4.3.3 SAVE_MBコマンドの使用上の注意事項
- メールサーバが実行中でもユーザのメールボックスは保存できます。ただし,保存の対象ユーザと保存の対象共用メールボックスを使用する組織は,保存したメールボックスを回復するまでメールを使用できません。
- 組織のメールボックスを保存した場合,共用しているほかの組織のメールボックスも閉塞されるため注意が必要です。
- ユーザのメールボックス内の受発信したメールのデータを保存できます。ただし,転送中のメール,および回覧の保存はできません。
- 送信回覧または受信回覧を保持したままユーザを移動することはできません。送信回覧は回収または破棄をした後に,受信回覧は回送および削除をした後に,ユーザの移動を行ってください。
- 保存中にエラーが発生した場合,処理中のデータは破棄されます。データの破棄中にエラーが発生した場合,データを破棄できないことがあります。このような場合は,退避先ディレクトリの下にあるファイルを削除してください。
- SAVE_MBコマンドはシステム管理者で実行してください。
- 複数の組織が一つの共用メールボックスを参照している環境で組織を移動するときは,参照しているすべての組織を移動する場合にだけ共用メールボックスの保存と回復が必要です。そうでない場合には保存と回復は必要ありません。保存と回復を行わない場合は,共用メールボックスの追加フラグをOFFにして,処理区分を移動(M)ではなく,移動する組織の削除(D)と移動後の組織の追加(A)の2レコードを作成して移動してください。
- 送信メールおよび受信メールの主題にシフトJISコードとして不適切な文字が含まれていた場合,警告メッセージを出力して不正文字を"?"に変換し,処理中ユーザの退避処理を継続します。
あわせて,送信メールおよび受信メールのE-mailコメントにJISコードとして不適切な文字が含まれていた場合,警告メッセージを出力して,該当するE-mailコメントを削除し,処理中ユーザの退避処理を継続します。
この条件に該当する場合は,次のように動作します。
(a) 送信メールおよび受信メールの主題又はE-mailコメントに不適切な文字が含まれていた場合,GMB022WおよびGMB023Wメッセージを画面およびログファイルに出力します。
GMB022Wメッセージは,不正文字を検出するたびに出力します。
GMB023Wメッセージは,1メール分の処理が完了したときに,処理テーブル単位で出力します。
(b) (a)に記載したメッセージを出力した場合でも,SAVE_MBコマンドは処理を継続しますが,あわせて次に示す処理を行います。
- 実行結果ファイル(*.lstファイル)には,当該ユーザの実行結果として「正常」を出力します。
- 当該ユーザの退避データを出力します。
- 当該ユーザのメールボックスは閉塞したままの状態となります。
- コマンドの戻り値は,0が返却されます。ただし,他のエラーが発生した場合は,エラーに該当する戻り値が返却されます。
- 1.以外の送信メールおよび受信メールのデータベース格納項目に不正な文字が含まれていた場合,警告メッセージを出力して,処理中ユーザのメール退避処理を中断し,次のユーザのメール退避処理を行います。この場合,警告メッセージを出力したユーザのメール退避情報は作成されません。
(a) JISコード又はシフトJISコードとして不正な文字が含まれていた場合,GMB020WおよびGMB021Wメッセージを画面およびログファイル(*.logファイル)に出力します。
GMB020Wメッセージはエラーを検出したカラム単位で出力します。
GMB021Wメッセージはエラーを検出したレコード単位で出力します。
(b) (a)に記載したメッセージを出力した場合でも,SAVE_MBコマンドは処理を継続しますが,あわせて次に示す処理を行います。
- 実行結果ファイル(*.lstファイル)には,当該ユーザの実行結果として「異常」を出力します。
- 当該ユーザの退避データは出力しません。
- 当該ユーザのメールボックスの閉塞は解除します。
- コマンドの戻り値は,16が返却されます。
- GMB020W又はGMB022Wのメッセージが出力された場合,エラーとなった文字列の内容によっては,コマンドを実行しているコンソールの表示が崩れる場合があります。この場合は,コマンド終了後にコンソールをいったん終了して,再起動してください。