付録B.4 Windows Vista以降のOSで使用できない機能(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)

32bit版PC(x86) COBOL2002は,Windows Vista以降のOSとその他のWindowsでは,使用できる機能が異なります。ここでは,32bit版PC(x86) COBOL2002の機能のうち,Windows Vista以降のOSで使用できない機能について説明します。

<この項の構成>
(1) OLE2オートメーションサーバ機能
(2) CGIプログラム作成支援機能
(3) Windows Vista以降のOSで使用できないサービスルーチン

(1) OLE2オートメーションサーバ機能

(2) CGIプログラム作成支援機能

(1),(2)の機能を使用し,32bit版PC(x86) COBOL2002 02-00未満のバージョンで作成したアプリケーションや,Windows Vista以降のOS以外で作成したアプリケーションも,Windows Vista以降のOSで動作できません。その場合,実行時エラーとなります(アウトオブプロセスサーバは,ファイルサーバ自体のレジストリ登録でエラーとなります)。

(3) Windows Vista以降のOSで使用できないサービスルーチン

Windows Vista以降のOSでは使用できないサービスルーチンを次に示します。

表B-1 Windows Vista以降のOSでは使用できないサービスルーチン

項番サービスルーチン名説明
1CBLADDPAIRCGIリストの最後に「名前」と「値」の対を追加する。
2CBLCGIINIT受け取ったフォーム情報からCGIリストを作成する。
3CBLCGITRACECGIプログラムの作成を支援する。サービスルーチンのトレース情報をファイルに出力する。
4CBLCONVERTTEXTテキスト文字列を実体参照形式に変換し,出力する。
5CBLCREATELISTCGIリストを新たに作成する。
6CBLDELETEPAIRCGIリストの現在のポイント位置の「名前」と「値」の対を削除する。
7CBLDESTROYLISTCGIリストを削除し,領域を解放する。
8CBLDISPLAYTEXTテキスト文字列を出力する。
9CBLENDREPEATCGIリストにHTML拡張言語で使用する。終端インジケータを追加する。
10CBLFILLTEMPLATEHTMLテンプレートをインタプリットし,動的なWebページを出力する。
11CBLFINDNEXTPAIRCGIリストの,次のポイント位置から「名前」をキーにして検索し,「値」を取得する。
12CBLFINDPAIRCGIリストの先頭ポイント位置から「名前」で検索し,「値」を取得する。
13CBLGETENV環境変数の値を取得する。
14CBLGETPAIRCGIリストの現在のポイント位置から「名前」と「値」の対を取得する。
15CBLGETPAIRNEXTCGIリストの現在のポイント位置から「名前」と「値」の対を取得し,ポイント位置を進める。
16CBLHTMLBEGINHTMLの先頭部分を出力する。
17CBLHTMLENDHTMLの終端部分を出力する。
18CBLLISTCOUNTCGIリストから「名前」と「値」の対の数を取得する。
19CBLPRINTENVCGI環境変数の値をHTML形式で出力する。
20CBLPRINTLISTCGIリストの内容をHTML形式で出力する。
21CBLSENDERRORエラーメッセージをHTML形式で出力する。