2.5.2 smuq2smqの仕様
(1) 起動方法
smuq2smqコマンドの構文を次に示します。
# smuq2smq -l <ログファイル名> [-s]
- 注意
- Windows版の場合Dosプロンプトを起動して,カレントディレクトリをsmtpbinに変更し,smuq2smq コマンドを実行してください。
(2) 機能
smuq2smqコマンドは,メールアーカイブ用のメールが送信に失敗した場合にメールが退避されているキュー(smuq)から,再度メール送信されるようsmqにリカバリ(ファイル移動)します。また,リカバリする際に,リカバリできないメールがないかチェックしログ出力します。リカバリした後は,Mail - SMTPのサービスを起動してSendmailにメール送信した後,再度smuqにメールが退避されないか確認してください。
(3) オプション
-l オプションの後にログファイル名を指定します。指定されたログファイルに,リカバリを行ったファイル名,リカバリに失敗したファイル名の情報を出力します。指定されたログファイルが既に存在する場合には,メッセージは追加出力します。ログファイル名にファイル名だけを指定した場合にはlogdir下に出力します。ログファイル名には相対パス名は指定できません。
-s オプションを指定すると本コマンドを実行したときに,画面上のメッセージを出力しません。なお,本オプションは省略することができます。
(4) 戻り値
戻り値 | 説明 |
---|
0 | 1件以上のメールをsmqに復旧し,復旧に失敗したメールはありません。 復旧するメールがsumqにありません。 |
0以外 | コマンドが正常に実行できませんでした。0件以上のメールをsmqに復旧し,復旧に失敗したメールが1件以上あります。 |
(5) 注意事項
smuq2smqコマンドを使用する場合には,以下の点に注意してください。
- smuq2smqコマンドを起動するときは,Mail - SMTPを停止させてから実行してください。Mail - SMTPが起動している場合,smuq2smqコマンドを実行できません。また,smtpmngやdbmapコマンドと同時実行できません。
- 同時に複数のsmuq2smqコマンドは実行できません。
- smuq2smqコマンドを<Ctrl>+<C>,<Ctrl>+<Break>などによる割り込みで強制終了させた場合,正常にリカバリされません。必ずsmuq2smqコマンドを再実行してください
- smuq2smqコマンド実行中に強制終了させないでください。強制終了させた場合は,必ずsmuq2smqコマンドを再度実行してください。smuq2smqを再度実行した場合でも,以下の問題が発生することがありますが,その後の動作には影響ありません。
- Mail - SMTPサービス再起動時に,logfile.daemonにエラーログが出力される。
- smqに不要なファイルが作成される。
- 強制終了させた時点で復旧中のメールが,重複して復旧される場合があるため,同一メールが2通分アーカイブされる。
- smuq2smqコマンド終了後,-lで指定したログファイルの内容を確認し復旧に失敗したメールがないか確認してください。
- システム管理者(rootユーザ)だけがsmuq2smqコマンドを使用できます。(HP-UX版およびAIX版)