ビジネスメッセージ送信情報の設定が終わったら,ビジネスメッセージ送信コマンドを実行してビジネスメッセージを送信します。
ここでは,ビジネスメッセージ送信時に行われるuCosminexus Message Service for ebXMLの処理の流れについて説明します。
uCosminexus Message Service for ebXMLの処理は,高信頼配信をするかしないかによって異なります。高信頼配信をする場合の,ビジネスメッセージ送信時の処理の流れを次の図に示します。
図5-2 ビジネスメッセージ送信時の処理の流れ(高信頼配信をする場合)
![[図データ]](figure/zu050100.gif)
図中の番号に沿って処理の流れを説明します。次に示す番号は,図中の番号と対応しています。
- コマンドの実行
ユーザーがビジネスメッセージ送信コマンドを実行します。
uCosminexus Message Service for ebXMLによって,ビジネスメッセージが生成されます。
ビジネスメッセージ送信コマンドの実行方法については,「9.3 システム構築・運用コマンド」のMSHSendMessageを参照してください。
- データベースへの登録
uCosminexus Message Service for ebXMLが,送信したビジネスメッセージを永続化メッセージとしてデータベースに登録します。
- ビジネスメッセージの送信
uCosminexus Message Service for ebXMLが,ビジネスメッセージを受信側のMSHに送信します。
- MSHシグナルの受信
uCosminexus Message Service for ebXMLは,受信側のMSHからMSHシグナルを受信します。
MSHシグナルには,Acknowledgmentメッセージ(正常時のシグナル)とErrorメッセージ(エラー時のシグナル)があります。uCosminexus Message Service for ebXMLは,MSHシグナルの種類からビジネスメッセージの送信結果を判断します。MSHシグナルが届かない場合,または警告レベルのErrorメッセージを受信した場合は,CPAファイルで指定した再送回数/間隔分,送信処理のリトライをします。
- 送信結果の通知
uCosminexus Message Service for ebXMLは,ビジネスメッセージの送信結果をユーザーに通知します。
JP1のイベント送信,またはUOCの起動によって,次の内容を通知します。
- ビジネスメッセージの送信結果(成功または失敗)
- 送信したビジネスメッセージの情報
- 送信したビジネスメッセージのペイロード情報
ビジネスメッセージの送信結果をユーザーに通知するために必要な設定については,「7.5 送信結果/受信定義ファイル(rcvdef.xml)」を参照してください。
高信頼配信をしない場合,「4. MSHシグナルの受信」が行われません。また,「5. 送信結果の通知」では,ビジネスメッセージの送信に成功しても失敗しても「成功」と通知されます。
ユーザーは,「2. データベースへの登録」でデータベースに登録された永続化メッセージの情報を運用支援GUIから参照できます。運用支援GUIの詳細については,「5.5 運用支援GUIでのビジネスメッセージの照会」を参照してください。