5.2.2 エクスポートの実行

エクスポートの実行には,コマンドによってエクスポートを実行する方法と,[エクスポート運用の一覧]ダイアログからエクスポートを実行する方法があります。

<この項の構成>
(1) コマンドによるエクスポートの実行
(2) [エクスポート運用の一覧]ダイアログからのエクスポートの実行
(3) エクスポートの自動実行
(4) エクスポート実行時のエラー
(5) エクスポートの中止
(6) エクスポートの終了コード

(1) コマンドによるエクスポートの実行

エクスポートのコマンドについて説明します。

エクスポートのコマンドのファイルは,次の場所に格納されています。

SEWB+ 基本開発環境の組み込み先のパス名¥Repository¥bin¥RPexport

SEWB+ 基本開発環境の組み込み先のパス名は,デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windows Serverが組み込まれているドライブです。

システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥Sewb
注意
64ビット版のWindowsでの,デフォルトの組み込み先パス名を次に示します。
システムドライブ:¥Program Files (x86)¥HITACHI¥Sewb

エクスポートは,次のコマンドで実行します。

[図データ]

/t
エクスポート方法を指定します。
省略時はallが仮定されます。
all
全体をエクスポートします。
incremental
前回のエクスポート以降,追加または更新された増分の資源の情報だけをエクスポートします。
[エクスポート運用の設定]ダイアログの[ドキュメント]タブで,「指定したシステムバージョンの情報をエクスポートする」を選択している場合は,incrementalの指定はできません。この場合,ログファイルに警告メッセージが出力され処理が中止されます。
/nomsg
エクスポートを実行するときに,ダイアログを表示しません。このオプションを指定すると,エラーメッセージ,問い合わせ,進捗情報のダイアログが表示されなくなります。このオプションを指定した場合,運用設定で指定した次のオプションは無視されます。

(2) [エクスポート運用の一覧]ダイアログからのエクスポートの実行

[エクスポート運用の一覧]ダイアログで次の項目を指定して[実行]ボタンをクリックすると,エクスポートが実行されます。

(3) エクスポートの自動実行

Windows Serverのatコマンドなどで,エクスポートのコマンド(Rpexport)を特定の時刻に実行するように登録することによって,エクスポートを自動化できます。atコマンドについては,Windows Serverのヘルプを参照してください。

次に,自動実行をする際の注意事項を説明します。

(4) エクスポート実行時のエラー

エクスポート実行時にエラーが発生した場合は,メッセージログファイルにエラーの内容が出力されます。

(5) エクスポートの中止

エクスポートの実行時に表示される進捗情報ダイアログの[中止]ボタンをクリックすると,中止確認のダイアログが表示されます。そこで[OK]ボタンをクリックするとエクスポートが中止されます。

エクスポートを中止した場合,作成途中のエクスポートファイルは削除されます。ただし,ファイルサイズを指定してエクスポートファイルの分割作成をする指定をしていた場合,作成済みのエクスポートファイルは削除されません。

(6) エクスポートの終了コード

エクスポートが終了すると,次に示す終了コードを返します。