付録D.4 Integrated Desktopをインストールやアンインストールするときの注意事項
ここでは,インストールとアンインストール時の注意事項及びインストール後の注意事項について説明します。インストールやアンインストールする前に必ずお読みください。
- <この項の構成>
- (1) インストールするときの注意事項
- (2) アンインストールするときの注意事項
(1) インストールするときの注意事項
- Windows NT 4.0,Windows XP,Windows 2000及びWindows 2003にIntegrated Desktopをインストールするときには,Administrator権限で実行してください。
- Integrated Desktopのインストール先にルートディレクトリを指定することはできません。
- インストールをネットワークドライブから実行した場合,ネットワーク環境の負荷などによって,インストールが中断されたり,Windowsが動作しなくなったりすることがあります。パーソナルコンピュータを再起動してからインストールを再実行してください。
また,このような場合,パーソナルコンピュータ内のファイル構成が壊れることもあるので,パーソナルコンピュータを再起動後にWindowsのスキャンディスクなどを使ってファイル構成をチェックすることをお勧めします。
- Integrated Desktopをインストール済みのパーソナルコンピュータに再インストールすると,それまで各機能を利用するために設定していた項目が初期状態に戻る場合があります。初期状態に戻った項目については,再設定してください。
- Windowsのスキャンワクチンなど常駐プログラムが動作している状態でインストールすると,エラーになることがあります。このような場合は,常駐プログラムを停止させてから再インストールしてください。
- 上書きインストールをするときには,インストールするパーソナルコンピュータでGroupmaxが終了している状態であること([Groupmax Process Manager]ボタンが画面に表示されていない状態)を確認してから,インストールを実行してください。
Groupmax Remote Installation Server Version 3やJP1/NETM/DMなどのリモートインストールを利用してIntegrated Desktopをインストールする場合は,配布先のパーソナルコンピュータでもGroupmaxが終了している状態にしてください。
- Windows 95,Windows 98又はWindows Meにインストールするときに,AUTOEXEC.BATの内容を書き換えるかどうかを問い合わせるメッセージが表示される場合があります。ドライブ名やファイル名を確認の上,応答してください(1台のパーソナルコンピュータ上で複数のオペレーティングシステムを利用している場合には, AUTOEXEC.BATのあるドライブが正しく表示されない場合があるので注意してください)。
書き換え前の内容はAUTOEXEC.nnnに保存されます(nnnは001~009)。
なお,AUTOEXEC.BATに個別な設定がしてある場合は,AUTOEXEC.BATを正しく変更できない場合があります。この場合は,書き換え前のAUTOEXEC.BATを回復させてPATHに「インストール先ディレクトリ¥COMMON¥PROGRAM」を追加してから,再起動してください。
(2) アンインストールするときの注意事項
(a) 個人フォルダに保存したデータが必要な場合の注意
Integrated Desktopをアンインストールするときに,Groupmaxのインストール先ディレクトリの下のCOMMON¥USERSを削除するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。Groupmaxのインストール先ディレクトリの下のCOMMON¥USERSには,Integrated Desktopでのユーザのカスタマイズに関する情報やユーザが個人フォルダに保存したデータが保存されています。この情報が必要な場合はGroupmaxのインストール先ディレクトリの下のCOMMON¥USERSを削除しないでください。
(b) アンインストール後に再度インストールする場合の注意
Integrated Desktopをアンインストールしてから再インストールしたい場合は,アンインストール後にパーソナルコンピュータを再起動してから,インストールしてください。
(c) 署名ファイル及びローカル宛先台帳をアンインストールする前の状態で引き続き利用したい場合の注意
Integrated Desktopをアンインストールしてから再インストールすると,署名ファイル及びローカル宛先台帳の内容は初期化されてしまいます。これらの項目をアンインストールする前の状態で引き続き利用したい場合は,ファイルとして保存し,Integrated Desktopの再インストール後に,保存したファイルをコピーする必要があります。
- 署名ファイル
- 署名ファイルの利用の仕方によって,操作方法が違います。Groupmax統合セットアップ([Groupmax設定のプロパティ]ダイアログ)のMailタブで,署名ファイルに関する設定を確認してください。
- 1台のパーソナルコンピュータで一つの署名ファイルを持つ場合
- Groupmax統合セットアップ([Groupmax設定のプロパティ]ダイアログ)のMailタブで「署名ファイルをユーザごとに持つ」チェックボックスが選択状態になっていない場合です。
- 署名ファイルとして,デフォルトである,Integrated Desktopのインストール先ディレクトリの下のMail¥Data¥sigdft.rtfを使用している場合は,次の操作をしてください。なお,ここでは,署名ファイルをデフォルトの設定で使っているときの操作を説明します。
- 注意
- 署名ファイルとして,インストール先ディレクトリの下にあるファイルを使用していない場合は,操作は不要です。
- インストール先ディレクトリの下のMail¥Data¥sigdft.rtfを,インストール先ディレクトリ以外の別のディレクトリに保存します。
- Integrated Desktopをアンインストール後,再インストールします。
- インストール先ディレクトリの下のMail¥Dataに,操作1で保存しておいたsigdft.rtfをコピーします。
- 1台のパーソナルコンピュータでユーザごとに署名ファイルを持つ場合
- Groupmax統合セットアップ([Groupmax設定のプロパティ]ダイアログ)のMailタブで「署名ファイルをユーザごとに持つ」チェックボックスが選択状態になっている場合です。
- 署名ファイルとして,デフォルトである,Integrated Desktopのインストール先ディレクトリの下のCOMMON¥USERS¥(ログインユーザの個人フォルダ)¥Mail¥Data¥sigdft.rtfを使用している場合,次の操作をしてください。なお,ここでは,署名ファイルをデフォルトの設定で使っているときの操作を説明します。
- 注意
- 署名ファイルとして,インストールディレクトリの下にあるファイルを使用していない場合は,操作は不要です。
- Groupmaxインストール先ディレクトリの下のCOMMON¥USERSを削除しないで,Integrated Desktopをアンインストールします。
- Integrated Desktopを再インストールします。
- Groupmax統合セットアップ([Groupmax設定のプロパティ]ダイアログ)のMailタブで「署名ファイルをユーザごとに持つ」チェックボックスを選択状態にして,[OK]ボタンをクリックします。
Groupmaxのインストール先ディレクトリがアンインストール前と同じ場合,操作4は不要です。
- インストール先ディレクトリの下のCOMMON¥USERS(ログインユーザの個人フォルダ)¥Mail¥Dataに,操作1で残しておいたディレクトリの(ログインユーザの個人フォルダ)¥Mail¥Data¥sigdft.rtfをコピーします。
- ローカル宛先台帳
- ローカル宛先台帳の利用の仕方によって,操作方法が違います。Groupmax統合セットアップ([Groupmax設定のプロパティ]ダイアログ)のAddressタブで,ローカル宛先台帳に関する設定を確認してください。
- 1台のパーソナルコンピュータで一つのローカル宛先台帳を持つ場合
- Groupmax統合セットアップ([Groupmax設定のプロパティ]ダイアログ)のAddressタブで「ローカル宛先台帳をユーザごとに持つ」チェックボックスが選択状態になっていない場合です。
- インストール先ディレクトリの下のAddress¥Data¥addrdata.ladを,インストール先ディレクトリ以外の別のディレクトリに保存します。
- Integrated Desktopをアンインストール後,再インストールします。
- インストール先ディレクトリの下のAddress¥Dataに,操作1で保存しておいたaddrdata.ladをコピーします。
- 1台のパーソナルコンピュータでユーザごとにローカル宛先台帳を持つ場合
- Groupmax統合セットアップ([Groupmax設定のプロパティ]ダイアログ)のAddressタブで「ローカル宛先台帳をユーザごとに持つ」チェックボックスが選択状態になっている場合です。
- Groupmaxインストール先ディレクトリの下のCOMMON¥USERSを削除しないで,Integrated Desktopをアンインストールします。
- Integrated Desktopを再インストールします。
- Groupmax統合セットアップ([Groupmax設定のプロパティ]ダイアログ)のAddressタブで「ローカル宛先台帳をユーザごとに持つ」チェックボックスを選択状態にして,[OK]ボタンをクリックします。
Groupmaxのインストール先ディレクトリがアンインストール前と同じ場合,操作4は不要です。
- インストール先ディレクトリの下の(ログインユーザの個人フォルダ)¥Address¥Dataに,操作1で残しておいたディレクトリの(ログインユーザの個人フォルダ)¥Address¥Data¥addrdata.ladをコピーします。
(d) 作業中文書の扱いについての注意
Integrated Desktopをアンインストールする場合は,作業中文書をすべて削除してください。ただし,編集モードで作業領域に取り出して,編集後,サーバに保存していない文書について,それらの文書が必要であれば,次のどちらかの対処をしてください。
- ローカルフォルダなどに退避させる
- 作業中文書を削除する前に,必要な文書は任意のフォルダなどに退避しておきます。操作方法は次のとおりです。
- Desktop主画面で作業中文書フォルダを開きます。
リストビューに作業中文書の一覧が表示されます。
- 退避させる作業中文書を選択して,[ファイル]-[ファイル一覧]を選択します。
[ファイル一覧]ダイアログが表示されます。
- [ファイル一覧]ダイアログで,主ファイル及び関連ファイルを選択します。
- [ローカルに保存...]ボタンをクリックします。
[ファイルの保存]ダイアログが表示されます。
- [ファイルの保存]ダイアログで任意のフォルダを選択して,[保存]をクリックします。
なお,退避させた文書は,次の方法で回復できます。
- サーバから,退避した文書と同じ文書を編集モードで作業領域に取り出します。
- 作業領域に取り出した文書を選択して[ファイル一覧]ダイアログを表示します。
- [ファイル一覧]ダイアログで,[追加...]ボタンをクリックします。
[ファイルの追加]ダイアログが表示されます。
- [ファイルの追加]ダイアログで,退避した文書(ファイル)を選択して,[開く]ボタンをクリックします。
[ファイルの追加]ダイアログで選択したファイル(退避した文書)で作業中文書の内容を上書きします。
- [OK]をクリックします。
このとき,「サーバへ保存」のチェックボックスを選択状態にしておくと,自動的にサーバに保存されます。
- 必要であれば,内容を編集してサーバに保存します。
- サーバに保存する
- 編集モードで取り出している文書は,編集作業を完了させてからサーバに保存しておくことをお勧めします。操作方法は次のとおりです。
- Desktop主画面で作業中文書フォルダを開きます。
リストビューに作業中文書の一覧が表示されます。
- サーバに保存する文書を選択して,[ファイル]-[サーバへ保存]を選択します。
文書がサーバに保存されます。