文書空間情報ファイルは,文書空間の定義および構築で使用する情報を定義するファイルです。作成したファイルは,文書空間の定義コマンド(EDMCDefDocSpace)の-sオプションで指定します。システム管理者がテキストエディタなどを使用して編集して,TXT形式で保存してください。
文書空間情報ファイルの格納ディレクトリとファイル名を次に示します。
{File Sharingサーバのインストールディレクトリ}¥Server¥sample¥CfsDocinfo.txt
文書空間情報ファイルの初期設定値は,次の表に示す想定値を前提として設定されています。この表の値を参考に,運用環境に合わせた値を設定してください。
表5-16 文書空間情報ファイルの初期設定値の前提
項目 | 想定値 |
---|---|
ユーザ総数 | 1,000 |
コミュニティ総数 | 200 |
グループルートフォルダの総数 | 40 |
フォルダの総数 | 38,440 |
ファイルの総数 | 192,200 |
個人フォルダで管理するファイルの総数 | 100,000 |
最大許容サイズ情報の設定数 | 3 |
ベースパス情報の設定数 | 3 |
個人フォルダで管理するファイルに参照権を設定する平均ユーザ数 | 16 |
個人フォルダで管理する親フォルダのアクセス権を引き継がないフォルダの総数 | 1,000 |
コミュニティフォルダで更新権,作成権/削除権を設定する平均役割数 | 16 |
グループフォルダの運用者に設定するユーザ数と組織数の平均値 | 2 |
グループフォルダで管理するフォルダに参照権,作成権,更新権および削除権を設定するユーザ数と組織数の平均値 | 16 |
グループフォルダで管理する親フォルダのアクセス権を引き継がないフォルダの総数 | 240 |
文書空間情報ファイルで指定するエントリを示します。各エントリの詳細は,「(4) 文書空間情報ファイルの詳細」を参照してください。
システム全体のパラメタを定義します。[System]セクションを構成する各エントリを次の表に示します。
表5-17 [System]セクションのエントリ一覧
設定項目 | エントリ | 指定内容 | 指定方法 |
---|---|---|---|
アクセス制御機能の使用の有無 | AccessControl | アクセス制御機能の使用の有無 | 固定 |
パブリックACL | PublicACLCount | パブリックACLの作成オブジェクト数 | 変更要 |
AvBindPublicACLCount | パブリックACLの平均バインド数 | 固定 | |
ローカルACL | AvLocalACECount | ローカルACLのACE数 | 変更要 |
セキュリティACL | AvSecurityACECount | セキュリティACLの平均ACE数 | 固定 |
リファレンスファイル管理機能の使用の有無 | ReferenceFile | リファレンスファイル管理機能の使用の有無 | 固定 |
文書空間の文字コード種別 | DocSpaceCharacterSet | 文書空間の文字コード種別 | 変更要 |
RDエリア名を定義します。[RdAreaName]セクションを構成する各エントリを次の表に示します。
表5-18 [RdAreaName]セクションのエントリ一覧
設定項目 | エントリ | 指定内容 | 指定方法 |
---|---|---|---|
メタ情報格納用のRDエリア | MetaTblName | メタ情報の表を格納するRDエリアのRDエリア名 | 任意 |
MetaIdxName | メタ情報の表に定義されるインデクスを格納するRDエリアのRDエリア名 | 任意 | |
システム用RDエリア | SysTblName | システムが定義する表を格納するRDエリアのRDエリア名 | 任意 |
SysIdxName | システムが定義する表に定義されるインデクスを格納するRDエリアのRDエリア名 | 任意 | |
ユーザ用RDエリア | UsrTblName | ユーザが定義する表を格納するRDエリアのRDエリア名 | 任意 |
UsrIdxName | ユーザが定義する表に定義されるインデクスを格納するRDエリアのRDエリア名 | 任意 | |
LOB列格納用RDエリア | DocTblName | 文書用LOBエリアを格納するRDエリアのRDエリア名 | 任意 |
SgmlTblName | SGML用LOBエリアを格納するRDエリアのRDエリア名 | 任意 |
[セクション名]
エントリ名 = 値
文書空間情報ファイルは,次に示す二つのセクションと各セクションに指定するエントリによって構成されます。
以降,文書空間情報ファイルを構成する各セクションとセクションごとに指定するエントリについて説明します。
システム全体のパラメタを定義します。[System]セクションを構成する各エントリは次のとおりです。
変数 | 意味 |
---|---|
A | コミュニティで更新権または作成/削除権を設定する平均役割数 |
B | コミュニティ総数 |
C | ユーザ総数 |
D | 個人フォルダで管理するファイルの総数 |
E | 個人フォルダで管理するファイルに参照権を設定する平均ユーザ数 |
F | 個人フォルダで管理するフォルダの総数 |
G | 個人フォルダで管理するフォルダに参照権を設定する平均ユーザ数 |
H | 個人フォルダで管理する親フォルダのアクセス権を引き継がないフォルダの総数 |
I | グループルートフォルダの総数 |
J | グループフォルダで参照権,作成権,更新権および削除権を設定するユーザ数と組織数の平均 |
K | グループフォルダに設定する運用者のユーザ数と組織数の平均 |
L | グループフォルダで管理する親フォルダのアクセス権を引き継がないフォルダの総数 |
M | フォルダの総数 |
N | ファイルの総数 |
O | ベースパス情報の設定数 |
P | 最大許容サイズ情報の設定数 |
RDエリア名を定義します。[RdAreaName]セクションを構成する各エントリは次のとおりです。
文書空間情報ファイルの次に示すエントリ(記述例の太字の個所)を,実行環境に応じて変更してください。
文書空間情報ファイルの記述例を次に示します。
[System]
AccessControl = ON
PublicACLCount = 1560
AvBindPublicACLCount = 1
AvLocalACECount = 4
AvSecurityACECount = 1
ReferenceFile = ON
DocSpaceCharacterSet = UTF-8
[RdAreaName]
MetaTblName = CFS_METATBL
MetaIdxName = CFS_METAIDX
SysTblName = CFS_SYSTBL
SysIdxName = CFS_SYSIDX
UsrTblName = CFS_USRTBL
UsrIdxName = CFS_USRIDX
DocTblName = CFS_DOC01
SgmlTblName = CFS_SGML01