静的コンテンツに対するレスポンスの低下や,ディスク使用量の増加などの問題を回避するために,次の手順でIISの設定をします。
手順
- 仮想ディレクトリの作成※
- 有効期限の設定
- 注※
- 静的コンテンツに対する仮想ディレクトリが作成済みの場合は,手順を省略してください。
各手順で設定する内容を次に示します。なお,ここでは,Windows Server 2003で,エイリアスに「Portal」を指定して,「Portal」という名称の仮想ディレクトリを作成する場合の例を説明します。
(a) 仮想ディレクトリの作成
静的コンテンツに対する仮想ディレクトリを作成します。仮想ディレクトリの作成手順を次に示します。
手順
- インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを起動します。
- [インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ]画面の左側ツリービューの「Webサイト」の下にある「既定のWebサイト」を右クリックします。
- 表示されるメニューから[新規作成]-[仮想ディレクトリ]を選択します。
仮想ディレクトリの作成ウィザードが起動されます。
- 仮想ディレクトリの作成ウィザードに従って,次の項目を設定します。
- エイリアス:Portal
- ディレクトリのパス:<Collaboration インストールディレクトリ>¥clb_home¥public(静的コンテンツをコピーしたディレクトリ)
- インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを終了します。
(b) 有効期限の設定
静的コンテンツの有効期限を設定します。静的コンテンツの有効期限の設定手順を次に示します。
手順
- インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを起動します。
- 仮想ディレクトリ「Portal」を右クリックし,メニューから[プロパティ]を選択します。
[Portalのプロパティ]画面(仮想ディレクトリのプロパティ)が表示されます。
- HTTPヘッダータブの「コンテンツに有効期限を設定する」をチェックし,有効期間を設定します。
有効期間の値は,次に示す注意事項を考慮して設定してください。
- 設定例
- 注意
- 次の場合,静的コンテンツが有効期限内の間は,移行前の古いファイルがキャッシュから利用されます。
- Collaborationを移行した場合
- Collaborationの移行後に障害などが発生して,移行前に戻した場合
- このため,静的コンテンツの有効期限は,長過ぎないように,性能などを考慮して適切な値を設定してください。
- [適用]ボタンをクリックします。
- インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを終了します。