DocumentSpace構成定義ファイルを作成する前に,次に示す点について決定してください。
DocumentSpace構成定義ファイルには,サービスプロセス監視プロセスが作成するサービスプロセスの数を指定します。
サービスプロセスは,1プロセス当たり複数のFile Sharingクライアントを対象としてサービスを供給できます。ただし,サービスプロセスがダウンした場合,ダウンしたプロセスに接続していたすべてのユーザがサービスを受けられなくなります。したがって,メモリの使用効率と障害が発生した場合の影響を考慮してサービスプロセス数を決定してください。
File Sharingサーバは,データベースのメモリのオーバーヘッド削減および接続時のオーバーヘッド削減のためにDBコネクションプール機能を提供しています。
File Sharingサーバを起動したとき,データベースに対する複数のコネクションをサービスプロセス単位にプールします。File Sharingクライアントからの接続要求時やトランザクションの開始要求時に,プールされているDBコネクションを動的に割り当てます。
DBコネクションのプール管理方法について説明します。
これらの動作は,DocumentSpace構成定義ファイルの[Entry0001]セクションを構成する次のエントリで指定します。
DBコネクションプールの管理方法に従って,最適な設定をしてください。各エントリの指定方法については,「5.2.3(3) DocumentSpace構成定義ファイルの詳細」を参照してください。
File SharingサーバからFile Sharingで使用するデータベースサーバに接続する場合の最大コネクション数は,次の式で算出できます。
(DBConnectionPoolCountエントリの値+DBConnectionPoolDynamicエントリの値)×Processエントリの値
このため,File Sharingで使用するデータベースサーバ(HiRDB)のシステム共通定義で指定するpd_max_usersには,この式で算出した値よりも大きな値を指定してください。
なお,File Sharingサーバが複数存在する場合は,その合計値よりも大きな値を指定してください。