7.2.1 File Sharingサーバの起動方法

File Sharingサーバの起動は,システム構成によって異なります。

ここでは,次に示す場合の起動方法について説明します。

<この項の構成>
(1) File Sharingサーバとファイルシステムを同じマシンに配置する場合
(2) File Sharingサーバとファイルシステムを異なるマシンに配置する場合
(3) クラスタリングシステムで運用する場合

(1) File Sharingサーバとファイルシステムを同じマシンに配置する場合

次の手順に従って,File Sharingサーバを起動してください。

  1. File Sharingの前提となる,Collaboration - Online Community Managementが使用するデータベースシステムが起動しているかを確認します。起動していない場合は,起動します。
  2. File Sharingの前提となるディレクトリサーバが起動しているかを確認します。起動していない場合は,起動します。
  3. File Sharingサーバが使用するデータベースシステムを起動します。
  4. TPBrokerのスマートエージェントを起動します。
    操作1.,操作2.および操作3.の順序は問いません。
  5. File Sharingサーバを起動します。
    次のどちらかの方法で起動してください。
    • サービスメニューから起動する方法
      コントロールパネルの[管理ツール]-[サービス]の[サービス]ダイアログで,サービス[Collaboration - File Sharing Server]を選択して,[開始]をクリックします。
    • File Sharingサーバの起動コマンド(EDMStart)を実行する方法
      File Sharingサーバの起動コマンド(EDMStart)を実行します。File Sharingサーバの起動コマンドの使用方法については,「8.2 File Sharingサーバのコマンドの詳細」の「EDMStart(File Sharingサーバの起動)」を参照してください。

(2) File Sharingサーバとファイルシステムを異なるマシンに配置する場合

File Sharingサーバとファイルシステムを異なるマシンに配置する場合,ベースパス情報に設定したベースパスを次のどちらの方法で指定しているかによって,起動手順が異なります。

ベースパス情報の設定については,「6.4 デフォルトのベースパス情報の登録」を参照してください。

複数のFile Sharingサーバで構成する複数実行環境を運用する場合に,ファイル実体の格納先として共有ディスクを使用している場合も,次のどちらかの手順で起動してください。なお,ファイル実体の格納先のディレクトリは,File Sharingサーバの起動前にあらかじめ共有設定をし「最大ユーザ数」を複数実行環境以上にしておく必要があります。

(a) ベースパスをUNC形式で指定している場合

ベースパスをUNC形式で指定している場合は,あらかじめ,ネットワークリソース情報ファイル(netaccess.ini)に,ファイルシステムにアクセスするための情報を設定しておく必要があります。ネットワークリソース情報ファイルについては,「5.2.11 ネットワークリソース情報ファイル(netaccess.ini)」を参照してください。

起動手順を次に示します。

  1. File Sharingの前提となる,Collaboration - Online Community Managementが使用するデータベースシステムが起動しているかを確認します。起動していない場合は,起動します。
  2. File Sharingの前提となるディレクトリサーバが起動しているかを確認します。起動していない場合は,起動します。
  3. File Sharingサーバが使用するデータベースシステムを起動します。
  4. TPBrokerのスマートエージェントを起動します。
    操作1.,操作2.および操作3.の順序は問いません。
  5. File Sharingサーバを起動します。
    起動はサービスメニューから実行します。
    サービス[Collaboration - File Sharing Server]のログオン設定で,Administrators権限を持つユーザを割り当てて,サービスを起動します。
(b) ベースパスをネットワークドライブのドライブ名から指定している場合

ベースパスをネットワークドライブのドライブ名から指定している場合は,あらかじめ,File Sharingサーバとファイルシステムを同一ドメインまたは信頼関係を持つドメイン間で構成しておく必要があります。

起動手順を次に示します。

  1. File Sharingの前提となる,Collaboration - Online Community Managementが使用するデータベースシステムが起動しているかを確認します。起動されていない場合は,起動します。
  2. File Sharingの前提となるディレクトリサーバが起動しているかを確認します。起動していない場合は,起動します。
  3. File Sharingサーバが使用するデータベースシステムを起動します。
  4. TPBrokerのスマートエージェントを起動します。
    操作1.,操作2.および操作3.の順序は問いません。
  5. 各File Sharingサーバのマシンの同一ドライブに,ファイル実体の格納先となる共有ディスクをネットワークドライブとして割り当てます。
  6. File Sharingサーバを起動します。
    起動はサービスメニューから実行します。
    サービス[Collaboration - File Sharing Server]のログオン設定で,ドメインのAdministrators権限を持つユーザを割り当てて,サービスを起動します。

(3) クラスタリングシステムで運用する場合

クラスタリングシステムで運用する場合,ファイル実体の格納先ディレクトリに,共有ディスク情報を作成する必要があります。

共有ディスクを使用してクラスタリングシステムで運用する場合の起動手順を次に示します。なお,ベースパスをネットワークドライブのドライブ名から指定している場合は,あらかじめ,File Sharingサーバとファイルシステムを同一ドメインまたは信頼関係を持つドメイン間で構成しておく必要があります。

  1. File Sharingの前提となる,Collaboration - Online Community Managementが使用するデータベースシステムが起動しているかを確認します。起動されていない場合は,起動します。
  2. File Sharingの前提となるディレクトリサーバが起動しているかを確認します。起動していない場合は,起動します。
  3. File Sharingサーバが使用するデータベースシステムを起動します。
  4. TPBrokerのスマートエージェントを起動します。
    操作1.,操作2.および操作3.の順序は問いません。
  5. File Sharingサーバを起動します。
    起動はサービスメニューから実行します。
    サービス[Collaboration - File Sharing Server]のログオン設定で,Administrators権限を持つユーザを割り当てて,サービスを起動します。なお,ベースパスをネットワークドライブのドライブ名から指定している場合は,ドメインのAdministrators権限を持つユーザを割り当ててください。