4.7.5 カレンダの動作を設定するプロパティファイルの設定方法

ここでは,カレンダの動作を設定するプロパティファイルhptl_clb_ccc.properties)の設定方法について説明します。カレンダの動作を設定するプロパティファイルの場合,共通の記述規則および使用上の注意事項に加えて,カレンダの動作を設定するプロパティファイル固有の注意事項があります。共通の記述規則および使用上の注意事項については,「4.7.1 プロパティファイルの記述規則および使用上の注意事項」を参照してください。

注意
カレンダの動作を設定するプロパティファイル固有の使用上の注意事項を次に示します。
  • カレンダの動作を設定するプロパティファイルには,このほかにもプロパティがありますが,「(1) カレンダの動作を設定するプロパティファイルの設定内容」に挙げているもの以外は編集しないでください。
  • 初期設定時のhptl_clb_ccc.propertiesに記述されていないプロパティを編集する場合には,プロパティを追加して指定してください。
<この項の構成>
(1) カレンダの動作を設定するプロパティファイルの設定内容
(2) カレンダの動作を設定するプロパティファイルの指定例

(1) カレンダの動作を設定するプロパティファイルの設定内容

カレンダの動作を設定するプロパティファイルのプロパティを次の表に示します。

表4-9 カレンダの動作を設定するプロパティファイルプロパティ

項番プロパティ項目プロパティ名初期設定値デフォルト値必須/任意
1ログファイルの出力先ディレクトリhptl_clb_ccc_logPathC:¥¥Program Files¥¥Hitachi¥¥Collaboration¥¥clb_home¥¥log必須
2ログのトレースレベルhptl_clb_ccc_logLevel2020任意
3ログファイルの面数hptl_clb_ccc_logFileNum88任意
4ログファイルのサイズhptl_clb_ccc_logfileSize2097152​2097152​任意
5週の始まりの指定hptl_clb_ccc_start_daySundaySunday任意
6任意の祝日の指定hptl_clb_ccc_public_holiday_xxGroupmax Scheduler Serverで設定した休日情報,またはCollaboration - Calendarにデフォルトで設定されている休日情報任意
7任意の休日の指定hptl_clb_ccc_weekly_holiday_xxGroupmax Scheduler Serverで設定した休日情報,またはCollaboration - Calendarにデフォルトで設定されている休日情報任意
8任意の平日の指定hptl_clb_ccc_weekday_xxGroupmax Scheduler Serverで設定した休日情報,またはCollaboration - Calendarにデフォルトで設定されている休日情報任意
(凡例)
-:プロパティファイルに値,またはプロパティおよび値が設定されないことを示します。
必須:省略できません。必ず指定してください。
任意:省略できます。省略した場合はデフォルト値が設定されます。
初期設定値およびデフォルト値の意味を次に示します。
初期設定値:システムのインストール時に設定される値です。
デフォルト値:プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を設定した場合に設定される値です。

各プロパティの詳細について説明します。

(a) hptl_clb_ccc_logPath

ログファイルの出力先ディレクトリを指定します。ログファイルの出力先ディレクトリには,日本語を含むディレクトリは指定できません。また,ディレクトリの区切りには「¥¥」を使用してください。このプロパティは,必ず指定してください。インストール時のファイルには,「C:¥¥Program Files¥¥Hitachi¥¥Collaboration¥¥clb_home¥¥log」が設定されています。

なお,出力されるログファイルの名称は「hptl_clb_cccN.log」です。Nには,ログファイルの面番号が設定されます。

(b) hptl_clb_ccc_logLevel

トレースレベルを指定します。指定した値より大きいトレースレベルのログは出力されません。値は,-1~1,000で指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(20)が設定されます。

なお,-2以下の値を指定した場合は-1を,41以上の値を指定した場合は40を指定したと見なされます。

トレースレベルと出力基準を次の表に示します。

表4-10 トレースレベルと出力基準(カレンダ)

トレースレベル出力基準
-1ログを出力しません。
10重大なエラー,および[カレンダ]ポートレットの操作にかかわる情報を出力します。
20トレースレベル10の出力情報に加えて,Groupmax Scheduler Serverとの通信にかかわる情報を出力します。ログの出力量は,トレースレベル10の1.5倍程度になります。
30トレースレベル20の出力情報に加えて,[カレンダ]ポートレットの操作にかかわる詳細な情報を出力します。ログの出力量は,トレースレベル10の2倍程度になります。
40トレースレベル30の出力情報に加えて,Groupmax Scheduler Serverとの通信にかかわる詳細な情報を出力します。ログの出力量は,トレースレベル10の3倍程度になります。
(c) hptl_clb_ccc_logFileNum

ログファイルの面数を指定します。値は,1~16で指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(8)が設定されます。

なお,0以下の値を指定した場合は1を,17以上の値を指定した場合は16を指定したと見なされます。

(d) hptl_clb_ccc_logfileSize

ログファイルのサイズをバイト単位で指定します。値は,4,096~2,147,483,647で指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(2097152)が設定されます。

なお,4,095以下の値を指定した場合は4096を,2,147,483,648以上の値を指定した場合は2147483647を指定したと見なされます。

(e) hptl_clb_ccc_start_day

[カレンダ]ポートレットおよび[スケジュール]ポートレットで,週の始まりにしたい曜日を指定します。値は,「Sunday」または「Monday」のどちらかで指定してください。指定した文字列の大文字,小文字は区別されます。

なお,プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(Sunday)が設定されます。

(f) hptl_clb_ccc_public_holiday_xx

[カレンダ]ポートレットおよび[スケジュール]ポートレットで,祝日に設定したい日付を指定します。このプロパティの指定は,Groupmax Scheduler Serverで設定した休日情報,またはCollaboration - Calendarにデフォルトで設定されている休日情報よりも優先されます。

参考
hptl_clb_ccc_public_holiday_xxプロパティで指定した場合(祝日)と,hptl_clb_ccc_weekly_holiday_xxプロパティで指定した場合(休日)の画面の表示は,同じです。

hptl_clb_ccc_public_holiday_xxプロパティのxxには,1~99の値を指定します。1~9の値を指定する場合は,必ず1桁の数字(1,2など)で指定してください。xxは,重複しないように指定してください。

日付は,次のどちらかの形式で指定します。プロパティファイル内には,形式1および形式2を混在して指定できます。

形式1(特定の日付を祝日に設定する場合)
yyyy/MM/dd
形式2(毎年同じ日を祝日に設定する場合)
MM/dd

日付に指定できる値の意味と範囲を次に示します。値は半角の数字または半角の記号で指定してください。

指定例
2008/10/10と毎年7/13を祝日に設定する場合の例を次に示します。

hptl_clb_ccc_public_holiday_1 = 2008/10/10
hptl_clb_ccc_public_holiday_2 = 7/13

また,次の場合,指定した祝日の情報は,[カレンダ]ポートレットおよび[スケジュール]ポートレットに反映されません。

なお,hptl_clb_ccc_public_holiday_xxプロパティまたは値を省略した場合,[カレンダ]ポートレットおよび[スケジュール]ポートレットには,次に示すどちらかの休日情報が設定されます。

(g) hptl_clb_ccc_weekly_holiday_xx

[カレンダ]ポートレットおよび[スケジュール]ポートレットで,休日に設定したい日付を指定します。このプロパティの指定は,Groupmax Scheduler Serverで設定した休日情報,またはCollaboration - Calendarにデフォルトで設定されている休日情報よりも優先されます。

参考
hptl_clb_ccc_public_holiday_xxプロパティで指定した場合(祝日)と,hptl_clb_ccc_weekly_holiday_xxプロパティで指定した場合(休日)の画面の表示は,同じです。

hptl_clb_ccc_weekly_holiday_xxプロパティのxxには,1~99の値を指定します。1~9の値を指定する場合は,必ず1桁の数字(1,2など)で指定してください。xxは,重複しないように指定してください。

日付は,次のどちらかの形式で指定します。プロパティファイル内には,形式1および形式2を混在して指定できます。

形式1(特定の日付を休日に設定する場合)
yyyy/MM/dd
形式2(毎年同じ日を休日に設定する場合)
MM/dd

日付に指定できる値の意味と範囲を次に示します。値は半角の数字または半角の記号で指定してください。

指定例
2008/10/29と毎年7/19を休日に設定する場合の例を次に示します。

hptl_clb_ccc_weekly_holiday_1 = 2008/10/29
hptl_clb_ccc_weekly_holiday_2 = 7/19

また,次の場合,指定した休日の情報は,[カレンダ]ポートレットおよび[スケジュール]ポートレットに反映されません。

なお,hptl_clb_ccc_weekly_holiday_xxプロパティまたは値を省略した場合,[カレンダ]ポートレットおよび[スケジュール]ポートレットには,次に示すどちらかの休日情報が設定されます。

(h) hptl_clb_ccc_weekday_xx

[カレンダ]ポートレットおよび[スケジュール]ポートレットで,平日に設定したい日付を指定します。このプロパティの指定は,Groupmax Scheduler Serverで設定した休日情報,またはCollaboration - Calendarにデフォルトで設定されている休日情報よりも優先されます。

hptl_clb_ccc_weekday_xxプロパティのxxには,1~99の値を指定します。1~9の値を指定する場合は,必ず1桁の数字(1,2など)で指定してください。xxは,重複しないように指定してください。

日付は,次のどちらかの形式で指定します。プロパティファイル内には,形式1および形式2を混在して指定できます。

形式1(特定の日付を平日に設定する場合)
yyyy/MM/dd
形式2(毎年同じ日を平日に設定する場合)
MM/dd

日付に指定できる値の意味と範囲を次に示します。値は半角の数字または半角の記号で指定してください。

指定例
2008/10/21と毎年7/28を平日に設定する場合の例を次に示します。

hptl_clb_ccc_weekday_1 = 2008/10/21
hptl_clb_ccc_weekday_2 = 7/28

また,次の場合,指定した平日の情報は,[カレンダ]ポートレットおよび[スケジュール]ポートレットに反映されません。

なお,hptl_clb_ccc_weekday_xxプロパティまたは値を省略した場合,[カレンダ]ポートレットおよび[スケジュール]ポートレットには,次に示すどちらかの休日情報が設定されます。

(2) カレンダの動作を設定するプロパティファイルの指定例

カレンダの動作を設定するプロパティファイルの指定例を次に示します。

hptl_clb_ccc_logPath = C:¥¥Program Files¥¥Hitachi¥¥Collaboration¥¥clb_home¥¥log
hptl_clb_ccc_logLevel = 20
hptl_clb_ccc_logFileNum = 8
hptl_clb_ccc_logfileSize = 2097152
hptl_clb_ccc_start_day = Sunday