グローバルバッファとは,ディスク上のRDエリアに格納されているデータを入出力するためのバッファの集まりです。したがって,RDエリアとグローバルバッファは必ず対にして割り当てます。グローバルバッファの容量はユーザ環境によって異なります。グローバルバッファは共用メモリ上に確保されるため,共有メモリの上限を考慮して設定する必要があります。また,グローバルバッファのバッファページ数を必要以上に設定すると,共用メモリが増加してシステムのディスク容量およびメモリを圧迫し,グローバルバッファを検索するためのオーバヘッドも大きくなります。したがって,バッファヒット率を考慮し,必要最低限の入出力性能が得られるように設定する必要があります。
グローバルバッファの詳細は,マニュアル「ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)」を参照してください。
同時実行ユーザ数が500人,想定ユーザ数が1000人,アプリケーションサーバ2台,およびファイル共有サーバ1台の場合のグローバルバッファページ数と共有メモリサイズを次に示します。
表2-2 グローバルバッファページ数と共有メモリサイズの計算結果例
RDエリア | グローバルバッファ名 | ページ長 | 係数目安 | グローバルバッファページ数 | 共有メモリサイズ(単位:MB) |
---|---|---|---|---|---|
CCMRDDATA1 | CCMGBUFDATA1 | 4096 | m=2 | 1056 | 4.13 |
CCMRDDATA2 | CCMGBUFDATA2 | 4096 | m=2 | 1056 | 4.13 |
CCMRDDATA3 | CCMGBUFDATA3 | 4096 | m=2 | 1056 | 4.13 |
CCMRDDATA4 | CCMGBUFDATA4 | 4096 | m=2 | 1056 | 4.13 |
CCMRDIDX1 | CCMGBUFIDX1 | 4096 | n=1 | 3000 | 11.72 |
CCMRDIDX2 | CCMGBUFIDX2 | 4096 | n=1 | 1500 | 5.86 |
CCMRDIDX3 | CCMGBUFIDX3 | 12288 | n=1 | 20 | 0.23 |
CCMRDIDX4 | CCMGBUFIDX4 | 4096 | n=1 | 300 | 1.17 |