3.1.1 クライアントライブラリ

<この項の構成>
(1) アプリケーションの開発手順
(2) 通信環境の設定

(1) アプリケーションの開発手順

クライアントライブラリは,アプリケーションの構築環境としてVisual C++を使用できます。

Groupmax Workflow Client - Libraryは,Visual C++ Version 5.0サービスパック2で作成されています。 Visual C++を使用してアプリケーションを作成する場合は,Windows NT 4.0とVisual C++ Version 5.0 サービスパック2又は Visual C++ Version 6.0 を使用してアプリケーションを作成してください。

Visual C++を使用した場合の開発手順を説明します。

(a) Visual C++ Version 5.0及びVisual C++ Version 6.0を使用した場合

●プロジェクトの作成

AppWizardなどを使用してプロジェクトを作成します。

HwfDrawRoute関数を使用する場合は,ActiveXコントロールをチェックしてください。これは,AfxEnableControlContainer関数を発行する必要があるためです。

●アプリケーションのコンパイル

次のコンパイルオプションを指定する必要があります。

●アプリケーションのリンケージ

提供のインポートライブラリとリンクする,又はアプリケーションでLoadLibrary関数,GetProcAddress関数を使用して,Groupmax Workflow Client - Library関数のアドレスを取得して呼び出してください。

表3-1 提供ライブラリ

製品名提供インポートライブラリ用途
Groupmax Workflow Client-Librarybwfapi32.lib基本ライブラリ
wfmsg32.libメッセージテキスト取得用ライブラリ
(b) その他のc/c++コンパイラを使用する場合

上記に準じた設定で使用してください。

(2) 通信環境の設定

(a) TCP/IPの組み込み

Workflowでは,ネットワーク環境にTCP/IPを使用しています。TCP/IPの組み込みについては,Windows 95/98/MeまたはWindows NT/2000のマニュアルのネットワークサービスのセットアップに関する記述を参照してください。

(b) サーバのIPアドレスの登録

クライアントのGroupmax 統合セットアップ又は,ログイン関数でIPアドレスを指定せずにサーバ名を指定する場合,HOSTSファイル又はDNS(Domain Name System)のデータベースに,ワークフローサーバのIPアドレスを設定します。HOSTSファイルには,サーバのIPアドレスを次の形式で追加してください。

(c) サービス名の登録

Workflowで使用するポート番号を設定する必要があります。

Groupmax 統合セットアップの「サーバ」のタブを選択し,「ポート番号の設定」の中の「Workflow」にポート番号を指定してください。