6.4 主な障害とその対策

uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムに発生する主な障害,および障害に対するユーザーの対策を次に示します。

表6-2 主な障害の種類とユーザーの対策

項番発生した事象障害の種類ユーザーの対策
1uCosminexus Message Service for ebXMLが閉塞した。メッセージ交換定義ファイルの内容が不正。メッセージ交換定義導入コマンドを実行して正しいメッセージ交換定義ファイルを生成し,サーバを再起動してください。
2不正ファイルの保存中に,予期しないエラーが発生。トレースを取得し,保守員に連絡してください。
3システム内部で予期しないエラーが発生。トレースを取得し,保守員に連絡してください。
4Java環境でメモリ不足(java.lang.OutOfMemoryError)が発生。マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照し,JavaVMのメモリチューニングをしてください。チューニングで障害回避できない場合は,単純に必要なメモリが足りないので,マシンに搭載するメモリを増やしてください。
5項番1から項番4以外の障害が発生。トレースを取得して,閉塞状態になった原因を調査します。原因を取り除いたあと,サーバを再起動してください。
6ビジネスメッセージが送信失敗した。ビジネスメッセージ送信コマンドに指定したメッセージ交換定義ファイルがない。ビジネスメッセージ送信コマンドの指定を見直してください。指定が正しい場合は,メッセージ交換定義導入コマンドでメッセージ交換定義ファイルを生成してください。
7データベースへのアクセスエラーが発生。データベースのログを確認し,障害に対処します。必要に応じて,uCosminexus Message Service for ebXMLを停止し,データベースの障害を回復後,再起動してください。
8HTTP通信エラーが発生。通信エラーの原因を特定し,対処してください。
CPAファイルの内容に誤りがある,またはCPAファイルの定義とほかの定義ファイルとに矛盾があるなど,原因がCPAファイルに関係する場合,CPAファイルおよびメッセージ交換定義ファイルを再度生成する必要があります。
9XML電子署名処理でエラーが発生。エラーの原因を特定し,対処してください。
CPAファイルの内容に誤りがある,またはCPAファイルの定義とほかの定義ファイルとに矛盾があるなど,原因がCPAファイルに関係する場合,CPAファイルおよびメッセージ交換定義ファイルを再度生成する必要があります。
10タイマーが未起動。タイマー起動コマンドを実行して,タイマーを起動してください。
11高信頼配信でリトライオーバー。高信頼配信でエラーとなる原因を特定し,対処してください。相手サーバが起動しているか,または相手サーバにエラーが発生していないかを確認してください。
12送信後,相手サーバからErrorメッセージを受信。送信結果情報からErrorメッセージの内容を確認し,対処してください。相手サーバの問題の場合もあるため,その場合相手サーバへの確認が必要です。
13ビジネスメッセージの受信エラーが発生した。受信したビジネスメッセージが不正。相手サーバに確認してください。
CPAファイルが不正の場合は,CPAファイルおよびメッセージ交換定義ファイルを再度生成する必要があります。
14ビジネスメッセージが一時停止状態になった。受信ファイルのディレクトリ格納に失敗。原因を特定し対処したあと,一時停止メッセージ解除コマンドおよびタイマー回復コマンドを実行してメッセージを再受信してください。対処方法の詳細については,「6.4.1 ビジネスメッセージが一時停止状態になった場合の対処」を参照してください。
<この節の構成>
6.4.1 ビジネスメッセージが一時停止状態になった場合の対処