14.11.1 タグライブラリの概要

クライアントサイドデータ通信タグライブラリは,シンプルで統一感のあるユーザインタフェースを実現するためのAPIを提供します。このAPIを利用して,ドラッグ&ドロップ機能およびデータフォーム転送機能の二つの機能を実現できます。

このタグライブラリを使用する際の前提となる条件を次に示します。

  1. WebアプリケーションのDD(web.xml)内のタグライブラリに関する要素の追加
    uCosminexus Portal Frameworkにポートレットをインストールする際,<web-app>の子要素に次の要素を追加します。なお,この要素は,新規にポータルサーバを構築した場合に追加されます。

    <taglib>
       <taglib-uri>http://soft.hitachi.co.jp/portal/api/csdc</taglib-uri>
       <taglib-location>/WEB-INF/cosmi/portal/taglib/csdc.tld</taglib-location>
    </taglib>

    web.xmlの格納場所を次に示します。

    {PROJECT_HOME}¥WEB-INF

    注意事項
    <web-app>の文書型定義(DTD定義)に沿った順番で定義してください。
  2. taglibディレクティブの追加
    該当するJSPファイルに,次に示すtaglibディレクティブの定義を記述します。

    <%@ taglib uri="http://soft.hitachi.co.jp/portal/api/csdc" prefix="csdc" %>

  3. csdc.jspへのマッピング定義に関する要素の追加
    uCosminexus Portal Frameworkにポートレットをインストールする際,
    <web-app>の子要素に次の要素を設定します。

     <servlet>
       <servlet-name>csdc</servlet-name>
       <jsp-file>/js/csdc.jsp</jsp-file>
     </servlet>

     <servlet-mapping>
       <servlet-name>csdc</servlet-name>
       <url-pattern>/js/csdc.js</url-pattern>
     </servlet-mapping>

    注意事項
    <web-app>の文書型定義(DTD定義)に沿った順番で定義してください。

クライアントサイドデータ通信タグライブラリの一覧を次の表に示します。

表14-11 クライアントサイドデータ通信タグライブラリの一覧

タグ名説明JSPスクリプトレット式で評価される属性値
csdc:bodyコピー元およびコピー先のHTML構成を定義します。<csdc:src>および<csdc:dest>の子要素として利用できます。
csdc:destデータ転送先オブジェクトを定義します。datatype,nodetype
csdc:dragiconドラッグ用のアイコン(img要素)を出力します。<csdc:src>の<csdc:body>の子要素としてだけ利用できます。desc,escape,hid,src,align,type
csdc:oncopyコピーイベントハンドラを作成します。<csdc:src>の子要素としてだけ利用できます。name
csdc:onpasteペーストイベントハンドラを定義します。<csdc:dest>の子要素としてだけ利用できます。name
csdc:serializeJ2HJavaオブジェクトをシリアライズします。次のJavaデータ型をサポートします。
  • JavaBeans
  • HashMapクラス
これら以外のJavaデータ型はサポートしません。
data,type
csdc:srcデータ転送元のオブジェクトを定義します。datatype
csdc:useクライアントサイドデータ通信機能を使用するための初期定義をします。このタグライブラリは,ポートレット/テンプレート上で<body>タグ内に1回だけ定義します。また,フレームで使用する場合には,そのフレームを取り込んでいるウィンドウの<body>タグ内に定義します。type
(凡例)
-:該当しません。