クライアントエージェントは,「クライアント上で案件の着信を監視し,新着があったらメッセージを表示する」などの作業を指定できるエージェントです。クライアントエージェントに関する操作は,Desktop主画面のクライアントエージェントフォルダから実行できます。
クライアントエージェント機能の概要を次の図に示します。
図3-24 クライアントエージェント機能の概要
(1) クライアントエージェントはエージェントマネージャが起動している間実行できる
クライアントエージェントは,エージェントマネージャを起動している間,実行できます。エージェントマネージャとは,エージェント機能を使うために必要な実行環境のことです。
エージェントマネージャを起動しておけば,Integrated Desktopを使用していないときでも,あらかじめ指定した処理が実行できます。例えば,「案件が新着したらメッセージを表示する」というエージェントを作成しておけば,Integrated Desktopを起動していなくても案件の新着が通知されるため便利です。
エージェントマネージャを単独で起動するには,[スタート]ボタンをクリックして[プログラム]-[Groupmax Clients]をポイントし,次に[エージェントマネージャ]を選択します。なお,エージェントマネージャをスタートアップに登録しておくと,Windowsの起動中は,常にエージェントを活動状態にできます。
(2) テンプレートエージェントを基にクライアントエージェントを作成する
クライアントエージェントを作成するには,テンプレートエージェントを利用します。テンプレートエージェントは,エージェントを作成するために必要なひな形です。テンプレートエージェントには,作成に必要な情報があらかじめ設定されているので,必要な項目を入力するだけでエージェントを作成できます。
クライアントエージェントを作成するために用意されているテンプレートエージェントは,次の3種類です。
これらのテンプレートエージェントは,クライアントエージェントフォルダの下位のテンプレートエージェントフォルダ内に表示されます。
各テンプレートエージェントの使い方については,「3.7.4 指定した時間を監視するエージェントを設定する操作」,「3.7.5 メールや回覧,ワークフロー案件,スケジュール予約の着信を監視する設定」及び「3.7.6 ユーザの操作を監視する設定」を参照してください。また,クライアントエージェントを作成する操作方法については,Integrated Desktopのエージェントのオンラインヘルプを参照してください。
(3) 作成したエージェントを個人エージェントとして保存する
テンプレートエージェントを利用して作成したクライアントエージェントは,個人エージェント(そのエージェントを作成したユーザだけが利用できるエージェント)として個人エージェントフォルダ内に保存されます。個人エージェントフォルダは,クライアントエージェントフォルダの下位に表示されます。
(4) クライアントエージェントの状態
クライアントエージェントの状態は,Desktop主画面の「状態」欄で確認できます。
クライアントエージェントには,次の三つの状態があります。
(5) エージェントのログを参照する
クライアントエージェントが活動中に処理されたログを参照できるようにするには,ログを残す設定にします。ログを残すかどうかは,個人エージェントごとに設定できます。デフォルトでは,ログを残さない設定になっているため,[エージェント定義-詳細]ダイアログで,ログを残す設定に変更します。ダイアログを表示するには,[エージェント定義]ウィンドウの「名前」の横の[詳細]ボタンをクリックします。
ログを残す設定にしておけば,ログの一覧が[エージェントログ]ウィンドウに表示されます。ウィンドウを表示するには,個人エージェントの一覧からログを参照したいクライアントエージェントを選択して,Desktop主画面の[エージェント]-[ログ]を選択します。