3.3 トラブルシューティング

メッセージは出力されないが,動作や表示が正常ではないと考えられる現象について,考えられる原因と対策を次に示します。

表3-1 トラブルシューティング

項番現象原因対策
1ユーザ一覧表示領域の各項目が表示されない。hptl_clb_cum_indicate_itemsプロパティに設定した項目と対応する,ユーザオブジェクトクラスのマッピングプロパティが設定されていないか不正です。
hptl_clb_cum_indicate_itemsプロパティの設定を省略した場合,表示項目はname, eMail, title, org, telNoが設定されています。
表示されない項目と対応するユーザオブジェクトクラスのマッピングプロパティを,正しく設定してください。
2Collaborationのポータル画面を閉じたあともユーザ検索を実行できる。Collaborationのポータル画面を[×]ボタンで閉じた場合はセッションが切れていないため,ユーザ検索を実行できます。Collaborationを終了する場合は,Collaborationのポータル画面からログアウトしてください。
3ユーザ一覧表示領域に,[ユーザ詳細]画面へのアンカーがない。名前がすべて空白(全角,半角とも)のユーザは,[ユーザ詳細]画面へのアンカーが生成されません。また,名前の前後にある空白は,削除されてユーザ一覧表示領域に表示されます。ディレクトリサーバのユーザの名前を,正しく設定してください。
4
  • ユーザ一覧表示領域
    hptl_clb_cum_usersearch_sizelimitプロパティに設定されている検索結果の最大数よりも小さい値であるが,検索上限数を超えた旨のメッセージが表示される。
  • [ユーザを探す]画面(組織ツリー表示)
    hptl_clb_cum_sizelimitプロパティに設定されている検索結果の最大数よりも小さい組織数しか表示されない。
ディレクトリサーバの「検索制限」の値で検索が打ち切られています。ディレクトリサーバのインデックスの設定を見直してください。それでも解決しない場合は,ディレクトリサーバの「検索制限」の設定を見直してください。
5[ユーザを探す]画面(組織ツリー表示)および[組織を探す]画面で,組織ツリーが組織IDの順で表示されていない。次の原因が考えられます。
  • hptl_clb_cum_orgIdSortFlgプロパティに-1または1以外の値を設定している。
  • hptl_clb_cum_orgIdSortFlgプロパティの設定が省略されている。
  • hptl_clb_cum_orgIdSortFlgプロパティがない。
  • hptl_clb_cum_orgIdプロパティの設定が不正である。
hptl_clb_cum_orgIdSortFlgプロパティの設定を見直してください。
また,hptl_clb_cum_orgIdプロパティに設定したマッピング属性が,組織IDになっていることを確認してください。
6LDAPサーバにエントリを追加したが,追加したエントリが検索されない。ディレクトリサーバのインデックスを設定したあとにエントリを追加していますが,インデックスを作成し直していません。インデックスを作成し直してください。または,エントリをインポートし直してください。
7「KDCD26001-W The root organization has not been reached.<付加情報>」のメッセージがログファイルに多数出力される。兼任機能を使用する場合に,「KDCD26001-W The root organization has not been reached.<付加情報>」のメッセージがログファイルに多数出力されます。Collaborationの動作上,問題ありません。対策は必要ありません。