6.2.1 仕分け方式

JP1/NPSの仕分けには,次の四つの方式があります。

<この項の構成>
(1) ページ指定による仕分け方式
(2) キーワード指定によるページ単位の仕分け方式
(3) 複数帳票のマージ方式
(4) 分割指定による仕分け方式

(1) ページ指定による仕分け方式

ページ指定による仕分け情報に従って,一つの帳票データからページを抽出します。抽出したページをグループ化して,指定した配布先に仕分けして配布します。

ページ指定による仕分け方式の例を次の図に示します。

図6-1 ページ指定による仕分け方式の例

[図データ]

(2) キーワード指定によるページ単位の仕分け方式

キーワード指定による仕分け情報に従って,一つの帳票データからキーワードを検索します。検索時のキーワードは五つまでの文字列を指定できます。さらに,それらのキーワードに論理和または論理積の条件を指定して抽出ページを決定します。抽出したページの中から,同じキーワードのあるページ同士をグループ化して,そのグループごとに各配布先に仕分けして配布します。

キーワード指定によるページ単位の仕分け方式の例を次の図に示します。

図6-2 キーワード指定によるページ単位の仕分け方式の例

[図データ]

(3) 複数帳票のマージ方式

複数帳票のマージ方式は対話仕分けを実行するときに有効です。対話仕分けについては,「6.2.2 仕分けの実行形態」を参照してください。

キーワード指定による仕分け方式であれば,複数の帳票データからそれぞれ抽出したページを,同じキーワードのあるページ同士で併合してグループ化します。ページ指定による仕分け方式であれば,複数の帳票データからそれぞれ抽出したページを,同じページ同士で併合してグループ化します。そして,そのグループごとに各配布先に仕分けして配布します。

複数帳票のマージ方式の例を次の図に示します。

図6-3 複数帳票のマージ方式の例

[図データ]

(4) 分割指定による仕分け方式

分割指定による仕分け情報に従って,一つの帳票データがページ単位に分割されます。それぞれの配布先へどのくらい配布するかを,全体のページ数から見た割合で指定します。つまり,割合をすべて1に指定した場合,一覧に表示されたすべての配布先に等分に配布されます。割合は1から9までの範囲で変更できます。

例えば,あるプリンタに3倍のページ数を印刷したい場合は,そのプリンタの割合を3にし,ほかのプリンタの割合を1にします。

指定した割合からページ数が決定され,抽出したページが指定した配布先に仕分けされて配布されます。したがって,ユーザは帳票のページ数を把握する必要がありません。また,大量の帳票を複数のプリンタに分割して印刷したい場合に便利です。

分割指定による仕分け方式の例を次の図に示します。

図6-4 分割指定による仕分け方式の例

[図データ]