ここでは,監査ログを出力する場合のシステムの構成と,システムを構成する各種サーバについて説明します。
監査ログを出力するシステムを構築する場合,Collaborationのシステムを構成する各種サーバに加えて,監査ログを一元管理するための監査ログ管理サーバを配置できます。
監査ログを出力するシステムの構成例を次の図に示します。
図7-2 監査ログを出力するシステムの構成例
この図は,JP1/NETM/Auditと連携して,監査ログ管理サーバを配置した場合のシステムの構成です。JP1/NETM/Auditと連携しない場合は,監査ログ管理サーバの配置と,アプリケーションサーバへのJP1/Baseのインストールは不要になります。
ここでは,Collaborationが監査ログを出力するアプリケーションサーバ,および監査ログ管理サーバについて説明します。そのほかのCollaborationのシステムを構成する各種サーバについては,「2.2.1 Collaborationのシステム構成」を参照してください。
アプリケーションサーバは,Collaborationの各ポートレットを使用するポータルの運用サーバです。アプリケーションサーバを構成するプログラムについては,「2.2.1 Collaborationのシステム構成」を参照してください。
Collaborationで監査ログを出力する場合,アプリケーションサーバに監査ログを出力するためのファイルが必要になります。監査ログを出力するファイルを次に示します。
また,JP1/NETM/Auditと連携して監査ログ管理サーバを配置する場合は,アプリケーションサーバに,JP1/Baseをインストールする必要があります。JP1/Baseの詳細は,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。監査ログ管理サーバを配置する場合にアプリケーションサーバで必要な設定については,「7.3.2 JP1/NETM/Auditと連携するための設定」を参照してください。
監査ログ管理サーバは,監査ログを収集して監査を実施するためのサーバです。このサーバは,監査者だけが使用します。監査ログ管理サーバを使用すると,Collaborationの監査ログは,監査ログ管理データベース(監査ログ管理サーバのデータベース)に収集され,ほかの日立オープンミドルウェア製品が出力する監査ログとともに一元管理されるようになります。監査ログ管理サーバおよび監査ログ管理データベースの詳細は,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/NETM/Audit」を参照してください。
監査ログ管理サーバに必要なプログラムを次に示します。
各製品の詳細は,製品のマニュアルを参照してください。各製品の参照先マニュアルを次に示します。
製品名 | 参照先マニュアル |
---|---|
JP1/Base | JP1 Version 8 JP1/Base 運用ガイド |
JP1 Version 8 JP1/Base メッセージ | |
JP1/NETM/Audit | JP1 Version 8 JP1/NETM/Audit |
なお,監査ログ管理サーバを配置したシステムを構築する場合には,JP1/NETM/Auditと連携するための設定が必要になります。監査ログ管理サーバで必要な設定については,「7.3.2 JP1/NETM/Auditと連携するための設定」を参照してください。