ここでは,SSLアクセラレータまたはリバースプロキシを使用している環境で,Collaborationを使用する場合の注意事項を次に示します。
- Collaborationでは,uCosminexus Portal Frameworkの機能を利用して,ポータル画面内に含まれるURLを動的に生成しています。SSLアクセラレータまたはリバースプロキシを使用した環境でCollaborationを使用するためには,uCosminexus Portal FrameworkのURL変換規則を変更して,SSLアクセラレータまたはリバースプロキシのURLを生成する必要があります。
SSLアクセラレータまたはリバースプロキシのURLを生成するためには,PortalResources.propertiesのjp.co.hitachi.soft.portal.transurlflagにfalseを設定した上で,URLに応じて,次のどちらかのプロパティに設定が必要となります。
- jp.co.hitachi.soft.portal.url.httpdomain
- jp.co.hitachi.soft.portal.url.proxyおよびjp.co.hitachi.soft.portal.url.httpsdomain
なお,Collaborationでは,PortalResources.propertiesの次のプロパティにパス名を指定できません。ホスト名およびポート番号は指定できます。
- jp.co.hitachi.soft.portal.url.httpdomain
- jp.co.hitachi.soft.portal.url.httpsdomain
また,次のプロパティは指定できません。
- jp.co.hitachi.soft.portal.transcontextflag = true
uCosminexus Portal FrameworkのURL変換規則を変更するための設定方法については,マニュアル「uCosminexus Portal Framework システム管理者ガイド」を参照してください。
また,uCosminexus Application Serverの観点からも注意事項があります。詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V9 システム設計ガイド」の「SSLアクセラレータを使用して暗号通信を処理する」および「DMZへのリバースプロキシの配置を検討する」を参照してください。
- SSLアクセラレータもしくはリバースプロキシを適用していない環境をSSLアクセラレータもしくはリバースプロキシを適用する環境に変更する場合,またはSSLアクセラレータもしくはリバースプロキシのホスト名を変更する場合は,次の点に注意してください。
- uCosminexus Portal FrameworkのURL変換規則を変更しても,リンク集に登録されているURLは変更されません。ユーザごとに,変更前のURLを削除したあと,変更後のURLを追加する必要があります。
- メールや電子会議室の発言に,ファイル共有の配布URLを埋め込んでいる場合,uCosminexus Portal FrameworkのURL変換規則を変更したあと,変更前に埋め込まれた配布URLにアクセスできません。
- リバースプロキシを使用する場合,リバースプロキシのタイムアウト時間に,転送先サーバのタイムアウト時間より大きな値を設定する必要があります。
また,プロキシサーバ,Webサーバ,およびアプリケーションサーバリバースプロキシのタイムアウト時間に設定する値の大きさを,次の関係になるように設定する必要があります。
- 各サーバのタイムアウト時間に設定する値の大きさの関係
- プロキシサーバのタイムアウト時間 > Webサーバのタイムアウト時間 > アプリケーションサーバのタイムアウト時間
ただし,アプリケーションサーバでメソッドキャンセル機能を使用する場合は,タイムアウトを判定する時間の間隔の設定,およびメソッドのタイムアウト時間を考慮して,リバースプロキシのタイムアウト時間を検討する必要があります。
- タイムアウト時間の検討例(メソッドキャンセル機能を使用する場合)
- <タイムアウトを判定する時間の間隔> × 5 + <メソッドタイムアウト時間>
その他のタイムアウト時間の設定は,各コンポーネントのシステム管理者ガイドを参照してください。
- Collaborationを移行して,SSLアクセラレータまたはリバースプロキシを導入する場合,電子会議室を使用するときは,次の点に注意してください。
- 移行前の環境でリンク集に登録した電子会議室のURLは,移行後の環境では使用できないため,再登録する必要があります。
[リンク集]ポートレットのリンク集編集画面で,リンク集から移行前の環境で登録した電子会議室のURLを削除したあと,[電子会議室]ポートレットで,URLを登録する会議室を選択した状態で,メニューから[オプション]-[会議室をリンク集に追加]を選択すると再登録できます。
- 移行前の環境で電子会議室から配信されたメールに載っているURLは,移行前の環境では使用できません。