1.3.3 クライアントサイドデータ通信対応ポートレット
データを入力する項目が多くある場合,直接入力では入力ミスが発生しやすくなります。このような入力ミスを減らすため,ポートレットでデータを入力するときに,別のポートレットから該当するデータをドラッグ&ドロップしたり,コピーボタンを利用してコピーしたりして入力できます。この機能をクライアントサイドデータ通信といいます。
クライアントサイドデータ通信には,次の機能があります。
- ドラッグ&ドロップ機能
ポートレットにデータを入力するときに,別のポートレットからデータをドラッグ&ドロップして入力する機能です。例えば,メールのポートレットでメールを作成する場合に,電子アドレス帳のポートレットから宛先をドラッグ&ドロップしてメールに貼り付けることができます。
- データフォーム転送機能
ポートレットにデータを入力するときに,データを選択して入力する機能です。この機能には,次の二つの方法があります。
- 補助ウィンドウを使用する方法
別のポートレットから取得した入力候補となるデータを補助ウィンドウに表示します。このウィンドウで目的のデータを選択することで,データを入力できます。例えば,メールのポートレットでメールを作成する場合,宛先のボタンをクリックすると,補助ウィンドウが表示されます。ここに,電子アドレス帳のポートレットから取得した宛先の候補が表示されます。目的の宛先を選択して[OK]ボタンをクリックすると,選択した宛先が入力されます。
- ボタンを使用する方法
別のポートレットでデータを選択して,[コピー]ボタンをクリックします。その後,入力項目があるポートレットで[貼り付け]ボタンをクリックすると,選択したデータが入力されます。例えば,電子アドレス帳のポートレットで宛先を選択し,[コピー]ボタンをクリックします。その後,メールのポートレットで[貼り付け]ボタンをクリックすると,選択した宛先が入力されます。
クライアントサイドデータ通信ができるポートレットの開発方法については,「9. クライアントサイドデータ通信対応ポートレットの開発」を参照してください。