2.3.4 edit_format
(1) 機能
(2) 説明
プロンプト「smtpmng>」にサブコマンドのedit_formatを入力すると,次のようなメニューメッセージが表示されて,プロンプトが「edit_format>」に変わります。メニュー番号「3」またはサブコマンドの省略形「ef」を入力しても同じ結果になります。
次にedit_formatの実行例を示します。
smtpmng> edit_format
設定する項目の番号を入力して下さい。
0. 設定項目一覧の表示
1. 現在の設定値の表示
2. 送信メールの書式に関する設定
3. 受信メールの書式に関する設定
99. edit_formatサブコマンドの終了
edit_format>
- プロンプト「edit_format>」の状態で,送信メールの書式に関する設定を行う場合にはメニュー番号「2」を,受信メールの書式に関する設定を行う場合にはメニュー番号「3」を入力してください。次に,メニュー番号「2」または「3」を入力した場合の詳細を説明します。
- メニュー番号2を入力した場合
- メニュー番号「2」を入力すると,さらに送信に関するサブメニューが表示されて,プロンプトが「edit_sendformat>」に変わります。
edit_format> 2
設定する項目の番号を入力して下さい。
0. 設定項目一覧の表示
1. 現在の設定値の表示
2.送信文字コード(主題,本文,ファイル名) (send_code)
3.半角仮名文字送信制御(kana_mode)
4.ロングファイル名の設定(long_fname)
5.リッチテキストファイル送信制御(send_rtf_body)
6.Internet送信モード(sendflag)
7.Internet送信者アドレス(send_envelope_from)
8.Message-IDフォーマット(msgid_mode)
9.受信者名公開(send_header_recipients_disclosure)
10.Content-Typeマッピングテーブル
11.送信者(send_header_sender)
12.コメント(send_header_comment)
99.edit_sendformatサブコマンドの終了
edit_sendformat>
- プロンプト「edit_sendformat>」の状態で,メニュー番号「2」から「12」のどれかを入力してください。メニュー番号を入力すると,次のように現在の設定値を表示してから,変更値と確認(Yes/No)の入力を求めてきます。また,設定項目によっては続けて関連項目を設定します。
edit_sendformat> 2 [送信文字コード]
送信文字コードの設定:
次の文字列を指定してください。
"jis" : JISコード
"sjis" : SJISコード
"euc" : EUCコード
"mime" : MIMEを使用
現在の設定値(SEND_CODE) -> jis
変更する値 (SEND_CODE) -> mime
設定しますか?(Yes/No) Yes
- メニュー番号3を入力した場合
- edit_formatで,メニュー番号「3」を入力すると,さらに受信に関するサブメニューが表示されて,プロンプトが「edit_recvformat>」に変わります。
edit_format> 3
設定する項目の番号を入力してください。
0.設定項目一覧の表示
1.現在の設定値の表示
2.受信文字コード(主題,本文,ファイル名)(recv_code)
3.BCC受信者(bcc_recipients)
4.MIME構造情報ファイルの設定(mime_structure)
5.S/MIMEメールの受信方法の設定(secure_mime)
6.リッチテキスト本文連携情報の受信制御(recv_rtf_body_flag)
7.テキスト添付ファイルの文字変換(recv_text_file)
8.分割メールの受信制御(recv_message_partial)
9.送信者(recv_originator)
10.送信者のマッピング制御(recv_originator_mapping)
11.MIMEヘッダの解析(mime_header_analyze)
12.本文添付ファイル化の設定(recv_text_honbun)
99.edit_recvformatサブコマンドの終了
edit_recvformat>
- プロンプト「edit_recvformat>」にメニュー番号「2」から「12」のどれかを入力してください。メニュー番号を入力すると,次のように現在の設定値を表示してから,変更値と確認(Yes/No)の入力を求めてきます。
edit_recvformat> 2 [受信文字コード]
受信文字コードの設定:
次の文字列を指定して下さい。
"jis" : JISコード
"sjis" : SJISコード
"euc" : EUCコード
現在の設定値(RECV_CODE) -> jis
変更する値 (RECV_CODE) -> sjis
設定しますか?(Yes/No) Yes
プロンプト「edit_sendformat>」または「edit_recvformat>」に「99」を入力するとサブニューを終了し,edit_formatのメニューが表示されプロンプトが「edit_format>」に変わります。
また,プロンプト「edit_format>」に「99」を入力するとサブコマンドを終了し,メインメニューが表示されプロンプトが「smtpmng>」に変わります。
(3) edit_sendformatで設定する値
edit_sendformatで設定できる値は次の17種類です。
- 送信文字コード(主題,本文,ファイル名)(send_code)
指定する文字コードに従って主題,添付ファイル名,本文およびE-mailコメントを変換します。次のどれかを指定できます。指定する値と対応する文字コードは,次のとおりです。なお,送信文字コードにmimeを指定した場合は,添付ファイル名およびE-mailコメントはBase64形式でエンコードされます。それ以外を指定した場合は,uuencode形式でエンコードされます。デフォルトは,mimeです。
- mime
- MIME
- jis
- JISコード
- sjis
- SJISコード
- euc
- EUCコード
- 注意
- E-mailコメントを生成する場合にはmimeを設定してください。SEND_CODE=mime以外の場合,以下の現象が発生する場合があります。
- SEND_CODE=mime以外で運用する場合には,送信時にコメントを生成しないようにしてください。コメントを生成しないようにする手順については,「6.5.22 E-mailアドレスにコメントをつけないようにしたい」を参照してください。
- MIME主題分割送信制御(mime_subject)
MIME形式でメールを送信する場合に,主題をエンコードすると長くなるときに複数行に主題を分割して送信するか,主題を1行のままで送信するかを指定します。デフォルトは,splitです。この設定項目は,send_codeで"mime"を選択した場合だけ,関連項目として設定できるようになります。
- split
- 主題を複数行に分割してMIMEエンコードします。
- no_split
- 主題を1行のままMIMEエンコードします。
- 注意
- 主題全体がASCII文字のみで指定されている場合には,MIME形式でエンコードしません。また,複数行に分割せず1行で生成します。
- 添付ファイル名の分割送信制御(split_fname)
MIME形式でメールを送信する場合に,長い添付ファイル名を複数行に分割して送信するか,ファイル名を1行のままで送信するかを指定します。デフォルトは,no_splitです。この設定項目は,send_codeで"mime"を選択した場合だけ,関連項目として設定できるようになります。
- no_split
- 添付ファイル名を1行のままMIMEエンコードにします。
- split
- 添付ファイル名を複数行に分割してMIMEエンコードします。
- 注意
- 添付ファイル名全体がASCII文字のみで指定されている場合には,MIME形式でエンコードしません。また,複数行に分割せず1行で生成します。
- BASE64エンコード制御(send_base64_encode)
MIME形式でメールを送信する場合に,主題および添付ファイル名をBase64エンコードする時のエンコード方法を指定します。デフォルトは,allです。この設定項目は,send_codeで"mime"を選択した場合だけ,関連項目として設定できるようになります。
- part
- 主題や添付ファイル名の先頭にASCII文字がある場合にはその部分をBase64エンコードしません。また,拡張子の部分についてもBase64エンコードしません。
- all
- 主題や添付ファイル名の全体をBase64エンコードします。
- 注意
- 主題全体や添付ファイル名全体がASCII文字のみで指定されている場合には,Base64エンコードしません。
- 半角仮名文字送信制御(kana_mode)
メールに半角仮名文字が含まれている場合に,半角仮名文字のまま送信するか,全角仮名文字に変換して送信するかを指定します。デフォルトは,convertです。
- convert
- 主題,本文,および添付ファイル名に含まれている半角仮名文字を全角仮名文字に変換してメールを送信します。
- noconv
- 半角仮名文字を全角仮名文字に変換しません。
- 注意
- convertの設定では,メール受信した添付ファイル名の中の半角仮名文字,およびメール受信したテキスト形式(Content-Type: text/~で,文字コードがSJIS以外)の添付ファイルの中にある半角仮名文字も変換対象となります。
- ロングファイル名の設定(long_fname)
Groupmaxユーザが送信したメールに添付ファイルがある場合に,添付ファイル名をロングファイル名のままインターネットに送信するか,DOS形式ファイル名(8.3形式)に変換して送信するかを指定します。デフォルトは,send_allowです。
- send_allow
- インターネット送信時の添付ファイル名としてロングファイル名を使用します。
- send_deny
- インターネット送信時の添付ファイル名としてDOS形式(8.3形式)のファイル名を使用します。
- リッチテキストファイル送信制御(send_rtf_body)
インターネットに送信するときに,リッチテキスト本文を添付ファイルにして送信するかどうかを指定します。デフォルトは,rtf_denyです。
- rtf_deny
- インターネット送信時にリッチテキスト本文を送信しません。
- rtf_allow
- インターネット送信時にリッチテキスト本文を添付ファイルにして送信します。
- このメールを受信した他社メーラでは本文と同じ内容のファイル(ファイル名:RFB1.rtf)が添付されます。また,他のGroupmaxドメインで受信した場合でも,リッチテキスト本文連携情報を無視する設定の場合には,添付ファイルとして受信されます。
- 注意
- なお,S/MIMEメールについては必ずリッチテキスト本文が添付されます。この時,Mail - SMTPで署名済みのメールからリッチテキストを削除すると改竄となってしまう為,リッチテキスト送信制御の設定(send_rtf_body)にrtf_denyが設定されている場合でも,リッチテキストが添付されるようになっています。
- MIME構造情報を添付ファイルにして受信処理を行う設定(mime_structure =on)を行っている場合に,インターネットから,リッチテキスト本文付きのメールが受信され,代行受信によって再度インターネットに送信されるメールについては本設定で,リッチテキストの送信制限でrtf_denyが設定されている場合でもリッチテキスト本文付きのメールが送信されます。
- リッチテキスト本文連携情報の送信制御(send_rtf_body_flag)
インターネット送信時にリッチテキスト本文を添付ファイルにして送信する場合に,その添付ファイルがリッチテキスト本文であることを示す連携情報をMIMEヘッダに記述するかどうかを指定します。連携情報を入れることによりリッチテキスト本文のドメイン間連携を行うことができます。デフォルトは,send_inlineです。この設定項目は,リッチテキストファイル送信制御(send_rtf_body)で"rtf_allow"を選択した場合だけ,関連項目として設定できるようになります。
- send_inline
- リッチテキスト本文を添付ファイルにして送信する場合に,連携情報を入れます。
- send_attach
- リッチテキスト本文を添付ファイルにして送信する場合に,連携情報を入れません。
- 注意
- 本設定は,SEND_CODE = mimeかつSEND_RTF_BODY = rtf_allowの時だけ有効となります。
- リッチテキスト本文の連携情報を基にリッチテキストの連携ができるのは送信側および受信側のメールシステムがMail - SMTP Version 6以降の場合だけです。
- MIME構造情報を添付ファイルにして受信処理を行う設定(mime_structure =on)を行っている場合に,インターネットから,リッチテキスト本文付きのメールが受信され,代行受信によって再度インターネットに送信されるメールについては,本設定でリッチテキスト本文連携情報を追加したり削除したりすることはできません。
- Internet送信モード(sendflag)
Groupmaxユーザが送信したメールが配信エラーになった場合にSendmailからのエラーメールをGroupmaxユーザに返信するかどうかを設定します。この設定値でSendmailのプロトコル上の送信者アドレス(MAIL FROM)に指定する値を制御します。デフォルトは,normalです。
- normal
- Sendmailのプロトコル上の送信者アドレスにsend_envelope_fromの設定値を指定します。Sendmailがメールの配信に失敗したときには,send_envelope_fromで指定した宛先に対してエラーメールが返信されます。
- 注意
- SEND_ENVELOPE_FROMに"<>"(指定なし)を設定している場合は,normalを設定できません。
- return
- Sendmailのプロトコル上の送信者アドレスにメールを送信したGroupmaxユーザのE-mailアドレスを指定します。Sendmailがメールの配信に失敗したときに,メールを送信したGroupmaxユーザに対してエラーメールが返信されます。
- エラーレポート送信時のInternet送信者(send_x400report_mail_from)
Mail Serverからエラーレポートが返信された場合にSendmailへ送信する際のエンベロープ送信者のアドレスのマッピング方法を設定します。デフォルトは,originatorです。この設定項目はsendflagの設定をすると関連項目として設定できるようになります。
- originator
- エラーレポートの送信者(originator)に指定されているアドレスをエンベロープ送信者にマッピングします。
- send_env_from
- SEND_ENVELOPE_FROMの設定値をエンベロープ送信者のアドレスにマッピングします。
- 注意
- インターネットのメール送信者が受け取るエラーメールの送信者はMail - SMTPがエラーを返信した場合にはSEND_ENVELOPE_FROMの値と受信できなかった受信者と異なる場合があります。受信できなかった受信者のアドレスはエラーメール中に記載されるため,send_env_fromを設定することを推奨します。
- 注意
- sendflagにnormalが設定されている場合は,設定値によらずSEND_ENVELOPE_FROMの設定値がエンベロープ送信者のアドレスにマッピングされます。
- Internet送信者アドレス(send_envelope_from)
Sendflagにnormalが指定されている場合にSendmailのプロトコル上の送信者アドレス(MAIL FROM)に指定するE-mailアドレスを指定します。この設定値により,Sendmailがメールの配信に失敗した場合に,エラーメールを受け取るE-mailアドレスを指定することができます。また,Mail - SMTPが受信できなかったときに返信するエラーメールの送信者として指定するE-mailアドレスを使用します。デフォルトはrootです。なお,デフォルト値ではドメイン名を指定していません。この場合,Sendmailでドメイン名が付加されます。
ドメインパートまで指定することを推奨します。
"<>"(指定なし)を設定することも可能です。
- 注意
- SEND_ENVELOPE_FROMを設定した場合,すでにsmqにキューイングされているメール(Sendmailへの送信待ちになっているメール)には適用されません。
- SEND_ENVELOPE_FROMの設定が有効になるのは,SEND_ENVELOPE_FROMを設定した後に,Mail - SMTPの再起動後にsmtp_gwによって送信されるメールからです。
SEND_ENVELOPE_FROMに指定したE-mailアドレスのメールボックスを作成することは推奨しません。SEND_ENVELOPE_FROMに指定したE-mailアドレス宛のエラーメールを受信した際に,メールボックスが存在しない場合には,エラーメールの返信を抑止しています。詳細については「付録D.4 その他の注意事項(19) ループメールの検知について」を参照してください。メールボックスを作成して運用する場合の注意事項は以下のとおりです。
- 注意
- Mail - SMTPが返信したエラーメールが受信できなかった場合に返信されるエラーメールはSEND_ENVELOPE_FROMに指定したE-mailアドレスのメールボックスに受信します。また,SENDFLAG=normalの場合は,Groupmaxユーザから送信したメールに対して返信されるエラーメールもSEND_ENVELOPE_FROMのメールボックスに受信します。環境によっては大量のエラーメールを受信することがありますので,定期的にメールを削除する等の自動削除運用を検討してください。詳細はマニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows 用)「5.6.1 アプリケーション情報の設定」-「(2) UAの設定」を参照してください。
- 注意
- SEND_ENVELOPE_FROMに"<>"を設定した場合,SENDFLAGには"return"が自動的に設定されます。SEND_ENVELOPE_FROMに"<>"以外を設定した場合,SEND_HEADER_FROMの設定値が自動的に削除されます。
- Internet送信者ヘッダアドレスの設定(send_header_from)
Mail-SMTPでメール受信不可のためエラーメールを返信する場合に,またはMail Serverからエラーレポートが返信された場合(ただしsend_x400report_mail_from設定値がsend_env_fromの時),Sendmailへ送信する際のFromヘッダに指定するE-mailアドレスを設定します。この設定項目はsend_envelope_fromで"<>"を設定すると関連項目として設定できるようになります。
ドメインパートまで指定することを推奨します。
デフォルトは,send_envelope_fromの値を"<>"に変更する前のsend_envelope_fromの値です。
- Message-IDフォーマットの設定(msgid_mode)
Groupmaxユーザからインターネットにメールを送信する場合に生成する"Message-ID"のフォーマットを指定します。デフォルトは,rfc1327です。
- rfc1327
- "Message-ID"をrfc1327フォーマットで生成します。
- 生成される"Message-ID"フォーマットの例を示します。
- (例)
- <XNM$s$6$1$2$U$5$3$4$A$123456@domain-part>
- rfc822
- "Message-ID"をrfc822フォーマットで生成します。
- 生成される"Message-ID"フォーマットの例を示します。
- (例)
- <200412190356.TAA00001@dom1.dom2>
- 注意
- rfc1327を指定する場合,上記のdomain-part部分はメールを送信したGroupmaxユーザのE-mailアドレスのドメイン名を採用しています。このため,インターネットにメールを送信するGroupmaxユーザについてはE-mailアドレスを登録することを推奨します。
- 受信者名公開(send_header_recipients_disclosure)
Integrated DesktopクライアントおよびWWW Desktopクライアントからメールを送信する際に,送信属性として指定された受信者名公開オプションにより,メールの受信者ヘッダの生成方法を指定します。デフォルトはtrueです。
- true
- メール送信時に指定された受信者種別(TO/CC)でメール送信します。
- false
- メールを送信する際に,受信者名公開オプションに「非公開」が指定されている場合には,全ての受信者種別(TO/CC)をBCCにしてメールを送信します。
- Content-Typeマッピングテーブル
Mail - SMTPではMIME形式のメールを送信する際に添付ファイルがある時にはContent-Type: application/octet-streamにマッピングしています。ここでは,添付ファイルの拡張子からContent-Typeをマッピングするための設定内容を表示,変更します。
- 注意
- Content-Typeのマッピング機能は,S/MIMEメールおよびMIME構造情報があるメールには適用されません。
プロンプト「edit_sendformat>」に「10」を入力すると,Content-Typeマッピングテーブル設定サブメニューが表示されて,プロンプトが「update_mapfile>」に変わります。
edit_sendformat> 10
Content-Typeマッピングテーブル設定
設定する項目の番号を入力してください。
0.テーブルの一覧表示
1.テーブルの追加
2.テーブルの変更
3.テーブルの削除
99.Content-Typeマッピングテーブル設定の終了
update_mapfile>
表示されたメニューから,選択する処理のメニュー番号を選択してください。
(a) マッピング情報の表示
マッピング情報を一覧表示するには,「0」を選択します。
最初に表示される次のメッセージに従って,表示する範囲をプロンプト(-->)から指定してください。
表示範囲指定:
範囲を指定して下さい。
"ALL"文字列 : 全設定を表示(デフォルト)
開始番号 - 終了番号: 範囲の設定を表示
番号 : 指定番目の設定を表示
-->
例えば,次のように指定します。
- すべてのマッピングテーブルを表示する場合
--> ALL
- 3番目から6番目のマッピングテーブルを表示する場合
--> 3-6
- 3番目のマッピングテーブルだけを表示する場合
--> 3
「ALL」を指定した場合の出力例を以下に示します。
表示範囲指定:
範囲を指定して下さい。
"ALL"文字列 : 全設定を表示(デフォルト)
開始番号 - 終了番号 : 範囲の設定を表示
番号 : 指定番目の設定を表示
--> ALL
00001 doc -> application/msword
00002 xls -> application/ms-excel
リターンキーを入力してください。>
(b) マッピング情報の追加
マッピング情報を追加するには,「1」を選択します。表示される各項目に必要な値を入力してください。なお,各項目に使用可能な文字と文字長は以下のとおりです。
項目 | 使用可能文字 | 最大長 |
---|
添付ファイルの拡張子 | 半角英数字 | 32バイト |
Content-Typeのタイプ | 半角英数字 | 32バイト |
Content-Typeのサブタイプ | 半角英数字,- | 64バイト |
次に例を示します。
update_mapfile> 1
追加するマッピングテーブルを入力してください。
添付ファイルの拡張子 -> doc
Content-Typeのタイプ -> application
Content-Typeのサブタイプ -> msword
テーブル番号(001):拡張子(doc)の時,(Content-Type: application/msword)
を生成するテーブルです。
設定しますか?(Yes/No)
入力が終了すると,入力結果が表示されます。入力値が正しければ,「Yes」を入力します。
- 注意
- 既に登録されている拡張子が指定された場合には,次のメッセージを表示します。
- テーブル番号(001):拡張子(doc)の時,(Content-Type: application/msword)
- を生成するテーブルが登録されています。
- 設定を続けますか?(Yes/No)
- 登録されているテーブルを変更する場合には,「Yes」を入力します。続けてContent-Typeのタイプとサブタイプを入力することができます。
- 注意
- 拡張子に「p7m」「p7s」「p7c」「p10」を指定できません。
- 注意
- Content-Typeのタイプに「text」「multipart」「message」を指定できません。
- 注意
- Content-Typeのサブタイプ「appledouble」「applefile」「mac-binhex40」を指定できません。
- 注意
- マッピングテーブルは最大256件まで登録できます。
(c) マッピング情報の変更
マッピング情報を変更するには,「2」を選択します。
変更するマッピングテーブルの番号を指定すると,現在の設定内容と入力用プロンプトが表示されます。変更する項目に値を入力してください。
なお,現在の設定値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。
update_mapfile> 2
何番目のマッピング情報を変更しますか? 1
現在の設定値(添付ファイルの拡張子 ) -> doc
変更する値 (添付ファイルの拡張子 ) ->
現在の設定値(Content-Typeのタイプ ) -> application
変更する値 (Content-Typeのタイプ ) ->
現在の設定値(Content-Typeのサブタイプ ) -> msword
変更する値 (Content-Typeのサブタイプ ) -> ms-word2000
テーブル番号(001):拡張子(doc)の時,(Content-Type: application/ms-word2000)
を生成するテーブルです。
設定しますか?(Yes/No)
変更する値の入力が終了したら,変更結果が表示されます。入力値が正しければ,「Yes」を入力します。
(d) マッピング情報の削除
マッピング情報を削除するには,「3」を選択します。
削除するマッピングテーブルを指定すると,現在の設定内容が表示され,削除するかどうかを問い合わせてきますので,「Yes」か「No」を入力してください。
update_mapfile> 3
何番目のマッピング情報を削除しますか? 5
テーブル番号(002):拡張子(xls)の時,(Content-Type: application/ms-excel)
を生成するテーブルです。
削除しますか?(Yes/No)
(e) マッピングテーブルの設定の終了
マッピングテーブルの設定を終了するには,メニューから「99」を選択します。
Content-Typeマッピングテーブル設定
設定する項目の番号を入力してください。
0.テーブルの一覧表示
1.テーブルの追加
2.テーブルの変更
3.テーブルの削除
99.Content-Typeマッピングテーブル設定の終了
edit_sendformat> 99
- 送信者(send_header_sender)
Groupmaxユーザからインターネットにメールを送信する場合にSenderヘッダの生成内容を指定します。デフォルトは,send_allowです。
- send_allow
- Senderに対応するプロトコル要素がある場合に,必ずSenderヘッダを生成します。
- send_deny
- Senderに対応するプロトコル要素がある場合に,E-mailアドレスの変換内容がFromと同じ場合,Senderを生成しません。Fromと異なる場合にはSenderを生成します。
- 注意
- MIME構造情報を添付ファイルにして受信処理を行う設定(mime_structure=on)を行っている場合に,インターネットから,Senderヘッダ付きのメールが受信され,代行受信によって再度インターネットに送信されるメールについては,FromヘッダとSenderヘッダに指定されているアドレスが同じでもSenderを生成してメール送信されます。
- コメント(send_header_comment)
Groupmaxユーザからインターネットにメールを送信する場合にコメントの生成内容を指定します。デフォルトは,send_allowです。
- send_allow
- From,Sender,To,Cc,Reply-Toにコメント情報がある場合に,コメント情報をマッピングします。コメントをマッピングする場合にはSEND_CODEの設定値に従いコメントを生成します。
- send_deny
- コメント情報をマッピングしません。
- 注意
- MIME構造情報を添付ファイルにして受信処理を行う設定(mime_structure =on)を行っている場合に,インターネットから,コメント付きのメールが受信され,代行受信によって再度インターネットに送信されるメールについては,コメント(send_header_comment)でsend_denyが設定されている場合でもコメント付きのメールが送信されます。
(4) edit_recvformatで設定する値
edit_recvformatで設定できる値は次の9種類です。
- 受信文字コード(主題,本文,ファイル名)(recv_code)
受信した文字コードを認識できないときに,指定する文字コードに従って,主題,本文,添付ファイル名を変換します。次のどれかを指定できます。デフォルトは,sjisです。指定する値と対応する文字コードは,次のとおりです。
sjis SJISコード
jis JISコード
euc EUCコード
- BCC受信者の設定(bcc_recipients)
インターネットから受信したメールにBccフィールドを生成するかどうかを指定します。デフォルトは,ONです。
- ON
- エンベロープ受信者には存在しているがメールヘッダには存在していない受信者情報をBccフィールドにマッピングします。
- OFF
- エンベロープ受信者には存在しているがメールヘッダには存在していない受信者情報をToフィールドにマッピングします。
- MIME構造情報の設定(mime_structure)
インターネットからメールを受信した場合に,メールヘッダ,およびMIMEのボディヘッダを添付ファイルにして,Mail Serverに転送するかどうかを設定します。デフォルトは,OFFです。
- OFF
- メールヘッダ,およびMIMEのボディヘッダを生成しません。
- ON
- メールヘッダ,およびMIMEのボディヘッダを添付ファイルにしてMail Serverに転送します。
- 注意
- POP3/IMAP4クライアントをGroupmax Mailクライアントとして使用した場合に,メール参照の際に送信元で生成されたメールフォーマットを復元することができます。この機能をご使用になる場合には,ONを選択してください。
- 注意
- 他の注意事項について「6.5.4 インターネットから受信したメールの,メールヘッダを参照できるようにする」の注意事項も参照ください。
- リソースフォークデータ受信可否の設定(recv_mac_resource)
インターネットから受信したメールにデータフォークとリソースフォークが存在していた場合にリソースフォークを取得するか否かの設定をします。
デフォルトはrecv_denyです。この設定項目はmime_structureで"on"が選択された場合に限り関連項目として設定できるようになります。
- recv_deny
- AppleDouble,AppleSingle,BinHexからデータフォークだけを取得します。
- この設定値は,Groupmax Mailクライアントとして,Macintosh版のPOP3/IMAP4クライアントが存在しない環境で使用することを推奨します。
- recv_all
- AppleDoubleからデータフォークを取得します。AppleDoubleのリソースフォークはデコードを行わずにMIME構造情報に含めます。
- AppleSingle,BinHexはデコードを行わずに添付ファイルとします。
- この設定値は,Groupmax MailクライアントとしてMacintosh版のPOP3/IMAP4クライアントだけを使用している環境で使用することを推奨します。
- recv_part
- AppleDoubleからデータフォークを取得します。AppleDoubleのリソースフォークはデコードを行わずにMIME構造情報に含めます。
- AppleSingle,BinHexからはデータフォークだけを取得します。
- この設定値は,Groupmax Mailクライアントとして,Macintosh版のPOP3/IMAP4クライアントとそのほかのクライアントが混在している環境で使用することを推奨します。
- S/MIMEメールの受信方法(secure_mime)の設定:
S/MIMEメールの受信時の処理方法を指定します。デフォルトは,synchronized_dual_bodiesです。
- no_support
- すべてのメールをV5互換仕様で受信します。
- synchronized_dual_bodies
- Mail ServerのS/MIME対応モード(設定値)に従って受信処理を行います。サーバの設定値が参照できない場合,V5互換仕様で受信を行います。サーバの設定値については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows 用)を参照してください。
- smime_data_only
- Groupmax MailクライアントがすべてVersion 6以降の場合に,性能を優先した受信処理を行います。このモードを選択した場合,S/MIMEメール(Content-Type: multipart/signedのメール)を受信した場合に,Version 5までのGroupmax Mailクライアントで添付ファイルを参照することができなくなります。
- 注意
- Mail - SMTP Version 6では,S/MIME機能の使用をデフォルトとして設定しています。synchronized_dual_bodiesを設定した場合には,S/MIMEメール(Content-Type:がmultipart/signedのメール)を受信した場合に,Version 5までのGroupmax Mailクライアントにもメール内容が参照できるようにS/MIME用の添付ファイルと,従来と互換性のある添付ファイルの二つを作成してMail Serverに転送します。このメールの容量が約2倍になります。S/MIMEメールの受信時に,Version 5までのGroupmax Mailクライアントだけで運用する場合には,no_supportを選択してください。
- リッチテキスト本文連携情報の受信制御(recv_rtf_body_flag)
リッチテキスト本文の制御ファイルを含むメールを受信した場合に,その添付ファイルがリッチテキスト本文であることを示す連携情報が入っていた場合に本文として受信するかどうかを指定します。デフォルトは,recv_inlineです。
- recv_inline
- リッチテキスト形式の本文の受信時に連携情報があれば本文として受信します。
- recv_attach
- リッチテキスト形式の本文の受信時に添付ファイルとして受信します。
- 注意
- リッチテキストの連携情報を基にリッチテキストの連携ができるのは送信側のメールシステムがMail - SMTP Version 6以降を使用し,リッチテキスト連携を行う設定をしている場合だけです。
- テキスト添付ファイルの文字変換(recv_text_file)
テキスト形式の添付ファイルを含むメールを受信した場合に,その添付ファイルのテキストデータの文字コードをSJISに変換するかどうかを指定します。デフォルトは,convertです。
- convert
- テキスト形式の添付ファイルについて,テキストデータをSJISに変換します。
- noconv
- テキスト形式の添付ファイルについて,データのエンコード方法としてbase64またはquoted-printableが指定されている場合に,テキストデータの文字コード変換を行いません。この時,KANA_MODE=convertが指定されていても半角仮名文字は全角仮名文字に変換されません。
- 注意
- 転送メールを受信した場合に添付されるFWDXXXXX.TXTについては,noconvの設定でも文字コード変換が行なわれます。
- 注意
- エンコード方法にbase64またはquoted-printableが指定されていない場合には,noconvの設定によりSJISへの文字コード変換は行いませんが,改行コードの変換(0x0aから0x0d,0x0a)を行います。
- 分割メールの受信制御(recv_message_partial)
分割メールを受信した場合に,分割メールを受信するかどうかを指定します。デフォルトは,recv_allowです。
- recv_allow
- 分割メールを受信します。
- recv_deny
- 分割メールを受信しません。その際,メールの送信者にエラーメールを送信します。
- 注意
- 本機能は,分割メールを受信制限する機能であり,分割メールの復元を行う機能ではありません。
- 設定する前に,「付録D.4(13)Server - Scanが分割メール中に含まれるコンピュータウィルスを検出できない問題について」をご参照願います。
- 送信者(recv_originator)
Mail - SMTPがメールを受信する場合に,メールの送信者情報として取得するヘッダの優先順を指定します。プロンプト「edit_format>」に「9」を入力すると,recv_originatorのサブメニューが表示されます。設定または変更を行う場合には「1」を,デフォルトの設定値にする場合には「2」を選択します。デフォルトの優先順は,Resent-Sender,Sender,Resent-From,From,Envelope Fromです。以下に,優先順位として(1)From(2)Sender(3)エンベロープ送信者を設定する場合の設定例を示します。
edit_recvformat> 9
設定する項目の番号を入力してください。
1.送信者の設定・変更
2.デフォルト値に戻す
99.送信者の設定の終了
edit_recvformat> 1
送信者の優先順位(recv_originator)の設定:
送信者を取得する優先順に以下の文字列を指定して下さい。
"Envelope_From" : エンベロープ送信者
"Resent-Sender" : 再送信者
"Resent-From" : 再送信者
"Sender" : 送信者
"From" : 送信者
現在の設定値(RECV_ORIGINATOR) -> Resent-Sender Sender Resent-From From Envelope From
変更する値 (RECV_ORIGINATOR) -> From Sender Envelope_From
設定しますか?(Yes/No) y
指定可能な5つのパラメタのうち指定されなかったものは,デフォルトの優先順位に従って順に取得されます。上記の設定例では,1~3番目までは指定された優先順で取得され,4,5番目はデフォルトの優先順で取得されます。実際には以下の優先順で送信者アドレスを取得します。
(1)From
(2)Sender
(3)Envelope_From
(4)Resent-Sender
(5)Resent-From
- 送信者のマッピング制御(recv_originator_mapping)
Mail - SMTPがメールを受信する場合に,メールの送信者情報として取得したE-mailアドレスのマッピング方法を指定します。デフォルトは,allです。
- all
- 取得したE-mailアドレスがGroupmaxユーザのO/R名に変換可能な場合には,GroupmaxユーザのO/R名に変換します。Groupmaxクライアントでは送信者がGroupmaxユーザである場合にニックネーム表示されます。
- dda_only
- 取得したE-mailアドレスはE-mailアドレスのまま受信します。
- 注意
- 本機能は宛先ユーザについては対象外です。
- MIMEヘッダの解析(mime_header_analyze)
メールヘッダを解析する際に,MIME形式のメールと判断するかどうか解析条件を指定します。デフォルトは,need_mime_versionです。
- need_mime_version
- MIME形式のメールにはMIME-Versionヘッダを必須条件とします。MIME-Versionヘッダがない場合にはMIME形式のメールと判断しません。
- presume_mime_version
- MIME-VersionヘッダがなくてもContent-Typeヘッダがある場合にはMIME形式のメールとして受信を行います。
- 注意
- "need_mime_version"を推奨します。"presume_mime_version"を指定した場合には,フォーマット不正と判断されるMIME形式のメールにおいても添付ファイルとして認識したりテキストデータの文字化けが回避できる場合があるというメリットがありますが,このような事例は稀です。一般的なメーラはMIME形式のメールを送信する場合にはMIME-Versionヘッダを必ず生成します。また,コンピュータウィルスを含むメールが故意にMIME-Versionヘッダを指定しないでメールを送りつける事例があり,"need_mime_version"を指定していればコンピュータウィルス本体が本文として受信されることによりGroupmax Mailクライアントを使用するエンドユーザが誤って添付ファイルを実行することによるコンピュータウィルス感染を防止できます。なお,Server - Scanは本文として受信されたコンピュータウィルスは,コンピュータウィルスとして検知されません。
- "presume_mime_version"を指定するデメリットとしては,コンピュータウィルスを添付ファイルとして受信する場合があるため,エンドユーザが誤って添付ファイルを実行することによりコンピュータウィルス感染するリスクがあることを考慮する必要があります。
- 注意
- "presume_mime_version"を指定する場合,POP3/IMAP4サーバとなっている全てのMail Serverが07-20以降である必要があります。全てのMail Serverが07-20以降になっていない場合,POP3/IMAP4クライアントで該当メールを受信した時に,本文や添付ファイルは文字化けします。本機能を優先する場合には,mime_structure =offを指定してください。
- また,"presume_mime_version"を設定した後で"need_mime_version"に変更した場合,代行受信したMIME-Versionヘッダのないメールを生成する場合に元のメールを復元できない場合があります。設定を変更する場合には,メール送受信のない時間帯で実施してください。
- 注意
- POP3/IMAP4クライアントでMIME-Versionヘッダがないメールを受信した場合,著名な他社のメーラは添付ファイルとして認識することが分かっています。このため,POP3/IMAP4クライアントをご使用になる場合には,コンピュータウィルスに感染する恐れがあります。
- 本文添付ファイル化の設定(recv_text_honbun)
本文を添付ファイル化するかどうかを指定します。本文を添付ファイル化する場合,文字コード変換を行わずに添付ファイル化しますので,テキストエディタから対応するcharsetを指定して開くことにより,文字化けせずに参照することができます。この際に添付されるファイル名は,「PLAIN_XXcharset.TXT」です。XXは数字,charsetは本文に指定されているcharsetです。Groupmax Client Light Ex,Groupmax Collaboration 01-30以降,またはPOP3/IMAP4クライアントを使用しており,それらクライアントが指定されているcharsetを表示可能である場合には文字化けせずに参照することができます。なお,デフォルトの設定では本文の文字化けが発生しやすいと判断される場合のみ添付ファイル化するようにしています。添付ファイル化を行う条件については以降に続く設定項目にて詳細に制御することができます。デフォルトは,convertです。
- convert
- 本文を添付ファイル化しません。
- noconv
- 本文を添付ファイル化します。添付ファイル化する条件については,以降の設定に従います。
- 注意
- 受信したメールがMIMEフォーマットでない場合には,noconvを設定していても添付ファイル化しません。
- 注意
- Groupmaxクライアント07-30以降で,文字化けしないことを保証するものではありません。
- 注意
- "noconv"を指定する場合,POP3/IMAP4サーバとなっている全てのMail Serverが07-30以降である必要があります。全てのMail Serverが07-30以降になっていない場合,POP3/IMAP4クライアントでメールを受信した時に,メールがダウンロードできないといった現象が発生する場合があります。全てのMail Serverを07-30以降にしてから"noconv"の設定を行ってください。
- 注意
- POP3/IMAP4クライアントで添付ファイル化された本文を受信する場合,E-mailフォーマットに復元する際に本文として復元します。本文が文字化けするかどうかはPOP3/IMAP4クライアントに依存します。
- 注意
- 本文添付ファイル化を行う設定(recv_text_honbun=convert)にした場合,主題添付ファイル化を行う設定値はconvertになります。
- 主題添付ファイル化の設定(recv_text_subject)
主題を添付ファイル化するかどうかを指定します。この設定項目は,本文添付ファイル化を行う設定(recv_text_honbun=noconv)にした場合だけ,関連項目として設定できるようになります。主題を添付ファイル化する場合,文字コード変換を行わずに添付ファイル化しますので,テキストエディタから対応するcharsetを指定して開くことにより,文字化けせずに参照することができます。この際に添付されるファイル名は,「SUBJEC_XXcharset.TXT」です。XXは数字,charsetは主題に指定されているcharsetです。Groupmax Client Light Ex,Groupmax Collaboration 01-30以降,またはPOP3/IMAP4クライアントを使用しており,それらクライアントが指定されているcharsetを表示可能である場合には文字化けせずに参照することができます。なお,デフォルトの設定では主題の文字化けが発生しやすいと判断される場合のみ添付ファイル化するようにしています。
- convert
- 主題を添付ファイル化しません。
- noconv
- 主題を添付ファイル化します。添付ファイル化する条件については,本文の添付ファイル化の条件に従います。
- 注意
- 受信したメールがMIMEフォーマットでない場合には,noconvを設定していても添付ファイル化しません。
- 注意
- Groupmaxクライアント07-30以降で,文字化けしないことを保証するものではありません。
- 注意
- "noconv"を指定する場合,POP3/IMAP4サーバとなっている全てのMail Serverが07-30以降である必要があります。全てのMail Serverが07-30以降になっていない場合,POP3/IMAP4クライアントでメールを受信した時に,メールがダウンロードできないといった現象が発生する場合があります。全てのMail Serverを07-30以降にしてから"noconv"の設定を行ってください。
- 注意
- POP3/IMAP4クライアントで添付ファイル化された主題を受信する場合,E-mailフォーマットに復元する際に主題として復元します。主題が文字化けするかどうかはPOP3/IMAP4クライアントに依存します。
- 注意
- 初期のデフォルトは,convertです。本文添付ファイル化を行う設定(recv_text_honbun=noconv)にした場合,主題添付ファイル化を行う設定のデフォルトはnoconvになります。本文添付ファイル化を行う設定(recv_text_honbun=convert)にした場合,主題添付ファイル化を行う設定のデフォルトはconvertになります。
- UNICODEの添付ファイル化の設定(honbun_unicode_check)
本文/主題を添付ファイル化する条件を指定します。この設定項目は,本文添付ファイル化を行う設定(recv_text_honbun=noconv)にした場合だけ,関連項目として設定できるようになります。この条件は,本文/主題に指定されるcharsetが,UTF-7,UTF-8,UTF-16の時にUnicodeからJISへの文字コード変換でJISに変換できない文字がある場合に,本文/主題を添付ファイル化するかどうかを指定します。なお,07-20まではUnicodeからJISに変換できない文字は’?’に変換して受信しています。この設定は,’?’になってしまう文字がある場合に添付ファイル化するかどうかという条件になります。デフォルトは,onです。
- on
- UnicodeからJISへの文字コード変換処理で’?’にマッピングされる文字がある場合に本文/主題とは別に,本文/主題の内容を添付ファイルにして受信します。’?’にマッピングされる文字がない場合には本文/主題を添付ファイルにしません。
- off
- UnicodeからJISへの文字コード変換処理で’?’にマッピングされる文字があるかどうかはチェックしません。添付ファイル化するかどうかは添付ファイル化を除外するcharset名に一致するかどうかで判断します。
- 添付ファイル化を除外するcharset
本文/主題を添付ファイル化する条件を指定します。この設定項目は,本文添付ファイル化を行う設定(recv_text_honbun=noconv)にした場合だけ,関連項目として設定できるようになります。この設定パラメタは,本文/主題を添付ファイル化しないcharsetテーブルについて登録/変更/削除作業を行います。デフォルトで登録されているcharsetは以下のとおりです。
- Windows-31J
- iso-2022-jp
- none
- shift_jis
- us-ascii
- 注意
- 本文は,本文に対応付けられたContent-Type:ヘッダのcharsetサブパラメタに指定されたcharsetの値が,本文を添付ファイル化するかどうかの比較対象データになります。主題は,メールヘッダ中のSubject:ヘッダがMIME形式である場合にcharsetに指定されるcharsetの値が,主題を添付ファイル化するかどうかの比較対象データになります。
- 注意
- 添付ファイル化を除外するcharsetに“none”が登録されているというとこは,charsetに何も指定されていない場合に添付ファイル化を除外することを意味します。
この設定は,「UNICODEの添付ファイル化の設定」が終わると,プロンプトが「noattachment_charset >」に変わり設定メニューが表示されます。
添付ファイル化を除外するcharsetの設定を行ってください。
添付ファイル化を除外するcharsetの設定:
設定する項目の番号を入力して下さい。
0.charsetの一覧表示
1.charsetの追加
2.charsetの変更
3.charsetの削除
4.デフォルトに戻す
99.添付ファイル化を除外するcharsetの設定の終了
表示されたメニューから,選択する処理のメニュー番号を選択してください。
(a) charsetの一覧表示
登録されているcharsetを一覧表示するには,「0」を選択します。
最初に表示される次のメッセージに従って,表示する範囲をプロンプト(-->)から指定してください。
表示範囲指定:
範囲を指定して下さい。
"ALL"文字列 : 全設定を表示(デフォルト)
開始番号 - 終了番号: 範囲の設定を表示
番号 : 指定番目の設定を表示
-->
例えば,次のように指定します。
- すべてのcharsetを表示する場合
--> ALL
- 3番目から6番目のcharsetを表示する場合
--> 3-6
- 3番目のcharsetだけを表示する場合
--> 3
「ALL」を指定した場合の出力例を以下に示します。
表示範囲指定:
範囲を指定して下さい。
"ALL"文字列 : 全設定を表示(デフォルト)
開始番号 - 終了番号 : 範囲の設定を表示
番号 : 指定番目の設定を表示
--> ALL
00001 Windows-31J
00002 iso-2022-jp
00003 none
00004 shift_jis
00005 us-ascii
リターンキーを入力してください。>
(b) charsetの追加
charsetを追加するには,「1」を選択します。追加するcharsetの入力を求めますので使用可能な文字と文字長の範囲で指定してください。
使用可能文字 | 最大長 |
---|
英数字(大文字・小文字),”-”,”.”,”:”,”_” | 244バイト |
次に例を示します。
noattachment_charset> 1
追加するcharsetを入力してください。
追加するcharset -> EUC-JP
設定しますか?(Yes/No)
入力が終了すると,確認メッセージが表示されます。入力値が正しければ,「Yes」を入力します。
- 注意
- 登録するcharsetは大文字・小文字を意識しません。
- 注意
- 同じcharsetを重複して登録できません。
- 注意
- charsetは最大512件まで登録できます。
(c) charsetの変更
登録済のcharsetを変更するには,「2」を選択します。
変更するcharsetの登録番号を指定すると,現在の設定内容と入力用プロンプトが表示されます。変更する値を入力してください。
なお,現在の設定値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。
noattachment_charset> 2
何番目のアドレスを変更しますか? 4
現在の設定値(charset) -> shift_jis
変更する値 (charset) -> EUC-JP
設定しますか?(Yes/No)
変更する値の入力が終了したら,確認メッセージが表示されます。入力値が正しければ,「Yes」を入力します。
(d) charsetの削除
登録済のcharsetを削除するには,「3」を選択します。
削除するcharsetの登録番号を指定すると,現在の設定内容が表示され,削除するかどうかを問い合わせてきますので,「Yes」か「No」を入力してください。
noattachment_charset> 3
何番目のcharsetを削除しますか? 5
00005 us-ascii
削除しますか?(Yes/No)
(e) デフォルトに戻す
設定をデフォルトの状態に戻すには,メニューから「4」を選択します。デフォルトに戻すかどうか確認のメッセージが表示されますので,「Yes」か「No」を入力してください。
noattachment_charset> 4
添付ファイル化を除外するcharsetの設定をデフォルトに戻しますか?(Yes/No) y
添付ファイル化を除外するcharsetの設定をデフォルトに戻しました。
(f) 添付ファイル化を除外するcharsetの設定の終了
設定を終了するには,メニューから「99」を選択します。
添付ファイル化を除外するcharsetの設定を行ってください。
添付ファイル化を除外するcharsetの設定:
設定する項目の番号を入力して下さい。
0.charsetの一覧表示
1.charsetの追加
2.charsetの変更
3.charsetの削除
4.デフォルトに戻す
99.添付ファイル化を除外するcharsetの設定の終了
noattachment_charset> 99
- charsetの比較方法の設定(noattachment_charset_check)
本文/主題を添付ファイル化する条件でcharset比較する場合の比較方法を指定します。この設定項目は,本文添付ファイル化を行う設定(recv_text_honbun=noconv)にした場合だけ,関連項目として設定できるようになります。デフォルトは,partです。
- part
- charsetが添付ファイル化を除外するcharsetと部分一致した場合,添付ファイル化しない
- all
- charsetが添付ファイル化を除外するcharsetと完全一致した場合,添付ファイル化しない
- 注意
- charsetの比較に大文字・小文字の区別はありません。