7.5 送信結果/受信定義ファイル(rcvdef.xml)

ビジネスメッセージの送信結果通知,およびビジネスメッセージ受信時の動作を定義します。

<この節の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 定義できるコンテナ
(4) 定義できるキー
(5) 定義例

(1) 形式

XML形式です。記述形式の詳細については,「7.2 定義ファイルの形式」を参照してください。

(2) ファイルの格納先

<MSH実行環境ディレクトリ>は,実行環境参照定義ファイル(EXEC_ENV_REF_DEFコンテナのEXEC_ENV_IO_DIR_PATHキー)で指定した値です。

なお,次のディレクトリにサンプルファイルがあります。サンプルファイルを定義ファイルの格納ディレクトリにコピーして編集してください。

(3) 定義できるコンテナ

(4) 定義できるキー

送信結果/受信定義ファイルで定義できるキー要素の一覧を,次の表に示します。

表7-6 送信結果/受信定義ファイルのキー要素一覧

項番コンテナキー説明デフォルト値任意/必須
1JP1イベント定義
JP1_EVENT
JP1イベント通知
JP1_EVENT_NOTIFY
JP1にイベントを通知するかどうかを指定します。
指定できる値は,"TRUE"(JP1にイベントを通知する),"FALSE"(JP1にイベントを通知しない)です。大文字で指定してください。
"TRUE"を指定した場合,項番3,項番4は指定不要です。また,"TRUE"を指定した場合,項番5にも必ず"TRUE"を指定してください。
FALSE任意
2JP1イベント種別
JP1_EVENT_TYPE
JP1に通知するJP1イベントの種類を指定します。指定値の範囲は0~6です。
uCosminexus Message Service for ebXMLが通知するJP1イベントには次の種類があります。
(1)送信結果(成功)イベント
(2)送信結果(失敗)イベント
(3)受信イベント
ここで指定する値によって,次のとおり送信するJP1イベントの種類が異なります。
0:(1)(2)(3)すべて送信
1:(1)(2)だけ送信
2:(1)(3)だけ送信
3:(2)(3)だけ送信
4:(1)だけ送信
5:(2)だけ送信
6:(3)だけ送信
0任意
3メッセージ送信結果通知機能
SEND_NOTIFY
UOCクラス名
UOC_CLASS
ビジネスメッセージの送信結果を取得した場合に呼び出されるUOCを実装したクラスを指定します。
該当する項目を省略した場合は,UOCは呼び出されません。
クラス名は,パッケージ名を含めた完全なクラス名を指定します。
なし。任意
4メッセージ受信機能
RECV_MESSAGE
UOCクラス名
UOC_CLASS
ビジネスメッセージを受信した場合に呼び出されるUOCを実装したクラスを指定します。
該当する項目を省略した場合は,UOCは呼び出されません。
クラス名はパッケージ名を含めた完全なクラス名を指定します。
なし。任意
5受信メッセージ出力設定
FILE_OUT
受信したペイロードを,受信メッセージ格納ディレクトリに格納するかどうかを指定します。
指定できる値は,"TRUE"(受信メッセージ格納ディレクトリに格納する),"FALSE"(受信メッセージ格納ディレクトリに格納しない)です。大文字で指定してください。
"FALSE"を指定した場合,ペイロードはUOC起動時にメモリを介して展開されます。この場合,RECV_MESSAGEコンテナのUOC_CLASSキーを必ず設定してください。
TRUE任意
6ファイル名形式変換
FILE_OUT_FORCE
受信したペイロードのファイル名にuCosminexus Message Service for ebXMLで使用できない文字(「¥」,「/」,「: 」,「<」,「>」,「|」,「”」,「*」,「?」)が含まれている場合に,使用できない文字を「_」に変換するかどうかを指定します。変換しない場合,ファイル出力エラーとなります。指定できる値は,"TRUE"(変換する),"FALSE"(変換しない)です。大文字で指定してください。TRUE任意
7受信メッセージ格納ディレクトリ
RECV_MESSAGE_FOLDER
受信したペイロードを格納するディレクトリをフルパス(相対的な内容を含まない)で,かつ100バイト以内で指定します。
省略した場合,MSH実行環境ディレクトリ下のRecvMessageディレクトリに出力されます。RecvMessageディレクトリがないときは,新しくディレクトリを作成します。
MSH実行環境ディレクトリ下のRecvMessageディレクトリ任意
8ファイル出力エラーディレクトリ
ERR_MESSAGE_FOLDER
ビジネスメッセージごとにディレクトリを作成しなかった場合に,ファイル名の重複でペイロードが出力できなかったビジネスメッセージのペイロードを出力するディレクトリをフルパス(相対的な内容を含まない)で,かつ100バイト以内で指定します。
省略した場合,MSH実行環境ディレクトリ下のFailedMessageディレクトリに出力されます。FailedMessageディレクトリがないときは,新しくディレクトリを作成します。
MSH実行環境ディレクトリ下のFailedMessageディレクトリ任意
9ビジネスメッセージ別ディレクトリ作成
PER_MESSAGE_FOLDER
ビジネスメッセージごとにディレクトリを作成するかを指定します。
指定できる値は,"TRUE"(作成する),"FALSE"(作成しない)です。大文字で指定してください。
FALSE任意
10サービス名/アクション名マッピング定義
MAP_DEFINE
サービス名マッピング
SERVICE
ビジネスメッセージ交換時に指定するサービス名に対応するディレクトリ名を指定します。32バイト以内で指定します。ディレクトリの指定方法については,「表7-7 サービス名マッピングの記述形式」を参照してください。
  • 指定したディレクトリがない場合
    新しくディレクトリが作成されます。この場合,サービス名マッピングデフォルトで指定されたディレクトリが使用されます。
  • 同一サービス名・サービス名表記種別のサービスに対応するディレクトリを複数指定した場合
    最初に記述されているディレクトリが有効となります。
  • 指定を省略した場合
    サービス名に対応するディレクトリの作成はしません。
なし。任意
11サービス名マッピングデフォルト
SERVICE_DEFAULT
受信メッセージ出力時,サービス名マッピングで指定したディレクトリがない場合に使用されるディレクトリ名を指定します。32バイト以内で指定します。
サービス名マッピングを定義していない場合,このキーへの指定は無効になります。
Service任意
12アクション名マッピング
ACTION
メッセージ交換時に指定するアクション名に対応するディレクトリ名を指定します。32バイト以内で指定します。ディレクトリの指定方法については,「表7-8 アクション名マッピングの記述形式」を参照してください。
  • 指定したディレクトリがない場合
    新しくディレクトリが作成されます。この場合,アクション名マッピングデフォルトで指定されたディレクトリが使用されます。
  • 同一アクション名のアクションに対応するディレクトリを複数指定した場合
    最初に記述されているディレクトリが有効となります。
  • 指定を省略した場合
    アクション名に対応するディレクトリの作成はしません。
なし。任意
13アクション名マッピングデフォルト
ACTION_DEFAULT
受信メッセージ出力時,アクション名マッピングで指定したディレクトリがない場合に使用されるディレクトリ名を指定します。32バイト以内で指定します。
アクション名マッピングを定義していない場合,このキーへの指定は無効になります。
Action任意

サービス名/アクション名マッピング定義のサービス名マッピングは,次の表に示すXML形式で記述します。

表7-7 サービス名マッピングの記述形式

項番要素属性任意/必須
1Serviceディレクトリ名を32バイト以内で指定します。
uCosminexus Message Service for ebXMLで使用できない文字(「¥」,「/」,「:」,「<」,「>」,「|」,「”」,「*」,「?」)が含まれている場合はエラーになります。
必須
2nameサービス名を指定します。必須
3typeサービス名表記種別を指定します。任意

(凡例)-:該当しません。


サービス名/アクション名マッピング定義のアクション名マッピングは,次の表に示すXML形式で記述します。

表7-8 アクション名マッピングの記述形式

項番要素属性任意/必須
1Actionディレクトリ名を32バイト以内で指定します。
uCosminexus Message Service for ebXMLで使用できない文字(「¥」,「/」,「:」,「<」,「>」,「|」,「”」,「*」,「?」)が含まれている場合はエラーになります。
必須
2nameアクション名を指定します。必須

(凡例)-:該当しません。


(5) 定義例