前の節で説明したGroupmaxのメールのリモート機能は,TCP/IPで接続されたLAN上のマシンをクライアントとして利用できます。この場合,telnetやftpコマンドを使用できるパソコンやワークステーションを利用します。ここでは,LAN上での利用方法について説明します。ただし,Windows NT版のメールサーバには,「リモートPC/TCP」を設定できないため,Windows NT版のメールサーバではこの機能は利用できません。
TCP/IPで接続されたLAN上のクライアントからリモート機能を利用する場合,サーバ及びクライアント側で,次の情報をあらかじめ設定しておく必要があります。
LAN上のクライアントからリモート機能を利用するときの作業の流れは,次のとおりです。
メニューの操作方法は,メール送信とメール受信の一部の機能を除いて,公衆回線を利用するリモート機能での操作方法と同じです。各メニューでの操作方法は,「付録C.2 公衆回線を利用するリモート機能」を参照してください。
次に,メール送信とメール受信で,公衆回線を利用するときと異なる操作について説明します。
LAN上のクライアントを利用したメール送信では,アップロードして本文を作成する方法が,公衆回線を利用したリモート機能と異なります。本文の作成方法で「2:アップロード」を選択した場合,次のように表示されます。
本文の作成方法を選択して下さい
1:ラインエディタ 2:アップロード E:取消
>2
1:アップロード開始 E:終了
>
1を選択すると,次のメッセージが表示されて,送信するファイルのアップロードが開始されます。
アップロードを開始します。送信ファイルを準備して下さい
アップロードするファイル名を指定して下さい
>filename
端末側ユーザIDを入力して下さい
>userID
端末側パスワードを入力して下さい
>password
終了しました。改行キーを入力して下さい
アップロードが終了したら[Enter]キーを押してください。送信のメニューに進みます。
LANを利用したメール受信では,ダウンロードする方法が,公衆回線を利用したリモート機能と異なります。ダウンロード選択で,1,2または3を選択した場合,次のように表示されます。
ダウンロード選択
1:本文・添付とも 2:本文のみ 3:添付のみ E:終了
>1,2又は3
端末側ユーザIDを入力して下さい
>userID
端末側パスワードを入力して下さい
>password
1:ダウンロード開始 E:終了
>
1を選択すると,次のメッセージが表示されてファイルのダウンロードが開始されます。
ダウンロードを開始します。格納ファイルを準備して下さい
ダウンロードするファイル名を指定して下さい
>filename
終了しました。改行キーを入力して下さい
ダウンロードが終了したら[Enter]キーを押してください。受信メール一覧画面に戻ります。
LANを利用した環境では送信メール,受信メールを一括してダウンロードする
方法が公衆回線を利用したリモート機能と異なります。トップメニューで4(ユーティリティ)を選択すると次のメニューが表示されます。
1:パスワード変更 2:親展パスワード変更 3:環境設定
4:宛先オプション 5:一括ダウンロード
E:終了
>
端末側ユーザIDを入力して下さい
>userID
端末側パスワードを入力して下さい
>password
1:送信メール 2:受信メール 3:送受信メール
E:終了
>
送受信メール保存年月指定(指定形式:yymm)
:yymm
yyyy年mm月分の送受信メールを保存します
1:実行 E:終了
>
送信メールnn通の保存を開始します
送信メール 1 「主題1」
送信メール 2 「主題2」
送信メール 3 「主題3」
送信メール 4 「主題4」
送信メール 5 「主題5」
メール保存中・・・(ESCにて中断)
送信メールの保存は正常終了しました