付録B.1 すべてのコミュニティで同じポートレットを表示する場合

すべてのコミュニティで同じポートレットを表示する場合のアクセス権の設定について,次に示す図を使用して説明します。

図B-1 組織構成(すべてのコミュニティで同じポートレットを表示する場合)

[図データ]

この図は,企業Aの組織Aと組織Bに所属する社員(ユーザ)に,同じポートレット(ポートレットA,ポートレットB,およびポートレットC)を表示することを示します。なお,ワークプレースとは,同じコミュニティ※1に参加しているコミュニティメンバ※2間で共有する作業場のことです。

注※1 コミュニティとは,同じ目的や問題意識を持つ人の集まりのことで,この図では,組織Aと組織Bがそれぞれコミュニティとなります。
注※2 コミュニティに参加している人のことで,この図では,ユーザA,ユーザB,ユーザ1,およびユーザ2がコミュニティメンバとなります。

この図に示した組織構成でのアクセス権設定の概念を,次の図に示します。

図B-2 アクセス権設定の概念(すべてのコミュニティで同じポートレットを表示する場合)

[図データ]

この図に従ってコミュニティを作成してポートレットのアクセス権を設定する場合,次のようにします。

  1. Collaboration - Online Community Managementで次の表に示すコミュニティを作成します。

    表B-1 作成するコミュニティ(すべてのコミュニティで同じポートレットを表示する場合)

    項番コミュニティ名ワークプレース名コミュニティメンバ
    1コミュニティAワークプレースAユーザA,ユーザB,…
    2コミュニティBワークプレースBユーザ1,ユーザ2,…
  2. 運用管理ポートレットで次の表に示すグループを作成します。

    表B-2 作成するグループ(すべてのコミュニティで同じポートレットを表示する場合)

    項番グループ名利用権限所属ポートレット
    1ホームグループ全ユーザ
    • ポートレットA
    • ポートレットB
    • ポートレットC

表に示したコミュニティとグループを作成すると,利用権限のあるユーザが全ユーザであるため,すべてのコミュニティ(コミュニティAおよびコミュニティB)とホームグループが対応することになります。ホームグループのポートレット利用権限によって,ワークプレースAおよびワークプレースBを利用するユーザに,ポートレットA,ポートレットB,およびポートレットCが表示されます。