付録D.1 定義済み実体参照

入力するXMLドキュメントの定義済み実体参照は表D-1に従ってCOBOLデータ項目に入力されます。例えば,"&"の定義済み実体参照は"&"文字に変換されCOBOLデータ項目に入力されます。verbatim属性に"yes"を指定したItem要素に対応づけた要素や属性は,定義済み実体参照を示す文字列で入力されます。

cblxmlコマンドに-nopeconvオプションを指定して生成したCOBOL原始プログラムを使用して,XMLドキュメントを入力した場合は,COBOL adapter for XML 01-01までと互換のある動作で入力されます。

表D-1 XMLドキュメント入力時の定義済み実体と対応する文字

入力するXMLドキュメントの定義済み実体参照とそれに対応する文字参照COBOLデータ項目に入力される文字
-nopeconvオプション指定なし-nopeconvオプション指定あり
(COBOL adapter for XML 01-01までの動作互換)
verbatim指定なし(verbatim="no")の要素,属性の値verbatim="yes"指定ありの要素の値verbatim指定なし(verbatim="no")の要素,属性の値verbatim="yes"指定ありの要素(Group要素の子要素や子要素の属性を含む)
要素属性
&lt;&#60;<&lt;<&lt;&lt;
&gt;&#62;>&gt;>>>
&amp;&#38;&&amp;&&amp;&amp;
&apos;&#39;'&apos;'''
&quot;&#34;"&quot;""&quot;
注※
Group要素にverbatim="yes"指定のItem要素を対応づけたとき,Group要素の子要素に属性が宣言され,その値に"&quot;","&#34;"がある場合。

定義済み実体参照に対応する文字をXMLドキュメントに出力する場合,表D-2に従って要素,属性の値を変換してXMLドキュメントに出力します。verbatim属性に"yes"を指定したItem要素に対応づけた場合は,変換しないで出力されます。

cblxmlコマンドに-nopeconvオプションを指定して生成したCOBOL原始プログラムを使用して,XMLドキュメントを出力した場合は,COBOL adapter for XML 01-01までと互換のある動作で出力されます。

表D-2 XMLドキュメント出力時に変換する文字

対応づけた項目COBOLデータ項目の文字XMLドキュメントに出力する文字
-nopeconvオプション指定なし-nopeconvオプション指定あり
(COBOL adapter for XML 01-01までの動作互換)
verbatim指定なし(verbatim="no")の要素,属性の値verbatim="yes"指定ありの要素の値
要素
属性
<&lt;<<
>&gt;>>
&&amp;&&
'&apos;''
"&quot;""
注意事項
実体参照を入出力する場合,属性type="alphanumeric"を指定した項目だけで有効です。その他のtype属性値を指定した場合,動作は保証しません。