7.1.7 DTDフォーマット挿入機能(/ADオプション)

フォーマット挿入機能を実行して,指定したDTDフォーマットをMDLファイルに挿入するには,コマンド「etmerge」の引数として「/AD」オプションを指定します。

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 引数
(3) /ADオプション指定時の注意事項
(4) 実行例

(1) 形式

etmerge  /AD  旧MDLファイル  新MDLファイル  DTDファイル  
                   {/IN フォーマット名|/OUT フォーマット名}
                   [ルート要素名[展開ネスト数]]

(2) 引数

/AD
指定したDTDフォーマットをMDLファイルに挿入する機能を実行するオプションです。
旧MDLファイル
変更前のMDLファイル名を指定します。種別は入力です。
新MDLファイル
DTDファイルを挿入した後のMDLファイル名を指定します。旧MDLファイルと同じファイルを指定してもかまいません。種別は出力です。
DTDファイル
MDLファイルに挿入するDTDファイル名を指定します。種別は入力です。
フォーマット名
MDLファイルに挿入するDTDフォーマット名を256バイト以内で指定します。入力フォーマットとして挿入する場合は「/IN」,出力フォーマットとして挿入する場合は「/OUT」をそれぞれフォーマット名の前に指定します。種別は入力です。
ルート要素名
DTDフォーマットのルートとする要素名を指定します。指定しない場合,自動的にルートとする要素が選択されます。挿入するDTDフォーマットのルートとする要素の候補が一つだけである場合は,指定しても意味がありません。種別は入力です。
展開ネスト数
DTDフォーマットの再帰構造の展開ネスト数を0~250の範囲で指定します。ルート構造が再帰構造の場合は,1~250の範囲で指定します。指定しない場合,自動的に1となります。挿入するDTDフォーマットに再帰構造がない場合は,指定しても意味がありません。種別は入力です。

(3) /ADオプション指定時の注意事項

(4) 実行例

DTDフォーマット挿入機能の実行例を次に示します。

「OLD.mdl」に,「ADD.dtd」の内容をDTDフォーマット「Format1」として出力側に挿入した結果を「NEW.mdl」として出力します。DTDフォーマットのルート要素は「ROOT1」と,再帰構造の展開ネスト数は「3」とします

etmerge  /AD  OLD.mdl  NEW.mdl  ADD.dtd  /OUT  Format1  ROOT1  3