1.2 コミュニティで使用する役割

コミュニティ内の活動を円滑に進めるために,コミュニティメンバに役割を設定します。役割は,一人のメンバに複数設定できます。役割には,コミュニティを利用するための役割とコミュニティを管理するための役割があります。

<この節の構成>
(1) コミュニティを利用するための役割
(2) コミュニティを管理するための役割

(1) コミュニティを利用するための役割

コミュニティを利用するための役割には,システム全体で使用できる共通の役割と,あるコミュニティ内だけで使用できる役割とがあります。

システム全体で使用できる共通の役割
リーダ,メンバ,およびオブザーバがあります。コミュニティメンバを登録したとき,コミュニティ作成者には「リーダ」が,それ以外のユーザには「メンバ」が自動的に割り当てられます。
あるコミュニティ内だけで使用できる役割
コミュニティで独自に作成します。例えば,「書記」や「秘書」などが考えられます。

これらの役割にはシステムで決められた権限はありません。コミュニティの目的に合わせて,権限を自由に設定できます。例えば,次に示すような設定が考えられます。

役割の設定例
  • リーダ
    コミュニティのリソースに対して参照,書き込み,管理のすべてができるように設定します。
  • メンバ
    コミュニティのリソースに対して参照,書き込みができるように設定します。
  • オブザーバ
    コミュニティのリソースに対して参照だけができるように設定します。

権限は,電子会議室やファイル共有などコミュニティで使用するアプリケーションで設定します。

(2) コミュニティを管理するための役割

コミュニティを管理するための役割には,コミュニティ管理者およびコミュニティ運用者があります。コミュニティ管理者およびコミュニティ運用者は,コミュニティを運用する上でどのような権限をどのユーザが持つかを設定します。例えば,「コミュニティにメンバを登録できる権限をコミュニティ管理者およびコミュニティ運用者に持たせる」といった設定をします。このように,コミュニティを運用するための権限をどのユーザが持つかを設定したものをコミュニティポリシーといいます。

コミュニティ管理者およびコミュニティ運用者は,コミュニティポリシーを変更する権限を持ちます。また,コミュニティ管理者は,コミュニティ管理者およびコミュニティ運用者を任命する権限を持ちます。

なお,コミュニティを作成したユーザが,最初のコミュニティ管理者となります。

 

コミュニティで使用する役割を次に示します。

図1-2 コミュニティで使用する役割

[図データ]