3.4 リポジトリの検討
ユーザ管理情報や共通情報はリポジトリに格納されます。格納されたリポジトリ情報は,ポータル利用時にリポジトリから取得されます。リポジトリには,ディレクトリサーバまたはDBが使用できます。リポジトリに格納できる情報を次の表に示します。
表3-4 リポジトリに格納する情報と格納できるリポジトリの種類
格納する情報 | リポジトリの種類 |
---|
ディレクトリサーバ | DB |
---|
ユーザ管理情報 | ○ | ○ |
共通情報 | - | ○ |
(凡例) ○:格納できます。 -:格納できません。
リポジトリの使用例を次に示します。
- リポジトリとしてディレクトリサーバだけを使用する
すべての設定情報をディレクトリサーバに格納します。
ポータルの運用環境が次のような場合に,この使用方法を採用してください。
- ディレクトリ情報をほかのシステムでも活用する場合
- パーソナライズや標準画面レイアウトの追加・変更を頻繁に行わない場合
- 共通情報を使用しない場合
- リポジトリとしてディレクトリサーバとDBを使用する
ユーザ情報の一部の属性(パーソナライズ情報や役職情報など)をディレクトリサーバから切り離して,DBに格納します。また,所属組織情報やグループ情報をDBに格納できます。
ポータルの運用環境が次のような場合に,この使用方法を採用してください。
- 構築済みのディレクトリ情報をユーザ認証に使用できる場合
- パーソナライズや標準画面レイアウトの追加・変更を頻繁に行う場合
- ポータルサーバを複数台で構成し,共通情報を使用する場合
- リポジトリとしてDBだけを使用する
すべての情報をDBに格納します。
ポータルの運用環境が次のような場合に,この使用方法を採用してください。
- ポータルシステム専用のリポジトリを構築する場合
- ポータルサーバを複数台で構成し,共通情報を使用する場合
ポータルの運用環境に応じて,どの方法を採用するか決定してください。
リポジトリを使用するための作業の詳細は,次の個所を参照してください。