Server - Scanの環境を設定する場合は,Object Serverサービスが動作している状態で行なってください。Object Serverサービスが起動されていないと,管理者への通知メールの宛先の妥当性がチェックできません。Object Serverサービスの起動方法についてはマニュアル「Groupmax Object Server Version 6システム管理者ガイド」を参照してください。
Server - Scanの環境設定完了後,Server - Scanサービスを起動しないでMail Serverを起動すると,メールがウイルスチェック待ちで停止してしまいます。Server - Scanの環境設定を実行した場合は,Mail Serverを起動する前にServer - Scanサービスを起動してください。
Groupmax Server - Scan V3からGroupmax Server - Scan V5,V6またはV7にバージョンアップした場合の注意
ファイル所有者への通知メールの文章をカスタマイズするファイルが継承されません。必要な場合はファイルの内容をコピーしてください。通知メールの形式については付録Aを参照してください。
Server - Scanバージョン | ファイル名 | 用途 |
---|---|---|
V3 | /var/opt/SrvScan/opt/mailmsg.txt | 破棄通知 |
V5,V6,V7 | /var/opt/SrvScan/opt/jdsmailb.txt | 破棄通知 |
/var/opt/SrvScan/opt/scmailb.txt | 駆除通知 |
登録文書をウイルスチェックする場合に,ウイルス検出時の通知方法として「管理者へのメール送信」または「ファイル所有者へのメール送信」の設定で運用する時は,付録Aを参照して通知メールの文章をカスタマイズしてください。
表3-1 Server - Scanの環境設定項目
項番 | 項目 | 設定内容 | |
---|---|---|---|
1 | 作業用ディレクトリ名 | Server - Scanがウイルスチェック処理で使用する作業用のディレクトリの名称をフルパス名で設定します。 | |
2 | ウイルス検出時の処置 | ウイルスに感染したファイルを検出した場合の処置方法について設定します。 | |
2.1 | メール,掲示板記事,登録文書の処置 | ウイルスに感染したファイルを含むメール,掲示板記事及び登録文書中のウイルスに感染しているファイルを「破棄」するか「駆除」かを設定します。 | |
2.2 | 感染ファイルの処置 | ウイルスに感染したファイルを「削除する」か「隔離する」かを設定します。 | |
3 | 隔離用ディレクトリ名 | ウイルスに感染したファイルを隔離するためのディレクトリを設定します。項番2.2.の設定で「削除する」と設定した場合は,隔離用ディレクトリ名の設定は不要です。 | |
4 | ウイルス検出時の通知方法 | ウイルスに感染したファイルを検出した場合の通知方法について設定します。 | |
4.1 | Groupmax Address Server Consoleウィンドウへの表示 | ウイルスに感染したファイルを検出した旨のメッセージを,Groupmax Address Server Consoleウィンドウへ表示するか否かを設定します。 | |
4.2 | 管理者へのメール送信 | ウイルスに感染したファイルを検出した旨のメールを送信する管理者の宛先を設定します。最大10件設定できます。E-Mailアドレスの宛先も設定できます。 | |
4.3 | ファイル所有者へのメール送信 | ウイルスに感染したファイルを検出した旨のメールを,ファイル所有者に送信するか否かを設定します。また,ファイル所有者がE-Mailユーザの場合にメールを送信するか否かを設定します。 | |
4.4 | 送信者として使用するニックネーム | 項番4.2または4.3でメールを「送信する」と設定した場合,Server - Scan自身が送信者として使用するニックネームを設定します。このニックネームは,Server - Scanが動作しているサーバのMail Serverにメールボックスを持つユーザとして登録されているニックネームでなければなりません。 | |
4.5 | 起動するアプリケーションプログラム | ウイルスに感染したファイルを検出した場合に起動するアプリケーションプログラムのファイル名とプログラムに渡す引数を設定します。ファイル名はフルパス名で設定します。アプリケーションプログラムを起動しない場合に設定は不要です。 |
次の手順に従ってServer - Scanの環境を設定してください。
環境変数名 | 設定内容 |
---|---|
XODDIR | Object Serverのホームディレクトリのフルパス名 |
XODCONFPATH | Object Serverの共通定義ファイルxodrcが格納されているディレクトリのフルパス名 |
GSS_SETUPコマンドを実行すると,メッセージが表示され始めます。設定する環境に応じて,メッセージに応答してください。
表示されるメッセージと応答方法を次に示します。
・ウィルスチェックエンジン:Trend Micro
・作業用ディレクトリ :/var/opt/SrvScan/spool
・ウイルス検出時の処置
メール,掲示板記事,登録文書の処置:破棄
感染ファイルの処置:特定ディレクトリへの隔離
隔離用ディレクトリ:/var/opt/SrvScan/save
・ウィルス検出時の通知方法
Groupmax Address Server Consoleウィンドウ
への表示:No
管理者へメールを送信 :No
ファイル所有者へメールを送信 :No
送信者として使用するニックネーム:-
起動するアプリケーション :-
表示内容を確認後,改行キーを入力してください。
=>
1 設定情報の変更
2 設定情報の表示
e 終了
=>
1 ウィルスチェックエンジン
2 作業用ディレクトリ
3 ウィルス検出時のメール,掲示板記事,登録文書の処置
4 ウィルス検出時の感染ファイルの処置
5 ウィルス検出時の通知方法
e 終了
=>
1 Trend Micro
=>
・/var/opt/SrvScan/spool
を仮定します。
=>
1 破棄
2 ウィルスを駆除して配信(駆除失敗時は破棄)
=>
1 感染ファイルを削除
2 特定ディレクトリへ隔離
=>
・/var/opt/SrvScan/save
を仮定します。
=>
1 Groupmax Address Server Consoleウィンドウへの表示
2 管理者へのメール送信
3 ファイル所有者へのメール送信
4 送信者として使用するニックネーム
5 起動するアプリケーションプログラム
e 終了
=>
メッセージを表示しますか?[デフォルト=○]
1 表示する
2 表示しない
=>
1 送信する
2 送信しない
=>
1 管理者の宛先を追加
2 管理者の宛先を削除
3 管理者の宛先一覧を表示
e 終了
=>
入力形式 => x,yyyyyyyy
x:種別
n - ニックネーム
s - 共用メールボックス
e - E-Mailアドレス
yyyyyyyy:宛先名
追加する宛先の入力がすべて終わったら,改行キーだけを入力してください。
=>
No. 種別 名称
1 n xxxxxxxx
2 s xxxxxxxx
:
9 e xxxxxxxx
10 n xxxxxxxx
e 終了
=>
No. 種別 名称
1 n xxxxxxxx
2 s xxxxxxxx
:
9 e xxxxxxxx
10 n xxxxxxxx
表示内容を確認後,改行キーを入力してください。
=>
1 送信する(E-Mailユーザを含む)
2 送信する(E-Mailユーザは除く)
3 送信しない
=>
[デフォルト=○○○○]
=>
改行キーだけを入力すると,
・/xxxx/xxxx
を仮定します。起動しない場合はスラッシュ(/)だけを入力してください。
=>
・ウィルスチェックエンジン:Trend Micro
・作業用ディレクトリ :/xxxx/xxxx
・ウィルス検出時の処置
メール,掲示板記事,登録文書の処置:破棄
感染ファイルの処置 :特定ディレクトリへの隔離
隔離用ディレクトリ :/var/opt/SrvScan/save
・ウィルス検出時の通知方法
Groupmax Address Server Consoleウィンドウ
への表示:Yes
管理者へメールを送信:Yes
宛先 - No. 種別 名称
1 n xxxxxxxx
2 s xxxxxxxx
:
9 e xxxxxxxx
10 n xxxxxxxx
ファイル所有者へメールを送信
:Yes (E-Mailユーザを含む)
送信者として使用するニックネーム:xxxxxxxx
起動するアプリケーション :/xxxx/xxxx
表示内容を確認後,改行キーを入力してください。
=>