2.4.9 プロパティの詳細(兼任機能)

兼任機能の区分に属するプロパティについて説明します。

兼任機能の詳細は,マニュアル「Collaboration 導入ガイド」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 兼任機能を使用するかどうか(hptl_clb_cum_user_in_additional_post)
(2) 主体ユーザのユーザIDを表す属性名(hptl_clb_cum_user_in_main_post)
(3) 兼任ユーザのE-mailアドレスを使用するかどうか(hptl_clb_cum_email_for_additional_post)
(4) ユーザ検索時に兼任ユーザを表示するかどうか(hptl_clb_cum_show_in_additional_post)

(1) 兼任機能を使用するかどうかhptl_clb_cum_user_in_additional_post

兼任機能を使用するかどうかを指定します。

指定できる値
none:兼任機能を使用しません。
link:兼任機能を使用します。

値を指定しなかった場合またはプロパティが存在しない場合はnoneが設定されます。

不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

注意
linkを指定して運用を開始した場合は,運用中に値をnoneに変更しないでください。

(2) 主体ユーザのユーザIDを表す属性名hptl_clb_cum_user_in_main_post

兼任ユーザに対応する主体ユーザのユーザIDを表す属性名を指定します。hptl_clb_cum_user_in_additional_postにlinkを指定した場合は必ず指定してください。

ここで指定した属性名のエントリに格納されている値が,兼任ユーザに対応する主体ユーザのユーザIDになります。

値を指定しなかった場合またはプロパティが存在しない場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

不正な値を指定した場合は兼任機能を使用できなくなるため,すべてのユーザを主体ユーザと見なします。

hptl_clb_cum_show_in_additional_postの値がoff(兼任ユーザを表示しない)の場合の前提条件を示します。

前提条件
主体ユーザのhptl_clb_cum_user_in_main_postプロパティで指定した属性名に,値が設定されていないこと。

ディレクトリサーバにユーザ情報を登録する運用方法として,次の2通りがあります。

  1. Groupmax Collaboration - Directory Converterを利用するときは,前提条件を満たしています。
  2. Groupmax Collaboration - Directory Converterを利用しないときは,前提条件に従った設定を行ってください。

Groupmax Collaboration - Directory Converterの使用方法については,マニュアル「Collaboration 導入ガイド」を参照してください。

(3) 兼任ユーザのE-mailアドレスを使用するかどうかhptl_clb_cum_email_for_additional_post

兼任ユーザのE-mailアドレスを使用するかどうかを指定します。

指定できる値
same:兼任ユーザのE-mailアドレスを使用します。sameを指定する場合は,必ず兼任ユーザと主体ユーザのE-mailアドレスの属性名に同じ値を指定してください。
none:兼任ユーザのE-mailアドレスとして,主体ユーザのE-mailアドレスを使用します。兼任ユーザがE-mailアドレスを持たない場合に指定してください。

hptl_clb_cum_user_in_additional_postにlinkを指定した場合は必ず指定してください。

値を指定しなかった場合またはプロパティが存在しない場合はsameが設定されます。

不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

注意
noneを指定すると,兼任ユーザのユーザIDを基に主体ユーザのE-mailアドレスを取得するため,ディレクトリサーバの性能が劣化します。このため,兼任ユーザと主体ユーザのE-mailアドレスを使い分ける必要がある場合以外はsameを指定してください。

(4) ユーザ検索時に兼任ユーザを表示するかどうかhptl_clb_cum_show_in_additional_post

ユーザ検索時に兼任ユーザを表示するかどうかを指定します。

指定できる値
on:兼任ユーザを表示します。
off:兼任ユーザを表示しません。

hptl_clb_cum_user_in_additional_postにlinkを指定した場合に,この設定が有効になります。

値を指定しなかった場合またはプロパティが存在しない場合は,onが設定されます。不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

指定した値がoff(兼任ユーザを表示しません)の場合は,「hptl_clb_cum_user_in_main_post」の「前提条件」を参照してください。

値にoff(兼任ユーザを表示しません)を指定することで,ユーザ検索の結果の一覧にアクセス権限設定用の組織に登録された兼任ユーザが表示されなくなります。ツリーから特定の組織(アクセス権限設定用の組織を含む)を指定したときに表示されるユーザ一覧や,ユーザを指定したときに表示されるユーザ詳細では,実際の登録内容を確認できるように,兼任ユーザの情報も表示します。兼任ユーザの表示/非表示の一覧を次の表に示します。

表2-3 [ユーザ検索]ポートレットでの兼任ユーザの表示/非表示の分類(hptl_clb_cum_user_in_additional_postの設定値が「link」の場合)

hptl_clb_cum_show_in_additional_postの設定値兼任ユーザの表示/非表示対象画面兼任ユーザの表示の範囲
on
(兼任ユーザを表示します)
表示します。
  • [ユーザを探す]画面(簡易検索)
  • [ユーザを探す]画面(詳細検索)
  • [ユーザを探す]画面(組織ツリー表示)
  • [所属ユーザ表示]画面
  • [ユーザ詳細]画面
兼任ユーザを含む登録情報を表示します。
off
(兼任ユーザを表示しません)
表示しません。
  • [ユーザを探す]画面(簡易検索)
  • [ユーザを探す]画面(詳細検索)
兼任ユーザは表示しません。
表示します。
  • [ユーザを探す]画面(組織ツリー表示)
  • [所属ユーザ表示]画面
  • [ユーザ詳細]画面
兼任ユーザを含む登録情報を表示します。