Collaborationは,組織階層を超えた情報共有・協働作業を支援する企業ポータルです。ビジネスに効果的なさまざまなコラボレーションを実現します。File Sharingは,Collaborationのシステムの中で,個人が所有するファイルやコミュニティで共有するフォルダやファイル,および組織単位やユーザ単位で共有するファイルやフォルダを,Webブラウザを通して共有,操作するためのコンポーネントです。
File Sharingを利用することによって,次のようなファイル共有を実現できます。
- 物理的な格納場所を意識しないファイルの共有を実現
File Sharingは,uCosminexus Portal Frameworkを基盤としたポータル画面上でのファイル共有を実現します。これによって,ファイルの物理的な格納場所を意識しないで,インターネットおよびイントラネット上の任意のクライアントマシンから,Webブラウザを使用してファイルに適宜アクセスできます。
- ほかのユーザからの上書きの防止
ファイルをロック(ファイルロック機能を使用)することによって,ロックしたユーザだけがファイルを編集できるようになります。これによって,ほかのユーザからの上書きを防止できます。
- ファイルやフォルダに対するきめ細やかなアクセス権の設定
ユーザ,組織,役割など,さまざまな単位に細分化してアクセス権を設定できます。これによって,ファイルやフォルダに対する不正なアクセスを防止して,機密保護を実現できます。
- ファイルやフォルダに対してユーザが実行した操作の履歴を取得
ファイルまたはフォルダに対して,「いつ」,「だれが」,「どんな操作をしたか」をアクセス履歴として取得できます。これによって,File Sharingの利用状況を確認できます。
- 利用者による各種操作の履歴を監査ログとして取得
File Sharingのポートレットに対する操作,コマンド実行による操作の履歴を監査ログとして取得できます。監査者は,監査ログを調査することで,「いつ」,「だれが」,「何をしたか」を確認できます。
- 運用性の高いシステムの構築
ファイルやフォルダの属性情報はデータベースで,ファイルの実体はファイルシステムで管理します。これによって,大容量基幹システムでファイルの共有を実現する場合にも,運用開始後のファイル実体格納先の移行や拡張などを柔軟に実現できるようになります。
- Collaborationのほかのコンポーネントとの連携
Collaborationのほかのコンポーネントとスムーズな連携ができます。
- ファイルの格納先を示すURLを,[メール]ポートレットのメールまたは[電子会議室]ポートレットの発言にドラッグ&ドロップで記載できます。
- ファイル実体を,[メール]ポートレット,[電子会議室]ポートレットまたは[電子掲示板]ポートレットの添付ファイルにドラッグ&ドロップで設定できます。
- [ファイル共有]ポートレットでは,画面に表示されるユーザ名のアンカーを右クリックすると,右クリックメニューが表示されます。右クリックメニューの項目を選択して,メールを送信したり,スケジュールを表示したりできます。
- [メール]ポートレットで送受信したメールを,振り分けルールの設定によって[ファイル共有]ポートレットのフォルダに格納して管理できます。