3.18.1 標準APIポートレットのライフサイクル

uCosminexus Portal Frameworkでは,Java Portlet Specification 1.0に従いポートレットを自由に作成することができます。

標準APIポートレットのライフサイクルを次の図に示します。

図3-19 標準APIポートレットのライフサイクル

[図データ]

<この項の構成>
(1) 標準APIポートレットの初期処理および終了処理
(2) アクション処理およびレンダー処理
(3) セッションの初期処理および終了処理

(1) 標準APIポートレットの初期処理および終了処理

ポートレットの初期処理は,システム管理者によってuCosminexus Component Containerに対しポートレットのデプロイが行われると実行されます。

ポートレット開発者はjavax.portlet.GenericPortlet.GenericPortlet#initをオーバーライドし,ポートレットで共通設定ファイルの読み込み処理などを行います。

ポートレットの終了処理は,運用管理者によってポートレットのアンデプロイが行われると実行されます。ポートレット開発者は,javax.portlet.GenericPortlet.GenericPortlet#destroyをオーバーライドし,初期処理時に確保したリソースを解放します。

注※ WebアプリケーションDDの「load-on-startup」が0に設定されている場合は,初回アクセス時に実行されます。

(2) アクション処理およびレンダー処理

標準APIポートレットでは,クライアントからの要求をアクション要求およびレンダー要求に分けて処理を行います。詳細は,Java Portlet Specification 1.0の仕様を参照してください。

(3) セッションの初期処理および終了処理

セッションの初期処理および終了処理では,ユーザに固有のパーソナライズデータを取得したり,保存したりします。セッションの初期処理および終了処理は,セッションに対するイベントリスナ(HttpSessionBindingListener)を使用して実現します。エントリポイントとして登録したJSP/サーブレットのサービスメソッド内で,開始・終了処理を記述したイベントリスナをHttpSessionに登録します。