メール送受信の主なトレース情報は,ログファイル名logfileおよびバックアップファイルとしてlogfile.Xに収集されます。収集されるトレース情報の各項目を次に示します。各ログ情報の出力順を次に示します。
- インターネットからMail Serverに受信する場合
キューファイル情報
エンベロープ受信者
ヘッダ情報
メッセージ種別と変換方向
Recipients
Originator
Date
Subject
ボディヘッダ情報(マルチパート形式のメールである場合のみ)
添付ファイル情報(添付ファイルがある場合のみ)
- Mail Serverからインターネットに送信する場合
メッセージ種別と変換方向
Recipients
Originator
Date
Subject
ヘッダ情報
ボディヘッダ情報(マルチパート形式のメールである場合のみ)
添付ファイル情報(添付ファイルがある場合のみ)
キューファイル情報
- 受信に失敗した場合にMail - SMTPからエラーメールを返信する場合
キューファイル情報(受信したメールの情報)
エンベロープ受信者(受信したメールの情報)
ヘッダ情報(受信したメールの情報)
エラーメッセージなど(SmtpgwXXX:で始まるエラーメッセージ)
ヘッダ情報(返信するエラーメールのヘッダ)
キューファイル情報
- キューファイル情報
- 受信したメールをgwqから取得したときのファイル名とサイズ,または送信するメールをsmqに出力した時のファイル名とサイズ(バイト単位)です。次の書式で表示されます。
AXXXXXXX filesize=nnnn
HXXXXXXX filesize=nnnn
BXXXXXXX filesize=nnnn
- エンベロープ受信者
- インターネットから受信したメールの,Sendmailのプロトコル上の受信者情報です。次の書式で表示されます。
---------- Content of gwq/AXXXXXXX
受信者番号: 受信者のE-mailアドレス
- AXXXXXXXは,gwqから取得されたファイル名です。受信者番号は0から始まる受信者の通し番号です。
- ヘッダ情報
- 受信したメール,または送信するメールのヘッダ情報です。
- メール送信時には,次の書式で表示されます。
HEADER (X400toRFC) :
ヘッダ情報
- メール受信時には,次の書式で表示されます。
HEADER (RFCtoX400) :
ヘッダ情報
- メッセージ種別と変換方向
- メッセージの種別には,次の3種類があります。
- IPM Message(InterPersonal Message)
通常のメールの情報を伝えるメッセージです。
- IPN Message(InterPersonal Notification)
メールの通信状況についてのメッセージです。
- Report Message
メールが相手方に届いたかどうかを通知するメッセージです。
- メッセージデータの変換方向には以下を示します。
- 上述のメッセージ種別の情報とあわせて出力されます。
- RFC-->X400
インターネットから受信したメールをMail Serverに転送する場合
- X400-->RFC
Mail Serverから送信したメールをインターネットに転送する場合
- メッセージ種別と変換方向は,次の書式で表示されます。
メッセージ種別(変換方向)
- 例えば,IPM Messageを受信した場合には,次のように表示されます。
IPM Message(RFC-->X400)
- Recipients
- 受信者についての情報です。次の書式で表示されます。
RFC format:O/R format:適用されたアドレスマッピング
(例) ishida@htc.co.jp:/C=JP/ADMD=smtpgw/PRMD=smtpgw/S=ishida/G=yukio/:DB
- 適用されたアドレスマッピングの種別は以下のとおりです。
- DB:DBマッピング
- NICK:ニックネームマッピング
- TABLE:テーブルマッピング
- UID:ユーザIDマッピング
- DDA:DDAマッピング
- NONE:マッピングに失敗
- Originator
- 送信者についての情報です。表示形式は受信者と同じです。
- Date
- メールを送信した日付です。
- Subject
- メールの主題です。
- ボディヘッダ情報
- 受信したメール,または送信するメールの本文や添付ファイルのヘッダ情報です。
- (例)
Content-Type: text/plain;
charset="iso-2022-jp"
Content-Transfer-Encoding: quoted-printable
- テキスト形式のデータ(本文など)を受信した場合,文字コードの変換内容を出力します。次の書式で表示されます。
- 変換前文字コード code detect, with conversion 変換後文字コード
- (例)
JIS code detect, with conversion JP1
- この例ではJISコードからJP1に変換したことを示します。
- 添付ファイル情報
- 受信したメール,または送信するメールの添付ファイルのファイル名とサイズ情報です。
- (例)
Attachment FileName(RFC822-->X.400)
1 Original FileName 会議議事録.DOC , FileSize 24064
Short FileName 会議議~A.DOC
Long FileName 会議議事録.DOC
- 上記は受信時のログ出力例です。受信された添付ファイルは以下のとおりです。
- Original FileName:受信した添付ファイル名とデコード後の添付ファイルのサイズです。添付ファイル番号は1から始まる添付ファイルの通し番号です。
- Short FileName:添付ファイル名を8.3形式のファイル名に変換した結果です。
- Long FileName:添付ファイル名をGroupmaxで使用するファイル名に変換した結果です。
- 添付ファイル名の変換については,「付録D.1 添付ファイル名の注意事項」を参照してください。