2.6.2 拡張レイアウトの動作

拡張レイアウト内で管理者(運用管理者または部門管理者)が次の変更をした場合の,拡張レイアウトの動作について説明します。

拡張レイアウト内で,一般的な操作をした場合,および特殊な操作をした場合の動作について説明します。

一般的な操作
  • 変更不可エリアにポートレットを追加および削除した場合
特殊な操作
  • 変更不可エリアと変更可能エリアに同じポートレットを配置した場合
  • 拡張レイアウト内でエリア移動した場合
<この項の構成>
(1) 変更不可エリアにポートレットを追加および削除した場合
(2) 変更不可エリアと変更可能エリアに同じポートレットを配置した場合
(3) 拡張レイアウト内でエリア移動した場合

(1) 変更不可エリアにポートレットを追加および削除した場合

拡張レイアウト内で管理者が変更不可エリア内にポートレットを追加および削除した場合の,拡張レイアウトの動作について次に説明します。

  1. 管理者は,変更不可エリア(エリアID:A00001)にPortlet2を追加し,Portlet1を削除します。
    変更不可エリア(エリアID:A00001)には,Portlet2だけが表示されます。

    [図データ]

  2. 利用者は再ログインします。
    変更不可エリア(エリアID:A00001)には,管理者が1.で変更した内容(Portlet2だけが表示された状態)が反映されます。

    [図データ]

(2) 変更不可エリアと変更可能エリアに同じポートレットを配置した場合

一つの拡張レイアウト内では,同じポートレットを複数配置できません。そのため,利用者が変更可能エリアのレイアウトをカスタマイズしてポートレットを追加した場合,そのポートレットを管理者が変更不可エリアに追加したときには,変更不可エリアの表示が優先されます。したがって,利用者の拡張レイアウトに表示されていたポートレットは削除されます。

この場合の拡張レイアウトの動作について次に説明します。

  1. 管理者は,変更不可エリア(エリアID:A00001)にPortlet3を追加します。
    変更不可エリア(エリアID:A00001)には,Portlet3が追加されます。

    [図データ]

  2. 利用者は,変更可能エリア(エリアID:A00002)にPortlet3を配置した状態で再ログインします。
    変更不可エリア(エリアID:A00001)には,1.で管理者が変更した内容(Portlet3が追加された状態)が反映され,変更可能エリア(エリアID:A00002)からはPortlet3が削除されます。

    [図データ]

この問題を回避するためには,変更不可エリアでだけ選択できるポートレットかどうかをポートレット単位に設定しておく必要があります。変更不可エリアでだけ選択できるポートレットについては,「7.5.3(2) 変更不可エリアでだけ選択できるポートレットの配置」を参照してください。

(3) 拡張レイアウト内でエリア移動した場合

一つの拡張レイアウト内で,管理者がエリアの位置を移動した場合,利用者のエリアの位置は変更されません。ただし,管理者がエリア内のポートレットの配置を変更した場合は,利用者のエリア内のポートレット配置も変更されます。

この場合の拡張レイアウトの動作について次に説明します。

  1. 管理者は,変更不可エリア(エリアID:A00001)と変更不可エリア(エリアID:A00002)の位置を変更し,変更不可エリア(エリアID:A00001)にPortlet5を,変更不可エリア(エリアID:A00002)にPortlet6を配置します。
    変更不可エリア(エリアID:A00001,およびA00002)の位置が変更され,変更不可エリア(エリアID:A00001,およびA00002)に管理者が変更した内容(A00001にPortlet5が追加され,A00002にPortlet6が追加された状態)が反映されます。

    [図データ]

  2. 利用者は再ログインします。
    変更不可エリア(エリアID:A00001,およびA00002)には,管理者が1.で変更した内容(A00001にPortlet5が追加され,A00002にPortlet6が追加された状態)が反映されます。ただし,変更不可エリア(エリアID:A00001,およびA00002)の位置は変更されません。

    [図データ]