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10.2.3　クライアント情報定義ファイル（UserAgentType.xml）

クライアント情報定義ファイル（UserAgentType.xml）は，クライアント種別判定の設定と，URL Rewriting抑止機能を開始するための設定を行うファイルです。このファイルの内容を変更すれば，クライアント種別判定を設定できます。また，URL Rewriting抑止機能を施し，セキュリティを向上できます。クライアント種別判定の詳細は，「6.4　クライアント種別判定の設定」を参照してください。

記述形式を次に示します。

 
<?xml version="1.0" encoding="Windows-31J" ?>
 <UserAgent-Definition>
  <default>
       デフォルトの設定
  </default>
  <UserAgentType-Definition>
       UserAgentの設定
  </UserAgentType-Definition>
  <MimeType-Definition >
       MIMEタイプの設定
  </MimeType-Definition>
</UserAgent-Definition>
＜この項の構成＞
(1)　デフォルトの設定
(2)　UserAgentの設定
(3)　MIMEタイプの設定

(1)　デフォルトの設定

デフォルトの設定は一つだけ指定します。

デフォルトの設定の記述形式を次に示します。

 
     <default>
        <devicetype>devicetype</devicetype>
        <xslt>xslt-stylesheet</xslt>
        <matchingpattern>matchingpattern</matchingpattern>
        <URLRewritingDisabled>URLRewritingDisabled</URLRewritingDisabled>
    </default>

デフォルトの設定項目と内容を次の表に示します。

表10-26　デフォルトの設定項目と内容

設定項目 設定内容
devicetype デフォルトのクライアント種別を指定します。
  • HTML
  • CHTML
  • HDML
xslt-stylesheet XSLTスタイルシート名を指定します。
matchingpattern クライアント種別に属するためのUserAgent（HTTPリクエストのUser-Agentヘッダの内容）の識別条件を正規表現で指定します。
URLRewritingDisabled URL Rewriting抑止機能を使用するかどうかを指定します。
使用する場合は，trueを指定し，使用しない場合はfalseを指定します（デフォルト値はtrueが指定されています）。

(2)　UserAgentの設定

記述形式を次に示します。

 
    <useragent-register>
        <devicetype>devicetype</devicetype>
        <useragenttype>useragenttype</useragenttype>
        <xslt>xslt-stylesheet</xslt>
        <matchingpattern>matchingpattern</matchingpattern>
        <URLRewritingDisabled>URLRewritingDisabled</URLRewritingDisabled>
    </useragent-register>

UserAgent設定の項目と内容を次の表に示します。

表10-27　UserAgent設定の項目と内容

設定項目 設定内容
Devicetype UserAgentのクライアント種別を指定します。
  • HTML
  • CHTML
  • HDML
Useragenttype UserAgent名（HTTPリクエストのUser-Agentヘッダの内容）を英数字で指定します。ほかのUserAgentと異なる名称を指定します。
xslt-stylesheet XSLTスタイルシート名を指定します。
matchingpattern 使用するUserAgentに属するための条件を正規表現で指定します。
URLRewritingDisabled URL Rewriting抑止機能を使用するかどうかを指定します。
使用する場合は，trueを指定し，使用しない場合はfalseを指定します（デフォルト値はtrueが指定されています）。

複数のUserAgentを設定するには，<useragent-register>から</useragent-register>までを複数指定します。複数指定する場合，マッチングパターンの検索対象が広いクライアントの設定から順に記述します。また，すべてのマッチングパターンに当てはまらなかった場合，デフォルト設定が適用されます。

(3)　MIMEタイプの設定

クライアント種別とMIMEタイプを対応づけます。記述形式を次に示します。

 
    <mimetype-register  ID="devicetype">
         <mimetype>mimetype-string </mimetype>
         <xslt>xslt-stylesheet</xslt>
    </mimetype-register>

MIMEタイプの設定項目と内容を次の表に示します。

表10-28　MIMEタイプの設定項目と内容

設定項目 設定内容
devicetype クライアント種別を指定します。
  • HTML
  • CHTML
  • HDML
mimetype-string クライアント種別に対応するMIMEタイプ文字列を指定します。
xslt-stylesheet XSLTスタイルシート名を指定します。

複数のクライアントを指定するには，<mimetype-register ID="devicetype">から</mimetype-register>までを複数指定します。各クライアントには一つのMIMEタイプを指定します。

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