5.3 ビジネスメッセージの受信

uCosminexus Message Service for ebXMLは,相手パーティが送信したビジネスメッセージを受信します。また,ユーザーの設定に従って,ビジネスメッセージの受信をJP1,またはユーザーが作成したUOCに通知できます。

ここでは,ビジネスメッセージ受信時に行われるuCosminexus Message Service for ebXMLの処理の流れについて説明します。ビジネスメッセージを受信するために必要な設定については,「3.7.4 送信結果/受信定義ファイルの作成」を参照してください。

uCosminexus Message Service for ebXMLの処理は,高信頼配信をするかしないかによって異なります。高信頼配信をする場合の,ビジネスメッセージ受信時の処理の流れを次の図に示します。

図5-3 ビジネスメッセージ受信時の処理の流れ(高信頼配信をする場合)

[図データ]

図中の流れに沿って処理の詳細を説明します。次に示す番号は,図中の番号と対応しています。

  1. ビジネスメッセージの受信
    uCosminexus Message Service for ebXMLは,送信側のMSHが送信したビジネスメッセージを受信します。
  2. データベースへの登録
    uCosminexus Message Service for ebXMLは,受信したビジネスメッセージを永続化メッセージとしてデータベースに登録します。
  3. MSHシグナルの送信
    uCosminexus Message Service for ebXMLは,送信側のMSHに受信処理が終了したことを通知するために,MSHシグナルを送信します。
  4. ペイロードの出力
    受信したビジネスメッセージに添付されたペイロードを,受信メッセージ格納ディレクトリに格納するか,またはメモリに出力します。
  5. 受信の通知
    uCosminexus Message Service for ebXMLは,ビジネスメッセージを受信したことをユーザーに通知します。
    JP1のイベント送信,またはUOCの起動によって,次の内容を通知します。
    • 受信したビジネスメッセージの情報
    • 受信したビジネスメッセージのペイロード情報

高信頼配信をしない場合,「3. MSHシグナルの送信」が行われません。

ユーザーは,「2. データベースへの登録」でデータベースに登録された永続化メッセージの情報を運用支援GUIから参照できます。運用支援GUIの詳細については「5.5 運用支援GUIでのビジネスメッセージの照会」を参照してください。