Mail - SMTPには,環境設定用プログラムとメールメッセージ処理用プログラムが五つ用意されています。ここでは,各プログラムの機能の概要を説明します。
- gw_setup(HP-UX版およびAIX版)
Mail Serverのデータベース情報を,Mail - SMTPが参照できるようにするプログラムです。gw_setupは,Mail - SMTPインストール後に,一度だけ実行します。
- smtpmng
Mail - SMTPの環境を設定するプログラムです。このプログラムから,環境変数,ゲートウェイアドレスおよびアドレスマッピング情報を設定できます。このプログラムが表示するメッセージに従って必要な値を入力してください。詳細については,「2. Mail - SMTPの環境設定」を参照してください。
- smtp_gw
SMTPとX.400のメールの相互変換,および各メールの転送をするプログラムです。このプログラムが,Mail - SMTPの主要な処理を実行します。環境設定後の起動と停止手順については,「5. Mail - SMTPの起動と停止」を参照してください。
- smtp_daemonまたはsmtp_dm(smtp_daemonと略します)
smtp_gwによってX.400からSMTPへ変換されたメールを,Sendmailを起動して送信します。
- mhs_mailer
Sendmailが受信したSMTPのメールを専用ディレクトリに格納(キューイング)するプログラムです。格納されたメールは,smtp_gwが受信します。詳細については,「3.1.2 mhs_mailerの概要」を参照してください。
- dbmap
Address Serverからユーザ情報を取得して,DBマッピング,およびニックネームマッピングに必要なファイルを作成するプログラムです。詳細については,「2.4 dbmap」を参照してください。
- smuq2smq
smuqに退避されたメールアーカイブ用のメールをsmqに復旧させるプログラムです。詳細については,「2.5 smuq2smq」を参照してください。