9.1.2 ポータル運用前の設定例の操作手順
「9.1.1 ポータル運用前の設定例の概要」で説明した設定例を基に,具体的な操作手順を説明します。
- <この項の構成>
- (1) ポートレットグループの設定
- (2) ポータル管理グループの設定
- (3) ポートレットの作成
- (4) 標準画面レイアウトの作成
- (5) 運用管理設定のテスト
- (6) ポートレットの設定
- (7) 標準画面レイアウトの設定
(1) ポートレットグループの設定
「9.1.1(1)(c) 設定するポートレットグループ」に示したポートレットグループのうち,「勤怠管理」ポートレットグループを例に挙げて,ポートレットグループの設定手順を説明します。
- 運用管理ポートレットのツリーメニュー領域で[ポートレットグループ管理]をクリックします。
ポートレットグループ管理トップ画面が表示されます。
- 共通メニュー領域の[新規作成]をクリックします。
ポートレットグループ新規作成画面が表示されます。
- 作成するポートレットグループの情報を指定します。
「勤怠管理」ポートレットグループの場合の指定例を次の図に示します。
図9-2 「勤怠管理」ポートレットグループの場合の指定例
![[図データ]](figure/zu090115.gif)
- [OK]ボタンをクリックします。
作成したポートレットグループの,ポートレットグループ設定画面が表示されます。また,ツリーメニュー領域に,作成したポートレットグループが追加されます。
ここまでの手順で,ポートレットグループを新規に作成できました。以降の手順で,ポートレットグループにポートレットを登録します。
- [ポートレット]タブをクリックします。
[ポートレット]タブが表示されます。
- [すべてのポートレット]ツリー領域で登録したいポートレットを選択します。
例えば,「勤怠管理」ポートレットグループの場合は,[すべてのポートレット]下の「勤怠管理システム」および「旅費精算システム」ポートレットを選択するものとします。
なお,この設定例では,まだ運用管理者がポートレットを作成していません。このため,この時点でポートレットグループに登録できるのはシステム管理者によってポータルサーバに登録されているポートレットだけです。
- [追加
]ボタンをクリックします。
[登録されているポートレット]一覧領域に「勤怠管理システム」および「旅費精算システム」ポートレットが追加されます。
ポートレットが追加された状態の例を次の図に示します。
図9-3 ポートレットが追加された状態の例
![[図データ]](figure/zu090120.gif)
- [OK]ボタンをクリックします。
ポートレットグループにポートレットが登録されて,[全般]タブに戻ります。[全般]タブの[このグループに属するポートレット]一覧領域に,登録されたポートレットが一覧表示されます。
これで,ポートレットグループの設定は完了です。
(2) ポータル管理グループの設定
「9.1.1(1)(b) 設定するポータル管理グループ」に示したポータル管理グループを例に挙げて,ポートレットグループの設定手順を説明します。
- 運用管理ポートレットのツリーメニュー領域で[グループ管理]をクリックします。
グループ管理トップ画面が表示されます。
- 共通メニュー領域の[新規作成]をクリックします。
ポータル管理グループ新規作成画面が表示されます。
- 作成するポータル管理グループの情報を指定します。
「開発部」ポータル管理グループの場合の指定例を次の図に示します。
図9-4 「開発部」ポータル管理グループの場合の指定例
![[図データ]](figure/zu090125.gif)
- [OK]ボタンをクリックします。
作成したポータル管理グループの,ポータル管理グループ設定画面が表示されます。また,ツリーメニュー領域に,作成したポータル管理グループが追加されます。
ここまでの手順で,ポータル管理グループを新規に作成できました。以降の手順では,ポータル管理グループの部門管理者および利用者を設定します。
- [管理者]タブをクリックします。
[管理者]タブが表示されます。
- [ユーザID]テキストボックスに管理者を指定します。
ポータル管理グループの部門管理者のユーザIDを指定します。
例えば,「開発部」ポータル管理グループの場合は,日立友子さんのユーザIDを指定します。
- [追加▼]ボタンをクリックします。
[管理者条件]一覧領域に,部門管理者の条件が追加されます。
- [OK]ボタンをクリックします。
部門管理者の条件が設定されて,[全般]タブに戻ります。[全般]タブの[【管理者の条件】]に,設定された部門管理者の条件が表示されます。
これで,部門管理者の設定は完了です。次に,利用者を設定します。
- [利用者]タブをクリックします。
[利用者]タブが表示されます。
- 利用者の条件を指定します。
ポータル管理グループの利用者を指定します。
各ポータル管理グループによって,次のように指定します。
- 「全社」の場合
[組織]テキストボックスに,[ルート組織]の直下にある組織の組織IDを指定します。
- 「総務部」,「情報システム部」および「開発部」の場合
[組織]テキストボックスに,各組織の組織IDを指定します。
- 「部長」の場合
[役職]テキストボックスに,「部長」を指定します。
- 「テスト」の場合
[ユーザID]テキストボックスに,「テスト」ポータル管理グループの管理者と同じユーザIDを指定します。
- [追加▼]ボタンをクリックします。
[利用者条件]一覧領域に,利用者の条件が追加されます。
- [OK]ボタンをクリックします。
利用者の条件が設定されて,[全般]タブに戻ります。[全般]タブの[【利用者の条件】]に,設定された利用者の条件が表示されます。
これで,利用者の設定は完了です。また,ポータル管理グループの設定も一とおり完了です。
(3) ポートレットの作成
「9.1.1(1)(d) 設定するポートレット」に示したポートレットを例に挙げて,ポートレットの作成手順を説明します。
なお,この設定例を実行する前に,Web AppポートレットとMulti Webポートレットの作成元となるポートレットを作成してポータルサーバに登録しておくように,システム管理者に依頼してください。
- 運用管理ポートレットのツリーメニュー領域で[グループ管理]下の[テスト]をクリックします。
「テスト」ポータル管理グループの,ポータル管理グループ設定画面の[全般]タブが表示されます。
- [ポートレット]タブをクリックします。
ポートレット一覧表示画面(ポータル管理グループ画面の[ポートレット]タブ)が表示されます。
- [すべてのポートレット]一覧領域で,ポートレットを選択します。
作成元となるサンプルのポートレットを選択します。
この例では,「Sample」(製品が提供しているWeb Pageポートレットのサンプル),「ParsedHTML」(製品が提供しているWebコンテンツポートレットのサンプル),およびシステム管理者がポータルサーバに登録したWeb AppポートレットとMulti Webポートレットを選択します。
また,あとで実施する運用管理設定のテストに備えて,システム管理者によってポータルサーバに登録されているポートレットも,この時点で「テスト」ポータル管理グループに登録しておいてください。
- [利用
]ボタンをクリックします。
[管理・利用するポートレット]一覧領域に,作成元となるサンプルのポートレットが追加されます。
- [管理]チェックボックスにチェックを入れます。
- [OK]ボタンをクリックします。
作成元となるサンプルのポートレットが追加されて,[全般]タブに戻ります。
- [ポートレット]タブをクリックします。
ポートレット一覧表示画面が表示されます。
- [新規ポートレット作成]ボタンをクリックします。
[新規ポートレット作成]画面が表示されます。
- 作成元ポートレット一覧領域で,作成元となるサンプルのポートレットのアンカーをクリックします。
ポートレットの属性を設定する画面が表示されます。
- 作成するポートレットの属性を設定します。
例えば,「重要なお知らせ」ポートレット(Web Pageポートレット)の場合の指定例を次の図に示します。
図9-5 「重要なお知らせ」ポートレット(Web Pageポートレット)の場合の指定例
![[図データ]](figure/zu090130.gif)
- [完了]ボタンをクリックします。
ポートレットが新規に作成されて,ポータル一覧表示画面に戻ります。作成されたポートレットが,[管理・利用するポートレット]一覧領域に追加されます。
ここまでの手順で,ポートレットを新規に作成できました。
以降の手順では,作成したポートレットをテスト用のポートレットグループに登録します。
- ツリーメニュー領域で[ポートレットグループ管理]下の[テスト用]をクリックします。
ポートレットグループ設定画面の[全般]タブが表示されます。
- [ポートレット]タブをクリックします。
[ポートレット]タブが表示されます。
- [すべてのポートレット]ツリー領域で,作成したポートレットを選択します。
- [追加
]ボタンをクリックします。
[登録されているポートレット]一覧領域にポートレットが追加されます。
- [OK]ボタンをクリックします。
ポートレットグループにポートレットが登録されて,[全般]タブに戻ります。[全般]タブの[このグループに属するポートレット]一覧領域に,登録されたポートレットが一覧表示されます。
これで,ポートレットの作成は完了です。
(4) 標準画面レイアウトの作成
「9.1.1(1)(e) 設定する標準画面レイアウト」に示した標準画面レイアウトのうち,「全社員」標準画面レイアウトを例に挙げて,標準画面レイアウトの作成手順を説明します。なお,この設定例での標準画面レイアウトはすべて拡張レイアウト形式のものとします。
- ポートレット配置情報ファイルを作成します。
テキストエディタなどで,ポートレット配置情報ファイルを作成します。ポートレット配置情報ファイルの作成方法の詳細は,「7.5.1 ポートレット配置情報ファイルの作成」を参照してください。
- 運用管理ポートレットのツリーメニュー領域で[グループ管理]下の[テスト]をクリックします。
「テスト」ポータル管理グループの,ポータル管理グループ設定画面の[全般]タブが表示されます。
- [レイアウト]タブをクリックします。
レイアウト一覧表示画面(ポータル管理グループ設定画面の[レイアウト]タブ)が表示されます。
- [新規レイアウト作成]ボタンをクリックします。
[レイアウト新規作成]画面が表示されます。
- 作成する標準画面レイアウトの属性を設定します。
例えば,「全社員」標準画面レイアウトの場合の指定例を次の図に示します。
図9-6 「全社員」標準画面レイアウトの場合の指定例
![[図データ]](figure/zu090135.gif)
- [OK]ボタンをクリックします。
標準画面レイアウトが作成されて,レイアウト一覧表示画面に戻ります。作成された標準画面レイアウトは,[現在のレイアウト]一覧領域のいちばん下に追加されます。
- 作成した標準画面レイアウトの,ポートレット配置設定ボタン(
)をクリックします。
[ポートレット配置設定]画面が表示されます。
- インポートするポートレット配置情報ファイルを指定します。
手順1.で作成したポートレット配置情報ファイルのフルパスを,ポートレット配置情報ファイル指定テキストボックスに指定します。
- [インポート]ボタンをクリックします。
ポートレット配置情報ファイルがインポートされて,[レイアウト編集画面](拡張レイアウト)が表示されます。
- ポートレットを配置したいエリアの[ポートレット追加]ボタンをクリックします。
ポートレット選択画面が表示されます。
- 配置したいポートレットのチェックボックスにチェックを入れます。
- [追加]ボタンをクリックします。
ポートレットが追加されて,[レイアウト編集画面](拡張レイアウト)に戻ります。
手順10.~12.を繰り返して,標準画面レイアウトに設定したいポートレットをすべて配置してください。
例えば,「全社員」標準画面レイアウトの場合,変更不可エリアに「重要なお知らせ」および「更新情報」ポートレット,変更可能エリアに「勤怠管理システム」,および「旅費精算システム」ポートレットを配置します。
配置した例を次の図に示します。
図9-7 「全社員」標準画面レイアウトにポートレットを配置した例
![[図データ]](figure/zu090140.gif)
- [設定完了]ボタンをクリックします。
設定した内容が反映されます。
- [終了]ボタンをクリックします。
[ポートレット配置設定]画面に戻ります。
- [戻る]ボタンをクリックします。
レイアウト一覧表示画面に戻ります。
これで,標準画面レイアウトの作成は完了です。
(5) 運用管理設定のテスト
「テスト」ポータル管理グループで作成したポートレットおよび標準画面レイアウトに問題がないか確認します。確認したあと,ポートレットリソースファイルおよびレイアウトリソースファイルをエクスポートします。
運用管理設定のテストの手順を説明します。
- ポータル画面に,テストしたい標準画面レイアウトを表示させます。
- 標準画面レイアウトに設定されているポートレットの動作に問題がないか確認します。
問題があれば修正してください。この例では,問題がなかったものとします。
- 標準画面レイアウトに問題がないか確認します。
問題があれば修正してください。この例では,問題がなかったものとします。
- 運用管理ポートレットのツリーメニューで,[ポータル管理グループ]下の[テスト]をクリックします。
「テスト」ポータル管理グループの,ポータル管理グループ設定画面の[全般]タブが表示されます。
- [インポート・エクスポート]タブをクリックします。
[インポート・エクスポート]タブが表示されます。
この例では,まずポートレットリソースファイルをエクスポートします。
- [ポートレットのエクスポート]アンカーをクリックします。
ポートレットエクスポート画面が表示されます。
- エクスポートするポートレットのチェックボックスにチェックを入れます。
同じポータル管理グループおよびポートレットグループに設定するポートレットであれば,複数同時にポートレットリソースファイルをエクスポートすると便利です。この例では,「重要なお知らせ」および「更新情報」ポートレットを同時にエクスポートできます。
- [エクスポート]ボタンをクリックします。
[ファイルのダウンロード]ダイアログが表示されます。
エクスポートするポートレットリソースファイルの保存時のファイル名および保存場所を指定します。
- [保存]ボタンをクリックします。
ポートレットリソースファイルがエクスポートされて,ポートレットエクスポート画面に戻ります。
手順7.~9.を繰り返して,すべてのポートレットのポートレットリソースファイルをエクスポートします。
- [戻る]ボタンをクリックします。
[インポート・エクスポート]タブに戻ります。
これで,ポートレットリソースファイルのエクスポートは完了です。次に,レイアウトリソースファイルをエクスポートします。
- [レイアウトのエクスポート]アンカーをクリックします。
レイアウトエクスポート画面が表示されます。
- エクスポート対象レイアウト選択ドロップダウンリストで,エクスポートする標準画面レイアウトを選択します。
- [エクスポート]ボタンをクリックします。
[ファイルのダウンロード]ダイアログが表示されます。
エクスポートするレイアウトリソースファイルの保存時のファイル名および保存場所を指定します。
- [保存]ボタンをクリックします。
レイアウトリソースファイルがエクスポートされて,レイアウトエクスポート画面に戻ります。
手順12.~14.を繰り返して,標準画面レイアウトをすべてエクスポートします。
- [戻る]ボタンをクリックします。
[インポート・エクスポート]タブに戻ります。
これで,レイアウトリソースファイルのエクスポートは完了です。
(6) ポートレットの設定
問題がないことを確認したポートレットを,ポータル管理グループに設定します。ポートレットの設定手順を説明します。
- 運用管理ポートレットのツリーメニュー領域で,[グループ管理]下のポータル管理グループ名をクリックします。
ポートレットを設定したいポータル管理グループ名をクリックしてください。
ポータル管理グループ設定画面の[全般]タブが表示されます。
- [インポート・エクスポート]タブをクリックします。
[インポート・エクスポート]タブが表示されます。
- [ポートレットのインポート]アンカーをクリックします。
ポートレットインポート画面が表示されます。
- ポートレットグループツリー領域で,ポートレットグループを選択します。
インポートするポートレットを分類するポートレットグループを選択します。例えば,「全社」ポータル管理グループに「重要なお知らせ」および「更新情報」ポートレットのポートレットリソースファイルをインポートする場合は,「お知らせ」ポートレットグループを選択します。
- ファイル指定テキストボックスに,インポートするポートレットリソースファイルのフルパスを指定します。
ポートレットインポート画面には,インポートするポートレットリソースファイルのポートレットと同一名称のポートレットがある場合,上書きするかどうかを指定するチェックボックスがあります。しかし,この例では上書きしないのでチェックしません。
- [インポート]ボタンをクリックします。
ポートレットがポータル管理グループにインポートされます。
- [戻る]ボタンをクリックします。
[インポート・エクスポート]タブに戻ります。インポートしたポートレットは,設定したポータル管理グループで管理および利用できるポートレットとして追加されます。また,指定したポートレットグループに追加されます。
これで,ポートレットの設定は完了です。
(7) 標準画面レイアウトの設定
問題がないことを確認した標準画面レイアウトを,ポータル管理グループに設定します。標準画面レイアウトの設定手順を説明します。
- 運用管理ポートレットのツリーメニュー領域で,[グループ管理]下のポータル管理グループ名をクリックします。
標準画面レイアウトを設定したいポータル管理グループ名をクリックしてください。ポータル管理グループ設定画面の[全般]タブが表示されます。
- [インポート・エクスポート]タブをクリックします。
[インポート・エクスポート]タブが表示されます。
- [レイアウトのインポート]アンカーをクリックします。
レイアウトインポート画面が表示されます。
- ファイル指定テキストボックスに,インポートするレイアウトリソースファイルのフルパスを指定します。
レイアウトインポート画面には,インポートするレイアウトリソースファイルの標準画面レイアウトと同一名称のポートレットがある場合,上書きするかどうかを指定するチェックボックスがあります。しかし,この例では上書きしないのでチェックしません。
- [インポート]ボタンをクリックします。
標準画面レイアウトがポータル管理グループにインポートされます。
- [戻る]ボタンをクリックします。
[インポート・エクスポート]タブに戻ります。インポートした標準画面レイアウトは,設定したポータル管理グループで管理および利用できる標準画面レイアウトとして追加されます。これで,標準画面レイアウトの設定は完了です。
以上で,ポータル運用前の設定が一とおり完了しました。