6.4.4 Sendmailの送信に失敗する
- ケース1)
- 現象
- Groupmax Mail クライアントの送信一覧で配信状態が配信エラーとなる。smtp_daemonのログファイル (logdir下のlogfile.daemon)に,次のログが出力される。
- 「Smtpgw209:sendmailの送信処理でエラーが発生しました (エラー詳細:XXXXX , エラー番号 = YY)。」
- また,上記メッセージの前の,
- mail from: <root><CR><LF>
- 行に対する,Sendmailのリタンコードがエラー(500番台)である。
- 要因
- Sendmailへのメール送信時に,mail fromにrootを指定している為に,SendmailでDNS解決できない。
- 対処
- Internet送信者アドレス(send_envelope_from)のデフォルト値として”root”を指定しています。設定値として完全なドメイン名(DNS解決できるドメイン名)であるE-mailアドレスを指定してください。このE-mailアドレスにはエラーメールの送信者(運用管理者)として使用されますのでエラーメールがさらにエラーとなってくる場合があることを想定してE-mailアドレスを設定してください。また,Groupmaxユーザから送信したメールがSendmail側で配信失敗になった場合にGroupmaxユーザにエラーメールを返信させたい場合には,Internet送出モード(sendflag)にreturnを設定してください。
- ケース2)
- 現象
- Groupmax Mail クライアントの送信一覧で配信状態が配信エラーとなる。smtp_daemonのログファイル (logdir下のlogfile.daemon)に,次のログが出力される。
- 「Smtpgw209:sendmailの送信処理でエラーが発生しました (エラー詳細:XXXXX , エラー番号 = YY)。」
- また,上記メッセージの前の,
- [6]data<CR><LF>
- 行に対する,Sendmailのリタンコードがエラー(500番台)である。以下にエラーログの例を示します。
- 552 5.6.0 Headers too large (32768 max)
- または
- 552 5.2.3 Message exceeds maximum fixed size (XXXXXXXX)
- 要因
- Sendmailでメールヘッダのサイズや,メール全体のサイズ制限が設定されており,送信したメールがサイズ制限に該当している。
- 対処
- 制限サイズが適切であるかどうか確認してください。
- ケース3)
- 現象
- Groupmax Mail クライアントの送信一覧で配信状態が未読になるが相手にメールが届かない。送信したGroupmaxユーザにエラーメールが返信される。または,Internet送信者アドレス(send_envelope_from)に設定したE-mailアドレスの受信者にエラーメールが返信される。
- 要因
- エラーメールの内容により要因は異なります。
- 対処
- エラーメールの内容からエラーメールを返信したメールサーバと要因を確認してください。