gmpublicinfoファイルは,Address Server及びMail Serverの設定値を定義するファイルです。ファイルの位置は,<インストール先ディレクトリ>¥nxcdir¥gmpublicinfoです。ファイルの設定例を次に示します。
MAX_LOGIN_USER=128
NXS_TIMEOUT=86400
SYSTEM_CMP_DISPLAY=NO
RETRY_BOOT_COUNT=100
gmpublicinfoファイルに設定できる環境変数の一覧を表5-5に示します。設定できるサーバが全サーバになっている場合,マスタ管理サーバとアドレスサーバの両方で有効です。アドレスサーバにはメールサーバが含まれます。なお,LOG_DIR_SV_RESPONSE,MNG_JOURNAL及びNXS_REP_DIRでディレクトリを指定する場合は絶対パスで指定します。
表5-5 環境変数一覧
各環境変数の詳細な説明を次に示します。
ERROR_LEVEL=[0][1][2][3][4][5]
EX_MAILFLOW_MODE=[YES][NO]
NXS_REP_DIR=<出力先ディレクトリ>
C,処理区分,最上位組織ID,,,,,,,,,,,
G,処理区分,組織ID,,,,,,,,,,,,,,,
U,処理区分,,,ユーザID, 以降コンマが34個続きます
T,処理区分,グループID,
M,処理区分,グループID,組織ID,ユーザID
L,処理区分,掲示板ID,アクセス権,最上位組織ID,組織ID,ユーザID,グループID
A,処理区分,掲示板ID,アクセス権
gmpublicinfoファイルに設定できる環境変数を省略した場合の動作を表5-6に示します。
表5-6 環境変数省略時の動作
環境変数 | 指定省略時の値 | 指定省略時の動作 |
---|---|---|
ADDITIONAL_POSITION_EXP | なし | 一括登録ユティリティのgmaxexpコマンドで,兼任ユーザの情報を出力しません。 |
ADRDEMON_MAX_SERVICE | 1 | ポート名adsv_ap上で認証やパスワード変更のサービスを提供するプロセス数の最大起動数は1プロセスです。 |
ADRNOTE_MAX_SERVICE | 1 | ポート名adnt_ap上で認証やパスワード変更のサービスを提供するプロセス数の最大起動数は1プロセスです。 |
AGT_STATCIRCLE | 5 | マスタ管理サーバに,5分毎にアドレスサーバの状態を報告します。 |
ASSIST_SAVE_OPTION | i | すべての項目を保存します。 |
ASSIST_SAVE_TYPE | a | 組織・ユーザ共にメールボックスやパスワードなどを保存します。 |
AUTO_CANCEL_DEFERRED | なし | 送信メール削除時の遅延配信指定自動取り消しはできません。 |
AUTO_FORWARD | なし | 送信メールの自動転送は行いません。 |
BACKUP_GATEWAY | なし | バックアップゲートウェイへの再転送を行いません。 |
BOARD_ACCESS_WRITE | なし | W権限以上の権限があれば,下位掲示板を作成できます。 |
CHECK_SUPERIOR | Y | ユーザ登録,ユーザ変更時に設定した上長ユーザIDが実際に存在するユーザであるかのチェックを行います。 |
CLUSTERING_LEVEL | なし | クラスタ環境として扱いません。 |
DC_MLSEND_BODYNUM_OPT | なし | Data CollectionのMail Server稼働情報CSVファイルのメール送信履歴情報にボディ数が出力されます。 |
DDA_ORTONICK | なし | O/R名をニックネームや日本語に変換する処理を行います。 |
DISPLAY_READ_TIME | Y | 送信メール詳細にて開封日時表示を行います。 |
DISPLAY_SUBSTITUTED_USER | Y | 送信メール詳細にて本人が開封したか,代行受信者が開封したのかの識別を行います。 |
DNAMERFC | なし | アドレス管理ドメイン内のドメイン名または,ホスト名に,半角の英数字,.(ピリオド),-(ハイフン)以外の文字を使用したアドレスサーバ,及びほかのGroupmaxアプリケーションのサーバがないものとします。 |
DUAL_BODIES | Y | S/MIME機能に対応していないクライアントを使用している場合,マルチパート署名形式のメールを参照するときに本文,添付ファイルとも参照できます。 |
EMAIL_UNIQUE_CHECK | なし | E-mailアドレスのユニークチェックを実行します。 |
ERROR_LEVEL | 12345 | アドレスサーバからマスタ管理サーバに,すべてのメッセージを送信します。 |
EX_MAILFLOW_MODE | YES | 拡張回覧メール機能を使用します。 |
FLUSH_NOTIFY | なし | Address-AssistとのGroupmax連携をしません。 |
INCREMENTAL | なし | クライアントでGroupmaxサービスプロバイダを使用しません。 |
IPN_REQUEST_FIX | N | Mail-SMTP経由で受信したメールの受信者毎の受信通知要求を「なし」とします。 |
LDAP_AUTHENTICATE | なし | ディレクトリ認証を使用しません。 |
LDAP_LIBRARY_TYPE | なし | OS付属のLDAPライブラリを使用しません。 |
LOG_DIR_SV_RESPONSE | なし | Address Server - Data Collectionが利用するサーバレスポンス用ログファイルを出力しません。 |
LOG_VALID_PERIOD | 2 | Address Server - Data Collectionが利用するログファイルの保存日数を2日に設定します。 |
LOG_VALID_SV_RESPONSE | 1 | Address Server - Data Collectionが利用するサーバレスポンス用ログファイルの保存サイズを1メガバイトに設定します。 |
LONG_PASSWD | N | パスワード桁数の拡張はできません。 |
MAIL_CACHE_DIR | なし | メールキャッシュ機能は無効です。 |
MAX_LOGIN_USER | 128 | 同時ログインユーザ数を128に設定します。 |
MAX_MAIL_SIZE | 1992294 | 送信メールサイズを1992294キロバイトに制限します。 |
MAX_NEWS_SIZE | 1992294 | 記事掲示サイズを1992294キロバイトに制限します。 |
MLGETBK_SAVE_OPTION | なし | メールの稼動中バックアップで,送信メール詳細情報の代行受信者情報と開封日時情報をバックアップしません。 |
MNG_JOURNAL | なし | マスタ管理サーバのジャーナルを取得しません。 |
MNG_STATCIRCLE | 20 | マスタ管理サーバが各アドレスサーバからの応答が無いと判定する時間を20分に設定します。 |
MOVEADDRESS_MAPPING_TABLE | N | 拡張宛先解決機能は使用できません。 |
MTA_JOURNAL_FILES | 4 | メール転送ログファイルの最大バックアップファイル数を4に設定します。 |
NICKNAME_CACHE_LIMIT | 3000 | 高速宛先変換のためのメモリキャッシュのエントリ数上限を3000に設定します。 |
NICKNAME_DB_ACCESS | なし | 高速宛先変換のためのメモリキャッシュに変換対象のユーザ情報が展開されていない場合にデータベースをアクセスして情報を取得します。 |
NOTEXP_GMAXSYS | なし | 一括登録ユティリティのgmaxexpコマンドで,最上位組織Groupmax_systemの情報も出力します。 |
NOTEXP_SYSUSER | なし | 一括登録ユティリティのgmaxexpコマンドで,最上位組織Groupmax_systemに所属する組織やユーザの情報も出力します。 |
NOTICE_CONTROL | なし | 受信通知の配信を中断しません。 |
NXCLOG_COUNT | 4 | Address Serverが出力するログの最大バックアップファイル数を4に設定します。 |
NXCLOG_SIZE | 10 | Address Serverが出力するログファイルの最大ファイルサイズを10メガバイトに設定します。 |
NXS_REG_NTFCNT | 500 | Address ServerがGroupmaxの各アプリケーションプログラムに対して登録情報の変更を通知する間隔を500件に設定します。 |
NXS_REG_NTFTIME | 60 | Address ServerがGroupmaxの各アプリケーションプログラムに対して登録情報の変更を通知する間隔を60分に設定します。 |
NXS_REP_DIR | なし | ユーザ・組織・掲示板などの登録・変更・削除の履歴を出力しません。 |
NXS_TIMEOUT | 86400 | サーバ追加時にプログラム内部で使用するタイムアウト値を86400秒に設定します。 |
ORNAME_GEN | なし | ユーザ登録またはユーザ移動でO/R名が重複した場合はエラーとなります。 |
POP3 | なし | セットアップ時に指定した「POP3/IMAP4を使用する」に従ってPOP3デーモンが起動されます。 |
RECYCLED_USERID | N | 拡張宛先解決において,サーバ統合後に使用していたユーザIDを再利用しません。 |
RETRY_BOOT_COUNT | 100 | プログラムが異常終了したとき,自動的に再起動する回数100回に設定します |
REUSE_LDAP_SESSION | Y | LDAPディレクトリサーバとのコネクションを認証処理毎に接続・切断しません。 |
RE_CONNECT | なし | 2重ログイン発生時のログイン処理を,クライアントの指示に従って行います。 |
RMAIL_CACHE_USER_MAX | 2 | メールキャッシュ機能にて保存する,1ユーザ毎の受信メール最大数を2に設定します。(MAIL_CACHE_DIRを設定した場合のみ有効となります。) |
SAME_PREVIOUS_PASSWD | なし | パスワード変更時,前パスワードと同じパスワードを指定できません。 |
SAME_USERID_PASSWD | なし | パスワード変更時,ユーザIDと同じパスワードを指定できます。 |
SECURE_MIME | Y | 暗号化・デジタル署名したメールの送受信を行います。 |
SHORT_PASSWD | 0 | パスワード変更時のパスワード最小桁数を制限しません。 |
SRV_ID | なし | サーバ情報としてIPアドレスを扱います。 |
SUBSTITUTE | なし | 代行受信者として設定されたユーザが最上位組織またはホームサーバが変わる移動をすると,ユーザが代行受信者の再設定を行うまでメールが配信エラーになります。 |
SUBSTITUTE_CONTROL | なし | 代行受信が設定されている場合は,すべてのメールが代行受信対象となります。 |
SYSTEM_CMP_DISPLAY | NO | 最上位組織Groupmax_systemはクライアントへ表示されません。 |
TRUSTED_IP | なし | 通常のユーザ認証を行います。 |
USER_OTHER_AUTHORITY | なし | 部門管理者の実行で,管理対象以外のユーザ情報を参照できます。 |