付録J.7 用語解説

付録Jで説明している用語について下記に示します。

用語解説
アプリケーション・サーバ業務プログラム。
カスケード構成リソース・グループを制御できる全てのノードに優先順位を割り当て,
フェールオーバが発生すると,優先順位の最も高いノードがリソース・
グループを取得するリソース・グループの構成。他のノードよりも優先
順位の高いクラスタに再統合されると,そのノードがそのリソース・グ
ループの制御を取得する。
共用ディスク1つのディスク装置を複数パスにより複数のノードへ接続し,同一のデ
ータを各ノードからアクセスできる様にした形態。
クラスタ複数システム装置から成る高可用性システムの単位。
現用系リソース・グループに含むリソースでサービスを行う側。
高可用性高度な耐障害性を持ち,障害が発生した場合においてもシステムのサー
ビスを維持する。具体的には,障害発生が見込まれる部分を冗長化し,
障害発生時にバックアップ系でサービスを続行する事でサービスを維持
する。
コンカレント・アクセス複数のノードが共用ディスクに常駐するデータベースまたはアプリケー
ションに同時にアクセスすることができる。
サービスIPアドレス通常運用のサービスで使用するIPアドレス。
待機系現用系障害時にサービスを引継ぐ側。
ノード,系クラスタ内の1台のシステム装置。
非コンカレント・アクセス共用ディスクを1ノードのみがアクセスできる構成。
フェールオーバシステム装置やデバイスに障害が発生し,サービスやサービスで使用す
る資源を他のシステム装置やデバイスに移動することを指す。
フェールバック障害から回復し,フェールオーバしたサービスやサービスで使用する資
源を元へ戻すことを指す。
ボリューム・グループ1つ以上の物理ボリュームを集めた管理単位。論理ボリュームはこのボ
リューム・グループ内に登録された物理ボリュームを使用して実現され
,1つの物理ボリュームは複数のボリューム・グループに属する事は出
来ない。
リソースHACMP for AIXにおける可用性を高める為の引継ぎ対象。
リソース・グループ1つ以上のリソースを含む引継ぎの単位。
ローテート構成カスケード構成と同様に優先順位により,他のノードがリソース・グル
ープの制御を引継ぐ順序を判別するリソース・グループの構成。ただし
,どんなに優先順位の高いノードがクラスタに再統合されても,そのノ
ードにリソース・グループの制御が自動的に戻されることはない。