付録C.8 SiteMinderと連携する場合の注意事項

SiteMinderと連携する場合,IISの設定が必要です。ここでは,IISの設定と,SiteMinder連携時の設定および運用上の注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) IISの設定
(2) SiteMinder連携時の設定および運用上の注意事項

(1) IISの設定

静的コンテンツに対するレスポンスの低下や,ディスク使用量の増加などの問題を回避するために,次の手順でIISの設定をします。

手順

  1. 仮想ディレクトリの作成
  2. 有効期限の設定
注※
静的コンテンツに対する仮想ディレクトリが作成済みの場合は,手順を省略してください。

各手順で設定する内容を次に示します。なお,ここでは,Windows Server 2003で,エイリアスに「Portal」を指定して,「Portal」という名称の仮想ディレクトリを作成する場合の例を説明します。

(a) 仮想ディレクトリの作成

静的コンテンツに対する仮想ディレクトリを作成します。仮想ディレクトリの作成手順を次に示します。

手順

  1. インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを起動します。
  2. [インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ]画面の左側ツリービューの「Webサイト」の下にある「既定のWebサイト」を右クリックします。
  3. 表示されるメニューから[新規作成]-[仮想ディレクトリ]を選択します。
    仮想ディレクトリの作成ウィザードが起動されます。
  4. 仮想ディレクトリの作成ウィザードに従って,次の項目を設定します。
    • エイリアス:Portal
    • ディレクトリのパス:<Collaboration インストールディレクトリ>¥clb_home¥public(静的コンテンツをコピーしたディレクトリ)
  5. インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを終了します。
(b) 有効期限の設定

静的コンテンツの有効期限を設定します。静的コンテンツの有効期限の設定手順を次に示します。

手順

  1. インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを起動します。
  2. 仮想ディレクトリ「Portal」を右クリックし,メニューから[プロパティ]を選択します。
    [Portalのプロパティ]画面(仮想ディレクトリのプロパティ)が表示されます。
  3. HTTPヘッダータブの「コンテンツに有効期限を設定する」をチェックし,有効期間を設定します。
    有効期間の値は,次に示す注意事項を考慮して設定してください。
    設定例
    • 有効期間:1時間

    注意
    次の場合,静的コンテンツが有効期限内の間は,移行前の古いファイルがキャッシュから利用されます。
    • Collaborationを移行した場合
    • Collaborationの移行後に障害などが発生して,移行前に戻した場合
    このため,静的コンテンツの有効期限は,長過ぎないように,性能などを考慮して適切な値を設定してください。
  4. [適用]ボタンをクリックします。
  5. インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを終了します。

(2) SiteMinder連携時の設定および運用上の注意事項

SiteMinder連携時の設定および運用上の注意事項を次に示します。