7.5.3 ポートレットの配置の設定

ポータル画面に表示されるポートレットの配置を設定します。[レイアウト編集画面]には,拡張レイアウトと同じ行列形式の組み合わせでエリアが表示されます。そのため,管理者(運用管理者または部門管理者)は,拡張レイアウトと同じ行列形式の組み合わせで表示されるエリア内でポートレットの追加,移動,削除,およびポートレット表示属性を設定できます。ただし,一つの拡張レイアウトで,同じポートレットを複数配置できません。

[レイアウト編集画面]の詳細は,「10.4.8 [レイアウト編集画面](拡張レイアウト)」を参照してください。

ポートレットの配置設定を次の図に示します。

図7-14 ポートレットの配置設定

[図データ]

<この項の構成>
(1) 表示するポートレットの設定
(2) 変更不可エリアでだけ選択できるポートレットの配置
(3) ポートレット表示属性の設定
(4) 編集可否の設定
(5) タイトルコントロールの設定

(1) 表示するポートレットの設定

ポータル画面に表示されるポートレットについて,追加,移動および削除ができます。

(a) ポートレットの追加

[レイアウト編集画面]に表示されるポートレットの設定表示では,指定するポートレットを新規に追加できます。ただし,一つの画面で同じポートレットを複数指定できません。ポートレットの追加は,[ポートレットの選択]画面で設定します。[ポートレットの選択]画面は,[レイアウト編集画面]の[ポートレット追加]ボタンをクリックすると表示されます。

拡張レイアウト形式では,管理者だけが変更不可エリアに追加できるポートレットがあります。このポートレットの配置については,「7.5.3(2) 変更不可エリアでだけ選択できるポートレットの配置」を参照してください。また,[ポートレットの選択]画面でのポートレットの追加方法については,「7.4.6 ポートレットの選択」を参照してください。

(b) ポートレットの移動

二つ以上のポートレットが設定されている場合,ポートレットの上移動ボタン,またはポートレットの下移動ボタンで,表示するポートレットの位置を変更します。

(c) ポートレットの削除

ポートレットの削除ボタンは,表示するポートレットを削除する場合に使用します。ポートレットの削除ボタンをクリックすると,指定したポートレットが削除されます。ただし,ポートレットが画面に一つしかないときは削除できません。

(2) 変更不可エリアでだけ選択できるポートレットの配置

拡張レイアウトの変更不可エリアでだけ選択できるポートレットを設定できます。

このポートレットを使用すると,「2.6.2(2) 変更不可エリアと変更可能エリアに同じポートレットを配置した場合」で説明しているような,エリア間で重複したポートレットを配置するといった問題を回避できます。

変更不可エリアでだけ選択できるポートレットに設定するには,ポートレットにパラメタを設定する必要があります。

エリア間で重複したポートレットを配置する問題を回避する方法を次に示します。

エリア間で重複したポートレット配置する問題を回避する方法

この問題を回避するには,利用者が変更可能エリアに配置したポートレットを複製し,変更不可エリアでだけ選択できる設定をしてからポートレットを変更不可エリアに配置する必要があります。このときの拡張レイアウトの動作について次に説明します。

  1. 管理者(運用管理者または部門管理者)は,利用者の変更可能エリア(エリアID:A00002)に配置されているPortlet3を複製しPortlet_Fukuseiを生成します。

    [図データ]

    ポートレットの複製手順については,「6.1 ポートレットを生成する」を参照してください。
  2. Portlet_Fukuseiを変更不可エリアでだけ選択できるポートレットに設定します。
    設定するパラメタについては,マニュアル「uCosminexus Portal Framework システム管理者ガイド」のポートレット定義ファイルの説明を参照してください。
  3. 管理者は,変更不可エリア(エリアID:A00001)にPortlet_Fukuseiを追加します。
    変更不可エリア(エリアID:A00001)には,Portlet_Fukuseiが追加されます。

    [図データ]

  4. 利用者は再ログインします。
    変更不可エリア(エリアID:A00001)には,管理者が3.で変更した内容(Portlet_Fukuseiが追加された状態)が反映されます。なお,再ログインする前から利用者の変更可能エリア(エリアID:A00002)に表示されていたPortlet3は,削除されないで表示されたままとなります。

    [図データ]

(3) ポートレット表示属性の設定

管理者は,特定の条件で配置したポートレットに対して,ポートレット表示属性を設定できます。ポートレット表示属性として設定できる項目を次の表に示します。

表7-1 ポートレット表示属性として設定できる項目

設定項目内容
編集可否編集ボタン(または編集メニュー)の表示・非表示を設定します。
タイトルコントロールポートレットを表示するときのデザインを決めるタイトルコントロールを設定します。

なお,ポートレット表示属性は,レイアウトごとにポートレット単位で設定できます。ポートレット表示属性を設定できる条件を次の表に示します。

表7-2 ポートレット表示属性を設定できる条件

レイアウト形式エリア区分ポートレット配置者ポートレット表示属性の設定可否
拡張レイアウト形式変更可能管理者
利用者×
利用者が配置したあと,管理者が配置
変更不可管理者
拡張レイアウト形式以外×
(凡例)
○:ポートレット表示属性を設定できます。
×:ポートレット表示属性は設定できません。デフォルト値が適用されます。
-:該当しません。

レイアウト形式が拡張レイアウト形式で,かつ最後にポートレットを配置したのが管理者の場合だけ,ポートレット表示属性を設定できます。それ以外の場合は,ポートレット表示属性を設定できません。

(4) 編集可否の設定

編集ボタン(または編集メニュー)の表示・非表示を設定します。[レイアウト編集画面]に表示される[編集可]チェックボックスにチェックを入れると編集ボタン(または編集メニュー)が表示されます。ただし,[編集可]チェックボックスが表示されるのは,システム管理者がポートレットの編集を許可する設定にしている場合だけです。

システム管理者の設定,編集可否の設定,および編集ボタン(または編集メニュー)の表示の関係を次の表に示します。

表7-3 システム管理者の設定,編集可否の設定,および編集ボタン(または編集メニュー)の表示の関係

システム管理者の設定編集可否の設定編集ボタン(または編集メニュー)の表示
編集可編集可
編集不可×
編集不可編集可×
編集不可×
(凡例)
○:表示します。
×:表示しません。

システム管理者が,ポートレットの編集を許可する設定にしている場合で,かつ[編集可]チェックボックスにチェックを入れたときにだけポートレットのタイトルバーに編集ボタン(または編集メニュー)が表示されます。

(5) タイトルコントロールの設定

ポートレットを表示するときのデザインを決めるタイトルコントロールを設定します。[レイアウト編集画面]に表示されるドロップダウンリストから選択します。ドロップダウンリストに表示されるポートレットのデザイン名称は,システム管理者が設定します。タイトルコントロールのドロップダウンリストに表示されるポートレットのデザイン名称については,マニュアル「uCosminexus Portal Framework システム管理者ガイド」を参照してください。