ここでは,「smtpgw.hitachi.co.jp」というドメイン名にメールを受信した時にmhs_mailerに転送する場合を例にして説明しています。
OperatorChars=.:%@!^[]+
OperatorCharsは,アドレス中の特殊文字を定義するオプションです。この記述では,「OperatorChars=」に続く各文字をアドレス要素(トークン)を区切る文字として認識するように定義しています。したがって,O/R形式のアドレスの'/'及び'='は区切り記号とはみなされなくなります。
SendmailのCXマクロにmhs_mailerを起動するドメイン名定義を追加します。「smtpgw.hitachi.co.jp」というドメイン名宛てにメールを受信した時にmhs_mailerを起動する場合,次のCXマクロを設定します。
CX smtpgw.hitachi.co.jp
また,上記のCXマクロで設定したドメイン名宛てのメールを受信した場合に,「smtpgw」というメーラに転送することをルールセット0に設定します。
R$+<@$=X> $#smtpgw $@$j $:$1<@$2>
R$+<@$=X.> $#smtpgw $@$j $:$1<@$2>
ここでは,(2)で定義された「smtpgw」というメーラでメールを受信する場合に,起動するプログラムとしてmhs_mailerを定義します。また,mhs_mailerを起動するためのファイルパス名の指定や,起動時に指定する引数などを設定します。
Msmtpgw, P=/smtpbin/mhs_mailer, F=DxhFmMSu,
S=28/28, R=28/28, A=mhs_mailer $u
コンマで区切られた部分がそれぞれ定義項目になります。各項目の定義は次のようになります。
ここでは,(3)で定義されたルールセット28のアドレス変換定義を追加します。(3)の設定で指定するルールセット番号と一致させる必要があります。
S28
R$- $@$1<@$j>
R$+<@$+.> $1<@$2>
このルールセットによって,E-mailアドレスにドメインパートを含むように書き換えます。また,E-mailアドレスのドメインパートの終わりに付加されているドットを削除します。