Collaboration - Bulletin board 01-50からCollaboration - Bulletin board 01-90に移行する場合の作業を次に示します。
Collaboration - Bulletin boardを移行する前に,運用ディレクトリのバックアップを取得してください。
Collaboration - Bulletin board 01-50の運用ディレクトリ¥confに格納されている次に示すプロパティファイルのバックアップを取得します。
なお,運用ディレクトリすべてのバックアップを取得する場合は,個別に前記のプロパティファイルのバックアップを取得する必要はありません。
Collaboration - Bulletin board 01-50で使用しているデータベースのバックアップを取得します。バックアップの取得方法の詳細は,マニュアル「ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(Windows(R)用)」,およびマニュアル「ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)」を参照してください。
バックアップは,HiRDBシステム全体だけでなく,RDエリア単位でも取得できます。バックアップ取得方法の一つの例を次の表に示します。
表D-39 バックアップ取得方法の例(Collaboration - Bulletin board 01-50)
項番 | バックアップ取得方法 | RDエリア単位でバックアップを取得する方法 |
---|---|---|
1 | データベース複写ユティリティ(pdcopy)コマンド | -rオプションを指定 |
2 | HiRDB Control Managerの使用 | 「RDエリア」または「表/インデクス」を選択 |
移行によって更新されるテーブルが格納されているRDエリアだけのバックアップを取得するための情報として,更新されるテーブルとテーブルの処理対象RDエリアを次の表に示します。
表D-40 更新されるテーブルと処理対象RDエリア(Collaboration - Bulletin board 01-50)
項番 | 更新されるテーブル | 処理対象RDエリア | 関連するインデクスRDエリア |
---|---|---|---|
1 | パラメタ管理テーブル | CBBRDDATA70 | CBBRDINDX50 |
なお,バックアップを取得するRDエリアは処理対象のRDエリアだけでなく,処理によって更新されるRDエリア(データディクショナリ用RDエリアなど)のバックアップを取得する必要があります。同時にバックアップを取得する必要があるRDエリアについては,マニュアル「ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(Windows(R)用)」を参照してください。
上書きインストールができます。
定義ファイルなどは,すべて運用ディレクトリにコピーされているため,すべてのファイルが上書きされます。
次に示すことを実行します。
データベースサーバをバージョンアップします。
なお,SQLファイルは,データベースのレコードを追加するため,現在使用しているバージョンに従って「HiRDBコマンドプロンプト」でコマンドを実行します。テーブル定義などのSQL文を実行するため,接続ユーザ(認可識別子)をCollaboration - Bulletin boardで使用している接続ユーザ(認可識別子)に変更してください。
接続ユーザを変更するには,次のコマンドを実行します。
> set PDUSER=認可識別子/パスワード
データベースサーバのバージョンアップに必要な作業を説明します。
SQLファイルを実行することで,追加されるデータベースのレコードを次の表に示します。
表D-41 追加されるデータベースのレコード(Collaboration - Bulletin board 01-50)
項番 | テーブル名 | キー | 名称 |
---|---|---|---|
1 | パラメタ管理テーブル | def_noticeurl | [記事参照]画面を参照するURL |
2 | def_collapse_disp※ | 掲示板一覧の折り畳み表示有無 |
次に示すことを実施します。
Collaboration - Bulletin board 01-50からCollaboration - Bulletin board 01-90に移行する場合の運用ディレクトリの更新内容を次の表に示します。
表D-42 Collaboration - Bulletin board 01-50からCollaboration - Bulletin board 01-90に移行する場合の運用ディレクトリの更新内容
項番 | ディレクトリ | ファイル名 | 更新内容 |
---|---|---|---|
1 | 運用ディレクトリ¥conf | hptl_clb_cbb_engine.properties | 上書き※1 |
2 | hptl_clb_cbb_command.properties | 上書き※2 | |
3 | hptl_clb_cbb_sysrange.properties | 上書き | |
4 | 運用ディレクトリ¥lib | hptl_clb_cbb_command.jar | 上書き |
5 | 運用ディレクトリ¥bin | cbbcmdsetup.exe | 上書き |
6 | cbbcmdsetup.exe.manifest | 追加 |
hptl_clb_cbb_engine.propertiesの更新内容を図D-15に,hptl_clb_cbb_command.propertiesの更新内容を図D-16に示します。
図D-15 hptl_clb_cbb_engine.propertiesの更新内容(プロパティの追加)
hptl_clb_cbb_work_dir_path =
hptl_clb_cbb_work_dir_num = 1000
図に示すプロパティが追加されます。
図D-16 hptl_clb_cbb_command.propertiesの更新内容(プロパティの追加)
hptl_clb_cbb_notice_message_count = 100
hptl_clb_cbb_notice_identifier_max_num = 10000
hptl_clb_cbb_notice_max_num = 2000
def_collapse_disp = 0
図に示すプロパティが追加されます。
次に示すことを実施します。
> cbbsys -f