6.3.2 分類表示のカスタマイズ

この項では,ローカルフォルダの分類表示のカスタマイズ方法を説明します。

分類表示している状態での,ローカルフォルダのカスタマイズ項目を次の図に示します。

図6-10 分類表示時のローカルフォルダのカスタマイズ項目(機能指向環境の場合)

[図データ]

これ以降の説明では,分類表示のカスタマイズ方法を,初めて分類表示するときの流れに従って説明します。最初に,フォルダの表示形式を分類表示に切り替えます。次に,分類の基になる分類定義を作成します。分類定義には,どの項目をどのようなキーで分類するかを指定する分類条件を設定します。そして,作成した分類定義を使用した分類の結果を参照します。さらに必要があれば,異なる分類定義に切り替えて分類し直すこともできます。

なお,詳細な操作方法については,Integrated Desktopのオンラインヘルプを参照してください。

■ヘルプでのキーワード■
分類表示
<この項の構成>
(1) 表示形式を分類表示にする
(2) 分類定義を作成する
(3) 分類条件を指定する
(4) 分類結果を参照する
(5) 別の分類定義で分類する

(1) 表示形式を分類表示にする

表示形式を分類表示にするには,[表示]-[分類]を選択します。表示形式が分類表示に変更されて,分類定義表示領域や分類定義を切り替えるコンボボックスなどが表示されます。

(2) 分類定義を作成する

分類定義とは,分類する項目やファイルの並び順などが定義されたものです。分類表示するときには,この定義内容を基にアイテムが分類されます。分類定義は最大50個作成できます。

分類定義を新規作成するには
新しい分類定義は,[編集]-[分類定義の新規作成...]を選択すると表示される[分類定義の新規作成]ダイアログで作成します。
また,分類定義のテンプレート,及びほかの分類定義の定義内容をコピーして分類定義を新規作成することもできます。この場合は,コピーしたい分類定義を表示した状態で[編集]-[分類定義の名前を付けて保存...]を選択します。
分類定義を変更するには
分類定義を変更するには,目的に応じて,設定されている分類条件などを変更します。変更後,分類定義情報を保存する設定になっている場合は,変更内容が自動的に保存されます。保存する設定になっていない場合は,[編集]-[分類定義の上書き保存]を選択して,変更内容を保存する必要があります。
分類定義情報を保存する設定にするには,[オプション]ダイアログの機能指向タブで「分類定義情報を保存する」チェックボックスを選択状態にしてください。[オプション]ダイアログは,[ツール]-[オプション]を選択すると表示されます。
分類定義名を変更するには
分類定義の名称を変更するには,[編集]-[分類定義名の変更...]を選択すると表示される[分類定義名の変更]ダイアログで新しい名称を入力します。
分類定義を削除するには
分類定義を削除するには,削除したい分類定義を表示した状態で,[編集]-[分類定義の削除]を選択します。
ただし,分類定義のテンプレートを表示した状態で削除の操作をした場合は,テンプレートは削除されないで,定義内容がクリアされます。

(3) 分類条件を指定する

分類定義に分類条件を設定します。分類条件とは,分類のキーとなる項目や複数項目で分類する場合の優先順位などを指定したものです。分類条件は,一つの分類定義に最大16個指定できます。

分類条件を追加するには
分類条件を追加するには,分類定義表示領域を選択した状態で,[編集]-[分類条件を上に挿入]又は[分類条件を下に挿入]を選択します。そして,カスケードメニューから分類のキーとなる項目を選択します。
分類定義表示領域に,選択した項目の分類条件が追加されます。
分類条件を削除するには
分類条件を削除するには,分類定義表示領域で目的の分類条件を選択した状態で,[編集]-[分類条件の削除]を選択します。
「主題」及び「日時」で分類する際に詳細指定をするには
分類のキーとなる項目が「主題」,「到着(発信)日時」,又は「更新日時」の分類条件は,主題が似たものや同じ週に到着したメールごとにまとめるなど,更に詳細に条件を指定できます。分類定義表示領域で分類条件を選択した状態で,[編集]-[分類条件の詳細設定]を選択します。そして,カスケードメニューから目的の詳細条件を選択します。
分類条件の優先度を変更するには
分類条件は,分類定義表示領域で優先度の高い順に上から並んでいます。優先度を変更するには,分類定義表示領域を選択した状態で,[編集]-[分類条件の移動...]を選択すると表示される[分類条件の移動]ダイアログで変更します。
また,分類定義表示領域で移動したい分類条件を選択して,上下にドラッグ&ドロップしても,優先度を変更できます。

(4) 分類結果を参照する

分類表示すると,分類ごとに見出しが付けられてリストビューに表示されます。分類されたアイテムは見出しの下に折り畳まれています。この見出しを操作して,アイテムを参照します。また,見出しを項目又は件数で並べ替えて,各分類を主題の五十音順や件数の多い順に表示させることもできます。

分類を展開したり折り畳んだりするには
分類されたアイテムを参照するには,分類見出しをダブルクリックして,分類を展開します。なお,もう一度見出しをダブルクリックすると,分類は折り畳まれます。
また,一度に分類を展開したい場合は[表示]-[すべての分類見出しを展開する]を,一度に分類を折り畳む場合は[表示]-[すべての分類見出しを折り畳む]を選択します。
分類見出しを項目で並べ替えるには
分類見出しの並び順は,「主題」や「更新日時」などの各項目で昇順又は降順に並べ替えられます。項目で並べ替えるには,並べ替えのキーにする項目の分類条件を選択して,[編集]-[分類の並べ替え]-[項目で昇順に並べる]又は[項目で降順に並べる]を選択します。
分類見出しを件数で並べ替えるには
分類見出しの並び順は,分類されているアイテムの件数で昇順又は降順に並べ替えられます。件数で並べ替えるには,並べ替えのキーにする項目の分類条件を選択して,[編集]-[分類の並べ替え]-[件数で昇順に並べる]又は[件数で降順に並べる]を選択します。
アイテムの表示項目を変更するには
列のタイトルとして表示する項目(主題,到着(発信)日時,発信者など)を選択したり,表示幅や順番を変更したりできます。表示項目は,[表示項目の設定]ダイアログで変更します。ダイアログを表示するには,[表示]-[表示項目の設定...]を選択します。
アイテムを項目で並べ替えるには
アイテムの並び順は,列のタイトルとして表示されている項目で昇順又は降順に並べ替えられます。並べ替えるには,列のタイトルをクリックします。一度クリックすると,アイテムがその項目を基に昇順に並べ替えられます。もう一度クリックすると,降順に並べ替えられます。
並べ替えは,[表示項目の並べ替え]ダイアログから実行することもできます。ダイアログを表示するには,[表示]-[並べ替え...]を選択します。

(5) 別の分類定義で分類する

リストビューに表示されているアイテムを別の分類定義で分類し直すには,[表示]-[分類定義の切り替え]を選択します。最近使用した分類定義名が最大5個メニューに表示されるので,切り替えたい分類定義名を選択してください。分類定義が切り替わって,分類し直されます。切り替えたい分類定義名がメニューに表示されない場合は,[その他の分類定義]を選択すると表示される[分類定義の切り替え]ダイアログで選択します。

なお,分類定義切り替えコンボボックスから,切り替えたい分類定義を選択することもできます。

注意
ローカルフォルダごとに,どの分類定義で分類表示するかが記憶されています。このため,あるローカルフォルダを表示しているときに分類定義を変更すると,その分類定義で分類している,ほかのローカルフォルダの分類も変更されます。