uCosminexus Message Service for ebXMLのシステム構築手順について説明します。この章では,uCosminexus Message Service for ebXMLの各前提ソフトウェアについては,uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムを構築するときに追加・変更が必要な項目だけを説明しています。uCosminexus Message Service for ebXMLの各前提ソフトウェアの構築手順や構築方法についての詳細は,各関連マニュアルを参照してください。また,システム構築で設定する定義ファイルの詳細については「7. 定義ファイル」を,使用するコマンドの詳細については「9. コマンドリファレンス」を,それぞれ参照してください。
uCosminexus Message Service for ebXMLをインストール後,動作確認ができるようになるまでのuCosminexus Message Service for ebXMLのシステム構築手順を,次に示します。
図3-2 uCosminexus Message Service for ebXMLのシステム構築手順
![[図データ]](figure/zu030200.gif)
- uCosminexus Message Service for ebXMLのインストール
uCosminexus Message Service for ebXMLをインストールします。
- HiRDBの環境設定
ビジネスメッセージを格納するデータベースを構築します。「3.3 HiRDBの環境設定」を参照してください。
- JDBCドライバの環境設定
uCosminexus Application ServerとHiRDBとを連携させるための設定をします。「3.4 JDBCドライバの環境設定」を参照してください。
- Hitachi Web Serverの環境設定
uCosminexus Message Service for ebXMLで使用するWebサーバの設定をします。「3.5 Hitachi Web Serverの環境設定」を参照してください。
- UOCの作成
uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムを,JP1によって管理・運用しない場合,ユーザーはビジネスメッセージの情報を参照するために,uCosminexus Message Service for ebXMLが提供するUOC用インターフェースを使用してUOCを作成し,利用できます。UOCの作成は任意です。
UOC用インターフェースの詳細については,「8. UOCリファレンス」を参照してください。
- uCosminexus Application Serverの環境設定
Java基盤となるアプリケーションサーバを構築します。「3.6 uCosminexus Application Serverの環境設定」を参照してください。
- uCosminexus Message Service for ebXMLの環境設定
uCosminexus Message Service for ebXMLの定義ファイルを作成します。「3.7 uCosminexus Message Service for ebXMLの環境設定」を参照してください。
- セキュリティ環境の構築
uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムにセキュリティ環境を構築します。セキュリティ環境の構築は任意です。
適用するセキュリティ環境に応じて,次の中から必要な項目を参照してください。
- CPAファイル・メッセージ交換定義ファイルの作成
CPAファイルは,取引企業とあらかじめ記載内容を決定しておく必要があります。CPAファイルの作成方法については,ebXMLのCPPA仕様書を参照してください。CPAファイルの作成に当たって,uCosminexus Message Service for ebXMLでは制限事項があります。「付録B CPAファイル作成時の制限事項」を参照してください。
作成したCPAファイルからメッセージ交換定義ファイルを生成する方法については,「9.3 システム構築・運用コマンド」のMSHDeployMsgDefを参照してください。
- JP1の環境設定
uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムを,JP1によって管理・運用する場合,JP1の環境設定をします。JP1の環境設定は任意です。
なお,uCosminexus Message Service for ebXMLに特化した設定手順はありません。JP1のマニュアルを参照して,環境設定をしてください。
- uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムの動作確認
uCosminexus Message Service for ebXMLのシステム構築が完了したら,構築したシステムが正しく動作するかどうかを確認するために,システムを起動させてビジネスメッセージを送受信したあと,システムを停止させます。uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムの起動と停止については「4.1 uCosminexus Message Service for ebXMLシステムの起動」および「4.2 uCosminexus Message Service for ebXMLシステムの停止」を参照してください。ビジネスメッセージの送受信については,「5.2 ビジネスメッセージの送信」および「5.3 ビジネスメッセージの受信」を参照してください。