はじめに

Groupmax Enterprise Version 6(以降,Groupmaxと表記します)を効率よく運用するためには,提供機能の概要を理解する必要があります。さらに,Groupmaxシステムの運用方法やシステム構築の設計を検討する必要があります。

このマニュアルは,Groupmaxシステムの導入時に必要な機能概要,運用を検討する場合のヒント,及びシステム構築するときの参考情報を説明したものです。なお,対象とするシステムは,Groupmaxのユーザ管理単位であるアドレス管理ドメインの範囲内で構成されているものです。ドメイン間を連携するシステムについては,連携プログラムのマニュアルを参照してください。また,各サーバが提供する機能や,このマニュアルで紹介する機能概要の詳細については,各サーバ製品のマニュアル及びヘルプを参照してください。

Groupmaxの販売単位には,ある機能を実現するのに必要なプログラムを組み合わせたセット商品と,機能を拡張するためのオプション商品があります。セット商品を購入すれば,そのセットが目的としている機能は使える構成になっています。機能を拡張したい場合は,オプション商品を利用してください。なお,このマニュアルで紹介する内容については,セット商品の一部の商品だけに含まれる機能もあります。

〈対象読者〉

Groupmaxを使ったシステム構築を担当する方を対象としています。

〈マニュアルの構成〉

このマニュアルは,次に示す三つの章と付録から構成されています。

第1章 機能概要
セット商品に含まれるGroupmaxの機能概要について説明しています。この章を参照することで,セット商品に含まれるGroupmaxの概要を理解できます。
第2章 運用についての考察
第1章で説明したGroupmaxの各機能を導入する場合に,Groupmaxシステムの運用や管理について検討するときに,ヒントとなる情報について説明しています。この章を参照することで,Groupmaxの運用で検討する代表的な項目を把握することができます。
第3章 システム構築のための予備知識
サーバセット商品に含まれるGroupmaxのプログラムが,互いにどのように依存・連携しているか,データの流れがどのように行われるか,更にはどのように管理されているかを説明しています。この章を参照することで,システム設計のネットワークや情報管理について検討のための予備知識を把握することができます。
付録A システムで登録できるユーザ数やサーバの台数
Groupmaxシステムの各サーバ機能の,サーバ1台当たりの登録ユーザ数と同時ログインユーザ数を示します。

〈関連マニュアル〉

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

Windows NT Groupmax System Manager - TCP/IP /System Agent - TCP/IP Version 5 システム管理者ガイド(3020-3-A82)
System Manager - TCP/IP及びSystem Agent - TCP/IPの環境設定,運用方法について説明しています。
Groupmax System Agent - TCP/IP Version 5 システム管理者ガイド(3000-3-A50)
System Agent - TCP/IPの環境設定,運用方法について説明しています。
Groupmax Address Server - Monitor/Data Collection Version 6 システム管理者ガイド(3020-3-B51)
Address Server - Monitor/Data Collectionの環境設定,運用方法について説明しています。
Groupmax Address - Assist Version 6 システム管理者ガイド(3020-3-B50)
Address - Assistの環境設定,運用方法について説明しています。
Groupmax Workflow Version 6 概説(3020-3-B31)
Groupmax Workflow Version 6の概要について説明しています。
Windows NT Groupmax Agent Version 5 システム管理者ガイド(3020-3-A76)
Agent Serverの環境設定,運用方法について説明しています。
Groupmax Agent Version 5 システム管理者ガイド(3000-3-A49)
Agent Serverの環境設定,運用方法について説明しています。
Groupmax Form Version 6 概説(3020-3-B30)
Groupmax Form Version 6の概要について説明しています。

〈図中で使用する記号〉

このマニュアルの図中で使用する記号を次のように定義します。

[図データ]

〈このマニュアルでの表記〉

このマニュアルでは,セット商品に含まれるプログラムの名称で表記しています。オプション製品である場合や,プログラムを複数のサーバマシンに分割して導入する場合は,本文の該当箇所を参照してください。

なお,製品名称は次に示す略称で表記しています。

製品名称略称
Groupmax Address Server Version 6Address Server
Groupmax Address - Assist Version 6Address - Assist
Groupmax Agent Server Version 5Agent Server
Groupmax Agent - Application Version 6Agent - Application
Groupmax Agent - Development Kit Version 5Agent - Development Kit
Groupmax Directory Client Version 3Directory Client
Groupmax Directory Server Version 3Directory Server
Groupmax Document Manager Version 6Document Manager
Groupmax Facilities Manager Version 6Facilities Manager
Groupmax Form Client Version 6Form Client
Groupmax Form Client - Design Version 6Form Client - Design
Groupmax High-end Object Server Version 6High-end Object Server
Groupmax Integrated Desktop Version 6Integrated Desktop
Groupmax Mail Server Version 6Mail Server
Groupmax Mail - SMTP Version 6Mail - SMTP
Groupmax Object Server Version 6Object Server
Groupmax Remote Installation Client Version 3Remote Installation Client
Groupmax Remote Installation Server Version 3Remote Installation Server
Groupmax Scheduler Client Version 6 及びGroupmax Scheduler Client-Light Version 3Scheduler Client
Groupmax Scheduler Server Version 6Scheduler Server
Groupmax Workflow Definer Version 6Workflow Definer
Groupmax Workflow Multi-Server Version 6Workflow Multi-Server
Groupmax Workflow Server Version 6Workflow Server
Groupmax Workflow Simulator Version 3Workflow Simulator
Groupmax Workflow - Specialist Tools Version 5 for WWWWorkflow - Specialist Tools for WWW
Groupmax World Wide Web Desktop for Scheduler Version 6Groupmax WWW for Scheduler
Groupmax World Wide Web Desktop Version 6Groupmax WWW
Keymate/Multi for HI-UX/WE2Keymate/Multi
Keymate/Multi for HP-UX
Keymate/Multi Version 2
Microsoft(R) ExcelExcel
Microsoft(R) Windows(R)95 Operating SystemWindows 95
Microsoft(R) Windows(R)98 Operating SystemWindows 98
Microsoft(R) Windows NT(R) Server Network Operating System Version 4.0又はMicrosoft(R) Windows NT(R) Workstation Operating System Version 4.0Windows NT 4.0
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional Operating System又はMicrosoft(R) Windows(R) 2000 Server Operating System又はMicrosoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server Operating SystemWindows 2000
Microsoft(R) Windows(R) Millennium Edition Operating SystemWindows Me
注※
Address Server及びMail Serverをまとめて表記する場合は,Address/Mailと記載します。また,Scheduler Server及びFacilities Managerをまとめて表記する場合は,Scheduler/Facilitiesと記載します。

なお,特に区別する必要のない場合は,Windows NT 4.0及びWindows 2000を総称してWindows NTと表記しています。

〈常用漢字以外の漢字の使用について〉

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としておりますが,次の用語については常用漢字以外の漢字を使用しています。

宛先(あてさき) 汎用(はんよう) 捺印(なついん) 同梱(どうこん)