4.5.1 ユーザ情報を設定する前に

ユーザ情報を設定する前に知っておいていただきたいDBの接続方法について説明します。

<この項の構成>
(1) DBへの接続方法

(1) DBへの接続方法

DBへの接続方法には,次の2種類あります。

接続プール機能の概要および設定方法について,次に説明します。

(a) 接続プール機能の概要

接続プール機能とは,ポータルサーバ起動時にDBとのコネクションを保持し,クライアントから要求があったときに,保持しているコネクションをクライアントに渡す機能です。この機能を利用すると,DBとの接続および解放によるオーバーヘッドが縮小できるので,サーバアプリケーションの性能を向上できます。J2EEサーバモードの場合に使用できます。

接続プール機能の概要を次の図に示します。

図4-13 接続プール機能の概要

[図データ]

(b) 接続プール機能の設定方法

接続プール機能を使用するための設定方法を次に説明します。

  1. リソースアダプタを設定します。
    J2EEのサーバ管理コマンドでリソースアダプタ(DB Connector)を設定し,DBへの接続方法を設定します。なお,サーバ管理コマンドについては,次のマニュアルを参照してください。
    • 「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」,または「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」
    • 「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 アプリケーション設定操作ガイド」,または「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」
  2. WebアプリケーションDD(web.xml)に接続先名称を設定します。
    web.xmlファイルを直接編集して,接続先名称(JNDI名)をweb.xmlファイルの<web-app>タグ内の最後に追加します。設定したJNDI名をPortal Managerの[接続情報の設定]画面で指定します。
    web.xmlファイルは次の場所に格納されています。
    格納ディレクトリ
    {PROJECT_HOME}¥WEB-INF
    追加する記述例を次に示します。
    • HiRDBの場合

    <resource-ref>
           <res-ref-name>jdbc/myHiRDB</res-ref-name>
           <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
           <res-auth>Container</res-auth>
           <res-sharing-scope>Shareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>

    • Oracleの場合

    <resource-ref>
           <res-ref-name>jdbc/myOracle</res-ref-name>
           <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
           <res-auth>Container</res-auth>
           <res-sharing-scope>Shareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>

    • SQL Serverの場合

    <resource-ref>
           <res-ref-name>jdbc/mySQLServer</res-ref-name>
           <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
           <res-auth>Container</res-auth>
           <res-sharing-scope>Shareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>

  3. 接続先名称(JNDI名)とリソースアダプタの関連付けを設定します。
    JNDI名とリソースアダプタの関連付けを設定し,DBに接続します。JNDI名が解決できなかった場合,DBに接続できません。JNDI名とリソースアダプタの関連付けは,ポータルをJ2EEサーバに組み込む時に設定します。詳細は,「4.9 デプロイ(J2EEサーバ)」を参照してください。