7.1 カスタマイズ情報の配布機能とは
カスタマイズ情報の配布機能とは,カスタマイズしたIntegrated Desktopの作業環境を,ほかのパーソナルコンピュータに配布するための機能です。システム管理者がこの機能を利用すれば,各パーソナルコンピュータをカスタマイズする手間が省けます。
Integrated Desktopでは,カスタマイズ情報を配布するためのカスタマイズ情報マスタ作成ツールを提供していますので,表示される画面を操作することでカスタマイズ情報を配布できます。また,リモートインストールで,カスタマイズ情報を配布するツールを利用すれば,1台のパーソナルコンピュータでカスタマイズした作業環境を,大規模なシステムに配布できます。カスタマイズ情報の配布機能の特長を以下に説明します。
- [ツール]-[環境の移行]を選択し,続けて[ファイルへ保存...]及び[ファイルから読み込み...]を選択して実行する操作よりも,多くの情報を配布できます
「6.6 カスタマイズ情報を利用する」で説明したDesktop主画面の[ツール]-[環境の移行]を選択し,続けて[ファイルへ保存...]及び[ファイルから読み込み...]を実行してもカスタマイズ情報を保存できますが,カスタマイズ情報の配布機能を利用することで,更に以下の情報の保存・読み込みができます。
- Desktop主画面(機能指向主画面,業務指向主画面,仮想オフィス主画面)の各アイテムのカスタマイズ内容
- 統合セットアップでの設定内容
- Integrated Desktopの各機能の操作時に開かれる,案件エディタ,メッセージエディタ,[エージェント定義]ウィンドウ,[共用キャビネットの検索]ウィンドウなどのカスタマイズ内容
- 分類表示機能のカスタマイズ内容
- ユーザレジストリに設定した内容
- 配布先のユーザを選択できます
配布機能を使うことで,次のユーザ単位でカスタマイズ情報を配布できます。
- 新規でGroupmaxにログインするユーザ(新規ユーザといいます)だけ
- 既にGroupmaxに登録されているすべてのユーザ(登録済みユーザといいます)だけ
- 新規でGroupmaxにログインするユーザ及び既にGroupmaxに登録されているすべてのユーザ
なお,登録済みユーザのうち,特定のユーザを指定して配布することはできません。特定のユーザだけに配布したい場合は,そのユーザがGroupmaxにログインした後,[ツール]-[環境の移行]を選択し,続けて[ファイルから読み込み...]を実行してください。ただし,この場合は,個人フォルダの情報だけが反映されて,レジストリの情報は反映されません。