付録D.1 ドラッグ&ドロップ機能を使用する場合の設定

ポートレットとローカル間のファイル操作でドラッグ&ドロップ機能を使用する場合,アプリケーションサーバとCollaborationのクライアントで次の設定を実施します。

手順

  1. アプリケーションサーバでのドラッグ&ドロップ機能を使用するための設定
  2. CollaborationのクライアントへのActiveXコントロールのインストーラの配布
  3. Collaborationのクライアントでのドラッグ&ドロップ機能を使用するための設定
  4. CollaborationのクライアントでのActiveXコントロールのインストール
注※
JP1/NETM/DMのリモートインストールを利用して,ActiveXコントロールをインストールする場合,この作業は不要です。

各手順で実施する内容について説明します。

<この項の構成>
(1) アプリケーションサーバでのドラッグ&ドロップ機能を使用するための設定
(2) CollaborationのクライアントへのActiveXコントロールのインストーラの配布
(3) Collaborationのクライアントでのドラッグ&ドロップ機能を使用するための設定
(4) CollaborationのクライアントでのActiveXコントロールのインストール

(1) アプリケーションサーバでのドラッグ&ドロップ機能を使用するための設定

アプリケーションサーバで,ドラッグ&ドロップ機能を使用するための設定をします。ドラッグ&ドロップ機能を使用するためには,共通プロパティファイル(hptl_clb_ccu.properties)で次の設定が必要です。ドラッグ&ドロップ機能を使用するかどうかは,操作ごとに設定できます。必要に応じて,「On」または「Off」を設定してください。

また,共通プロパティファイル(hptl_clb_ccu.properties)では,一度のドラッグ&ドロップ操作に関する設定や,ドラッグ&ドロップ機能で出力するログファイルに関する設定などもできます。共通プロパティファイル(hptl_clb_ccu.properties)については,「4.7.2 共通プロパティファイルの設定方法」を参照してください。

(2) CollaborationのクライアントへのActiveXコントロールのインストーラの配布

ポートレットとローカルの間のファイル操作で,ドラッグ&ドロップ機能を使用する場合は,CollaborationのクライアントにActiveXコントロールが必要です。このため,CollaborationのクライアントへActiveXコントロールのインストーラを配布できる環境を用意する必要があります。

Collaborationでは,[環境設定]画面からActiveXコントロールのインストーラを配布する方法を提供しています。このほかに,JP1/NETM/DMのリモートインストールを利用したり,ダウンロード用にURLやサーバ上のディレクトリを指示したりして,ActiveXコントロールのインストーラを配布できます。

ActiveXコントロールのインストーラを配布する時に使用するファイルを次に示します。

これらのファイルは,次のディレクトリに格納されています。

ActiveXコントロールのインストーラを配布する時に使用するファイルの格納先
<Collaborationインストールディレクトリ>¥common¥ActiveX¥DragAndDrop¥

システム管理者は,システム環境に応じて,配布方法を決定してください。ここでは,次の配布方法について説明します。

(a) [環境設定]画面による配布

[環境設定]画面でActiveXコントロールのインストーラを配布する場合は,[環境設定]画面の[ActiveXコントロールのインストーラ(exeファイル)のダウンロード]アンカーから,ActiveXコントロールのインストーラをダウンロードできるように設定します。この場合,共通プロパティファイル(hptl_clb_ccu.properties)で次の設定が必要です。

各プロパティを設定すると,[環境設定]画面に[ActiveXコントロールのインストーラ(exeファイル)のダウンロード]アンカーが表示されます。[環境設定]画面については,マニュアル「Collaboration ユーザーズガイド」を参照してください。また,共通プロパティファイル(hptl_clb_ccu.properties)については,「4.7.2 共通プロパティファイルの設定方法」を参照してください。

(b) JP1/NETM/DMのリモートインストールによる配布

JP1/NETM/DMのリモートインストールを利用して,ActiveXコントロールのインストーラを配布できます。この場合には,setup.exe,__PLABEL.DT2,__REMOT2.DT2,およびNETMINST.EXEを使用します。これらのファイルは,<Collaborationインストールディレクトリ>¥common¥ActiveX¥DragAndDrop¥下に格納されています。JP1/NETM/DMのリモートインストールについては,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)」を参照してください。

(3) Collaborationのクライアントでのドラッグ&ドロップ機能を使用するための設定

Collaborationのクライアントで,ドラッグ&ドロップ機能を使用するための設定をします。ドラッグ&ドロップ機能を使用するためには,[環境設定]画面で[添付ファイルのドラッグ&ドロップを行う]チェックボックスをチェックします。このチェックボックスのデフォルトは,共通プロパティファイル(hptl_clb_ccu.properties)のhptl_clb_ccu_setDragAndDropDefaultプロパティで指定できます。

[環境設定]画面については,マニュアル「Collaboration ユーザーズガイド」を参照してください。共通プロパティファイル(hptl_clb_ccu.properties)については,「4.7.2 共通プロパティファイルの設定方法」を参照してください。

参考
ドラッグ&ドロップ機能使用時にログファイルを出力すると,ハードディスクが最大160メガバイト使用されます。また,ドラッグ&ドロップでローカルに添付ファイルを保存すると,ファイルの保存が完了するまで,一時ディレクトリに一時ファイルが保存されます。なお,一時ディレクトリは,ファイルの保存が完了すると自動的に削除されます。
Collaborationのクライアントマシンでハードディスクの空き容量を確認して,ドラッグ&ドロップ機能を使用するかどうかを検討してください。ドラッグ&ドロップ機能を使用しない場合は,[環境設定]画面で[添付ファイルのドラッグ&ドロップを行う]チェックボックスをチェックしないでください。

(4) CollaborationのクライアントでのActiveXコントロールのインストール

Collaborationのクライアントマシンで,[環境設定]画面からActiveXコントロールのインストーラをダウンロードして,インストールします。ActiveXコントロールのインストーラは,[環境設定]画面の[ActiveXコントロールのインストーラ(exeファイル)のダウンロード]アンカーをクリックすると,ダウンロードできます。JP1/NETM/DMのリモートインストールを利用して,ActiveXコントロールをインストールする場合,この作業は不要です。CollaborationのクライアントでActiveXコントロールをインストールする手順については,マニュアル「Collaboration ユーザーズガイド」を参照してください。