8.3.2 ポートレットアクションモジュールの作成
各ポートレットで処理したいイベントがある場合,ポートレットアクションモジュールを作成します。作成したポートレットアクションモジュールを利用すると,MVCモデルに基づいた形式でポートレットを開発できます。MVCモデルの詳細は,「3.11.2 MVCモデル」を参照してください。
ポートレットアクションモジュールを利用して開発すると,次に示すようなMVCモデルを形成できます。
図8-3 アクションモジュールをController,JSPをViewとするMVCモデル
![[図データ]](figure/zu080300.gif)
- 図の説明
- actionメソッドのServletResponseパラメタによって,アクションモジュールからバックエンドへのシングルサインオンを実現します。
- アクションモジュールで設定されたパラメタは,JSP(ポートレット)で取得されます。このとき,actionメソッドで渡されるrequestパラメタの属性が使用されます。アクションモジュールでは,requestパラメタに名前と値を組にして属性を設定します。JSPでは,requestパラメタの属性から名前をキーにして値を取得し,呼び出すJSPをincludeで切り替えます。JSP側では,requestパラメタの属性をすべてのポートレットが使用するため,一意の名前を指定してください。
アクションモジュールでのパラメタの設定方法およびJSPでのパラメタの取得方法を次に示します。
図8-4 アクションモジュールでのrequestパラメタの設定方法およびJSPでのrequestパラメタの取得方法
![[図データ]](figure/zu080400.gif)
- アクションモジュールでのrequestパラメタの設定方法
- actionメソッドでは,名前("paramname")を値("default")を組にして,requestパラメタに属性としてsetAttributeメソッドで設定します。
- JSP(ポートレット)でのrequestパラメタの取得方法
- JSP(ポートレット)では,名前("paramname")をキーにgetAttributeメソッドを使用して,requestパラメタの属性の値を取得します。取得した属性の値("default")を基に,呼び出すJSP(ポートレット)をincludeで切り替えます。
アクションモジュールの詳細は,「14.9 ポートレットイベントAPI」を参照してください。
作成したポートレットアクションモジュールは,所定の場所に格納してください。