2.2 データ影響波及分析を実行する
データ影響波及分析を実行する,基本的な手順です。
各手順については,次の説明を参照してください。
作業の前に確認すること
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DBユティリティで組み込みデータベースのセットアップが完了している。
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ODBCデータソースの設定を完了している。
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環境変数CBLDIA_PERFORMANCELOGを指定してパフォーマンスログを採取している。
パフォーマンスログは,トラブル発生時に調査資料として必要になります。パフォーマンスログの機能,目的,指定方法については,「付録D データ影響波及分析の環境変数」のCBLDIA_PERFORMANCELOGを参照してください。
作業の手順
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開発マネージャで,調査対象データ項目があるプロジェクトマスタを開きます。
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開発マネージャの[プロジェクト]−[プロジェクトの設定]メニューを選択し,[プロジェクト設定]ダイアログの次の項目を設定します。
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データ影響波及分析用データベースを作成する
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データ領域番号の指定(1〜5)
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サブシステム名の指定
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一意名呼び出し対応付けファイルの指定
[プロジェクト設定]ダイアログに上記の設定をしなくても,組み込みデータベースは操作できます。
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設定が完了したら,[プロジェクト設定]ダイアログの[OK]ボタンをクリックし,ダイアログを閉じます。
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開発マネージャで,データ影響波及分析用データベースを作成します。
データ影響波及分析用データベースが作成されます。
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COBOLエディタで,影響波及を調査するデータ項目があるCOBOLプログラムを開きます。COBOLエディタの画面でデータ項目を右クリックし,ポップアップメニューを選択し影響波及の解析を実行します。
選択したデータ項目を調査対象データ項目として,影響波及が解析されます。ここでは,ポップアップメニューで[影響波及元と影響波及先]メニューを選択したものとします。
ポップアップメニューでメニューを選択すると,影響波及調査ウィンドウの[調査環境の設定]画面が表示されます。
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[調査環境の設定]画面でサブシステム名(プロジェクト名)を選択し,[解析]ボタンをクリックします。
影響波及調査ウィンドウに解析結果が表示されます。
- 参考
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データ影響波及分析を使用するときは,[ヘルプ]メニューの[凡例を表示]で[凡例を表示]ダイアログを表示して,画面上の色の意味を確認して操作できます。
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影響波及調査ウィンドウの解析結果から,調査対象データ項目を変更した場合の影響を確認します。
ウィンドウ左側の中央にある[プログラム呼び出し関連図]画面上にオレンジ色で示す個所が,調査対象プログラムです。
ウィンドウ中央下の影響波及データ項目と影響波及コードの個数がどのくらいあるかを把握できます。この情報から,影響波及を調査する作業量を見積もれます。
ウィンドウ左側の下部にある画面([影響プログラム一覧]画面)の[調査対象]の行をクリックまたはダブルクリックすると,次に示す個所にCOBOLプログラムが表示されます。
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[影響波及データ]画面(ウィンドウ右上)
調査対象となるデータ項目がデータ部(DATA DIVISION)で定義されている個所を示します。
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[影響波及コード]画面(ウィンドウ右下)
調査対象となるデータ項目の影響が,手続き部(PROCEDURE DIVISION)のどの処理に影響するかを示します。
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影響波及先のデータ項目の影響を調査するため,ウィンドウ中央の[影響個所]タブをクリックします。
[影響個所]タブの下に[影響波及元関連図]画面と[影響波及先関連図]画面が表示されます。画面上にオレンジ色で示す個所が,調査対象データ項目です。
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[影響波及先関連図]画面のツリーを展開し,影響波及先のデータ項目をクリックします。
ウィンドウ中央下のデータ一覧には,選択したデータ項目と直接の影響波及先のデータ項目が表示されます。影響波及コード一覧には,選択したデータ項目が参照される影響波及コードが表示されます。ウィンドウ右側の[影響波及データ]画面(右上)に選択したデータ項目の定義個所,[影響波及コード]画面(右下)に選択したデータ項目の参照個所が表示されます。
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ウィンドウ中央下の[影響波及データ一覧]タブと[影響波及コード一覧]タブを切り替えて,それぞれの一覧を確認します。
一覧の行をクリックすると,ウィンドウ右側の[影響波及データ]画面と[影響波及コード]画面に,該当する個所が表示されます。
COBOLプログラムの影響個所を確認したら,[メモ]に作業内容を記入します。記入した情報は,調査状態を保存するときに,一緒に保存されます。
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調査結果を保存します。
調査結果を保存するときは,[ファイル]−[調査状態保存ファイル]−[名前を付けて保存]メニューを選択します。
[メモ]に記入した情報は,次に示す操作で調査状態を保存するときに,一緒に保存されます。
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[ファイル]−[調査状態保存ファイル]−[名前を付けて保存]メニュー
調査結果に名前を付けて,調査状態保存ファイルに保存します。保存した調査状態保存ファイルを開けば,続けて調査できます。
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[ファイル]−[CSVファイルを出力]メニュー
調査結果をCSVファイルに出力します。この情報が,影響波及を調査したエビデンスになります。
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[ファイル]−[タグファイルに出力]メニュー
影響波及を調査したCOBOLプログラム一覧をタグファイルで出力します。COBOLプログラムを修正するときは,COBOLエディタでタグファイルを開いて,該当するCOBOLプログラムを右クリックし[タグジャンプ]メニューを選択すると,該当するCOBOLプログラムを開けます。
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