Collaborationのシステムは,Collaborationの各機能を持つアプリケーションサーバを中心に,各機能が動作する場合に必要な関連製品を持つディレクトリサーバや,データベースサーバなどの各種サーバで構成します。
Collaborationのシステム構成例を次の図に示します。
図2-1 Collaborationのシステム構成例
また,システム構成には幾つかのパターンがあります。それぞれのサーバに共有ディスクを接続するクラスタ構成,メールサーバ,スケジュールサーバ,ファイル共有サーバなどをサーバ分割して,負荷分散やリソース分散する拡張構成などがあります。機能ごとのシステム構成については,各機能のシステム管理者ガイドを参照してください。このように,Collaborationは多様なニーズにこたえることができます。
次に,Collaborationのシステムを構成する各種サーバについて説明します。
アプリケーションサーバは,Collaborationの各ポートレットを使用するポータルの運用サーバです。アプリケーションサーバでは,uCosminexus Application Server StandardやuCosminexus Portal Frameworkを基盤として,メールやスケジュールなどのポートレットが動作します。
アプリケーションサーバは,ディレクトリサーバ,データベースサーバ,メールサーバ,スケジュールサーバおよびファイル共有サーバと連携します。
アプリケーションサーバを配置するマシンには,導入目的に応じて選択したCollaborationの製品をインストールする必要があります。また,必要に応じて,Collaborationのオプション製品をインストールします。Collaborationの各製品については,「2.1 Collaborationの製品構成」を参照してください。
アプリケーションサーバに必要な前提プログラムを次に示します。
Groupmax Collaboration - Serverは,次の製品で構成されています。
各製品の詳細は,製品のマニュアルを参照してください。各製品の参照先マニュアルを次に示します。
製品名 | 参照先マニュアル |
---|---|
uCosminexus Application Server | Cosminexus アプリケーションサーバ V9 概説 |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 ファーストステップガイド | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 システム設計ガイド | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 システム構築・運用ガイド | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ) | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ) | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能) | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 機能解説 拡張編 | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 機能解説 運用/監視/連携編 | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 機能解説 保守/移行/互換編 | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 アプリケーション設定操作ガイド | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 運用管理ポータル操作ガイド | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 リファレンス コマンド編 | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 リファレンス 定義編(サーバ定義) | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義) | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 リファレンス API編 | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 メッセージ 1 KDAL-KDCGおよびHitachi Web Server編 | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 メッセージ 2 KDJE-KDJW編 | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 メッセージ 3 KECX-KEDT/KEOS02000-29999/KEUC-KFRM編 | |
Cosminexus アプリケーションサーバ V9 メッセージ 4 監査ログ編 | |
uCosminexus Interschema - Parsing Kit | uCosminexus Interschema - Parsing Kit ユーザーズガイド |
LDAP認証に必要なユーザID,メールアドレスなどのユーザ情報を格納します。
ディレクトリサーバに必要な前提プログラムを次に示します。
Collaborationでは,Groupmax Address Server※とディレクトリサーバとの間で,ユーザ情報の整合性を保ちながら運用する必要があります。ユーザ情報の整合性を保つためには,ユーザ情報整合性確保ユティリティを利用します。ユーザ情報整合性確保ユティリティを利用する場合には,Groupmax Collaboration - Directory Converterを使用します。Groupmax Collaboration - Directory Converterについては,Groupmax Collaboration - Directory Converterのドキュメントを参照してください。
ポータル,コミュニティ管理,電子会議室,メール,電子掲示板,ファイル共有の情報を格納します。
データベースサーバに必要な前提プログラムを次に示します。
Groupmax Collaboration - Data Serverは,次の製品で構成されています。
各製品の詳細は,製品のマニュアルを参照してください。各製品の参照先マニュアルを次に示します。
製品名 | 参照先マニュアル |
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HiRDB Server Version 9 | ノンストップデータベース HiRDB Version 9 解説(Windows(R)用) |
HiRDB Server Version 9(32) | |
HiRDB Text Search Plug-in Version 9 | HiRDB 全文検索プラグイン HiRDB Text Search Plug-in Version 9 |
HiRDB Text Search Plug-in Version 9(32) | |
HiRDB Text Search Plug-in Index Generator | HiRDB Text Search Plug-in Index Generator |
Document Filter for Text Search Version 3 | Document Filter for Text Search Version 3 |
ユーザが送受信するメール,および各コンポーネント(電子会議室など)が配信するメールを格納します。
メールサーバに必要な前提プログラムを次に示します。メールサーバに必要な前提プログラムは,Groupmax Groupware ServerまたはGroupmax Agent - Application Version 6に含まれています。
各製品の詳細は,製品のマニュアルを参照してください。各製品の参照先マニュアルを次に示します。
製品名 | 参照先マニュアル |
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Groupmax Mail Server Version 7 | Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編 |
Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド ユティリティ編 | |
Groupmax Mail - SMTP Version 7 | Groupmax Mail - SMTP Version 7 運用ガイド |
Groupmax Address Server Version 7 | Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編 |
Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド ユティリティ編 | |
Groupmax Object Server Version 6 | Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド |
Groupmax Agent - Mail Server Version 6 | Groupmax Agent Version 5 エージェント作成ガイド |
メールサーバと連携して,特定の条件のメールに対して,自動的に転送したり,返信したりできます。メールの自動転送または自動返信を行う場合にだけ必要となります。
エージェントサーバに必要な前提プログラムを次に示します。エージェントサーバに必要な前提プログラムは,Groupmax Groupware ServerまたはGroupmax Agent - Application Version 6に含まれています。
各製品の詳細は,製品のマニュアルを参照してください。各製品の参照先マニュアルを次に示します。
製品名 | 参照先マニュアル |
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Groupmax Agent Server Version 5 | Windows NT Groupmax Agent Version 5 システム管理者ガイド |
Groupmax Agent - Mail Function Version 6 | Groupmax Agent Version 5 エージェント作成ガイド |
ユーザのスケジュール,タスクを格納します。
スケジュールサーバに必要な前提プログラムを次に示します。スケジュールサーバに必要な前提プログラムは,Groupmax Groupware Serverに含まれています。
各製品の詳細は,製品のマニュアルを参照してください。各製品の参照先マニュアルを次に示します。
製品名 | 参照先マニュアル |
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Groupmax Scheduler Server Version 7 | Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド |
Groupmax Facilities Manager Version 7 | |
Groupmax Address Server Version 7 | Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編 |
Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド ユティリティ編 | |
Groupmax Object Server Version 6 | Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド |
Groupmax Scheduler_Facilities 管理ツール Version 7 | Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド |
また,スケジュールサーバをGroupmax Scheduler ServerのDBモードで運用する場合は,スケジュールの管理データ,およびスケジュールデータを一元管理するデータベースサーバ(HiRDB)が別途必要になります。このデータベースサーバは,Collaborationの各コンポーネントが使用するデータベースサーバとは別に構築してください。DBモード,およびDBモードでスケジュールサーバを運用する場合に必要なプログラムについては,マニュアル「Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド」を参照してください。
Collaborationのユーザが共有するファイルを格納します。ファイル共有サーバは,ファイル共有の情報を格納するCollaboration - File Sharingのデータベースサーバと接続する必要があります。Collaboration - File Sharingのデータベースサーバについては,マニュアル「Collaboration - File Sharing システム管理者ガイド」を参照してください。
ファイル共有サーバに必要な前提プログラムを次に示します。
Groupmax Collaboration - File Serverは,次の製品で構成されています。
各製品の詳細は,製品のマニュアルを参照してください。各製品の参照先マニュアルを次に示します。
製品名 | 参照先マニュアル |
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Collaboration - File Sharing Server | Collaboration - File Sharing システム管理者ガイド |
Collaboration - File Sharing メッセージ | |
Collaboration - File Sharing ユーザーズガイド | |
TPBroker | トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド |
Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド | |
Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス |
なお,DABroker Libraryの詳細は,DABroker Libraryのドキュメントを参照してください。
Collaborationのユーザが操作するクライアントです。Webブラウザを使用してCollaborationのシステムにアクセスします。