4.3.4 SEWB3辞書移行コマンドRPTrans)の使い方

<この項の構成>
(1) SEWB3辞書移行コマンドが格納されているディレクトリ
(2) コマンド実行時の注意事項
(3) SEWB3辞書移行コマンド(RPTrans)の指定

(1) SEWB3辞書移行コマンドが格納されているディレクトリ

コマンドは,次のディレクトリに格納されています。

サーバのSEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名¥Repository¥bin

SEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名は,デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windows Serverが組み込まれているドライブです。

システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥Sewb
注意
64ビット版のWindowsでの,デフォルトの組み込み先パス名を次に示します。
システムドライブ:¥Program Files (x86)¥HITACHI¥Sewb

(2) コマンド実行時の注意事項

(a) コマンドを実行する前に

コマンドを実行するサーバでは,SEWB+/REPOSITORYからログアウトしておいてください。

(b) コマンド実行中にほかの作業をする場合

SEWB3辞書移行コマンドでは,実行中に排他制御を行っていません。したがって,コマンドの実行中でも並行してほかの作業ができます。ただし,次に示す点に注意してください。

(3) SEWB3辞書移行コマンド(RPTrans)の指定

サーバのコマンドラインに,次に示す構文に従ってコマンドと引数を指定して実行します。実行中には,データ項目および業務ルールの登録件数が表示されます。また,詳細情報がログファイルに出力されます。

(a) 形式
RPTrans /F エクスポートファイル名 /D 辞書フォルダ名
〔 /O 所有者名 〕〔 /G グループ名 〕
〔 /L ログファイル名 〕
〔 /? 〕
(b) 引数
/F エクスポートファイル名
入力するエクスポートファイルを指定します。
/D 辞書フォルダ名
辞書情報を登録する辞書フォルダ名を指定します。
/O 所有者名1
作成する辞書の所有者名を指定します。省略時はシステム管理者が仮定されます。
/G グループ名1
作成する辞書のグループ名を指定します。省略時はシステム管理者が所属するグループが仮定されます。
/L ログファイル名2
ログファイルの出力先を指定します。省略時は次のファイルがログファイルとして作成されます。
パス:環境変数「TEMP」または「TMP」に代入されている値
ファイル名:rptrans.log
/?
コマンドの構文と引数の指定方法を表示します。

注※1
新しい辞書フォルダ,データ項目または業務ルールを登録するときに指定します。ここで指定した所有者名とグループ名は,辞書フォルダ,データ項目および業務ルールに共通に設定されます。引数に指定する名称は,辞書登録するサーバに登録されているユーザ,グループの名称を使用してください。ユーザ,グループの登録についてはマニュアル「SEWB+/REPOSITORY 運用ガイド」を参照してください。なお,この指定では既存の辞書情報に設定されている所有者名およびグループ名は変更できません。
注※2
ログファイルはコマンドの実行ごとに上書きされます。残しておきたい場合は異なるログファイル名を指定してください。
(c) リターン値

コマンドの実行が終了すると,次のリターン値が返されます。