uCosminexus Portal Framework システム管理者ガイド
ポートレットアクセスログに出力する内容を検討します。ポートレットアクセスログを出力すると,次のようなメリットがあります。
- ポートレット開発者およびシステム管理者
ポートレットコンテンツ取得時の障害発生の検出ができるので,デバッグ作業がしやすくなります。
- システム管理者および運用管理者
不正な利用者の特定,ポートレットの性能改善,および提供コンテンツの妥当性の検証をして,ポートレットのセキュリティ監視やポータルのメンテナンスができます。
利用目的ごとに必要なポートレットアクセスログの出力項目を次に示します。ポートレットアクセスログに出力するかどうかを選択できる項目は,「利用者名」,「取得時間」,および「障害コード」です。出力項目を増やすとトレースの出力時間が掛かるため,必要最小限の出力を推奨します。
表8-1 ポートレットアクセスログの出力項目
項番 管理種別 取得する情報(目的) 取得時刻(日付/時刻) 利用者要求カウンタ ポートレット名 利用者名※ 取得時間※ 障害コード※ 1 構成管理 ポータルサイトの時間帯別利用者数
(利用者数,およびピーク時間を分析します)○ ○ − − − − 2 各ポートレットの参照回数
(参照が多いポートレット,および未使用ポートレットを抽出します)○ ○ ○ − − − 3 各利用者が画面上に表示しているポートレットの組み合わせ
(どのような組み合わせでポートレットを表示しているかを調査します)○ ○ ○ − − − 4 カスタマイザの利用状況
(利用者比率や,1人当たりの操作回数などを調査します)○ ○ ○ ○ − − 5 障害管理 ポートレットコンテンツ取得時に発生した障害
(障害検知,および障害発生率を確認します)○ ○ ○ ○ ○ ○ 6 性能管理 各ポートレットの時間帯別の平均コンテンツ取得時間
(コンテンツのレスポンスタイムを測定します)○ − ○ − ○ − 7 各ポートレットの時間帯別利用者数
(コンテンツ取得のピーク時間を測定します)○ − ○ − − − 8 課金管理 利用者がポートレットを参照したかの確認
(参照ごとに課金する場合に使用します)○ − ○ ○ − − 9 セキュリティ管理 どの利用者がどのポートレットに対してアクセスしたかの監視
(不正アクセス者の特定,およびアクセス制御の妥当性を検証します)○ − ○ ○ − − 10 どの利用者(運用管理者,部門管理者,または一般利用者)が画面をカスタマイズしたかの監視
(不正アクセス者の特定,およびアクセス制御の妥当性を検証します)○ − ○ ○ − −
- (凡例)
- ○:必要です。
- −:必要ありません。
- 注※ 取得するかどうかをPortal Managerから設定します。
ポートレットアクセスログの形式および出力内容については,「8.2.6 ポートレットアクセスログの形式と出力内容」を参照してください。
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