付録J File Sharing 01-30からの移行手順

ここでは,File Sharingを01-30からリビジョンアップする場合の移行手順について説明します。

注※
File Sharingを01-30からリビジョンアップするとは,次の製品をリビジョンアップすることです。
  • Groupmax Collaboration - File Server 07-30
    → Groupmax Collaboration - File Server 07-90
  • Groupmax Collaboration Portal 07-30
    → Groupmax Collaboration Portal 07-91
  • Groupmax Collaboration Web Client - Forum/File Sharing 07-30
    → Groupmax Collaboration Web Client - Forum/File Sharing 07-91

なお,移行手順を実施する前に,File Sharing 01-30の環境設定用プロパティファイル(hptl_clb_cfs.properties)のバックアップを取得しておいてください。

File Sharingの移行は次の手順で実行します。

  1. データベースのバックアップを取得します。データベースサーバで実行します。
  2. cfsProp_EntityName 列に定義されたインデクスを削除します。データベースサーバで実行します。
  3. cfsProp_EntityName 列とcfsProp_Type 列で複数列インデクスを定義します。データベースサーバで実行します。
  4. ユーザ認証ライブラリ環境定義ファイルに,設定を追加します。File Sharingサーバで実行します。
  5. 環境設定用プロパティファイルに,設定を追加します。File Sharingクライアントで実行します。
  6. File Sharing 01-32からの移行を実施します。
    File Sharing 01-32からの移行手順については,「付録K File Sharing 01-32からの移行手順」を参照してください。
  7. File Sharing 01-35または01-36からの移行を実施します。
    File Sharing 01-35または01-36からの移行手順については,「付録L File Sharing 01-35または01-36からの移行手順」を参照してください。
  8. File Sharing 01-50,01-52または01-70からの移行を実施します。
    File Sharing 01-50,01-52または01-70からの移行手順については,「付録M File Sharing 01-50,01-52または01-70からの移行手順」を参照してください。
  9. File Sharing 01-82からの移行を実施します。
    File Sharing 01-82からの移行手順については,「付録N File Sharing 01-82からの移行手順」を参照してください。

以降,各手順の詳細について説明します。

<この節の構成>
(1) データベースのバックアップの取得
(2) cfsProp_EntityName列に定義されたインデクスの削除
(3) 複数列インデクスの定義
(4) ユーザ認証ライブラリ環境定義ファイルの設定
(5) 環境設定用プロパティファイル(hptl_clb_cfs.properties)の設定
(6) File Sharing 01-32からの移行手順の実施
(7) File Sharing 01-35または01-36からの移行手順の実施
(8) File Sharing 01-50,01-52または01-70からの移行手順の実施
(9) File Sharing 01-82からの移行手順の実施

(1) データベースのバックアップの取得

詳細については,「付録E(1) データベースのバックアップの取得」を参照してください。

(2) cfsProp_EntityName列に定義されたインデクスの削除

cfsProp_EntityName列に定義されたインデクスを削除するために,データベースサーバでSQL文を実行します。HiRDB SQL Executerなどを使用して,SQL文を実行してください。

cfsProp_EntityName列に定義されたインデクスの名前を検索します。データベース定義ユティリティ(pddef)の実行例を次に示します。

実行例
この例では,SQL文を記述したファイル(cfs_pddef_searchindex.sql)を入力として,データベース定義ユティリティ(pddef)を実行しています。

pddef < C:¥cfs_pddef_searchindex.sql

データベース定義ユティリティ(pddef)の入力ファイル(cfs_pddef_searchindex.sql)に記述する内容を次に示します。

記述例

SELECT INDEX_NAME
FROM MASTER.SQL_INDEX_COLINF
WHERE TABLE_NAME = 'cfsClass_Folder'
AND COLUMN_NAME ='cfsProp_EntityName';

検索したインデクスの名前を指定してcfsProp_EntityName列に定義されたインデクスを削除します。

DROP INDEX "インデクスの名前";

(3) 複数列インデクスの定義

cfsProp_EntityName列とcfsProp_Type列で複数列インデクスを定義します。データベース定義ユティリティ(pddef)の実行例を次に示します。

実行例
この例では,SQL文を記述したファイル(cfs_pddef_createindex.sql)を入力として,データベース定義ユティリティ(pddef)を実行しています。

pddef < C:¥cfs_pddef_createindex.sql

データベース定義ユティリティ(pddef)の入力ファイル(cfs_pddef_createindex.sql)に記述する内容を次に示します。

記述例

CREATE INDEX "cfsClass_FolderMulti01"
ON "cfsClass_Folder" ("cfsProp_EntityName","cfsProp_Type")
IN (RDエリアの名称);

RDエリアの名称は,次に示すファイルの値を指定します。なお,File Sharingサーバを構築したときにシステム導入支援機能を使用したかどうかによって,ファイルが異なります。

システム導入支援機能を使用して構築した場合
文書空間情報ファイル(CfsDocinfo.txt)のUsrIdxNameエントリに指定したRDエリアの名称。
システム導入支援機能を使用しないで構築した場合
RD エリア定義情報ファイルの[IndexArea]セクションで,cfsClass_FolderクラスのcfsProp_EntityNameプロパティに指定したRDエリアの名称。

(4) ユーザ認証ライブラリ環境定義ファイルの設定

ここの設定は任意です。

File Sharing 01-32で追加された機能を使用する場合,File Sharingサーバで,ユーザ認証ライブラリ環境定義ファイルの次に示すエントリに値を設定します。設定した内容を有効にするには,File Sharingサーバの再起動が必要です。

[DIRECTORY]セクション
  • AdditionalPostModeエントリ
  • MainPostUidAttrエントリ
  • NumOrgSearchUnitエントリ

ユーザ認証ライブラリ環境定義ファイルの格納ディレクトリとファイル名を次に示します。

{File Sharingサーバのインストールディレクトリ}¥Server¥etc¥cfsauth.ini

ユーザ認証ライブラリ環境定義ファイルおよび指定するエントリの詳細については,「5.2.5 ユーザ認証ライブラリ環境定義ファイル(cfsauth.ini)」を参照してください。

(5) 環境設定用プロパティファイル(hptl_clb_cfs.properties)の設定

ここの設定は任意です。

File Sharing 01-32で追加された機能を使用する場合,File Sharingクライアントで,環境設定用プロパティファイルの次に示すキーに値を設定します。設定した内容を有効にするには,J2EEサーバの再起動が必要です。

また,バックアップを基に,移行前のバージョンの環境設定用プロパティファイルの内容を反映してください。

プロパティファイルのサンプルファイルの格納ディレクトリとファイル名を次に示します。

{File Sharingクライアントのインストールディレクトリ}¥Client¥conf¥hptl_clb_cfs.properties

このファイルを編集したあと,次に示すディレクトリにコピーして使用してください。

{Collaboration Portalインストールディレクトリ}¥clb_home¥conf

環境設定用プロパティファイルおよび指定するキーの詳細については,「5.3.5 環境設定用プロパティファイル(hptl_clb_cfs.properties)」を参照してください。

(6) File Sharing 01-32からの移行手順の実施

File Sharing 01-32からの移行手順を実施します。詳細については,「付録K File Sharing 01-32からの移行手順」を参照してください。

(7) File Sharing 01-35または01-36からの移行手順の実施

File Sharing 01-35または01-36からの移行手順を実施します。詳細については,「付録L File Sharing 01-35または01-36からの移行手順」を参照してください。

(8) File Sharing 01-50,01-52または01-70からの移行手順の実施

File Sharing 01-50,01-52または01-70からの移行を実施します。詳細については,「付録M File Sharing 01-50,01-52または01-70からの移行手順」を参照してください。

(9) File Sharing 01-82からの移行手順の実施

File Sharing 01-82からの移行手順を実施します。詳細については,「付録N File Sharing 01-82からの移行手順」を参照してください。