マスタ管理サーバのジャーナルを取得していない場合は,すべてのサーバをバックアップからリストアする必要があります。
しかし,マスタ管理サーバのジャーナルを取得している場合,マスタ管理サーバだけをバックアップからリストアすることで回復できます。
- 注意
- マスタ管理サーバのジャーナルを取得していない場合はマスタ管理サーバだけをリストアすると,サーバ間の登録情報,掲示板情報が不整合となり運用を続行できなくなります。必ずすべてのサーバのリストアを実行してください。
主に次に示す順番でサーバをリストアします。
- リストアするサーバ上の他Groupmax サーバをすべて停止する。
- リストアするサーバ上のアドレスサービスを停止する。
- リストアするサーバ上のObject Serverのサービスを停止する。
- Address Server及びMail Serverをアンインストールする。※
- Address Server及びMail Serverをインストールする。
- Object Server及び他Groupmaxサーバも必要によりインストールする。
- リストアするサーバ上で,Address_Mailセットアップを実行する。リストアするものと同じ内容を指定する。
- バックアップしたデータをリストア環境にコピーする。
- リストアしたサーバ上のアドレスサービス及びサーバを起動する。
- リストアしたサーバに対して,運転席で「データ修復」を実行する。
- nxsrepstatコマンドを実行し,レプリケーションが完了したことを確認する。
- 掲示板の「整合性の確保」を実行する。
- 注※
- アンインストールは,すべてのバックアップ対象ディレクトリをバックアップしている場合に実施してください。それ以外の場合は,アンインストールはしないでバックアップしたディレクトリだけを削除してください。
マスタ管理サーバに対してリストアを実行した場合は,アドレス管理ドメイン内,すべてのアドレスサーバのバックアップを取得してください。バックアップ取得後は,ジャーナルをクリアしてください。なお,同期を取ってバックアップした場合は,すべての情報がバックアップ時点の状態に戻ります。逆に,同期を取らないでバックアップした場合,掲示板を含む登録情報については,マスタ管理サーバのバックアップ取得時点の状態に戻ります。掲示板のリストア作業については次の点に注意してください。
- マスタ管理サーバだけをリストアする場合は,マスタ管理サーバがマスタ掲示板となっている掲示板の記事は,整合性確保によってマスタ管理サーバのバックアップ取得時点の状態に戻ります。マスタ管理サーバがレプリカ掲示板となっている掲示板の記事は,整合性確保によって最新の状態に戻ります。
- 「15.2 バックアップ」で説明した運用で掲示板の記事のバックアップを取得しているときは,すべてのサーバをリストアした後に運転席から全掲示板の整合性を確保してください。この操作によって,レプリカ掲示板の記事もバックアップ取得時点の状態に戻ります。
- 「15.2 バックアップ」で説明した運用でバックアップを取得していないときは,すべてのサーバをリストアした後に運転席から全掲示板の整合性を確保することで,レプリカ掲示板の記事はマスタ掲示板と同じになります。
掲示板の整合性確保の操作については,「11.1.4 掲示板の整合性確保」を参照してください。