帳票データの仕分け実行形態には,自動仕分けと対話仕分けの二つがあります。なお,仕分けの対象になる印刷ジョブは,仕分けプリンタに出力した印刷ジョブだけです。
次に,自動仕分けと対話仕分けについて説明します。
(1) 自動仕分け
自動仕分けとは,JP1/NPSがプリンタキューから印刷ジョブを取り出すと同時に,仕分け定義情報に従って,自動的に印刷ジョブの帳票データを各配布先に仕分けして配布する機能です。
自動仕分けは,大量の帳票データを印刷すると同時に,仕分け配布を実行したい場合に便利です。また,日々の定型業務にも有効です。
プリンタキュー内の印刷ジョブが自動仕分け配布の印刷ジョブかどうかは,仕分けサーバ上で管理している仕分け定義情報を検索して判断します。したがって,あらかじめ自動仕分け対象の印刷ジョブには,仕分け定義情報を定義しておく必要があります。なお,仕分け定義情報が定義されていない印刷ジョブを仕分けプリンタで実行した場合は,そのまま印刷されます。
(2) 対話仕分け
対話仕分けとは,プリンタキュー(仕分けプリンタ)の保留状態および印刷待ち状態の印刷ジョブを,必要な時に[JP1/NPSマネージャ]ウィンドウから取り出して,各配布先に仕分けして配布する機能です。したがって,保留状態および印刷待ち状態の印刷ジョブに,あらかじめ用意した仕分け定義情報を対話形式で設定する必要があります。対話仕分けでは,一つの印刷ジョブを仕分け配布するだけでなく,複数の印刷ジョブから対象ページだけを抽出・マージして,一つの印刷ジョブとして仕分け配布することもできます。
対話仕分けには次の二つの使用目的があります。
この対話仕分けは,JP1/NPS/Clientをインストールしたクライアントコンピュータからでも操作できます。
なお,印刷ジョブの仕分け配布を操作する場合は,印刷ジョブを実行するプリンタに対して,「フルコントロール」アクセス権を持っている必要があります。