14.12.1 クライアントサイドデータ通信JavaScriptの概要

クライアントサイドデータ通信JavaScriptは,ポートレット開発者がクライアントサイドデータ通信機能を実現するために使用するJavaScript関数を提供します。ポートレット開発者は,クライアントサイドデータ通信機能を使用するためにはJSPファイルにJavaScriptファイル「csdc.js」への絶対パス参照を次のように記述する必要があります。

<script src="/ポータルプロジェクト名称/js/csdc.js">
</script>

上記の“/ポータルプロジェクト名称“は,「request.getContextPath()」を使用して取得できます。

クライアントサイドデータ通信JavaScript関数の一覧を次の表に示します。

表14-15 クライアントサイドデータ通信JavaScript関数の一覧

JavaScript関数説明
hptl_deserializeH2JS<csdc:serializeJ2H>タグライブラリでシリアライズされたデータをデシリアライズし,JavaScriptオブジェクトに変換します。
hptl_getPortalClipboardData
  • userData領域またはポータルクリップボードウィンドウ内のJavaScriptグローバル変数に設定されているJavaScript配列オブジェクトへの参照を取得します。
  • ペーストイベントハンドラ内には,この関数を定義する必要があります。
hptl_oncopy
  • コピーイベントハンドラを実行します。
  • コピーイベントハンドラを実行する場合は,この関数を使用する必要があります。
hptl_onpaste
  • ペーストイベントハンドラを実行します。
  • ペーストイベントハンドラを実行する場合は,この関数を使用する必要があります。
hptl_setPortalClipboardData
  • userData領域またはポータルクリップボードウィンドウに存るJavaScriptグローバル変数に,JavaScriptオブジェクトを設定します。
  • コピーイベントハンドラ内にこの関数を定義する必要があります。