付録F.1 機能の概要
ドメインごとエンコード指定機能とは,受信先のE-mailアドレスのドメイン名から,mime形式またはuuencode形式の2通りのメールを生成する機能です。Mail - SMTPでは,次の設定を行うことでドメインごとエンコード指定機能を使用することができます。
- ドメインごとエンコード指定機能を使用するには,Mail - SMTPの設定である"SEND_CODE"に"mime"を指定します。
- 注意
- "SEND_CODE"にjis/sjis/eucの何れかを設定していた場合には,全てのメールについてuuencode形式のメールを生成しますのでドメインごとエンコード機能は有効となりません。
- ドメイン定義ファイル(uudomain.cfg)に定義されたドメイン名宛のメールについてuuencode形式のメールを生成します。それ以外のドメイン名宛のメールについてはMIME形式のメールを生成します。
- <この項の構成>
- (1) 設定方法
- (2) smtpgw.cfgの設定内容
- (3) uudomain.cfgの設定内容
(1) 設定方法
コンフィグレーションファイル(smtpdir下のsmtpgw.cfg)に,以下の設定項目追加します。なお,これらの項目を設定する場合には,テキストエディタ等を用いてsmtpgw.cfgファイルを直接編集してください。
- 注意
- smtpgw.cfgファイルの編集はMail - SMTPサービスが停止した状態で行ってください。
(2) smtpgw.cfgの設定内容
- ドメイン定義ファイル名(uuencode_domain_file)
送信するメールをuuencodeフォーマットにするドメイン名を記述するファイル名を指定します。指定するファイル名は,"uudomain.cfg"固定としてください。
設定例)UUENCODE_DOMAIN_FILE = uudomain.cfg
- ドメインの比較方法(uuencode_domain_check_mode)
ドメイン定義ファイルに設定されているドメイン名と受信者のドメイン名が完全一致している場合にuuencodeするか,または部分一致している場合にuuencodeするかを指定します。デフォルトは,allです。
- all
- 完全一致する時にuuencodeする場合に指定します。
- subdomain
- 部分一致する時にuuencodeする場合に指定します。
なお,ドメイン名はすべて大文字/小文字を同じ文字として扱います。部分一致とは,受信者のドメイン名がドメイン定義ファイルに設定されているドメイン名のサブドメインにあたるドメイン名のことを指します。
設定例)UUENCODE_DOMAIN_CHECK_MODE = all
- ボディパートのエンコード方法(send_bodypart)
SEND_CODEにmimeを指定した場合にボディパートのエンコード方法を指定します。base64とxuuencodeのうちのいずれかを指定します。デフォルトはbase64です。
- base64
- 添付ファイルをbase64でエンコードします。
- xuuencode
- 添付ファイルをxuuencodeでエンコードします。
設定例)SEND_BODYPART = base64
(3) uudomain.cfgの設定内容
ドメイン名定義ファイルは,テキスト形式のファイルです。テキストエディタ等を用いて直接編集し,smtpdir下にuudomain.cfgファイルを作成してください。ドメイン名は一行一レコードとし,改行して次のドメイン名を指定します。不正なドメイン名があった場合には,Mail - SMTPのサービス起動時にエラーメッセージ(Smtpgw212)をログ出力し,当該エントリを無視して処理を行います。ドメイン定義ファイルの設定例を次に示します。
- 設定例)
xxxx.hitachi.co.jp
yyyyyyy.hitachi.co.jp
zzz.hitachi.co.jp
- 注意
- ドメイン名のフォーマットは,XXX.XXX.XXX…です。最大長は.(ピリオド)も含めて256バイトです。
- ドメイン名の前後にピリオド,タブ,空白,改行コードがあった場合,それらを除外したものをドメイン名として扱います。
-
- 使用可能文字コード次のとおりです。
- 半角英大文字,半角英小文字,数字
- %,'(アポストロフィ),*,+,コンマ(,),-(マイナス),.(ピリオド),/,:,=,?,@,^(ハット),_(アンダーバー),`,~(チルダ)