付録C.2 Setup Wizardの概要

<この項の構成>
(1) Setup Wizardとは
(2) 環境設定できるサーバプログラム
(3) Setup Wizardの利用方法

(1) Setup Wizardとは

Setup Wizardは,Groupmaxのサーバプログラムの環境設定をウィザード方式で実行するプログラムです。

Groupmaxを新規導入するときには多くの項目について設定が必要であり,データベース容量の計算など,専門知識が必要な作業もあります。Setup Wizardを使うと,ユーザ数などの設定項目を画面上で順に入力していくだけで,必要最小限の環境設定ができます。

Setup Wizardの機能の概要について次に説明します。

サーバプログラムの新規導入時の環境設定
サーバプログラムを新規導入するときの環境設定ができます。Setup Wizardで設定した内容は,各サーバの環境設定ファイルに反映されます。また,環境設定ファイルへの反映と同時に,各サーバの起動もします。
サーバプログラムの構成変更
Setup Wizardでの環境設定が完了した後に,データベースの拡張やサーバの追加などが必要となった場合,構成変更ができます。ただし,構成変更をする前に,各サーバの環境設定ファイルのバックアップを採取する必要があります。
シングルサーバ構成のシステムの場合だけ,構成変更ができます。
Groupmax WWWの環境設定
Groupmax WWWサーバプログラムであるGroupmax WWWの環境設定ができます。Setup Wizardで設定した内容は,Groupmax WWWの環境設定ファイルに反映されます。また,環境設定ファイルへの反映と同時に,Groupmax WWWの起動もします。
マルチサーバの環境設定
マルチサーバ構成の子サーバの環境設定をするときに,子サーバから親サーバに対してサイト,サーバ及びユーザの情報を登録できます。
環境設定の初期化
環境設定した内容を初期化して,環境設定前の状態に戻すことができます。

(2) 環境設定できるサーバプログラム

Setup Wizardで環境設定できるサーバプログラムを,次に示します。

(3) Setup Wizardの利用方法

Setup Wizardには,環境設定の目的によって複数の利用方法があります。利用方法及び利用時の注意事項について次に説明します。

新規導入の場合
新規導入時の環境設定に利用する場合の作業の流れを次に示します。
[図データ]
組織情報については,Setup Wizardでの環境設定の後にGroupmax Address Server及びGroupmax Mail Serverで設定します。
構成変更の場合
構成変更の場合は次に示す利用方法があります。
  • サーバプログラムを削除する
  • サーバプログラムを追加する
  • 設定内容を変更する
構成変更に利用する場合の作業の流れを次に示します。
[図データ]
Groupmax WWWの環境設定の場合
WWWサーバ全般の環境設定をしてから,Setup Wizardを利用してGroupmax WWWの環境設定をします。
Groupmax WWWの環境設定に利用する場合の作業の流れを次に示します。
[図データ]
マルチサーバの環境設定の場合
マルチサーバの場合,すべてのサーバにSetup Wizardをインストールして管理サーバ,子サーバの順で環境を設定します。
  • 管理サーバの環境設定
    新規導入の場合と同じ方法で環境を設定します。
  • 子サーバの環境設定
    管理サーバ上でマルチサーバ設定用の管理デーモンを起動してから,子サーバ上のSetup Wizardで環境を設定します。
    マルチサーバの環境設定に利用する場合の作業の流れを次に示します。

    [図データ]

利用時の注意
Setup Wizardの利用時の注意事項を次に示します。
  • Setup Wizardを起動する前に,すべてのAPを終了させてください。
  • 環境設定中は,Groupmaxサーバの起動及び停止をしないでください。
  • Setup Wizardで設定する項目は,各サーバプログラムが動作するために最小限必要な項目です。組織情報などの個々の情報は,各サーバプログラムで設定してください。