6.3.1 最大予約可能容量の見積もり

最大予約可能容量には,ベースパス情報を使用するルートフォルダの最大許容サイズの和を見積もって設定します。

最大予約可能容量に設定する値は,次の項目に応じて算出する必要があります。

最大予約可能容量は,次の見積もり式で算出できます。運用方法に応じて算出してください。なお,ベースパスが含まれるファイルシステムのディスクには,運用方法に応じて算出した最大予約可能容量分のサイズが必要です。

<この項の構成>
(1) デフォルトのベースパス情報および最大許容サイズ情報だけを使用する場合の見積もり式
(2) デフォルト以外のベースパス情報と最大許容サイズ情報を設定する場合の見積もり式
(3) 注意事項

(1) デフォルトのベースパス情報および最大許容サイズ情報だけを使用する場合の見積もり式

デフォルトのベースパス情報とデフォルトの最大許容サイズ情報だけを登録する場合の最大予約可能容量の見積もり式を次に示します。

(2) デフォルト以外のベースパス情報と最大許容サイズ情報を設定する場合の見積もり式

デフォルト以外のベースパス情報と最大許容サイズ情報を設定し,割り当て条件を設定する場合の最大予約可能容量の見積もり式を次に示します。

(3) 注意事項

運用を開始していない場合,最大予約可能容量には,最大使用可能容量以下の値を設定してください。

最大使用可能容量に,最大予約可能容量よりも小さい値を設定する場合,予約量が最大使用可能容量を超えることがあります。予約量が最大使用可能容量を超えたときは,定期的にベースパス情報の使用量の確認コマンド(cfschkusdspc)を実行して,ベースパス情報の使用量を確認する必要があります。

しかし,運用を開始していない場合は,一日当たりの使用量の平均を算出できないので,ベースパス情報の使用量の確認コマンド(cfschkusdspc)の実行回数を見積もれません。そのため,運用を開始していない場合,最大予約可能容量には,最大使用可能容量以下の値を設定してください。