1.1.1 Collaboration特長

<この項の構成>
(1) クロスファンクショナルコラボレーション
(2) ユビキタスコラボレーション
(3) グローバルコラボレーション

(1) クロスファンクショナルコラボレーション

従来のグループウェアのユーザ管理体系では,事業所や部署など業務組織上の階層関係に忠実なユーザ管理がほとんどです。また,グループウェア上で扱う情報はこのユーザ管理階層モデルに影響されて,組織階層を越えた情報の共有が難しくなっています。

Collaborationでは,このような問題を解消しクロスファンクショナルコラボレーションを推進するために,協働作業の場や組織にとらわれないチーム(Collaborationでは,「コミュニティ」と呼びます)を管理する機能を提供しています。このため,組織の壁を越え,必要なときに,必要な人と自由にチームを編成し,コミュニティ内で情報を共有して業務を進めることができます。

クロスファンクショナルコラボレーションの例を次に示します。

図1-1 クロスファンクショナルコラボレーションの例

[図データ]

(2) ユビキタスコラボレーション

従来のグループウェアでは,サーバ側のコンピュータおよびクライアント側のコンピュータそれぞれにグループウェアのモジュールをセットアップする必要がありました。

Collaborationでは,メールやスケジュールなどのCollaborationの各種コンポーネントをWebサーバに搭載しています。したがって,ユーザは,Webブラウザがあれば,メールやスケジュールなどのCollaborationをいつでもどこでも利用できます。このため,サテライトオフィスや出張先・移動中など,使う場所や時間を選ばないユビキタスコラボレーションを実現できます。

ユビキタスコラボレーションの例を次に示します。

図1-2 ユビキタスコラボレーションの例

[図データ]

(3) グローバルコラボレーション

Collaborationでは,企業のグローバル化に対応し,グローバルコラボレーションを支援します。言語環境やタイムゾーンの切り替えが容易にでき,また,国内と国外でそれぞれ蓄積した業務情報を連携させて業務を進めることができます。

グローバルコラボレーションの例を次に示します。

図1-3 グローバルコラボレーションの例

[図データ]