付録B 兼任機能を使用する場合の設定および注意事項

Collaborationでは,システム管理者の設定によって,一人のユーザに対して複数の組織や役職を設定できます。一人のユーザが,複数の組織に所属したり,複数の役職に就いたりすることを兼任と呼びます。なお,本来所属する組織のユーザを主体ユーザ,それ以外の組織に所属するユーザを兼任ユーザと呼びます。Collaborationでは,Collaborationのユーザが複数の組織や役職を兼任できるようにする機能(兼任機能)を提供しています。兼任機能を使用する場合には,主体ユーザの情報のほかに,兼任ユーザの情報も登録する必要があります。なお,兼任ユーザを登録する場合には,登録前に,必ず兼任機能を使用する設定をしてください。兼任機能の概要を次の図に示します。

図B-1 兼任機能概要

[図データ]

この図のように,兼任機能を使用すると,C氏は組織Aおよび組織Bに所属できるようになります。この場合,兼任する組織Bには,C氏を兼任ユーザとして登録します。

参考
兼任機能を使用している場合にユーザ検索機能を使用すると,デフォルトの設定では,兼任ユーザと主体ユーザの両方の情報がユーザ一覧表示領域に表示されます。兼任ユーザの情報をユーザ一覧表示領域に表示しないようにしたい場合は,hptl_clb_cum.properties(Collaboration - Directory Access固有プロパティファイル)で設定を変更してください。詳細は,マニュアル「Collaboration - Directory Access システム管理者ガイド」を参照してください。

兼任ユーザの情報は,主体ユーザの情報と同様に,Collaborationで利用するユーザ情報が格納されているディレクトリサーバに登録する必要があります。兼任ユーザの情報をディレクトリサーバに登録する方法には,次のものがあります。

ここでは,兼任ユーザをCollaborationのシステムで使用するための設定方法および注意事項について,Groupmax Collaboration - Directory Converterと連携する場合と連携しない場合とに分けて説明します。

参考
Groupmax Collaboration - Directory Converterと連携する場合は,Collaborationの製品からインストールする必要があります。ただし,次のCollaborationの製品には,Groupmax Collaboration - Directory Converterが含まれていませんので,Groupmax Collaboration - Directory Converterと連携しない方法で,兼任ユーザの情報を設定してください。
  • Groupmax Collaboration Web Client - Forum/File Sharing
Groupmax Collaboration - Directory Converterの詳細は,Groupmax Collaboration - Directory Converterのドキュメントを参照してください。
<この節の構成>
付録B.1 兼任機能を使用するための設定(Groupmax Collaboration - Directory Converterと連携する場合)
付録B.2 兼任機能を使用するための設定(Groupmax Collaboration - Directory Converterと連携しない場合)
付録B.3 兼任機能を使用する場合の注意事項