6.4.24 エラーメールがループしてしまう
- ケース1)
- 現象
- エラーメールがループしてしまう。受信者アドレスは,SEND_ENVELOPE_FROMのアドレスである。
- 要因
- Internet送信者アドレス(send_envelope_from)で設定したE-mailアドレスにエラーメールが返信された場合,返信されたエラーメールがRFC1891形式でないとMail - SMTPではエラーメールと判断できない為,再度エラーメールを返信する場合があります。RFC1891形式については,「付録D.3 エラーメール受信時の注意事項」を参照してください。
- 対処
- ループメールである可能性の高いメールを破棄する場合には,ループメールアドレスのチェック(loop_mail_address_check)の設定値をonに指定してください。次の手順で設定してください。
- smtpmngコマンドを起動します。
- 運用管理サブコマンド一覧から「edit_option(eo):オプションの設定変更」を選択します。
- 表示されたメニューから「ループメールのアドレスチェック(loop_mail_address_check)」を選択します。
- 設定値としてonを選択します。
- 設定値を保存してsmtpmngコマンドを終了します。
- ケース2)
- 現象
- エラーメールがループしてしまう。受信者アドレスは,GroupmaxユーザのアドレスであるがMail Serverでメールが受信できない状態であるため,エラーメールがループしている。
- 要因
- Mail - SMTPで受信してMail Serverにメールが転送されたが,サーバのメンテナンス等でMail serevrが停止していたためエラーメールが返信された。このエラーメール(主題がDelivery Report (failure))に対して再度エラーメールが返信されてきた時に,受信したメールはRFC1891形式ではなく,Mail - SMTPでマッピングが可能であるため再度Mail Serverに転送しているが,Mail Serverは停止中であるため,再度エラーメールが返信されてループ現象となっている。
- 対処1
- Mail - SMTPのインストールされるMTAの再送間隔と再送回数をMail Serverのサービス停止時間より長くなるよう設定してください。
- 対処2
- ケース1の対処にある,ループメールアドレスのチェック(loop_mail_address_check)の設定値をonに指定してください。及び,エラーレポート送信時のInternet送信者 (send_x400report_mail_from)の設定値をsend_env_fromに指定してください。次の手順で設定してください。
- smtpmngコマンドを起動します。
- 運用管理サブコマンド一覧から「edit_format(ef) : 書式の設定変更」を選択します。
- 表示されたメニューから「送信メールの書式に関する設定」を選択します。
- 表示されたメニューから「Internet送信モード(sendflag)」を選択します。
- 現在の設定値を引継ぐためリターンキーを入力します。
- 関連する設定項目として,「エラーレポート送信時のInternet送信者」の設定が表示されます。
- 設定値として,send_env_fromを入力します。
- 設定値を保存してsmtpmngコマンドを終了します。
- ケース3)
- 現象
- エラーメールがループしてしまう。受信者アドレスは,Groupmaxユーザの存在しないアドレスであり,主題の内容ではエラーメールと推測されるが,メールのフォーマットはRFC1891ではない。RFC1891形式については,「付録D.3 エラーメール受信時の注意事項」を参照してください。
- 要因
- 返信されたエラーメールがRFC1891形式でないとMail - SMTPではエラーメールと判断できない為,再度エラーメールを返信する場合があります。また,メールの送信者(From)が,Sendmailがエラーメールを返信する際に送信者として設定する特徴的なアドレスに該当しないかチェックされますがMail - SMTPで予め登録されているアドレスでない場合にはエラーメールを返信します。
- 対処
- メールの送信者が特定のアドレスである場合には,エラーメールを返信抑制するアドレスとして追加登録してください。次の手順で設定してください。
- smtpmngコマンドを起動します。
- 運用管理サブコマンド一覧から「edit_option(eo) : オプションの設定変更」を選択します。
- 表示されたメニューから「エラーメールを返信抑制するアドレス」を選択します。
- 表示されたメニューから「アドレスの追加」を選択します。
- 設定値として,送信者のアドレス(ローカルパートのみでよい)を入力します。
- 設定値を保存してsmtpmngコマンドを終了します。