3.23.3 日立APIの使用

ポートレットとして開発したStrutsアプリケーションでは日立APIを使用することができます。日立APIを使用する場合の注意事項を以下に説明します。

<この項の構成>
(1) uCosminexus Portal Framework未起動時の動作
(2) 日立APIが出力するログ
(3) コンテキストパスの取得方法
(4) 画面モードの対応
(5) 標準APIポートレットのポートレットID

(1) uCosminexus Portal Framework未起動時の動作

uCosminexus Portal Frameworkが起動していない場合に日立APIの呼び出しを行った場合,例外がスローされます。この事象を回避するためには,uCosminexus Portal Framworkを起動してからポートレットを動作させてください。

(2) 日立APIが出力するログ

日立APIが出力するログはポータル保守ログに出力されます。

(3) コンテキストパスの取得方法

uCosminexus Portal Frameworkが提供しているJavaScriptファイルや画像ファイルなどを参照する場合は次のリクエスト属性からコンテキストパスを取得してください。リクエストクラスのgetContextPath()メソッドからは取得することはできません。

 リクエスト属性名:hptl.std.portal.contextpath

(4) 画面モードの対応

日立APIが提供している画面モードと標準APIのポートレットモードは次の通り対応しています。

表3-24 画面モードの対応(URL生成時の指定)

ポートレットモードウィンドウステート
NORMALステートMAXIMIZEDステートMINIMIZEDステートNEWWINDOWステートIFRAMEステート
VIEWモードDEFAULTMAXIMIZENEWWINDOWIFRAME
EDITモードEDIT
HELPモード

表3-25 画面モードの対応(現在の画面モード取得時)

ポートレットモードウィンドウステート
NORMALステートMAXIMIZEDステートMINIMIZEDステートNEWWINDOWステートIFRAMEステート
VIEWモードDEFAULTMAXIMIZENEWWINDOWIFRAME
EDITモードEDITEDIT
HELPモード

(5) 標準APIポートレットのポートレットID

日立APIに指定するポートレット名に標準APIポートレットのポートレットIDを指定する場合は,次のルールにより生成したIDを指定してください。

 “標準APIポートレットが動作するコンテキストパス”+”.”+”ポートレットID”