ここでは,Mail - SMTPで設定可能な設定値のデフォルト値を一覧できるよう表形式でまとめています。各設定値の詳細な説明については2章を参照してください。運用に際し以下のパラメタをご検討ください。
設定項目名 | デフォルト値 | 推奨値 | 推奨値の説明 |
---|---|---|---|
BCC_RECIPIENTS | on | on | 受信した時に,ヘッダに記載されていない受信者をbcc扱いにする |
Content-Typeマッピングテーブル | - | - | 添付ファイルをapplication/octet-streamにマッピングする |
DAEMON_ALARM_INTERVAL | 5[分] | 5[分] | Sendmailへの送信処理のタイムアウト時間 |
DAEMON_RETLY_COUNT | 2[回] | 2[回] | メールの再送回数 |
DAEMON_RETLY_INTERVAL | 60[分] | 60[分] | メールの再送間隔 |
DAEMON_SENDMAIL_RESTART_NUM | 1[通] | 1[通] | Sendmailへ渡すメールの処理単位 |
DISKFULL_SERVICES_CONTROL | normal | アーカイブ運用する場合には,付録L参照 | アーカイブ運用する場合には,付録L参照 |
ERROR_LEVEL | none | none | エラーメッセージを冗長出力しない |
ERROR_MAIL_TO | Envelope_From Errors-To Return-Path Resent-Sender Resent-From Sender From | Envelope_From Errors-To Return-Path Resent-Sender Resent-From Sender From | エラーメールを返信する宛先を取得するヘッダの優先順 |
FILTER_ADDRESS | none/新規インストール時はall | all | E-mailアドレス全体を大文字/小文字の区別せずに扱う。noneの場合,区別する |
GW_POLL_TIME | 10[秒] | 10[秒] | キューにメールがない場合の休止時間 |
HONBUN_UNICODE_CHECK | on | on | UnicodeからJISへの文字コード変換で’?’になる文字がある場合に,本文を添付ファイル化する |
KANA_MODE | convert | convert | 半角仮名文字を全角文字に変換する。noconvの場合,エンドユーザの影響として主題/本文/添付ファイル名に半角カナを使用した場合に,受信先で文字化けが発生する可能性があります。 |
LOG_PARAMETER | 「2.3.6 edit_option(3)」参照 | 「2.3.6 edit_option(3)」参照 | smtp_gwのログファイルのサイズとバックアップ数を指定します。 |
LOG_PARAMETER_DAEMON | 「2.3.6 edit_option(3)」参照 | 「2.3.6 edit_option(3)」参照 | smtp_daemonのログファイルのサイズとバックアップ数を指定します。 |
LOG_PARAMETER_DBMAP | 「2.3.6 edit_option(3)」参照 | 「2.3.6 edit_option(3)」参照 | dbmapのログファイルのサイズとバックアップ数を指定します。 |
LOG_STATUS_LIMIT | ・受信メール数:3000[通] ・送信メール数:1000[通] ・受信エラーメール数:100[通] ・送信エラーメール数:100[通] ・休止回数:0[回] | ・受信メール数:3000[通] ・送信メール数:1000[通] ・受信エラーメール数:100[通] ・送信エラーメール数:100[通] ・休止回数:200[回] | イベントログを出力するしきい値 |
LONG_FNAME | send_allow | send_allow | 添付ファイル名にロングファイル名を使用する |
LOOP_MAIL_ADDRESS_CHECK | on | on | ループメールのアドレスをチェックしてループメールにはエラーメールを返信しない |
MAPPING_MODE | all | db | dbマッピングのみを使用。allの場合,全てのマッピングを使用する |
MIME_HEADER_ANALYZE | need_mime_version | need_mime_version | MIME形式のメールは,MIME-Versionヘッダが必要 |
MIME_STRUCTURE | off | on | MIMEヘッダを添付ファイルにして受信する |
MIME_SUBJECT | split | split | 主題を複数行に分割してエンコードする。no-split,splitそれぞれにおいてエンドユーザの主題/添付ファイル名の見た目には変更ありません。他社メーラとの接続性の観点でsplitを推奨 |
MODIFYING_DBFILE | manual | auto | DBマッピングファイルを自動的に更新する。manualの場合,自動的に更新しない |
MSGID_MODE | rfc1327 | rfc1327 | Message-IDをrfc1327フォーマットで生成する(Mail-SMTP側で生成する)。rfc822の場合,Sendmail側で生成する。POP3クライアントを使用してメッセージのスレッド表示を行う場合にスレッドが正しく表示されるかに影響が出る場合があります。 |
NOATTACHMENT_CHARSET_CHECK | part | part | charsetを部分一致でチェックする |
PERMISSION_MODE | all 新規インストールしない場合のデフォルト値については,「2.3.5 edit_mapping(3)」を参照 | send_recv_deny | 送受信者制限する。allの場合,送受信者制限しない |
RECV_CODE | sjis | sjis | 受信したテキストデータが一意に判断できない場合にSJISとして解釈する |
RECV_MAC_RESOURCE | recv_deny | recv_deny | AppleDouble,AppleSingle,BinHexからデータフォークだけを取得する |
RECV_MESSAGE_PARTIAL | recv_allow | recv_deny | 分割メールを受信しない。 recv_allowの場合,分割メールを受信する |
RECV_ORIGINATOR | Resent-Sender,Sender,Resent-From,From,Envelope From | From | メールを受信する場合の送信者として取得するヘッダの優先順 |
RECV_ORIGINATOR_MAPPING | all | all | 送信者のEmailアドレスをGroupmaxユーザのO/R名にマッピングする |
RECV_RTF_BODY_FLAG | recv_inline | recv_inline | リッチテキスト形式の本文があり連携情報があれば本文として受信する |
RECV_TEXT_FILE | convert | noconv | テキスト形式の添付ファイルの文字コード変換をしない |
RECV_TEXT_HONBUN | convert | noconv | 本文の文字化けが発生する場合に,本文を添付ファイル化する。 convertの場合,本文を添付ファイル化しない |
RECV_TEXT_SUBJECT | convert | noconv | 主題の文字化けが発生する場合に,主題を添付ファイル化する。convertの場合,主題を添付ファイル化しない |
SECURE_MIME | synchronized_dual_bodies | synchronized_dual_bodies | Mail ServerのS/MIME対応モード(設定値)に従って受信処理を行う |
SEND_BASE64_ENCODE | all | all | 主題や添付ファイル名の先頭から末尾までをBase64エンコードする |
SEND_BODY_SIZE_LIMIT | - | - | メールの送信サイズを制限しない |
SEND_CODE | mime | mime | 本文をjisコードに添付ファイルをBase64エンコードする |
SEND_ENVELOPE_FROM | root | <> | エラーメールの送信者アドレス(MAIL FROM)に"<>"を設定します。受信側メールシステムまたは配信経路上のリレーサーバで配信エラーが発生した場合に,エラーメールが返信されないことが期待できます。 |
SEND_HEADER_COMMENT | send_allow | send_allow | コメントをマッピングする |
SEND_HEADER_FROM | send_envelope_fromの値を"<>"に変更する前のsend_envelope_fromの値 | 推奨値の説明を参照 | ドメインパートはGroupmaxのドメインを,ローカルパートは存在しないユーザを指定する。 例 root@smtpgw.hitachi.co.jp |
SEND_HEADER_RECIPIENTS_DISCLOSURE | true | false | Groupmax Mailクライアントから受信者非公開のオプションが指定されたら,すべての受信者をBcc扱いにする。trueの場合,受信者非公開オプションを無視してGroupmaxユーザが指定したTo/Ccの指定とおりヘッダを生成する |
SEND_HEADER_SENDER | send_allow | send_deny | FromとSenderの値が同じ場合にはSenderヘッダを生成しない。 send_allowの場合,FromとSenderの値が同じ場合でもSenderヘッダを生成する |
SEND_INTERNETDOMAIN_CHECK | all | all | INTERNETDOMAINによるメールの送信を制限をしない |
SEND_RTF_BODY | rtf_deny | rtf_deny | リッチテキストファイルは送信しない |
SEND_RTF_BODY_FLAG | send_inline | send_inline | リッチテキスト連携情報を送信する |
SEND_X400REPORT_MAIL_FROM | originator | send_env_from | Mail - SMTPから返信するエラーメールを全てSEND_ENVELOPE_FROMで指定したE-mailアドレスにする。originatorの場合,Mail Serverから送信されるエラーメールの送信者をoriginatorにする |
SENDFLAG | normal | return | エラーメールはGroupmaxユーザに返信する |
SENDMAIL | c:¥Program Files¥Sendmail Switch¥smmta-8.12¥sbin¥sendmail.exe | - | sendmail.exeファイルのパス名 |
SERVICES_STOP_WAIT_TIME | 0[秒] | 0[秒] | サービス停止時にSendmailプロセスを待つ待機時間 |
SPLIT_FNAME | no_split | no_split | 添付ファイル名を1行でエンコードする |
エラーメールを返信抑制するアドレス | MAILER-DAEMON postmaster root administrator operator daemon system | MAILER-DAEMON postmaster root administrator operator daemon system | 左記の文字列がローカルパートであるメールにはエラーメールを返信しない |
添付ファイル化を除外するcharset | Windows-31J iso-2022-jp none shift_jis us-ascii | Windows-31J iso-2022-jp none shift_jis us-ascii | 左記の文字列がcharsetに指定されているメールは添付ファイル化しない |
設定値に単位がある場合には[]に単位を表記しています。