9.2.1 COBOL開発マネージャの利用

SEWB+/CONSTRUCTIONで作成したCOBOL2002のソースファイルをコンパイルする場合,COBOL開発マネージャを利用します。COBOL開発マネージャの操作方法については,マニュアル「COBOL2002 操作ガイド」を参照してください。

次に,COBOL開発マネージャの利用の概要について説明します。

<この項の構成>
(1) プロジェクトファイルの利用
(2) ビルド・リビルド機能の利用
(3) COBOL2002テストデバッガの利用
(4) プロジェクトマスタファイルの登録

(1) プロジェクトファイルの利用

COBOL開発マネージャでソースプログラムをコンパイルする場合は,ファイルなどの開発に必要な資源を一括して管理するためのプロジェクトと,複数のプロジェクトを一括して管理するためのプロジェクトマスタを作成します。

作成方法を次に説明します。

プロジェクトマスタから新規に作成する場合
COBOL開発マネージャの[プロジェクトマスタ]-[新規作成]を選び,プロジェクトマスタとプロジェクトを作成します。
既存のプロジェクトマスタに追加する場合
COBOL開発マネージャの[プロジェクト]-[プロジェクトの作成]を選び,プロジェクトを作成します。
(a) ファイル関連の登録

AP作成に使用するソースファイルおよびプログラム定義ファイルの関連を,次に説明する方法で登録します。

プロジェクトマスタから新規に作成する場合
  1. COBOL開発マネージャの[プロジェクトマスタ]-[新規作成]を選びます。
    次に示すダイアログでは,メインファイル名を指定しないで[完了]ボタンをクリックしてください。

    [図データ]


    Windows XPの場合に表示される画面を使用しています。
  2. COBOL開発マネージャの[プロジェクト]-[ソースファイルの追加]を選び,プログラム定義ファイルを設定してください。プログラム定義ファイルとソースファイルの関連が登録されます。
既存のプロジェクトマスタに追加する場合
COBOL開発マネージャの[プロジェクト]-[ソースファイルの追加]を選び,プログラム定義ファイルを設定することで,プログラム定義ファイルとソースファイルの関連が登録されます。

登録したファイルをビルドすると,それぞれのソースファイルおよびプログラム定義ファイルで使用されたCOPYメンバ,データ定義ファイル,テンプレート,および部品の関連が付けられます。

各ファイルの関連を次の図に示します。

図9-2 各ファイルの関連

[図データ]

(2) ビルドリビルド機能の利用

ビルドまたはリビルドを実行すると,プロジェクトに登録された資源から実行可能ファイル(.exe,.dll)が作成されます。

データ定義やプログラム定義の修正が起こった場合は,ビルドまたはリビルド機能で自動的にソースファイルを再生成させて,実行可能ファイルを作成できます。

(3) COBOL2002テストデバッガの利用

COBOL開発マネージャ上でテストをする場合は,COBOL2002のテストデバッガを起動させます。COBOL開発マネージャ上でのテストは単体テストなので,SEWB+/CONSTRUCTIONで作成したサーバ側のAPをテストする場合は,COBOL2002のシミュレーション機能を利用してください。クライアント側のAPをCOBOL2002で作成した場合は,クライアント側のAPもテストできます。

OpenTP1を使用しているシステムの場合は,OpenTP1のテスタ機能を使用して,RPCおよびメッセージ送受信のサーバ側の定義部分をテストできます。

単体テスト後,プロジェクトファイル,実行ファイルおよびカバレージファイルなど作成されたファイルをリポジトリに登録します。

注※
OpenTP1をテストモードで動作させるオンラインテスタ(TP1/Online Tester),およびOpenTP1のAPIをテストするオフラインテスタ(TP1/Offline Tester)があります。

(4) プロジェクトマスタファイルの登録

COBOL開発マネージャで作成したプロジェクトマスタファイルをリポジトリに登録すると,プロジェクトで定義したビルド時のファイル構成やコンパイラオプションもまとめて管理できます。