cfsexpfile(ファイルのエクスポート)

形式1

cfsexpfile 〔-d 出力先ディレクトリのパス
          〔-type { p | c | g }
            〔-i ルートフォルダ情報格納ファイル
              〔-idx 〔開始行〕〔,終了行〕〕〕〕
          〔-date 〔開始アクセス日時〕〔,終了アクセス日時〕〕
          〔-c { win-31j | utf-8 }〕

形式2

cfsexpfile 〔-d 出力先ディレクトリのパス
            -l perm 〔-k folder〕
          〔-type { p | c | g }
            〔-i ルートフォルダ情報格納ファイル
              〔-idx 〔開始行〕〔,終了行〕〕〕〕
          〔-c { win-31j | utf-8 }〕

機能

File Sharingに登録されているファイルを次に示す構成で出力します。ただし,ごみ箱のファイルは削除済みの扱いになるため出力しません。

[図データ]

各ディレクトリまたはファイルの意味は次のとおりです。

項番ディレクトリまたはファイル説明
1出力先ディレクトリコンテンツデータファイルとコンテンツデータ格納ディレクトリを格納するためのディレクトリです。
-dオプションでパスを指定します。
2コンテンツデータファイル出力したファイルの情報を記述したファイルです。
3コンテンツデータ格納ディレクトリコンテンツ格納ディレクトリを格納するためのディレクトリです。
ディレクトリ名は「コンテンツデータファイル名から拡張子を除いた名称」となります。
4コンテンツ格納ディレクトリコンテントディレクトリを格納するためのディレクトリです。環境設定用プロパティファイル(hptl_clb_cfs.properties)のキー「hptl_clb_cfs_ContentsUnitCount」への指定値単位で格納されます。
ディレクトリ名は1~2,147,483,647の数字です。
5コンテントディレクトリファイルの実体を格納するためのディレクトリです。
ディレクトリ名はファイルのOIIDの最後から16バイト分の文字列です。
6コンテント出力したファイルの実体です。ファイル名は実際のファイル名です。
注※
「hptl_clb_cfs_ContentsUnitCount」に「hptl_clb_cfs_ContentsMaxCount」より大きな値を指定した場合は,「hptl_clb_cfs_ContentsMaxCount」と同じ値が設定されます。

オプション

-d 出力先ディレクトリのパス

ファイルの出力先となるディレクトリを相対パスまたは絶対パスで指定します。指定するディレクトリのパスに半角スペース,またはタブが含まれる場合,パスを半角ダブルクォーテーション「"」で囲んでください。このオプションを省略した場合は,コマンドを実行したカレントディレクトリに出力されます。

-l perm

出力するファイルの種別を指定します。このオプションを省略した場合,コンテンツデータファイルおよびコンテントが出力されます。

perm
アクセス権一覧ファイルが出力されます。

「perm」以外を指定した場合,コマンドはエラーになります。

-k folder

アクセス権一覧ファイルを出力するオブジェクトの単位を指定します。このオプションを省略した場合,「folder」が仮定されます。

folder
アクセス権一覧ファイルがフォルダ単位で出力されます。

「folder」以外を指定した場合,コマンドはエラーになります。

なお,個人フォルダのアクセス権一覧ファイルは出力できません。-typeオプションに「p」を指定した場合,このオプションを指定してもアクセス権一覧ファイルは出力されません。また,-typeオプションを省略した場合,このオプションを指定するとコミュニティフォルダおよびグループフォルダのアクセス権一覧ファイルが出力されます。

-type { p | c | g }

ファイルを出力するフォルダの種別を指定します。このオプションで指定した種別のフォルダ下のファイルが出力されます。

-iオプションを指定している場合は,-iオプションで指定したルートフォルダ情報格納ファイル内にあるフォルダの種別を指定してください。このオプションを省略した場合,すべての種別のフォルダ下のファイルが出力されます。

p
個人フォルダのファイルが出力されます。
c
コミュニティフォルダのファイルが出力されます。
g
グループフォルダのファイルが出力されます。

「p」,「c」および「g」以外を指定した場合,コマンドはエラーとなります。

-i ルートフォルダ情報格納ファイル

ルートフォルダの情報の一覧表示コマンド(cfslstfldr)で出力されるファイルのファイルパスを相対パスまたは絶対パスで指定します。指定したファイル内にあるルートフォルダ下のファイルが出力されます。指定したルートフォルダ情報格納ファイルが存在しない場合,このオプションの指定は無視されます。

このオプションを省略した場合,すべてのルートフォルダのファイルが出力されす。

-idx 〔開始行〕〔,終了行

開始行
-iオプションで指定したルートフォルダ情報格納ファイルの読み込みの開始行を,1~2,147,483,647の範囲で指定します。指定したファイルの行より大きい値を指定した場合,何も出力されません。
終了行
-iオプションで指定したルートフォルダ情報格納ファイルの読み込みの終了行を1~2,147,483,647の範囲で指定します。指定したファイルの行より大きい値を指定した場合,すべての行が出力されます。

出力されるファイルの対象行は,開始行と終了行の組み合わせによって,次の表のようになります。

開始行終了行
指定なし指定あり
指定なし「ルートフォルダ情報格納ファイルの行≦終了行で指定した行」に該当するルートフォルダ情報格納ファイルのルートフォルダ下のファイル
指定あり「開始行で指定した行≦ルートフォルダ情報格納ファイルの行」に該当するルートフォルダ情報格納ファイルのルートフォルダ下のファイル「開始行で指定した行≦ルートフォルダ情報格納ファイルの行≦終了行で指定した行」に該当するルートフォルダ情報格納ファイルのルートフォルダ下のファイル

(凡例) -:オプションとして指定できない。


次のどれかの場合はエラーとなります。

-date 〔開始アクセス日時〕〔,終了アクセス日時

ファイルのアクセス日時(コンテンツを更新した日時)を「yyyy/MM/ddTHH:mm:ss」形式で指定します。コマンド実行日時以前の日付を指定してください。指定できる日付の範囲は1970/1/1T00:00:00~2038/01/19T03:14:07です。

オプションを省略した場合,終了アクセス日時をコマンド実行時の日時とする。

開始アクセス日時
指定した開始アクセス日時以降のファイルが出力されます。
終了アクセス日時
指定した終了アクセス日時以前のファイルが出力されます。

日付の指定方法は次のとおりです。

項目意味指定値の範囲備考
yyyy(年)西暦1970~2038
MM01~1201~09を指定する場合,十の位の「0」を省略できます。
dd01~31
T「yyyy/MM/dd」と時刻「HH:mm:ss」の区切り文字
HH00~2301~09を指定する場合,十の位の「0」は省略できません。
mm00~59
ss00~59

(凡例) -:該当なし


「THH:mm:ss」は省略できます。開始アクセス日時を省略した場合は「T00:00:00」が仮定されます。終了アクセス日時を省略した場合は「T23:59:59」が仮定されます。

出力されるファイルの対象範囲は,開始アクセス日時と終了アクセス日時の組み合わせによって,次の表のようになります。

開始アクセス日時終了アクセス日時
指定なし指定あり
指定なし「ファイルのアクセス日時≦終了アクセス日時で指定した日時」を満たすファイル
指定あり「開始アクセス日時で指定した日時≦ファイルのアクセス日時≦コマンド実行日時」を満たすファイル「開始アクセス日時で指定した日時≦ファイルのアクセス日時≦終了アクセス日時で指定した日時」を満たすファイル

(凡例) -:オプションとして指定できない。


次のどれかの場合はエラーとなります。

-c { win-31j | utf-8 }

ファイル書き込み時の文字コードセットを指定します。このオプションを省略した場合,「win-31j」が仮定されます。

win-31j
文字コードセットはWindows-31Jとなります。
utf-8
文字コードセットはUTF-8となります。

「win-31j」および「utf-8」以外を指定すると,コマンドはエラーになります。

出力ファイルの形式

次に示すファイルを出力すると,ファイルの1行目にヘッダが出力されます。各ファイルの内容については,「付録F ファイルのエクスポートコマンド(cfsexpfile)で使用するファイル」を参照してください。

注意事項