6.4.27 Groupmax Mailを経由した場合に,他社メーラでメールがスレッド表示されない
- 現象
- Groupmax Mailと他社メーラ間でメールの返信を繰り返した場合にスレッド表示をサポートしている他社メーラでスレッド表示されない。
- 要因
- 以下の要因が考えられます。
- Groupmax Mail以外の他社メーラで返信履歴(References)を引継がないメーラからメールが返信された。
- Groupmax MailクライアントVersion 6以前のバージョンを経由してメールが返信された。
- 接続しているMail ServerがVersion 6以前である。
- Mail Server Version 6以前のMail serverからPOP3/IMAP4クライアントを使用してメールをダウンロードした。
- メールが「転送」「再送」された。
- Message-IDが64バイトを超えている。
- MSGID_MODE=rfc822が設定されている。
- 対処
- スレッド表示されないメールの返信者がGroupmaxユーザかどうかを確認してください。返信者がGroupmaxユーザである場合,要因に対応する対処を行ってください。
- 返信履歴を引継ぐためには,Mail ServerとGroupmax MailクライアントがVersion 7以降であることが前提となります。またPOP3/IMAP4クライアントを使用する場合には,Mail ServerのバージョンがVersion 7以降である必要があります。 Mail Server及びGroupmax Mailクライアントをバージョンアップしてください。なお,返信履歴は「返信」操作を行った場合に引継がれます。「転送」「再送」操作を行った場合には,返信履歴は引継がれません。
- 受信時に指定されているMessage-ID,In-Reply-To,Referencesに指定されているMessage-IDが64バイトを越える場合,64バイト目までの文字列を引継ぎます。この場合,他社メーラで正しくスレッド表示されない場合があります。
- Mail - SMTPの設定MSID_MODEにrfc822が設定されている場合,Mail - SMTPでMessage-IDを生成しません。このため,他社メーラで受信されたMessage-IDとGroupmax Mail内で返信が繰り返された場合に引継がれる返信履歴(References)のMessage-IDが一致しない場合,スレッド表示できません。MSGID_MODEにrfc1327を指定してください。MSGID_MODEは下記の手順で設定してください。
- MSGID_MODEの設定手順)
- smtpmngコマンドを起動します。
- 運用管理サブコマンド一覧から「edit_format(ef):書式の設定変更」を選択します。
- 表示されたメニューから「送信メールの書式に関する設定」を選択します。
- 表示されたメニューから「8.Message-IDフォーマット(msgid_mode)」を選択します。
- 設定値として「rfc1327」を指定します。
- 設定値を保存してsmtpmngコマンドを終了します。