付録J よくある質問とその回答

ここでは,Collaborationの利用時によくある質問とその回答を示します。

<この節の構成>
(1) ユーザ情報の再利用について
(2) ポートレットのデフォルトの高さの変更について
(3) ユーザを削除する場合の作業について

(1) ユーザ情報再利用について

質問
あるユーザのユーザ情報(ユーザID,ニックネーム,またはメールアドレス)を別のユーザ用に再利用できますか。
回答
一度使用されたユーザ情報は再利用できません。必ず新しいユーザ情報を利用してください。

(2) ポートレットのデフォルトの高さの変更について

質問
ポートレットのデフォルトの高さは変更できますか。
回答
ポートレットの高さは次の方法で設定してください。
なお,これらの設定は,Collaboration Portalで提供しているポートレットだけに適用できます。また,Collaboration Portalを移行した場合,再度設定する必要があります。
(a) ポートレットのデフォルトの高さの設定

手順

  1. Portal Managerの[ポートレットの設定]画面の[その他の項目]で,次の項目を設定します。
    項目名
    hptl.portlet.size.default
    設定値
    次の値のどれかを設定します。
    small:[レイアウトの変更]画面の高さ設定ドロップダウンメニューのデフォルトが「小」になります。
    middle:[レイアウトの変更]画面の高さ設定ドロップダウンメニューのデフォルトが「中」になります。
    large:[レイアウトの変更]画面の高さ設定ドロップダウンメニューのデフォルトが「大」になります。
    それぞれの値を設定した場合のポートレットの高さは,TurbineResources.propertiesで設定します。設定方法は「(b) [レイアウトの変更]画面で「小」,「中」,または「大」を選択した場合のポートレットの高さの設定」を参照してください。
  2. J2EEサーバを再起動します。

 

注意
この設定は,ポートレットのデフォルトの高さの設定のため,ユーザがポートレットの高さを個別に設定している場合,そちらの設定が優先されます。
(b) [レイアウトの変更]画面で「小」,「中」,または「大」を選択した場合のポートレットの高さの設定

手順

  1. TurbineResources.propertiesに次のプロパティを設定します。
    項番項目名設定値
    1jp.co.hitachi.soft.portal.portlet.height.small「小」の場合のポートレットの高さを1~1024の数値で入力します。
    2jp.co.hitachi.soft.portal.portlet.height.middle「中」の場合のポートレットの高さを1~1024の数値で入力します。
    3jp.co.hitachi.soft.portal.portlet.height.large「大」の場合のポートレットの高さを1~1024の数値で入力します。
    TurbineResources.propertiesは,次のディレクトリに格納されています。
    <uCosminexus Portal Frameworkインストールディレクトリ>¥conf¥
    設定例を次に示します。

    jp.co.hitachi.soft.portal.portlet.height.small = 100
    jp.co.hitachi.soft.portal.portlet.height.middle = 300
    jp.co.hitachi.soft.portal.portlet.height.large = 500

  2. J2EEサーバを再起動します。

 

注意
この設定はすべてのポートレットの高さに影響します。

(3) ユーザを削除する場合の作業について

質問
ユーザを削除する場合,GroupmaxおよびLDAPからのユーザ情報の削除以外に必要な作業はありますか。
回答
ユーザを削除する場合に,GroupmaxおよびLDAPからのユーザ情報の削除以外に必要な作業は次のとおりです。
  1. 削除するユーザの確認
  2. Collaboration - Mailのデータ削除
  3. Collaboration - File Sharingのデータ削除
  4. ユーザカスタマイズ情報の削除
1.の作業はユーザを削除する前に実施してください。作業の詳細を説明します。
(a) 削除するユーザの確認

削除するユーザが次のどれかに当てはまるかどうかを確認します。

削除するユーザが上記のどれかに当てはまるかどうかの確認方法,および当てはまった場合に実施する作業を次に示します。

Collaboration - Online Community Managementのシステム管理者の場合
システム管理者が削除するユーザ一人だけの場合は,新しいシステム管理者を登録してください。システム管理者の登録方法は,マニュアル「Collaboration - Online Community Management システム管理者ガイド」を参照してください。
コミュニティ管理者の場合
コミュニティ管理者を変更してください。変更手順を次に示します。
手順
  1. get_communityコマンドを使用して,削除するユーザがコミュニティ管理者となっているコミュニティがあるかどうかを確認します。
    get_communityコマンドの詳細は,マニュアル「Collaboration - Online Community Management システム管理者ガイド」を参照してください。
  2. 削除するユーザが管理者となっているコミュニティがある場合は,削除するユーザでCollaborationにログインして,コミュニティ管理者を変更します。
    変更方法の詳細は,マニュアル「Collaboration - Online Community Management ユーザーズガイド」を参照してください。
会議室所有者の場合
削除するユーザが所有者となっている会議室を,ユーザ削除後も使用するときは,会議室所有者を変更してください。変更手順を次に示します。
手順
  1. frmexpopnコマンドの会議室一覧ファイルを使用して,削除するユーザが所有者となっている会議室があるかどうかを確認します。
    frmexpopnコマンドの詳細は,マニュアル「Collaboration - Forum システム管理者ガイド」を参照してください。
  2. 削除するユーザが所有者となっている会議室がある場合は,会議室所有者を変更します。
    変更方法の詳細は,マニュアル「Collaboration - Forum システム管理者ガイド」を参照してください。
    会議室所有者は,[電子会議室]ポートレットの[会議室編集]画面で変更することもできます。[会議室編集]画面の詳細は,マニュアル「Collaboration - Forum ユーザーズガイド」を参照してください。
会議室を使用しないときは,会議室を削除してください。
削除方法の詳細は,マニュアル「Collaboration - Forum システム管理者ガイド」を参照してください。
会議室は,[電子会議室]ポートレットの[会議室削除]メニューで削除することもできます。[会議室削除]メニューの詳細は,マニュアル「Collaboration - Forum ユーザーズガイド」を参照してください。
掲示板管理者の場合
掲示板管理者を変更してください。変更手順を次に示します。
手順
  1. cbbexpnoticeコマンドの掲示板一覧ファイルを使用して,削除するユーザが管理者となっている掲示板があるかどうかを確認します。
    cbbexpnoticeコマンドの詳細は,マニュアル「Collaboration - Bulletin board システム管理者ガイド」を参照してください。
  2. 削除するユーザが管理者となっている掲示板がある場合は,掲示板管理者を変更します。
    変更方法の詳細は,マニュアル「Collaboration - Bulletin board システム管理者ガイド」を参照してください。
(b) Collaboration - Mailのデータ削除

削除したユーザのメール保存用のフォルダ,および宛先台帳を削除します。

削除方法の詳細は,マニュアル「Collaboration - Mail システム管理者ガイド」を参照してください。

(c) Collaboration - File Sharingのデータ削除

削除したユーザの個人ルートフォルダを削除します。

削除方法の詳細は,マニュアル「Collaboration - File Sharing システム管理者ガイド」を参照してください。

(d) ユーザカスタマイズ情報の削除

次のSQL文を実行して,削除したユーザのユーザカスタマイズ情報を削除します。

DELETE FROM HPTLUSER WHERE USERID='削除するユーザID';