10.1.1 ナビゲーションメニュー対応ポートレットに設定する内容

ナビゲーションメニューに登録できるポートレットを開発するには,あらかじめ次の項目を開発してください。

<この項の構成>
(1) メニューに対応するための開発項目
(2) リンク集に対応するための開発項目

(1) メニューに対応するための開発項目

ポータルサーバは,ナビゲーションメニュー内にポートレット画面を呼び出すアンカーを自動的に生成します。このアンカーのことを最大化画面アンカーといいます。

ポータルサーバのこの機能を利用すると,次の項目を開発または追記するだけでナビゲーションメニュー内に最大化画面アンカーを表示できます。

  1. 最大化画面モードおよび新規ウィンドウ画面モードに対応したポートレット画面の開発
  2. デプロイ定義ファイル(hportlet.xml)にナビゲーションメニューに対応させるためのパラメタを追記

新規ウィンドウ画面モードに対応したポートレット画面開発の詳細は,「12. 新規ウィンドウ対応ポートレットの開発」を参照してください。デプロイ定義ファイルの設定については,「10.1.2 デプロイ定義ファイルの設定」を参照してください。

最大化画面アンカーを表示しているナビゲーションメニューを次の図に示します。

図10-1 最大化画面アンカーを表示しているナビゲーションメニュー

[図データ]

最大化画面アンカーの左側には,対応ポートレットが指定したアイコンが表示されます。ナビゲーションメニューに対応しないポートレット,またはアイコンを指定していない対応ポートレットの場合は,ナビゲーションメニューが提供するデフォルトアイコンが表示されます。

対応ポートレットは,ポートレットのタイトルバーの最大化ボタンをクリックすることによって表示される場合と同様に,ナビゲーションメニューから呼ばれた場合でも,画面モードを取得できます。

ナビゲーションメニューから呼ばれた場合,ナビゲーションメニュー画面上の最大化画面アンカーのURLリンク内容には,次のクエリストリングが付け加えられます。

表10-1 ナビゲーションメニューが付加するクエリストリング

変数説明
hptl_referernaviナビゲーションメニューの操作によってリクエストが発生しました。

対応ポートレットでこのクエリストリングの有無を判定することによって,統合画面の最大化ボタンがクリックされた場合か,またはナビゲーションメニューの最大化画面アンカーがクリックされた場合かの区別ができるようになります。また,統合画面の最大化ボタンがクリックされた場合,またはナビゲーションメニューの最大化画面アンカーがクリックされた場合で,画面に表示する内容を変更できます。

なお,リンク集に登録された特定の画面へのアンカーでは,クエリストリングは付け加えられません。これは,特定の画面を含むポートレットで,任意にURLリンク内容を設定できるためです。このため,リンク集から表示した場合は,その画面がどこから表示されたか判定できません。

(2) リンク集に対応するための開発項目

ポートレット中の特定の画面をリンク集に登録できるようにするには,ナビゲーションメニューが提供するタグライブラリを使用してポートレットを開発します。タグライブラリの詳細は,「14.15 ナビゲーションメニューのタグライブラリ」を参照してください。