ここでは,Sendmail Single Switch 3.1J Windowsで提供されているGUIツールを使用してアドレスマッピングを行う手順について説明します。
- 注意
- 本手順は必須ではありません。運用環境により必要な場合だけ行ってください。また,設定内容については十分動作確認を行ってから運用してください。
以下の手順は,Sendmailでメール送信する時にルール・セット1で送信者のアドレスを,ルール・セット2で受信者のアドレスを変換する方法について説明しています。
なお,次の手順はtaro_h@smtpgw.hitachi.co.jpのアドレスをtaro@hitachi.co.jpに変換するという例です。
- taro_h@smtpgw.hitachi.co.jpからtaro@hitachi.co.jpへのアドレス変換を行うためのカスタム・マップ・ファイルを作成します。手順は「付録I.4 アドレスマッピング設定手順(受信時変換)」の手順1~11を参照してください。このとき手順5で指定するカスタム・マップ・ファイル名として「SendConv」を指定してください(以降「SendConv」という名称で説明します)。また,手順6では以下のように,RecvConvとは逆のテーブルを作成します。
パラメタ名 | 設定値 |
---|
KEY | taro_h<@smtpgw.hitachi.co.jp> |
MAPPING | taro<@hitachi.co.jp> |
- 注意
- ローカルパート"taro_h"の後ろに"<"を,ドメインパート"@smtpgw.hitachi.co.jp"の後ろに">"を付けてください。MAPPINGについても同様に"@domain名"を"<"と">"で囲んでください。
- 「メイン・メニュー」画面から,「既存設定の編集 」を選択し,編集する「sendmail_switch.m4」を選択して「読み込み」ボタンを選択します。
- 「詳細設定」メニューを選択します。
- 詳細設定のリストから「LOCAL_CONFIG」を選択し「表示/編集」を選択します。
- 「カスタム・ローカル設定」の入力欄に,以下のフォーマットでマップファイルをシンボル(SendConv)と関連付けます。
例)SendConv.dbというマップファイルをRecvConvというシンボルに関連付けする場合には,以下の定義を追加します。
パラメタ名 | 設定値 |
---|
LOCAL_CONFIG | KSendConv hash "c:¥Program Files¥Sendmail Switch¥etc¥mail¥"SendConv |
- 注意
- この設定例は,Sendmail Single Switchのインストールディレクトリがc:¥Program Files¥Sendmail Switchであることを仮定しています。
- 注意
- パス名に半角スペースを含む場合には,パス名を"(ダブルクォーテーション)で囲んでください。
- 注意
- SendConv.dbのファイル名には".db"を省いて指定します。
- 詳細設定のリストから「LOCAL_RULE_1」を選択し「表示/編集」を選択します。
- 「追加ルール・セット」の入力欄に,送信者アドレスについてマッピングテーブルSendConvを使用してアドレス変換が行なわれるようにルールを追加します。
パラメタ名 | 設定値 |
---|
LOCAL_RULESETS | R$-tab$@$1<@$j> R$+<@$+.>tab$1<@$2> R$+<@$+>tab$: $( SendConv $1<@$2> $) |
- 注意
- tabの部分は一つ以上のタブを入力してください。
- 定義を追加したら,「適用」ボタンを選択します。
- 詳細設定のリストから「LOCAL_RULE_2」を選択し「表示/編集」を選択します。
- 「追加ルール・セット」の入力欄に,受信者アドレスについてマッピングテーブルSendConvを使用してアドレス変換が行なわれるようにルールを追加します。
パラメタ名 | 設定値 |
---|
LOCCL_RULESETS | R$-tab$@$1<@$j> R$+<@$+.>tab$1<@$2> R$+<@$+>tab$: $( SendConv $1<@$2> $) |
- 注意
- tabの部分は一つ以上のタブを入力してください。
- 定義を追加したら,「適用」ボタンを選択します。
- 「保存」ボタンを選択して設定を保存します。
- 「メイン」ボタンで「メイン・メニュー」に戻ります。
- 「メイン・メニュー」で「設定の展開」を選択します。
- 「設定の展開 / 設定の選択」画面で,保存する「sendmail_switch.m4」ファイルを選択して「OK」ボタンを選択します。
- 「設定の展開 / 展開 オプションの設定」画面で,各パラメタを確認して「展開」ボタンを選択します。
- 「設定の展開 / 結果」で結果を確認し,「メインに戻る」ボタンで「メイン・メニュー」に戻ります。
設定が完了しましたら,「付録I.3 設定確認手順」に従ってアドレス変換が正しく行なわれるか確認してください。