5.3.9 組織/ユーザ情報ファイル

組織/ユーザ情報ファイルは,グループフォルダの運用者とする組織IDまたはユーザIDと,グループルートフォルダ以下を利用する組織IDまたはユーザIDとそのアクセス権を定義するファイルです。CSV形式で保存してください。

組織/ユーザ情報ファイルのファイル名は任意です。

<この項の構成>
(1) 組織/ユーザ情報ファイルの記述形式
(2) 組織/ユーザ情報ファイルの詳細
(3) 組織/ユーザ情報ファイルの記述例

(1) 組織/ユーザ情報ファイルの記述形式

"種別" , "値" , "値"…

(2) 組織/ユーザ情報ファイルの詳細

CSV形式で定義した組織/ユーザ情報ファイルの各行の1カラム目は,値の種別を指定します。1カラム目に種別以外の値を指定すると,エラーになります。

種別ごとに,値の指定方法を次に示します。

MNGORG
グループフォルダの運用者の組織IDを指定する行を示します。
値は,次の形式で指定します。

"MNGORG","組織ID1","組織ID2",…

作成するグループルートフォルダ以下を運用する組織の組織IDを,一つ以上指定します。複数の組織IDを指定する場合は,「,」(コンマ)で区切ります。ただし,「,」(コンマ)の前後には,空白およびタブを指定しないでください。
同じ組織IDを複数指定してもエラーにはなりません。一つだけ指定したものとして処理されます。
次に示す条件の場合,コマンドはエラーになります。
  • 指定した組織IDが空文字列("")の場合
  • 指定した組織IDの長さが254バイトを超えた場合
  • 指定した組織IDがディレクトリサーバにない場合
  • 運用者に指定された組織とユーザの合計が64を超えた場合
MNGUSER
グループフォルダの運用者のユーザIDを指定する行を示します。
値は,次の形式で指定します。

"MNGUSER","ユーザID1","ユーザID2",…

作成するグループルートフォルダ以下を運用するユーザIDを,一つ以上指定します。複数のユーザIDを指定する場合は,「,」(コンマ)で区切ります。ただし,「,」(コンマ)の前後には,空白およびタブを指定しないでください。
同じユーザIDを複数指定してもエラーにはなりません。一つだけ指定されたものとして処理されます。
次に示す条件の場合,コマンドはエラーになります。
  • 指定したユーザIDが空文字列("")の場合
  • 指定したユーザIDの長さが254バイトを超えた場合
  • 指定したユーザIDがディレクトリサーバにない場合
  • 運用者に指定された組織とユーザの合計が64を超えた場合
  • 兼任機能使用時に兼任ユーザIDを指定した場合
ORG
グループフォルダを利用する組織の組織IDおよびアクセス権を指定する行を示します。
値は,次の形式で指定します。

"ORG","組織ID1:アクセス権","組織ID2:アクセス権 ",…

組織IDと設定するアクセス権を一つ以上指定します。組織IDとアクセス権は「:」(コロン)で区切ります。複数の組織IDとアクセス権を指定する場合は,「,」(コンマ)で区切ります。ただし,「,」(コンマ)の前後には,空白およびタブを指定しないでください。
アクセス権には,次のどちらかを指定します。
c:作成権+参照権
r:参照権
同じ組織IDを複数指定してもエラーにはなりません。一つだけ指定されたものとして処理されます。ただし,同じ組織IDに異なるアクセス権を指定した場合は,先に指定した方が有効になります。
なお,「:」(コロン)およびアクセス権の指定を省略した場合,「r」が仮定されます。
次に示す条件の場合,コマンドはエラーになります。
  • 指定した組織IDが空文字列("")の場合
  • 指定した組織IDの長さが254バイトを超えた場合
  • 指定した組織IDがディレクトリサーバにない場合
  • アクセス権に「c」および「r」以外を指定した場合
  • アクセス権を付与する組織とユーザの合計が64を超えた場合
USER
グループフォルダを利用するユーザのユーザIDおよびアクセス権を指定する行を示します。
値は,次の形式で指定します。

"USER","ユーザID1:アクセス権","ユーザID2:アクセス権",…

作成するグループルートフォルダ以下を利用するユーザIDとアクセス権を,一つ以上指定します。ユーザIDとアクセス権は「:」(コロン)で区切ります。複数のユーザIDとアクセス権を指定する場合は,「,」(コンマ)で区切ります。ただし,「,」(コンマ)の前後には,空白およびタブを指定しないでください。
アクセス権には,次のどちらかを指定します。
c:作成権+参照権
r:参照権
同じユーザIDを複数指定してもエラーにはなりません。一つだけ指定されたものとして処理されます。ただし,同じユーザIDに異なるアクセス権を指定した場合は,先に指定した方が有効になります。
なお,「:」(コロン)およびアクセス権の指定を省略した場合,「r」が仮定されます。
次に示す条件の場合,コマンドはエラーになります。
  • 指定したユーザIDが空文字列("")の場合
  • 指定したユーザIDの長さが254バイトを超えた場合
  • 指定したユーザIDがディレクトリサーバにない場合
  • アクセス権に「c」および「r」以外を指定した場合
  • アクセス権を付与する組織とユーザの合計が64を超えた場合
  • 兼任機能を使用する設定で,兼任ユーザIDを指定した場合

(3) 組織/ユーザ情報ファイルの記述例

組織/ユーザ情報ファイルの記述例を次に示します。

"MNGORG","node1","node2"
"MNGUSER","10333000"
"ORG","node1:r","node2:r","node11:r","node21:r"
"USER","10333031:c","10333032:c"