5.4.2 ettransコマンドの戻り値

トランスレータは,戻り値(整数)を返します。この変換処理の終了後に出力する戻り値によって変換結果やエラー内容などを調べることができます。戻り値の内容や注意事項を次に示します。

<この項の構成>
(1) 戻り値の内容
(2) 注意事項

(1) 戻り値の内容

戻り値
0xYYZZZZZZ

表5-4 ettransコマンドの戻り値

エラー
レベル
YYZZZZZZ意味
I00000000正常に終了しました。
000008テスト用のデータを入力しました。変換は正常に終了しました。
W01000001不正文字コードを検出し,スペースに置き換えました。
000002要素サイズをオーバーしたためデータをカットしました。
000004エラーが発生したが,正常変換できたグループだけ出力しました。
000008テスト用のデータを入力しました。
000010ログファイルを開けなかったため,デフォルトのログファイル又は標準出力にログを出力しました。
000020CII標準又はEIAJ標準のハッシュトータル値がメッセージグループ・トレーラ(MGT)の値と一致しません。
000040出口関数の定義に不正があります。
000080入力フォーマット以降に入力データがあります。
000100「ettrans.ini」の定義に不正があります。
000000その他のワーニングエラーです。
E02000001不正文字を検出しました。
000002要素サイズをオーバーしました。
000004エラーが発生したが,正常変換できたグループだけ出力しました。
000008テスト用のデータでエラーが発生しました。
000000その他のエラーです。
S04000001ファイル入出力エラーです。
000002メモリ不足です。
000004出力データのサイズが出力できるメモリアドレスを超えました。
000008データ変換処理APIのスレッド固有情報又はMDL情報に不正があります。
000010変換できないMDLファイルです(対応ライセンスがありません)。
000000その他のシステムエラーです。
(凡例)
I(インフォメーション):正常に終了しました。
W(ワーニング):変換中にワーニングレベルのエラーが発生しましたが,データ変換は終了しました。
E(エラー):変換中に続行できないレベルのエラーが発生し,データは最後まで変換されないまま途中で終了しました。
S(システムエラー):トランスレータ内部で致命的エラーが発生し,データは最後まで変換されないまま途中で終了しました。

(2) 注意事項

トランスレータの戻り値の注意事項を次に示します。