2.8.3 メールボックス容量の指定方法

<この項の構成>
(1) メールボックス容量の指定手順
(2) メールボックス容量指定の例
(3) メールボックス容量を指定する場合の注意事項

(1) メールボックス容量の指定手順

メール属性を持つアドレス組織/ユーザを登録,移動,および変更する場合に,メールボックス容量を設定,引き継ぎ,および変更することができます。メールボックス容量を指定する場合,次の手順で指定してください。

  1. メール定義ファイルへのメールボックス容量の設定
    指定したいメールボックス容量をマスタ管理サーバのメール定義ファイルに定義します。定義タイプには,設定した値を識別するための名前を任意に登録します。既に定義している場合には,この作業は必要ありません。
  2. ユーザ登録ファイルの作成
    ユーザ登録ファイルを作成して,項番63のメールボックス容量にメール定義ファイルで設定した定義タイプを指定します。
  3. gmaxchkコマンドの実行
    マスタ管理サーバでgmaxchkコマンドを実行します。gmaxchkコマンドは,メールボックス容量欄に指定された定義タイプと,それに一致する定義タイプをメール定義ファイルから検索して,そのレコードのメールボックス容量をユーザ登録ファイルに設定します。チェック結果に問題がないレコードのメールボックス容量の定義タイプは,メールボックス容量に変換され,設定していた定義タイプは括弧内に表示します。
  4. gmaxsetコマンドの実行
    マスタ管理サーバでgmaxsetコマンドを実行します。gmaxchkコマンドでチェックした時のメールボックス容量でデータが登録されます。

メールボックス容量を指定する場合,メール定義ファイルに容量を定義する方法のほかに,ユーザ登録ファイルに容量を直接指定する方法もあります。直接指定した場合,メール定義ファイルに関係なく指定した値で登録されます。

容量を直接指定する場合,ユーザ登録ファイルのメールボックス容量にメール定義ファイルの項番3(受信容量)から項番18(保留警告開始蓄積数)の順番で容量を直接記述してください。処理対象がユーザの場合,項番15(保留容量)から項番18(保留警告開始蓄積数)は必要ありません。指定する容量と容量の間には英字,又は半角記号を1文字以上挿入してください。容量を直接指定する容量直接指定形式の例を次に示します。この例では,容量10MB,警告開始容量8MB,削除後容量6MB,蓄積数100通,警告開始蓄積数80通,削除後蓄積数60通で登録されます。

組織の場合

Receive=10;8;6/100;80;60 Send=10;8;6/100;80;60 Hold=10;8/100;80

ユーザの場合

Receive=10;8;6/100;80;60 Send=10;8;6/100;80;60

(2) メールボックス容量指定の例

ここでは,3ユーザ(相田進,斎藤保,中山正太)のメールボックス容量を登録する例を示します。設定したいメールボックス容量は次のとおりです。相田進は課長なので,ほかの二人のユーザとは異なるメールボックス容量を設定します。

 相田進斎藤保中山正太
受信容量201010
受信警告開始容量1588
受信削除後容量1066
受信蓄積数200100100
受信警告開始蓄積数1808080
受信削除後蓄積数1808080
送信容量101010
送信警告開始容量888
送信削除後容量566
送信蓄積数100100100
送信警告開始蓄積数808080
送信削除後蓄積数808080

まず,設定したいメールボックス容量からメール定義ファイルを次のように作成します。ここでは相田進に設定するメールボックス容量の定義タイプを「課長用」,斎藤保と中山正太に設定する定義タイプを「課員用」としています。

項番設定項目2レコード3レコード
1定義種別UU
2定義タイプ課長用課員用
3受信容量2010
4受信警告開始容量158
5受信削除後容量106
6受信蓄積数200100
7受信警告開始蓄積数18080
8受信削除後蓄積数18080
9送信容量1010
10送信警告開始容量88
11送信削除後容量56
12送信蓄積数100100
13送信警告開始蓄積数8080
14送信削除後蓄積数8080

次に,作成したメール定義ファイルから,ユーザ登録ファイルを次のように作成します。メールボックス容量欄に定義タイプを設定してください。

#組織種別日本語名メールボックス容量
U 相田進 課長用 
U 斎藤保 課員用 
U 中山正太 課員用 

(3) メールボックス容量を指定する場合の注意事項