8.7.2 File Sharingクライアント運用コマンドの形式
(1) File Sharingクライアント運用コマンドの入力形式
コマンドの入力形式を次に示します。
コマンド名称 オプション
(a) コマンド名称
コマンド名称は,実行するコマンドのファイル名です。
(b) オプション
オプションの入力形式の規則を次に示します。なお,説明文で使用する「$」はコマンドプロンプト,「cmd」はコマンド名を表します。
- オプションの形式
- オプションはマイナス記号で始まる文字列で,次に示すように,引数を取らないか,または1個の引数を取ります。
- 形式1:-オプションフラグ
- 形式2:-オプションフラグ<空白またはタブ>フラグ引数
- (凡例)
- オプションフラグ:1文字以上の英数字で,英大文字・小文字は区別されます。
- フラグ引数:オプションフラグに対する引数です。
オプションの指定規則
- フラグ引数を必要とするオプションフラグのフラグ引数は省略できません。
例えば,オプションフラグ-aがフラグ引数を取る場合,次のように入力すると-bはフラグ引数と見なされます。
$ cmd -a -b
- フラグ引数には,全角文字と次に示す半角文字を指定できます。
ただし,次に示す特殊文字はフラグ引数に指定しないでください。特殊文字をフラグ引数に指定する場合,Windowsの仕様を確認してから指定してください。
- 特殊文字:
- 「"」,「&」,「^」,「(」,「)」,「|」,「*」,「<」,「>」
また,フラグ引数に空白またはタブを含めて指定する場合は,フラグ引数を「"」(引用符)で囲んでください。
- 同じオプションフラグを2回以上指定できません。例えば,「$ cmd -a 1 -a 2」とは入力できません。
- フラグ引数に「,」(コンマ)を含めて指定する場合は,「,」(コンマ)の前に「¥」をエスケープ文字として入力してください。
- 例
- フラグ引数に「00,02」を指定する例を次に示します。
- $ cmd -a "00¥,02"
(2) 実行条件
コマンドを実行する条件を次に示します。
- [ファイル共有]ポートレットが動作する環境であること。
- File Sharingサーバが起動していること。
- コマンドを実行するユーザのユーザIDが環境設定用プロパティファイルのhptl_clb_cfs_SecurityAdministratorIDプロパティで指定されていること。
(3) File Sharingクライアント運用コマンドの実行結果
File Sharingクライアント運用コマンドの戻り値と実行結果について説明します。
(a) 戻り値
戻り値は,すべてのFile Sharingクライアント運用コマンドで共通です。コマンドの終了状態によって,次の表に示す値を返却します。
表8-11 戻り値一覧
戻り値 | 意味 |
---|
0 | 正常終了 |
1 | 引数不正による異常終了,またはそのほかの異常終了 |
(b) 実行結果
- メッセージは標準エラー出力に出力されます。
- トレースおよびエラーログは,コマンドトレースファイルおよびコマンドエラーログファイルに出力されます。