付録D.1 ETtransInit(トランスレータの初期化)

形式

#include  "ETtrans.h"

int ETtransInit (char  **c, char  *pszLogFile)

引数
引数種別内容
c出力システムの管理情報のアドレスが格納されます。
pszLogFile入力ログファイル名を指定します。
説明
トランスレータを初期化します。
ETtransExec関数又はETtransExecT関数で変換を実行する前にこの関数を実行し,この関数が正常に終了したことを確認する必要があります。
引数cで取得したシステムの管理情報のアドレスは,ほかのデータ変換処理の関数へ渡す必要があります。
この関数を呼び出したら,ETtransEnd関数が呼び出されるまで,すべての関数処理のログ情報は引数pszLogFileで指定したファイルに出力されます。ただし,ETtransExec関数とETtransExecT関数では,ログ情報の出力先を別ファイルに指定できます。詳細については,ETtransExec関数とETtransExecT関数の説明を参照してください。
引数pszLogFileに指定したファイルを作成又は更新できなかった場合や引数pszLogFileにNULLを指定した場合,エラー情報はデフォルトのログファイル「errlog.txt」に出力されます。デフォルトのログファイルを作成又は更新できなかった場合は,標準出力に出力されます。
この関数内でログファイルに情報を出力する場合,ログファイルの最大サイズは初期値(1MB)となります。ただし,「ettrans.ini」ファイルでログ出力抑止を指定している場合は,引数pszLogFileの指定に関係なく,ログは出力されません。
戻り値
戻り値内容
0x00000000正常に終了しました。
0x01000010指定されたログファイルをオープンできないため,ログを初期値のログファイル名で出力したか又は標準出力に出力しました。
0x01000040出口関数の定義に不正があります。
0x01000100「ettrans.ini」の定義に不正があります。
0x04000000トランスレータを初期化できませんでした。
0x04000002メモリ不足です。
注※
0x01000010,0x01000040,及び0x01000100は,ほかの値と同時に設定される場合があります。