Collaborationでは,利用者による各種操作の記録を監査ログとして出力できます。Collaborationの監査ログには,次に示す情報が出力されます。
これらの情報は,メールや電子会議室などのCollaborationの各機能から出力されます。監査ログ出力機能は,Collaborationの各機能から出力された監査ログを統一した形式に整形してファイルに出力する機能です。この機能が監査ログを出力するファイルを監査ログファイルと呼びます。
監査者は,監査ログファイルに出力された操作履歴および動作履歴から,「いつ」,「だれが」,「何をしたか」を調べることができます。監査ログに出力される主な項目を次の表に示します。
表7-1 監査ログに出力される主な項目
項番 | 情報の種類 | 監査ログの主な出力項目 |
---|---|---|
1 | 「いつ」に関する情報 | 日付,時刻 |
2 | 「だれが」に関する情報 | サブジェクト情報(ユーザID,プロセスID) |
3 | 「何をしたか」に関する情報 | オブジェクト情報(操作対象のファイル,データベースなど),動作情報(追加,更新,参照,削除など) |
Collaborationの監査ログ出力機能を次の図に示します。
図7-1 Collaborationの監査ログ出力機能
この図のように,Collaborationのクライアントまたはシステム管理者が,Collaborationのポータル画面やコマンドを使用した操作を実施すると,操作対象のCollaborationの機能(コンポーネント)から監査ログが出力されます。各コンポーネントから出力された監査ログは,監査ログ出力機能で統一した形式に整形されたあと,監査ログファイルに出力されます。監査者は,監査ログファイルに出力された情報(監査ログ)を確認したり,調査したりできます。
また,JP1/NETM/Auditと連携すると,Collaborationのシステムで出力した監査ログを,Collaboration以外の日立オープンミドルウェア製品が出力する監査ログとまとめて一元管理できます。JP1/NETM/Auditと連携する場合には設定が必要です。JP1/NETM/Auditと連携する場合に必要な設定については,「7.3.2 JP1/NETM/Auditと連携するための設定」を参照してください。なお,JP1/NETM/Auditについては,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/NETM/Audit」を参照してください。