付録H 用語解説
(英字)- Fileポートレット
- HTML,CHTML,HDMLのどれかで記述されたコンテンツを,ポータル画面に表示するためのポートレットです。
- iframeポートレット
- uCosminexus Portal Frameworkで提供しているアクセサリポートレット(環境を設定するだけでそのまま使用できるサンプル)の一つで,Webコンテンツをインラインフレーム内に表示するポートレットです。各ユーザが,表示するコンテンツを選択できます。
- LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)
- ディレクトリサーバにアクセスするための通信プロトコルです。
- Portal Manager
- ポータルの構築やカスタマイズ,ポートレットの登録などをGUI上で実施するための構築支援GUIツールです。
- RSS(RDF Site Summary)
- RSSはRDF形式で記述したWebサイトのコンテンツを要約したファイルです。XMLで記述されています。なお,RDFはWebページでコンテンツの構成を記述するためのメタデータの規格です。
- Webコンテンツポートレット
- 外部のWebサーバからコンテンツを取得し,ポータル画面に表示するためのポートレットです。取得したデータは,あらかじめ設定した抽出方法やソート方法などに従って加工して表示されます。取得できるコンテンツは,HTML,RSS,またはXMLで記述されたページです。
- Webポートレット
- HTMLで記述されたWebページをポータルに取り込み,ポータル画面に表示するためのポートレットです。ポータルプロジェクト内のローカルコンテンツ,および外部のWebサーバのコンテンツをポータルに統合できます。
(ア行)- ウェルカム画面
- ポータルに最初にアクセスしたときに表示される画面(ログイン前の画面)です。ポータルユーザ全員に知らせたい情報などを表示します。
- 運用管理者
- ポータルの運用を管理する権限を持つユーザです。システム管理者によって任命されます。運用管理ポートレットを使用して,ポータルの運用管理に必要なすべての情報(ポータル管理グループ,ポートレット,および標準画面レイアウト)を設定できます。
- また,ほかのユーザを「部門管理者」に任命して,運用管理権限の一部を委譲できます。
- 運用管理ポートレット
- 運用管理者がポータルを運用管理するためのポートレットです。日立APIポートレットにより作成されます。
- エリア
- 拡張レイアウト形式の,ポートレットを配置する一つの行または列のことです。エリアには,利用者がポートレットの配置を変更できる変更可能エリアと,配置を変更できない変更不可エリアがあります。変更不可エリアのポートレットの配置を変更できるのは,運用管理者と部門管理者だけです。
- エリアID
- エリアを特定するための識別子のことです。エリアIDは,運用管理者または部門管理者が設定します。
(カ行)- 拡張レイアウト形式
- 行列形式を組み合わせてポートレットを表示できるレイアウト形式です。拡張レイアウト形式では,例えば,行の中に列を入れ子にするなど,より複雑にポートレットを配置できます。また,利用者がポートレットの配置を変更できるかどうかを,ポートレットを配置する一つの行または列(エリア)ごとに設定できます。
- カスタマイズ
- ログインしたあとに表示される標準のポータル画面のコンテンツや標準画面レイアウトを,ユーザごとに変更することです。
- カスタムポートレット
- JSPやサーブレットの技術を用いて独自に作成したコンテンツを,ポータル画面に表示するためのポートレットです。動的なページを作成したり,企業独自の業務システムをポータルに統合したり,既存のアプリケーションと連携したりできます。標準APIポートレットと日立APIポートレットがあります。
- コンテンツフィルタリング
- Webポートレットが表示するコンテンツを一定の条件で部分的に削除または抽出することです。
(サ行)- サプライヤ更新
- ディレクトリサーバでレプリケーション機能を使用している場合の,データの更新方法です。ディレクトリサーバの環境をマルチサーバ構成で構築している場合,ディレクトリサーバをサプライヤとコンシューマに分けて設定します。サプライヤはマスタデータを保持し,コンシューマはサプライヤのデータのレプリカを保持します。マルチサーバ構成ではデータを更新した場合,すべてのディレクトリサーバのデータを更新する必要があります。レプリケーション機能を使用すると,あるディレクトリサーバのデータを更新したとき,自動的にほかのディレクトリサーバのデータも更新されます。サプライヤ更新では,データが更新されたときにサプライヤがコンシューマへデータを押し出すことによって,すべてのディレクトリサーバのデータを更新します。
- システム管理者
- ポータル全体を管理する権限を持つユーザです。ポータルの構築,ポートレットの登録,およびPortal Managerでポータル全体に関する情報を設定します。また,ほかのユーザを運用管理者に任命できます。
- 自動追加ポートレット
- 運用管理者または部門管理者が変更可能エリアにだけ設定できるポートレットのことです。このポートレットは,変更可能エリアの最上部または最下部に表示されます。また,利用者の画面に強制的に表示できますが,利用者が自由に移動・削除できます。このため,新規に追加されたポートレットを紹介したい場合などに有効です。
- シンプルカスタマイザ
- レイアウトカスタマイズ画面の種類の一つです。レイアウトカスタマイズ画面とは,ポータル画面の各種設定(ポートレットの配置など)を変更するための画面です。
- シンプルカスタマイザは,標準的なレイアウトカスタマイズ画面よりも画面デザインを直感的にわかりやすくして,表示をグラフィカルなデザインにしたものです。拡張レイアウト形式の標準レイアウトは,シンプルカスタマイザでだけ作成できます。
- なお,レイアウトカスタマイズ画面としてシンプルカスタマイザが表示されるかどうかは,システム管理者の設定によります。
(タ行)- タイトルバー
- uCosminexus Portal Frameworkが合成するタイトルバーのことです。
- ディレクトリサーバ
- 情報を階層構造で一元管理するサーバです。uCosminexus Portal Frameworkでは,LDAPを使用したディレクトリサーバで,ユーザ情報を管理します。
- テンプレート型ポートレット
- ポートレットの生成元としてだけ使用するポートレット。Webコンテンツポートレットの生成元ポートレットであるhptlParsedHTMLポートレットやhptlStaticParsedHTMLポートレットなどのことです。
(ハ行)- パーソナライズ
- パーソナライズとは,ポータル画面の表示形式および表示するコンテンツを,ユーザごとまたはグループごとに変更することです。パーソナライズには,運用管理者または部門管理者によるポータルの標準画面レイアウトの設定と,各ユーザによるポータルの標準画面レイアウトのカスタマイズがあります。
- 日立APIポートレット
- カスタムポートレットの一つで,uCosminexus Portal FrameworkのAPIを用いて作成したポートレットです。
- 標準APIポートレット
- カスタムポートレットの一つで,Java Portlet Specification 1.0に従って作成されたポートレットです。
- 標準画面レイアウト
- 同じポータル管理グループに所属するユーザのポータル画面に表示される画面のレイアウトです。表示されるポートレットやポートレットの配置,画面の配色などが設定されています。運用管理者または部門管理者が作成して,ポータル管理グループに設定します。
- 標準のカスタマイザ
- レイアウトカスタマイズ画面の種類の一つです。レイアウトカスタマイズ画面とは,ポータル画面の各種設定(ポートレットの配置など)を変更するための画面です。
- 標準のカスタマイザは,拡張レイアウト形式以外のレイアウト形式を設定するときに,すべてのカスタマイズ機能を使用できます。
- なお,レイアウトカスタマイズ画面として標準のカスタマイザが表示されるかどうかは,システム管理者の設定によります。
- 部門管理者
- ポータルの運用を管理する権限を持つユーザです。運用管理者によって,ポータル管理グループごとに設定されます。運用管理ポートレットを使用して,ポータル管理グループ内のリソース(ポートレットおよび標準画面レイアウト)についての情報を設定できます。ただし,リソースの管理権限は設定できません。
- 分散ポートレット
- ほかのポータル上に配置されたポートレットを自ポータルに取り込み,ポータル画面に表示するためのポートレットです。
- 変更可能エリア
- 拡張レイアウト形式のエリアの一つです。変更可能エリアでは,利用者がポートレットを追加,移動および削除できます。
- 変更不可エリア
- 拡張レイアウト形式のエリアの一つです。変更不可エリアは,管理者が利用者に必ず参照させたいポートレットを配置するための領域です。このため,変更不可エリアでは,利用者がポートレットを追加,移動および削除することはできません。
- ポータル
- 幾つかのポートレットで構成されたWebサイトです。さまざまな情報を統合したインターネットやイントラネットの入り口になります。
- ポータル管理グループ
- リソース(ポートレットおよび標準画面レイアウト)のアクセス権を管理するためのグループです。リソースの管理者および利用者を定義します。リソースの管理者は,リソースの内容を編集したり,アクセス権を変更したりできます。リソースの利用者は,ポータル画面にリソースが表示されて,リソースを参照したり使用したりできます。
- ポータル構築者
- ポータルをインストールし,初期構築を行うユーザです。
- ポータルサーバ
- uCosminexus Portal Frameworkを実行して動作しているservletのことです。
- ポータルプロジェクト
- ポータルを識別するためのディレクトリ名です。一つのポータルをポータルプロジェクトとして運用します。
- ポータル利用者
- ポータルを使用する人のことです。
- ポートレット
- ポータル上で動作するアプリケーションコンポーネントです。
- ポートレット開発者
- ポータルに表示するコンテンツを開発するユーザです。
- ポートレットグループ
- ポートレットを分類するためのグループです。システム管理者がPortal Managerで作成できます。ポータルに表示するポートレットの数が多くなった場合,ポートレットグループごとにまとめておくと,ポートレットを管理しやすくなります。ポートレットは,必ず一つのポートレットグループに属します。
- ポートレットコンテンツ
- ポートレットとして定義されているコンテンツのことです。
- ポートレットタイトル
- ポートレットのタイトルのことです。
- ポートレット配置情報ファイル
- ポータルの標準画面レイアウトを定義するファイルです。PSMLで記述します。拡張レイアウトの場合は,HTMLで記述することもできます。
- ホーム画面
- ウェルカム画面からログインしたときに表示されるユーザのホーム画面です。
- uCosminexus Portal Frameworkでは,運用管理者または部門管理者管理者によって,標準のホーム画面を設定することもできます。標準のホーム画面を設定すると,ユーザが所属している組織や役職ごとに異なるホーム画面を表示できます。
(ラ行)- リソース
- ポータル上でアクセス権を管理される情報の単位である,ポートレットおよび標準画面レイアウトのことです。リソースのアクセス権は,ポータル管理グループごとに設定されます。
- リポジトリ
- ユーザ情報,組織単位情報などが格納されているデータストアです。ディレクトリサーバ,DBなどの総称です。
- レイアウトカスタマイズ機能
- ポータル画面のレイアウトをカスタマイズする機能です。ポータル画面に表示するポートレットやポートレットの配置などを設定できます。レイアウトカスタマイズ機能の画面(レイアウトカスタマイズ画面)には,管理者用と利用者用の2種類があります。
- 管理者用レイアウトカスタマイズ画面は,運用管理ポートレットから表示されます。この画面では,運用管理者または部門管理者が,同じポータル管理グループに属するユーザのポータル画面に表示される共通のレイアウト(標準画面レイアウト)をカスタマイズします。
- 利用者用レイアウトカスタマイズ画面は,各ユーザのポータル画面の[レイアウト変更]アンカーまたはボタンから表示されます。この画面では,各ユーザが自分のポータル画面を利用しやすいようにカスタマイズします。
- レイアウト情報
- ディレクトリサーバのユーザエントリ内にあるuCosminexus Portal Framework専用オブジェクトクラスhptluser下のhptlPersonalizeInfo属性内の「レイアウトグループ」(layoutid)の内容です。