2.3.5 アプリケーションサーバの設定

<この項の構成>
(1) 全体の調整
(2) J2EE Resourcesのデータソースへの指定
(3) メソッドキャンセル機能と業務アプリケーションの強制停止
(4) uCosminexus Enterprise Searchと連携する場合の設定

(1) 全体の調整

Collaboration - ForumはuCosminexus Portal Framework上で動作する一つのアプリケーションですが,ほかのアプリケーションも同じ環境で動作します。Collaboration全体で設定方法および設定値の調整を実施してください。

詳細は,マニュアル「Collaboration 導入ガイド」を参照してください。

(2) J2EE Resourcesのデータソースへの指定

uCosminexus Portal FrameworkでCollaboration - Forumが提供するポートレットを使用して,Webアプリケーションを構築する場合,登録した環境変数グループのグループ名称をWebアプリケーションのJ2EE Resourcesのデータソースとして設定します。環境変数グループの名称は,「2.3.2(2)(a) 環境変数グループの登録」を参照してください。

Resource AdaptersとしてuCosminexus Application ServerのDB Connectorを使用します。Resource Adaptersへの組み込み方法の詳細は,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」を参照してください。

(a) DB Connectorの設定

Connector属性ファイルを取得し,編集後,Connector属性ファイルをResource Adaptersに反映してください。詳細は,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。

DB Connectorの次に示すプロパティ設定項目を設定してください。

これらのプロパティで設定する項目を次に示します。そのほかの項目については環境に合わせて設定してください。

(3) メソッドキャンセル機能と業務アプリケーションの強制停止

uCosminexus Application Serverのメソッドキャンセル機能を利用してCollaborationの実行時間を監視する場合は,次の表に示すクラスを保護区として登録します。

表2-12 保護区一覧

項番クラス名
1

jp.co.Hitachi.soft.collaboration.forum.engine.common.FrPortletCustomizeInfo

2

jp.co.Hitachi.soft.collaboration.forum.engine.common.FrWorkplaceCustomizeInfo

3

jp.co.Hitachi.soft.collaboration.forum.engine.common.FrLayoutCustomizeInfo

4

jp.co.Hitachi.soft.collaboration.forum.engine.common.FrCustomizeInfoFor0110

5

jp.co.Hitachi.soft.collaboration.forum.util.FrUploadFile

メソッドタイムアウト時間を短く設定していると,エラーが多発することがあります。

このようなエラーが多発する場合は,メソッドタイムアウト時間の設定を変更してください。

保護区の登録方法,およびメソッドタイムアウト時間の設定方法の詳細は,マニュアル「Collaboration 導入ガイド」を参照してください。

(4) uCosminexus Enterprise Searchと連携する場合の設定

uCosminexus Enterprise Searchと連携した議題および発言の全文検索機能を使用する場合,Collaboration - Forumのアクセス権に従った検索結果を表示させるため,Cosminexusが提供するWebサービスセキュリティ機能を使用します。

uCosminexus Enterprise Searchと連携する場合の設定について説明します。

(a) 認証機能の設定

Cosminexus Web Services - Securityが提供する認証機能を使用するための設定をします。認証機能の設定の詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド」を参照してください。

(b) JAASのコンフィグレーションファイル(jaas.conf)の設定

JAASのコンフィグレーションファイル(jaas.conf)に次の値を設定します。

表2-13 JAASのコンフィグレーションファイル(jaas.conf)の設定値

項番項目設定値
1ログインモジュール名jp.co.Hitachi.soft.collaboration.external.soap.ClbLoginModule
2Flagrequired

この表以外のJAASのコンフィグレーションファイル(jaas.conf)の設定値については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。

(c) Webサービスプロパティファイル(hptl_clb_ws.properties)の設定

Collaboration - Forumをインストール後,運用ディレクトリにコピーしたWebサービスプロパティファイル(hptl_clb_ws.properties)を変更してください。

プロパティファイルの名称と格納場所は次のとおりです。

Collaborationインストールディレクトリ¥clb_home¥conf¥hptl_clb_ws.properties

プロパティ名を次の表に示します。必要に応じて変更してください。なお,指定した値の大文字と小文字は区別されます。

表2-14 編集プロパティ一覧(hptl_clb_ws.properties)

項番プロパティ名内容初期値
1hptl_clb_operatorIdnWebサービスに接続するユーザIDを255バイト以内で指定します。プロパティの値の指定は,省略できません。
Webサービスでは,添え字nが同じ値のhptl_clb_operatorPasswordnに指定したパスワードで認証されます。
添え字nは「1」から「64」までの値を指定します。ただし,添え字nは,範囲内であれば,通番になっていなくてもエラーにはなりません。
「64」よりも大きな添え字nが指定されている場合,その指定は無効になります。
2hptl_clb_operatorPasswordnWebサービスに接続するユーザのパスワードを255バイト以内で指定します。プロパティの値の指定は,省略できません。
添え字nは「1」から「64」までの値を指定します。ただし,添え字nは,範囲内であれば,通番になっていなくてもエラーにはなりません。
「64」よりも大きな添え字nが指定されている場合,その指定は無効になります。
(凡例)
-:初期値は設定されていません。

また,プロパティファイルは,実行時のクラスパスに登録してください。クラスパスへの登録方法の詳細は,マニュアル「Collaboration 導入ガイド」を参照してください。

(d) 共通インターフェースプロパティファイル(hptl_clb_common_api.properties)の設定

Collaboration - Forumをインストール後,運用ディレクトリにコピーした共通インターフェースプロパティファイル(hptl_clb_common_api.properties)を変更してください。

プロパティファイルの名称と格納場所は次のとおりです。

Collaborationインストールディレクトリ¥clb_home¥conf¥hptl_clb_common_api.properties

プロパティ名を次の表に示します。必要に応じて変更してください。なお,指定した値の大文字と小文字は区別されます。

表2-15 編集プロパティ一覧(hptl_clb_common_api.properties)

項番プロパティ名内容初期値
1hptl_clb_common_api_logPath共通インターフェースログファイルの出力先ディレクトリを指定します。指定したディレクトリの直下に次に示すファイルが出力されます。

hptl_clb_common_apin.log

n
1からhptl_clb_common_api_logFileNumで指定した値を示します。
なお,出力先のディレクトリを指定する場合,区切り文字(記号)には,「¥¥」または「/」を使用してください。
プロパティ名または値を省略した場合,共通インターフェースログファイルは出力されません。
2hptl_clb_common_api_logLevelログレベルのしきい値を-1から30までの数値で指定します。指定した値より大きいレベルを持ったログは出力されません。
「-1」を指定するとログ情報は出力されません。
次の場合はデフォルト値の「20」が仮定されます。
  • プロパティ名または値を省略した場合
  • -1から30までの数値以外の値を指定した場合
20
3hptl_clb_common_api_logFileNum切り替えて使用するログファイルの面数を1から16までの数値で指定します。
「16」を指定した場合,17番目のログ情報は,1番目のログ情報が採取されているファイルに採取(上書き)されます。
次の場合はデフォルト値の「8」が仮定されます。
  • プロパティ名または値を省略した場合
  • 1から16までの数値以外の値を指定した場合
8
4hptl_clb_common_api_logFileSize1個のログファイルの最大サイズをバイト単位で指定します。指定できる範囲は,4096から2147483647​です。
次の場合はデフォルト値の「2097152​」が仮定されます。
  • プロパティ名または値を省略した場合
  • 4096から2147483647​までの数値以外の値を指定した場合
2097152​
(凡例)
-:初期値は設定されていません。

また,プロパティファイルは,実行時のクラスパスに登録してください。クラスパスへの登録方法の詳細は,マニュアル「Collaboration 導入ガイド」を参照してください。

(e) SOAPアプリケーションの実行

EARファイルを作成し,SOAPアプリケーションをJ2EEサーバにデプロイして実行します。SOAPアプリケーションの実行方法の詳細は,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ SOAPアプリケーション開発の手引」を参照してください。