6.2 テストケース結果レポートを参照する
テストケース結果レポートの参照方法の説明です。
テストケース結果レポートは,1つのテストケースの単体テストを実行した結果です。
作業の前に確認すること
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テストケースを実行し,テスト実行結果が作成されている。
作業の手順
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[テストプロジェクト]画面の[テスト実行結果]の下にあるタグ(デフォルトでは[Result_yyyymmdd_hhmmss])−[結果レポート]の下にある,テストケース名をダブルクリックします。
「10.9.3 [テストケース結果レポート]画面」が表示されます。
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結果の値と判定結果を確認するため,[結果の値と判定結果]の左にあるボタンを選択して[結果の値と判定結果]の一覧を表示します。
[結果の値と判定結果]に表示される内容
項目
内容
テストデータ設定個所
データ項目がテストデータとして設定された位置です。
レベル
データ項目のレベル番号です。
データ項目
データ項目の名前です。
値
実行結果のデータ項目の値です。
期待値
データ項目の期待値です。
判定結果
実行結果の値と期待値を比較した判定結果です。
[値]を16進数で表示するときは,[16進表示]のチェックボックスをオンにします。
判定結果で表示項目を絞り込むときは,[判定結果:]の一覧からOK,NG,または未判定のどれかを選択します。選択した判定結果だけが[結果の値と判定結果]一覧に表示されます。
任意の行を右クリックして,「値と期待値を表示」メニューを選択すると,[結果の値と期待値]ダイアログが表示され,一覧では収まりきらない大きなデータ値を確認できます。
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[プログラム開始時]画面の「値設定」で代入した値を確認するため,[代入した値]の左にあるボタンを選択して[代入した値]の一覧を表示します。
[代入した値]に表示される内容
項目
内容
テストデータ設定個所
データ項目がテストデータとして設定された位置です。
レベル
データ項目のレベル番号です。
データ項目
データ項目の名前です。集団項目に属するデータ項目のときは,修飾付きのデータ名で表示されます。
値
テストの実行で代入したデータ項目の値です。
[値]を16進数で表示するときは,[16進表示]のチェックボックスをオンにします。
任意の行を右クリックして,「値を表示」メニューを選択すると,[代入した値]ダイアログが表示され,一覧では収まりきらない大きなデータ値を確認できます。
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出力文の実行結果を確認するため,[出力文の実行結果]の左にあるボタンを選択して[出力文の実行結果]の一覧を表示します。
[出力文の実行結果]に表示される内容
項目
内容
ファイル名
シミュレーションした出力文の対象ファイルの名前です。
オープンモード
シミュレーションした出力文の対象ファイルをオープンしたときのオープンモードです。
出力文
シミュレーションした出力文です。
出力文の場所
シミュレーションした出力文の場所の文番号です。
判定結果
実行結果の値と期待値を比較した判定結果です。
終了条件の実行の場合は,「終了条件」と表示されます。
データの組み合わせなどのエラーのときは「エラー」と表示されます。
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入力文の実行結果を確認するため,[入力文の実行結果]の左にあるボタンを選択して[入力文の実行結果]の一覧を表示します。
[入力文の実行結果]に表示される内容
項目
内容
ファイル名
シミュレーションした入力文の対象ファイルの名前です。
オープンモード
シミュレーションした入力文の対象ファイルをオープンしたときのオープンモードです。
入力文
シミュレーションした入力文です。
入力文の場所
シミュレーションした入力文の場所の文番号です。
判定結果
値の代入が行われたときは,「---」と表示されます。
終了条件が行われたときは,「終了条件」と表示されます。
データの組み合わせなどのエラーになったときは「エラー」と表示されます。
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判定結果を手動で変更するときは,[判定結果の設定]の左にあるボタンを選択します。開いたラジオボタンから, OK,NG,未判定のどれかを選択します。
[テストデータ設定個所]に表示される形式を次に示します。
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プログラム開始時
形式:プログラム開始時(テスト対象のプログラム名/プログラム開始時の[プログラム名/入口名]で設定したプログラム名または入口名)
例:テスト対象プログラムSAMPLEで開始時の[プログラム名/入口名]でENTを指定したときは,「プログラム開始時(SAMPLE/ENT)」と表示されます。
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プログラム終了時
形式:プログラム終了時(テスト対象のプログラム名/プログラム開始時の[プログラム名/入口名]で設定したプログラム名または入口名)
例:テスト対象プログラムSAMPLEで開始時の[プログラム名/入口名]でSAMPLEを指定したときは,「プログラム終了時(SAMPLE/SAMPLE)」と表示されます。
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中断点
形式:中断点(文番号)
例:文番号0001000.1の個所の中断点のときは,「中断点(0001000.1)」と表示されます。
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注意
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テストケースの実行が正常に終了しなかった場合は,そのテストケースに対するテストケース結果レポートは生成されません。また,[出力文の実行結果]および[入力文の実行結果]に表示するデータがない場合は,テストケース結果レポートは生成されません。[出力文の実行結果]および[入力文の実行結果]では,組み合わせエラーなどが発生しても,テストケース結果レポートは表示されます。
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判定結果を手動で設定した実行結果は,その後のテスト実行には引き継がれません。テストを再実行したときは,再度,手動で設定してください。
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テストケース結果レポートの[結果の値と判定結果]の一覧と[代入した値]の一覧のデータ項目の数は,上限値までが表示されます。上限値以上のデータ項目を確認する場合は,バッチモードで実行して結果を確認してください。バッチモードについては,「8. バッチモードで実行する」を参照してください。上限値については,「付録C 単体テスト支援の制限値と限界値」を参照してください。
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終了条件を実行したときの結果は,判定結果を決めるための評価対象になりません。例えば,次の条件の場合でも,終了条件の結果は評価対象ではないので,テストケース結果レポートの結果は「未判定」になります。
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「結果の値と判定結果」に結果がない。
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ファイルシミュレーションのテストデータは,終了条件だけ。
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上記終了条件の実行結果は「無視」。
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終了条件を設定しても,終了条件を実行する入出力文に必要な文の記載がないと,終了条件は無視されます。例えば,WRITE文の終了条件に「INVALID KEY指定の文を実行」を指定しても,そのWRITE文にINVALID KEY指定がないと,終了条件は無視されます。
(例)
[条件]
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WRITE文を2回
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設定したテストデータは1個
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終了条件に「INVALID KEY指定の文を実行」を指定(テストデータが1つなので,2回目のWRITE文で実行される)
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2つ目のWRITE文にINVALID KEY指定はない。
[結果]
テストケース結果レポートの一覧には,次のように表示されます。
ファイル名
オープンモード
入出力文
出力文の場所
判定結果
FILE001(MAIN/MAIN)
OUTPUT
WRITE
0005200.1
OK
FILE001(MAIN/MAIN)
OUTPUT
WRITE
0005200.1
終了条件
このとき,[判定結果]欄は通常とは変わりませんが,[ファイルシミュレーションの結果]ダイアログで確認できます。[ファイルシミュレーションの結果]ダイアログは,[出力文の実行結果]または[入力文の実行結果]の表を右クリックして[結果を表示]を選択して表示します。
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関連項目