2.1.2
フォーマットの定義内容
フォーマットに定義する内容は「型」「セパレータ」「構造」です。各内容について次に説明します。
型
型とは,「製品名」や「製品コード」などのデータ中の項目となる要素の属性や要素の受け取る値などを定義したものです。
セパレータ
セパレータとは,データを区切る記号です。セパレータには,コンマや改行などを使用します。
構造
構造とは,データの構成を表すもので,データの並び順になります。ツリー構造で階層的に表します。
コンポーネント
構造の構成要素を
コンポーネント
と呼び,コンポーネントを組み合わせて構造を作成します。階層の異なるコンポーネント間は親子関係に,階層の同じコンポーネント間は兄弟関係にあります。
型のコンポーネント
コンポーネントには,
型
と
構造
があります。型のコンポーネントとは,型を定義した要素を構造のコンポーネントとして使用したもので,構造の子コンポーネントになります。例えば,構造「分納」は,型を定義した要素「納入数」「納入番号」という子コンポーネントで構成されています。
構造のコンポーネント
構造のコンポーネントとは,子コンポーネントを持ち,その構造自体がコンポーネントとなっているものです。例えば,構造「分納」は,「納入数」「納入番号」という子コンポーネントで構成される構造ですが,構造「明細」の子コンポーネントでもあります。
ルート構造
構造にはデータの最上位で,フォーマット内に一つだけある
ルート構造
があります。
上の図では,構造「MSG2」がルート構造になります。データの順序と一致するように,コンポーネントを組み合わせてルート構造の下にデータの構造を定義します。