7.7.8 グループルートフォルダの削除

グループルートフォルダの削除は,セキュリティ管理者がオブジェクト操作ツールのコマンドを使用して実行します。

グループルートフォルダを削除するときに実行する必要があるのは,次の操作です。

グループフォルダの削除の手順を次に示します。

ただし,次に示す手順の実行中に,新規にグループルートフォルダを作成しないでください。

  1. 削除予定のグループフォルダをcfschggrpfldrコマンドで非表示にします。
    cfschggrpfldrコマンドの実行例を次に示します。

    cfschggrpfldr -id グループID

    グループIDには,グループルートフォルダのプロパティに表示されているフォルダ名を指定するか,またはルートフォルダの情報の一覧表示コマンド(cfslstfldr)で取得したフォルダ名を指定してください。

    [図データ]

  2. 削除するグループルートフォルダのOIIDをdbrexqueryコマンドで取得します。
    dbrexqueryコマンドの実行例を次に示します。

    dbrexquery 問い合わせファイル 実行結果ファイル

    実行結果ファイルの名称は任意に指定してください。dbrexqueryコマンドに指定する問い合わせファイルの内容を次に示します。

    SELECT dmaProp_OIID FROM cfsClass_Folder
    WHERE cfsProp_EntityName = 'グループID'
    AND cfsProp_Type = 128

    グループIDには,手順1.のグループルートフォルダの非表示化コマンド(cfschggrpfldr)で,-idオプションの引数に指定したグループIDを指定してください。
  3. 削除するグループ情報のOIID,最大許容サイズおよびベースパスをdbrexqueryコマンドで取得します。
    dbrexqueryコマンドの実行例を次に示します。

    dbrexquery 問い合わせファイル

    dbrexqueryコマンドに指定する問い合わせファイルの内容を次に示します。

    SELECT dmaProp_OIID, cfsProp_TotalAvailableSize, cfsProp_ContentBasePath
    FROM cfsClass_Group
    WHERE cfsProp_GroupId = 'グループID'

    実行結果は,「'OIID','最大許容サイズ','ベースパス'」の順序で,「,」(コンマ)で区切られて出力されます。
  4. 手順3.で取得したベースパスと手順2.で取得した実行結果ファイル(OIIDファイル)をdbrdelcntrコマンドに指定してグループルートフォルダを削除します。
    このコマンドの実行によって,グループルートフォルダおよびその下位にあるファイルおよびフォルダがまとめて削除されます。ベースパスには手順3.で取得した値を,実行結果ファイルには手順2.で取得した実行結果ファイルの名称を指定してください。
    dbrdelcntrコマンドの実行例を次に示します。

    dbrdelcntr -l DCR -R -k Reference -b ベースパス -y ベースパス 実行結果ファイル

    注意
    ベースパスを指定するときには,手順3.で出力されたベースパスの前後の「'」(シングルクォーテーション)を削除して指定してください。
    また,データベースに登録したベースパスに「'」が含まれている場合,手順3.で出力されるベースパス内の「'」には「'」が一つ追加されて出力されます。ベースパス内に複数の「'」が含まれる場合は,それぞれの「'」に対して一つずつ追加されて出力されます。dbrdelcntrのオプション引数には,追加された「'」を削除して指定してください。
    例えば,データベースに登録されている値が「C:¥user's」の場合,出力されるベースパスは「'C:¥user''s'」になります。この場合,dbrdelcntrのオプション引数には「C:¥user's」と指定してください。
  5. 手順3.で取得したOIIDをdbrdeldataコマンドに指定してグループ情報を削除します。
    dbrdeldataコマンドの実行例を次に示します。OIIDには,手順3.で取得した値を指定してください。

    dbrdeldata OIID

  6. 削除するグループフォルダ用パブリックACLのOIIDをdbrexqueryコマンドで取得します。
    dbrexqueryコマンドの実行例を次に示します。

    dbrexquery 問い合わせファイル > 実行結果ファイル

    実行結果ファイルの名称は任意に指定してください。dbrexqueryコマンドに指定する問い合わせファイルの内容を次に示します。

    SELECT dmaProp_OIID FROM edmClass_PublicACL
    WHERE cfsProp_Name like 'グループID%'

    上記の問い合わせファイル名を「eql.txt」とし,取得するOIIDファイル名を「oiid.txt」とした場合のコマンドの指定例を次に示します。

    dbrexquery eql.txt > oiid.txt

  7. 手順6.で取得した実行結果ファイルをdbrdelaclコマンドに指定してグループフォルダ用パブリックACLを削除します。
    dbrdelaclコマンドの実行例を次に示します。実行結果ファイルには,手順6.で取得した実行結果ファイルの名称を指定してください。

    dbrdelacl 実行結果ファイル

  8. 手順3.で取得したベースパスを基に,削除するグループルートフォルダが使用しているベースパス情報を検索して,OIID,空き容量,および使用数を取得します。
    dbrexqueryコマンドの実行例を次に示します。

    dbrexquery 問い合わせファイル

    dbrexqueryコマンドに指定する問い合わせファイルの内容を次に示します。

    SELECT dmaProp_OIID, cfsProp_FreeSpace, cfsProp_UsedCount
    FROM cfsClass_AssignableDrive
    WHERE cfsProp_Path = 'ベースパス' AND cfsProp_Type = 128

    ベースパスには,手順3.で取得したベースパスを指定してください。
    実行結果は,「'OIID','空き容量',使用数」の順序で,「,」(コンマ)で区切られて出力されます。
  9. 手順8.で取得したベースパス情報のOIIDをdbrsetpropコマンドに指定して,ベースパス情報を変更します。
    dbrsetpropコマンドの実行例を次に示します。

    dbrsetprop OIID プロパティ情報ファイル

    OIIDには,手順8.で取得したOIIDを指定してください。
    dbrsetpropコマンドに指定するプロパティ情報ファイルの内容を次に示します。なお,最大許容サイズを設定している運用の場合と設定していない運用の場合で,指定する項目が異なります。

    [cfsClass_AssignableDrive]
    cfsProp_FreeSpace = '空き容量'
    cfsProp_UsedCount = 使用数

    注※ 最大許容サイズを設定しない運用の場合は,この行の指定は不要です。

    空き容量には,手順8.で取得した空き容量の値に,手順3.で取得した最大許容サイズの値を加えたものを指定してください。使用数には,手順8.で取得した使用数から1を引いた値を指定してください。