英字|ア行|カ行|サ行|タ行|ナ行|ハ行|マ行|ヤ行|ラ行
英字
- C/Sシステム
- クライアントサーバシステムの略称です。サービスを提供するサーバと,サービスを要求するクライアントから構成されます。一つの処理をネットワーク上のクライアントとサーバに分散させる業務形態です。
- C/S処理フロー設計
- システム設計の機能分散処理の設計時の作業です。機能の分散化設計でC/Sシステム上のどこに配置するか決定された各機能を詳細化し,業務処理ごとに操作およびシステム処理の流れとして設定します。
- DOA(Data Oriented Approach)
- データ中心アプローチのことです。詳細は,用語解説の「データ中心アプローチ」を参照してください。
- DOA手法
- データ中心アプローチの考え方に沿ったシステム開発の手法です。
- ER図(Entity Relationship図)
- データ項目などの実態を表すエンティティとエンティティ属性,およびエンティティ間の関連であるリレーションシップで構成されるデータモデルです。
- EUR
- SEWB+/REPOSITORYと連携し,レポートの設計から印刷までを支援するツールです。
- Object Server
- Groupmax Object ServerおよびGroupmax High-end Object Serverは,多様な構造と関連性を持った情報をオブジェクトとして格納するプログラムです。また,それらのオブジェクトを管理するための高度な管理機能をそなえています。このマニュアルでは,両方のプログラムに共通の説明をする場合には,これらのプログラムを総称してObject Serverと呼んでいます。
- SEWB+/CONSTRUCTION
- SEWB+ 基本開発環境のプログラム構築支援機能のことです。
- 特に,TPモニタやジョブ運用管理ツールなどを利用する大規模なC/Sシステム上で動作するサーバ側のプログラムおよびバッチシステムの開発に適しています。テンプレート,データ定義,プログラム定義を使い,C/Sシステムのサーバプログラムと,クライアントプログラムに必要なサーバプログラムとのリンクのインタフェースを効率良く作成できます。
- SEWB+/OLTP DEFINER
- C/Sシステムの構築に必要なクライアントアプリケーションとサーバアプリケーションのインタフェース設計およびアプリケーションの機能の配置設計を支援するツールです。
- SEWB+/RECORD DEFINER
- SEWB+ 基本開発環境のレコード設計支援機能のことです。
- SEWB+/REPOSITORYの辞書情報を使用して,レコード情報を定義できます。
- SEWB+/REPORT MANAGER
- SEWB+で定義した情報の印刷を支援するツールです。SEWB+/CONSTRUCTIONと連携してプログラム処理概要図を,SEWB+/REPOSITORYと連携してインパクトレポートやデータ項目または業務ルールの定義内容などを印刷できます。これらのドキュメントを定義内容の確認や,保守作業に役立てられます。
- SEWB+/REPOSITORY
- SEWB+ 基本開発環境のリポジトリ管理機能のことです。
- SEWB+/REPOSITORYは,リポジトリに格納された資源(ドキュメントと辞書),およびその資源間の関連をサーバ上で統合管理します。また,SEWB+/REPOSITORYとSEWB+/REPOSITORY-BROWSERを合わせてSEWB+/REPOSITORYと呼ぶこともあります。
- SEWB+/REPOSITORY-BROWSER
- SEWB+ 基本開発環境のリポジトリブラウザ機能のことです。
- SEWB+/REPOSITORY-BROWSERを使うと,リポジトリのシステム開発資源を,クライアントでビジュアルに操作できます。SEWB+/REPOSITORY-BROWSERでは,リポジトリへ辞書やドキュメントを登録したり,目的の資源を検索したり,資源間の関連を手がかりにブラウジングしたりできます。
- SEWB+ 基本開発環境
- 次に示す機能を一つに統合したツールです。
- リポジトリ管理機能(SEWB+/REPOSITORY)
- リポジトリブラウザ機能(SEWB+/REPOSITORY-BROWSER)
- プログラム構築支援機能(SEWB+/CONSTRUCTION)
- レコード設計支援機能(SEWB+/RECORD DEFINER)
- SEWB+ 基本開発環境セット
- SEWB+ 基本開発環境とGroupmax Object Serverから構成される製品です。
- SI支援ユティリティ
- システムバージョンの機能を利用して,異なるシステムバージョンに関連づけられたドキュメントのうち差分のあるドキュメントを,比較・抽出するためのユティリティです。
- TPモニタ
- トランザクション処理の監視,および制御をするソフトウェアのことです。オンラインシステムを構築するための基盤になる機能を提供しています。主な機能として,通信機能,スケジュール機能および障害発生時の回復機能があります。
- UOCリバース機能
- ソースファイルで直接編集されたUOC(ユーザ追加処理)を,プログラム定義ファイルのUOCに取り込む機能です。
- XMAP3
- 基幹業務で利用する画面や帳票を作成するためのツールです。XMAP3では,画面や帳票の作成から,表示・印刷までを一貫して支援しています。なお,XMAP3で開発した表示・印刷のAPは,WindowsやUNIXのスタンドアロン環境のほかに,C/Sシステム環境やホストと連携した環境でも運用できます。
ア行
- インポート
- エクスポートで取り出された資源を,リポジトリに取り込むことをいいます。各サーバに分散された資源を収集する場合などに利用します。
- エクスポート
- リポジトリの資源を,ハードディスク上のファイル,フロッピーディスク,カートリッジ磁気テープなどの外部媒体に取り出すことをいいます。ルートドキュメントフォルダ単位,または辞書フォルダ単位でエクスポートできます。ほかのサーバに資源を配布する場合などに利用します。
- エンティティ
- ER図で,データ項目などの実態を表すものです。
カ行
- 開発方式設計
- システム処理方式設計で決定した内容を基に,C/Sシステム上の各APを開発するための開発方式を設計する作業です。この工程では,開発言語,支援ツール,SEWB+で使用するテンプレートおよび部品の開発計画を決定します。
- 関連
- データ項目とドキュメント,データ項目と業務ルールというように,資源間に付けられた依存関係をいいます。関連は,リポジトリブラウザを使用して任意に設定できる「ユーザ関連」と,SEWB+ツールによって自動的に設定される「関連」に大別されます。リポジトリブラウザの関連ブラウザ機能を使用すると,関連づけられた資源をブラウジングでき,変更波及範囲の解析などに利用できます。
- 共通部品設計
- パターンテンプレートおよび部品テンプレートを設計することです。システム処理方式で決定した機能分散の方式をプログラム単位に分割して,各プログラムの処理を明確にします。その中で,処理内容が類似するものや,複数のAP間で利用されるロジックはパターンテンプレートや部品テンプレートとして抽出し作成します。このとき,既存のテンプレートやSEWB+で提供している標準テンプレートを適用するかどうかも検討します。
- 業務機能設計
- 業務処理を実現するための,コンピュータ処理を構成する種々の機能について,その処理内容,入出力,信頼性および性能を明らかにすることです。
- 業務ルール
- データ項目に着目して,データ項目特有の処理を部品化したものです。SEWB+/CONSTRUCTIONを使ったアプリケーション開発で共通に利用することを目的としています。業務ルールは必ずデータ項目と関連づけて登録し,業務ルール辞書で管理します。
- 実際にソースプログラムに展開する処理の内容は,ルールスクリプトに記述します。業務ルールに適した処理としては,データ項目の値や形式の妥当性をチェックする処理,形式を変換する処理,編集処理,複数のデータ項目で成り立つ計算処理などが挙げられます。
- 固定システムバージョン
- 「システムバージョン」を参照してください。
サ行
- システム化機能詳細設計
- サーバAP作成時に作成される「プログラム関連図」,「ファイル・レコード仕様書」および「各プログラムの処理概要図」の情報をまとめたものです。SEWB+/CONSTRUCTIONを使用したプログラム構造設計の工程では,入力情報となります。
- システム化処理内容設計
- プログラム関連図に記述した各プログラムについて,入出力と処理の概要をまとめたものです。
- システム基本設計
- システムの外部仕様および内部仕様を決定する作業です。なお,このマニュアルではシステム基本設計をシステム設計としています。
- システム詳細設計
- システム基本設計で決定した内容を基に,プログラム作成で使用する辞書,ユーザインタフェース,ファイルおよびDBなどを設計します。
- システム処理方式設計
- 業務機能設計で設定したシステム要件を基に,C/Sシステム上での機能の配置や処理の流れを設計します。
- システムバージョン
- システムを構成するドキュメント群を管理するためのバージョンです。管理目的に応じて種別(浮動/固定)を切り替えられます。
- 「浮動」は,常に最新のバージョンを示します。開発中のドキュメントなどに設定します。
- 「固定」は,設定された特定のバージョンを示します。開発を完了したドキュメントなどに設定します。
タ行
- チェックアウト
- リポジトリのドキュメントを,クライアントのファイルシステムに取り出すことです。
- チェックイン
- チェックアウトで取り出されたドキュメントを,リポジトリに格納(返却)することです。
- データ制約
- データ分析時に抽出される,データ項目に共通する処理のことです。SEWB+/REPOSITORYの辞書に業務ルールとして登録されます。制約データはデータ項目の分類によって「項目固有制約」と「項目関連制約」に分けられます。また,処理のタイプによって「チェック」と「導出」に分けられます。これらの分類によって,辞書に登録されるときの登録方法が変わります。
- データ層
- DBと処理システム間の連絡を取る部分のシステム(APの集まり)です。データ層を作成することで,DB種別を意識しない運用が実現されます。
- データ中心アプローチ
- データを企業全体での重要な財産であると考え,共有資源として扱うシステム開発の方法論です。企業情報システムの基盤整備のために必要な方法論といえます。データ中心アプローチを採用したシステム開発では,先にデータを共有資源として分析して標準化したあと,システムやプログラムを設計,開発します。
- データ定義
- SEWB+/CONSTRUCTIONでのAP作成に使用するファイルやDBを設計します。ファイルやDBの設計には,辞書のレコード定義(最上位結合項目)やSEWB+/RECORD DEFINERで作成したレコード定義を利用します。
- データモデル
- データをどのように整理し,関連づけてDBに格納するかというモデル化の手段を与えるものです。ユーザから見えるデータの論理的構造と,データについての操作方法を規定するものがあります。
- テンプレート
- パターンテンプレートともいいます。テンプレートは,生成時にAPの枠組みになるプログラム構成を記述したものです。部品やUOCの挿入場所,可変項目への値の設定の指示なども記述されています。テンプレートはテンプレート記述言語と使用するプログラミング言語で記述します。
- ドキュメント
- リポジトリで管理されるシステム分析・設計情報,およびプログラム開発情報などを保管するファイルです。ドキュメントの例としては,SEWB+ツールで作成したシステム分析図やデータ定義情報,ソースプログラム,またはMicrosoft Wordなどで作成した企画文書,設計文書類があります。
- ドキュメントフォルダ
- リポジトリでドキュメントをまとめて管理するための入れ物です。ディレクトリに相当します。
ナ行
- 内部インタフェース設計
- プログラム中で利用する中間ファイルなどに対し,ファイル編成やレコード形式などの属性情報を設定し,ファイルRPCインタフェースおよび内部テーブルなどの各仕様を作成することです。
ハ行
- ビジネスフロー図(業務処理概要図)
- 業務機能設計で作成されます。新しく開発するシステムの構想を基に,システム全体の運用を表したものです。
- 開いた関連
- エクスポート対象になるドキュメントとエクスポート対象外になるドキュメントの間に関連が付けられている場合,この関連を開いた関連といいます。これに対し,エクスポート対象のドキュメント間に付けられている関連を閉じた関連といいます。
- ファンクション層
- 一つ,または複数のAPから構成される,システムの主処理部分です。プレゼンテーション層およびデータ層と連携して,業務を処理します。
- 浮動システムバージョン
- 「システムバージョン」を参照してください。
- 部品
- 部品テンプレートともいいます。複数のAP間で利用されるロジックです。テンプレート記述言語と使用するプログラミング言語で記述します。部品は,ソースプログラム生成時に,テンプレートに取り込まれて展開されます。
- プレゼンテーション層
- ユーザインタフェース部分です。
- プロトタイプ
- プロトタイプには,外部仕様を確認するための業務プロトタイプと,SEWB+でのシステム開発を評価するためのプロトタイプがあります。業務プロトタイプはユーザインタフェース基本設計で作成します。システム評価用のプロトタイプは,SEWB+導入の前提作業として,実現性,性能,生産性および手順の妥当性などを評価するために開発します。
マ行
- マップ定義ファイル
- XMAP3で作成した画面や帳票の定義情報を格納したファイルのことです。SEWB+/CONSTRUCTIONでは,マップ定義ファイルを利用したクライアントAPの作成もできます。
ヤ行
- ユーザインタフェース基本設計
- 外部仕様を早期に固めて,効率良く作業を進めるために必要な作業です。ここでは,画面遷移図や画面・帳票レイアウトを設計し,プロトタイプを利用してユーザとの意志確認をします。この作業での検討結果はユーザインタフェース詳細設計に反映されます。
- ユーザインタフェース詳細設計
- ユーザインタフェース基本設計の結果を受けて,画面・帳票をGUI構築ツールや帳票作成ツールを利用して作成し,詳細なエラー処理や編集処理を作成します。
- ユーザ追加処理
- ユーザが作成するコーディングで,主にテンプレートや部品では対応できないAP独自仕様の部分です。ユーザ追加処理はプログラム定義ウィンドウで編集します。テンプレート中にユーザ追加処理の挿入位置を記述しておくと,プログラム定義ウィンドウ上に反映され,表示されます。ユーザ追加処理はUOC(User Own Coding)と表記されることもあります。
ラ行
- リポジトリ
- システム開発の各工程で発生する情報の保管庫です。このシステム開発資源(ドキュメントと辞書)と,その資源間の関連をサーバ上で統合管理します。リポジトリによって,クライアントで動作するアプリケーションで,システム開発資源を共有したり連携したりできます。
- リポジトリブラウザ(SEWB+/REPOSITORY-BROWSER)
- SEWB+ 基本開発環境のリポジトリブラウザ機能のことです。
- リポジトリブラウザは,リポジトリの資源をクライアントでビジュアルに操作できる機能です。リポジトリに格納された資源をツリー形式やリスト形式で表示できます。リポジトリブラウザでは,リポジトリにドキュメントや辞書を登録したり,目的の資源を検索したり,資源間の関連を手がかりにブラウジングしたりできます。
- リレーションシップ
- データモデルの構成要素の一つです。データ項目などの実態を表すエンティティ同士がどのような関連で結ばれているかを表します。エンティティとリレーションシップで表現されるデータモデルの代表的なものにER図があります。
- レコード生成キーワード
- データ定義で定義したレコード構造をCOPYメンバファイルまたはヘッダファイルとして生成する場合に参照されるキーワードです。
- レコード定義
- レコードの構造を定義した最上位結合項目またはレコード定義ファイルのことです。レコード定義は,SEWB+/RECORD DEFINERを利用すれば,効率良く登録できます。レコード定義は,次のアプリケーション開発の場面で利用されます。
- SEWB+/CONSTRUCTIONでのデータ定義
- EURでのレポート設計