クライアントに表示されるポータル画面では,HTMLのドキュメントベースは次のとおりになります。
http://{ポータルサーバ名}/{ポータルプロジェクト名}
ポートレットのコンテンツで,通常のコンテンツ作成時と同様に相対パス形式でファイルを指定すると,上記ドキュメントベースが基点となるため,ファイルを正しく取得できません。そのため,ポートレット作成時には,ポートレットユティリティタグライブラリを使用します。このタグライブラリは,ポータル画面でファイルを正しく表示できるように,ポートレットに含まれる相対パス形式のURLを変換します。通常のHTMLタグの代わりにタグライブラリを使用すると,相対パス形式でURLを指定できます。ただし,ポートレットのURL定義およびハイパーリンクとして指定するJSPファイルのパス名の長さは,WebコンテナおよびOSによって制限があります。詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 システム構築・運用ガイド」,またはマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「J2EEサーバの作業ディレクトリ」の説明を参照してください。
インラインオブジェクトのURLは,相対パス形式,または絶対URL形式のどちらかで指定します。相対パス形式で指定する場合,ポートレットユティリティタグライブラリおよびポートレットユティリティクラスライブラリを使用します。
ポートレットユティリティタグライブラリの使用例については,「付録A.2 ハイパーリンクの作成」を参照してください。また,URLの変換については,「3.8.2 URL変換」を参照してください。