JP1/Network Printing System(Windows(R)用)
JP1/NPS,JP1/NPS/Clientを使用する場合,次に示す注意事項があります。
- <この節の構成>
- (1) サービスの停止
- (2) Windowsのレジストリ
- (3) Windowsからの印刷ジョブの操作
- (4) プリンタ情報が設定してあるプリンタの削除
- (5) プリンタのポートの混在
- (6) 印刷時のオプションについて
- (7) ラインプリンタでの印刷続行について
- (8) プリンタ障害の検出について
- (9) DP300を通常モードで運用する場合のネットワーク構成について
- (10) 課金情報について
- (11) 印刷中ジョブのキャンセルについて
- (12) 印刷ジョブのプリンタ間の移動について
- (13) Windowsのサービスの回復操作について
- (14) WindowsのGuest アカウントについて
- (15) JP1/NPSサービスについて
- (16) 印刷ジョブのプレビューについて
- (17) プリンタ情報およびポート情報の設定について
(1) サービスの停止
JP1/NPSの運用中に以下のサービスを停止しないでください。停止した場合は,JP1/NPSの動作を保証できません。
- Print Spoolerサービス
- JP1/NPSサービス
(2) Windowsのレジストリ
JP1/NPSおよびJP1/NPS/Clientは,プログラム情報,プリンタ情報,印刷ジョブ情報などをWindowsのレジストリで管理しています。したがって,Windowsのレジストリエディタで,JP1/NPSの情報を削除したり変更したりしないでください。削除や変更した場合,JP1/NPSの動作を保証できません。
また,JP1/NPSサービスをレジストリエディタで削除・変更した場合,JP1/NPSの動作を保証できません。
(3) Windowsからの印刷ジョブの操作
Windowsのプリンタフォルダから,プリンタや印刷ジョブの操作をしないでください。JP1/NPSおよびJP1/NPS/Clientの動作が保証できなくなります。プリンタおよび印刷ジョブは,必ず[JP1/NPSマネージャ]ウィンドウから操作してください。
(4) プリンタ情報が設定してあるプリンタの削除
プリンタ情報を設定しているプリンタを削除する場合は,[JP1/NPS構成定義]ウィンドウの[プリンタ]−[デフォルト情報に戻す]を選択してから,削除してください。[デフォルト情報に戻す]を実行しないでプリンタを削除した場合,仕様適合プリンタの検索時に存在しないプリンタが検索されることがあります。
(5) プリンタのポートの混在
1台のコンピュータ上に,印刷するポートが「#NPS_LPTx:」,「LPTx:」,および「EXP_LPTx:」のプリンタを混在させることはできません。混在させた場合,印刷できなくなります。
また,「LPTx:」ポートを使用するほかのプログラムと併用すると,印刷できなくなる場合があります。
(6) 印刷時のオプションについて
- Nアップ,両面印刷,または部数指定など,印刷時のオプションを指定できるプリンタでも,アプリケーションによっては,これらのオプションを使用できないことがあります。
また,オプションを指定できるプリンタでも,JP1/NPSでリモート印刷,リカバリ印刷,または印刷ジョブの操作などをした場合,指定したオプションが無効になったり,プリンタ障害が発生したりすることがあります。
- EMFスプーリングできるプリンタでも,印刷時にオプションを指定することで,印刷ジョブがRAWスプーリングされることがあります。
(7) ラインプリンタでの印刷続行について
ラインプリンタ系のプリンタでは,プリンタ障害発生時のプリンタ装置のバッファが保証されないプリンタがあります。したがって,リカバリ印刷時の印刷続行で正しく印刷できないことがあります。このため,ラインプリンタのリカバリ印刷は印刷続行以外のリカバリ印刷をしてください。
(8) プリンタ障害の検出について
- プリンタ障害を検出できない場合があります
データによって異なりますが,ページ数が少ない帳票を印刷する場合は,プリンタ障害を検出できないことがあります。また,プリンタ装置のメモリまたはディスクの容量が大きい場合,プリンタ装置によっては,プリンタ障害が発生してもプリンタ障害を通知できないことがあります。このような場合はリカバリ印刷できません。
- プリンタ障害が発生していない場合でも,プリンタ障害が検出されることがあります
印刷ジョブの最終ページを排出中に用紙切れなどの障害が発生した場合,プリンタ装置の機種によっては,最終ページが正しく排出されていても,プリンタ障害が検出されることがあります。
- 通知するプリンタ障害内容について
プリンタの機種または状態によって,実際の内容と通知される内容が異なる場合があります。
(9) DP300を通常モードで運用する場合のネットワーク構成について
DP300を通常モードで運用する場合は,次の設定が必要になります。正しく設定されていない場合,印刷はできますが,回線障害となります。
- プリントサーバがDNS(Domain Name System)で管理されている場合
DNSに登録するプリントサーバのホスト名には,プリントサーバのコンピュータ名を指定してください。
- プリントサーバがDNSで管理されていない場合
DP300に登録するホスト情報定義のホスト名には,プリントサーバのコンピュータ名を指定してください。
(10) 課金情報について
- 印刷するポートが「#NPS_XDPx:」の場合
プリンタの状態監視が非同期モードの場合,正しい課金情報が得られないことがあります。課金情報を得る場合は,プリンタの状態監視を同期モードにして運用してください。
- 印刷するポートが「#NPS_LPDx:」の場合
プリンタの状態監視が非同期モードまたは非監視モードの場合,正しい課金情報が得られないことがあります。課金情報を得る場合は,プリンタの状態監視を同期モードにして運用してください。
(11) 印刷中ジョブのキャンセルについて
キャンセルを実行するタイミングによって,キャンセルが受け付けられない場合があります。また,印刷中ジョブのキャンセルを受け付けた場合でも,キャンセルされなかったり,キャンセルに時間が掛かったりすることがあります。
(12) 印刷ジョブのプリンタ間の移動について
移動元と移動先のプリンタは同じプリンタ機種,同じプリンタドライバを使用してください。また,用紙の向きなどの設定も同じにしてください。
移動元と移動先で異なるプリンタを使用した場合,正しく印刷できなかったり,WindowsのPrint Spoolerサービスが停止したりすることがあります。
JP1/NPSで印刷ジョブをほかのプリンタに移動して印刷するための操作を,次に示します。
- [JP1/NPSマネージャ]ウィンドウで印刷ジョブをほかのプリンタへ移動またはコピーする
- リカバリ印刷時にほかのプリンタで印刷する
- 自動リカバリの他プリンタでの再印刷機能で,ほかのプリンタで印刷する
- ジョブの自動コピーオプション機能でほかのプリンタへ印刷ジョブをコピーする
- 仕分け配布機能でほかのプリンタへ印刷ジョブを配布する
(13) Windowsのサービスの回復操作について
JP1/NPSサービスの回復操作には,次の値を設定してください。
- OSがWindows 2000の場合
「何もしない」または「ファイルを実行する」
- OSがWindows XPまたはWindows Server 2003の場合
「何もしない」または「プログラムを実行する」
(14) WindowsのGuest アカウントについて
WindowsのGuest アカウントでJP1/NPSを運用したり印刷したりしないでください。WindowsのGuest アカウントでJP1/NPSを運用したり印刷したりした場合,JP1/NPSの動作を保証できません。
(15) JP1/NPSサービスについて
印刷時は,JP1/NPSサービスが開始している必要があります。JP1/NPSサービスが開始していないと,正しく印刷できません。
なお,システム起動時は,JP1/NPSサービスよりPrint Spoolerサービスが先に開始されます。プリンタキューに印刷ジョブがスプールされている状態でシステムを再起動すると,システム起動時JP1/NPSサービスが開始する前に印刷が始まってしまいますので注意してください。
(16) 印刷ジョブのプレビューについて
印刷ジョブをプレビューすると,印刷アプリケーションおよびプリンタドライバがスプールした印刷ジョブの印刷イメージを,ディスプレイ上に表示します。ディスプレイドライバとプリンタドライバとの能力,解像度などの違いから,表示される内容は,実際にプリンタに出力される用紙の内容と異なる場合があります。また,表示倍率によって表示される内容が異なる場合があります。
内容が異なる場合の例を次に示します。
- 罫線の太さが異なる,または罫線が表示されない
- 文字のフォントやサイズ,色,表示位置が異なる,または文字列の途中までしか表示されない
- 表示倍率を変更しても文字の倍率が変わらない
- 画像の色が異なる,または画像が表示されない
- 表示サイズが異なる,または表示範囲が異なる
(17) プリンタ情報およびポート情報の設定について
プリンタ情報やポート情報を設定,または変更する場合は,印刷ジョブが印刷中になっていないことを確認してください。印刷ジョブの印刷中にプリンタ情報やポート情報を設定,または変更した場合,JP1/NPSの動作を保証できません。
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