1.2 uCosminexus Message Service for ebXMLのebXML仕様での位置づけ

ebXMLは,XMLの技術を用いてEDIを標準化するために策定された仕様で,大きく分けて次の五つの仕様から成っています。

uCosminexus Message Service for ebXMLは,ebXMLを構成する五つの仕様のうちebMS仕様に準拠しています。uCosminexus Message Service for ebXMLは,ebMS仕様が定めた交換規約に基づき,CPAファイルを使用してビジネスメッセージの交換をするプログラムです。ebXML仕様では,このプログラムをMSH(Message Service Handler)と呼びます。

MSHがビジネスメッセージを配信する仕組みに深く関連しているCPPA仕様およびebMS仕様の概要を,次の図に示します。

図1-2 ebXML(CPPA仕様・ebMS仕様)の概要

[図データ]

この図では,A社とB社が取引でビジネスメッセージを交換すると想定しています。

まず,各社が取引に関する情報や手段を記載したCPPファイルを作成します。作成された二つのCPPファイルを基に,二社間の取引合意を結び,合意内容をCPAファイルに記載します。CPAファイルは,各社のシステムにあるMSHに導入されます。

実際のビジネスメッセージの交換は,CPAファイルが導入されたMSHが,ebMS仕様に基づいて行います。