4.3.8 ロールトレーのワークフロー案件をINBOXに表示する

ロールトレーのワークフロー案件をINBOXに表示できます。INBOX上で,ロールトレーの案件に対して,相談や差し戻しなどの案件操作や経路表示操作が実行できるため,[ロールトレー]ダイアログを使用した場合よりも操作性が向上します。ロールトレーの案件をユーザトレーの案件と同様に操作したい場合,この設定をしてください。

表示するロールトレーの案件は,INBOXのタブごとに一つのロールを指定できます。例えば,タブAにロール「審査」を指定し,タブBにロール「承認」を指定することで,指定したロールの案件を各タブに表示できます。

<この項の構成>
(1) ロールトレーのワークフロー案件をINBOXに表示する設定
(2) INBOXに表示されたロールトレーのワークフロー案件の操作

(1) ロールトレーのワークフロー案件をINBOXに表示する設定

ロールトレーの案件をINBOXに表示するには,次の操作を実行してください。

  1. INBOXのタブの表示条件にワークフロー案件を設定します。
    表示条件を設定するには,[表示条件の設定]ダイアログで,表示する種別に「Workflow」を指定してください。
  2. Desktop主画面の[表示]-[ロールトレー案件の設定...]を選択します。
    [ロールトレー案件の設定]ダイアログが表示されます。
  3. 「INBOXにロールトレーの案件を表示する」チェックボックスを選択状態にします。
  4. ロール名とビジネスプロセス名を選択して[OK]ボタンをクリックします。
    ロール名には,ユーザが関係しているロール名の一覧が表示されるので,この一覧からINBOXに表示したいロール名を選択できます。ビジネスプロセス名には,選択したロールに関係するすべてのビジネスプロセスが表示されます。
  5. Desktop主画面の[表示]-[表示項目の設定...]を選択します。
    [表示項目の設定]ダイアログが表示されます。
  6. 表示項目に「トレー種別」を指定し,[OK]ボタンをクリックします。
    INBOXのリストビューに「トレー種別」が追加され,ユーザトレーの案件か,ロールトレーの案件かを区別できます。なお,この項目は,リストビューの最後の列として追加されていますので,位置を変更する場合は,項目を選択して移動先までドラッグしてください。
注意
INBOXにロールトレーのワークフロー案件を表示する設定にした場合,指定したロールトレー内に新たに案件が登録されても,エージェントの着信監視機能による通知はありません。これは,着信監視機能でワークフロー案件を着信監視する設定にした場合でも,ユーザトレーに着信したワークフロー案件だけが監視対象となっているためです。
■ヘルプでのキーワード■
ロールトレーの案件をINBOXに表示する,トレー種別

(2) INBOXに表示されたロールトレーのワークフロー案件の操作

INBOXに表示されたロールトレーのワークフロー案件は,ユーザトレーのワークフロー案件と同様に操作できます。

案件を開く,案件を完了するなどの操作を実行した場合,ユーザトレーへ案件が自動的に移動されます。移動された案件をユーザトレー上で処理できます。

ただし,以下の操作を実行した場合には,案件はユーザトレーへ自動的に移動されません。

 

案件の所在は,INBOXの表示項目に「トレー種別」を指定することで分かります。

注意
INBOXの表示条件をロールトレーのワークフロー案件だけに設定している場合,INBOXから案件を開いて保留状態にすると,INBOXの一覧に表示されなくなります。