ここでは,監査ログプロパティファイル(hptl_clb_audit.properties)の設定について説明します。
監査ログプロパティファイルは,監査ログの出力有無,監査ログファイルの出力先や切り替えのタイミングなどを定義するファイルです。このファイルは,「4.6.1 運用ディレクトリの設定」で<Collaborationインストールディレクトリ>¥clb_home¥confにコピーされています。
監査ログプロパティファイルの記述規則,および使用上の注意事項について説明します。
監査ログプロパティファイルの記述規則を次に示します。
監査ログプロパティファイルの使用上の注意事項を次に示します。
監査ログプロパティファイルのプロパティを次の表に示します。
表7-9 監査ログプロパティファイルのプロパティ
項番 | プロパティ項目 | プロパティ名 | 初期設定値 | デフォルト値 | 必須/任意 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 監査ログファイルの出力先ディレクトリ | hptl_clb_audit_logPath | E:¥¥Hitachi¥¥auditlog | - | 必須 | |
2 | 監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logIsEnable | Off | Off | 任意 | |
3 | 監査ログファイルを切り替えるタイミング (時刻で指定する場合) | hptl_clb_audit_logFileTime※1 | -1 | -1 | 任意 | |
4 | タイムゾーン | hptl_clb_audit_logTimeZone | GMT+09:00 | GMT+09:00 | 任意 | |
5 | 監査ログファイルを切り替えるタイミング (監査ログファイルの最大サイズで指定する場合) | hptl_clb_audit_logFileSize※1 | 536870912 | 536870912 | 任意 | |
6 | 監査ログのファイル面数 | hptl_clb_audit_logFileNum※1 | 16 | 16 | 任意 | |
7 | 重要度による監査ログ出力の有無 | Errorの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logImportant_E※2 | On | On | 任意 |
8 | Warningの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logImportant_W※2 | On | On | 任意 | |
9 | Informationの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logImportant_I※2 | On | On | 任意 | |
10 | 監査事象による監査ログ出力の有無 | StartStopの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logStartStop※3 | On | On | 任意 |
11 | Authenticationの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logAuthentication※3 | On | On | 任意 | |
12 | AccessControlの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logAccessControl※3 | On | On | 任意 | |
13 | ConfigurationAccessの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logConfigurationAccess※3 | On | On | 任意 | |
14 | Failureの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logFailure※3 | On | On | 任意 | |
15 | LinkStatusの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logLinkStatus※3 | On | On | 任意 | |
16 | ExternalServiceの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logExternalService※3 | On | On | 任意 | |
17 | ContentAccessの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logContentAccess※3 | On | On | 任意 | |
18 | Maintenanceの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logMaintenance※3 | On | On | 任意 | |
19 | AnomalyEventの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logAnomalyEvent※3 | On | On | 任意 | |
20 | ManagementActionの監査ログ出力の有無 | hptl_clb_audit_logManagementAction※3 | On | On | 任意 | |
21 | 監査ログの文字コード | hptl_clb_audit_logEncoding※1 | Shift_JIS | Shift_JIS | 任意 |
各プロパティの詳細について説明します。
監査ログファイルの出力先ディレクトリを指定します。区切り文字には,「¥¥」または「/」を使用してください。監査ログ出力機能を使用する場合,このプロパティは必ず指定してください。プロパティ名または値を省略した場合,監査ログは出力されません。
監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(Off)が設定されます。
監査ログファイルを切り替えるタイミングを時刻(24時間)で指定します。値は,-1,または0~23の整数で指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(-1)が設定されます。
監査ログに出力される時刻のタイムゾーンを指定します。値は,GMT(グリニッジ標準時:Greenwich Mean Time)からの時差で指定してください。指定形式を次に示します。
プロパティ名または値を省略した場合は,デフォルト値(GMT+09:00)が設定されます。不正な値を指定した場合は,「Z」(UTC(協定世界時))が設定されます。
監査ログファイルを切り替えるタイミングを監査ログファイルの最大サイズ(バイト単位)で指定します。値は,4,096~2,147,483,647の整数で指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(536870912)が設定されます。
監査ログのファイル面数を指定します。値は,1~32の整数で指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(16)が設定されます。
重要度がError(エラー情報)の監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
重要度がWarning(警告情報)の監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
重要度がInformation(通知情報)の監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
監査事象がStartStopの監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
監査事象がAuthenticationの監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
監査事象がAccessControlの監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
監査事象がConfigurationAccessの監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
監査事象がFailureの監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
監査事象がLinkStatusの監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
監査事象がExternalServiceの監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
監査事象がContentAccessの監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
監査事象がMaintenanceの監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
監査事象がAnomalyEventの監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
監査事象がManagement Actionの監査ログを出力するかどうかを指定します。値は,「On」または「Off」のどちらかで指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(On)が設定されます。
なお,hptl_clb_audit_logIsEnableプロパティの値が「Off」の場合,このプロパティに「On」を指定しても,監査ログは出力されません。
監査ログの文字コードを指定します。値は,「Shift_JIS」または「UTF-8」のどちらかで指定してください。ただし,JP1/NETM/Auditと連携する場合は,「Shift_JIS」を必ず指定してください。プロパティ名もしくは値を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,デフォルト値(Shift_JIS)が設定されます。
監査ログプロパティファイルの指定例を次に示します。
ここでは,すべての重要度,監査事象の監査ログを出力する場合の指定例を示します。
hptl_clb_audit_logPath = E:¥¥Hitachi¥¥auditlog
hptl_clb_audit_logIsEnable= On
hptl_clb_audit_logFileTime = -1
hptl_clb_audit_logTimeZone = GMT+09:00
hptl_clb_audit_logFileSize = 536870912
hptl_clb_audit_logFileNum = 16
hptl_clb_audit_logImportant_E = On
hptl_clb_audit_logImportant_W = On
hptl_clb_audit_logImportant_I = On
hptl_clb_audit_logStartStop = On
hptl_clb_audit_logAuthentication = On
hptl_clb_audit_logAccessControl = On
hptl_clb_audit_logConfigurationAccess = On
hptl_clb_audit_logFailure = On
hptl_clb_audit_logLinkStatus = On
hptl_clb_audit_logExternalService = On
hptl_clb_audit_logContentAccess = On
hptl_clb_audit_logMaintenance = On
hptl_clb_audit_logAnomalyEvent = On
hptl_clb_audit_logManagementAction = On
hptl_clb_audit_logEncoding = Shift_JIS