ポートレットの障害監視は,ポートレットにコンテンツが正しく表示されるかを監視する機能です。ポートレットの障害監視には,ポートレット全体の障害を監視する設定と,日立APIポートレット単体の障害を監視する設定があります。
(1) ポートレット全体の障害監視
ポートレット全体の障害監視では,ポートレットの無応答監視時間(タイムアウト時間)を設定し,コンテンツの取得開始から終了までを監視します。ポートレット全体の監視時間は,Portal Managerの[ポートレット並列実行の設定]画面で設定します。なお,Multi Web Portletと日立APIポートレットの場合は,次の条件をすべて満たしたときにコンテンツが取得されて,ポートレット全体の障害監視対象となります。
注※ ポータルサーバ経由でポートレットを呼び出す方法およびActionModuleについては,マニュアル「uCosminexus Portal Framework ポートレット開発ガイド」を参照してください。
設定した監視時間を過ぎた場合,ポートレットはコンテンツの取得処理を中断し,コンテンツにエラーメッセージを表示します。デフォルトでは,「接続先が大変混み合っております。しばらくお待ちいただいてから再度接続してください。」と表示されます。エラーメッセージを変更する場合は,JSPファイル(portlettimer.jsp)の記述を変更します。JSPファイル(portlettimer.jsp)については,「10.1.1 PortalResources.propertiesの詳細」および「5.2.7 ページテンプレート」を参照してください。
(2) 日立APIポートレットの障害監視
日立APIポートレットの障害監視では,ポートレット無応答監視時間(タイムアウト時間)を設定し,日立APIポートレットのコンテンツ取得開始から終了までを監視します。ポートレット無応答監視時間はPortal Managerの[ポートレットの設定]画面で設定します。なお,ポートレット全体の障害監視と,日立APIポートレットのポートレット監視の両方を設定した場合,監視時間が長い設定が有効になります。例えば,ポートレット全体の監視時間を180秒に設定し,ポートレットA(日立APIポートレット)を120秒,ポートレットB(日立APIポートレット)を240秒に設定した場合,ポートレットAは180秒,ポートレットBは240秒で監視されます。
[ポートレットの設定]画面の[ポートレット監視時間]項目へ監視時間を入力しない場合は,無応答監視は行いません。また,監視時間に0未満,または86,401以上の値を設定した場合はエラーとします。監視時間の設定については,「6.9.3 性能チューニングと障害監視の設定方法」を参照してください。
また,iframeの呼び出し形式が01-00互換モードの場合,無応答監視は行いません。無応答監視を行う場合,「iFrameタグ:URL変換方式」の項目に「通常モード」を設定してください。
日立APIポートレットのポートレット監視時間およびiFrameタグの呼び出し形式の設定方法については,「7.6 日立APIポートレット(PAR形式以外)およびFileポートレットの設定」を参照してください。
タイムアウト通知回数の指定とその動作を次の表に示します。
表6-23 タイムアウト通知回数別動作一覧
タイムアウト通知回数 | 動作 |
---|---|
記述なし | 1回通知する |
0以下 | 実行時エラー※ |
1~10 | 指定回数通知する |
11以上 | 実行時エラー※ |
注※ ポートレットに[タイムアウト時間設定不正時エラー]画面が表示されます。エラー画面については,「5.2.7 ページテンプレート」を参照してください。