ここでは,File Sharingサーバシステムの設定手順について説明します。
File Sharingサーバシステムは,File Sharingサーバとデータベースサーバで構成されます。これらのサーバは,同じマシンに構築しても異なるマシンに構築してもかまいません。なお,異なるマシンに構築する場合は,File Sharingサーバを構築するマシンにHiRDB Run Timeをインストールする必要があります。
File Sharingサーバシステムの設定手順を次の図に示します。
図3-1 File Sharingサーバシステムの設定手順
![[図データ]](figure/zu030100.gif)
- TPBrokerでの環境設定
File SharingサーバとFile Sharingクライアント間での通信をするために必要な前提プログラムである,TPBrokerの環境を設定します。
- 文書空間識別子の定義
データベースで管理されるクラスやプロパティなどに付与するユニークな識別子を,DocumentSpace構成定義ファイル(docspace.ini),System Object INIファイル(slocalreg.ini),オブジェクト定義ファイル(edms.ini)に定義します。
- 文書空間の定義
File Sharingサーバで管理する文書空間の構成を,DocumentSpace構成定義ファイル(docspace.ini)に定義します。
- アクセス制御機能の設定
File Sharingサーバで管理する文書空間のセキュリティ運用者とセキュリティ管理者を決定して,セキュリティ管理者をセキュリティ定義ファイル(docaccess.ini)に定義します。
- ユーザ認証の設定
File Sharingサーバのユーザ認証ライブラリを使用するための接続データベースの接続情報を,ユーザ認証ライブラリ環境定義ファイル(cfsauth.ini)に定義します。
- データベースサーバでの環境設定
HiRDBの環境設定とユーザ権限の設定をします。
- データベースサーバを使用するための設定
データベースサーバを使用するために必要な設定をします。
- 文書空間の構築
文書空間を構築します。
- ファイルシステムを使用するための設定
ファイル実体の格納先としてファイルシステムを使用するために必要な設定をします。
- サービスプロセスの設定
サービスプロセスを複数起動したい場合に,各サービスプロセスの動作を設定します。必要に応じて設定してください。
- 複数の実行環境を構築する場合の設定
複数の実行環境を構築する場合に,それぞれの実行環境の環境構築に必要な設定をします。必要に応じて設定してください。
- 注意
- 環境変数PATHについて
- 環境変数PATHに次のディレクトリパスを指定しないでください。
- ディレクトリパス
- {File Sharingサーバのインストールディレクトリ}¥server¥bin