3.2.6 ユーザ処理の設定-[ユーザ処理]タブ

[ユーザ処理]タブでは,ソースプログラム中で要求されているユーザ追加処理(UOC)の編集およびソースプログラム中で展開させる業務ルール処理の設定をします。また,ソースプログラム上で編集したユーザ追加処理をプログラム定義ファイルに取り込みます。

ユーザがソースプログラム中で要求されている処理をコーディングしたり(ユーザ追加処理の編集),ソースプログラム上で編集したユーザ追加処理をプログラム定義ファイルに取り込んだり(UOCリバース機能),自分でコーディングする代わりに,処理の書かれた業務ルールを設定したりする(業務ルール処理の設定)ときの[ユーザ処理]タブとダイアログの関係を次の図に示します。

図3-5 [ユーザ処理]タブとダイアログの関係

[図データ]

<この項の構成>
(1) [ユーザ処理]タブ
(2) 要求されているユーザ処理を確認する
(3) ユーザ追加処理の編集と業務ルール処理の設定
(4) コマンドによるプログラム定義ファイルへの取り込み

(1) [ユーザ処理]タブ

[ユーザ処理]タブを次に示します。

[図データ]

[ユーザ処理]タブには,ユーザ追加処理群および業務ルール処理群が表示されています。

(2) 要求されているユーザ処理を確認する

[ユーザ処理]タブには,ユーザ追加処理群および業務ルール処理群が表示されています。ソースプログラム中で要求されている処理をユーザがコーディングして展開させる場合は,表示されているユーザ追加処理群から,目的のユーザ追加処理を選んで作業を開始します。ソースプログラム中で要求されている処理について,業務ルールを設定して展開させる場合は,表示されている業務ルール処理群から,目的の業務ルール処理を選んで作業を開始します。

(3) ユーザ追加処理の編集と業務ルール処理の設定

[ユーザ処理]タブに表示されているユーザ追加処理や業務ルール処理から必要なものを選び,それぞれ編集したり設定したりします。また,ソースプログラム上で編集したユーザ追加処理をプログラム定義ファイルに取り込みます(UOCリバース機能)。

(a) ユーザ追加処理の編集

ソースプログラム上で要求されている処理を,ユーザが独自にコーディングし展開させる場合は,ユーザ追加処理を選びます。ユーザ追加処理を選んで[設定]ボタンをクリックすると,ユーザ追加処理を編集するためのエディタが表示されます。エディタ上で処理を編集してください。このとき,固定形式またはホスト向け固定形式でソースプログラムを生成する場合は,COBOLの固定形式またはホスト向け固定形式の規則に従ってユーザ追加処理を編集してください。

(b) ユーザ追加処理のプログラム定義ファイルへの取り込み

ソースファイル上で直接編集したユーザ追加処理を,プログラム定義ファイルのユーザ追加処理の中に取り込む(リバースする)ことができます。これをUOCリバース機能といいます。

UOCリバース機能を使うためには,ユーザ追加処理の開始と終了が判定できるUOCコメントが出力されている必要があります。UOCコメントを出力するには,次の二つの方法があります。

UOCリバース機能を使う場合,UOCコメントをユーザ追加処理ごとにユニークにすることをお勧めします。なお,ユーザ追加処理の開始/終了文字列が@@lang文とSEWB+/CONSTRUCTION環境設定の両方で指定された場合には,@@lang文で指定された文字列が優先されます。

(c) 業務ルール処理の設定

ソースプログラム上で要求されている処理を,業務ルールを使用して展開させる場合は,業務ルール処理を選びます。業務ルール処理を選んで[設定]ボタンをクリックすると,実際にソースプログラム上に展開させる業務ルールを選ぶためのダイアログが表示されます。また,選ばれた業務ルールを確認する場合は,業務ルール処理を選んで[参照]ボタンをクリックし,[業務ルール展開表示]ダイアログを表示させます。

なお,業務ルールの詳細,およびスクリプトは,[適用項目詳細]ダイアログまたは[業務ルールスクリプト表示]ダイアログで見られます。

(4) コマンドによるプログラム定義ファイルへの取り込み

プログラム定義ファイルから生成されたソースファイルのユーザ追加処理をプログラム定義ファイルに反映させる場合,コマンド「CSPDREV.EXE」を実行させます。

コマンドは,次のディレクトリに格納されています。

SEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名¥Construction

SEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名は,デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windowsが組み込まれているドライブです。

システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥Sewb
注意
64ビット版のWindowsでの,デフォルトの組み込み先パス名を次に示します。
システムドライブ:¥Program Files (x86)¥HITACHI¥Sewb

形式

CSPDREV.EXE△リバースファイル名
       [△/sp△ソースファイル検索パス名]
       [△/l△ログファイル名]
       [△/help]
       [△/?]

(凡例)
△:1文字以上の空白を示します。
解説
リバースファイル名:
ユーザ追加処理をリバースするプログラム定義ファイルのファイル名を指定します。ファイル名にはワイルドカードが指定できます。
/sp△ソースファイル検索パス名:
ソースファイルを検索するパスの名称を指定します。「検索パス」+「プログラム定義ファイルの生成ソースファイルパスから切り出したファイル名」で,ソースファイルを検索します。
/spの省略時は,プログラム定義ファイル生成ソースファイルパスで検索します。
/l△ログファイル名:
ログ情報の出力先ファイル名を指定します。
/help:
コマンドヘルプメッセージを表示します。
/? :
コマンドヘルプメッセージを表示します。