はじめに

このマニュアルは,uCosminexus Message Service for ebXMLの概要,およびuCosminexus Message Service for ebXMLを使用するシステムの構築・運用方法を説明したものです。

対象読者

uCosminexus Message Service for ebXMLを使用するシステムを構築・運用するシステム管理者を対象としています。

なお,次に示す知識をお持ちであることを前提とします。

JP1と連携させる場合は,次の知識もお持ちであることを前提とします。

UOCを作成する場合は,次の知識もお持ちであることを前提とします。

セキュリティ通信を適用する場合は,次の知識もお持ちであることを前提とします。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 uCosminexus Message Service for ebXMLの概要
uCosminexus Message Service for ebXMLによる電子商取引の概要,ebXML仕様でのebMS仕様の位置づけ,およびuCosminexus Message Service for ebXMLの特長・機能について説明しています。
第2章 システム構築の準備
インストールするソフトウェア,uCosminexus Message Service for ebXMLを使用したシステム構成,およびCPAファイル作成の準備について説明しています。
第3章 システムの構築
uCosminexus Message Service for ebXMLのディレクトリ構成,およびuCosminexus Message Service for ebXMLのシステムを構築する手順について説明しています。
第4章 起動と停止
uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムを起動・停止する方法について説明しています。
第5章 システムの運用
uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムを運用するに当たって必要な操作の流れ,および操作方法について説明しています。
第6章 障害対策
uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムに障害が発生した場合の対策について説明しています。
第7章 定義ファイル
uCosminexus Message Service for ebXMLを使用するために必要な定義ファイルの設定内容を,リファレンス形式で説明しています。
第8章 UOCリファレンス
ユーザーが任意で作成するUOCのインターフェースを,リファレンス形式で説明しています。
第9章 コマンドリファレンス
uCosminexus Message Service for ebXMLのコマンドをリファレンス形式で説明しています。
第10章 メッセージ
uCosminexus Message Service for ebXMLが出力するメッセージを説明しています。
付録A ebMS仕様のサポート範囲
uCosminexus Message Service for ebXMLにおけるebMS仕様のサポート範囲について説明しています。
付録B CPAファイル作成時の制限事項
CPAファイル作成時の制限事項について説明しています。
付録C 定義ファイルのスキーマ
uCosminexus Message Service for ebXMLの定義ファイルのXMLスキーマについて説明しています。
付録D SQLサンプル
データベースのテーブルを作成するために使用するSQLサンプルについて説明しています。
付録E uCosminexus Message Service for ebXMLが発行するJP1イベント一覧
JP1とuCosminexus Message Service for ebXMLのシステムを連携させる場合に,uCosminexus Message Service for ebXMLが発行するJP1イベントについて説明しています。
付録F 用語解説
このマニュアルで使用している用語の意味について説明しています。

関連マニュアル

Cosminexus Version 7を使用する場合にお読みください。

 

Cosminexus Version 6を使用する場合にお読みください。

 

スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8を使用する場合にお読みください。

 

スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7を使用する場合にお読みください。

 

運用管理ソフトウェアJP1 Version 8を使用する場合にお読みください。

 

運用管理ソフトウェアJP1 Version 7iを使用する場合にお読みください。

なお,このマニュアルでは,次のマニュアルについて,対象OSおよびバージョン番号を省略して表記しています。マニュアルの正式名称とこのマニュアルでの表記を次の表に示します。

このマニュアルでの表記正式名称
Cosminexus システム構築ガイドCosminexus システム構築ガイド
Cosminexus Version 6 システム構築ガイド(Windows(R)用)
Cosminexus システム運用ガイドCosminexus システム運用ガイド
Cosminexus Version 6 システム運用ガイド(Windows(R)用)
Cosminexus リファレンス コマンド編Cosminexus リファレンス コマンド編
Cosminexus Version 6 リファレンス(Windows(R)用)
Cosminexus リファレンス 定義編Cosminexus リファレンス 定義編
Cosminexus Version 6 リファレンス(Windows(R)用)
Cosminexus メッセージCosminexus メッセージ 1 KAWS/KDAL/KDJE編
Cosminexus メッセージ 1 KDJE編
Cosminexus メッセージ 2 KDSS/KEOS/KFCB編
Cosminexus メッセージ 2 KEOS/KEUC/KFCB編
Cosminexus メッセージ 3 KFCT/KFDB/KFDJ編
Cosminexus Version 6 メッセージ
Cosminexus アプリケーション設定操作ガイドCosminexus アプリケーション設定操作ガイド
Cosminexus Version 6 アプリケーション設定操作ガイド
HiRDB システム導入・設計ガイドスケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)
スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)
スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
HiRDB システム運用ガイドスケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(Windows(R)用)
スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 システム運用ガイド(Windows(R)用)
HiRDB コマンドリファレンススケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)
スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 コマンドリファレンス(Windows(R)用)
HiRDB メッセージスケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 メッセージ
スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 メッセージ (UNIX(R)/Windows(R)用)
スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 メッセージ (Windows(R)用)

読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて章を選択して読めます。使用目的別に,次の流れに従ってお読みいただくことをお勧めします。

[図データ]

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名称を省略して表記しています。製品の正式名称と,このマニュアルでの表記を次に示します。

このマニュアルでの表記製品の正式名称
HiRDBHiRDB/Single ServerHiRDB/Single Server Version 7,
HiRDB/Single Server Version 8
HiRDB/Parallel ServerHiRDB/Parallel Server Version 7,
HiRDB/Parallel Server Version 8
HiRDB/Run TimeHiRDB/Run Time Version 7,
HiRDB/Run Time Version 8
Internet ExplorerMicrosoft(R) Internet Explorer(R)
JP1/AJS2JP1/Automatic Job Management System 2
JP1/IMJP1/Integrated Management - Central Information Master,
JP1/Integrated Management - Manager,
JP1/Integrated Manager - Central Console,
JP1/Integrated Manager - Central Scope,
JP1/Integrated Manager - View
Microsoft IISMicrosoft(R) Internet Information Services
uCosminexus Application ServeruCosminexus Application Server Enterprise,
uCosminexus Application Server Standard,
uCosminexus Service Platform
uCosminexus DeveloperuCosminexus Developer Light,
uCosminexus Developer Professional,
uCosminexus Developer Standard,
uCosminexus Service Architect
UNIXLinuxRed Hat Enterprise Linux AS 4(AMD64 & Intel EM64T),
Red Hat Enterprise Linux ES 4(AMD64 & Intel EM64T)
WindowsWindows 2000Microsoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server Operating System,
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server Operating System
Windows Server 2003Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition,Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition

このマニュアルでは,Cosminexusの機能を省略して表記しています。機能の正式名称と,このマニュアルでの表記を次に示します。

このマニュアルでの表記機能の正式名称
CTMCosminexus Component Transaction Monitor
DABroker LibraryCosminexus DABroker Library
PRFCosminexus Performance Tracer

このマニュアルでは,Java関連用語を省略して表記しています。Java関連用語の正式名称と,このマニュアルでの表記を次に示します。

このマニュアルでの表記Java関連用語の正式名称
EJBEnterprise JavaBeansTM
J2EEJavaTM 2 Platform, Enterprise Edition
JavaJavaTM
JDBCJDBCTM
JDKJavaTM Development Kit
JSPJavaServer PagesTM
ServletまたはサーブレットJavaTM Servlet

このマニュアルで使用する英略語を次に示します。

英略語英字での表記
APApplication Program
APIApplication Programming Interface
BLOBBinary Large OBject
BPSSBusiness Process Specification Schema
CACertificate Authority
CCCore Component
CPACollaboration Protocol Agreement
CPPCollaboration Protocol Profile
CPPACollaboration Protocol Profile and Agreement
CSVComma Separated Value
DBDatabase
DBMSDatabase Management System
DMZDeMilitarized Zone
ebMSebXML Message Service
ebXMLElectronic Business using eXtensible Markup Language
EDIElectronic Data Interchange
GUIGraphical User Interface
HTTPHyper Text Transfer Protocol
HTTPSHyper Text Transfer Protocol Security
I/OInput/Output
IPInternet Protocol
JDBCJava Database Connectivity
MIMEMultipurpose Internet Mail Extension
MSMessage Service
MSHMessage Service Handler
OASISOrganization for the Advancement of Structured Information Standards
OSOperating System
QoSQuality of Service
R&RRegistory & Repository
RMIRemote Method Invocation
SMTPSimple Mail Transfer Protocol
SOAPSimple Object Access Protocol
SQLStructured Query Language
SSLSecure Sockets Layer
SwASOAP Messages with Attachments
TCP/IPTransmission Control Protocol/Internet Protocol
TLSTransport Layer Security
UN/CEFACTUnited Nations Centre for Trade Facilitation and Electronic Business
UOCUser Own Coding
URIUniversal Resource Identifier
URLUniform Resource Locator
UTCUniversal Time Coordinated
UTFUCS Transformation Format
XMLeXtensible Markup Language

適用OSの違いによる機能相違点の表記

このマニュアルは,WindowsおよびUNIXに適用します。OSによって記述を書き分ける場合,次に示す表記を使用して,それぞれの説明にOS名を明記しています。

このマニュアルでの表記意味
Windowsの場合Windowsに該当する表記です。
UNIXの場合UNIXに該当する表記です。

製品名とebXML仕様の用語との使い分け

このマニュアルでは,説明する内容に応じて,製品名である"uCosminexus Message Service for ebXML"とebXML仕様の用語である"MSH"とを使い分けています。二つの用語のこのマニュアルでの使い分け方を,次に示します。

uCosminexus Message Service for ebXML
ユーザー側のMSHを指します。
MSH
相手パーティのMSHを指します。ebXML仕様に基づいた取引において,相手パーティがuCosminexus Message Service for ebXMLをMSHとして使用する必要はないためです。
また,ebXML仕様の説明部分では,送信側・受信側の両方をMSHと呼んでいます。

このマニュアルの図中で使用している記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

このマニュアルで使用している記号

注意
uCosminexus Message Service for ebXMLのシステムを構築するときに注意する必要がある事項,および考慮してほしい事項について説明しています。

このマニュアルのGUIの説明で使用している記号

このマニュアルでは,次に示す記号を使用してGUIを説明しています。

記号意味
[  ]画面の名称および画面に表示されている項目を表します。
「  」入力値,可変値,またはメッセージなどを表します。

このマニュアルのコマンドの説明で使用している記号

このマニュアルでは,次に示す記号を使用してコマンドの文法を説明しています。

記号意味

ストローク
横に並べられた複数の項目に対する項目間の区切りを示し,「または」を意味します。
(例) A|B
 AまたはBを指定することを示します。
{ }
波括弧
この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択することを示します。項目が横に並べて記号|で区切られている場合は,どれか一つを選択します。
(例) {A|B|C}
 A,BまたはCのどれかを指定することを示します。
[ ]
角括弧
この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを示します。複数の項目が横に並べて記述されている場合には,すべてを省略するか,記号{ }と同じくどれか一つを選択します。
(例1) [A]
 「何も指定しない」か「Aを指定する」ことを示します。
(例2) [B|C]
 「何も指定しない」か「BまたはCを指定する」ことを示します。
_
下線
(アンダーライン)
括弧で囲まれている複数条件のうち1項目に対して使用され,括弧内をすべて省略したときシステムがとる標準値を示します。
(例)
 [-s{A|B|C}]は「-sオプションにA,B,Cのどれも指定しなかった場合,システムはCが指定されたときと同じ処理をする」ことを示します。
<>
山括弧
この記号で囲まれている項目は,該当する要素を指定することを示します。
(例) <プロパティ>
 プロパティを記述します。
...
ピリオド
この記号の直前に示す記号を繰り返し,複数個指定できることを示します。
(例) <プロパティ>...
 プロパティは複数個,繰り返して指定できます。

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

鍵(かぎ) 個所(かしょ) 桁(けた) 必須(ひっす) 閉塞(へいそく)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。