1.1 データ影響波及分析とは
データ影響波及分析とは,COBOLプログラムのデータ項目に対する修正(設定値や比較値の変更)が,システム全体にどう影響するかを調査できるようにする機能です。
全文検索ツールを使ってCOBOLソースファイルの影響波及を調査する場合,引数や外部名を経由してほかのプログラムに波及するケースや,データ項目の別名を経由して波及するケースがあるため,影響の波及先を完全に追い切れないことがあります。
データ影響波及分析を使用すると,COBOLプログラムの修正の影響をGUIの操作で追跡できます。これによって,エンハンスによるプログラムの改変の影響を把握でき,修正漏れを防げます。
データ影響波及分析では,解析結果を組み込みデータベースに格納します。このデータベースのことをデータ影響波及分析用データベースといいます。データ影響波及分析用データベースに格納された解析結果を基に,データ項目に対する修正がどのように影響するかをGUIで確認できます。
- ポイント
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データ影響波及分析を使用する前に,組み込みデータベースのセットアップが必要です。セットアップの手順については,マニュアル「COBOL2002 Professional製品 導入ガイド」を参照してください。