実行時オプションを暗黙的に指定したい場合,システム情報ファイル「ettrans.ini」を利用できます。暗黙的に指定する実行時オプションには「有効」,指定しないオプションには「無効」と定義します。
実行時オプションに加え,「NE」が指定できます。「NE」について説明します。
「NE」はシステム情報ファイルでだけ定義できる実行時オプションです。コマンドのオプションとして直接指定できないので注意してください。
NEオプションは,ログファイルの出力を抑止したい場合に指定します。指定するモード値によって,抑止のレベルが異なります。NEオプションで指定できるモード値とその意味を次に示します。
システム情報ファイルで有効又は無効を定義した実行時オプションについては,トランスレータ起動時,又はAPI関数でのデータ変換時にそのオプションを指定しても,システム情報ファイルの定義内容が優先されます。例えば,指定した実行時オプションがシステム情報ファイルで無効と定義されている場合には,そのオプションは指定されなかったことになります。
システム情報ファイルで有効又は無効を定義していない実行時オプションについては,トランスレータ起動時,又はAPI関数でのデータ変換時の指定に従います。
実行時オプションの有効又は無効は,システム情報ファイルの[Option]セクションに定義します。[Option]セクションでの記述形式を次に示します。
なお,Interschemaで提供するシステム情報ファイルには,[Option]セクションの記述はありません。実行時オプションを定義する場合には,セクション名[Option]から記述してください。
システム情報ファイル「ettrans.ini」の記述例を次に示します。
;ettrans.ini
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[Option]
CIIE = error_info_file.cii※1
CIIR = ※1
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IERR = 0※2
CIIT = 1※2
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