3.19.1 キャッシュの初期化

標準APIポートレットでは,リクエストを解析して実行情報を作成します。このとき,次のどちらかの情報があると,セッション上にあるすべてのポートレットのキャッシュ情報を初期化します。

キャッシュ初期化の対象になる情報を次の表に示します。

表3-16 キャッシュ情報の種類

キャッシュ情報の種類説明サブレイアウト変更時の初期化処理※1コンテンツキャッシュ削除指定時の初期化処理
コンテンツキャッシュポートレットフラグメント領域のコンテンツ内容
レンダーパラメタrender()実行時に使うパラメタ×
ポートレットモード表示対象となるポートレットモード×
ポートレット最小化フラグ※2MINIMIZEステートで表示するかどうかを示すフラグ××
(凡例)
○:初期化します。 ×:初期化しません。

注※1 キーボードから[Ctrl]+[N]で起動したウィンドウ上でサブレイアウトを変更した場合,同じセッションのすべてのブラウザで,操作中のポートレット表示が初期化されます。

注※2 ポートレット最小化フラグは,サブレイアウトごとにキャッシュを保持するため,サブレイアウトを切り替えたあとでも状態を保持します。セッションを破棄するまで有効です。


 

注意
標準APIポートレットでは,上記のキャッシュ情報をセッションタイムアウト時に保持できません。