2.3 JP1/NPSによるプリンタ監視

印刷が始まると,JP1/NPSはプリンタ装置へ印刷データを送り,プリンタに障害が発生していないか,プリンタを監視します。プリンタの監視方法は,JP1/NPSがサポートするポートの種類によって異なります。

表2-2 JP1/NPSがサポートするポートのプリンタ監視

ポート名称プリンタの監視
#NPS_LPTx:※1印刷データをプリンタ装置へ送り始めたときからプリンタの監視を開始します。すべての印刷データをプリンタ装置へ送り終えたら印刷終了と判断して,プリンタの監視を終了します。
#NPS_JETx:印刷データをプリンタ装置へ送り始めたときからプリンタの監視を開始します。すべての印刷データをプリンタ装置へ送り終え,プリンタ装置からすべての用紙が排出されたことを確認できたら印刷終了と判断して,プリンタの監視を終了します。
#NPS_XDPx:または#NPS_LPDx:※2ポート情報[印刷モード]の設定値によって異なります。[印刷モード]の設定方法については,「5.1.3 ポート情報を設定する」を参照してください。
  • 同期モード
    プリンタの監視を開始してから,印刷データをプリンタ装置へ送ります。すべての印刷データをプリンタ装置へ送り,プリンタ装置からすべての用紙が排出されたことを確認できたら,印刷終了と判断して監視を終了します。ただし,ポート情報の[監視モード]で[C-モード]を設定している場合,すべての印刷データをプリンタ装置へ送り終えたあとで,プリンタ装置の電源をオフ/オンしたり,プリンタ装置のバッファをリセットしたりしたときは,プリンタ障害ではなく印刷終了と判断します。
  • 非同期モード※1
    プリンタの監視を開始して,印刷データをプリンタ装置へ送ります。すべての印刷データをプリンタ装置へ送り終えたら,印刷終了と判断して監視を終了します。
  • 非監視モード※1(「#NPS_LPDx:」ポートの場合だけ設定できる)
    プリンタを監視しません。すべての印刷データをプリンタ装置へ送り終えたら印刷終了と判断します。
注※1
プリンタ装置からすべての用紙が排紙される前に,印刷ジョブの状態が印刷済みになることがあります。また,すべての印刷データをプリンタ装置へ送ったあとにプリンタ障害が発生した場合,プリンタ障害を検知できません。
注※2
ポート情報の[監視モード]で[C-モード]を設定している場合,プリンタの監視中に,プリンタ装置の電源オフやネットワーク障害発生などによって回線障害が発生すると,プリンタ障害「プリンタからの応答がありませんでした」を通知します。