3.6.5 DB Connectorの環境設定(Windowsの場合)

リソースアダプタであるDB Connectorの環境設定方法について説明します。DB Connectorの設定は,Cosminexusのサーバ管理コマンドを使用します。サーバ管理コマンドの操作方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。コマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。属性ファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

また,DB Connectorの環境設定をするときに使用する値と,MSH実行環境定義ファイルに指定する値とを合わせる必要がある個所があります。MSH実行環境定義ファイルの詳細については,「7.4 MSH実行環境定義ファイル(mshenv.xml)」を参照してください。

<この項の構成>
(1) DB Connectorのインポート
(2) DB Connectorのプロパティ定義
(3) DB ConnectorのJ2EEサーバへのデプロイ

(1) DB Connectorのインポート

uCosminexus Application ServerにDB Connectorをインポートします。リソースのインポートコマンド(cjimportres)を実行し,次のファイルをインポートしてください。引数に指定するサーバ名称には,"ebxml"を指定してください。

<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥DBConnector¥DBConnector_DABJ_CP.rar

(2) DB Connectorのプロパティ定義

DB Connectorのプロパティ定義の手順を次に示します。コマンドの引数に指定するサーバ名称には,"ebxml"を指定してください。

  1. インポートしたDB Connectorの表示名を確認します。
    DB Connectorをインポートすると,DB Connectorの表示名(resname)が自動的に設定されます。リソースの一覧表示コマンド(cjlistres)を実行し,DB Connectorの表示名を確認してください。
  2. DB Connectorの属性ファイル(Connector属性ファイル)を取得します。
    DB Connectorのプロパティを定義するために,リソースの属性取得コマンド(cjgetresprop)を実行し,DB ConnectorのConnector属性ファイルを取得してください。
  3. Connector属性ファイルを編集し,DB Connectorのプロパティを定義します。
    取得したConnector属性ファイルをテキストエディタで編集し,プロパティを定義してください。
    uCosminexus Message Service for ebXMLを使用する場合に設定する項目を次の表に示します。ほかの項目については,設定不要です。

    表3-6 DB Connectorのプロパティの定義内容

    項番項目対応するConnector属性ファイルのタグ設定内容
    1DB Connectorの名称<display-name>タグプロパティの値として,"MSHDB"を指定します。
    2DABroker Library との接続種別<config-property>タグのnetworkProtocolプロパティの値として,"lib"を指定します。
    3接続するデータベース種別<config-property>タグのdatabaseNameプロパティの値として,"HIRDB"を指定します。
    4接続するデータベースに必要な接続付加情報<config-property>タグのdescriptionプロパティの値として,"@DABENVGRP=MSHGRP"を指定します。
    5Cosminexus DABroker Libraryからの受信データのバッファ長<config-property>タグのbufSizeプロパティの値として,MSH実行環境定義(PERSISTコンテナのMESSAGE_ARCHIVE_DIVISION_SIZEキー)に指定したサイズに,1を足した値を指定します。
    例えば,MSH実行環境定義(PERSISTコンテナのMESSAGE_ARCHIVE_DIVISION_SIZEキー)に指定した値が1024であれば,1025を指定します。
    6コネクションプールにプールするコネクションの最大値<property>タグのMaxPoolSizeプロパティの値として,「3.3.1(1) データベース接続数」で見積もった,データベースへの最大接続数を指定します。
    7コネクションプールにプールするコネクションの最小値<property>タグのMinPoolSizeプロパティの値として,「3.3.1(1) データベース接続数」で見積もった,データベースへの最大接続数から5を引いた値を指定します。
    8データベースに接続するユーザーのユーザーID<property>タグのUserプロパティの値として,「3.6.3 HiRDBのクライアント環境変数の設定」のPDUSER設定で指定したユーザーIDを指定します。
    9データベースに接続するユーザーのパスワード<property>タグのPasswordプロパティの値として,「3.6.3 HiRDBのクライアント環境変数の設定」のPDUSER設定で指定したパスワードを指定します。
  4. Connector属性ファイルに定義したプロパティを,DB Connectorに設定します。
    リソースの属性設定コマンド(cjsetresprop)を実行し,Connector属性ファイルに定義したプロパティをDB Connectorに反映させてください。

(3) DB ConnectorのJ2EEサーバへのデプロイ

登録・設定したDB Connectorを,J2EEサーバへデプロイします。コマンドの引数に指定するサーバ名称には,"ebxml"を指定してください。

  1. DB Connectorをデプロイします。
    リソースアダプタのデプロイコマンド(cjdeployrar)を実行し,DB ConnectorをJ2EEサーバにデプロイしてください。
  2. DB Connectorの接続テストを実施します。
    リソースの接続テストコマンド(cjtestres)を実行し,接続テストを実施してください。
  3. DB Connectorを開始します。
    リソースアダプタの開始コマンド(cjstartrar)を実行し,DB Connectorを正しく開始できるか確認してください。