3.6.2 グローバルバッファ面数の計算方法

グローバルバッファとは,HiRDBのディスク上のRDエリアに格納されているデータを入出力するためのバッファのことで,共用メモリ上に確保されます。RDエリアまたはインデクスには,必ずグローバルバッファを割り当てます。グローバルバッファを割り当てることで,検索などの処理時間を短縮できます。

ここでは,ユーザ管理情報で使用するRDエリアに割り当てるグローバルバッファ面数の計算方法について説明します。

グローバルバッファ面数の計算方法は,DBの構成状況やオプションの内容などの条件によって異なります。RDエリアごとに用意しているパラメタを使用し,該当する条件の計算方法を用いて算出してください。なお,グローバルバッファおよびグローバルバッファのオプションについては,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)」またはマニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)」を参照してください。

RDエリアごとに用意しているパラメタの目安を次の表に示します。

表3-14 RDエリアごとの計算用パラメタ

RDエリア名同時に発生するSQLの処理要求数1SQLで使用するページ数(目安)1トランザクション内の平均同時アクセス表数
RDPINFO1×同時実行ユーザ数※331
LOBPINFO1×同時実行ユーザ数※361

注※1 RDPINFOはユーザ管理情報のテーブルを格納するRDエリアです。

注※2 LOBPINFOはユーザ情報のパーソナライズ情報を格納するLOB列のRDエリアです。

注※3 同時実行ユーザ数は,「APサーバ台数×DB Connectorで設定するコネクションプールの最大数」で算出された値を指定してください。