5.2.2 ビジネスメッセージ送信コマンドの実行

ビジネスメッセージ送信情報の設定が終わったら,ビジネスメッセージ送信コマンドを実行してビジネスメッセージを送信します。

ここでは,ビジネスメッセージ送信時に行われるuCosminexus Message Service for ebXMLの処理の流れについて説明します。

uCosminexus Message Service for ebXMLの処理は,高信頼配信をするかしないかによって異なります。高信頼配信をする場合の,ビジネスメッセージ送信時の処理の流れを次の図に示します。

図5-2 ビジネスメッセージ送信時の処理の流れ(高信頼配信をする場合)

[図データ]

図中の番号に沿って処理の流れを説明します。次に示す番号は,図中の番号と対応しています。

  1. コマンドの実行
    ユーザーがビジネスメッセージ送信コマンドを実行します。
    uCosminexus Message Service for ebXMLによって,ビジネスメッセージが生成されます。
    ビジネスメッセージ送信コマンドの実行方法については,「9.3 システム構築・運用コマンド」のMSHSendMessageを参照してください。
  2. データベースへの登録
    uCosminexus Message Service for ebXMLが,送信したビジネスメッセージを永続化メッセージとしてデータベースに登録します。
  3. ビジネスメッセージの送信
    uCosminexus Message Service for ebXMLが,ビジネスメッセージを受信側のMSHに送信します。
  4. MSHシグナルの受信
    uCosminexus Message Service for ebXMLは,受信側のMSHからMSHシグナルを受信します。
    MSHシグナルには,Acknowledgmentメッセージ(正常時のシグナル)とErrorメッセージ(エラー時のシグナル)があります。uCosminexus Message Service for ebXMLは,MSHシグナルの種類からビジネスメッセージの送信結果を判断します。MSHシグナルが届かない場合,または警告レベルのErrorメッセージを受信した場合は,CPAファイルで指定した再送回数/間隔分,送信処理のリトライをします。
  5. 送信結果の通知
    uCosminexus Message Service for ebXMLは,ビジネスメッセージの送信結果をユーザーに通知します。
    JP1のイベント送信,またはUOCの起動によって,次の内容を通知します。
    • ビジネスメッセージの送信結果(成功または失敗)
    • 送信したビジネスメッセージの情報
    • 送信したビジネスメッセージのペイロード情報
    ビジネスメッセージの送信結果をユーザーに通知するために必要な設定については,「7.5 送信結果/受信定義ファイル(rcvdef.xml)」を参照してください。

高信頼配信をしない場合,「4. MSHシグナルの受信」が行われません。また,「5. 送信結果の通知」では,ビジネスメッセージの送信に成功しても失敗しても「成功」と通知されます。

ユーザーは,「2. データベースへの登録」でデータベースに登録された永続化メッセージの情報を運用支援GUIから参照できます。運用支援GUIの詳細については,「5.5 運用支援GUIでのビジネスメッセージの照会」を参照してください。