2.3.10 ほかのコンポーネントとコネクションを共有する場合の設定

<この項の構成>
(1) 共有できるコンポーネントと共有イメージ
(2) 必要な設定項目

(1) 共有できるコンポーネントと共有イメージ

Collaboration - Bulletin boardでは,uCosminexus Application ServerのDB Connectorを利用して,データベースサーバとのコネクションを確立します。このとき,データベースサーバが1台の場合でも,ほかのコンポーネントとコネクションを共有できます。共有できるコンポーネントを次に示します。

コネクションを共有できるコンポーネントと,コネクションを共有した場合のイメージを次の図に示します。

図2-2 コネクションの共有イメージ

[図データ]

(2) 必要な設定項目

コネクションを共有する場合に,次の項目の設定を切り替えます。

(a) 共通な認可識別子

各コンポーネントで共通に使用するための認可識別子を用意し,各コンポーネントで用意しているテーブルに対して,CONNECT権限,およびアクセス権限を付けます。スキーマ名は,ほかのコンポーネントと異なる名称にしてください。

Collaboration - Bulletin board 01-84

GRANT CONNECT TO 認可識別子(共通) IDENTIFIED BY パスワード(共通)
GRANT ALL  ON CLBBOARD.TBL_FORUM TO 認可識別子(共通)

: (すべてのテーブルに対して,全アクセス権を付けます。)

Collaboration - Forum 01-84

GRANT CONNECT TO 認可識別子(共通) IDENTIFIED BY パスワード(共通)
GRANT ALL ON CLBFORUM.TBL_FORUM TO 認可識別子(共通)

: (すべてのテーブルに対して,全アクセス権を付けます。)

Collaboration - Mail 01-82

GRANT CONNECT TO 認可識別子(共通) IDENTIFIED BY パスワード(共通)
GRANT ALL ON CLBMAIL.TBL_FORUM TO 認可識別子(共通)

: (すべてのテーブルに対して,全アクセス権を付けます。)

(b) クライアント環境変数グループ

クライアント環境変数グループは,コネクションを共有するコンポーネントで同じ変数を使います。名称は次のように変更できます。

クライアント環境変数グループ:HPTLCLBFMB

各コンポーネントで調整したクライアント環境変数グループに設定された項目がある場合,コネクションを共有するすべてのコンポーネントで問題ない値を設定してください。

(c) DB Connectorの設定

指定した認可識別子,パスワード,およびクライアント環境変数グループ名を,DB Connectorの設定に指定します。

実行時プロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <connector-runtime>タグ)の<property>タグと,コンフィグレーションプロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <config-property>タグ)で設定する項目を次の表に示します。

表2-18 実行時プロパティの<property>タグで設定する項目(ほかのコンポーネントとコネクションを共有する場合の設定)

項番<property-name><property-value>
1User認可識別子(共通)
2Password「User」で示すユーザのパスワード(共通)

表2-19 コンフィグレーションプロパティで設定する項目(ほかのコンポーネントとコネクションを共有する場合の設定)

項番<config-property-name><config-property-value>
1description@DABENVGRP= HPTLCLBFMB
変更したクライアント環境変数グループ