5.3.1 作成したメールをまとめて送る
ここでは,オフラインでログインしているときに複数のメールを新規に作成し,後でまとめて送る操作について説明します。
- <この項の構成>
- (1) メールを作成してOUTBOXに格納する
- (2) OUTBOXのメールを一括送信する
- (3) モバイル機能を使ってメールを送信するときに知っておきたい機能
(1) メールを作成してOUTBOXに格納する
作成したメールを後で送信するときには,まず,OUTBOXにメールを格納します。OUTBOXに格納するには次の操作をしてください。
- Desktop主画面で,[新規メール作成]ボタンをクリックするか,又は[メッセージ]-[Mailの作成]-[メール]を選択します。
新規メール作成用のメッセージエディタが表示されます。
- メールの主題,本文及び宛先を設定します。必要に応じて,添付ファイルも設定します。
設定方法は,「3.2.2 メールを作成して送る」で説明した方法と同じです。ただし,オフラインでは電子アドレス帳,システム宛先台帳,システム宛先グループ,外部宛先台帳を利用した宛先の指定はできないので注意してください。
- メッセージエディタの[後で送信]ボタンをクリックするか,又は[メッセージ]-[後で送信]を選択します。
作成したメールがOUTBOXに格納されます。
個人フォルダ内のローカルフォルダやエクスプローラ上のフォルダに作成済みの新規メールのファイル(拡張子が.mlfのファイル)をOUTBOXにドラッグ&ドロップしても,送信対象のメールとしてOUTBOXに格納できます。ただし,送信対象のメールとして格納できるファイルには,幾つかの注意事項があります。注意事項については,「(3) モバイル機能を使ってメールを送信するときに知っておきたい機能」を参照してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- OUTBOX,オフライン
(2) OUTBOXのメールを一括送信する
OUTBOXには,未送信のメール,前回の送信時にエラーが発生したため未送信となったメール,送信済みのメールが格納されています。OUTBOXから送信できるのは,未送信のメールと,前回の送信時にエラーが発生したために未送信となったメールです。
OUTBOX内のメールを一括送信するには,次の操作をしてください。
- ダイアルアップ接続を使用する場合
- Desktop主画面の[OUTBOXから一括送信]ボタンをクリックするか,又は[モバイル]-[OUTBOXから一括送信]を選択します。
オンラインに切り替え処理中であることを示すダイアログが表示されてから,接続状況を示すダイアログが表示されます。
OUTBOXに格納されている未送信又は前回送信時にエラーになったメールが送信され,送信処理の状況を示すダイアログが表示されます。送信がすべて終了すると,送信結果を示すダイアログが表示されるので,結果を確認してください。
続いて,オフラインに切り替え処理中であることを示すダイアログが表示されてから,回線を切断するためのダイアログが表示されます。
- 回線を切断するためのダイアログの[OK]ボタンをクリックします。
- 参考
- 接続の終了を確認するダイアログを表示するかどうかは,[Groupmax設定のプロパティ]ダイアログのダイアルアップ接続タブで設定できます。ダイアルアップ接続の詳細については,Integrated DesktopのGroupmaxセットアップのオンラインヘルプを参照してください。
- ダイアルアップ接続を使用しない場合
- Desktop主画面の[OUTBOXから一括送信]ボタンをクリックするか,又は[モバイル]-[OUTBOXから一括送信]を選択します。
オンラインに切り替え処理中であることを示すダイアログが表示されてから,OUTBOXに格納されている未送信又は前回送信時にエラーになったメールが送信されます。送信中は,送信処理の状況を示すダイアログが表示されます。
送信がすべて終了すると,送信結果を示すダイアログが表示されるので,結果を確認してください。続いて,オフラインに切り替え処理中であることを示すダイアログが表示されます。
送信したメールの内容は,送信ログに登録されます。 相手に正常に届いたかどうかや,相手がメールの内容を読んだかどうかなどの状態を知りたい場合は,オンラインに切り替えて送信ログから確認してください。
- 注意
- OUTBOX内で確認できるメールの状況は,メールが送信済みであるか未送信であるかです。送信したメールの受信先での状態などは,送信ログで確認してください。
- メールを選択して送信したいときには
- OUTBOXに保存されているメールを個別に送信したいときは,送信したいメールを選択して,Desktop主画面の[送信]ボタンをクリックするか,[ファイル]-[送信]又は[モバイル]-[送信]を選択してください。
- Keymate/Multiで暗号化したメールを送信するには
- Keymate/Multiで暗号化したメールを送信するときには,あらかじめKeymate/Multiにログインしておく必要があります。送信中にKeymate/Multiにログインしていないことを示すメッセージが表示されたら, Keymate/Multiにログインしてください。
- S/MIMEで暗号化したメール又はデジタル署名したメールについては,Mail - Security Optionのオンラインヘルプを参照してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- OUTBOX,一括送信,オンライン,ダイアルアップ接続
(3) モバイル機能を使ってメールを送信するときに知っておきたい機能
(a) OUTBOXへドラッグ&ドロップするファイルの種別による操作の違い
OUTBOXにファイルをドラッグ&ドロップしたときには,選択したファイルの種別によって,次のどちらかの状態になります。
- ドラッグ&ドロップしたファイルがそのままOUTBOXに格納される
- [発信種別]ダイアログが表示される
OUTBOXからメールを送信するためにドラッグ&ドロップするときには,次のことを確認して利用してください。
- ドラッグ&ドロップしたファイルがそのままOUTBOXに格納される場合
- Integrated Desktopの個人フォルダ内のローカルフォルダやエクスプローラ上のフォルダに個人メール用の新規メールとして作成したファイル(宛先が設定済みで,拡張子が.mlfのファイル)は,送信対象のメールとしてOUTBOX内に格納されます。格納後は,「(2) OUTBOXのメールを一括送信する」で説明した操作方法で一括送信してください。
- ただし,宛先が設定されていないメールファイルをドラッグ&ドロップした場合は,[発信種別]ダイアログが表示されます。
- [発信種別]ダイアログが表示される場合
- ファイルの種別によっては,OUTBOXにドラッグ&ドロップすると[発信種別]ダイアログが表示されます。「個人メール」を選択すると,状況に応じた新規メール作成用のメッセージエディタが表示されます。必要に応じて内容を確認,修正してメッセージエディタの[後で送信]ボタンをクリックするか,又は[メッセージ]-[後で送信]を選択してください。
- 注意
- ここでは,個人メールとしてメールを送信する操作だけを説明します。[発信種別]ダイアログでほかの項目を選択した場合の操作については,Integrated Desktopのオンラインヘルプを参照してください。
- 複数のファイルを選択してOUTBOXにドラッグ&ドロップしたときに,送信対象となるメールファイルと対象外のファイルが混在している場合は,[発信種別]ダイアログが表示されます。この場合,送信対象となるメールだけOUTBOXに格納されることはありません。送信対象のメールであっても,OUTBOXへ格納する操作が再度必要になります。
- Windowsアプリケーションで作成したファイルをドラッグ&ドロップしたときには
- 個人フォルダやエクスプローラ上に保存されているWordやExcelなどで作成したファイルをドラッグ&ドロップした場合は,そのファイルが添付ファイルとして設定された新規メール作成用のメッセージエディタが表示されます。主題には添付ファイル名が自動的に設定されるので,必要に応じて修正し,本文や宛先を設定してください。
- 宛先が設定されていないメールファイルをドラッグ&ドロップしたときには
- そのメールファイルに設定済みの主題や本文や添付ファイルが設定された,新規メール作成用のメッセージエディタが表示されます。宛先を設定してください。
- 受信メールをドラッグ&ドロップしたときには
- 転送メールとして,ドラッグしたファイルに設定されている主題や本文,添付ファイルの情報などが設定されたメッセージエディタが表示されます。本文には転送メールであることを示す転送記号が,主題には先頭に「Fw:」が設定されます。受け取ったメールが転送メールの場合,「Fw[転送を繰り返した回数]:」が主題の先頭に設定されます。
- 送信済みメール,回覧及び記事をドラッグ&ドロップしたときには
- ドラッグしたファイルに設定されている主題,宛先,本文,添付ファイルの情報などが設定された,新規メール作成用のメッセージエディタが表示されます。新規メールとして改めて作成してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- OUTBOX,[発信種別]ダイアログ
(b) 一括送信するメールの条件を変更する
送信が終了したメールをOUTBOXから自動的に削除したり,Keymate/Multiによる暗号化が設定されたメールファイルの送信の有無を設定したりするなど,一括送信されるメールの条件をユーザが任意に変更できます。
条件を変更するには,Desktop主画面の[モバイル]-[設定...]を選択し,[設定]ダイアログで条件を設定してください。設定できる条件を次に示します。
- Keymate/Multiで暗号化したメールの送信の有無
- 送信終了後,OUTBOXからメールを削除する
- 送信するメールの状態(未送信のメールだけ送信する,未送信と前回エラーのメールを送信する)
- 送信するメールの種類
[その他送信条件変更...]ボタンをクリックして表示される[その他送信条件]ダイアログで,次の条件を設定できます。
- 至急のメールだけを送信する
- 指定したサイズ以下のメールだけを送信する
- 参考
- 送信できるメールのサイズが,サーバ側で設定されている場合があります。その場合,サーバ側で設定されているサイズより大きいサイズのメールは送信できませんので,サイズを設定するときには注意してください。