uCosminexus Portal Framework システム管理者ガイド
スマートナビゲーションでは,トリガーイベントを検知したときにスマートナビゲーションメニューを表示します。また,スマートナビゲーションメニューをクリックすると連携先サイトにデータを送信します。連携先サイトにデータを送信する方法をシナリオといいます。スマートナビゲーションメニューとシナリオはWebAPI定義で設定します。
- <この項の構成>
- (1) スマートナビゲーションメニュー
- (2) シナリオ
(1) スマートナビゲーションメニュー
トリガーイベントを検知したときに,トリガーイベント検知範囲内に埋め込まれているデータのデータ型に一致したシナリオのメニューを表示します。データが埋め込まれていない場合およびデータ型が一致するシナリオが存在しない場合,スマートナビゲーションメニューは表示されません。
(a) メニューの表示条件
メニューはトリガーイベント検知範囲内に埋め込まれているデータのデータ型を使用するシナリオに一致した場合に表示します。シナリオで使用するデータ型が複数ある場合は,すべてのデータ型が埋め込まれている場合にメニューに表示されます。
メニューの表示条件の例を次に示します。トリガーイベント検知範囲内あるデータのデータ型を使用するメニュー1〜メニュー6は表示されますが,トリガーイベント検知範囲内あるデータのデータ型にないデータ型を使用するメニュー7は表示されません。
図5-29 メニューの表示条件
(b) 範囲選択型メニュー
トリガーイベント検知範囲内のコンテンツを選択状態にし,トリガーイベントを発生させた場合は範囲選択型メニューを表示することができます。連携先サイトにはコンテンツを選択した範囲をデータとして抽出し送信します。コンテンツを選択した範囲がトリガーイベント検知範囲を超えていた場合,選択した範囲すべてがデータとして抽出されます。範囲選択型メニューを使用するにはシナリオでデータ型”hptlselect”を定義します。データ型”hptlselect”は,uCosminexus Portal Frameworkの予約語で,範囲選択型メニューを使用する場合に使用する特殊なデータ型です。
(c) 入力情報設定メニュー
ユーザの入力を必要とするメニューを表示した場合,メニューの最後に入力情報設定メニューが表示されます。入力情報設定メニューを選択することで,パラメタ入力画面が表示されて,ユーザが入力した情報を設定変更することができます。入力情報設定メニューの表示例を次に示します。なお,入力情報設定メニューはログイン前の画面では表示されません。
図5-30 入力情報設定メニューーの表示例
(d) メニューの表示制御
ユーザ編集クラスを作成することで,メニューを特定の条件やユーザごとに表示制御を行うことができます。ユーザ編集クラスの作成方法は「5.6.5 ユーザ編集クラスの作成方法」を参照してください。
(e) メニューアイコン
スマートナビゲーションメニューにはアイコンを指定することができます。アイコンは{PROJECT_HOME}内に格納してください。アイコンを指定しない場合は,デフォルトのアイコンが表示されます。
(2) シナリオ
シナリオは連携先サイトにデータを送信する方法の定義です。WebAPI定義の順にスマートナビゲーションメニューが表示されます。
(a) データ型の指定と変数の定義
シナリオでは次の3種類の変数を使用することができます。変数は変数名の先頭に’$’を付けて記述します。変数名には半角英数字および’_’(アンダーバー)を使用することができます。大文字と小文字は区別されます。
- データ格納変数
コンテンツ内に埋め込まれたデータを格納するための変数です。コンテンツ内に埋め込まれたデータを使用する場合は,データ格納変数を定義する必要があります。
- 予約変数
uCosminexus Portal Frameworkが提供するデータを使用するための変数です。以下の変数を使用することができます。
hptlID uCosminexus Portal FrameworkにログインしたときのログインID
hptlPW uCosminexus Portal Frameworkにログインしたときのパスワード
- ユーザ編集値格納変数
任意の文字列,データ格納変数および予約変数をユーザ編集クラスで加工した値を格納するための変数です。ユーザ編集クラスの作成方法については「5.6.5 ユーザ編集クラスの作成方法」を参照してください。
(b) 新ウィンドウ定義
スマートナビゲーションメニューを選択したときに新しいウィンドウを開いて表示するか,ポータル画面に上書きして表示するか指定することができます。新しいウィンドウを開く場合には,ウィンドウ名とウィンドウスタイルを指定することができます。
(c) リクエスト定義
連携先サイトにデータを送信するリクエストを定義します。リクエスト定義では以下の内容を定義します。
- URI
リクエストを送信するURIを定義します。
- HTTPメソッド
リクエスト送信時のHTTPメソッドを定義します。GETまたはPOSTを指定することができます。
- リクエストパラメタ
リクエストに設定するパラメタを定義します。リクエストパラメタの詳細は「(d) リクエストパラメタ定義」を参照してください。
- レスポンスのチェック
連携先サイトにデータを送信した結果が正しいかどうかを,レスポンスのコンテンツに指定したキーワードが含まれていないかで評価することができます。指定したキーワードが含まれている場合はエラー画面を表示します。
(d) リクエストパラメタ定義
リクエストパラメタでは次の内容を定義します。
- ユーザ入力パラメタ
スマートナビゲーションメニューを選択したときに,ユーザの入力を必要とするデータです。ユーザが入力したデータをパラメタ値として連携先サイトに送信します。ユーザがログインしている場合,入力したデータはパーソナライズ情報に保存されます。パーソナライズ情報にデータが保存されている場合はユーザの入力は省略され,パーソナライズ情報に保存されているデータを使用します。パーソナライズ情報に保存されているデータを変更する場合は,入力情報設定メニューより変更します。
- 通常パラメタ
コンテンツから抽出したデータ,固定文字列およびユーザ編集クラスにより加工したデータです。これらのデータをパラメタ値として連携先サイトに送信します。
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