4.4.1 リポジトリの設定(ディレクトリサーバ)

Portal Managerを使用して,uCosminexus Portal Frameworkがディレクトリサーバにアクセスするために,接続情報および構成情報の定義を設定します。Portal Managerの起動方法については,「2.4.1 Portal Managerの起動方法」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 接続情報の新規登録(ディレクトリサーバ)
(2) 構成情報の新規登録(ディレクトリサーバ)

(1) 接続情報の新規登録(ディレクトリサーバ)

接続情報を定義します。接続情報は,uCosminexus Portal Frameworkからリポジトリに接続するときに使用する情報です。接続情報の定義手順を次に示します。

  1. Portal Managerのメニュー部から[リポジトリの設定]-[接続情報]-[新規作成]を選択します。
    次の画面が表示されます。

    図4-3 [接続情報の設定]画面(初期画面・ディレクトリサーバ)

    [図データ]

  2. [接続情報の設定]画面で次の項目を設定します。
    画面で設定する項目と内容を次の表に示します。

    表4-1 接続情報の設定項目(ディレクトリサーバ)

    項目名設定内容必須
    接続先の種類接続先のリポジトリの種類を指定します。[LDAP]を指定します。
    接続先名称リポジトリ情報を格納するディレクトリサーバの接続先名称を入力します。名称は任意ですが,ポータルプロジェクト内で一意となるようにしてください。
    接続先URL接続先ディレクトリサーバのURLを入力します。入力できる文字は,半角英数字および記号で1024文字までです。
    指定例:ldap://localhost:389
    接続先ユーザー名ディレクトリサーバに接続するユーザのDN(バインドDN)を指定します。
    ベースDN下のユーザエントリおよびその属性にすべての権限を持つユーザを指定します。バインドDNは,ディレクトリサーバのユーザエントリを登録・参照・変更・削除する際に使用します。入力できる文字は,半角英数字,記号および半角スペースで256文字までです。
    指定例:cn=Directory Manager
    ×※1
    接続先パスワードバインドDNに対するパスワードを指定します。入力できる文字は,半角英数字および記号で1024文字までです。
    指定例:password
    ×※1
    LDAP種別ディレクトリサーバの種類を指定します。Sun Java Directory ServerまたはOracle Directory Serverの場合は,「Active Directory以外」を,Active Directoryの場合は,「Active Directory」を選択してください。×

    (凡例)  ○:必須  ×:任意

    注※1 省略した場合はAnonymousで接続します。この場合,接続先に書き込みはできません。


  3. [登録]ボタンをクリックします。
    接続情報が登録されます。

(2) 構成情報の新規登録(ディレクトリサーバ)

構成情報を定義します。構成情報は,ユーザ管理情報のユーザ情報,グループ情報,および組織単位情報に対応するディレクトリサーバ上のユーザエントリ,グループエントリ,および組織単位エントリの構成の定義です。ユーザエントリ,グループエントリ,および組織単位エントリごとに設定します。

グループエントリおよび組織単位エントリの設定は,グループ識別子および組織単位識別子を使用してアクセス制御やパーソナライズをするときに使用します。このため,グループエントリおよび組織単位エントリは,グループ識別子および組織単位識別子を使用する場合だけ設定してください。

構成情報を定義する手順を次に示します。

  1. Portal Managerのメニュー部から[リポジトリの設定]-[構成情報]-[新規作成]を選択します。
    次の画面が表示されます。

    図4-4 [構成情報の設定]画面(初期画面・ディレクトリサーバ)

    [図データ]

  2. [構成情報の設定]画面で次の項目を設定します。
    画面で設定する項目と内容を次の表に示します。

    表4-2 構成情報の設定項目(ディレクトリサーバ)

    項目名設定内容必須
    接続先の種類(1) 接続情報の新規登録(ディレクトリサーバ)」で定義した接続先の種類を選択します。ディレクトリサーバの場合,[LDAP]となります。
    接続先名称(1) 接続情報の新規登録(ディレクトリサーバ)」で定義した接続先の名称を選択します。
    構成の名称構成の名称をポータルプロジェクト内で一意になるように入力します。
    ベースDN※1接続先ディレクトリサーバのベースDNを指定します。入力できる文字は,半角英数字,記号および半角スペースで1024文字までです。
    • ユーザエントリを設定する場合
      ユーザエントリのベースDNを指定します。
    • グループエントリを設定する場合
      グループエントリのベースDNを指定します。
    • 組織単位エントリを設定する場合
      組織単位エントリのベースDNを指定します。
    オブジェクトクラス※1ディレクトリエントリのオブジェクトクラスを指定します。入力できる文字は,半角英数字および記号で1024文字までです。
    • ユーザエントリを設定する場合
      「hptlUser」を指定します。hptlUserと異なるオブジェクトクラスを使用している場合は,使用しているオブジェクトクラスを指定します。また,運用管理者が運用管理ポートレットからユーザ情報を管理する場合は,ユーザエントリを構成する全てのオブジェクトクラスをコンマ(,)区切りで指定します。
    指定例:
    hptlUser,top,person,organizationalPerson,inetOrgPerson
    Active Directoryの場合の指定例:
    user,top,person,organizationalPerson
    • グループエントリを設定する場合
      「groupOfUniqueNames」を指定します。
    • 組織単位エントリを設定する場合
      「hptlOrganizationalUnit」を指定します。hptlOrganizationalUnitと異なるオブジェクトクラスを使用している場合は,使用しているオブジェクトクラスを指定します。また,運用管理者が運用管理ポートレットから組織情報を管理する場合は,組織単位エントリを構成する全てのオブジェクトクラスをコンマ(,)区切りで指定します。
    指定例:
    hptlOrganizationalUnit,top,organizationalUnit
    Active Directoryの場合の指定例:
    top,organizationalUnit
    ×
    ディレクトリ検索範囲[サブツリー検索]または[1レベル検索]が選択できます。
    ベースDN下のすべての階層を検索する場合には,[サブツリー検索]を指定します。uCosminexus Portal Frameworkを使用するユーザが,ベースDN下の1階層下のエントリに属している場合は,[1レベル検索]を指定します。
    新規作成時のデフォルトは[1レベル検索]となっています。
    ×
    オブジェクトクラスを表すキー属性名オブジェクトクラスでキーとなる属性名を入力します。入力できる文字は,半角英数字および記号で64文字までです。
    指定例
    ユーザエントリ:ユーザID(uid)
    グループエントリ:グループ名(cn)
    組織単位エントリ:組織単位ID(ou)

    (凡例)  ○:必須  ×:任意

    注※1 追加するエントリによって設定内容が異なります。


  3. [登録]ボタンをクリックします。
    エントリが登録されます。
  4. グループエントリを設定します(グループ識別子を使用する場合)。
    引き続き,グループエントリを設定する場合は,手順1.~3.を実施してください。
  5. 組織単位エントリを設定します(組織単位識別子を使用する場合)。
    引き続き,組織単位エントリを設定する場合は,手順1.~3.を実施してください。