ストリングリソースファイルを追加または変更するために必要な情報について説明します。
(1) ストリングリソースファイルの格納先
uCosminexus Portal Frameworkが提供しているストリングリソースファイルは,次のディレクトリに格納されています。
標準で日本語用と英語用のストリングリソースファイルが提供されています。これらのファイルを編集して,画面に表示される文字列を変更します。また,日本語および英語以外の言語のストリングリソースを新しく作成した場合は,ストリングリソースファイル名の規則に従った名称を付けて,このディレクトリに格納します。
ストリングリソースファイル名の規則については,「(2) ストリングリソースファイルの名称」を参照してください。
(2) ストリングリソースファイルの名称
ストリングリソースは,リソース単位および言語単位にファイルを作成します。uCosminexus Portal Frameworkではリソースを識別するためにアプリケーションキーを設定しています。アプリケーションキーはストリングリソースを区別するためのキーです。ストリングリソースファイルの名称は次の規則に従っています。
{アプリケーションキー名称}_{言語コード}[_{国コード}[_{バリアント}]].properties
なお,アプリケーションキーは各種機能やポートレットで任意に作成できますが,hptlから始まるキーはuCosminexus Portal Frameworkの予約語とします。
uCosminexus Portal Frameworkが予約するアプリケーションキーを次の表に示します。
表6-2 uCosminexus Portal Frameworkが予約するアプリケーションキー
アプリケーションキー | 対応する内容 |
---|---|
hptl_customizer | 管理者用レイアウトカスタマイズ画面,利用者用レイアウトカスタマイズ画面 |
hptl_common | [ログイン]画面,[パスワード変更]画面,各種エラー画面,各種テンプレート |
hplt_operator | 運用管理ポートレット画面 |
hptl_resources | ウィンドウ名称など各国語共通のリソースを設定する。 |
ストリングリソースファイルの名称の例を次に示します。
(3) ストリングリソースファイルの作成
ストリングリソースファイルは,プロパティ形式(キー=値の形式)で記述します。各国語で対応するストリングリソースのメッセージキーは,各国語のストリングリソースファイルで同じにする必要があります。
ファイルはISO-8859-1文字エンコーディングで記述する必要があります。Unicodeコード(¥udddd表記)のファイルは,Cosminexus Developer's Kit for JavaTMに付属のnative2asciiツールによって,Shift_JISやEUCコードなどのネイティブコードから変換して,作成することができます。
ストリングリソースファイルの記述例を次に示します。
MESSAGE1=パスを入力してください。
MESSAGE2=パスが変更されました。
:
MESSAGE1= Input the path.
MESSAGE2= The path was changed.
:
(4) レイアウトカスタマイズ画面の設定
日本語,英語以外のストリングリソースを追加する場合,レイアウトカスタマイズ画面の[使用言語]ドロップダウンリストに表示される文字列を設定できます。設定しない場合は,言語種別({言語コード}[-{国コード}[-{バリアント}]])がそのまま表示されます。
[使用言語]ドロップダウンリストに表示される文字列を設定するには,レイアウトカスタマイズ画面(アプリケーションキー:hptl_customizer)の各ストリングリソースファイルに,次の記述を追加します。
UL_LANG_TITLE_{言語コード}[-{国コード}[-{バリアント}]]={表示したい文字列}
CE_LANG_TITLE_{言語コード}[-{国コード}[-{バリアント}]]={表示したい文字列}
例えば,日本語,英語に加え,中国語(zh-CN)のストリングリソースを追加した場合は,hptl_customizer_ja.propertiesおよびhptl_customizer_en.propertiesに,次のように記述を追加します。
UL_LANG_TITLE_zh-CN=中国語
CE_LANG_TITLE_zh-CN=中国語
UL_LANG_TITLE_zh-CN=Chinese
CE_LANG_TITLE_zh-CN=Chinese