7.6 送信情報ファイル

ビジネスメッセージを送信するために必要な情報をまとめておく定義ファイルです。ビジネスメッセージ送信コマンドを実行するときに,このファイルのフルパスを-cfオプションの引数に指定します。ビジネスメッセージ送信コマンドの詳細については,「9.3 システム構築・運用コマンド」のMSHSendMessageを参照してください。

<この節の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 定義できるコンテナ
(4) 定義できるキー
(5) 定義例

(1) 形式

XML形式です。記述形式の詳細については,「7.2 定義ファイルの形式」を参照してください。

(2) ファイルの格納先

送信情報ファイルの格納先は任意です。

なお,次のディレクトリにサンプルファイルがあります。サンプルファイルを定義ファイルの格納ディレクトリにコピーして編集してください。

(3) 定義できるコンテナ

(4) 定義できるキー

送信情報ファイルで定義できるキー要素の一覧を,次の表に示します。

表7-9 送信情報ファイルのキー要素一覧

項番コンテナキー説明デフォルト値任意/必須
1送信メッセージ定義
SEND_MESSAGE_DEFINITION
メッセージ交換定義識別子※1
MESSAGING_DEFINITION_ID
メッセージ交換定義識別子を,127バイト以内の文字列で指定します。※2なし。必須
2サービス名
SERVICE
CPAファイルに記載されている,送信対象のサービス名を255バイト以内の文字列で指定します。※2なし。必須
3サービス名表記種別※1
SERVICE_TYPE
CPAファイルに記載されている,送信対象のサービス名表記種別を255バイト以内の文字列で指定します。※2なし。任意
4アクション名※1
ACTION
CPAファイルに記載された,送信対象のアクション名を255バイト以内の文字列で指定します。※2なし。必須
5会話識別子
CONVERSATION_ID
業務アプリケーション側でebXMLの会話管理をする場合,その会話を一意に識別する識別子を255バイト以内の文字列で指定します。※2なし。任意
6メッセージ識別子
MESSAGE_ID
業務アプリケーション側でビジネスメッセージに対して識別子を割り当てたい場合に,255バイト以内の文字列を指定します。※2なし。任意
7参照メッセージ識別子
REF_TO_MESSAGE_ID
送信メッセージを,ある送信メッセージと関連づけたい場合など,呼び出し側の運用で必要な場合だけ指定します。255バイト以内の文字列で指定します。※2なし。任意

注※1 キーに指定する値はXML属性値であるため,次を考慮して指定してください。

注※2 各キーのバイト長は,MSH実行環境定義ファイルのSYSTEM_INFO/ENCODINGに指定した文字コードでのバイト長を意味します。MSH実行環境定義ファイルの詳細については,「7.4 MSH実行環境定義ファイル(mshenv.xml)」を参照してください。


(5) 定義例