次の手順に従ってServer - Scanの環境を設定してください。
- システム管理者のユーザアカウントでログオンします。
- Object Serverサービスを起動してください。Object Serverサービスの起動方法についてはマニュアル「Groupmax Object Server Version 6システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
Object Serverサービスが起動されていないと,管理者へのメール宛先の妥当性がチェックできません。
- 「スタート」メニューの「プログラム」の「Groupmaxサーバ」から「Groupmax Server - Scanセットアップ」を選択します。
Server - Scanセットアップダイアログが表示されます。
![[図データ]](figure/zu030100.gif)
- 使用するウイルスチェックエンジンを選択します。Groupmax Server - Scan Version 7では,トレンドマイクロ社製のウイルスチェックエンジンだけをサポートしています。「Trend Micro」を選択してください。
- Server - Scanがウイルスチェック処理で使用する作業用フォルダ(ディレクトリ)を次のように指定してください。
- <ディスクのドライブ名>:ディレクトリ名
デフォルト値として,<Server - Scanインストールディレクトリ>¥spoolが設定されています。
デフォルト値と違う名称を指定する場合は,半角なら150文字,全角なら75文字以内で指定してください。なお,ディレクトリ名に「全角英大文字」は使用しないでください。
また,指定するディレクトリは作成済みで,かつ空き状態(ディレクトリ下にファイル及びディレクトリが存在しない状態)でなければなりません。
作業用フォルダをデフォルト値以外に設定する場合は,Address Serverサービスを停止してください。Address Serverサービスが動作中の場合は設定できません。
この項目の「参照」ボタンをクリックすると,次のダイアログが表示されます。
![[図データ]](figure/zu030200.gif)
ディレクトリを選択して,「OK」を選択してください。ネットワークコンピュータは表示されますが,選択できません。
- Server - Scanがウイルス感染ファイルを検出した場合の処置を選択します。
- 「メール,掲示板記事の処置」
- 感染ファイルを含むメールあるいは掲示板記事の処置方法を選択します。
- 「破棄(R)」
- 感染ファイルを含むメールあるいは掲示板記事を破棄します。
- 「ウイルスを駆除して配信(C)」
- 感染ファイルからウイルスを駆除して処理(メールの配信あるいは掲示板記事の掲示)を続行します。感染ファイルが圧縮されたファイル中に存在した。あるいは未知なウイルスに感染していた場合,駆除処理は失敗します。この場合,本指定を選択していても「破棄」処理を行います。
- 「感染ファイルの処置」
- 検出した感染ファイルを隔離(保存)するか否かを選択します。
- 「感染ファイルの削除(D)」
- Server - Scanがウイルスチェック処理のためにコピーした感染ファイルを,隔離しないで削除します。
- 「特定フォルダへの隔離(S)」
- Server - Scanがウイルスチェック処理のためにコピーした感染ファイルを,指定したフォルダ(隔離用ディレクトリ)に隔離(保存)します。
- 隔離用ディレクトリを次のように指定してください。
- <ディスクのドライブ名>:ディレクトリ名
- デフォルト値として,<Server - Scanインストールディレクトリ>¥saveが設定されています。デフォルト値と違う名称を指定する場合は,半角なら150文字,全角なら75文字以内で指定してください。なお,ディレクトリ名に「全角英大文字」は使用しないでください。また,指定するディレクトリは作成済みで,かつ空き状態(ディレクトリ下にファイル及びディレクトリが存在しない状態)でなければなりません。この項目の「参照」ボタンをクリックすると,「作業用フォルダ」と同様のディレクトリ選択のダイアログが表示されます。ディレクトリを選択して,「OK」を選択してください。
- Server - Scanがウイルス感染ファイルを検出した場合の通知方法を選択します。次に示す4つの通知方法は,複数個同時に選択することができます。
- 「Groupmax Address Server Consoleウィンドウへの表示(A)」
- Groupmax Address Server Consoleウィンドウへ,ウイルス感染ファイルを検出した旨のメッセージを表示します。
- この指定をする場合は,Address Serverがインストールされていなければなりません。
- また,Address Serverサービスの「デスクトップとの対話をサービスに許可」を設定してください。
- Windows 2008使用時は,「付録D.1 Groupmax Address Consoleウィンドウの表示」を参照してください。
- 「管理者へ(M)」(メールの送信)
- Mail Serverのメール機能を使用して管理者にメールを送信します。
- この指定をする場合は,Mail Serverがインストールされていなければなりません。
- この指定をする場合,「宛先登録...」ボタンをクリックしてください。次に示す宛先登録ダイアログが表示されます。
![[図データ]](figure/zu030300.gif)
- 「宛先(A)」を入力して,「種別(K)」を選択し,「追加」ボタンを選択してください。
- 必要な管理者の登録が済んだら,「OK」を選択してください。
- 「ファイル所有者へ(F)」(メールの送信)
- Mail Serverのメール機能を使用してファイルの所有者にメールを送信します。
- この指定をする場合は,Mail Serverがインストールされていなければなりません。
- ファイルの所有者がE-Mailアドレスのユーザの場合にもメールを送信する場合は,「E-Mailユーザへ通知する(I)」を設定してください。E-Mailアドレスのユーザへはメールを送信しない場合は,「E-Mailユーザへ通知する(I)」の設定を解除してください。
- 「送信者として使用するニックネーム(N)」
- Server - Scanがウイルス感染検出通知メールを送信するときに送信者として使用するニックネームを指定します。Server - Scanが存在するMail Server上にメールボックスを持つServer - Scan専用のユーザを新規に作成し,そのニックネームを指定してください。「管理者へ(M)」及び「ファイル所有者へ(F)」のどちらか一方,又は両方を選択した場合に指定してください。
- アドレス管理ドメインがMail-SMTPを使用している運用の場合(インターネットや他のアドレス管理メインなどの外部とやりとりがある場合)は,指定するニックネームのユーザにはE-Mailアドレスを設定してください。E-Mailアドレスが設定されていないユーザのニックネームを指定すると,E-Mailアドレスの管理者及びE-Mailアドレスのファイル所有者へのウイルス感染検出通知メールは送信されません(「E-Mailユーザへ通知する(I)」を設定している場合も送信されません)。
- 注意
- この項目で指定したニックネームのユーザは,Server - Scanがウイルス感染検出通知メールの送受信に使用しますので,通常のメールの送受信には使用しないでください。このニックネームのユーザの送信ログ及び受信メールは,Server - Scanにより自動的に削除されます。
- 「アプリケーションの起動(P)」
- ウイルス感染ファイルの検出をトリガとして,アプリケーションプログラムを起動する場合に,アプリケーションプログラムのファイル名とアプリケーションプログラムに渡す引数を指定してください。なお,ファイル名はフルパス名で指定し,アプリケーションプログラムに渡す引数が存在しない場合は,省略できます。
- なお,引数にServer - Scanが用意した変数を指定することにより感染ファイル検出時の詳細情報を,アプリケーションプログラム側で参照することができます。参照方法および指定できる変数は,「付録C アプリケーションプログラムから参照できる変数名一覧」を参照してください。
- この項目の「参照」ボタンをクリックすると,次に示すダイアログが表示されます。
![[図データ]](figure/zu030400.gif)
- ファイルを選択して,「開く」を選択してください。
- なお,指定したアプリケーションプログラムがダイアログを表示するプログラムの場合は,Server - Scanサービスの「デスクトップとの対話をサービスに許可」を設定してください。
- 「OK」を選択すると有効化オプション選択ダイアログが表示されます。
![[図データ]](figure/zu030500.gif)
- 「はい(Y)」または「いいえ(N)」を選択するとServer - Scanの環境設定を終了します。
Groupmax Server - Scan V3からGroupmax Server - Scan V5,V6またはV7にバージョンアップした場合の注意
ファイル所有者への通知メールの文章をカスタマイズするファイルが継承されません。必要な場合はファイルの内容をコピーしてください。通知メールの形式については付録Aを参照してください。
Server - Scanバージョン | ファイル名 | 用途 |
---|
V3 | <インストールディレクトリ>¥opt¥mailmsg.txt | 破棄通知 |
V5,V6,V7 | <インストールディレクトリ>¥opt¥jsdmailb.txt | 破棄通知 |
<インストールディレクトリ>¥opt¥jscmailb.txt | 駆除通知 |