5.5.5 受信メッセージの照会

受信メッセージの照会では,条件を指定して受信メッセージを検索し,条件に合った受信メッセージの一覧を参照できます。受信メッセージの一覧では,ビジネスメッセージの受信状態や受信日時などを確認できます。また,受信メッセージの一覧からあるメッセージを選択して,メッセージングコンテキスト識別子などの詳細情報を参照することもできます。

受信メッセージの検索画面,一覧表示画面,および詳細表示画面について説明します。

<この項の構成>
(1) 受信メッセージの検索画面
(2) 受信メッセージの一覧表示画面
(3) 受信メッセージの詳細表示画面

(1) 受信メッセージの検索画面

受信メッセージの検索画面について説明します。受信メッセージの検索画面は,メニュー画面などにある[受信メッセージ照会]アンカーをクリックすると表示されます。

図5-10 受信メッセージの検索画面

[図データ]

受信日時(指定必須)
ビジネスメッセージの受信処理を開始・終了した日時として,開始日時と終了日時を両方指定します。
サービス
255バイト以内の文字列で,ビジネスメッセージに対応づけられているサービス名を指定します。
アクション
255バイト以内の文字列で,ビジネスメッセージに対応づけられているアクション名を指定します。
送信者
63バイト以内の文字列で,ビジネスメッセージを送信したパーティ名を指定します。
受信者
63バイト以内の文字列で,ビジネスメッセージを受信したパーティ名を指定します。
メッセージングコンテキスト識別子
63バイト以内の文字列で,永続化メッセージを一意に識別するメッセージングコンテキスト識別子を指定します。
受信状態(指定必須)
検索したい受信メッセージの状態を選択します。どれか一つには必ず選択してください。ビジネスメッセージの状態の詳細については,「5.5.3 運用支援GUIに表示されるビジネスメッセージの状態」を参照してください。
[検索]ボタン
クリックすると,検索が開始され,受信メッセージの一覧表示画面が表示されます。
[クリア]ボタン
クリックすると,画面の入力値が初期状態に戻ります。

(2) 受信メッセージの一覧表示画面

受信メッセージの一覧表示画面について説明します。受信メッセージの一覧表示画面は,受信メッセージの検索画面で条件を指定して[検索]ボタンをクリックすると表示されます。

受信メッセージの一覧表示画面には,検索の結果抽出された受信メッセージの一覧が表示されます。一画面に表示される件数は50件で,受信日時の新しい順に並べて表示されます。

各受信メッセージの詳細を表示するには,該当する受信メッセージの番号をクリックしてください。受信メッセージの詳細表示画面が表示されます。

図5-11 受信メッセージの一覧表示画面

[図データ]

[前ページ]ボタン,および[次ページ]ボタン
受信メッセージの一覧表示画面が複数のページに分かれている場合に,これらのボタンをクリックすると,前後のページを表示できます。
[ページ番号]テキストボックス,および[指定ページへ]ボタン
受信メッセージの一覧表示画面が複数のページに分かれている場合に,[ページ番号]テキストボックスにページ番号を入力して[指定ページへ]ボタンをクリックすると,任意のページを表示できます。
総メッセージ数:
検索の結果抽出されたビジネスメッセージの総数が表示されます。また,現在受信メッセージの一覧表示画面に表示されているビジネスメッセージが,総数のうち何件目に該当するかも表示されます。
[更新]ボタン
クリックすると,受信メッセージの一覧表示画面に表示されている内容が最新の情報に更新されます。
番号
検索の結果抽出されたビジネスメッセージの通し番号が表示されます。番号をクリックすると,受信メッセージの詳細表示画面が表示されます。
サービス
ビジネスメッセージに対応づけられているサービス名が表示されます。
アクション
ビジネスメッセージに対応づけられているアクション名が表示されます。
送信者
ビジネスメッセージを送信したパーティ名が表示されます。
受信者
ビジネスメッセージを受信したパーティ名が表示されます。
受信状態
受信したビジネスメッセージの状態が表示されます。ビジネスメッセージの状態の詳細については,「5.5.3 運用支援GUIに表示されるビジネスメッセージの状態」を参照してください。
受信日時
uCosminexus Message Service for ebXMLが送信側のMSHから,ビジネスメッセージの受信処理を開始した日時が表示されます。受信中のビジネスメッセージにも,受信日時が表示されます。

(3) 受信メッセージの詳細表示画面

受信メッセージの詳細表示画面について説明します。受信メッセージの詳細表示画面は,受信メッセージの一覧表示画面で,受信メッセージの番号欄に記載されている番号をクリックすると表示されます。

図5-12 受信メッセージの詳細表示画面

[図データ]

[一覧へ]ボタン
クリックすると,受信メッセージの一覧表示画面が表示されます。
メッセージングコンテキスト識別子
uCosminexus Message Service for ebXMLが永続化メッセージを識別するために使用する識別子が表示されます。
受信状態
ビジネスメッセージの受信状態が表示されます。ビジネスメッセージの状態の詳細については,「5.5.3 運用支援GUIに表示されるビジネスメッセージの状態」を参照してください。
生成日時
送信側のMSHがビジネスメッセージを生成した日時が表示されます。
受信日時
uCosminexus Message Service for ebXMLがビジネスメッセージの受信処理を開始した日時が表示されます。
受信処理完了日時
uCosminexus Message Service for ebXMLがJP1,またはUOCにビジネスメッセージの受信を通知した日時が表示されます。
永続期限
永続化メッセージをデータベースサーバに保持しておく期限が表示されます。CPAファイルで定義した値が表示されます。
有効期限
このビジネスメッセージを受信側のMSHに届ける期限が表示されます。受信側のMSHがビジネスメッセージを受信した時点でこの有効期限が過ぎていると,受信側のMSHは受信エラーと判断します。
運用支援GUIでは,受信エラーとなったビジネスメッセージの[エラー種別]および[エラー詳細]に,エラーの要因などが表示されます。
エラー種別
ビジネスメッセージの受信で発生したエラーの要因が表示されます。
エラー詳細
ビジネスメッセージの受信で発生したエラーの詳細情報が表示されます。
CPA識別子
CPAファイルを識別する識別子が表示されます。
メッセージ交換定義識別子
ビジネスメッセージの受信で使用したメッセージ交換定義ファイルを識別する識別子が表示されます。
サービス
ビジネスメッセージに対応づけられているサービス名が表示されます。
サービス名表記種別
ビジネスメッセージに対応するサービスの表記種別が表示されます。
アクション
ビジネスメッセージに対応づけられているアクション名が表示されます。
送信パーティ名
ビジネスメッセージを送信したパーティ名が表示されます。送信メッセージの検索画面や送信メッセージの一覧表示画面で表示される[送信者]と同じ内容です。
受信パーティ名
ビジネスメッセージを受信したパーティ名が表示されます。受信メッセージの検索画面や受信メッセージの一覧表示画面で表示される[受信者]と同じ内容です。
会話識別子
ビジネスメッセージの会話識別子が表示されます。
メッセージ識別子
業務アプリケーション側でビジネスメッセージそのものを識別するための識別子が表示されます。
メッセージングコンテキスト識別子がuCosminexus Message Service for ebXMLによって自動生成されるのに対して,このメッセージ識別子は,ユーザーが送信時に任意の値を指定できます。
参照メッセージ識別子
このメッセージと関連するビジネスメッセージの,メッセージ識別子です。このビジネスメッセージの送信時に,ユーザーが異なるビジネスメッセージを関連づけなかった場合は表示されません。
QoSレベル
このビジネスメッセージのQoSレベルとして,次のどれかが表示されます。
  • Once and Only Once
  • At Least Once
  • Best Effort
セキュリティレベル
受信メッセージだけ,または受信メッセージとAcknowledgmentメッセージがXML電子署名されている場合に,次のどれかが表示されます。XML電子署名がされていない場合は,何も表示されません。
  • Signed(Message)
    受信メッセージだけが署名されたことを示します。
  • Signed(Ack)
    Acknowledgmentメッセージだけが署名されたことを示します。
  • Signed(Message/Ack)
    受信メッセージ,および受信メッセージに対するAcknowledgmentメッセージが署名されたことを示します。
メッセージサイズ
ビジネスメッセージのサイズが表示されます。単位はバイトです。
メッセージ分割数
このビジネスメッセージのサイズを,メッセージ分割サイズに従って分割した個数が表示されます。
メッセージ分割サイズは,MSH実行環境定義ファイル(PERSISTコンテナのMESSAGE_ARCHIVE_DIVISION_SIZEキー)に指定した値が使用されます。