A社フォーマットの伝票データをB社フォーマットの伝票データに変換する場合を例にして,次にInterschemaを使用したデータ変換の流れを示します。この例では,A社及びB社は,どちらもユーザ独自のフォーマットを使用しているものとします。
図1-2 データ変換の流れ
![[図データ]](figure/zu010020.gif)
- 各社の伝票のフォーマットを定義する
各社の伝票のフォーマットを定義したFDLファイルを作成します。FDLファイルは,FDLエディタで作成します。FDLエディタの操作方法については,「3. FDLエディタの操作」を参照してください。
- FDLファイル間を対応付ける
FDLファイル間を対応付けたMDLファイルを作成します。XMLデータを変換する場合は,FDLファイルの代わりにDTDファイルを用います。このFDLファイル又はDTDファイル間を対応付ける操作をマッピングと呼びます。マッピングは,MDLエディタで実行します。MDLエディタの操作方法については,「4. MDLエディタの操作」を参照してください。
- データを変換する
データを変換するときは,トランスレータの起動コマンドでMDLファイル名を指定して,トランスレータを起動します。起動コマンドについては「5. 変換のコマンド」を参照してください。
MDLファイルで定義されている内容に従って,A社のフォーマットが,B社のフォーマットに変換されます。変換の規則については「6. 定義と変換の規則」を参照してください。
ここでは,ユーザ独自のフォーマット間のデータ変換について説明しましたが,例えば,B社のデータのフォーマットがEDI標準規格のフォーマットである場合にも同様にデータを変換できます。
また,データ変換を実現するために,Interschemaは各種のユティリティ,API,及び関数を提供しています。ユティリティについては,「7. ユティリティ」を参照してください。
API,及び関数の概要については,「8. インタフェース」を参照してください。APIの詳細については,「9. データ変換処理API(C言語)」,又は「10. データ変換処理API(Java言語)」を参照してください。関数の詳細については,「11. ユーザ組み込み関数」を参照してください。