5.5.1 アプリケーション作成時の注意事項

<この項の構成>
(1) ネットワークドライブ上のファイル指定時の注意事項
(2) データ長の一般的制限
(3) Windows NTサービスでのアプリケーション開発
(4) WAN環境でのアプリケーション開発

(1) ネットワークドライブ上のファイル指定時の注意事項

OCXメソッドのパラメタでネットワークドライブ上のファイルを指定する場合,マッピングしていないネットワークドライブは指定できません。

(2) データ長の一般的制限

64KB以上のデータを扱えないので,各メソッドで指定するデータ長の総計,又は取得するデータ長の総計が64KBを超えないように注意してください。ただし,添付ファイルは対象外です。

その他の制限がある場合は,各メソッドの注意事項に記述してあるので,それに従ってください。

(3) Windows NTサービスでのアプリケーション開発

Windows NT/2000のサービスからの起動に対応していません。

(4) WAN環境でのアプリケーション開発

WAN環境では,性能を十分に考慮してアプリケーションを作成してください。

例えば,Library関数を使用した場合,添付ファイルやサーバに登録したアプリケーションファイルの取得に時間が掛かります(少なくともftpコマンドを使用して取得する時間は必要です)。

また,WAN環境でアプリケーションを開発する場合は,関数の発行回数が少なくなるように工夫してください。

例えば,案件一覧を取得する場合は,20~30件分の取得領域を確保して情報を取得し,それ以上に必要な場合だけ改めて関数を発行するようにしてください。この方法で取得すると,一度関数を発行して総数を調べた上で全案件情報の取得領域を確保し,再度関数を発行するよりも関数の発行回数を少なくできます。