3.10.1 ファイル実体の格納先の確保

ファイルシステム上に,ファイル実体の格納先を確保します。

<この項の構成>
(1) ファイル実体の格納先に指定できるファイルシステム
(2) ベースパスに設定するディレクトリの作成

(1) ファイル実体の格納先に指定できるファイルシステム

ファイル実体の格納先ディレクトリには,次のどちらかのファイルシステムを指定してください。

なお,複数の実行環境を構築する場合は,共有ディスクを指定してください。

(2) ベースパスに設定するディレクトリの作成

ファイル実体は,個人ルートフォルダ,ワークプレースルートフォルダ,またはグループルートフォルダごとに,対応するファイルシステム上のディレクトリに格納されます。個人ルートフォルダ,ワークプレースルートフォルダ,またはグループルートフォルダに対応するディレクトリの基点になるパスを,ベースパスといいます。また,ベースパスについて設定した情報を,ベースパス情報といいます。ベースパス情報は,File Sharingのシステムの運用を開始する前に設定する必要があります。詳細は,「6.4 デフォルトのベースパス情報の登録」を参照してください。

なお,ベースパスとして設定するディレクトリは,あらかじめファイルシステム上に作成しておく必要があります。

ディレクトリ作成時には,次の点を考慮してください。

また,ネットワーク上のマシンの共有ディスクをファイル実体の格納先として使用する場合は,File Sharingサーバからファイルシステムがあるマシンにアクセスするための設定が必要です。設定方法については,「3.10.3 ネットワーク上のマシンの共有ディスクを使用する場合の設定」を参照してください。

このほか,複数の実行環境を構築する場合は,「3.12(4) ファイル実体の格納先についての留意点」を参照してください。