uCosminexus Portal Framework システム管理者ガイド
リポジトリにDBを使用する場合,次の設定が必要です。
- ユーザ管理情報の設定(任意)
「3.2 ユーザ管理情報の検討」で検討した情報をDBに登録します。ユーザ情報には,ユーザIDなどのユーザを一意に識別する属性が必要です。一意に識別できる属性であれば,属性名は任意に指定できます。
- パーソナライズ情報の設定(任意)
「3.6.1(2) パーソナライズ情報の容量計算」で算出した容量を基に,パーソナライズ情報を格納するテーブルなどを作成します。設定方法の詳細は,「(2) パーソナライズ情報の設定」を参照してください。
リポジトリにDBを使用する場合の前提事項,およびパーソナライズ情報の設定方法の詳細を,次に説明します。
- <この項の構成>
- (1) リポジトリにDBを使用する場合の前提事項
- (2) パーソナライズ情報の設定
(1) リポジトリにDBを使用する場合の前提事項
uCosminexus Portal FrameworkでリポジトリにDBを使用する場合に,前提として知っておいていただきたい事項を次に示します。
- 検索キーになる項目
- ユーザ情報の場合
ログインするユーザのユーザID(文字列型)となります。ユーザ識別子です。
- グループ情報の場合
グループ名(文字列型)となります。グループ識別子です。
- 組織単位情報の場合
所属組織(文字列型)となります。組織単位識別子です。
- データ型
文字列型およびバイナリ型を使用できます。バイナリ型とは,Javaでのbyte型配列で格納されているデータのことです。
- NULLの扱い
NULL値は,該当する項目が値を持たないものとみなされます。
- データベース名(SQL Serverの場合)
SQL Serverの場合,作成するDBのデータベース名は,PORTAL_DATABASEとしてください。
(2) パーソナライズ情報の設定
パーソナライズ情報の格納領域は,次の図に示すように,HiRDBまたはOracleの場合はBLOB型,SQL Serverの場合はVARBINARY型で作成します。
図3-9 BLOB型およびVARBINARY型のパーソナライズ情報の格納領域
DBのテーブルには,ユーザID,およびパーソナライズ情報のカラムの指定が必要です。パーソナライズ情報を格納するカラムサイズの算出方法については,「3.6.1(2) パーソナライズ情報の容量計算」を参照してください。
表3-15 最低限必要なDBのテーブル定義情報
情報名称 カラム名 ユーザID USERNAME パーソナライズ情報 HPTLPERSONALIZEINFO また,BLOB型またはVARBINARY型のパーソナライズ情報を構築するために,次の内容を定義します。
- ユーザLOB用RDエリアの定義
- インデクスの作成(インデクスを作成する場合)
それぞれの詳細,および各イベントで発行するSQL情報について説明します。
(a) ユーザLOB用RDエリアの定義
HiRDBの場合,パーソナライズ情報を格納するためのユーザLOB用RDエリアを作成します。ポータルの全利用者が100人の場合のパーソナライズ情報の定義例を次に示します。
RDエリア定義形式の詳細は,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)」またはマニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)」を参照してください。
create rdarea RDAREA01 for LOB used by BLOB page 8192 characters storage control segment 1 pages file name "D:\hirdb\rdarea\area01\rdarea01" initial 40 segments;(b) インデクスの作成
DBにインデクスを作成する場合,ユーザIDをキーに指定してください。インデクスの作成方法については,HiRDBの場合は,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)」またはマニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)」,Oracleの場合は,Oracleのマニュアル,SQL Serverの場合は,SQL Serverのマニュアルを参照してください。
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