ポートレットアクセスログに出力する内容を検討します。ポートレットアクセスログを出力すると,次のようなメリットがあります。
利用目的ごとに必要なポートレットアクセスログの出力項目を次に示します。ポートレットアクセスログに出力するかどうかを選択できる項目は,「利用者名」,「取得時間」,および「障害コード」です。出力項目を増やすとトレースの出力時間が掛かるため,必要最小限の出力を推奨します。
表8-1 ポートレットアクセスログの出力項目
項番 | 管理種別 | 取得する情報(目的) | 取得時刻(日付/時刻) | 利用者要求カウンタ | ポートレット名 | 利用者名※ | 取得時間※ | 障害コード※ |
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1 | 構成管理 | ポータルサイトの時間帯別利用者数 (利用者数,およびピーク時間を分析します) | ○ | ○ | - | - | - | - |
2 | 各ポートレットの参照回数 (参照が多いポートレット,および未使用ポートレットを抽出します) | ○ | ○ | ○ | - | - | - | |
3 | 各利用者が画面上に表示しているポートレットの組み合わせ (どのような組み合わせでポートレットを表示しているかを調査します) | ○ | ○ | ○ | - | - | - | |
4 | カスタマイザの利用状況 (利用者比率や,1人当たりの操作回数などを調査します) | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | |
5 | 障害管理 | ポートレットコンテンツ取得時に発生した障害 (障害検知,および障害発生率を確認します) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
6 | 性能管理 | 各ポートレットの時間帯別の平均コンテンツ取得時間 (コンテンツのレスポンスタイムを測定します) | ○ | - | ○ | - | ○ | - |
7 | 各ポートレットの時間帯別利用者数 (コンテンツ取得のピーク時間を測定します) | ○ | - | ○ | - | - | - | |
8 | 課金管理 | 利用者がポートレットを参照したかの確認 (参照ごとに課金する場合に使用します) | ○ | - | ○ | ○ | - | - |
9 | セキュリティ管理 | どの利用者がどのポートレットに対してアクセスしたかの監視 (不正アクセス者の特定,およびアクセス制御の妥当性を検証します) | ○ | - | ○ | ○ | - | - |
10 | どの利用者(運用管理者,部門管理者,または一般利用者)が画面をカスタマイズしたかの監視 (不正アクセス者の特定,およびアクセス制御の妥当性を検証します) | ○ | - | ○ | ○ | - | - |
ポートレットアクセスログの形式および出力内容については,「8.2.6 ポートレットアクセスログの形式と出力内容」を参照してください。