リポジトリの資源を作成したり,更新したりする権限を設定しておきます。アクセス権は,システム管理者または資源の所有者が設定します。
(a) アクセス権を設定する資源
アクセス権はリポジトリブラウザを使用して設定します。ただし,ルートドキュメントフォルダと辞書フォルダのアクセス権はリポジトリの環境構築ユティリティで設定します。次に資源とアクセス権の関係を示します。なお,アクセス権を指定する場合,「変更」のように幾つかのアクセス権を組み合わせて指定するものがあります。「変更」の組み合わせは資源ごとに異なります。「フルコントロール」はその資源に与えられているすべてのアクセス権を含んでいます。
- ルートドキュメントフォルダ(環境構築ユティリティ設定)
アクセス権 | 内容 |
---|
変更 | 作成 | 下位オブジェクト(ドキュメントフォルダやドキュメント)の作成 |
読み取り | - ルートドキュメントフォルダの表示
- 下位オブジェクト(ドキュメントフォルダやドキュメント),プロパティなどの設定情報の参照
|
書き込み | プロパティなどの設定情報の更新 |
削除 | フォルダの削除 |
- ドキュメントフォルダ
アクセス権 | 内容 |
---|
変更 | 作成 | 下位オブジェクト(ドキュメントフォルダやドキュメント)の作成 |
読み取り | - ドキュメントフォルダの表示
- プロパティなどの設定情報の参照
|
書き込み | プロパティなどの設定情報の更新 |
削除 | フォルダの削除 |
- システムバージョンフォルダ
アクセス権 | 内容 |
---|
変更 | 作成 | 下位オブジェクト(システムバージョンフォルダやシステムバージョン)の作成 |
読み取り | - システムバージョンフォルダの表示
- 下位オブジェクト(システムバージョンフォルダやシステムバージョン),プロパティなどの設定情報の参照
|
書き込み | プロパティなどの設定情報の更新 |
削除 | システムバージョンの削除 |
- システムバージョン
アクセス権 | 内容 |
---|
変更 | 設定 | システムバージョンのドキュメントへの設定および解除 |
読み取り | - システムバージョンの表示
- プロパティなどの設定情報の参照
|
書き込み | プロパティなどの設定情報の更新 |
削除 | システムバージョンの削除 |
- ドキュメント
アクセス権 | 内容 |
---|
変更 | 読み取り | - ドキュメントの表示
- ドキュメントの内容,プロパティなどの設定情報の参照
|
書き込み | ドキュメントの内容,プロパティなどの設定情報の更新 |
削除 | ドキュメントの削除 |
- 辞書フォルダ(環境構築ユティリティ設定)
アクセス権 | 内容 |
---|
作成 | 下位オブジェクト(データ項目や業務ルール)の作成 |
変更 | 読み取り | 下位オブジェクト(データ項目や業務ルール),プロパティなどの設定情報の参照 |
書き込み | プロパティなどの設定情報の更新 |
削除 | 辞書フォルダの削除 |
- データ項目
アクセス権 | 内容 |
---|
変更 | 読み取り | - データ項目の表示
- データ項目の定義内容,プロパティなどの設定情報の参照
- 下位データ項目の作成
|
書き込み | データ項目の定義内容,プロパティなどの設定情報の更新 |
削除 | データ項目の削除 |
- 業務ルール
アクセス権 | 内容 |
---|
変更 | 読み取り | - 業務ルールの表示
- 業務ルールの定義内容,プロパティなどの設定情報の参照
|
書き込み | 業務ルールの定義内容,プロパティなどの設定情報の更新 |
削除 | 業務ルールの削除 |
(b) 使用者の種類
使用者は「システム管理者」,「所有者」,「グループ」または「全ユーザ」に分けられ,それぞれにアクセス権を設定します。アクセス権には「読み取り」,「書き込み」,「作成」,「設定」および「削除」があります。ただし「設定」はシステムバージョンだけに有効な権限です。
リポジトリに管理されている資源は,Windows Serverのネットワーク機能でも参照できます。ネットワーク機能を利用するには,Windows Serverのアカウントが必要です。また,リポジトリを利用するには,SEWB+/REPOSITORYのアカウントが必要です。
なお,リポジトリに管理されている資源を利用する場合には,SEWB+/REPOSITORYおよびWindowsのアカウント名(ユーザ名,グループ名)を同一にする運用をお勧めします。
異なるアカウント名を使用すると,ドキュメントの参照ができないなどの現象が起きることがあります。
アカウント名の設定手順については,マニュアル「SEWB+/REPOSITORY 運用ガイド」を参照してください。