2.6.7 同一項目用業務ルールを登録する

ここでは,同一項目用業務ルールの登録を例題に沿って説明します。

(a) 例題の概要

同一のデータ項目間でデータを転記する同一項目用業務ルールを登録します。この業務ルールを,リポジトリ内のすべてのデータ項目に対応するようにします。

(b) 同一項目用業務ルールの定義

リポジトリブラウザを使った定義について説明します。業務ルールを新しく登録するには,業務ルールのアイコンを選び,[ツール]-[同一項目業務ルールの作成]を選んでください。同一項目用業務ルールを作成するダイアログが表示されます。

  1. 業務ルール名,コメントを定義する
    [属性]タブの情報を定義します。
    • 業務ルール名に,「項目間転記処理」
      コメントに,「同一のデータ項目間でデータを転記する。」
  2. 適用するデータ項目を選択し,キーワードと適用条件を定義する
    [データ項目]タブの情報を定義します。この例では,リポジトリ内のすべてのデータ項目に適用する[すべての項目]ボタンを選びます。
    • 組み合わせるデータ項目に,「すべての項目」
      キーワードに,「@入力項目」
      適用条件に,「入力」
    • 組み合わせるデータ項目に,「すべての項目」
      キーワードに,「@出力項目」
      適用条件に,「出力」
  3. ルールスクリプトを記述する
    [ルールスクリプト]タブの情報を定義します。

    [図データ]

(c) 同一項目用業務ルールの適用例

同一項目用業務ルール「項目間転記処理」が,SEWB+/CONSTRUCTIONからアプリケーションに適用される例を示します。SEWB+/CONSTRUCTIONからは,通常の業務ルールと同様に同一項目用業務ルールを使用できます。

[図データ]

  1. テンプレート記述
    @@rule文に,同一項目用業務ルールを含めた業務ルールの抽出条件を指定します。なお,入力側と出力側のデータ項目のキーワードが置換される名称に,接頭語または接尾語を付加する指定が必要です。同一項目用業務ルールがソースプログラムに展開されたとき,転記元と転記先のデータ項目の名称が一意になるようにします。
  2. プログラム定義
    1.のテンプレートを選択し,アプリケーションプログラムの入力側と出力側で例に示したデータ定義を使用している場合,業務ルールの候補として「項目間転記処理」が表示されます。
  3. 生成ソースプログラム
    プログラム定義で同一項目用業務ルールを選択すると,同じ2項目間の転記処理をするMOVE文が生成されます。