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COBOL2002 Professional Tool Kit COBOLソース解析ガイド


2.7 CSVファイル形式のソース解析情報を加工する

CSVファイル形式のソース解析情報を使用する例として,CSVファイルを加工する手順です。

作業の手順

  1. [解析対象プロジェクト]画面のプロジェクト名を選択し,[解析結果]−[ドキュメント]−[CSV]メニューを選択します。

    CSVファイル形式のソース解析情報が格納されたフォルダが表示されます。

    [図データ]

    ポイント

    ソース解析情報が出力されるフォルダは,[生成オプション設定]画面で出力先フォルダとして指定したフォルダです。

  2. ExcelなどでCSVファイルの内容を確認します。

  3. CSVファイルを入力として,任意の開発環境で加工して活用します。

    それぞれのCSVファイルの用途を次に示します。

一覧情報CSV

CSVファイル名と格納されている情報

用途

COBOLソースファイル一覧.csv

COBOLソース解析に登録されたCOBOLソースファイルと,登録集原文ファイルの一覧

  • プロジェクト管理者が資産の棚卸しで,COBOLソースファイルと登録集原文の本数からシステムの規模を把握する。

  • プログラマーまたはテスト担当者が,COBOLソースファイル単位にシステムに影響しないCOBOLソースファイルや登録集原文をシステム改修作業やテスト対象から除外する。

プログラム一覧.csv

解析対象のCOBOLソースファイルに含まれるプログラムの一覧

  • プロジェクト担当者が,プロジェクト内のプログラム数,使用プログラムや未使用プログラム数から登録したプロジェクトの稼働率を把握する。

  • プロジェクト管理者が,プログラムの[実行文の数],[分岐の数],[呼出先プログラム数]などの情報から,プログラムを修正するために掛かる時間を見積もる。

  • プログラマーまたはテスト担当者が,行数情報からプログラムの規模を把握する。

  • プロジェクト担当者が共通サブルーチン化を検討するために,プロジェクト内で重複しているプログラム名を把握する。

  • SI担当者またはプログラム管理者/担当者が,プログラム名の指定に重複するプログラムがないかを事前にチェックする。

  • プロジェクト担当者が資産の棚卸しで,コピーまたは新規で作成するCOBOLソースファイルを整理する。

関係情報CSV

CSVファイル名と格納されている情報

用途

プログラム呼出関係.csv

プログラムごとの,呼び出し元と呼び出し先のプログラムの関係

  • プロジェクト担当者が,特定のプログラムから直接または間接的に呼び出しているプログラムの一覧を確認する。

  • プロジェクト担当者が,あるプログラムを直接または間接的に呼び出しているプログラムを調査する。

登録集原文参照関係.csv

COBOLソースファイルと登録集原文内で参照する登録集原文の関係の一覧

  • プロジェクト担当者が,特定のプログラムから直接または間接的にCOPY文で指定している登録集原文の一覧を確認する。

  • プロジェクト担当者が,ある登録集原文を直接または間接的に参照しているプログラムや登録集原文を調査する。

ファイル参照関係.csv

プログラムごとの,プログラム内で使用するファイルの関係の一覧

  • プロジェクト担当者が特定のファイルを使用するプログラムを把握する。

  • プロジェクト担当者が特定のプログラム内で使用しているファイルを把握する。

表DB参照関係.csv

プログラムごとの,プログラム内で使用するデータベースの表の参照関係

  • プロジェクト担当者が特定の表を使用するプログラムを把握する。

  • プロジェクト担当者が特定のプログラム内で使用している表を把握する。

関連項目