付録D.5 16ビット版クライアントを利用していた環境にIntegrated Desktopをインストールする場合の注意事項
Integrated Desktopのインストール時に「Groupmax 16ビット版の環境を引き継ぐ」を設定した場合は,Groupmaxの16ビット版クライアントで設定していた環境情報がIntegrated Desktopの各機能の環境に引き継がれます。この場合,16ビット版クライアントのユーザディレクトリの下に32ビット版クライアントの環境が構築されるため,16ビット版のユーザディレクトリを削除すると32ビット版で指定した環境情報も削除されてしまいますので注意してください。
- 継承される情報
- 「Groupmax 16ビット版の環境を引き継ぐ」を設定した場合,Integrated Desktopの環境には以下の情報が継承されます。
- Integrated Desktop
- Groupshopの登録ユーザ情報
- 仮想オフィスのメタファ情報及び画面のビットマップ
- INBOXのタブ及びタブの表示条件に設定した情報
- ワークディレクトリ中のファイル
- Address
- AddressサーバのIPアドレスの設定
- ユーザ認証用のポート番号
- Mail
- Mailのポート番号の設定
- 送信種別(通常,保持,クリア送信)
- 送信時に宛先を確認するかどうか
- 転送時に転送記号を取り込むかどうか
- 注意
- 各Groupmaxアプリケーションの16ビット版で設定していた環境情報で引き継がれる項目は,上記のものだけです。ほかの項目は,Integrated Desktopのインストール後に再設定する必要があります。
- 継承された情報を無効にしたい場合
- 16ビット版クライアントから継承した情報のうち,Integrated Desktopの「INBOXのタブ及びタブの表示条件に設定した情報」及び「仮想オフィスのメタファ情報」は,以下の方法で無効にすることもできます。
- 個人フォルダを再登録する
- 個人フォルダを削除して再登録する操作で,32ビット版クライアントのIntegrated Desktopのデフォルトの環境が利用できます。ただし,個人フォルダを削除すると,Integrated Desktopのカスタマイズ情報はすべて削除されますので注意してください。
- 個人フォルダの再登録は,[Groupmax設定のプロパティ]ダイアログのDesktop環境タブの[ユーザ]ボタンをクリックし,表示された[ユーザ情報]ダイアログで継承情報を削除したいユーザIDを削除します。
- その後,再度ユーザ登録してください。
- 仮想オフィス環境のカスタマイズ情報を格納したファイルを削除する
- 個人フォルダ¥Desktop¥Virtualの下のすべてのファイルをエクスプローラなどから削除する操作で,32ビット版クライアントのデフォルトの状態に戻せます。