インターネットへ送信する添付ファイル名(ロングファイル名)の場合の扱いは,smtpmngのサブコマンドedit_formatの設定項目long_fnameに設定されている値によって異なります。long_fnameの設定値と意味は次のとおりです。
- send_allow
インターネット送信時の添付ファイル名としてロングファイル名を使用します。(デフォルト)
- send_deny
インターネット送信時の添付ファイル名としてDOS形式のファイル名を使用します。
long_fnameの設定方法については,「2.3 smtpmngのサブコマンド」の「2.3.4 edit_format」を参照してください。
(a) インターネットへのメール送信時の添付ファイル名の扱い
long_fnameの設定値がsend_allowの場合に,Integrated Desktopクライアントでロングファイル名の添付ファイルを付けたメールを送信すると,受信側では添付ファイルにロングファイル名が使用されます。
ただし,添付ファイルの名称に,次の文字が含まれていた場合は,その文字が「_」に置換されます。また,拡張子が不正な場合は,拡張子が「.TMP」に置換されます。
- ファイル名の先頭に使用できない文字
~(チルダ),-,+,#
- ファイル名に使用できない文字
",',*,;,!,<,>, (スペース),/,?,[,],¥,|
(b) インターネットからのメール受信時の添付ファイル名の扱い
Mail - SMTPでは,次に示すルールに従ってファイル名を生成します。生成したファイル名は,クライアントのファイル名表示などで利用されます。なお,次に示すルールは,受信したファイル名の先頭および末尾に空白があった場合には,この空白を削除した後でファイル名に適用されます。
例)
受信したファイル名が「(space)ABCDEFGHI.doc(space)」の場合には,「ABCDEFGHI.doc」に対して以降のルールが適用されます。
- ファイル名の生成規則
受信したファイル名がGroupmax Mailクライアントで処理できるファイル名の形式に一致していれば,ファイル名はそのまま利用されます。ただし,次に示すようなファイル名を受信した場合には,Mail - SMTPで添付ファイル名の正規化処理が実行されます。
- 添付ファイルの名称に次の文字が含まれている場合は,その文字を不正文字とみなして,「_」に置換します。
(スペース),+,*,:,<,>,?,|,0x00~0x1Fまでの制御文字
- ファイル名の長さが254バイトを超えていた場合には,Mail - SMTPでPrefixおよび拡張子の一部を破棄します。
- base64エンコードされたファイル名が1024バイトを越えている場合,添付ファイル名の全体または末尾がbase64デコードされません。
- Prefixがない場合には,Mail - SMTPで「U」+7けたの数字をPrefixにします。
- 添付ファイル名中に「/」または「¥」が含まれていた場合,「/」「¥」以降の部分を添付ファイル名として扱います。
- デバイスファイル名が指定されている場合には,Mail - SMTPで「U」+7けたの数字をPrefixにします。
- ファイル名の取得に失敗した場合
Content-Typeが以下のいずれかに該当する場合,「U」+7けたの数字+「.TMP」というファイル名をMail - SMTPが割り当てます。(XXXXは任意の文字列です)
- application/XXXXX
- image/XXXXX
- audio/XXXXX
- video/XXXXX
Content-Typeが以下に該当する場合,「U」+7けたの数字+「.HTM」というファイル名をMail - SMTPが割り当てます。
上記に該当しない添付ファイルは,「U」+7けたの数字+「.TXT」という添付ファイル名を割り当てます。