付録C.8 使用上の注意

<この項の構成>
(1) Setup Wizardのサポート範囲
(2) サーバプログラムで構成変更をするときの注意事項

(1) Setup Wizardのサポート範囲

Setup Wizardを実行できるハードウェア構成は,シングルサーバ構成及びマルチサーバ構成です。ただし,マルチサーバ構成の場合は新規導入時の環境設定だけとなり,構成変更はできません。

上記以外のシステム構成でシステムを構築する場合は,各サーバプログラムのマニュアルを参照して環境を設定してください。

また,データベースの大きさは,次に示す算出値を使用して計算されます。この算出値と実際の運用時の値が大きく違う場合,ディスクの容量不足などの障害が発生する場合があります。その場合も,各サーバプログラムで環境を設定してください。

参照
電子アドレス帳/メールの算出値
文書管理の算出値
ワークフローの算出値
(a) 電子アドレス帳/メールの算出値

電子アドレス帳/メールの算出値を示します。

算出値が「入力値」となっている場合は,ユーザが入力した値がそのまま算出値となることを示します。また,算出値に使用している英字は,記号の欄に記載されている英字に対応します。

Groupmax Address Server及びGroupmax Mail Serverを環境設定の対象とする場合の算出値を,次に示します。

項目記号算出値
送信メール1通あたりの宛先数の平均a入力値
全マスタ掲示板数(下位掲示板も含む)B入力値
全レプリカ掲示板数(下位掲示板も含む)bB*0.3
全掲示板に1日あたりに掲示される全記事数の平均CBと同じ値
全サーバ数eT/Z
E-mailアドレス利用者数ETと同じ値
全グループ数goと同じ値
ユーザ1人が権利を所有する組織の数h1
組織1つが保持する保留メール数の平均k5
データベースの運用期間(日数)n30
全組織数o入力値
サーバ1台に登録する組織メールボックス数Oo/e
掲示板1つあたりのレプリカ数の平均p※1
1つのメールボックスが保持する受信メール数の平均r入力値
サーバ1台が1日あたりに受信するメール数の平均R入力値
1つのメールボックスが保持する送信メール数の平均srと同じ値
サーバ1台が1日あたりに発信するメール数の平均SR/a
全最上位組織数tT/500
全ユーザ数T入力値
Mailのメールボックスを持つ全ユーザ数uTと同じ値
宛先ユーザとMailのメールボックスを持つ全ユーザ数UTと同じ値
送信メール1通あたりの送信先サーバ数の平均v※2
サーバ1台に登録するメールボックス数xZ+o/e
E-mailアドレスの平均長(byte)X入力値
Schedulerユーザ数Y※3
1人が1日に送信するメール数z入力値
当該サーバに登録するユーザ数Z入力値
1ユーザあたりのユーザ任意情報の定義数の平均HE入力値

表中の商はすべて切り上げです。

注※1 eと250のどちらか小さい方の値になります。

注※2 aとeのどちらか小さい方の値になります。

注※3 Schedulerが指定されている場合はTと同じ値になります。指定されていない場合は0になります。


Groupmax Address Serverだけを環境設定の対象としGroupmax Mailを対象としない場合の算出値を,次に示します。

項目記号算出値
送信メール1通あたりの宛先数の平均a1
全マスタ掲示板数(下位掲示板も含む)B1
全レプリカ掲示板数(下位掲示板も含む)b1
全掲示板に1日あたりに掲示される全記事数の平均C1
全サーバ数eT/Z
全グループ数goと同じ値
ユーザ1人が権利を所有する組織の数h1
組織1つが保持する保留メール数の平均k1
データベースの運用期間(日数)n30
全組織数o入力値
サーバ1台に登録する組織メールボックス数O1
掲示板1つあたりのレプリカ数の平均p1
1つのメールボックスが保持する受信メール数の平均r1
サーバ1台が1日あたりに受信するメール数の平均R1
1つのメールボックスが保持する送信メール数の平均s1
サーバ1台が1日あたりに発信するメール数の平均S1
全最上位組織数tT/500
全ユーザ数T入力値
Mailのメールボックスを持つ全ユーザ数uTと同じ値
宛先ユーザとMailのメールボックスを持つ全ユーザ数U1
送信メール1通あたりの送信先サーバ数の平均v1
サーバ1台に登録するメールボックス数x1
1人が1日に送信するメール数z1
当該サーバに登録するユーザ数Z入力値
1ユーザあたりのユーザ任意情報の定義数の平均HE入力値

表中の商はすべて切り上げです。


(b) 文書管理の算出値

文書管理の算出値を,次に示します。

算出値が「入力値」となっている場合は,ユーザが入力した値がそのまま算出値となることを示します。また,算出値に使用している英字は,記号の欄に記載されている英字に対応します。

項目記号算出値
文書データベース数Nn+j
分類あたりのリンク文書数xm/v ※1
全文書数Mm+q
一般文書データベースあたりの一般文書数bm/n
総分類数v入力値
バージョン数p入力値
サーバに登録するユーザ数u入力値
1ユーザあたりの文書アクト数k2
フォルダ数f入力値
1フォルダあたりの平均格納文書数hm/f
同時ログインユーザ数A※2
全フォーム文書数q入力値
フォーム文書データベース数j入力値
1ユーザあたりの同時アクセス文書数E入力値
1文書あたりのファイル数F2
全一般文書数m入力値
一般文書データベース数n入力値
1つの一般文書データベースのユーザ定義属性数の平均値asと同じ値
1つの一般文書データベースの文字列型ユーザ定義属性数の平均値s入力値
1つの文書データベースの固定長文字列型ユーザ定義属性の平均長l64
1つの文書データベースの固定長文字列型ユーザ定義属性数の平均値fas*0.9
1つのフォーム文書データベースのユーザ定義属性数の平均値absb+4
1つのフォーム文書データベースの符号付き整数型ユーザ定義属性数の平均値ib2
1つのフォーム文書データベースの日付型ユーザ定義属性数の平均値tb2
1つのフォーム文書データベースの文字列型ユーザ定義属性数の平均値sb入力値
1つのフォーム文書データベースの固定長文字列型ユーザ定義属性数の平均値fbsb*0.9
全フォーム文書データベースの固定長文字列型ユーザ定義属性の平均属性長lb64
配布文書グループ数g入力値
1サーバ内の配布対象文書の総数wm*0.8
1配布文書グループあたりの配布先サーバ数の平均y※3
配布で取り込まれた文書の総数r入力値
複数グループアクセス権機能o1:on/0:off
1文書データベースに追加される平均ユーザ定義属性数(オブジェクトリスト型)oo0
1フォーム文書データベースに追加される平均ユーザ定義属性数(オブジェクトリスト型)ob0
一般文書DB 及び フォーム文書DB中のユーザ定義属性の総数AAa*n+ab*j
一般文書DB 及び フォーム文書DB中のユーザ定義属性のインデクスの総数Ia*n+ab*j
一般文書DB 及び フォーム文書DB中のユーザ定義属性の属性型が文字列型の総数Cs*n+sb*j
文書配布機能の環境有無(1:on/0:off)H1

表中の商はすべて切り上げです。

注※1 v=0のときは0です。

注※2 uと同じ値になります。ただし,Groupmax Document Managerの場合の最大値は256,Groupmax High-end Document Managerの場合の最大値は1,000です。

注※3 g=0のときは0です。g>0のときは(システムに登録するユーザ数)/uです。


(c) ワークフローの算出値

ワークフローの算出値を,次に示します。

算出値が「入力値」となっている場合は,ユーザが入力した値がそのまま算出値となることを示します。また,算出値に使用している英字は,記号の欄に記載されている英字に対応します。

項目記号算出値
再構成間隔a30
1日あたりのワーク数b入力値
ワーク処理日数c入力値
ワーク保存日数d入力値
1ケースあたりのWorkflowデータベース格納メモ数e1
1メモのWorkflowデータベース格納メモサイズ(KB)f2
1ロールあたりの自動配布キーg1
1ビジネスプロセスあたりの定義ノード数h入力値
Workflowマネージャスリープ時間(秒)i60
1日あたりの運用時間(時)j8
全ビジネスプロセス定義数k入力値
最大ワーク数mb*(c+d)
ワーク内のケース数n入力値
ワーク内のヒストリ数o※1
ワーク内のロール数p※2
最大ケース数qm*n
ケース内のメモ数r1
ケース内の文書数s入力値
ケース内の下位ケース数t1
ケース内の相談件数u2
ケース内の拡張ユーザ属性数v2
1ビジネスプロセスあたりのケース定義数w1
ケース属性数xv+15
ロール数y入力値
サーバに登録するユーザ数z入力値
自動配布キー総数Ag*y
階層連携ビジネスプロセスの最大ケース数Bq*0.3
階層連携ビジネスプロセスの案件を処理したユーザ数Ch*0.5
全データオブジェクト数Dq*e
データオブジェクトサイズ(KB)Efと同じ値
全ワーク数(削除分も含む)Fa*b
全ノード数Gh*k*ss
全ケース定義数Hss*w*k
全ケース数In*F
全代行数JF*0.01
全文書数Ks*I
全メモ数Lr*I
全データオブジェクト数Me*I
ワークIDの重複が200個以下のワークIDの種類N1Fと同じ値
ワークIDの重複が200個以下のワークIDの平均重複数O11
ワークの処理期限の重複が200個以下のワークの処理期限の種類P1※3
ワークの処理期限の重複が200個以下のワークの処理期限の平均重複数Q1※4
ワークの処理期限の重複が201個以上のワークの処理期限の種類P2※5
ワークの処理期限の重複が201個以上のワークの処理期限の平均重複数Q2※6
ワークの遷移状態の重複が200個以下のワークの遷移状態の種類R1※7
ワークの遷移状態の重複が200個以下のワークの遷移状態の平均重複数S1※8
ワークの遷移状態の重複が201個以上のワークの遷移状態の種類R2※9
ワークの遷移状態の重複が201個以上のワークの遷移状態の平均重複数S2※10
送付待ち案件数T※11
自動配布キーあたりのユーザ数U1
全サーバ数VZZ/z
転送待ち案件数W1
ユーザが属する作業机数Xk*pp*0.02
最大ログインユーザ数Y入力値
1メモあたりのメモサイズ(KB)Z0.01
1ビジネスプロセスあたりのユーザ数ccpp*hh
ユーザ処理リスト数ddk*h
ユーザ処理リスト内作業数ee2
ロールに留まっている案件数ff1
ロールに関連するビジネスプロセス数gg2
1ロールあたりのユーザ数hhz/y
ユーザに留まっているケース数iib*c*n/z
ユーザ内ヒストリ数jj50
ユーザに関連するロール数kk5
1ユーザあたりの代行者数mm1
ビジネスプロセス定義の最大実行形式サイズ(KB)nn150
ソースノードにユーザを割り当てたビジネスプロセス定義数ook*0.8
BP内ロール数pph*0.6
ノードにユーザを割り当てたビジネスプロセス定義数qqk*0.8
ビジネスプロセス定義あたりのBP管理者数rrNN/k
定義更新世代ss5
最大文書数と最大メモ数の和ttq*(r+s)
ユーザに関連するビジネスプロセス数uukkと同じ値
ビジネスプロセス定義あたりのBPモニタリング権限者数vvrr*0.1
全ケース定義数wwk*w
全組織ロール数xxYY*0.5
そのサーバをロール登録サーバとする組織ロール数yyxx/V
階層化ロール数zzy*0.1
階層化ロールに含まれるロール数AA5
平均ロール内ユーザ数CChhと同じ値
ロール配布権限を持つユーザ数DDPPと同じ値
ロール更新権限を持つユーザ数EEHHと同じ値
自動配布キーあたりのビジネスプロセス定義数FFk/A
全階層ロール数GGzzと同じ値
ドメイン管理者,ワークフロー運用管理者,ビジネスプロセス管理者のどれかである又はビジネスプロセス定義に参照権限を持っているユーザの数HHZZ*0.05
ビジネスプロセス定義あたりのBP配布権限者数JJrr*0.1
ロール定義あたりの自動配布キー数KKgと同じ値
代行者を持つユーザ数LLz*0.1
1ユーザあたりの,ビジネスプロセス管理者に指定されているビジネスプロセス数MMk/NN
ビジネスプロセス管理者数NNHHと同じ値
1ユーザあたりの,ビジネスプロセス配布権限を持つビジネスプロセス数OOk/PP
ビジネスプロセス配布権限を持つユーザ数PPZZ*0.01
1ユーザあたりの,参照権限を持つビジネスプロセス数QQk/RR
ビジネスプロセス定義の参照権限を持つユーザ数RRHHと同じ値
1ユーザあたりの,ロール配布権限を持つロール数SSy/DD
1ユーザあたりの,ロール更新権限を持つロール数TTy/EE
1ビジネスプロセス定義あたりの自動配布キー数UUA/k
全組織数YY※12
全ユーザ数ZZ入力値
ビジネスプロセス定義名称長(平均値)aaa32
ビジネスプロセスファイル名称長(平均値)bbb32
添付ファイル名称長(平均値)ccc32
V1のビジネスプロセス定義で他のビジネスプロセスで処理中の案件数(平均値)ddd1
そのサーバをビジネスプロセス登録サーバとするビジネスプロセス定義での他のサーバで処理中の案件数(平均値)及びそのサーバに配布されたビジネスプロセス定義で処理中の案件数(平均値)eeeTと同じ値
そのサーバに登録されたビジネスプロセス定義名称の重複が200個以下のビジネスプロセス定義の種類BB1kと同じ値
そのサーバに登録されたビジネスプロセス定義名称の重複が200個以下のビジネスプロセス定義の平均重複数BB21
そのサーバに登録されたビジネスプロセス定義名称の重複が201個以上のビジネスプロセス定義の種類BB30
そのサーバに登録されたビジネスプロセス定義名称の重複が201個以上のビジネスプロセス定義の平均重複数BB40
1ユーザあたりの同時接続セション数as入力値
キャッシュメモリサイズ(MB)cm入力値
ワークフローデータベースへの同時アクセス数fff入力値※13
マルチサーバの総サーバ数ggg入力値
管理者用最大ログインユーザ数hhh64
ワークID採番用管理情報遅延更新機能ID1:on/0:off
1日あたりのドメイン間連携ノードに到達するケース数lll入力値
1日あたりのドメイン間連携機能で投入されるケース数mmm入力値※14
Workflowの環境設定の「ドメイン間連携管理情報最大保存期間」で設定した値※15nnn入力値
ワーク下のオブジェクト数(最大値)ooo入力値

表中の商はすべて切り上げです。

注※1 ↑((通過ノード数/ワーク)*2+(応用フローモデル数/ワーク))/2↑

(通過ノード数/ワーク):h*通過率,(応用フローモデル数/ワーク):1

通過率は,次に示すようにノード数に対応します。


ノード数通過率
1~100.75
11~500.5
51~1000.3
101~0.25

注※2 ↑((通過ノード数/ワーク)*0.6)/2↑です。

注※3 b≦200のときa , b>200のとき0です。

注※4 b≦200のときb ,b>200のとき0です。

注※5 b>200のときa ,b≦200のとき0です。

注※6 b>200のときb ,b≦200のとき0です。

注※7 ↑m*0.01↑<=200のとき3,↑m*0.01↑>200のとき0です。

注※8 ↑m*0.01↑<=200のとき↑m*0.01↑,↑m*0.01↑>200のとき0です。

注※9 ↑m*0.01↑<=200のとき2,↑m*0.01↑>200のとき5です。

注※10 ↑m*0.01↑<=200ののとき↑m*0.99↑,↑m*0.01↑>200のときmです。

注※11 ↑(b*(通過ノード数/ワーク))/(j*3600/i)↑です。

注※12 ↑ZZ/20↑+↑ZZ/100↑+↑ZZ/500↑です。

注※13 Groupmax Workflow Serverの場合は固定で2です。Groupmax High-end Workflow Serverの場合は最大32です。

注※14 ただし,bの範囲内です。

注※15 分単位で、0から70560までの値を指定します。デフォルトは2520です。


(2) サーバプログラムで構成変更をするときの注意事項

Setup Wizardで初期設定をした後に各サーバプログラムで構成変更をすると,以降はSetup Wizardで構成変更できなくなる場合があります。

各サーバプログラムの機能で構成変更をする場合の注意事項を次に示します。