SiteMinder連携時にuCosminexus Portal Frameworkで取得するHTTPヘッダー情報を次に示します。HTTPヘッダーの名称,およびヘッダーの名称に対応するポータルのリポジトリ情報の属性値は,JAASコンフィグレーションファイル(jaas.conf)で指定するSiteMinder連携ログインモジュールのプロパティで設定してください。
表6-11 ポータルで取得するHTTPヘッダー
項目 | 説明 | 必須 |
---|---|---|
ユーザID | ユーザを表す一意の値です。 | ○ |
ユーザ表示名 | ユーザの表示名です。必要に応じて取得してください。 | × |
パーソナライズ情報を表すキー | パーソナライズ情報が格納されている属性名(LDAP)またはカラム名(DB)です。 パーソナライズ情報を使用するときは必ず取得してください。なお,SiteMinder連携時にパーソナライズ情報を使用するには,パーソナライズ情報を格納するリポジトリとしてLDAPまたはDBが必要です。 | × |
役職情報 | ユーザの役職名です。 役職識別子を使用する場合は,必ず取得してください。 | × |
所属情報 | ユーザの所属組織単位IDです。 組織単位識別子を使用する場合は,必ず取得してください。なお,SiteMinder連携時にアクセス制御・レイアウト選択を実施するには,組織情報を格納するリポジトリとしてLDAPまたはDBが必要です。 | × |
上記以外のユーザ定義項目 | ユーザ環境に依存します。 | × |
(凡例) 必須:○ 任意:×
(1) HTTPヘッダーとCGI環境変数
HTTPヘッダーはRFC2616で定義されており,「名前」+「:(コロン)」+「フィールド値」で構成されています。ヘッダー名にはseparators(「,」「;」空白など)が含まれてはなりません。
CGI環境変数とは,CGI対応のWebサーバがクライアントから送られてきたHTTPヘッダーを基に生成する変数です。CGI環境変数には,次に示す3種類のものがあります。
このうち3.は次の手順で生成されます。
CGI/1.0 中に定義されたHTTP_ACCEPT変数とUser-Agentヘッダーから作成された環境変数の例を次に示します。
表6-12 HTTPヘッダーとCGI環境変数の例
HTTPヘッダー | CGI環境変数 |
---|---|
Accept: */* User-Agent: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1) | HTTP_ACCEPT=*/* HTTP_USER_AGENT=Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1) |
SiteMinderポリシーで設定しているのは,CGI環境変数名とその値です。したがって,uCosminexus Portal Frameworkに送られてくるリクエストヘッダーは,表6-13の生成規則を逆にしたものになります。次の表にその例を示します。
表6-13 SiteMinderポリシーで設定された変数とHTTPヘッダー
SiteMinderポリシーで設定する変数 | Cosminexus Portal Frameworkに送られるHTTPヘッダー |
---|---|
HTTP_UID=123456 HTTP_TITLE_JP=bucho | uid: 123456 title-jp: bucho |
表6-13の場合,uCosminexus Portal FrameworkではHTTPヘッダー名「uid」と「title-jp」でユーザIDと役職の値を取得できます。