HiRDBクライアントの設定の詳細については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。ここでは,File Sharingサーバから使用する場合に注意する点について説明します。
クライアント環境定義PDISLLVLに2が設定されていることを確認してください。
データベースサーバの構築をHiRDBが提供するバッチファイル(SPSetup.bat)を使用して実行した場合,クライアント環境定義PDISLLVLに0が設定されます。この場合,クライアント環境定義PDISLLVLに2を設定し直してください。
HiRDBクライアントからデータベースサーバに対して一定時間処理要求をしないと,タイムアウトが発生してコネクションが切断されます。このタイムアウト時間は,クライアント環境定義PDSWATCHTIMEに適切な値を設定することで制御できます。PDSWATCHTIMEは,データベースサーバがHiRDBクライアントからの要求に対する応答を返してから,次にHiRDBクライアントから要求が来るまでの最大待ち時間を指定する環境定義です。File Sharingの場合,File Sharingクライアントのポートレット機能を使用してFile Sharingサーバにアクセスしてから,次にアクセスするまでの最大待ち時間(File Sharingサーバの最大待ち時間)を考慮して決定してください。
設定する値は,次のように決定します。
File Sharingサーバの最大待ち時間+α
例えば,File Sharingシステムの運用時間が8:00から22:00の場合,22:00から翌日の8:00までを最大待ち時間と推定できます。これにαを加えた時間を,秒数に換算してクライアント環境定義PDSWATCHTIMEに設定します。
なお,File Sharingからアクセスしようとした場合にタイムアウトによってコネクションが切断されていたときは,File Sharingによって自動的にコネクションが確立され,処理が実行されます。
文書空間の文字コード種別にUTF-8を指定する場合,クライアント環境定義PDCLTCNVMODEを設定しないでください。