2.4.3 プロパティの詳細(LDAP設定)

LDAP設定の区分に属するプロパティについて説明します。

<この項の構成>
(1) ディレクトリサーバのURL(hptl_clb_cum_ldapurl1)
(2) コネクションプール数(hptl_clb_cum_pool)
(3) 接続リトライ数(hptl_clb_cum_retry_connect_count)
(4) 組織ツリー検索結果の最大数(hptl_clb_cum_sizelimit)
(5) ユーザ検索結果の最大数(hptl_clb_cum_usersearch_sizelimit)
(6) ユーザ情報の取得数(hptl_clb_cum_request_user_size)
(7) 組織情報の取得数(hptl_clb_cum_request_org_size)
(8) ユーザ検索用ベースDN(hptl_clb_cum_userBaseDn)
(9) ユーザ検索用スコープ(hptl_clb_cum_userScope)
(10) 組織検索用ベースDN(hptl_clb_cum_orgBaseDn)
(11) 組織スキーマ構造(hptl_clb_cum_orgSchema)
(12) 上位組織を示す属性名(hptl_clb_cum_parentOrgAttr)
(13) 最上位組織のDN(hptl_clb_cum_root_org_dn)
(14) 検索対象(hptl_clb_cum_search_mode)

(1) ディレクトリサーバのURLhptl_clb_cum_ldapurl1

ディレクトリサーバに接続するためのURLを指定します。

値を指定しなかった場合または不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

(2) コネクションプール数hptl_clb_cum_pool

コネクションプールに生成するコネクションオブジェクトの数を指定します。値の範囲は,0~1,024です。0を設定した場合,コネクションプールは使用されません。

コネクションプールの機能は,「1.3.5 コネクションプール機能」を参照してください。

コネクションプール使用時はディレクトリサーバの設定に注意が必要です。詳細は,「2.3.3 コネクションプールに関連する設定」を参照してください。

値を指定しなかった場合,0が設定されます。

不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

(3) 接続リトライ数hptl_clb_cum_retry_connect_count

ディレクトリサーバとの接続に失敗した場合のリトライ回数を指定します。値の範囲は,0~100です。0を指定した場合,リトライしません。

リトライ間隔は100ミリ秒固定です。

値を指定しなかった場合または不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

(4) 組織ツリー検索結果の最大数hptl_clb_cum_sizelimit

組織ツリー検索の結果として取得する,エントリの最大数を指定します。値の範囲は,1~5,000です。

値を指定しなかった場合または不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

(5) ユーザ検索結果の最大数hptl_clb_cum_usersearch_sizelimit

ユーザ検索の結果として取得する,エントリの最大数を指定します。値の範囲は,1~1,000です。

値を指定しなかった場合,50が設定されます。

不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

(6) ユーザ情報の取得数hptl_clb_cum_request_user_size

Collaboration Portalが1回に取得するユーザ情報の数を指定します。

値の範囲は,1~5,000です。

値を大きくすると,一度に大量のユーザ情報を送信するため,ディレクトリサーバの負荷が高くなります。ディレクトリサーバの負荷が高い場合は小さい値を設定するなど,環境に合わせて設定してください。

値を指定しなかった場合,10が設定されます。

不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

(7) 組織情報の取得数hptl_clb_cum_request_org_size

Collaboration Portalが1回に取得する組織情報の数を指定します。

値の範囲は,1~5,000です。

値を大きくすると,一度に大量の組織情報を送信するため,ディレクトリサーバの負荷が高くなります。ディレクトリサーバの負荷が高い場合は小さい値を設定するなど,環境に合わせて設定してください。

値を指定しなかった場合,10が設定されます。

不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

(8) ユーザ検索用ベースDNhptl_clb_cum_userBaseDn

ユーザ検索時に使用するベースDNを指定します。

値を指定しなかった場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

不正な値を指定した場合,[ユーザを探す]画面(組織ツリー表示)の組織検索だけ動作し,そのほかの機能は使用できません。

(9) ユーザ検索用スコープhptl_clb_cum_userScope

ユーザ検索時に使用するスコープを指定します。

指定できる値
onelevel:ベースDNの1階層下のレベルだけを検索対象とします。
subtree:ベースDNとその配下のすべてのレベルを検索対象とします。

値を指定しなかった場合,onelevelが設定されます。

不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

(10) 組織検索用ベースDNhptl_clb_cum_orgBaseDn

組織検索時に使用するベースDNを指定します。

値を指定しなかった場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

不正な値を指定した場合,組織ツリー表示機能はすべて使用できません。

(11) 組織スキーマ構造hptl_clb_cum_orgSchema

組織ツリーを表現する組織スキーマ構造を指定します。

指定できる値
logical:すべての組織のエントリが,ベースDNからonelevelの位置になります。

値を指定しなかった場合または不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

組織ツリーは,上位組織を示す属性によって,論理的に表されます。

logicalの組織スキーマ構造の例を次に示します。

図2-2 logicalの組織スキーマ構造の例

[図データ]

組織ツリーでは,二つの課(sect11およびsect12)の上位組織は部(dept1)です。二つの部(dept1およびdept2)の上位組織は本社(hq)です。

(12) 上位組織を示す属性名hptl_clb_cum_parentOrgAttr

hptl_clb_cum_orgSchemaプロパティにlogicalを指定した場合に,上位組織を一意に識別する属性名を指定します。logicalを指定した場合は省略できません。

値を指定しなかった場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

不正な値を指定した場合,[ユーザを探す]画面(組織ツリー表示)での配下組織の検索はできません。

(13) 最上位組織のDNhptl_clb_cum_root_org_dn

最上位組織のDNを指定します。

値を指定しなかった場合または不正な値を指定した場合,[ユーザを探す]画面(組織ツリー表示)は正常に機能しません。[詳細検索]ボタンおよび[簡易検索]ボタン以外は動作しません。

(14) 検索対象(hptl_clb_cum_search_mode

検索対象を指定します。Collaboration - Directory Access 01-30以降では,「searchModeAll」を指定することをお勧めします。

指定できる値
searchModeAll:英語および英語以外の言語を検索対象とします。
searchModeOff:コンテンツの表示言語を検索対象とします。

値を指定しなかった場合,searchModeAllが設定されます。

不正な値を指定した場合,Collaboration - Directory Accessのすべての機能を使用できません。

Collaboration - Directory Access 01-20と同じ検索対象にする場合は,「searchModeOff」を指定してください。