2.1.4 Integrated Desktopの環境を設定する

Integrated Desktopのユーザが共通に利用できる作業環境を設定します。

共通の作業環境は,[Groupmax設定のプロパティ]ダイアログのDesktop環境タブで設定します。設定できる項目について,次に説明します。

<この項の構成>
(1) 個人フォルダ用パスの設定
(2) 新規ユーザのための設定
(3) 利用ユーザの設定

(1) 個人フォルダ用パスの設定

Integrated Desktopでは,ユーザごとに個人フォルダが作成されます。個人フォルダとは,Integrated Desktopで使用する環境やファイルが格納されているフォルダのことです。

個人フォルダは,Integrated Desktopを利用するユーザごとに設定できます。設定には2種類あり,個人フォルダ用のデフォルトパスに自動的に設定される方法と新規ユーザとしてログインするときに設定する方法とがあります。

デフォルトパスに個人フォルダを設定する
デフォルトパスには,Integrated Desktopをインストールしたフォルダのパスの下に作成されたUsersフォルダのパスが設定されています。「デフォルトに固定」のオプションボタンが選択状態のときは,デフォルトパスの下に個人フォルダが自動的に設定されます。デフォルトパスを変更する場合は,[設定]ボタンをクリックし,表示された[個人フォルダ用のパスの設定]ダイアログでパスを指定します。
新規ユーザとしてIntegrated Desktopにログインするときにパスを設定する
この場合は,「Desktop初期起動時に設定」のオプションボタンを選択状態にします。
■ヘルプでのキーワード■
個人フォルダ,使用環境の設定

(2) 新規ユーザのための設定

Integrated Desktopに新規でログインしたユーザが,カスタマイズされた状態の環境をすぐに使えるようにするための設定です。ここで設定したカスタマイズ環境は共通に利用できるため,複数のユーザが同じ環境でグループ作業などをしたい場合に便利です。

新規ユーザがカスタマイズされた環境を利用するには,作業環境を保存したフォルダを「初期ユーザ情報読み込みフォルダ」に指定します。そのために,事前にカスタマイズした情報を保存しておく必要があります。カスタマイズ情報を保存するには,カスタマイズ情報の配布機能を使用します。

カスタマイズ情報の配布機能で作成された作業環境のフォルダには,Desktop主画面,統合セットアップの設定内容やIntegrated Desktopの各機能(メール機能,文書管理機能,エージェント機能など)のカスタマイズ情報も格納されています。カスタマイズ情報の配布機能で作業環境のフォルダを作成する方法については,「7. カスタマイズした作業環境を配布する」を参照してください。

参考
カスタマイズ情報の配布機能を使用しなくても,Desktop主画面の[ツール]-[環境の移行]-[ファイルへ保存...]を選択すると表示される[ファイルへ保存]ダイアログで作業環境のフォルダを作成できます。保存されるカスタマイズ情報は配布機能を利用したときよりも少なくなりますが,自分用の作業環境として利用する場合に活用できます。[ツール]-[環境の移行]-[ファイルへ保存...]を選択した場合に保存されるカスタマイズ情報の詳細については,「6.6.1 カスタマイズ内容の保存」を参照してください。
■ヘルプでのキーワード■
カスタマイズ内容を保存する

(3) 利用ユーザの設定

Integrated Desktopの利用ユーザの設定を変更できます。Integrated Desktopの利用ユーザは,[ユーザ]ボタンをクリックすると表示される[ユーザ情報]ダイアログに一覧で表示されます。ユーザを削除する場合は,ユーザIDを選択し,[削除]ボタンをクリックします。この場合は,選択したユーザの個人フォルダも削除されます。

また,[ユーザ情報]ダイアログでは,個人フォルダを変更することもできます。新しい個人フォルダの設定は,ユーザIDを選択して[個人フォルダの変更...]ボタンをクリックし,表示された[個人フォルダの変更]ダイアログで実行します。

こんなこともできます
ネットワークボリュームに設定した個人フォルダを削除しないで残す設定にできます。この場合,[ユーザ情報]ダイアログのユーザ削除オプションで「ネットワークボリューム上にある個人フォルダは削除しない」を選択します。この設定によって,複数のパーソナルコンピュータで共有している個人フォルダを削除してしまうことを防げます。
■ヘルプでのキーワード■
利用ユーザの削除,個人フォルダの変更