3.1.3 仮想オフィス環境を使う

オフィス環境のイラストから,使いたいアプリケーションを直感的に選択できる環境が仮想オフィス環境です。仮想オフィス環境は,初めてグループウェアを操作するユーザにも分かりやすい画面で操作したい場合に適しています。

ここでは,仮想オフィス環境の画面の概要及び基本操作について説明します。

<この項の構成>
(1) 仮想オフィス主画面の重なりを変更する
(2) 仮想オフィス環境のメタファ
(3) 仮想オフィス環境の基本操作
(4) モードの切り替え
(5) 仮想オフィス環境のカスタマイズ

(1) 仮想オフィス主画面の重なりを変更する

仮想オフィス環境を起動したときは,常に仮想オフィス主画面をウィンドウの一番奥に表示する設定になっています。仮想オフィス主画面を手前に表示する設定に変更する場合は,[表示]-[常に画面を下に表示]を選択してチェックを解除してください。

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画面の重なりを変更する

(2) 仮想オフィス環境のメタファ

仮想オフィス環境の仮想オフィス主画面では,Groupmaxの機能が実際のオフィスイメージのイラストで表現されています。ふだん見慣れているオフィスの風景や自分の机上の事務用品を表現したイラストを直接操作して作業できます。仮想オフィス主画面の見方を次の図に示します。

図3-4 仮想オフィス主画面の見方

[図データ]

仮想オフィス主画面は,複数のメタファで構成されています。メタファとは,Integrated Desktopで実行できる機能を実際のオフィスワークで使用する事務用品に置き換えたものです。

Integrated Desktopと関連するGroupmaxのアプリケーションもメタファとして用意されています。各Groupmaxアプリケーションをインストールした後,初めて仮想オフィスを使用した場合,対応するメタファを起動する操作で各機能を利用できます。このように仮想オフィス環境を利用したい場合は,Integrated Desktopと各Groupmaxアプリケーションを一緒にインストールすることをお勧めします。

なお,既にIntegrated Desktopをインストール済みの環境で仮想オフィスを利用していて,その後,各Groupmaxアプリケーションをインストールした場合は,各メタファを設定する操作が必要です。メタファの設定方法については,「6.5.2 メタファの設定」を参照してください。

INBOXメタファに表示される案件の未読件数表示の見方
仮想オフィス主画面を起動したときに未読の案件がINBOXに届いている場合,封筒のビットマップが表示されます。
さらに,案件の未読件数がメールの場合は「M(個人メールの件数,回覧メールの件数)」,ワークフロー案件の場合は「W(ユーザトレーにある案件の件数だけ)」,スケジュール予約の場合は「S(件数)」でツールヒントに表示されます。これらの未読件数は,仮想オフィス環境を起動した時点のものです。起動後に受信した案件の未読件数は反映されません。また,一度,仮想オフィス環境からINBOXを起動した後は,案件の未読件数は表示されませんので注意してください。

図3-5 未読件数を表示するツールヒント(仮想オフィス主画面の場合)

[図データ]
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仮想オフィス主画面,未読件数

(3) 仮想オフィス環境の基本操作

[机上の文書]ウィンドウでのファイル操作
仮想オフィス環境では,ワークプレース上に直接,ファイルのアイコンは置かれていません。机上の文書メタファを開いて操作します。
仮想オフィス主画面上のバインダのイラストで表現された,机上の文書メタファをダブルクリックすると,[机上の文書]ウィンドウが開かれます。[机上の文書]ウィンドウには,個人フォルダが表示されています。リストビューに表示されたファイルに対して,ファイルの移動・複写,メールやワークフローでの発信などが実行できます。
OUTBOXメタファへのファイルのドラッグ&ドロップ
仮想オフィス主画面でも機能指向主画面と同様に,共用キャビネットの文書,帳票棚に入っている帳票,エクスプローラ上のフォルダ内のファイルをOUTBOXメタファにドラッグ&ドロップすることで,添付ファイルを設定してメールやワークフローで発信できます。
また,後でまとめて送信したい個人メールをOUTBOXメタファにドラッグ&ドロップすることで格納できます。
共用キャビネットメタファへのファイルのドラッグ&ドロップ
共用キャビネットのメタファにドラッグ&ドロップすることで,選択したファイルを共用キャビネットの文書として登録できます。
受信控えメタファへのファイルのドラッグ&ドロップ
INBOXに送られた個人メールを受信控えメタファにドラッグ&ドロップすることで格納できます。
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仮想オフィス環境の基本操作

(4) モードの切り替え

仮想オフィス主画面を初めて起動したときは,メタファの機能を実行できるモードが設定されています。ワークプレース上のメタファをダブルクリックすることで,各メタファに設定されているIntegrated Desktopの機能を実行できます。

新規にメタファを設定するなど,仮想オフィス主画面をカスタマイズする場合は,編集モードを指定してください。

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モードの変更

(5) 仮想オフィス環境のカスタマイズ

メタファの起動方法及びメタファの選択時・実行時の表示状態をカスタマイズできます。メタファの起動方法のデフォルトは,ダブルクリックでの起動が設定されていますが,シングルクリックでの起動にも変更できます。

また,メタファ選択時及び実行時のメタファを囲む枠の色をそれぞれ指定することで,メタファの選択状態が画面上で判別しやすくできます。

そのほか,メタファ上に位置付けたときのマウスポインタのデザインが変わるように設定できます。

カスタマイズ方法の詳細については,「6.5.2 メタファの設定」を参照してください。

■ヘルプでのキーワード■
メタファ,マウスポインタのデザインを変更する