14.7 ログ出力Bean

ログ出力Beanは,ポートレットからログを出力するためのAPIです。

ログ出力Beanの一覧を次の表に示します。

表14-7 ログ出力Beanの一覧

クラス名説明
jp.co.hitachi.soft.portal.api.log.PortletLogポートレットからログを出力します。

ポートレットログの出力レベルによって,出力されるログの種類が異なります。そのため,ログ出力Beanのメソッドは,次の方針に従って使用します。方針に従わない場合,必要なログが得られない,または大量のログが出力され性能が著しく低下するおそれがあるので注意してください。

ログ出力Beanのメソッドと出力するログ内容を次の表に示します。

表14-8 ログ出力Beanのメソッドと出力するログ内容

使用するメソッド出力レベル内容
error,printStackTrace0ポートレットの起動・終了のメッセージ,および業務に支障があるエラーメッセージを出力します。トランジェントオブジェクトの起動や終了のメッセージはこのレベルでは出力しません。
warn10主要なリクエストをトレースし,システムの大まかな動きが把握できるレベルのログを出力します。発生頻度の低い障害の再発監視や本番前の現地テストへの適用を想定しています。トレースの出力量をシステムの性能に影響を与えない範囲に抑える必要があります。
note20再現性のある障害に対し,障害の部位を明確に分類するために使用します。ほかのプロセスとの通信など,ほかのプログラムとの関連を把握するのに十分な情報,およびプログラムの大体の動作を把握できるトレース情報を出力します。
debug30障害の個所を特定するために使用します。主要なメンバ関数の開始や終了が取得およびトレースできる内容を出力する必要があります。

ログ出力Beanの詳細を説明します。

<この節の構成>
jp.co.hitachi.soft.portal.api.log.PortletLog