ここでは,辞書情報をCSV形式で表すための共通の記述規則について説明します。
各定義項目に対応する値は,数値または文字列で記述します。値は区切り文字となるコンマ(,)で区切ります。空白やタブは区切り文字と見なされません。
「,,」のように区切り文字を連続して記述すると,その中の値は省略されたものと見なされます。この場合,対応する定義項目には数値または文字列の初期値があてはめられます。数値または文字列のどちらが省略されたのかは,対応する定義項目の属性によって判断されます。詳細は,「4.1.6(4) 定義項目の初期値」を参照してください。
整数および実数の記述規則を次に説明します。
次の形式で整数を表記します。
次の形式で実数を表記します。
文字列の記述には,ダブルクォーテーション(")で囲む方法と,ダブルクォーテーションで囲まないでそのまま記述する方法の2とおりがあります。
文字列をダブルクォーテーションで囲む方法は,標準フォーマットの記述に使用します。また,ダブルクォーテーションで囲まない方法は,標準フォーマットのほかに,ERwin/ERXなどのほかのアプリケーションと連携するためのフォーマットの記述に使用します。フォーマットの詳細は,「4.1.7 CSV形式ファイルフォーマット」を参照してください。
次の方法で文字列を記述します。全角文字を記述する場合には,シフトJIS標準漢字コードを使用します。
次の方法で文字列を記述します。全角文字を記述する場合には,シフトJIS標準漢字コードを使用します。
コメントおよびルールスクリプトの値には,文字列中に改行とタブを記述できます。このほかの定義項目に改行とタブを記述することはできません。
「¥」は,改行やタブを記述するために特別な扱いをしています。このため,CSV形式ファイルの入力時には「¥¥」が「¥」に変換され,出力時には「¥」が「¥¥」に変換されます。
区切り文字を連続して記述し,値を省略した場合の初期値を次に示します。
データ項目の定義項目,アクセス権および関連情報の初期値を次の表に示します。
表4-1 データ項目の初期値
項目 | 初期値 | |
---|---|---|
定義項目 | データ項目名 | -※1 |
標準名称 | 長さ0の文字列(NULL) | |
フリガナ | 長さ0の文字列(NULL) | |
分類 | 「分類なし」※2 | |
けた数 | 特定の値は設定されない | |
小数部けた数 | 特定の値は設定されない | |
反復回数 | 特定の値は設定されない | |
最上位結合項目フラグ | 最上位結合項目ではない | |
フィールド1~20 | 長さ0の文字列(NULL) | |
コメント | 長さ0の文字列(NULL) | |
名前 | 長さ0の文字列(NULL) | |
タイプ | 「フリー定義」(長さ0の文字列(NULL)) | |
タイプ修飾情報※3 | 長さ0の文字列(NULL) | |
取りうる値 | 長さ0の文字列(NULL) | |
初期値 | 長さ0の文字列(NULL) | |
言語別フィールド | 長さ0の文字列(NULL) | |
セキュリティ情報 | 所有者名 | ログインしたユーザまたは指定した所有者※4 |
グループ名 | システム管理者でログインしている場合は「everyone」が,システム管理者以外の場合はログインしたユーザが所属するグループまたは指定したグループ※5 | |
アクセス権 | アクセス権の初期値※6 | |
関連情報 | 親データ項目 | 辞書フォルダを親とする |
構成項目 | 構成項目なし |
業務ルールの定義項目,アクセス権および関連情報の初期値を次の表に示します。
表4-2 業務ルールの初期値
項目 | 初期値 | |
---|---|---|
定義項目 | 業務ルール名 | -※1 |
標準名称 | 長さ0の文字列(NULL) | |
フリガナ | 長さ0の文字列(NULL) | |
フィールド1~3 | 長さ0の文字列(NULL) | |
共用情報 | 「共用する」 | |
キーワード | キーワードなし | |
適用条件 | 適用条件なし | |
関連データ項目 | 関連データ項目なし | |
ルールスクリプト | 長さ0の文字列(NULL) | |
コメント | 長さ0の文字列(NULL) | |
セキュリティ情報 | 所有者名 | ログインしたユーザ,または指定した所有者※2 |
グループ名 | システム管理者でログインしている場合は「everyone」が,システム管理者以外の場合はログインしたユーザが所属するグループまたは指定したグループ※3 | |
アクセス権 | アクセス権の初期値※4 |