付録D.9 Collaboration - Bulletin board 01-81からCollaboration - Bulletin board 01-90に移行する場合の作業

Collaboration - Bulletin board 01-81からCollaboration - Bulletin board 01-90に移行する場合の作業を次に示します。

<この項の構成>
(1) バックアップ
(2) インストール
(3) 環境構築

(1) バックアップ

Collaboration - Bulletin boardを移行する前に,運用ディレクトリのバックアップを取得してください。

(a) ファイルのバックアップ

Collaboration - Bulletin board 01-81の運用ディレクトリ¥confに格納されている次に示すプロパティファイルのバックアップを取得します。

なお,運用ディレクトリすべてのバックアップを取得する場合は,個別に前記のプロパティファイルのバックアップを取得する必要はありません。

(b) データベースのバックアップ

Collaboration - Bulletin board 01-81で使用しているデータベースのバックアップを取得します。バックアップの取得方法の詳細は,マニュアル「ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(Windows(R)用)」,およびマニュアル「ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)」を参照してください。

バックアップは,HiRDBシステム全体だけでなく,RDエリア単位でも取得できます。バックアップ取得方法の一つの例を次の表に示します。

表D-43 バックアップ取得方法の例(Collaboration - Bulletin board 01-81)

項番バックアップ取得方法RDエリア単位でバックアップを取得する方法
1データベース複写ユティリティ(pdcopy)コマンド-rオプションを指定
2HiRDB Control Managerの使用「RDエリア」または「表/インデクス」を選択

移行によって更新されるテーブルが格納されているRDエリアだけのバックアップを取得するための情報として,更新されるテーブルとテーブルの処理対象RDエリアを次の表に示します。

表D-44 更新されるテーブルと処理対象RDエリア(Collaboration - Bulletin board 01-81)

項番更新されるテーブル処理対象RDエリア関連するインデクスRDエリア
1パラメタ管理テーブルCBBRDDATA70CBBRDINDX50

なお,バックアップを取得するRDエリアは処理対象のRDエリアだけでなく,処理によって更新されるRDエリア(データディクショナリ用RDエリアなど)のバックアップを取得する必要があります。同時にバックアップを取得する必要があるRDエリアについては,マニュアル「ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(Windows(R)用)」を参照してください。

(2) インストール

上書きインストールができます。

定義ファイルなどは,すべて運用ディレクトリにコピーされているため,すべてのファイルが上書きされます。

(3) 環境構築

次に示すことを実行します。

(a) データベースサーバのバージョンアップ

データベースサーバをバージョンアップします。

なお,SQLファイルは,データベースのレコードを追加するため,現在使用しているバージョンに従って「HiRDBコマンドプロンプト」でコマンドを実行します。テーブル定義などのSQL文を実行するため,接続ユーザ(認可識別子)をCollaboration - Bulletin boardで使用している接続ユーザ(認可識別子)に変更してください。

接続ユーザを変更するには,次のコマンドを実行します。

> set PDUSER=認可識別子/パスワード

データベースサーバのバージョンアップに必要な作業を説明します。

SQLファイルを実行することで,追加されるデータベースのレコードを次の表に示します。

表D-45 追加されるデータベースのレコード(Collaboration - Bulletin board 01-81)

項番テーブル名キー名称
1パラメタ管理テーブルdef_noticeurl[記事参照]画面を参照するURL
2def_collapse_disp掲示板一覧の折り畳み表示有無
注※
hptl_clb_cbb_shift_0187.sqlの実行で追加されます。

(b) アプリケーションサーバのバージョンアップ

次に示すことを実施します。

Collaboration - Bulletin board 01-81からCollaboration - Bulletin board 01-90に移行する場合の運用ディレクトリの更新内容を次の表に示します。

表D-46 Collaboration - Bulletin board 01-81からCollaboration - Bulletin board 01-90への移行時の運用ディレクトリ更新内容

項番ディレクトリファイル名更新内容
1運用ディレクトリ¥confhptl_clb_cbb_engine.properties上書き※1
2hptl_clb_cbb_command.properties上書き※2
3hptl_clb_cbb_sysrange.properties上書き
4運用ディレクトリ¥libhptl_clb_cbb_command.jar上書き
5運用ディレクトリ¥bincbbcmdsetup.exe上書き
6cbbcmdsetup.exe.manifest追加
注※1
付録D.9(1)(a)でバックアップを取得したhptl_clb_cbb_engine.propertiesの内容を,運用ディレクトリのhptl_clb_cbb_engine.propertiesに反映します。更新内容の詳細は,図D-17を参照してください。
注※2
付録D.9(1)(a)でバックアップを取得したhptl_clb_cbb_command.propertiesの内容を,運用ディレクトリのhptl_clb_cbb_command.propertiesに反映します。更新内容の詳細は,図D-18を参照してください。

hptl_clb_cbb_engine.propertiesの更新内容を図D-17に示します。

図D-17 hptl_clb_cbb_engine.propertiesの更新内容(プロパティの追加)

hptl_clb_cbb_work_dir_path =
hptl_clb_cbb_work_dir_num = 1000

hptl_clb_cbb_command.propertiesの更新内容を図D-18に示します。

図D-18 hptl_clb_cbb_command.propertiesの更新内容(プロパティの追加)

def_collapse_disp = 0

図に示すプロパティが追加されます。

(c) ユティリティ

次に示すことを実施します。