5.2.4 セキュリティ定義ファイルdocaccess.ini

セキュリティ定義ファイルでは,[Security]セクションのSecurityAdminエントリを変更してセキュリティ管理者を定義します。それ以外の項目は変更しないでください。セキュリティ管理者については,「3.5.2 セキュリティ管理者の定義」を参照してください。

セキュリティ定義ファイルの格納ディレクトリとファイル名を次に示します。

{File Sharingサーバのインストールディレクトリ}¥Server¥etc¥docaccess.ini

<この項の構成>
(1) セキュリティ定義ファイルの記述形式
(2) セキュリティ定義ファイルの詳細
(3) セキュリティ定義ファイルの記述例

(1) セキュリティ定義ファイルの記述形式

[セクション名]
   エントリ名 = 値

(2) セキュリティ定義ファイルの詳細

セキュリティ定義ファイルで変更する必要のある[Security]セクションのSecurityAdminエントリについて説明します。

SecurityAdminエントリ
文書空間のすべてのアクセス制御対象オブジェクトに対してフルコントロールのアクセス権を持つユーザ(セキュリティ管理者)を指定します。Collaborationを利用できるユーザから選択してください。
セキュリティ管理者名には,ユーザ識別子を指定してください。ユーザ識別子は,「"」(引用符)で囲んで指定します。セキュリティ管理者を複数指定する場合は,「"」(引用符)で囲んだユーザ識別子を「,」(コンマ)で区切って指定します。セキュリティ管理者の人数に制限はありませんが,エントリの定義に従って1行2,048バイト以内で指定してください。
なお,このエントリの指定は省略できません。
注意
兼任ユーザのユーザ識別子を指定しないでください。兼任ユーザのユーザ識別子を指定した場合の動作は保証しません。
記述例

SecurityAdmin = "ユーザ識別子1","ユーザ識別子2"

(3) セキュリティ定義ファイルの記述例

セキュリティ定義ファイルのSecurityAdminエントリ(記述例の太字の個所)は,実行環境に応じて必ず変更してください。

セキュリティ定義ファイルの記述例を次に示します。

                   :
[Security]
SecurityAdmin         = "admin_user1"

[Entry0001]
;UserPermDefFile      = userperm.ini
DefaultACFlagOwner    = READ
DefaultACFlagGroup    = NONE
DefaultACFlagEveryone = NONE
                   :