ビジネスメッセージの送信結果通知,およびビジネスメッセージ受信時の動作を定義します。
XML形式です。記述形式の詳細については,「7.2 定義ファイルの形式」を参照してください。
<MSH実行環境ディレクトリ>¥rcvdef.xml
<MSH実行環境ディレクトリ>/rcvdef.xml
<MSH実行環境ディレクトリ>は,実行環境参照定義ファイル(EXEC_ENV_REF_DEFコンテナのEXEC_ENV_IO_DIR_PATHキー)で指定した値です。
なお,次のディレクトリにサンプルファイルがあります。サンプルファイルを定義ファイルの格納ディレクトリにコピーして編集してください。
<uCosminexus Message Service for ebXMLインストールディレクトリ>¥sample¥conf¥rcvdef.xml
/opt/ebxml/msh/sample/conf/rcvdef.xml
送信結果/受信定義ファイルで定義できるキー要素の一覧を,次の表に示します。
表7-6 送信結果/受信定義ファイルのキー要素一覧
項番 | コンテナ | キー | 説明 | デフォルト値 | 任意/必須 |
---|---|---|---|---|---|
1 | JP1イベント定義 JP1_EVENT | JP1イベント通知 JP1_EVENT_NOTIFY | JP1にイベントを通知するかどうかを指定します。 指定できる値は,"TRUE"(JP1にイベントを通知する),"FALSE"(JP1にイベントを通知しない)です。大文字で指定してください。 "TRUE"を指定した場合,項番3,項番4は指定不要です。また,"TRUE"を指定した場合,項番5にも必ず"TRUE"を指定してください。 | FALSE | 任意 |
2 | JP1イベント種別 JP1_EVENT_TYPE | JP1に通知するJP1イベントの種類を指定します。指定値の範囲は0~6です。 uCosminexus Message Service for ebXMLが通知するJP1イベントには次の種類があります。 (1)送信結果(成功)イベント (2)送信結果(失敗)イベント (3)受信イベント ここで指定する値によって,次のとおり送信するJP1イベントの種類が異なります。 0:(1)(2)(3)すべて送信 1:(1)(2)だけ送信 2:(1)(3)だけ送信 3:(2)(3)だけ送信 4:(1)だけ送信 5:(2)だけ送信 6:(3)だけ送信 | 0 | 任意 | |
3 | メッセージ送信結果通知機能 SEND_NOTIFY | UOCクラス名 UOC_CLASS | ビジネスメッセージの送信結果を取得した場合に呼び出されるUOCを実装したクラスを指定します。 該当する項目を省略した場合は,UOCは呼び出されません。 クラス名は,パッケージ名を含めた完全なクラス名を指定します。 | なし。 | 任意 |
4 | メッセージ受信機能 RECV_MESSAGE | UOCクラス名 UOC_CLASS | ビジネスメッセージを受信した場合に呼び出されるUOCを実装したクラスを指定します。 該当する項目を省略した場合は,UOCは呼び出されません。 クラス名はパッケージ名を含めた完全なクラス名を指定します。 | なし。 | 任意 |
5 | 受信メッセージ出力設定 FILE_OUT | 受信したペイロードを,受信メッセージ格納ディレクトリに格納するかどうかを指定します。 指定できる値は,"TRUE"(受信メッセージ格納ディレクトリに格納する),"FALSE"(受信メッセージ格納ディレクトリに格納しない)です。大文字で指定してください。 "FALSE"を指定した場合,ペイロードはUOC起動時にメモリを介して展開されます。この場合,RECV_MESSAGEコンテナのUOC_CLASSキーを必ず設定してください。 | TRUE | 任意 | |
6 | ファイル名形式変換 FILE_OUT_FORCE | 受信したペイロードのファイル名にuCosminexus Message Service for ebXMLで使用できない文字(「¥」,「/」,「: 」,「<」,「>」,「|」,「”」,「*」,「?」)が含まれている場合に,使用できない文字を「_」に変換するかどうかを指定します。変換しない場合,ファイル出力エラーとなります。指定できる値は,"TRUE"(変換する),"FALSE"(変換しない)です。大文字で指定してください。 | TRUE | 任意 | |
7 | 受信メッセージ格納ディレクトリ RECV_MESSAGE_FOLDER | 受信したペイロードを格納するディレクトリをフルパス(相対的な内容を含まない)で,かつ100バイト以内で指定します。 省略した場合,MSH実行環境ディレクトリ下のRecvMessageディレクトリに出力されます。RecvMessageディレクトリがないときは,新しくディレクトリを作成します。 | MSH実行環境ディレクトリ下のRecvMessageディレクトリ | 任意 | |
8 | ファイル出力エラーディレクトリ ERR_MESSAGE_FOLDER | ビジネスメッセージごとにディレクトリを作成しなかった場合に,ファイル名の重複でペイロードが出力できなかったビジネスメッセージのペイロードを出力するディレクトリをフルパス(相対的な内容を含まない)で,かつ100バイト以内で指定します。 省略した場合,MSH実行環境ディレクトリ下のFailedMessageディレクトリに出力されます。FailedMessageディレクトリがないときは,新しくディレクトリを作成します。 | MSH実行環境ディレクトリ下のFailedMessageディレクトリ | 任意 | |
9 | ビジネスメッセージ別ディレクトリ作成 PER_MESSAGE_FOLDER | ビジネスメッセージごとにディレクトリを作成するかを指定します。 指定できる値は,"TRUE"(作成する),"FALSE"(作成しない)です。大文字で指定してください。 | FALSE | 任意 | |
10 | サービス名/アクション名マッピング定義 MAP_DEFINE | サービス名マッピング SERVICE | ビジネスメッセージ交換時に指定するサービス名に対応するディレクトリ名を指定します。32バイト以内で指定します。ディレクトリの指定方法については,「表7-7 サービス名マッピングの記述形式」を参照してください。
| なし。 | 任意 |
11 | サービス名マッピングデフォルト SERVICE_DEFAULT | 受信メッセージ出力時,サービス名マッピングで指定したディレクトリがない場合に使用されるディレクトリ名を指定します。32バイト以内で指定します。 サービス名マッピングを定義していない場合,このキーへの指定は無効になります。 | Service | 任意 | |
12 | アクション名マッピング ACTION | メッセージ交換時に指定するアクション名に対応するディレクトリ名を指定します。32バイト以内で指定します。ディレクトリの指定方法については,「表7-8 アクション名マッピングの記述形式」を参照してください。
| なし。 | 任意 | |
13 | アクション名マッピングデフォルト ACTION_DEFAULT | 受信メッセージ出力時,アクション名マッピングで指定したディレクトリがない場合に使用されるディレクトリ名を指定します。32バイト以内で指定します。 アクション名マッピングを定義していない場合,このキーへの指定は無効になります。 | Action | 任意 |
サービス名/アクション名マッピング定義のサービス名マッピングは,次の表に示すXML形式で記述します。
表7-7 サービス名マッピングの記述形式
項番 | 要素 | 属性 | 値 | 任意/必須 |
---|---|---|---|---|
1 | Service | - | ディレクトリ名を32バイト以内で指定します。 uCosminexus Message Service for ebXMLで使用できない文字(「¥」,「/」,「:」,「<」,「>」,「|」,「”」,「*」,「?」)が含まれている場合はエラーになります。 | 必須 |
2 | name | サービス名を指定します。 | 必須 | |
3 | type | サービス名表記種別を指定します。 | 任意 |
(凡例)-:該当しません。
サービス名/アクション名マッピング定義のアクション名マッピングは,次の表に示すXML形式で記述します。
表7-8 アクション名マッピングの記述形式
項番 | 要素 | 属性 | 値 | 任意/必須 |
---|---|---|---|---|
1 | Action | - | ディレクトリ名を32バイト以内で指定します。 uCosminexus Message Service for ebXMLで使用できない文字(「¥」,「/」,「:」,「<」,「>」,「|」,「”」,「*」,「?」)が含まれている場合はエラーになります。 | 必須 |
2 | name | アクション名を指定します。 | 必須 |
(凡例)-:該当しません。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<Configuration
xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/ebxml/msh/common/configuration/config/rcvdef.xsd"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<Container id="SEND_NOTIFY">
<Key id="UOC_CLASS">jp.co.hitachi.soft.ebxml.uoc.SendNotify</Key>
</Container>
<Container id="RECV_MESSAGE">
<Key id="UOC_CLASS">jp.co.hitachi.soft.ebxml.uoc.RecvMessage</Key>
<Key id="RECV_MESSAGE_FOLDER">C:¥RecvMessage</Key>
<Key id="ERR_MESSAGE_FOLDER">C:¥FailedMessage</Key>
<Key id="PER_MESSAGE_FOLDER">FALSE</Key>
</Container>
<Container id="MAP_DEFINE">
<Key id="SERVICE">
<Service name="Order Service" type="anyURI">
Order
</Service>
</Key>
<Key id="SERVICE_DEFAULT">Service</Key>
<Key id="ACTION">
<Action name="Purchase Order Request Action">
PurchaseOrderRequest
</Action>
</Key>
<Key id="ACTION_DEFAULT">Action</Key>
</Container>
</Configuration>
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Configuration
xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/ebxml/msh/common/configuration/config/rcvdef.xsd"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<Container id="SEND_NOTIFY">
<Key id="UOC_CLASS">jp.co.hitachi.soft.ebxml.uoc.SendNotify</Key>
</Container>
<Container id="RECV_MESSAGE">
<Key id="UOC_CLASS">jp.co.hitachi.soft.ebxml.uoc.RecvMessage</Key>
<Key id="RECV_MESSAGE_FOLDER">/tmp/RecvMessage</Key>
<Key id="ERR_MESSAGE_FOLDER">/tmp/FailedMessage</Key>
<Key id="PER_MESSAGE_FOLDER">FALSE</Key>
</Container>
<Container id="MAP_DEFINE">
<Key id="SERVICE"> <Service name="uri:icann:rosettanet.org:bpid:3A4$2.0" type="anyURI">
Order
</Service>
</Key>
<Key id="SERVICE_DEFAULT">Service</Key>
<Key id="ACTION">
<Action name="Purchase Order Request Action">
PurchaseOrderRequest
</Action>
</Key>
<Key id="ACTION_DEFAULT">Action</Key>
</Container>
</Configuration>