7.7.1 グループフォルダの運用例

グループフォルダには,次の特徴があります。

そのため,アクセス権や運用者の設定によって,システム管理者がグループルートフォルダだけを作成し,グループルートフォルダの下位のフォルダはユーザが自由に利用する運用や,運用者またはシステム管理者がグループルートフォルダの下位のフォルダを作成し,作成されたフォルダをユーザが利用する運用もできます。

注意
グループフォルダの運用者
グループフォルダの運用者とは,運用者として設定されているグループルートフォルダの下位にあるファイルまたはフォルダを,運用者権限で操作できるユーザのことです。運用者権限で操作することで,グループルートフォルダの下位にあるファイルおよびフォルダに対して,参照権,更新権,作成権およびアクセス権変更権を所有します。また,グループルートフォルダのアクセス権を設定できます。

グループフォルダの運用例を,次の図に示します。

図7-3 グループフォルダを運用する場合のフォルダ構成の例

[図データ]

この図は,グループルートフォルダの下位に,運用者またはシステム管理者が組織の階層に合わせてフォルダを作成し,作成されたフォルダをユーザが利用する例を示しています。

グループルートフォルダの作成
システム管理者がグループルートフォルダ「A事業所」を作成し,「A事業所」を利用する組織またはユーザのアクセス権,および「A事業所」の運用者を設定します。
グループルートフォルダの作成およびアクセス権の設定は,File Sharingクライアント運用コマンドで実行します。
運用に応じたグループフォルダの作成
運用者に設定された組織「情報管理G」が,グループルートフォルダの下位に,A事業所の階層に従って「営業部」,「開発部」やその下位にフォルダを作成します。また,フォルダに対して,フォルダを利用する組織またはユーザのアクセス権を設定します。
グループルートフォルダの下位へのフォルダの作成は,[ファイル共有]ポートレットから実行します。
グループルートフォルダの下位のフォルダに対するアクセス権の設定は,[ファイル共有]ポートレットから実行します。
グループフォルダの利用
運用者によって作成されたフォルダを組織またはユーザが利用します。設定されたアクセス権に従って,フォルダの下位にファイルを登録したり,フォルダを作成したりできます。

[ファイル共有]ポートレットから操作する方法については,マニュアル「Collaboration - File Sharing ユーザーズガイド」を参照してください。