(1) ポータルサーバの前提条件
ポータルサーバは,Webサーバとの連携が設定されている必要があります。
J2EEサーバモードを利用する場合,SecurityManager定義ファイルに「permission java.lang.reflect.ReflectPermission」定義があることを確認してください。セキュリティポリシーファイル(server.policy)の内容については,マニュアル「uCosminexus Portal Framework システム管理者ガイド」の「uCosminexus Portal Frameworkのセットアップ」の説明を参照してください。
(2) Webブラウザの前提条件
前提とするWebブラウザ,およびクライアントサイドデータ通信が提供する機能を次に示します。
表9-1 Webブラウザの前提条件
Webブラウザ | 提供機能※1 | 提供API |
---|---|---|
Internet Explorer | ドラッグ&ドロップ | クライアントサイドデータ通信が提供するAPI※2 |
データフォーム転送 |
注※1 Windows XP SP2のポップアップブロックを設定している場合,ポータルクリップボードを使用したデータ転送はできません。
注※2 クライアントサイドデータ通信が提供するAPIの詳細は,「14.11 クライアントサイドデータ通信タグライブラリ」,「14.12 クライアントサイドデータ通信JavaScript」,および「14.13 クライアントサイドデータ通信クラスライブラリ」を参照してください。
(3) その他の前提条件
(a) セキュリティゾーン
クライアントサイドデータ通信機能を使用できるかどうかは,ポータルサイトが含まれるセキュリティゾーンによって異なります。セキュリティゾーンごとのクライアントサイドデータ通信機能の使用可否を次に示します。
表9-2 セキュリティゾーンごとの使用可否
項番 | セキュリティゾーン | 使用可否 |
---|---|---|
1 | インターネット | ○ |
2 | イントラネット | ○ |
3 | 信頼済みサイト | ○ |
4 | 制限付きサイト | × |
(b) ポートレットの表示モード
クライアントサイドデータ通信機能は,default.jspやSinglePortlet.jspを経由しているコンテンツで使用できます。ポートレットの表示モードごとの使用可否を次に示します。
表9-3 ポートレットの表示モードごとの使用可否
項番 | 表示モード | その他の条件 | 使用可否 |
---|---|---|---|
1 | 通常 | - | ○ |
2 | 最大化 | - | ○ |
3 | 編集 | - | ○ |
4 | iframe | ポータルコンテンツのフレーム内に表示 | ○ |
5 | フレームを介さずブラウザに直接表示 | ×※ | |
6 | 新規ウィンドウ | - | ○ |
7 | - | ポータル外コンテンツ | ×※ |
注※ コンテンツ内にiframeを追加して,ポータル内のビヘイビア定義用コンテンツを取り込むと,クライアントサイドデータ通信機能を使用できます。この場合,ポートレット側を変更します。
(c) ポータル画面の表示方法
クライアントサイドデータ通信機能は,ポータル全体のコンテンツをフレーム内に表示する場合には使用できません。