Collaboration 導入ガイド

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6.2.2 トレースレベル

トレースファイルに対して,プロパティファイルでトレースレベルを指定できます。トレースレベルと出力される情報を次に示します。

<この項の構成>
(1) uCosminexus Portal Frameworkのトレースファイルの場合
(2) uCosminexus Portal Framework以外のトレースファイルの場合

(1) uCosminexus Portal Frameworkのトレースファイルの場合

トレースレベル 出力されるログ 意味
0 error,printStackTrace 通常運用に適したトレースレベルです。
10 warn 一定の監視が必要な場合に適したトレースレベルです。プログラムの実行性能に影響がない範囲で出力されます。
20 note 障害調査時に適したトレースレベルです。プログラムの動作シーケンスを把握できる情報が出力されます。
30 debug 障害調査時に適したトレースレベルです。プログラムの動作を完全に把握できる情報が出力されます。

(2) uCosminexus Portal Framework以外のトレースファイルの場合

トレースレベル 出力基準 出力内容
-1 トレース情報の出力を抑止します。 なし
10 発生したすべての例外をトレースし,出力します。 例外トレース情報(イベント種別:EC)
20 再現性のある障害に対し,障害の発生元となるコンポーネントを明確に切り分けるために使用するトレースレベルです。
  • トレースレベル10で出力されるトレース情報
  • JSPファイルの実行開始および実行終了のトレース情報
  • DB接続,SQL実行,および切断の開始・終了のトレース情報
  • SQL実行時のSQL文
30 障害の個所を詳細に特定するために使用するトレースレベルです。主なメンバ関数の開始や終了の情報を取得します。
  • トレースレベル20で出力されるトレース情報
  • JSPファイルから呼び出される,次のクラスメソッドの実行開始および実行終了のトレース情報
    ほかのプログラムにアクセスするメソッド
    データベースアクセスに関するメソッド
    初期化に関するメソッド
  • 任意イベントのトレース情報
40 障害の個所を詳細に特定するために使用するトレースレベルです。すべてのメンバ関数の開始や終了の情報を取得します。
  • トレースレベル30で出力されるトレース情報
  • JSPファイルから呼び出される,すべてのメソッドの実行開始および実行終了のトレース情報