uCosminexus Portal Frameworkの運用管理機能では,次のことができます。
運用管理機能でできることの詳細を,次に説明します。
(1) 管理者と利用者の切り分け
ポータルの運用管理に必要な情報は,運用管理者が運用管理ポートレットで設定します。このため,次の図に示すように,管理者と利用者の権限を明確に切り分けられます。なお,uCosminexus Portal Frameworkのユーザ種別の詳細については,「1.4 uCosminexus Portal Frameworkのユーザ種別」を参照してください。
図1-5 管理者と利用者の切り分け
運用管理者は,運用管理ポートレットにだけアクセスし,実際のコンテンツはアクセスできなくするような運用方法もできます。例えば情報システム専門の他部署や運用保守専門の他企業などにポータルの運用管理作業を依頼できます。
(2) 管理者の作業の切り分け
大規模な組織の場合,システム管理者がすべての情報を管理するのは困難です。運用管理ポートレットによって管理単位ごとに管理者を設定すれば,各管理単位でポータルの運用を管理できます。この管理者を部門管理者と呼びます。運用管理者の作業負荷を軽減できるので,大規模なポータルの管理が容易になります。uCosminexus Portal Frameworkでは,これらの管理単位をポータル管理グループと呼びます。
(3) 運用管理作業の分散化
運用管理者は,部門管理者に次の権限を委譲できます。
大規模な組織の場合,運用管理者がポータル管理グループ全体を管理するのではなく,部門管理者を設定して運用管理作業を分散化できます。運用管理作業を分散化することで,運用管理者の作業負荷を軽減して効率的に運用を管理できます。また,ほかのポータル管理グループに影響を与えないで,ポータル管理グループごとに独自の設定ができるようになります。
部門管理者を設定して運用管理作業を分散化した例を次の図に示します。
図1-6 部門管理者の設定例
運用管理機能の詳細は,マニュアル「uCosminexus Portal Framework 運用管理者ガイド」を参照してください。