はじめに

このマニュアルは,日立のグループウェアGroupmax Enterprise Version 7の統合作業環境Groupmax Integrated Desktop Version 7(以降Integrated Desktopと呼びます)の機能及び基本的な使用方法について説明したものです。基本的な機能の紹介を中心に説明し,Integrated Desktopを便利に使用できるようになるまでの基礎知識を理解していただくことを目的としています。

なお,マニュアル内ではGroupmax Enterprise Version 7をGroupmaxと呼びます。

対象読者

このマニュアルは,初めてIntegrated Desktopを使用するユーザと,さらにどのような機能があるのかを知りたいユーザを対象としています。ただし,Windows 95,Windows 98,Windows Me,Windows NT,Windows 2000又はWindows 2003の基本操作を習得されていることを前提としています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 Integrated Desktopの紹介
Integrated Desktopの概要及びIntegrated Desktopを使って何ができるかについて説明しています。
第2章 Integrated Desktopを使用する前に
Integrated Desktopを使用する前に知っておきたい,セットアップ方法や起動前の準備項目について説明しています。
第3章 Integrated Desktopの機能
機能指向環境から実行できるIntegrated Desktopの各機能の基本的な操作について説明しています。
第4章 知っておきたい機能
3章で紹介した以外で,知っておくと便利なIntegrated Desktopの使い方について説明しています。
第5章 モバイル機能を使用する
Integrated Desktopで使用できるモバイル機能の概要,オフラインでの操作及びメールや共用キャビネットのモバイル機能を説明しています。
第6章 作業環境をカスタマイズする
Integrated Desktopの作業環境をもっと使いやすくする方法を,機能指向環境,業務指向環境,仮想オフィス環境ごとに具体的な例を示しながら説明しています。
第7章 カスタマイズした作業環境を配布する
システム管理者がカスタマイズしたIntegrated Desktopの作業環境を,ほかのユーザのパーソナルコンピュータに配布して利用する方法について説明しています。
付録A Integrated Desktopの運用上の注意
Integrated Desktop操作時に作成される不要な作業用ファイルの削除方法について説明しています。
付録B 障害対策
Integrated Desktop利用時の障害対策として,エラー情報の採取について説明しています。
付録C メニューのカスタマイズ
Desktop主画面のメニュー項目,ツールバーのボタン及びツールヒントをカスタマイズする方法について説明しています。
付録D Integrated Desktopのインストール及びアンインストール
Integrated Desktopのインストールとアンインストールの方法及びIntegrated Desktopのリモートインストール時に必要なパッケージャユティリティの使用方法について説明しています。
付録E Integrated DesktopとClient Lightとの機能比較
Integrated DesktopとClient Lightとの機能差異について説明しています。
付録F 用語解説
このマニュアルで使用している用語の意味について説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルは次のマニュアルと関連がありますので必要に応じてお読みください。

メール機能及び掲示板機能を利用するための環境設定やGroupmax Address Server Version 7とGroupmax Mail Server Version 7の運用方法について説明しています。御利用のオペレーティングシステムに応じてマニュアルを参照してください。

文書管理機能を利用するための環境設定やGroupmax Document Manager Version 6の運用方法について説明しています。御利用のオペレーティングシステムに応じてマニュアルを参照してください。

ワークフローシステムを利用するための環境設定やGroupmax Workflow Server Version 6の運用方法について説明しています。御利用のオペレーティングシステムに応じてどちらかのマニュアルを参照してください。

Groupmax Agent Server Version 5が提供している機能,セットアップ及び運用方法について説明しています。御利用のオペレーティングシステムに応じてどちらかのマニュアルを参照してください。

Agent - Applicationが提供するテンプレートエージェントを使用してエージェントを作成する方法,及びGroupmax Agent Server Version 5が提供する関数を使用してエージェントのプログラムを作成する方法について説明しています。

Groupmax Agent Server Version 5が提供する関数の機能について説明しています。

ワークフローシステムの全体像や概要について説明しています。ワークフローシステムの導入時などにお読みください。

ワークフローシステムでの業務の定義から運用,管理までを支援するツールであるWorkflow Definer,Workflow Simulator及びWorkflow Monitorの機能や使用方法について説明しています。

個人のスケジュール管理に加え,他者のスケジュール予約や会議室予約もできるスケジューラーの利用方法について説明しています。

オフィスで必要な帳票をコンピュータ化して,効率良く処理できるようにする電子帳票システムであるFormの機能や使用方法について説明しています。

日立のプログラムプロダクトを,遠隔地にあるパーソナルコンピュータにインストールするためのシステムGroupmax Remote Installation Server Version 3の機能と操作方法について説明しています。

Groupmaxシステムを管理する方を対象に,Groupmaxクライアント製品のインストール,環境整備,運用面のノウハウ及び障害対策方法を説明しています。

Keymate/Multiによるデータの暗号化や復号の仕組みと操作方法について説明しています。

Directory ClientとGroupmaxや外部のディレクトリサーバとのやり取りを中継するための,Hitachi Directory Gatewayの機能について説明しています。

読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて直接章を選択して読むことができます。利用目的別に次の手順でお読みいただくことをお勧めします。

[図データ]

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を次のように定義します。

[図データ]

操作方法の説明で使用する記号

このマニュアルでは,次に示す記号を使用して操作方法を説明しています。

記号意味
[ ]メニュー,コマンド,ウィンドウ,ダイアログの名称,ボタン及びキーボードのキーを示します。
(例)
[ファイル]メニュー
[環境ディレクトリの設定]ダイアログ
[OK]ボタン
[A]-[B]-の前に示した[A]メニューから,[B]コマンドを選択することを示します。
「 」ウィンドウ又はダイアログ中に表示される項目を示します。

コマンドの記述形式で使用する記号

このマニュアルでは,次に示す記号を使用して,コマンドを記述しています。

記号意味

空白
1文字以上の空白を示します。
英文で記述された部分キーワードとして,そのまま記述することを示します。
(例) Login
日本語で記述された部分該当する要素を指定することを示します。
(例) ユーザID

ストローク
複数の項目に対し,項目間の区切りを示し,「又は」の意味を示します。
{ }
波括弧
この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択します。
(例) {UN|UA|UB}では,「UN,UA又はUBを選択する」ことを示します。
〔 〕
きっ甲
この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを示します。複数の項目が記述されている場合には,すべてを省略するか,どれか一つを選択します。
(例) 〔/NODISPLAY〕では,「何も選択しない」か,「/NODISPLAYを選択する」ことを示します。
・・・
リーダ
記述が省略されていることを示します。この記号の直前に示された項目を繰り返し複数個指定できます。
(例) 値・・・では,「値を必要個指定する」ことを示します。
_
下線
括弧で囲まれた複数項目のうち1項目に対し使用され,括弧内のすべてを省略したときシステムで設定されるデフォルトを示します。
(例) {UN|UA|UB}では「どれも指定しなかった場合,システムはUBが指定されたときと同じ処理をする」ことを示します。

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名称を以下に示す略称で表記しています。

製品名称略称
Groupmax Address Server Version 7Addressサーバ
Groupmax Agent - Application Version 6Agent - Application
Bibliotheca2 TextSearch Server Version 2及び
Bibliotheca2 TextSearch Server Library for Document Manager
Bibliotheca2 TextSearch
Groupmax Client LightClient Light
Groupmax Directory Client Version 3Directory Client
Groupmax Document Manager Version 6Document Managerサーバ
Microsoft() ExcelExcel
Groupmax Facilities Manager Client Version 6Facilities Manager
Groupmax Form Client Version 6Form
Infoshare/TextSearch Version 3Infoshare/TextSearch
Groupmax Integrated Desktop Version 7Integrated Desktop
Microsoft() Internet ExplorerInternet Explorer
Keymate/Multi Version 2Keymate/Multi
Groupmax Mail - Communication Version 6Mail - Communication
Groupmax Mail - Security Option Version 6Mail - Security Option
Millemasse/FS登録クライアントfor GroupmaxMillemasse
Groupmax Scheduler Client Version 7Scheduler
Microsoft() Windows() 2000 Professional
Operating System,
Microsoft() Windows() 2000 Server
Operating System又は
Microsoft() Windows() 2000 Advanced Server
Operating System
Windows 2000
Microsoft(R) Windows(R) Server(TM) 2003,Enterprise Operating System,Microsoft(R) Windows(R) Server(TM) 2003,Standard Operating SystemWindows 2003
Microsoft() Windows() 95 Operating SystemWindows 95
Microsoft() Windows() 98 Operating SystemWindows 98
Microsoft() Windows() Millennium Edition
Operating System
Windows Me
Microsoft() Windows NT() Workstation
Operating System Version4.0又は
Microsoft() Windows NT() Server Network
Operating System Version4.0
Windows NT 4.0
Microsoft(R) Windows(R) XP Professional Operating SystemWindows XP
Microsoft() WordWord
Groupmax Workflow Version 6Workflow
Groupmax Workflow Client Version 6Workflow Client
Groupmax Workflow Client - Library Version 6Workflow Client - Library
Groupmax Workflow Definer Version 6Workflow Definer
Groupmax Workflow Monitor Version 6Workflow Monitor
Groupmax Workflow Simulator Version 3Workflow Simulator

マニュアルとオンラインヘルプの使い分け

Integrated Desktopでは,オンラインヘルプを提供しています。マニュアルとオンラインヘルプはそれぞれの用途に応じて使い分けてください。

マニュアルの用途
オンラインヘルプの用途

なお,マニュアルの記載内容の詳細をオンラインヘルプで参照したい場合は,キーワードを使用すると便利です。マニュアル内では,オンラインヘルプのトピックを検索するためのキーワードを次のように示しています。

(例)■ヘルプでのキーワード■
  INBOX,送信ログ,ローカルフォルダの作成

 

マニュアルに記載されているキーワードを,オンラインヘルプの[トピックの検索]ダイアログのキーワードタブに入力すれば,知りたい機能の詳細を説明したトピックが表示されます。さらに,表示されたトピックからは,その機能の関連操作を説明したトピックを参照できます。

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

宛先(あてさき) 貼り付け(はりつけ)