4.3 データベースサーバ構築

ここでは,データベースサーバの構築の準備,および構築するデータベースサーバの種類と構成について説明します。

なお,運用状況に合わせて,データベース容量を定期的に見直してください。

注意
ここで説明するデータベースサーバは,Collaborationの各コンポーネントが使用する共通のデータベースサーバです。Groupmax Scheduler ServerのDBモードでスケジュールサーバを運用する場合に使用するデータベースサーバについては,マニュアル「Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド」を参照してください。
<この節の構成>
(1) uCosminexus Portal Frameworkで使用するRDエリアの容量の見積もり
(2) データベースサーバの構築の準備(パーソナライズ情報の見積もり)
(3) データベースサーバの種類と構成

(1) uCosminexus Portal Frameworkで使用するRDエリアの容量の見積もり

uCosminexus Portal Frameworkで使用するRDエリアの容量を見積もるには,表に格納する行の総数を見積もる必要があります。表に格納する行の総数の見積もり式を次の表に示します。

表4-1 表に格納する行の総数の見積もり式

項番テーブル名見積もり式
1HPTLUSERUMX
2FILECONTENT(CMX+PLX)×2+8
3PORTLET_ARRANGE0
4PORTLET_ENTRYPGX×PGP
5PORTLET_GROUPPGX
6PORTAL_GROUPCMX+PMG+4
7PORTAL_LAYOUTCMX+PLX+4
8PORTAL_PORTLET(PMG+4)×PMP
9PORTAL_CREATEID1
10PORTAL_UPDATEID1
11COMPONENT_PORTLETWCP
(凡例)
UMX:システムを利用するユーザの最大数
CMX:システム内で作成するコミュニティの最大数
PLX:追加登録するレイアウトの最大数
PGX:ポートレットグループの最大数
PGP:ポートレットグループ当たりの平均ポートレット数
PMG:追加登録するポータル管理グループの最大数
PMP:ポータル管理グループ当たりの平均ポートレット数
WCP:Webコンポーネントポートレットの最大数

ここで見積もった値を使用して,uCosminexus Portal Frameworkで使用するRDエリアの容量を見積もります。見積もり方法の詳細は,マニュアル「uCosminexus Portal Framework システム管理者ガイド」のDBの容量計算について説明している個所を参照してください。

(2) データベースサーバの構築の準備(パーソナライズ情報の見積もり

Collaborationでは,ユーザがポータル画面のレイアウトや設定内容をカスタマイズするための情報を,ユーザごとのパーソナライズ情報として,uCosminexus Portal Frameworkのデータベース上に登録します。

Collaborationのパーソナライズ情報を登録する領域を,uCosminexus Portal Frameworkのデータベース上に確保するためには,データベースサーバを構築する前に,Collaborationのパーソナライズ情報のデータベース容量を見積もる必要があります。

Collaborationのパーソナライズ情報のデータベース容量は,各コンポーネントが必要とするパーソナライズ情報のデータベース容量を合計して求めます。

各コンポーネントが必要とするパーソナライズ情報のデータベース容量を,次の表に示します。

表4-2 各コンポーネントが必要とするパーソナライズ情報のデータベース容量

コンポーネント名データベース容量(単位はバイト)
ナビゲーションビュー((100+(平均ポートレット名サイズ×平均登録アプリケーション数))×平均カスタマイズワークプレース数)+600
新着情報※1新着情報との連携機能を利用するCollaboration - Bulletin board平均利用ワークプレース数×平均新着情報掲示板アイテム数×479
新着情報との連携機能を利用するCollaboration - Forum平均新着情報電子会議室アイテム数×(664×平均利用ワークプレース数-24)
新着情報との連携機能を利用するCollaboration - Schedule(スケジュール機能)平均利用ワークプレース数×平均新着情報スケジュールアイテム数×420
新着情報との連携機能を利用するCollaboration - Schedule(ToDo機能)平均利用ワークプレース数×平均新着情報ToDoアイテム数×420
新着情報のカスタマイズ情報300+平均利用ワークプレース数×400
リンク集200+(100+平均表示名長+平均説明文長+平均URL長)×平均登録数
Collaboration - File Sharing ※2マニュアル「Collaboration - File Sharing システム管理者ガイド」を参照してください。
Collaboration - Forum ※2マニュアル「Collaboration - Forum システム管理者ガイド」を参照してください。
Collaboration - Bulletin boardマニュアル「Collaboration - Bulletin board システム管理者ガイド」を参照してください。
Collaboration - Mail ※3マニュアル「Collaboration - Mail システム管理者ガイド」を参照してください。
Collaboration - Schedule(スケジュール機能)※3マニュアル「Collaboration - Schedule システム管理者ガイド」を参照してください。
Collaboration - Schedule(ToDo機能)※3マニュアル「Collaboration - Schedule システム管理者ガイド」を参照してください。
Collaboration - Directory Accessマニュアル「Collaboration - Directory Access システム管理者ガイド」を参照してください。
注※1
新着情報のパーソナライズ情報のデータベース容量は,新着情報との連携機能を利用するコンポーネントのパーソナライズ情報のデータベース容量を合計して求めます。
注※2
Groupmax Collaboration Web Client - Mail/Scheduleでは,見積もる必要はありません。
注※3
Groupmax Collaboration Web Client - Forum/File Sharingでは,見積もる必要はありません。

(3) データベースサーバの種類と構成

次の2種類のデータベースサーバを構築する必要があります。

Collaboration - Online Community Management,Collaboration - Mail,Collaboration - ForumおよびCollaboration - Bulletin boardのデータベースサーバ
コミュニティ管理の情報,メールの情報,電子会議室の情報,電子掲示板の情報を格納するデータベースサーバです。Collaboration - Online Community Management,Collaboration - Mail,Collaboration - ForumおよびCollaboration - Bulletin boardの各コンポーネントで,データベースサーバを構築します。
なお,Collaboration - Mailでは,データベースを使用しない設定もできます。システムの運用に応じて,Collaboration - Mailのデータベースを構築するかどうかを選択してください。
構築方法については,マニュアル「Collaboration - Online Community Management システム管理者ガイド」,「Collaboration - Mail システム管理者ガイド」,「Collaboration - Forum システム管理者ガイド」および「Collaboration - Bulletin board システム管理者ガイド」を参照してください。
Collaboration - File Sharingのデータベースサーバ
ファイル共有で使用するファイルの属性を格納するデータベースサーバです。
[ファイル共有]ポートレットで日本語および英語だけを使用する運用にしたい場合は,文書空間の文字コード種別にShift-JISを設定する必要があります。日本語および英語以外の言語も使用する運用にしたい場合は,文書空間の文字コード種別にUTF-8を設定する必要があります。
文書空間の文字コード種別にShift-JISを設定する場合は,Collaboration - Online Community Management,Collaboration - Mail,Collaboration - ForumおよびCollaboration - Bulletin boardのデータベースサーバとは別に,Collaboration - File Sharingのデータベースサーバを構築する必要があります。
文書空間の文字コード種別にUTF-8を設定する場合は,Collaboration - Online Community Management,Collaboration - Mail,Collaboration - ForumおよびCollaboration - Bulletin boardのデータベースサーバと同じデータベースサーバにCollaboration - File Sharingのデータベースを構築できます。
構築方法については,マニュアル「Collaboration - File Sharing システム管理者ガイド」を参照してください。