1.1 Collaboration - Online Community Managementとは

Collaborationは,同じ目的や問題意識を持つ人が既存の組織を越えて集まり,協働作業の場所で情報を共有・交換して業務を進めていくための製品です。Collaborationでは,この「同じ目的を持つ人の集まり」をコミュニティ,「協働作業の場所」をワークプレースといいます。また,コミュニティに参加しているユーザをコミュニティメンバといいます。

Collaboration - Online Community Managementは,このコミュニティ,ワークプレースやコミュニティメンバなどを管理するコンポーネントです。

Collaboration - Online Community Managementを利用することで,円滑に人と人とのコミュニケーションを図れるだけでなく,Collaborationのそのほかのコンポーネントと連携することで,プロジェクトを迅速かつ効率的に進められます。

Collaboration - Online Community Managementのシステムの概要を次に示します。

図1-1 Collaboration - Online Community Managementのシステムの概要

[図データ]

図の説明
  • ユーザ1~3:内部のディレクトリサーバに登録されている人です。Collaboration - Directory Accessを使うと,ドラッグ&ドロップでユーザ情報を登録できます。コミュニティのメンバになれます。
  • ユーザ4:ディレクトリサーバに登録されていない人です。ディレクトリサーバに登録されていなくてもCollaboration - Online Community Managementのデータベースに登録できるので,コミュニティのメンバになれます。
  • メンバ1:ユーザ1が同時にコミュニティAとコミュニティBのメンバになった例です。
  • メンバ2:ユーザ2がコミュニティAのメンバになった例です。
  • メンバ4:ユーザ4がコミュニティBのメンバになった例です。

なお,外部の人とコラボレーションする場合は,内部のCollaboration環境とは別に外部用のCollaboration環境を構築し,外部の人とコラボレーションする人を登録するディレクトリサーバを設置します。このディレクトリサーバに,外部の人とやり取りする内部ディレクトリユーザを登録してください。

 

監査ログの出力
ユーザが[コミュニティ管理]ポートレットに対して実行した操作やコマンドの履歴が監査ログに出力されます。監査ログの概要や設定方法については,マニュアル「Collaboration 導入ガイド」を参照してください。
監査ログが出力される操作,および監査ログのメッセージについては,次の個所を参照してください。

 

以降では,Collaboration - Online Community Managementを使用する上で知っておいてほしい概念について説明します。

<この節の構成>
1.1.1 コミュニティとワークプレース,ワークプレースビュー
1.1.2 コミュニティで使用する役割
1.1.3 コミュニティテンプレート
1.1.4 コミュニティのユーザ
1.1.5 コミュニティメンバの登録
1.1.6 システム管理者とシステム運用者
1.1.7 コミュニティカテゴリ
1.1.8 他ポートレットとの連携
1.1.9 画面に表示される言語について