8.2.3 ポートレットアクセスログの出力項目の検討

ポートレットアクセスログに出力する内容を検討します。ポートレットアクセスログを出力すると,次のようなメリットがあります。

利用目的ごとに必要なポートレットアクセスログの出力項目を次に示します。ポートレットアクセスログに出力するかどうかを選択できる項目は,「利用者名」,「取得時間」,および「障害コード」です。出力項目を増やすとトレースの出力時間が掛かるため,必要最小限の出力を推奨します。

表8-1 ポートレットアクセスログの出力項目

項番管理種別取得する情報(目的)取得時刻(日付/時刻)利用者要求カウンタポートレット名利用者名取得時間障害コード
1構成管理ポータルサイトの時間帯別利用者数
(利用者数,およびピーク時間を分析します)
2各ポートレットの参照回数
(参照が多いポートレット,および未使用ポートレットを抽出します)
3各利用者が画面上に表示しているポートレットの組み合わせ
(どのような組み合わせでポートレットを表示しているかを調査します)
4カスタマイザの利用状況
(利用者比率や,1人当たりの操作回数などを調査します)
5障害管理ポートレットコンテンツ取得時に発生した障害
(障害検知,および障害発生率を確認します)
6性能管理各ポートレットの時間帯別の平均コンテンツ取得時間
(コンテンツのレスポンスタイムを測定します)
7各ポートレットの時間帯別利用者数
(コンテンツ取得のピーク時間を測定します)
8課金管理利用者がポートレットを参照したかの確認
(参照ごとに課金する場合に使用します)
9セキュリティ管理どの利用者がどのポートレットに対してアクセスしたかの監視
(不正アクセス者の特定,およびアクセス制御の妥当性を検証します)
10どの利用者(運用管理者,部門管理者,または一般利用者)が画面をカスタマイズしたかの監視
(不正アクセス者の特定,およびアクセス制御の妥当性を検証します)
(凡例)
○:必要です。
-:必要ありません。
注※ 取得するかどうかをPortal Managerから設定します。

ポートレットアクセスログの形式および出力内容については,「8.2.6 ポートレットアクセスログの形式と出力内容」を参照してください。