15.3 ユーザ任意情報の定義例

ここでは,ユーザ任意情報の見出しの定義方法について実行例を示します。

<この節の構成>
(1) 見出し定義の実行概要
(2) 見出しの変更手順

(1) 見出し定義の実行概要

この例では,ホスト名ws155(マスタ管理サーバ)とws255(アドレスサーバ)という2台のAddress Serverで運用されており,現在見出しは4件登録されているものとします。登録されている内容は"社員番号","勤務地","在席場所",および"所属上長"です。この例では,"勤務地"を削除して,新たに"入社年度"を追加します。同時に"所属上長"を"上長名"に変更します。

(2) 見出しの変更手順

システム管理者でサーバにログインして,Address Serverが2台とも稼働していることを確認します。次に,コマンドを実行してユーザ任意情報の項目を登録します。

  1. 現在のユーザ任意情報の登録状態を確認します。
    次のコマンドを実行します。
    adpdhead -l -e c:¥temp¥adpdhead.log
    現在のユーザ任意情報の登録状態が表示されます。
    PDAID01, 社員番号
    PDAID02, 勤務地
    PDAID03, 在席場所
    PDAID04, 所属上長
  2. 変更する項目を定義した見出し定義ファイルを作成します。
    次のファイルを作成して,c:¥work¥pd_def.csvに保存します。

    D,PDAID02
    A,PDAID05,入社年度
    C,PDAID04,上長名

  3. 見出し定義ファイルをAddress Serverに登録します。
    次のコマンドを実行します。
    adpdhead -f c:¥work¥pd_def.csv -e c:¥temp¥adpdhead.log
  4. 登録内容を確認します。
    次のコマンドを実行します。
    adpdhead -l -e c:¥temp¥adpdhead.log
    次のように表示されれば,正しくマスタ管理サーバに登録されています。
    PDAID01, 社員番号
    PDAID03, 在席場所
    PDAID04, 上長名
    PDAID05, 入社年度
  5. 登録内容をアドレスサーバにレプリケーションします。
    次のコマンドを実行します。
    adpdhead -d ws255 -e c:¥temp¥adpdhead.log
  6. レプリケーション確認コマンドを実行してレプリケーション状態を確認します。
    次のコマンドを実行します。
    nxsrepstat
    コマンドの戻り値が0で,次のように表示されれば,正しくレプリケーションされています。
    トランザクションコードなし(ws255)