Collaborationとは,メールやスケジュールなど複数のポートレット(機能)を,ポータル画面(一つの画面)に表示して,必要な情報に効率良くアクセスできる企業内ポータルです。
図1-1 Collaborationが提供する企業内ポータルの画面構成の例
![[図データ]](figure/zu000100.gif)
Collaborationでは,ポータル画面の左側に表示されているナビゲーションビューの[ワークプレース]タブから,個人用のワークプレース(マイワークプレース)とコミュニティ用のワークプレース(コミュニティワークプレース)を切り替えて使用します。
- ワークプレースとは
- 個人の業務や,コミュニティ内の情報共有・協働作業のための「作業空間」のことです。マイワークプレースやコミュニティワークプレースには,それぞれの業務に必要な情報が集約されています。ここから,メールやスケジュールなどの各種ポートレットにアクセスし,迅速かつ効率的に業務を推進できます。ワークプレースごとに,表示されるポートレットの種類や配置は異なります。また,同じ種類のポートレットが表示されていても,ポートレットに表示される情報が異なります。例えば,[スケジュール]ポートレットの場合,マイワークプレースではログインしたユーザのスケジュールだけが表示されますが,コミュニティワークプレースではコミュニティの全メンバのスケジュールが表示されます。
- コミュニティとは
- 同じ目的や問題意識を持つ「人の集まり」のことです。コミュニティに参加している人々は,相互に情報を交換したり共有したりして,目的の実現や問題の解決を目指します。例えば,次のようなコミュニティを作成できます。
- マーケティング部門,設計部門,製造部門などから人材を集めて結成する「新製品開発プロジェクト」
- 最新の技術に関心を持っている社員同士で結成する「技術研究サークル」
- コミュニティの例を,次の図に示します。
図1-2 コミュニティの例
![[図データ]](figure/zu000101.gif)
- 図の説明
- ある会社で開発部,営業部,および企画部の三つの部から次に示す二つのコミュニティを作成します。
- コミュニティA(大型案件受注に向けたプロジェクト)
- コミュニティB(新製品の企画プロジェクト)
- コミュニティAには,開発部から2名(社員A,B),営業部から1名(社員C)を,コミュニティBには,営業部から2名(社員C,D),企画部から1名(社員E)を設定しました。
- このように,社員Cを二つのコミュニティに設定することもできます。
- このように設定することで,各社員がCollaborationで使用できるワークプレースは,次のようになります。
- 社員A,Bは,マイワークプレースとコミュニティA専用のコミュニティワークプレース
- 社員Cは,マイワークプレースとコミュニティA専用のコミュニティワークプレース,およびコミュニティB専用のコミュニティワークプレース
- 社員D,Eは,マイワークプレースとコミュニティB専用のコミュニティワークプレース
- コミュニティワークプレースに表示される情報
- コミュニティワークプレースには,コミュニティに必要な情報が表示されます。コミュニティワークプレースで表示される情報を,ポートレットごとに説明します。
- [新着情報]ポートレット
コミュニティに関する情報の件数が表示されます。また,メールの主題や会議の議題などの一覧も,コミュニティに関する情報だけが表示されます。
- [メール]ポートレット
コミュニティのメンバから送信されたメールだけが受信メール一覧に表示されます。
- [スケジュール]ポートレット
コミュニティのメンバのスケジュールが一覧で表示されます。メンバのスケジュールを一覧で確認してから,メンバを選んでスケジュールを予約できます。
- [電子会議室]ポートレット
コミュニティの会議室一覧や未解決の議題一覧が階層構造(ツリー)で表示されます。
- [ファイル共有]ポートレット
個人フォルダ,コミュニティフォルダおよびグループフォルダが表示されます。