付録D.3 データベースサーバを使用するためのFile Sharingサーバの設定

システム導入支援機能を使用しない場合の,データベースサーバを使用するためのFile Sharingサーバの設定について説明します。

<この項の構成>
(1) 設定に必要なファイル
(2) データベースサーバを使用するためのFile Sharingサーバの設定方法

(1) 設定に必要なファイル

システム導入支援機能を使用しない場合,データベースサーバを使用するためのFile Sharingサーバの設定に次のファイルを使用します。

(2) データベースサーバを使用するためのFile Sharingサーバの設定方法

ここでは,データベースの初期設定方法について説明します。

(a) スキーマの定義

スキーマを定義するためには,HiRDBのデータベース定義ユティリティ(pddef)を使用して,定義系SQLのCREATE SCHEMAを実行します。スキーマを定義する場合は,スキーマ定義権限が必要です。データベース定義ユティリティ(pddef)の詳細については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。CREATE SCHEMAの文法については,マニュアル「HiRDB SQLリファレンス」を参照してください。

(b) メタ情報の初期設定コマンド(EDMInitMeta)の実行

メタ情報をデータベースに登録するために,メタ情報の初期設定コマンド(EDMInitMeta)を実行します。[ファイル共有]ポートレットで日本語および英語だけを使用する運用の場合は,文書空間の文字コード種別としてUTF-8(推奨)またはShift-JISを指定してください。また,日本語および英語以外の言語も使用する運用の場合は,文書空間の文字コード種別としてUTF-8を指定してください。

コマンドの実行例を次に示します。

注※1
付録D.2 HiRDBの環境設定」で作成したメタ情報の表を格納するRDエリア名を指定してください。
注※2
付録D.2 HiRDBの環境設定」で作成したメタ情報の表に定義するインデクスを格納するRDエリア名を指定してください。

入力ファイルとして指定するメタ情報ファイルについては「5.2.6 メタ情報ファイル」を参照してください。メタ情報の初期設定コマンドの詳細は,「8.2 File Sharingサーバのコマンドの詳細」の「EDMInitMeta(メタ情報の初期設定)」を参照してください。動作環境メタ情報ファイルは,この時点で作成されます。

(c) メタ情報の追加コマンド(EDMAddMeta)の実行

メタ情報に定義情報ファイルの内容を追加するために,メタ情報の追加コマンド(EDMAddMeta)を実行します。コマンドの実行例を次に示します。

入力ファイルとして指定する定義情報ファイル(CfsMeta_UTF-8.iniまたはCfsMeta_SJIS.ini)については,「5.2.7 定義情報ファイル」の「(2) システム導入支援機能を使用しない場合」を参照してください。メタ情報の追加コマンドの詳細は,「8.2 File Sharingサーバのコマンドの詳細」の「EDMAddMeta(メタ情報の追加)」を参照してください。この時点で,動作環境メタ情報ファイルも更新されます。

(d) File Sharing用データベース定義文の作成コマンド(EDMCrtSql)の実行

データベース定義文を出力するために,File Sharing用データベース定義文の作成コマンド(EDMCrtSql)を実行します。なお,コマンドの-rオプションで指定するRDエリア定義情報ファイルは,ファイル内に記載されているRDエリアの名を,「付録D.2 HiRDBの環境設定」で作成したRDエリアの名に編集しておく必要があります。

コマンドの実行例を次に示します。

実行例

EDMCrtSql
 -o {File Sharingサーバのインストールディレクトリ}¥Server¥env¥Server¥CfsSql.txt
 -t HIRDB
 -c
 -i {File Sharingサーバのインストールディレクトリ}¥Server¥sample¥CfsIndex.ini
 -r {File Sharingサーバのインストールディレクトリ}¥Server¥sample¥CfsRdarea.ini
 -u NO

注※
任意のファイルパスを指定できます。

入力ファイルとして指定するRDエリア定義情報ファイル(CfsRdarea.ini)については「5.2.8 RDエリア定義情報ファイル」の「(2) システム導入支援機能を使用しない場合」を参照してください。File Sharing用データベース定義文の作成コマンドの詳細は,「8.2 File Sharingサーバのコマンドの詳細」の「EDMCrtSql(File Sharing用データベース定義文の作成)」を参照してください。

(e) クラス定義情報ファイルの作成コマンド(EDMCrtSimMeta)の実行

クラス定義情報ファイルを出力するために,クラス定義情報ファイルの作成コマンド(EDMCrtSimMeta)を実行します。コマンドの実行例を次に示します。

実行例

EDMCrtSimMeta

クラス定義情報ファイルは,接続する文書空間識別子にサフィックス「.ini」を付加したファイル名で,次に示すディレクトリに出力されます。

{File Sharingサーバのインストールディレクトリ}¥Server¥etc¥meta_files¥文書空間識別子.ini

クラス定義情報ファイル(文書空間識別子.ini)については,「5.3.1 クラス定義情報ファイル」を参照してください。クラス定義情報ファイルの作成コマンドの詳細は,「8.2 File Sharingサーバのコマンドの詳細」の「EDMCrtSimMeta(クラス定義情報ファイルの作成)」を参照してください。

(f) データベース定義ユティリティの実行

データベース定義文を入力ファイルとして,HiRDBでデータベース定義ユティリティ(pddef)を実行して定義を追加します。

データベース定義ユティリティ(pddef)の実行例を次に示します。

実行例

pddef < {File Sharingサーバのインストールディレクトリ}¥Server¥env¥Server¥CfsSql.txt

データベース定義ユティリティ(pddef)の詳細については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。