uCosminexus Portal Framework 運用管理者ガイド

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9.1.1 ポータル運用前の設定例の概要

設定例の内容および操作の流れを説明します。

<この項の構成>
(1) 設定例の内容
(2) 設定例の操作の流れ

(1) 設定例の内容

uCPF社で構築したポータルを運用する前に,運用管理者が運用管理の設定をします。

(a) uCPF社の組織構成

uCPF社の組織構成を次の図に示します。

図9-1 uCPF社の組織構成

[図データ]

(b) 設定するポータル管理グループ

uCPF社では,次の表に示すようにポータル管理グループを設定して運用します。

表9-1 設定するポータル管理グループ

項番 ポータル管理グループタイトル 説明 管理者 利用者
1 全社 uCPF社全体のポータル管理グループです。 情報システム部の「日立二郎」 uCPF社に所属するユーザ
2 総務部 総務部用のポータル管理グループです。 総務部の「日立花子」 総務部に所属するユーザ
3 情報システム部 情報システム部用のポータル管理グループです。 情報システム部の「日立三郎」 情報システム部に所属するユーザ
4 開発部 開発部用のポータル管理グループです。 開発部の「日立友子」 開発部に所属するユーザ
5 部長 uCPF社の全部長用のポータル管理グループです。 総務部の「日立四郎」 役職が「部長」のユーザ
6 テスト 実際にポータルを運用する前に,ポートレットおよび標準画面レイアウトを作成して,設定に問題がないかをテストするためのポータル管理グループです。 各ポータル管理グループの管理者であるユーザ

(c) 設定するポートレットグループ

この設定例では,次の表に示すポートレットグループを設定します。

表9-2 設定するポートレットグループ

項番 ポートレットグループタイトル 内容
1 お知らせ 社員への連絡事項を表示するポートレットのグループです。
2 インターネット 社外サイトへのリンク集ポートレットのグループです。
3 部長用 uCPF社の部長だけが使用するポートレットのグループです。
4 勤怠管理 勤怠管理に関連するポートレットのグループです。
5 テスト用 運用管理者および部門管理者が作成した,実際に運用する前のポートレットのグループです。

(d) 設定するポートレット

この設定例では,次の表に示すポートレットを設定します。

表9-3 設定するポートレット

項番 ポートレットタイトル 説明 所属するポータル管理グループ 所属するポートレットグループ
1 重要なお知らせ 社内の各部から展開された重要なお知らせが表示されるポートレットです。
ポートレットの種類はWeb Pageポートレットです。
全ポータル管理グループ お知らせ
2 更新情報 社内サイトの更新情報が表示されるポートレットです。
ポートレットの種類はWebコンテンツポートレットです。
3 総務部のお知らせ 各部内だけのお知らせが表示されるポートレットです。
ポートレットの種類はWeb Pageポートレットです。
総務部
4 情報システム部のお知らせ 情報システム部
5 開発部のお知らせ 開発部
6 情報検索 社外のサーチエンジンで情報を検索できるポートレットです。ポートレットの種類はWeb Appポートレットです。
  • 総務部
  • 情報システム部
  • 開発部
インターネット
7 リンク集 便利な社外サイトへのリンクを集めたポートレットです。
ポートレットの種類は日立APIポートレットです。
8 顧客情報 社内の顧客情報を参照するためのポートレットです。このポートレットは,利用できるユーザをフォーム認証で制限しています。ポートレットの種類はMulti Webポートレットです。 部長 部長用
9 勤怠管理システム 勤怠管理のためのポートレットです。
ポートレットの種類は標準APIポートレットです。

  • 総務部
  • 情報システム部
  • 開発部
勤怠管理
10 旅費精算システム 旅費精算のためのポートレットです。
ポートレットの種類は標準APIポートレットです。

注※ このポートレットの作成方法については,「9.2 Webコンテンツポートレットの作成例」を参照してください。


この設定例では,項番1〜6,および8のポートレットは,運用管理者の日立太郎さんが作成します。一方,項番7,9および10のポートレットは,ポートレット開発者が作成して,システム管理者がPortal Managerであらかじめポータルサーバに登録してあるものとします。

(e) 設定する標準画面レイアウト

この設定例では,次の表に示す標準画面レイアウトを設定します。なお,これらはすべて拡張レイアウト形式の標準画面レイアウトとします。

表9-4 設定する標準画面レイアウト

項番 レイアウトタイトル 説明 所属するポータル管理グループ 設定するポートレット
1 全社員 全社員に共通の標準画面レイアウトです。 全ポータル管理グループ
  • 重要なお知らせ
  • 更新情報
  • 勤怠管理システム
  • 旅費精算システム
2 総務部 各部に所属するユーザ用の標準画面レイアウトです。 総務部
  • 総務部のお知らせ
  • 情報検索
  • リンク集
3 情報システム部 情報システム部
  • 情報システム部のお知らせ
  • 情報検索
  • リンク集
4 開発部 開発部
  • 開発部のお知らせ
  • 情報検索
  • リンク集
5 部長用 部長用の標準画面レイアウトです。 部長 顧客情報

(2) 設定例の操作の流れ

現在,uCPF社では,システム管理者がポータルを構築し,システム管理者だけが登録できるポートレットをポータルサーバに登録し終わった状態とします。

これから,情報システム部に所属する日立太郎さんが,運用管理者として次の手順で運用管理の設定をします。

  1. ポートレットグループの設定
    ポートレットの目的ごとに,ポートレットグループを作成します。そのあと,ポートレットグループにポートレットを登録します。
  2. ポータル管理グループの設定
    ポータル管理グループを作成して,管理者(部門管理者)と利用者を設定します。
  3. ポートレットの作成
    テスト用のポータル管理グループでポートレットを作成して,テスト用のポートレットグループに登録します。
  4. 標準画面レイアウトの作成
    テスト用のポータル管理グループで標準画面レイアウトを作成します。
  5. 運用管理設定のテスト
    テスト用のポータル管理グループで,ポートレットおよび標準画面レイアウトに問題がないかを確認します。問題がなければ,エクスポートします。
  6. ポートレットの設定
    手順5.でエクスポートしたポートレットを,目的のポータル管理グループにインポートします。また,インポート時にポートレットグループにも設定します。
  7. 標準画面レイアウトの設定
    手順5.でエクスポートした標準画面レイアウトを,目的のポータル管理グループにインポートします。

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