File Sharingで管理するルートフォルダとファイル実体を格納するファイルシステム上のディレクトリとの関連づけは,ベースパス情報として設定します。これに,最大許容サイズ情報の設定を組み合わせることで,ファイル実体の格納先として適切なファイルシステムを割り当て,運用開始後の拡張に備えることができます。
ここでは,運用の考え方として,最大許容サイズを設定する場合と設定しない場合について説明します。
最大許容サイズを設定すると,次のような運用ができます。
File Sharingのシステムを試験的に運用したい場合などには,最大許容サイズを設定しない運用もできます。この場合は,個人ルートフォルダ,ワークプレースルートフォルダ,およびグループルートフォルダのデフォルトのベースパス情報だけを設定すれば,運用を開始できます。
最大許容サイズを設定しない運用の場合,ベースパス情報で割り当てられたディスク容量がいっぱいになるまで使用できます。
ただし,ベースパス情報に設定したパスのディスクの容量がいっぱいになると,ファイルを格納できなくなります。このような場合は,ベースパス情報を追加し,ディスクの空き容量を確保して対処する必要があります。ディスクの空き容量を確保する対処については,「6.2.4(3)(b) 運用例」を参照してください。