4.1.2 gmaxexpコマンドの使用例

gmaxexpコマンドの使用例を説明します。使用例では,図4-1に示すように登録されている最上位組織,組織,ユーザの情報を出力します。

使用例では,前提としてgmaxexpコマンドを実行できる状態で,コマンドプロンプト上のカレントディレクトリが<インストール先ディレクトリ>¥binになっていることとします。また,情報の出力先はc:¥temp¥data.csvファイルとします。

図4-1 例題で使用する最上位組織,組織,ユーザの登録状況

[図データ]

<この項の構成>
(1) 全データを出力する場合
(2) 全ユーザの情報を出力し,出力するデータの処理区分にMを設定する場合
(3) 営業部に所属しているすべてのユーザ情報を出力する場合
(4) 営業部に所属している組織情報を出力している場合
(5) A株式会社の直属の組織,ユーザ情報を出力する場合
(6) 特定データを1件出力する場合
(7) 特定データを複数出力する場合
(8) A株式会社の兼任ユーザをすべて出力する場合
(9) 営業2課の直属の兼任ユーザ情報を出力する場合

(1) 全データを出力する場合

次に示すようにコマンドを実行すると,data.csvファイルには登録済みの全最上位組織,全組織,全ユーザの情報が出力されます。

gmaxexp  -a  cgu  c:¥temp¥data.csv

マスタ管理サーバのgmpublicinfoファイルに「ADDITIONAL_POSITION_EXP=Y」という記述を追加していた場合は,登録済みの全最上位組織,全組織,全ユーザ情報(全兼任ユーザも含む)が出力されます。また,マスタ管理サーバのgmpublicinfoファイルに「NOTEXP_GMAXSYS=Y」と「NOTEXP_SYSUSER=Y」という記述を追加している場合は,全データを出力する場合にも最上位組織「Groupmax_system」以下の情報は出力されなくなります。

gmpublicinfoファイルの詳細は,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。

(2) 全ユーザの情報を出力し,出力するデータの処理区分にMを設定する場合

次に示すようにコマンドを実行すると,data.csvファイルには登録済みの全ユーザの情報が出力されます。また,出力したデータの処理区分にはMが設定されます。

gmpublicinfoファイルで兼任ユーザ情報も出力する設定にしていた場合,出力される全ユーザの情報には兼任ユーザの情報も含まれます。

gmaxexp  -s M  -a  u  c:¥temp¥data.csv

(3) 営業部に所属しているすべてのユーザ情報を出力する場合

次に示すようにコマンドを実行すると,営業部に所属する佐藤佑一,営業1課に所属する相田進,斎藤保,中山正太,および営業2課に所属する植田安明,加藤貢の6ユーザの登録情報がdata.csvファイルに出力されます。

gmpublicinfoファイルで兼任ユーザ情報も出力する設定にしていた場合,上記のユーザに加えて,営業2課に所属する佐藤佑一の兼任ユーザ情報も出力されます。

gmaxexp  -g Aeigyo -a  u  c:¥temp¥data.csv

(4) 営業部に所属している組織情報を出力している場合

次に示すようにコマンドを実行すると,営業部配下の組織である営業1課と営業2課の登録情報がdata.csvファイルに出力されます。

gmaxexp  -g Aeigyo -h  g  c:¥temp¥data.csv

(5) A株式会社の直属の組織,ユーザ情報を出力する場合

次に示すようにコマンドを実行すると,最上位組織A株式会社直属の組織である営業部,総務部とA株式会社直属のユーザである田中一郎の2組織,1ユーザの登録情報がdata.csvファイルに出力されます。

gmaxexp  -c Akaisya -t  gu  c:¥temp¥data.csv

(6) 特定データを1件出力する場合

次に示すようにコマンドを実行すると,総務部人事課の古沢義之のユーザ情報1件がdata.csvファイルに出力されます。

gmaxexp  -u A0221 -o  u  c:¥temp¥data.csv

次に示すようにコマンドを実行すると,営業2課の組織情報1件がdata.csvファイルに出力されます。

gmaxexp  -g Aeigyo2 -o  g  c:¥temp¥data.csv

次に示すようにコマンドを実行すると,A株式会社の最上位組織情報1件がdata.csvファイルに出力されます。

gmaxexp  -c Akaisya -o  c  c:¥temp¥data.csv

次に示すようにコマンドを実行すると,営業2課の佐藤佑一の兼任ユーザ情報1件がdata.csvファイルに出力されます。

gmaxexp  -u A0101.385 -o  u  c:¥temp¥data.csv

(7) 特定データを複数出力する場合

規則性のない複数のデータを出力する場合,出力するIDの種類とIDを記述したCSV形式のフィルタファイルを作成して出力対象を指定します。総務部人事課の古沢義之,営業2課,A株式会社,および営業2課の佐藤佑一(兼任)の登録情報を出力するためのIDを記述したフィルタファイルc:¥temp¥filter.csvを次に示します。

[図データ]

作成したc:¥temp¥filter.csvを使って,次に示すようにコマンドを実行すると,総務部人事課の古沢義之,営業2課,A株式会社,および営業2課の佐藤佑一(兼任ユーザ)の登録情報4件がdata.csvファイルに出力されます。

gmaxexp  -f c:¥temp¥filter.csv -o  cgu  c:¥temp¥data.csv

指定するオプションを-oから-tに変更して実行すると,総務部人事課の古沢義之,営業2課直属の植田安明,加藤貢,A株式会社直属の組織である営業部,総務部,直属のユーザである田中一郎,および営業2課の佐藤佑一(兼任ユーザ)の登録情報7件がdata.csvファイルに出力されます。

gmaxexp  -f c:¥temp¥filter.csv -t  cgu  c:¥temp¥data.csv

gmpublicinfoファイルで兼任ユーザ情報も出力する設定にしていた場合,上記の情報に,営業2課の直属として佐藤佑一(兼任ユーザ)が加わり,登録情報は8件出力されます(フィルタファイルでも佐藤佑一(兼任ユーザ)は指定されているので,data.csvには佐藤佑一(兼任ユーザ)の情報は2回出力されています)。

(8) A株式会社の兼任ユーザをすべて出力する場合

次に示すようにコマンドを実行すると,最上位組織A株式会社に所属するすべての兼任ユーザの情報(営業2課の佐藤佑一)がdata.csvファイルに出力されます。

gmaxexp  -c Akaisya -a -y  u  c:¥temp¥data.csv

(9) 営業2課の直属の兼任ユーザ情報を出力する場合

次に示すようにコマンドを実行すると,営業2課直属の兼任ユーザ佐藤佑一の登録情報がdata.csvファイルに出力されます。

gmaxexp  -g Aeigyo2 -t -y  u  c:¥temp¥data.csv