9.1.4 RAS収集
RAS収集機能とは,Collaborationのシステム全体の実行経過を記録したトレースファイルを取得する機能です。詳細は,マニュアル「Collaboration 導入ガイド」を参照してください。
なお,RAS収集でのトレース情報の収集対象はFile Sharingクライアントです。同一のマシンでFile Sharingサーバを運用していても,File Sharingサーバのトレース情報は対象外となります。トレース情報の収集対象を次に示します。
- File Sharingクライアントで出力するトレースファイル
- File Sharingクライアントで使用する定義ファイル
- クラス定義情報ファイル
- レンディション定義ファイル
- 動作環境定義ファイル
- <この項の構成>
- (1) RAS収集用プロパティファイルの設定
- (2) File Sharing用confファイルの設定
(1) RAS収集用プロパティファイルの設定
統合RAS収集コマンドで指定するプロパティファイル(CollaboRAS.properties)には,各コンポーネントのconfファイルの絶対パスを記述します。File Sharingのキー名には「CFS」を指定して,File Sharing用confファイルの絶対パスを記述してください。
(2) File Sharing用confファイルの設定
RAS収集用プロパティファイルに指定する,File Sharing用confファイル(hptl_clb_cfs_ras.conf)には,jarファイルに格納するファイルの絶対パスを記述します。
(a) File Sharing用confファイルの記述形式
- 収集対象の各ファイル(File Sharingクライアントで出力するトレースファイルと定義ファイル)のパス名は絶対パス名で指定してください。
- confファイル内の先頭が「#」で始まる行はコメント行として扱います。
- confファイルには取得するファイルの存在するディレクトリ名またはファイル名を指定してください。
- パス名にはワイルドカード(*)は指定できません。
- 同一confファイル内に同じファイルを2回指定した場合,または別ドライブで同じファイル名を指定した場合は,あとから指定したファイルでjarファイルの内容が上書きされます。
- 日本語を含む値を指定する場合もnative2asciiコマンドを実行する必要はありません。実行環境の文字コードに合わせてファイルを保存してください。
(b) File Sharing用confファイルの記述例
C:¥Program Files¥Hitachi¥Collaboration¥filesharing¥Client¥spool¥client
C:¥Program Files¥Hitachi¥Collaboration¥filesharing¥Client¥etc