4.2 Groupmaxサーバ構築

GroupmaxのMailおよびSchedulerが利用できる環境を前提とします。GroupmaxのMail,Schedulerの構築方法については,Groupmaxの各マニュアルを参照してください。

ここでは,CollaborationでGroupmaxサーバを使用する場合に必要な設定について説明します。

参考
Collaborationで利用するユーザ情報には,兼任ユーザの情報が設定できます。兼任機能を使用する場合は,Groupmaxサーバの構築時に設定が必要です。兼任機能を使用する場合の設定手順については,「付録B 兼任機能を使用する場合の設定および注意事項」を参照してください。
<この節の構成>
(1) ほかのシングルサインオンプログラムでユーザ認証を実行する場合の設定
(2) ユーザ認証の方法をディレクトリ認証に切り替える設定
(3) 日本語および英語以外のメールを送受信する場合の設定

(1) ほかのシングルサインオンプログラムでユーザ認証を実行する場合の設定

uCosminexus Portal Framework以外のシングルサインオンプログラムで,Collaboration - Mailからのユーザ認証(ログイン)を実行する場合は,Groupmax Mail Serverのgmpublicinfoファイル(<Groupmax Address/Mail Serverインストールディレクトリ>¥nxcdir)に,TRUSTED_IP環境変数を設定する必要があります。

TRUSTED_IP環境変数には,Collaboration - MailをインストールしているマシンのIPアドレスを指定してください。

TRUSTED_IP環境変数は,次のように指定します。

記述形式

TRUSTED_IP=値[,値・・・]

指定方法
「値」には,ログインするユーザのIPアドレスを指定します。ユーザのIPアドレスは,次のどちらかの形式で指定します。
  • フルアドレス形式
    フルアドレスでIPアドレスを指定します。指定したIPアドレスと一致するIPアドレスからのログイン要求を受け付けます。
    例えば,「TRUSTED_IP=192.10.12.55」と指定した場合,192.10.12.55からのログイン要求を受け付けます。
  • ネットワークアドレス形式
    IPアドレスと有効長でIPアドレスを指定します。有効長に指定できる値は1~31です。指定したIPアドレスと,有効長が示す長さの上位ビットのビットパターンが一致するIPアドレスからのログイン要求を受け付けます。
    例えば,「TRUSTED_IP=192.10.12.0/24」と指定した場合,192.10.12.0と,上位24ビットのビットパターンが一致するIPアドレス(192.10.12.10や192.10.12.128など)からのログイン要求を受け付けます。
なお,複数のIPアドレスを指定した場合,指定したすべてのIPアドレスからのログイン要求を受け付けます。指定できるIPアドレスの個数は,最大16個です。

(2) ユーザ認証の方法ディレクトリ認証に切り替える設定

Collaborationでは,ユーザ認証方式にディレクトリ認証を使用するため,Groupmax Address Serverのユーザ認証方式を,アドレス認証からディレクトリ認証に切り替える必要があります。

Groupmax Address Serverのユーザ認証方式をディレクトリ認証に切り替える方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」の「LDAPディレクトリ認証」を参照してください。

Groupmax Address Serverとディレクトリサーバでは,パスワードに使用できる文字種,文字数,および有効期限が異なるため,注意が必要です。

(3) 日本語および英語以外メールを送受信する場合の設定

日本語と英語以外の言語のメールを,Groupmaxのシステムの外部と送受信する場合は,Groupmax Mail - SMTPの設定が必要です。Groupmax Mail - SMTPの設定方法については,マニュアル「Groupmax Mail - SMTP Version 7 運用ガイド」の「本文/主題を無変換で受信したい」を参照してください。