4.1.3 結合項目(レコード項目)

データ分析で求められたデータの構造は,複数のデータ項目同士を結合関係で結び付けて,データ項目辞書に登録します。結合とは,複数のデータ項目に順序を付け,それに従ってデータ項目を連結させることです。この仕組みを利用して,COBOLの集団項目と基本項目の関係,C言語の構造体とそれを構成する変数の関係またはAPで使用するレコードと,レコードを構成するデータ項目の関係などのデータ構造を,データ項目辞書に登録できます。

データ項目辞書では,結合項目を上位データ項目として継承した場合,上位データ項目の継承項目の結合関係も引き継ぐ定義ができます。

<この項の構成>
(1) レコード項目(最上位結合項目)の登録
(2) AP利用を考慮したレコード設計

(1) レコード項目(最上位結合項目)の登録

SEWB+/CONSTRUCTIONのデータ定義,EURでのレポート設計などで利用するレコード項目は,「最上位結合項目」としてデータ項目辞書に登録します。

なお,SEWB+/CONSTRUCTIONでのデータ定義では,SEWB+/RECORD DEFINERで作成したレコード定義ファイルを利用することもできます。レコード定義ファイルの使用方法については,マニュアル「SEWB+/RECORD DEFINER 操作ガイド」を参照してください。

(2) AP利用を考慮したレコード設計

DBやファイル設計,業務設計から求められたC/Sシステムのインタフェース仕様などの情報を基に,辞書に登録するレコード構造を設計します。このレコード構造に従って,すでに辞書に登録してあるデータ項目を組み合わせて結合項目を構成します。APでレコードとして扱われる結合項目は,データ項目辞書には「最上位結合項目」として登録します。

SEWB+/CONSTRUCTIONでは,実際にAP中で使用するデータを定義する場合,この最上位結合項目を参照します。例えば,RDBの定義では,RDBの表の構造として最上位結合項目が参照され,データが定義されます。このため,辞書の作成者は,AP開発に使用するデータの種類を考慮しながら,辞書に用意するレコード構造を決めてください。