トレースファイルの出力項目を次に示します。
番号 日付 時刻 AP名 pid tid メッセージID 種別 メッセージテキスト CRLF |
なお,プロセスの起動ごとに,上記のヘッダが出力されます。
出力項目について説明します。なお,例外発生時には,スタックトレースが1レコードずつスタック数分だけ出力されます。
- 番号
- トレース情報(トレースレコード)の通し番号が,4桁の数値で出力されます。
- 日付
- トレースレコードが取得された日が「yyyy/mm/dd」の形式で出力されます。
- 時刻
- トレースレコードが取得された時刻が「hh:mm:ss.sss」の形式で出力されます。なお,出力される時刻は,ローカル時刻(JST)に従います。また,「sss」にはミリ秒が出力されます。
- AP名
- uCosminexus Portal Frameworkのトレースファイルの場合
- トレースレコードの対象となったポートレット名が出力されます。なお,ポートレット名が17文字以上の場合,17文字目以降は出力されません。
- uCosminexus Portal Framework以外のトレースファイルの場合
- トレースレコードの対象となったアプリケーション識別名が出力されます。
- アプリケーション識別名とコンポーネントの対応を次に示します。
表6-1 アプリケーション識別名とコンポーネントの対応
アプリケーション識別名 | コンポーネント名 |
---|
CCU | Collaboration - Common Utility |
CCM | Collaboration - Online Community Management |
CML | Collaboration - Mail |
CSC | Collaboration - Schedule |
CFR | Collaboration - Forum |
CFS | Collaboration - File Sharing |
CUM | Collaboration - Directory Access |
CCC | Collaboration - Calendar |
CNV | Collaboration - Navigation View |
CBB | Collaboration - Bulletin board |
- pid
- uCosminexus Portal Frameworkのトレースファイルの場合
- uCosminexus Portal Frameworkのプロセス識別子が出力されます。
- uCosminexus Portal Framework以外のトレースファイルの場合
- プロセス識別子が出力されます。プロセス識別子は,JavaVMがJava実行時ランタイムのインスタンスに割り当てたハッシュ値となります。
- tid
- uCosminexus Portal Frameworkのトレースファイルの場合
- リクエストのスレッド識別子が出力されます。
- uCosminexus Portal Framework以外のトレースファイルの場合
- スレッド識別子が出力されます。スレッド識別子は,JavaVMがスレッドのインスタンスに割り当てたハッシュ値となります。
- メッセージID
- uCosminexus Portal Frameworkのトレースファイルの場合
- ポートレットで使用しているログ出力Beanのメソッドに対応したメッセージIDが出力されます。ログ出力BeanのメソッドとメッセージIDの対応を次に示します。
表6-2 ログ出力BeanのメソッドとメッセージIDの対応
ログ出力Beanのメソッド名 | メッセージID |
---|
debug | KDPF99990-I |
note | KDPF99991-I |
warn | KDPF99992-W |
error | KDPF99993-E |
printStackTrace | KDPF99990-I |
- uCosminexus Portal Framework以外のトレースファイルの場合
- メッセージIDが出力されます。
- 種別
- uCosminexus Portal Frameworkのトレースファイルの場合
- トレースの契機となったイベントの種別が出力されます。次のメソッドを使用した場合は,「ER」が出力されます。
- error(Object obj)
- error(Object obj, Throwable t)
- warn(Object obj, Throwable t)
- uCosminexus Portal Framework以外のトレースファイルの場合
- トレースの契機となったイベントの種別が出力されます。出力されるイベント種別には,次のものがあります。
- FB:関数の実行を開始した
- FE:関数の実行を終了した
- GM:アクセスメソッドを呼び出した
- EC:例外が発生した
- PB:ほかのプログラムを呼び出した
- PE:呼び出したほかのプログラムから処理が戻ってきた
- CP:任意に設定したチェックポイントのイベントを実行した
- OC:オブジェクトを生成した
- ER:エラーメッセージ
- メッセージテキスト
- メッセージの内容が出力されます。
- 例外が発生したときは,エラーメッセージのテキストが出力されます。これ以外では,トレースした詳細情報が0~4,096バイトの範囲で出力されます。ただし,トレースレコード一つ当たり2,000文字までとなり,2,000文字を超える場合は,複数行に分割されて出力されます。