ベースパス情報の最大使用可能容量,またはファイル実体を格納するファイルシステムのディスク容量の見積もり方法について説明します。
すでに決められているディスクの容量の範囲内でファイルシステムを運用する場合は,ディスクの容量と利用率を基に,最大使用可能容量を見積もります。
また,ファイルシステムとして使用するディスクの容量が決まっていない場合は,見積もった最大予約可能容量およびディスクの利用率を基に,ディスクの容量を見積もります。最大予約可能容量の見積もりの詳細については,「6.3.1 最大予約可能容量の見積もり」を参照してください。
なお,ディスクの利用率は,100%以下になるように設定してください。
見積もり式
ディスクの利用率(%)=(ΣMUS÷VS)×100 |
変数の意味は次のとおりです。
変数 | 意味 |
---|---|
Σ | 変数MUSの値を集計することを意味します。 |
MUS | ベースパス情報に設定する最大使用可能容量です。 |
VS | ベースパス情報に設定するパスが含まれるディスクの容量です。 |
すでに決められているディスク容量の範囲内でファイルシステムを運用する場合は,見積もり式を使用して,最大使用可能容量の総和を見積もります。見積もった最大使用可能容量の総和を基に,ベースパス情報ごとに最大使用可能容量を設定してください。
最大使用可能容量の総和を見積もる場合は,見積もり式に次の値を設定してΣMUSの値を算出します。
ファイルシステムとして使用するディスクの容量を見積もる場合は,「6.3.1 最大予約可能容量の見積もり」で算出した最大予約可能容量と同じ値を最大使用可能容量に設定して見積もります。
ファイルシステムのディスク容量を見積もる場合は,見積もり式に次の値を設定してVSの値を算出します。