3.2 システム構築の手順

uCosminexus Message Service for ebXMLのシステム構築手順について説明します。この章では,uCosminexus Message Service for ebXMLの各前提ソフトウェアについては,uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムを構築するときに追加・変更が必要な項目だけを説明しています。uCosminexus Message Service for ebXMLの各前提ソフトウェアの構築手順や構築方法についての詳細は,各関連マニュアルを参照してください。また,システム構築で設定する定義ファイルの詳細については「7. 定義ファイル」を,使用するコマンドの詳細については「9. コマンドリファレンス」を,それぞれ参照してください。

uCosminexus Message Service for ebXMLをインストール後,動作確認ができるようになるまでのuCosminexus Message Service for ebXMLのシステム構築手順を,次に示します。

図3-2 uCosminexus Message Service for ebXMLのシステム構築手順

[図データ]

  1. uCosminexus Message Service for ebXMLのインストール
    uCosminexus Message Service for ebXMLをインストールします。
  2. HiRDBの環境設定
    ビジネスメッセージを格納するデータベースを構築します。「3.3 HiRDBの環境設定」を参照してください。
  3. JDBCドライバの環境設定
    uCosminexus Application ServerとHiRDBとを連携させるための設定をします。「3.4 JDBCドライバの環境設定」を参照してください。
  4. Hitachi Web Serverの環境設定
    uCosminexus Message Service for ebXMLで使用するWebサーバの設定をします。「3.5 Hitachi Web Serverの環境設定」を参照してください。
  5. UOCの作成
    uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムを,JP1によって管理・運用しない場合,ユーザーはビジネスメッセージの情報を参照するために,uCosminexus Message Service for ebXMLが提供するUOC用インターフェースを使用してUOCを作成し,利用できます。UOCの作成は任意です。
    UOC用インターフェースの詳細については,「8. UOCリファレンス」を参照してください。
  6. uCosminexus Application Serverの環境設定
    Java基盤となるアプリケーションサーバを構築します。「3.6 uCosminexus Application Serverの環境設定」を参照してください。
  7. uCosminexus Message Service for ebXMLの環境設定
    uCosminexus Message Service for ebXMLの定義ファイルを作成します。「3.7 uCosminexus Message Service for ebXMLの環境設定」を参照してください。
  8. セキュリティ環境の構築
    uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムにセキュリティ環境を構築します。セキュリティ環境の構築は任意です。
    適用するセキュリティ環境に応じて,次の中から必要な項目を参照してください。
  9. CPAファイル・メッセージ交換定義ファイルの作成
    CPAファイルは,取引企業とあらかじめ記載内容を決定しておく必要があります。CPAファイルの作成方法については,ebXMLのCPPA仕様書を参照してください。CPAファイルの作成に当たって,uCosminexus Message Service for ebXMLでは制限事項があります。「付録B CPAファイル作成時の制限事項」を参照してください。
    作成したCPAファイルからメッセージ交換定義ファイルを生成する方法については,「9.3 システム構築・運用コマンド」のMSHDeployMsgDefを参照してください。
  10. JP1の環境設定
    uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムを,JP1によって管理・運用する場合,JP1の環境設定をします。JP1の環境設定は任意です。
    なお,uCosminexus Message Service for ebXMLに特化した設定手順はありません。JP1のマニュアルを参照して,環境設定をしてください。
  11. uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムの動作確認
    uCosminexus Message Service for ebXMLのシステム構築が完了したら,構築したシステムが正しく動作するかどうかを確認するために,システムを起動させてビジネスメッセージを送受信したあと,システムを停止させます。uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムの起動と停止については「4.1 uCosminexus Message Service for ebXMLシステムの起動」および「4.2 uCosminexus Message Service for ebXMLシステムの停止」を参照してください。ビジネスメッセージの送受信については,「5.2 ビジネスメッセージの送信」および「5.3 ビジネスメッセージの受信」を参照してください。