1.2.2 運用管理の実現方法
運用管理者は,ポータル管理グループを作成および編集することで,ポータルの運用管理を実現します。ポータル管理グループとは,リソースをだれが管理し,だれが利用できるかを定義するものです。
リソースとは,ポータルでアクセス権(管理または利用権限)を設定される情報の単位である,ポートレットおよび標準画面レイアウトのことです。
ポータル管理グループに定義する内容を次に示します。
- リソースを管理するユーザ
リソースの内容の編集や,アクセス権の変更ができるユーザを定義します。このユーザが,部門管理者となります。運用管理者だけが定義できます。
- リソースを利用するユーザ・組織・グループ
ポータル画面にリソースが表示されて,参照したり使用したりできるユーザを定義します。ユーザ,組織,およびグループ(任意のユーザの集まり)の単位でリソースのアクセス権を設定できます。運用管理者および部門管理者が定義できます。
- リソース
管理または利用できるポートレットおよび標準画面レイアウトを定義します。運用管理者および部門管理者が定義できます。
ポータル管理グループの概要を次の図に示します。
図1-6 ポータル管理グループの概要
![[図データ]](figure/zu010210.gif)
図中のポータル管理グループでは,次のように定義されています。
- ポータル管理グループX
定義されているリソースを管理できるのは,「taro」と「hanako」です。管理できるリソースは,「ポートレットA」,「ポートレットB」,および「標準画面レイアウトA」です。定義されているリソースを利用できるのは,「事業所A配下(総務部と人事部)に所属するユーザ」です。利用できるリソースは,「ポートレットB」と「標準画面レイアウトA」です。
- ポータル管理グループY
定義されているリソースを管理できるのは,「jiro」と「hiroko」です。管理できるリソースは,「ポートレットA」,「ポートレットB」,および「標準画面レイアウトB」です。定義されているリソースを利用できるのは,「営業部に所属するユーザ」です。利用できるリソースは,「ポートレットA」,「ポートレットB」,と「標準画面レイアウトB」です。