1.8 電子帳票機能
Groupmaxの電子帳票機能は,伝票や台帳を使うオフィスの帳票処理業務をコンピュータ化することで,業務効率を向上させるシステムです。電子帳票機能は,データベースの利用,ワークフローとの連携などに適用できます。
電子帳票機能は,Groupmaxの各クライアントセットではForm Clientで実現できます。なお,WWW操作環境で電子帳票機能を実行する場合,Form Clientは不要です。
- <この節の構成>
- (1) 電子帳票機能の特徴
- (2) Form Clientの機能概要
(1) 電子帳票機能の特徴
Groupmaxの電子帳票機能の特徴を次に示します。
- 帳票処理業務のコンピュータ化
伝票の記入,帳票の作成,管理台帳の更新など,オフィスには様々な帳票処理があります。
Groupmaxの電子帳票機能では,台帳(データベース)を更新するアプリケーションを作成して処理をコンピュータ化したり,メールやワークフローを利用して帳票の配布・回覧にかかる時間を短縮したりすることで,業務効率を向上できます。
さらに,電子捺印機能では,従来の業務イメージに沿った形態で帳票を電子化でき,記入済みのデータを保護する機能によって帳票の改ざんを防止できます。
また,ワークフローでの帳票の遷移と電子印を組み合わせて,紙の帳票と同様に,審査・承認業務にも適用できます。
- いろいろなデータベースの利用
業務に使用するデータを目的別に分類して管理するには,データベースを利用します。
Groupmaxの電子帳票機能では,ODBC準拠のデータベース,Form Clientで作成したデータベース,Notesデータベース,ISAMファイル,CSV形式ファイルなどを扱えるので,多量の業務データを有効に活用できます。
- 基幹業務への対応
オフィスの基幹業務では,データをいろいろな形で処理する必要があり,伝票の入力,データベースの参照・更新(自社ホストのデータベース参照),帳票の印刷,Faxとの連携など,複数の業務で形成されています。
Groupmaxの電子帳票機能では,これらの業務を個々に作成した後,一つの業務に組み合わせて,まとめて実行できます。
- 業務の開発効率の向上
業務アプリケーションの開発では,開発ツールの操作が容易で機能が充実しているほど,開発効率が向上します。
Groupmaxの電子帳票機能では,マウス操作で画面形式を作成したり,日本語のコマンドを組み合わせて処理を定義したりできます。さらに,C/SとWWWブラウザの環境の両方で実行できる帳票を作成できます。したがって,業務アプリケーションを効率よく開発できます。
(2) Form Clientの機能概要
Form Clientでの帳票の開発では,オプションのForm Client - Designなどを使うと,ビジュアルに定義できます。Form Clientの定義や実行などの概要については,マニュアル「Groupmax Form Version 6 概説」を参照してください。