3.6.7 J2EEアプリケーションのデプロイ

uCosminexus Message Service for ebXMLが提供するJ2EEアプリケーションのデプロイについて説明します。アプリケーションのデプロイは,Cosminexusのサーバ管理コマンドを使用して行います。サーバ管理コマンドの操作方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。属性ファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

注意
UOCを使用してビジネスメッセージの情報を通知する場合,UOC実装クラスをあらかじめuCosminexus Message Service for ebXMLのアプリケーション(hebxmlmshapp.ear)に追加しておいてください。UOCの実装手順の詳細については,「8.2 UOCの実装」を参照してください。
また,すでにデプロイしたアプリケーションにUOC実装クラスを追加登録する場合,デプロイしたアプリケーションをサーバ管理コマンドで削除してから再デプロイする必要があります。次の手順で再デプロイしてください。
  1. uCosminexus Message Service for ebXMLシステムを停止する。
    uCosminexus Message Service for ebXMLシステムの停止方法については,「4.2 uCosminexus Message Service for ebXMLシステムの停止」を参照してください。
  2. J2EEサーバを起動する。
    J2EEサーバの起動方法については,「3.6.4 J2EEサーバの起動」を参照してください。
  3. デプロイしたアプリケーションを停止する。
    J2EEアプリケーション停止コマンド(cjstopapp)を使用します。
    なお,引数に指定するサーバ名称には,"ebxml"を指定し,J2EEアプリケーション名には,"MSH"と"MSHgui"をそれぞれ指定してください。
  4. デプロイしたアプリケーションを削除する。
    J2EEアプリケーション削除コマンド(cjdeleteapp)を使用します。
    なお,引数に指定するサーバ名称には,"ebxml"を指定し,J2EEアプリケーション名には,"MSH"と"MSHgui"をそれぞれ指定してください。
  5. UOC実装クラスを追加登録したアプリケーションを再デプロイする。
    この項から「3.6.9 J2EEサーバの停止」までで説明する手順を行ってください。
  6. uCosminexus Message Service for ebXMLシステムを起動する。
    uCosminexus Message Service for ebXMLシステムの起動方法については,「4.1 uCosminexus Message Service for ebXMLシステムの起動」を参照してください。
<この項の構成>
(1) アプリケーションのインポート
(2) アプリケーションとリソースアダプタの関連づけ
(3) アプリケーションのデプロイと開始

(1) アプリケーションのインポート

J2EEアプリケーションのインポートコマンド(cjimportapp)を実行し,uCosminexus Application ServerにuCosminexus Message Service for ebXMLのアプリケーションをインポートしてください。なお,引数に指定するサーバ名称には,"ebxml"を指定してください。

インポートするアプリケーションは,次の場所にあります。

インポートするアプリケーションを,次に示します。

(2) アプリケーションとリソースアダプタの関連づけ

インポートしたアプリケーションそれぞれを,DB Connectorのリソースアダプタに関連づけます。リソースアダプタの関連づけの手順を次に示します。

  1. 各アプリケーションの属性ファイルを取得します。
    各アプリケーションのプロパティを定義するために,アプリケーションの属性取得コマンド(cjgetappprop)を実行して,属性ファイル(Session Bean属性ファイル,およびWAR属性ファイル)を取得してください。ここでは,Windowsの場合の実行例を示します。なお,"-c"以外の引数は変更しないでください。
    • メッセージサービスのSession Bean属性ファイル
      属性ファイルを"C:¥prop¥MessageService_Prop.xml"に出力する場合の実行例を次に示します。
      cjgetappprop ebxml -name MSH -type ejb -resname MessageService/MessageService -c C:¥prop¥MessageService_Prop.xml
    • 送信タイマー受付のSession Bean属性ファイル
      属性ファイルを"C:¥prop¥SendTimerAdapterEJB_Prop.xml"に出力する場合の実行例を次に示します。
      cjgetappprop ebxml -name MSH -type ejb -resname MessageService/SendTimerAdapterEJB -c C:¥prop¥SendTimerAdapterEJB_Prop.xml
    • AP通知タイマー受付のSession Bean属性ファイル
      属性ファイルを"C:¥prop¥NotifyApTimerAdapterEJB_Prop.xml"に出力する場合の実行例を次に示します。
      cjgetappprop ebxml -name MSH -type ejb -resname MessageService/NotifyApTimerAdapterEJB -c C:¥prop¥NotifyApTimerAdapterEJB_Prop.xml
    • ビジネスメッセージ受信のWAR属性ファイル
      属性ファイルを"C:¥prop¥MSH-Receive_Prop.xml"に出力する場合の実行例を次に示します。
      cjgetappprop ebxml -name MSH -type war -resname MSH-Receive -c C:¥prop¥MSH-Receive_Prop.xml
    • 運用支援GUIのWAR属性ファイル
      属性ファイルを"C:¥prop¥MSHgui_Prop.xml"に出力する場合の実行例を次に示します。
      cjgetappprop ebxml -name MSHgui -type war -resname MSHgui -c C:¥prop¥MSHgui_Prop.xml
  2. 属性ファイルを編集し,プロパティを定義します。
    取得したSession Bean属性ファイル,およびWAR属性ファイルをテキストエディタで編集し,プロパティを定義してください。
    <resource-ref>タグ下の<linked-to>タグに,「3.6.5(2) DB Connectorのプロパティ定義」で指定したDB Connectorの名称を指定します。
    DB Connectorの名称に"MSHDB"を指定した場合の指定例を示します。

     <resource-ref>
       <description xml:lang="en"></description>
       <res-ref-name>jdbc/mshdb</res-ref-name>
       <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
       <res-auth>Container</res-auth>
       <res-sharing-scope></res-sharing-scope>
       <linked-to>MSHDB</linked-to>
     </resource-ref>

    なお,uCosminexus Message Service for ebXMLでは,ビジネスメッセージ送受信アプリケーションと状況照会アプリケーションで,同じリソースアダプタを使用します。
  3. 属性ファイルに定義したプロパティを,アプリケーションに設定します。
    アプリケーションの属性設定コマンド(cjsetappprop)を実行して,属性ファイルに定義したプロパティを各アプリケーションに反映させてください。ここでは,Windowsの場合の実行例を示します。なお,"-c"以外の引数は変更しないでください。
    • メッセージサービスのSession Bean属性ファイル
      属性ファイルとして,"C:¥prop¥MessageService_Prop.xml"から入力する場合の実行例を次に示します。
      cjsetappprop ebxml -name MSH -type ejb -resname MessageService/MessageService -c C:¥prop¥MessageService_Prop.xml
    • 送信タイマー受付のSession Bean属性ファイル
      属性ファイルとして,"C:¥prop¥SendTimerAdapterEJB_Prop.xml"から入力する場合の実行例を次に示します。
      cjsetappprop ebxml -name MSH -type ejb -resname MessageService/SendTimerAdapterEJB -c C:¥prop¥SendTimerAdapterEJB_Prop.xml
    • AP通知タイマー受付のSession Bean属性ファイル
      属性ファイルとして,"C:¥prop¥NotifyApTimerAdapterEJB_Prop.xml"から入力する場合の実行例を次に示します。
      cjsetappprop ebxml -name MSH -type ejb -resname MessageService/NotifyApTimerAdapterEJB -c C:¥prop¥NotifyApTimerAdapterEJB_Prop.xml
    • ビジネスメッセージ受信のWAR属性ファイル
      属性ファイルとして,"C:¥prop¥MSH-Receive_Prop.xml"から入力する場合の実行例を次に示します。
      cjsetappprop ebxml -name MSH -type war -resname MSH-Receive -c C:¥prop¥MSH-Receive_Prop.xml
    • 運用支援GUIのWAR属性ファイル
      属性ファイルとして,"C:¥prop¥MSHgui_Prop.xml"から入力する場合の実行例を次に示します。
      cjsetappprop ebxml -name MSHgui -type war -resname MSHgui -c C:¥prop¥MSHgui_Prop.xml

(3) アプリケーションのデプロイと開始

J2EEアプリケーションの開始コマンド(cjstartapp)を実行し,インポートしたアプリケーションそれぞれが正しく開始できるか確認してください。なお,引数に指定するサーバ名称には,"ebxml"を指定し,J2EEアプリケーション名には,"MSH"と"MSHgui"をそれぞれ指定してください。