3.6.2 受信したワークフロー案件を処理する
ここでは,定義された送付経路,及び定義された送付経路以外でのワークフロー案件の操作について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 定義された送付経路での操作
- (2) 定義された送付経路以外の操作
(1) 定義された送付経路での操作
- 処理するワークフロー案件をロールトレー又はINBOXから選択します。
ロールトレーの案件を処理する場合は,[ロールトレー]ダイアログで案件を選択し,[ユーザトレーへ]ボタン又は[ユーザトレーに移動後開く]ボタンをクリックして,いったんユーザトレーに移してから処理します。ダイアログを表示するには,Desktop主画面の[ツール]-[ロールトレーを開く]を選択します。ユーザトレーに移った案件は,INBOXに表示されます。
- 参考
- あらかじめ,ロールトレーの案件をINBOXに表示させる設定にしておくこともできます。設定方法については,「4.3.8 ロールトレーのワークフロー案件をINBOXに表示する」を参照してください。
- ワークフロー案件を開いて処理します。
INBOXのワークフロー案件をダブルクリックすると,案件エディタが表示されます。[ロールトレー]ダイアログで[ユーザトレーに移動後開く]ボタンをクリックする操作で移した案件は,案件エディタが自動的に表示されます。
ワークフロー案件は,Desktop主画面からも処理できますが,内容を確認しながらの案件処理は,案件エディタから操作することをお勧めします。案件エディタを次の図に示します。
図3-22 案件エディタ
![[図データ]](figure/zu032200.gif)
案件エディタには,ワークフロー案件の内容が表示されます。添付ファイルが設定されている場合は,そのファイルを開いて確認します。
- 送付するワークフロー案件の属性を指定します。
案件エディタ上で案件の処理状態や処理の内容(例えば,承認,却下など)を属性として指定します。属性は,Workflow Definerで属性が定義されている場合,案件の属性タブに表示されます。
案件エディタを表示しないで属性を設定する場合は,[属性設定]ボタンをクリックするか,又は[メッセージ]-[属性設定...]を選択すると表示される[属性設定]ダイアログで属性を指定できます。
- 参考
- 案件を複写して送付するノード,あるノードに対する作業者の選択及びロールへの案件配布を指定することがWorkflow Definerで定義されている場合,複写先ノード,作業者,配布先ロールをそれぞれ指定できます。
- 複写先ノードは複写先指定タブで,案件処理の作業者の選択は作業者の指定タブで,配布先ロールは配布先指定タブで指定します。詳細については,Integrated Desktopのワークフロー案件処理機能のオンラインヘルプを参照してください。
- 処理済みのワークフロー案件を次の処理者へ送付します。
属性値を選択したら案件エディタの[完了]ボタンをクリックするか,又は[案件の操作]-[完了]を選択すると次の処理者に案件が送付されます。
なお,INBOXの[完了]ボタンをクリックするか,又は[メッセージ]-[案件の操作]を選択し,続けて[完了]を選択しても,案件を送付できます。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ユーザトレー,ロールトレー,ワークフロー案件の属性,配布先の設定,
- 複写先の設定,次の作業者の設定
- 添付ファイルを保存する
- 添付ファイルを個人フォルダや共用キャビネットのフォルダに保存しておきたい場合は,保存したい添付ファイルを選択し,案件エディタの[添付ファイル]-[Groupmaxへの格納...]を選択します。表示された[格納]ダイアログで個人フォルダ又は共用キャビネットを選択できます。
- 添付ファイルをWindowsのファイルシステム(エクスプローラ上の任意のフォルダなど)に保存したい場合は,保存したい添付ファイルを選択し,案件エディタの[添付ファイル]-[デスクトップへの保存...]を選択します。表示された[保存]ダイアログでWindowsのファイルシステムのフォルダを選択します。
- ■ヘルプでのキーワード■
- 添付ファイルを保存する,添付ファイル,保存
- 処理したワークフロー案件に関する情報を保存する
- 添付ファイルだけでなく,送られてきたワークフロー案件のビジネスプロセス名や属性などの情報を,ファイルとして個人フォルダ,共用キャビネット又はWindowsのファイルシステムに保存できます。
- 個人フォルダや共用キャビネットに保存するには,案件エディタの[ファイル]-[Groupmaxへの格納...]を選択します。表示された[格納]ダイアログで格納先を指定します。Windowsのファイルシステムに保存するには,[ファイル]-[デスクトップへの保存...]を選択します。表示された[保存]ダイアログで保存先のWindowsのファイルシステムのフォルダを選択します。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ワークフロー案件をデスクトップに保存,
- ワークフロー案件をGroupmaxに格納
- 案件処理の完了時にワークフロー案件を保存する
- Workflow Definerのワークフロー定義で,ビジネスプロセスの作業机のユーザ処理リストに「案件の文書DB格納」が設定されている場合,案件完了時のタイミングで案件が文書データベースに保存されます。
- 保存先の指定がない場合は,ダイアログが表示されます。表示されたダイアログに従って,案件の保存先,案件の詳細情報などを指定してください。ダイアログに指定した内容で案件を保存できます。案件が保存された後,次の処理者に送付されます。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ワークフロー案件送付時の保存形態
- ロールトレーのワークフロー案件をINBOXに表示して操作性を向上させる
- ロールトレーのワークフロー案件をINBOXに表示して,ユーザトレーの案件と同様に操作できます。[ロールトレー]ダイアログを開く手間が省けるため,ロールトレーの案件を頻繁に処理している場合に便利です。設定方法については,「4.3.8 ロールトレーのワークフロー案件をINBOXに表示する」を参照してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ロールトレーの案件をINBOXに表示する
- 案件をロールトレーに戻す
- 一度,ユーザトレーに持ってきた案件をロールトレーへ戻すには,案件エディタの[ロールトレーに戻す]ボタンをクリックするか,又はDesktop主画面の[メッセージ]-[案件の操作]を選択し,続けて[ロールトレーに戻す]を選択します。
- なお,INBOXにロールトレーの案件を表示する設定によって表示されたロールトレーの案件は,ロールトレーに戻す操作は不要です。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ロールトレー,戻す
(2) 定義された送付経路以外の操作
案件エディタ又はINBOXでは,「(1) 定義された送付経路での操作」で説明したWorkflow Definerで定義されている経路以外に,必要に応じた案件操作ができます。ここでは,案件エディタのメニューからの操作を説明します。INBOXでの操作は,Integrated Desktopのオンラインヘルプを参照してください。
(a) ワークフロー案件の詳細情報を見る
送付されたワークフロー案件の状態,配布種別,投入日時などに関する詳細情報を知りたい場合は,[プロパティ]ダイアログを表示します。ダイアログを表示するには,ツールバーの[プロパティ]ボタンをクリックするか,又は[ファイル]-[プロパティ]を選択します。
(b) ワークフロー案件をほかの人に相談する
ワークフロー案件の処理について,ほかの人に相談したい場合は,[相談先ユーザの選択]ダイアログで相談者を指定します。ダイアログを表示するには,[相談]ボタンをクリックするか,又は[案件の操作]-[相談...]を選択します。相談で送った案件は,相談相手の処理が終わった時点で相談元に戻ります。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ワークフロー案件の相談
(c) ワークフロー案件を以前に処理した人に戻す
送付された案件に不備があった場合などは,[差し戻し先ユーザの選択]ダイアログで,案件を以前に処理した人の中から差し戻す人を指定できます。ダイアログを表示するには,[差し戻し]ボタンをクリックするか,又は[案件の操作]-[差し戻し...]を選択します。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ワークフロー案件の差し戻し
(d) ワークフロー案件をほかの人へ振り替える
業務多忙で案件を処理できないなどの場合は,[振り替え先ユーザの選択]ダイアログで,代わりに案件を処理してもらう人を指定できます。ダイアログを表示するには,[振り替え]ボタンをクリックするか,又は[案件の操作]-[振り替え...]を選択します。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ワークフロー案件の振り替え
(e) 送付したワークフロー案件を引き戻す
次の人がまだ処理していない案件は,送信ログの[引き戻し]ボタンをクリックするか,又は[メッセージ]-[引き戻し...]を選択して引き戻すことができます。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ワークフロー案件の引き戻し
(f) 送付したワークフロー案件を取り消す(キャンセル)
誤って送付してしまった案件は,送信ログの[キャンセル]ボタンをクリックするか,又は[メッセージ]-[キャンセル]を選択して取り消すことができます。ただし,取り消すことができる案件は,自分が投入した案件だけです。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ワークフロー案件の取り消し
(g) 投入に失敗した案件を再度投入する
投入に失敗した案件を再度投入できます。投入に失敗した案件は,INBOXに表示されますので,次の手順で再投入操作を実行してください。
- 投入に失敗した原因を調べます。INBOXの投入に失敗した案件を選択し,[ファイル]-[プロパティ]を選択します。
[プロパティ]ダイアログが表示されます。
- 状態情報タブでエラーコードを確認します。
エラーコードとエラー原因の対応については,Integrated DesktopのWorkflow案件処理機能のオンラインヘルプを参照してください。
- ワークIDが重複していた場合は,[メッセージ]-[案件の操作]を選択し,続けて[再投入]を選択します。
[案件の再投入]ダイアログが表示されますので,正しいワークIDを入力してください。ダイアログの[OK]ボタンをクリックすると,案件が再投入されます。
- ワークIDの重複以外の原因でエラーになっている場合は,その原因を取り除いた後,[メッセージ]-[案件の操作]を選択し,続けて[再投入]を選択します。
案件の再投入を確認するメッセージダイアログが表示されたら,[OK]ボタンをクリックすると,案件が再投入されます。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ワークフロー案件の再投入,エラーコード,ワークID,
- [プロパティ]ダイアログ