7.2.10 EMPTYを指定した要素の入出力

ELEMENT属性にEMPTYを指定した要素とItem要素を対応づける場合の入出力を次に示します。

<この項の構成>
(1) EMPTYを指定した要素の入力
(2) EMPTYを指定した要素の出力

(1) EMPTYを指定した要素の入力

ELEMENT属性のキーワードに「EMPTY」を指定した場合の要素の入力内容を表 7-8に示します。

表7-8 EMPTYを指定した要素の入力

Item要素のemptyValue属性,emptyContentValue属性,accessInfo属性入力XMLドキュメントCOBOLデータ項目(アクセス情報フラグ)の入力値
emptyValueemptyContentValueaccessInfo="yes"
××空要素type属性の指定によって,英数字と日本語はSPACE,数値はZERO※1
要素なしtype属性の指定によって,英数字と日本語はSPACE,数値はZERO※1
×空要素emptyContentValue属性の指定値
要素なしemptyValue属性の指定値※2
××空要素type属性の指定によって,英数字と日本語はSPACE,数値はZERO※1
(CBLXML-FLAG-EMPTY)
要素なしtype属性の指定によって,英数字と日本語はSPACE,数値はZERO※1
(CBLXML-FLAG-MISSING)
(凡例)
○:指定あり
×:指定なし
  • emptyValue属性とaccessInfo属性を同時に指定した場合,accessInfo属性の指定値が優先され,emptyValue属性の指定は無効となります。
  • emptyContentValue属性とaccessInfo属性を同時に指定した場合,accessInfo属性の指定値が優先され,emptyContentValue属性の指定は無効となります。
注※1
type属性の指定が"alphanumeric"または"national"の場合はSPACEが設定されます。
type属性の指定が"numeric","packed","binary","float",または"double"の場合はZEROが設定されます。
注※2
emptyValue属性の指定がない場合,emptyValue属性の省略値が設定されます。

(2) EMPTYを指定した要素の出力

ELEMENT属性のキーワードに「EMPTY」を指定した場合の要素の出力内容を表 7-9に示します。

表7-9 EMPTYを指定した要素の出力

Item要素のemptyValue属性,emptyContentValue属性,accessInfo属性COBOLデータ項目(アクセス情報フラグ)の出力値出力XMLドキュメント
emptyValueemptyContentValueaccessInfo="yes"
××emptyValue属性の指定値以外の値要素を出力する。
emptyValue属性の指定値※3省略可能な要素の場合は要素を出力しない。
省略できない要素の場合はemptyValue属性の指定値を出力する。※1
×emptyValue属性,emptyContentValue属性の指定値以外の値COBOLデータ項目に指定した値
emptyContentValue属性の指定値空要素
emptyValue属性の指定値省略可能な要素の場合は要素を出力しない。
省略できない要素の場合はemptyValue属性の指定値を出力する。※1
emptyContentValue属性とemptyValue属性が同じ指定値省略可能な要素の場合は要素を出力しない。
省略できない要素の場合は空要素を出力する。
××属性値(アクセス情報フラグにCBLXML-FLAG-OKを設定する)要素を出力する。
属性値(アクセス情報フラグにCBLXML-FLAG-EMPTYを設定する)空要素を出力する。
属性値(アクセス情報フラグにCBLXML-FLAG-MISSINGを設定する)省略可能な要素の場合は要素を出力しない。
省略できない要素の場合は要素値を出力する。※2
(凡例)
○:指定あり
×:指定なし
  • emptyValue属性とaccessInfo属性を同時に指定した場合,accessInfo属性の指定値が優先され,emptyValue属性の指定は無効となります。
  • emptyContentValue属性とaccessInfo属性を同時に指定した場合,accessInfo属性の指定値が優先され,emptyContentValue属性の指定は無効となります。
  • EMPTYに属性があり,その属性だけをAttrItem要素で対応づけてXMLドキュメントを出力する場合,空要素を出力する。
注※1
空要素タグの例

<ABC/>

注※2
countVar属性に"no"を指定したArray要素の直下に繰り返し要素をItem要素で対応づけて,アクセス情報フラグにCBLXML-FLAG-MISSINGを指定した場合は,省略できない要素であっても出力されません。
注※3
emptyValue属性の指定がない場合,emptyValue属性の省略値を設定します。