2.3.1 メモリ所要量の見積もり

メモリ所要量は,ここで示す計算式で算出してください。なお,メモリが不足すると,動作が不安定になり異常終了することがありますので必要量を確保してください。

<この項の構成>
(1) File Sharingサーバのメモリ所要量
(2) File Sharingクライアントのメモリ所要量

(1) File Sharingサーバのメモリ所要量

File Sharingサーバのメモリ所要量は次に示す計算式で算出してください(単位:MB)。

17+r+(14+r)×p+(0.02+2+b+4×s)×U

計算式中のbは,HiRDBの繰り返し列格納による仮想メモリ所要量です(単位:バイト)。

b=79,040+(l+29)×(m+n)

メモリの計算式に使用する変数のうち,b以外の変数に設定する値を次の表に示します。

表2-2 File Sharingサーバのメモリの計算式の変数に設定する値

変数設定する値
rメタ情報管理用に確保するメモリマップトファイルサイズ(DocumentSpace構成定義ファイルのXdkShmemSizeエントリの指定値は,4,000,000バイト)
pサービスプロセス数
l次に示すすべてのID長の平均値
  • 個人フォルダ:ユーザID長
  • コミュニティフォルダ:コミュニティID長(最大40バイト)+役割ID長(最大16バイト)+1
  • グループフォルダ:グループID長(16バイト)
m次に示すすべてのアクセス権設定数の平均値
  • 個人フォルダ:参照権の設定数
  • コミュニティフォルダ:更新権および作成/削除権の設定数
  • グループフォルダ:参照権,作成権,更新権および削除権の設定数
  • グループフォルダの運用者の設定数
n次に示す設定数の平均値
  • アクセス権変更権の設定数
  • グループフォルダの運用者の設定数
s文書空間で管理する最大ファイルサイズ
U同時接続ユーザ数

(2) File Sharingクライアントのメモリ所要量

File Sharingクライアントのメモリ所要量を次に示します。

メモリの計算式で使用する変数に設定する値を次の表に示します。

表2-3 File Sharingクライアントのメモリの計算式の変数に設定する値

変数設定する値
U同時接続ユーザ数
pファイル転送サービスプロセス数
s文書空間で管理する最大ファイルサイズ
u同時実行ファイル操作ユーザ数