7.4.1 監査ログの出力先と出力形式

Collaborationが出力する監査ログの出力先と出力形式について説明します。

<この項の構成>
(1) 監査ログの出力先
(2) 監査ログの出力形式

(1) 監査ログの出力先

監査ログの出力先は,監査ログプロパティファイルのhptl_clb_audit_logPathプロパティで設定します。

監査ログファイルの名称は,「Collabo_Portlet[n].log」です。[n]には,監査ログファイルの面番号が,1~<監査ログプロパティファイルのhptl_clb_audit_logFileNumプロパティに指定した値>で設定されます。設定した面番号を超えた場合には,最初に作成されたファイル(Collabo_Portlet1.log)から上書きされます。

また,監査ログファイルは,次に示すタイミングで切り替えられます。

(2) 監査ログの出力形式

監査ログは,テキスト形式で,各コンポーネントのメッセージとして出力されます。メッセージは1行で出力されます。

●出力形式

監査ログのメッセージは次の形式で出力されます。

CALFHM 1.0,出力項目1=値1,出力項目2=値2,出力項目3=値3,・・・出力項目n=値n

先頭の「CALFHM 1.0」は,ヘッダ情報です。監査ログに共通で出力されます。出力項目の詳細は,「7.4.2 監査ログの出力項目」を参照してください。

なお,エスケープ処理の対象となる文字が値に含まれている場合,出力項目は,「出力項目="値"」(値が引用符(")で囲まれた形式)で出力されます。

エスケープ処理の対象となる文字
%x20(スペース),%x22("(引用符)),%x2C(,(コンマ)),制御文字の%x00(NUL(空文字))~%x1F(US(ユニットセパレータ)),%x7F(DEL(削除))。ただし,%x0D(CR(復帰))および%x0A(LF(改行))は除きます。
注※
%x22("(引用符))の場合は,直前に%x22("(引用符))が一つ付けられます。
●出力例

監査ログ出力機能で出力するメッセージの出力例を次に示します。

出力例

CALFHM 1.0, seqnum=16, msgid=KDCO20301-I, date=2008-02-27T18:43:06.734+09:00,
progid=Collaboration, compid=Mail_Portlet, pid=15357553​, ocp:host=hostname,
ctgry=ContentAccess, result=Success, subj:uid=username, op=Refer,
msg=ユーザ(username)が,受信メール一覧の一覧情報の表示を行いました。(成功)
実際のメッセージは,1行で出力されます。この例のように改行されません。

このメッセージは,uidに示すユーザ(username)が受信メール一覧を表示して成功したことを示しています。監査ログのメッセージの詳細は,各コンポーネントのマニュアルを参照してください。