3.2.4 SAVE_MB/LOAD_MBコマンドを実行するサーバ

ユーザ,組織の移動時に,メールボックスの保存と回復をするSAVE_MBコマンドとLOAD_MBコマンドを実行するサーバについて説明します。ここでは,ユーザ,組織の移動を三つに場合分けして,コマンドを実行するサーバを説明します。

<この項の構成>
(1) ユーザ情報を変更する場合(ホームサーバの移動がない場合)
(2) ユーザがサーバ間を移動する場合
(3) 複数ユーザがサーバ間を移動する場合

(1) ユーザ情報を変更する場合(ホームサーバの移動がない場合)

処理区分Cで変更できない,所属する最上位組織IDなどのユーザの情報を変更する場合です。例えば,Server Aをホームサーバとするユーザ1の所属する最上位組織IDを変更する場合,ホームサーバの移動はありません。そのため,Server A上でSAVE_MB/LOAD_MBコマンドを実行します。

図3-1 ユーザ情報を変更する場合

[図データ]

(2) ユーザがサーバ間を移動する場合

Server Aをホームサーバとするユーザ1をServer Bに,ユーザ2をServer Cに移動する場合は,移動元のホームサーバであるServer AでSAVE_MBコマンドを実行してメールボックスなどの情報をファイルに保存します。保存したファイルを移動先のホームサーバであるServer BとServer Cに転送した後,Server BとServer CでそれぞれLOAD_MBコマンドを実行します。

図3-2 ユーザがサーバ間を移動する場合

[図データ]

(3) 複数ユーザがサーバ間を移動する場合

次に示すようにServer AとServer Bからユーザを移動するとします。

Server Aからの移動
ユーザ1がServer Cに移動
ユーザ2がServer Bに移動
Server Bからの移動
ユーザ3がServer Aに移動
ユーザ4がServer Cに移動

この場合は,移動元のホームサーバであるServer AとServer BでSAVE_MBコマンドを実行します。SAVE_MBコマンドで保存したファイルは,移動先のホームサーバであるServer A,Server B,およびServerCに転送します。その後でそれぞれのサーバでLOAD_MBコマンドを実行します。

図3-3 複数ユーザがサーバ間を移動する場合

[図データ]