8.2.2 ログの種類

uCosminexus Portal Frameworkの運用で使用するログには,次の6種類があります。

それぞれのログについて説明します。

<この項の構成>
(1) 保守ログ
(2) ポートレットログ
(3) ポートレットアクセスログ
(4) コンテナ保守ログ
(5) Webサーブレットログ
(6) 監査ログの概要

(1) 保守ログ

JSPコンパイルエラー(ServletException),実行時エラー(RuntimeException),およびシステムエラーが発生していないかを検知できます。画面に表示するログを,Portal Managerの,[ログ・トレースの設定]画面のトレースモードで設定します。

保守ログの設定方法については,「8.2.4(1) 保守ログ,ポートレットログ,およびポートレットアクセスログの設定方法」を参照してください。

(2) ポートレットログ

ポートレットログには,業務に支障があるエラーメッセージや,システムの大まかな動きが把握できるレベルのログが出力されます。アプリケーションレベルでポートレットに障害が発生していないかを調査できます。

ポートレットログは,すべてのポートレットで共通のファイルに出力されます。特定のポートレットのポートレットログは,AP名をキーに抽出して使用します。

ポートレットログの設定方法については,「8.2.4(1) 保守ログ,ポートレットログ,およびポートレットアクセスログの設定方法」を参照してください。また,出力形式および出力内容については,「8.2.5 ポートレットログの形式と出力内容」を参照してください。

(3) ポートレットアクセスログ

ポートレットアクセスログには,ポートレットの利用者名,ポートレットの表示時刻,障害コードなどが出力されます。ポートレットコンテンツ取得時に障害が発生していないかを検知できます。

ポートレットアクセスログの設定方法については,「8.2.4(1) 保守ログ,ポートレットログ,およびポートレットアクセスログの設定方法」を参照してください。また,出力形式および出力内容については,「8.2.6 ポートレットアクセスログの形式と出力内容」を参照してください。

(4) コンテナ保守ログ

コンテナ保守ログには,ポートレットコンテナからのエラー情報や,標準APIポートレット実行時のエラー情報などが出力されます。標準APIポートレットのコンパイルエラーや実行時エラーが発生していないかを検知できます。

コンテナ保守ログの設定方法については,「8.2.4(2) コンテナ保守ログの設定方法」を参照してください。また,出力形式および出力内容については,「8.2.7 コンテナ保守ログの形式と出力内容」を参照してください。

(5) Webサーブレットログ

Webサーブレットログには,標準APIポートレットが標準APIを使用して出力したメッセージが出力されます。標準APIポートレットのポートレットレベルで障害が発生していないかを検知できます。

Webサーブレットログのログ出力は,Cosminexusの設定に従います。設定方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 機能解説 保守/移行/互換編」,またはマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」を参照してください。

また,Webサーブレットログの出力形式および出力内容については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 機能解説 保守/移行/互換編」,またはマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」を参照してください。

なお,デフォルトのWebサーブレットログの出力先は,次のとおりです。Xは1から始まる連番を表します。

{Cosminexus インストールディレクトリ}¥CC¥server¥public¥ejb¥{サーバ名称}¥logs¥web_servletX.log

(6) 監査ログの概要

監査ログは,利用者や運用管理者がuCosminexus Portal Frameworkに対して実行した操作およびその操作にともなうプログラムの動作の履歴をローカルファイルに出力したものです。監査ログを監査者が調査することで「いつ」「だれが」「何をしたか」を知ることができます。

監査ログの設定方法については,「8.2.8 監査ログの収集と調査」を参照してください。