2.1.4 ワークフロー機能について

Groupmaxのワークフロー機能は,Workflow Serverによって実現できます。次に,ワークフロー機能を運用するときの管理で,検討が必要となる代表的な項目について説明します。

<この項の構成>
(1) ユーザ権限の検討
(2) ロール定義の検討

(1) ユーザ権限の検討

ワークフローを利用するユーザは,処理の権限によって,ドメイン管理者,ワークフロー運用管理者,ビジネスプロセス管理者,及び一般ユーザに分かれます。

一般ユーザ
自分自身のワークフローの案件を処理できます。
ビジネスプロセス管理者
自分が管理するビジネスプロセスについて,定義内容を更新したり,業務管理をしたりできます。
ワークフロー運用管理者
ビジネスプロセス管理者の権限のほかに,Workflow管理サーバに登録したビジネスプロセス定義やロール定義を各Workflowサーバに配布できます。
ドメイン管理者
ドメイン内のすべてのワークフロー資源を管理できます。

これらのユーザ権限を検討する際は,運用体制を考慮して管理業務の分担を検討することが必要です。例えば,ユーザ情報の更新権限をワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者に与えることで,ドメイン管理者の負担を軽減できます。

(2) ロール定義の検討

ワークフローの業務上の役割(以降「ロール」と呼びます)を作成し,担当者を割り当てることができます。このロールによって,ビジネスプロセス内の作業者を定義できます。ロールには,業務の役割をもとに,任意のユーザをグループ化した業務ロール,Address Serverに登録されている部や課などの部署をロールに割り当てる組織ロール,複数のロールをグループ化した階層化ロールがあります。

ロールを定義する際には,各ビジネスプロセスで共通して使用するロールの作成や人事異動に伴うロールの更新方法(ツール)などを検討する必要があります。