File Sharingクライアントの動作については,動作環境定義ファイルに定義します。動作環境定義ファイルには,デフォルトの文書空間識別子およびトレースファイルに関する情報が定義できます。
動作環境定義ファイルの格納ディレクトリとファイル名を次に示します。
{File Sharingクライアントのインストールディレクトリ}¥Client¥etc¥conf.properties
動作環境定義ファイルは,環境に応じて編集してください。なお,動作環境定義ファイルはJ2EEサーバの起動時に一度だけ参照されます。ポートレットの動作中に動作環境定義ファイルを編集した場合は,その内容をポートレットに反映するためにJ2EEサーバを再起動してください。
キー名称 = 値
以降,動作環境定義ファイルに指定するプロパティについて説明します。
File Sharingサーバへの接続時に必要な文書空間識別子を,8けた-4けた-4けた-4けた-12けたの文字列で指定します。指定を省略した場合,「673d2be0-d1fd-11d0-ab59-08002be29e1d」が仮定されます。
トレース出力ディレクトリのパスを,印刷可能なASCIIコードで指定します。
指定を省略した場合,「{File Sharingクライアントのインストールディレクトリ}¥Client¥log」が仮定されます。
なお,トレースファイル名は「DBJComTrace0xPID_NO.log」です。「PID」はプロセス識別子で,「NO」はファイル通番です。
トレースファイルのサイズが上限を超えた場合に,切り替えるファイルの数を1~16の範囲の数値で指定します。切り替えるファイルの数の上限を超えると,最初のファイルに戻って出力されます。このとき,ファイルは上書きされます。
指定を省略した場合,2が仮定されます。
トレースファイルの最大サイズを4,096~2,147,483,647(バイト)の範囲の数値で指定します。
指定を省略した場合,1,000,000が仮定されます。
次に示すトレースおよびエラーログが出力されるディレクトリのパスを指定します。印刷可能なASCIIコードで,260バイト以内で指定してください。
指定を省略した場合,または不正なパスが指定された場合は,「{File Sharingクライアントのインストールディレクトリ}¥Client¥log」が仮定されます。
トレースまたはエラーログのファイル名は次のとおりです。「PID」はプロセス識別子,「NO」はファイル通番を示します。
次に示す出力情報の出力レベルを0~30の範囲の数値で指定します。
[ファイル共有]ポートレットおよび[ファイル共有設定]ポートレットが出力するAPトレースと,File Sharingクライアント運用コマンドが出力するコマンドトレースの出力レベルの指定は共通です。
指定を省略した場合,または不正な値が指定された場合は,10が仮定されます。
出力レベルと出力情報を次の表に示します。
表5-19 APトレースの出力レベルと出力情報
種別 | APTraceLevelの指定値 | トレースレベル | 出力情報 |
---|---|---|---|
APトレースおよびコマンドトレース | 0~9 | ERROR |
|
10~19 | MANAGE |
| |
20~29 | HINT |
| |
30 | DEBUG |
| |
J2EEサーバの起動プロセス標準出力または標準エラー出力 | 0~9 | ERROR |
|
10~19 | MANAGE |
| |
20~29 | HINT |
| |
30 | DEBUG |
|
[ファイル共有]ポートレットおよび[ファイル共有設定]ポートレットが出力するAPトレースファイルのサイズ,およびFile Sharingクライアント運用コマンドが出力するコマンドトレースファイルのサイズが上限を超えた場合に,切り替えるファイルの数を0~16の範囲の数値で指定します。
0を指定した場合は,APトレースおよびコマンドトレースは出力されません。切り替えるファイルの数の上限を超えると,最初のファイルに戻って出力されます。このとき,ファイルは上書きされます。
指定を省略した場合,または不正な値が指定された場合は,2が仮定されます。
[ファイル共有]ポートレットおよび[ファイル共有設定]ポートレットが出力するAPトレースファイル,およびFile Sharingクライアント運用コマンドが出力するコマンドトレースファイルの最大サイズを4,096~2,147,483,647(バイト)の範囲の数値で指定します。
指定を省略した場合,または不正な値が指定された場合は,1,000,000が仮定されます。
[ファイル共有]ポートレットおよび[ファイル共有設定]ポートレットが出力するAPエラーログ,およびFile Sharingクライアント運用コマンドが出力するコマンドエラーログのファイルサイズが上限を超えた場合に,切り替えるファイルの数を1~16の範囲の数値で指定します。切り替えるファイルの数の上限を超えると,最初のファイルに戻って出力されます。このとき,ファイルは上書きされます。
指定を省略した場合,または不正な値が指定された場合は,2が仮定されます。
[ファイル共有]ポートレットおよび[ファイル共有設定]ポートレットが出力するAPエラーログ,およびFile Sharingクライアント運用コマンドが出力するコマンドエラーログの最大サイズを4,096~2,147,483,647(バイト)の範囲の数値で指定します。
指定を省略した場合,または不正な値が指定された場合は,1,000,000が仮定されます。
J2EEサーバの起動プロセス標準出力の出力先を指定します。
指定を省略した場合,または「STDOUT」,「STDERR」以外の値が指定された場合は,「STDOUT」が仮定されます。