ユーザの業務に合わせて独自のワークプレースを複数作成できる環境が業務指向環境です。業務指向環境は,必要な機能を限定して使いたい,複数の定型業務を処理したい場合に適しています。
ここでは,業務指向環境の画面の概要及び基本的な操作について説明します。
(1) 業務指向主画面のワークプレース
業務指向環境の業務指向主画面では,業務に必要な機能だけをワークプレース上にアイコンとして登録し,それを実行することで一つの業務を処理できます。業務指向主画面の見方を次の図に示します。
図3-2 業務指向主画面の見方
ワークプレース上には,作業に使うGroupmaxのフォルダ,Windowsアプリケーション,ファイルなどをアイコンとして自由に配置できます。ワークプレース上のアイコンを起動することで,アイコンに登録された機能が実行できます。
ワークプレースが複数ある場合は,タブで切り替えて選択します。
図3-3 未読件数を表示するツールヒント(業務指向主画面の場合)
(2) 業務指向環境の基本操作
業務指向環境のワークプレース上には,Integrated Desktopのアイテム,アプリケーション,共用キャビネットの文書,帳票棚に入っている帳票及びエクスプローラ上のフォルダ内のファイルをアイコンとして登録できます。
Integrated Desktopのアイテムの登録は,[アイコンの登録]ダイアログから実行してください。アイコンの登録は,業務指向主画面の[ファイル]-[登録...]を選択すると表示される[アイコンの登録]ダイアログから実行します。
なお,エクスプローラやデスクトップのフォルダやフォルダ内のファイル,ショートカット,機能指向主画面のローカルフォルダやフォルダ内のファイルは,選択して目的のワークプレースにドラッグ&ドロップする操作でもアイコンとして登録できます。操作方法の詳細については,「6.4.3 アイコンの登録」を参照してください。
(3) 業務指向環境の運用形態の選択
業務指向環境は,運用形態に応じて利用モードを選択できます。業務指向主画面を初めて起動したときは,編集モードが指定されています。新しくワークプレースを作成したり,アイコンを登録したりなどの編集作業をする場合は,編集モードを指定します。編集モードでは,ダブルクリックすることで登録したアイコンを起動することもできます。
それに対して,エンドユーザなどがワークプレースに登録されたアイコンを実行するだけなどの運用をする場合は,編集モードを解除します。ワークプレースに関する編集操作はできなくなりますが,シングルクリックでアイコンを起動できます。
モードの切り替え操作については,「6.4.1 業務指向環境でカスタマイズできる項目」を参照してください。
(4) 業務指向環境のカスタマイズ
ワークプレース上のアイコン及びワークプレースのタブをカスタマイズできます。登録したアイコンの文字や背景色をアイコンごとに変更したり,ワークプレースのタブを事務ファイルのインデクスのように色付けしたりできます。
また,アイコンの大きさを変えたり,横長にしたりするなど,大きさや形状をカスタマイズできます。
そのほか,アイコン上に位置付けたときのマウスポインタのデザインが変わるように設定できます。
カスタマイズ方法の詳細については,「6.4.3 アイコンの登録」を参照してください。