3.1 JP1/NPSの特長

JP1/NPSでは,サーバ単位にプリンタを管理します。プリンタを持たないクライアントからは,JP1/NPS/Clientを使ってサーバ上のプリンタに印刷要求できます。クライアントやサーバから,サーバを介してネットワーク上で共有しているほかのプリンタに接続し,使用できるようにするプリンタのことを「ネットワークプリンタ」と呼びます。また,ネットワークプリンタに対して印刷することを「リモート印刷」と呼びます。

クライアントサーバシステムの中で,一つのサーバを構成管理サーバとして定義します。JP1/NPSは,構成管理サーバにシステム内のプリンタのハードウェア特有の仕様を登録します。したがって,JP1/NPSが印刷ジョブを印刷するにはどのプリンタが最適かどうかを判断する情報になります。また,印刷しようとするプリンタに障害が発生した場合に,代替プリンタを検索する情報になります。構成管理サーバについては,「4.3 セットアップ」を参照してください。

JP1/NPSの概要を次の図に示します。

図3-1 JP1/NPSの概要

[図データ]

<この節の構成>
3.1.1 プリンタ障害発生時にリカバリ印刷できます
3.1.2 プリンタを管理できます
3.1.3 印刷ジョブを操作できます
3.1.4 ユーザに情報を通知できます
3.1.5 課金情報を収集できます
3.1.6 印刷ジョブの履歴を管理できます