Collaboration - Bulletin boardでは,uCosminexus Application ServerのDB Connectorを利用して,データベースサーバとのコネクションを確立します。このとき,データベースサーバが1台の場合でも,ほかのコンポーネントとコネクションを共有できます。共有できるコンポーネントを次に示します。
コネクションを共有できるコンポーネントと,コネクションを共有した場合のイメージを次の図に示します。
図2-2 コネクションの共有イメージ
コネクションを共有する場合に,次の項目の設定を切り替えます。
各コンポーネントで共通に使用するための認可識別子を用意し,各コンポーネントで用意しているテーブルに対して,CONNECT権限,およびアクセス権限を付けます。スキーマ名は,ほかのコンポーネントと異なる名称にしてください。
GRANT CONNECT TO 認可識別子(共通) IDENTIFIED BY パスワード(共通);
GRANT ALL ON CLBBOARD.TBL_FORUM TO 認可識別子(共通);
:
: (すべてのテーブルに対して,全アクセス権を付けます。)
GRANT CONNECT TO 認可識別子(共通) IDENTIFIED BY パスワード(共通);
GRANT ALL ON CLBFORUM.TBL_FORUM TO 認可識別子(共通);
:
: (すべてのテーブルに対して,全アクセス権を付けます。)
GRANT CONNECT TO 認可識別子(共通) IDENTIFIED BY パスワード(共通);
GRANT ALL ON CLBMAIL.TBL_FORUM TO 認可識別子(共通);
:
: (すべてのテーブルに対して,全アクセス権を付けます。)
クライアント環境変数グループは,コネクションを共有するコンポーネントで同じ変数を使います。名称は次のように変更できます。
クライアント環境変数グループ:HPTLCLBFMB
各コンポーネントで調整したクライアント環境変数グループに設定された項目がある場合,コネクションを共有するすべてのコンポーネントで問題ない値を設定してください。
指定した認可識別子,パスワード,およびクライアント環境変数グループ名を,DB Connectorの設定に指定します。
実行時プロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <connector-runtime>タグ)の<property>タグと,コンフィグレーションプロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <config-property>タグ)で設定する項目を次の表に示します。
表2-18 実行時プロパティの<property>タグで設定する項目(ほかのコンポーネントとコネクションを共有する場合の設定)
項番 | <property-name> | <property-value> |
---|---|---|
1 | User | 認可識別子(共通) |
2 | Password | 「User」で示すユーザのパスワード(共通) |
表2-19 コンフィグレーションプロパティで設定する項目(ほかのコンポーネントとコネクションを共有する場合の設定)
項番 | <config-property-name> | <config-property-value> |
---|---|---|
1 | description | @DABENVGRP= HPTLCLBFMB 変更したクライアント環境変数グループ |