uCosminexus Portal Framework　システム管理者ガイド

10.1.4　PortletApp.propertiesの詳細

ポートレットコンテナで使用するコンテナ保守ログを設定するPortletApp.propertiesについて説明します。

このプロパティファイルが読み込めない場合は，デフォルト値を設定してログ出力機能を初期化します。また，何からの原因でデフォルト値がシステムから参照できなかった場合は，標準出力にエラー情報を出力してログ機能を停止します。

PortletApp.propertiesは{設定ファイル格納ディレクトリ}に格納されています。デフォルトの格納ディレクトリは次のとおりです。

格納ディレクトリ

{uCosminexus Portal Frameworkインストールディレクトリ}\conf

PortletApp.propertiesで設定する項目について，次の表に示します。

表10-5　PortletApp.propertiesの属性一覧

種類	属性	設定内容
インストールディレクトリの設定	jp.co.hitachi.soft.portal.installDir	uCosminexus Portal Frameworkのインストール時に，uCosminexus Portal Frameworkのインストールディレクトリ情報を設定
コンテナ保守ログの設定	jp.co.hitachi.soft.portal.util.log.container.TraceLevel	コンテナ保守ログのログ出力レベルを指定
	jp.co.hitachi.soft.portal.util.log.container.TraceFile	コンテナ保守ログのログ出力先ディレクトリのフルパスおよびファイル名のプレフィックスを指定
	jp.co.hitachi.soft.portal.util.log.container.FileNum	コンテナ保守ログファイルの数を指定
	jp.co.hitachi.soft.portal.util.log.container.FileSize	一つのコンテナ保守ログファイルの最大サイズを設定
ポータルコンテキストの設定	jp.co.hitachi.soft.portal.supported.portletmode	ポータルがサポートしているモードを設定
	jp.co.hitachi.soft.portal.supported.windowstate	ポータルがサポートしているウィンドウ状態を設定
言語の設定	jp.co.hitachi.soft.portal.i18n.default	標準APIポートレットのデフォルトの言語を指定

各属性の詳細を次に説明します。

属性名：

jp.co.hitachi.soft.portal.installDir

型：String

説明：uCosminexus Portal Frameworkのインストール時の，uCosminexus Portal Frameworkインストールディレクトリ情報です。ポートレットの起動時に参照します。値にnullは指定できません。また，値はパス形式で指定してください。

なお，この値は必ず指定してください。

属性名：

jp.co.hitachi.soft.portal.util.log.container.TraceLevel

型：int

説明：コンテナ保守ログのログ出力レベルです。指定したレベル以下でいちばん高いレベルのトレースログが出力されます。値の範囲は-1および0〜1,000の整数です。

int型以外の値を指定した場合は，デフォルト値を使用します。また，範囲外の値を指定した場合は，-1が値となりログ出力されません。

デフォルト値：10

属性名：

jp.co.hitachi.soft.portal.util.log.container.TraceFile

型：int

説明：コンテナ保守ログのログ出力先ディレクトリのフルパスおよびファイル名のプレフィックスを指定します。ただし，ほかのログのファイル名（ログ出力先のフルパス＋ファイル名のプレフィックス）と同じ値は指定できません。同じ値を指定した場合は，デフォルト値が使用されます。

次の場合に同じ値と判断されます。

• 二つの値が一致している場合（大文字，小文字は区別しません）
• 二つの値のパスが一致していて，プレフィックスの最後に指定した数字だけが異なる場合

不正値（作成できないプレフィックスや相対パス）を指定した場合は，ログ出力されません。

なお，値にnullは指定できません。また，値はパス形式で指定してください。

デフォルト値：${portal.install.dir}/log/portletContainer

属性名：

jp.co.hitachi.soft.portal.util.log.container.FileNum

型：int

説明：コンテナ保守ログファイルの数です。値の範囲は1〜16です。

int型以外の値を指定した場合は，デフォルト値が使用されます。

範囲外の値を指定した場合は，ログ出力されません。

デフォルト値：8

属性名：

jp.co.hitachi.soft.portal.util.log.container.FileSize

型：int

説明：一つのコンテナ保守ログファイルの最大サイズを設定します。単位はバイトで，値の範囲は4,096〜2,147,483,647です。

int型以外の値および範囲外の値を設定した場合は，デフォルト値が使用されます。

デフォルト値：10,485,760（10MB）

属性名：

jp.co.hitachi.soft.portal.supported.portletmode

型：String

説明：ポータルがサポートしているモードです。コンマ区切りで複数指定できます。複数指定した場合は，それぞれ別項目として登録します。指定できる値はedit，viewまたはhelpです（大文字，小文字を区別します）。

edit，viewまたはhelp以外の値を指定した場合は無視されます。

デフォルト値：edit,view,help

属性名：

jp.co.hitachi.soft.portal.supported.windowstate

型：String

説明：ポータルがサポートしているウィンドウ状態です。コンマ区切りで複数指定できます。指定できる値はmaximized，minimized，normal，iframeまたはnewwindowです（大文字，小文字を区別します）。

mazimized，minimized，normal，iframeまたはnewwindow以外の値を指定した場合は無視されます。

デフォルト値：maximized,minimized,normal,iframe,newwindow

属性名：

jp.co.hitachi.soft.portal.i18n.default

型：String

説明：標準APIポートレットのデフォルトの言語をRFC1766に従って次の形式で指定します。

 
{言語コード}［-{国コード}［-{バリアント}］］
 

なお，国コードとバリアントは省略できます。

デフォルト値：en

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