掲示板機能が扱う記事のデータは,掲示板ごとに,アドレス管理ドメイン内の各Mail Server上で管理されています。また,ある掲示板への集中的なアクセスを防ぐため,必要な内容は掲示板ごとにほかのMail Serverにレプリカを配布できます。このような場合に,レプリカを配布されてできた掲示板を「レプリカ掲示板」,元の掲示板を「マスタ掲示板」と呼びます。
マスタ掲示板とレプリカ掲示板は,Mail Serverの親子関係を考慮しないで,任意のMail Server上に構築できます。ただし,マスタ掲示板とレプリカ掲示板の構成は,親の立場のMail Server(マスタ管理サーバ)上で管理されています。
掲示板で扱うデータの流れを図3-7に示します。
図3-7 掲示板で扱うデータの流れ
ユーザが掲示板の記事を参照する場合は,クライアントプログラムが連携しているMail Server上の掲示板にアクセスします。
ユーザが掲示板に記事を掲示する場合は,目的の掲示板がマスタ掲示板であるか,レプリカ掲示板かによって,アクセス方法が変わります。
なお,クライアントプログラムが連携しているMail Server上のマスタ掲示板に記事を掲示した場合でも,掲示直後には,記事を参照できません。これは,ユーザから見た処理時間が早くなるように,実際にはクライアントプログラムからの記事掲示要求が完了した後で,Mail Serverが記事掲示の処理を始めるためです。