付録D.2 クラスタ環境の新規設定時の注意
(1) マスタ管理サーバの場合
クラスタの構成例を次に示します。
![[図データ]](figure/hd020010.gif)
- gmpublicinfoファイルに「CLUSTERING_LEVEL=1」を記述すると,記述しないときに比べて性能が劣化します。これは,信頼性を上げるためにディスクへの同期書き込みを実行しているためです。
- マルチサーバ構成にする場合,マスタ管理サーバに追加するアドレスサーバのセットアップ時には,「マスタ管理サーバのホスト名/ドメイン名(H)」にマスタ管理サーバのネットワーク名を指定してください。
- クライアントが設定するサーバのホスト名とIPアドレスは,Address Serverのリソースと同じグループのネットワーク名とIPアドレスを指定してください。これを指定しないとフェールオーバ後に接続できなくなります。
- マルチサーバ構成にする場合,マスタ管理サーバに追加するメールサーバでは,クラスタ設定の有無にかかわらず,運転席でメールを設定した後に「mhs_nadr_cfg TCP OFF」を実行してください。
- マスタ管理サーバをホームサーバとするユーザのホスト名には,ネットワーク名を指定してください。
- Address Server - Replication Option及びMail - X.400を使用する場合は,両方のノードにインストールしてください。
- Mail - SMTPはクラスタに対応していないので,別のメールサーバを用意して,使用してください。
- Address ServerとMail Serverは,ノード1及びノード2が1対1で,片方が待機している状態でだけ使用できます。
- 一つのノードに複数のネットワークカードがある場合は,gmpublicinfoファイルにすべてのIPアドレスとネットワーク名の関係を記述してください。
各ノードに2枚ずつネットワークカードがある場合(2つ目のIPアドレスを192.169.0.1および192.169.0.2とします)の記述例を次に示します。
192.168.0.1=addnet1
192.168.0.2=addnet1
192.169.0.1=addnet1
192.169.0.2=addnet1
(2) アドレスサーバの場合
クラスタの構成例を次に示します。
![[図データ]](figure/hd020020.gif)
- gmpublicinfoファイルに「CLUSTERING_LEVEL=1」を記述すると,記述しないときに比べて性能が劣化します。これは,信頼性を上げるためにディスクへの同期書き込みを実行しているためです。
- クライアントが設定するサーバのホスト名とIPアドレスは,Address Serverのリソースと同じグループのネットワーク名とIPアドレスを指定してください。これを指定しないとフェールオーバ後に接続できなくなります。
- マルチサーバ構成にする場合,このメールサーバがあるアドレス管理ドメイン内のメールサーバでは,クラスタ設定の有無にかかわらず,「mhs_nadr_cfg TCP OFF」を実行してください。
- アドレスサーバをホームサーバとするユーザのホスト名には,ネットワーク名を指定してください。
- Address Server - Replication Option及びMail - X.400を使用する場合は,両方のノードにインストールしてください。
- Mail - SMTPはクラスタに対応していないので,別のメールサーバを用意して,使用してください。
- Address ServerとMail Serverは,ノード1及びノード2が1対1で,片方が待機している状態でだけ使用できます。
- 一つのノードに複数のネットワークカードがある場合は,マスタ管理サーバのgmpublicinfoファイルにすべてのIPアドレスとネットワーク名の関係を記述してください。
各ノードに2枚ずつネットワークカードがある場合(2つ目のIPアドレスを192.169.0.3および192.169.0.4とします)の記述例を次に示します。
192.168.0.3=addnet2
192.168.0.4=addnet2
192.169.0.3=addnet2
192.169.0.4=addnet2
- アドレスサーバをクラスタ環境に設定した場合は,マスタ管理サーバのgmpublicinfoファイルに「ローカルIPアドレス=ネットワーク名」を,各ノードのネットワークカードの数だけ記述することを忘れずに実行してください。