3.6.6 DB Connectorの環境設定(UNIXの場合)

リソースアダプタであるDB ConnectorのUNIXの場合の環境設定方法について説明します。DB Connectorの設定は,Cosminexusのサーバ管理コマンドを使用します。サーバ管理コマンドの操作方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。コマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。属性ファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

<この項の構成>
(1) DB Connectorのインポート
(2) DB Connectorのプロパティ定義
(3) DB ConnectorのJ2EEサーバへのデプロイ

(1) DB Connectorのインポート

uCosminexus Application ServerにDB Connectorをインポートします。リソースのインポートコマンド(cjimportres)を実行し,次のファイルをインポートしてください。コマンドの引数に指定するサーバ名称には,"ebxml"を指定してください。

/opt/Cosminexus/CC/DBConnector/DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar

(2) DB Connectorのプロパティ定義

DB Connectorのプロパティ定義の手順を次に示します。コマンドの引数に指定するサーバ名称には,"ebxml"を指定してください。

  1. インポートしたDB Connectorの表示名を確認します。
    DB Connectorをインポートすると,DB Connectorの表示名(resname)が自動的に設定されます。リソースの一覧表示コマンド(cjlistres)を実行し,DB Connectorの表示名を確認してください。
  2. DB Connectorの属性ファイル(Connector属性ファイル)を取得します。
    DB Connectorのプロパティを定義するために,リソースの属性取得コマンド(cjgetresprop)を実行し,DB ConnectorのConnector属性ファイルを取得してください。
  3. Connector属性ファイルを編集し,DB Connectorのプロパティを定義します。
    取得したConnector属性ファイルをテキストエディタで編集し,プロパティを定義してください。
    uCosminexus Message Service for ebXMLを使用する場合に設定する項目を次の表に示します。ほかの項目については,設定不要です。

    表3-7 DB Connectorのプロパティの定義内容

    項番項目対応するConnector属性ファイルのタグ設定内容
    1DB Connectorの名称<display-name>タグプロパティの値として,"MSHDB"を指定します。
    2接続するデータベースに必要な接続付加情報<config-property>タグのdescriptionプロパティの値として,クライアント環境変数ファイルのパスを指定します。クライアント環境変数ファイルについては,「3.6.3(2) UNIXの場合」を参照してください。
    3LONGVARBINARYのデータベースアクセス方法<config-property>タグのLONGVARBINARY_Accessプロパティの値として,"LOCATOR"を指定します。
    4コネクションプールにプールするコネクションの最大値<property>タグのMaxPoolSizeプロパティの値として,「3.3.1(1) データベース接続数」で見積もった,データベースへの最大接続数を指定します。
    5コネクションプールにプールするコネクションの最小値<property>タグのMinPoolSizeプロパティの値として,「3.3.1(1) データベース接続数」で見積もった,データベースへの最大接続数から5を引いた値を指定します。
    6データベースに接続するユーザーのユーザーID<property>タグのUserプロパティの値として,「3.6.3 HiRDBのクライアント環境変数の設定」のPDUSER設定で指定したユーザーIDを指定します。
    7データベースに接続するユーザーのパスワード<property>タグのPasswordプロパティの値として,「3.6.3 HiRDBのクライアント環境変数の設定」のPDUSER設定で指定したパスワードを指定します。
  4. Connector属性ファイルに定義したプロパティを,DB Connectorに設定します。
    リソースの属性設定コマンド(cjsetresprop)を実行し,Connector属性ファイルに定義したプロパティをDB Connectorに反映させてください。

(3) DB ConnectorのJ2EEサーバへのデプロイ

登録・設定したDB Connectorを,J2EEサーバへデプロイします。以下のコマンドの引数に指定するサーバ名称には,"ebxml"を指定してください。

  1. DB Connectorをデプロイします。
    リソースアダプタのデプロイコマンド(cjdeployrar)を実行し,DB ConnectorをJ2EEサーバにデプロイしてください。
  2. DB Connectorの接続テストを実施します。
    リソースの接続テストコマンド(cjtestres)を実行し,接続テストを実施してください。
  3. DB Connectorを開始します。
    リソースアダプタの開始コマンド(cjstartrar)を実行し,DB Connectorを正しく開始できるか確認してください。