]