付録A 用語解説

(英字)
API
業務アプリケーションプログラムを構築するためのプログラムインタフェースです。
UAP
ユーザの業務処理に合わせて作成されたアプリケーションプログラムです。
Workflow管理サーバ
Groupmax Addressが管理するドメイン内に一つだけあり,各Workflowサーバを管理するサーバです。Groupmax Workflowでは,定義したビジネスプロセスやロールは,いったんWorkflow管理サーバに登録してから各Workflowサーバに配布します。
(ア)
案件
トレーに配布された文書と,その文書に対してユーザがする作業です。トレーに配布される文書がその単位になります。ビジネスプロセス定義に従って案件が処理されることで,ワークが完成します。
案件受付状態
配布される案件の受け付けを許可するかどうかを識別するユーザの状態です。
受付許可,代行者配布,受付禁止があります。
案件タイトル
案件を明示するためのタイトルです。
一般ユーザ
Groupmax Workflowを利用するユーザのうち,自分のユーザトレーの案件だけを処理できるユーザです。
イメージメモ
文書に添付した画像データです。
運用モニタ(Groupmax Workflow Monitor)
ワークフロー管理システムの運用を管理するプログラムです。モニタ機能と業務管理機能の二つの機能を提供します。
エラートレー
ビジネスプロセス管理者のユーザトレーのことです。送付できなくなった案件が格納されます。
オブジェクト
Groupmax Workflowで管理されるデータです。
オブジェクトID
Groupmax Object Server内で使用するオブジェクトの識別子を示します。
音声メモ
文書に添付した音声データです。
(カ)
下位案件
待合ノードなどにより上位案件によって束ねられた案件を示します。
開始処理ノード(ソースノード)
ビジネスプロセス定義の開始を示すノードです。ソースノードで案件を作成,投入します。
回収
同報した複数の案件を待ち合わせて一つに束ねることです。
回収ノード
同報した複数の案件を待ち合わせて一つに束ねることを目的としたノードを示します。
階層化ロール
ロールを更にグループ化したものです。業務ロールと組織ロールを組み合わせて階層的に管理できます。
拡張ビジネスプロセス定義
物理的なサーバアドレスを意識しないで定義できるビジネスプロセスのことです。
カレントノード
案件が現在到達したビジネスプロセス定義内のノードを示します。
業務ロール
業務の役割でロール化したもので,組織と対応しないユーザの集まりです。
クライアントライブラリ
クライアント上で稼働する業務プログラムを開発するためのアプリケーションプログラムインタフェースを提供するプログラムです。
(サ)
サーバ間連携
Groupmax Mailを使って,サーバ間で案件を送受信することです。
作業結果
トレー内の案件の処理後,案件のユーザ属性に案件の処理結果を登録することです。分岐ノードでこの情報は,案件の分岐先を決定します。
作業情報
各処理ノードで案件に登録する作業結果の元となる情報です。
先読み制御
オブジェクトを優先順序に従ってクライアント側がサーバ側から先行先読みをし,クライアントの見かけ上の性能を向上させる機能です。
差し戻し
案件を以前に処理したユーザの一人に戻すことです。
自動配布
送付先にロールが定義されている場合,ロールに割り当てられたユーザの一人に,案件を自動的に配布する機能です。
シミュレータ(Groupmax Workflow Simulator)
業務を稼働する前に,定義したビジネスプロセスが実際に機能するかどうかをシミュレーションするためのプログラムです。経路解析機能と流量シミュレーション機能の二つの機能を提供します。
終了処理ノード(シンクノード)
ビジネスプロセス定義の終端を示すノードです。
手動配布
ロールトレーに溜まった案件をロールに割り当てられたユーザが自分のトレーに案件を移動させることです。
上位案件(ルート案件)
待合ノードに到達した複数の案件を束ねるために,Groupmax Workflow Serverが生成する案件です。
処理依頼
ユーザからユーザへ案件の処理を依頼することです。
処理期限
ユーザがケース投入時に設定する処理ノードでのケースが処理される期限のことです。
処理ノード
ビジネスプロセス定義上で,ユーザ又はユーザの代わりをするプログラムが処理する場所をアイコンで表現したものです。ソースノード,シンクノード及び作業机ノードがあります。
制御ノード
ビジネスプロセス定義上で,Groupmax Workflowが処理する場所をアイコンで表現したものです。待合ノード,分割ノード,複写ノード,分岐ノード,同報ノード,回収ノード及び統合ノードがあります。
遷移
ノードからノードへ案件が移動することです。
相談
ユーザが自分のトレーに配布された案件を,任意のユーザに配布することです。配布された案件は,ユーザが処理した後は,必ず相談したユーザに戻ります。
送付
案件をノードからノードへ遷移させることです。
組織ロール
Groupmax Addressでの組織に相当するロールです。課や部など部署単位にユーザをグループ化したものです。
(タ)
代行
あらかじめ指定した代行者に案件を自動的に振り替えることです。
タイトル
ワークに付ける題名です。ソースノードで案件を投入するときに指定します。
単独案件
上位案件がない案件です。投入後で待合ノードに到達前又は分割ノードによって分割された案件です。
テキストメモ
文書に添付した文字データです。
統合
案件内の複数のケースをまとめることです。
同報
同一の案件を複数のノードに送付することです。
同報ノード
同一文書を複数のノードに配布できるノードを示します。
ドメイン
Groupmax Addressの最上位の階層で,マスタ管理サーバが管理する範囲です。Groupmax Workflowは,サーバが複数ある構成でも,同一ドメイン内であればサーバを意識しないで利用できます。
ドメイン管理者
Groupmax Workflowを利用するユーザのうち,ドメイン内のGroupmax Workflowのすべての資源を管理するユーザです。ドメイン内のすべてのGroupmax Workflowの業務を行うことができます。
トレー
送付,又は配布されてきた案件が格納される入れ物のことです。Groupmax Workflowがユーザ,又はロールごとに一つ割り当てます。
(ナ)
ノード
ビジネスプロセス定義でユーザ,又はワークフロー管理システムが何らかの処理をする場所のことです。処理ノードと制御ノードがあり,ビジュアル定義では,それぞれ処理アイコン,制御アイコンで表現されます。
ノード名
ノードの名称です。ノード名には,そのノードで行う作業の名前を指定します。
ノードID
個々のノードに対する識別子を示します。
(ハ)
バージョン番号
ビジネスプロセス定義の更新回数を示します。
配布
次の二つの意味があります。
  1. ノードに送付された案件を作業者のトレーに格納することです。
  2. 定義したビジネスプロセスをWorkflow管理サーバに登録した後,各Groupmax Workflow Serverに送信することです。
配布種別
案件が例外処理(相談,差し戻し,引き戻し,代行など)によって配布されたことを識別する種別です。
引き戻し
ユーザが以前に処理した案件を,自分のトレーに戻すことです。送付先のノードで処理されていない案件だけ,引き戻すことができます。
ビジネスプロセス
同じ組織(グループ)内に所属する人達が作業を分担,協調して成し遂げる仕事(業務)のことです。
拡張ビジネスプロセス定義と区別するために,バージョン1で作成するビジネスプロセス定義を指す場合があります。
ビジネスプロセス管理者
次の二つの意味があります。
  1. Groupmax Workflowを利用するユーザのうち,業務を管理する管理者に相当するユーザです。ビジネスプロセスやロールを定義してWorkflow管理サーバに登録したり,ドメイン内のすべての業務の流れを監視したりする権限を持っています。
  2. Groupmax Workflow Definerで定義した各ビジネスプロセスを管理する権限を持つ人のことです。ビジネスプロセスを定義するときに,ビジネスプロセス管理者,ワークフロー運用管理者又はドメイン管理者の権限を持つユーザを指定します。ビジネスプロセス管理者は,自分が管理するビジネスプロセスについて,定義内容を更新したり,業務管理をしたりできます。また,主ビジネスプロセス管理者に指定されたユーザのトレーは,特にエラートレーと呼びます。
ビジネスプロセス定義
業務での案件の流れをGroupmax Workflow Definerで定義したものです。Groupmax Workflowは,ビジネスプロセス定義に従って案件の流れを制御します。
ビジュアル定義(Groupmax Workflow Definer)
ワークフローの定義を画面上でビジュアルに定義する機能を提供するプログラムです。
Groupmax Workflowのユーザを定義するワークフローユーザ定義,ロールを定義するワークフローロール定義,ビジネスプロセスを定義するワークフロー定義,及び配布を指示する配布管理があります。
ヒストリ
オブジェクトとして格納する履歴情報のことです。ワークの送付,配布履歴情報を持つワークヒストリ,ユーザが処理した案件の履歴情報を持つユーザヒストリがあります。
複写
案件を複写することで,同一の案件を複数のノードに送付することです。
複数サービス機能
1つのサーバマシン上で,複数のワークフローサービスを提供できる機能。
振り替え
ユーザに配布された案件を,ロール内のユーザ間で移動させることです。
分岐
指定された条件に従って,案件の送付先を振り分けることです。
文書
ケースに格納して送付する書類のことです。各種アプリケーション固有の形式で作成された文書実体ファイルと,文書実体を管理する文書オブジェクトで構成されています。
ホームサーバ
Groupmax Addressでユーザ登録したときに指定したサーバで,各ユーザのユーザトレーがあります。ユーザは,ホームサーバに配布されたビジネスプロセス定義で案件を処理します。
(マ)
待ち合わせ
基本フローモデルの一つで,複数の案件を待ち合わせることです。
メモ
案件の付加情報のことです。メモには,テキストメモ,イメージメモ,音声メモがあります。
(ヤ)
役職
Groupmax Addressで定義される役職です。Groupmax Addressから役職一覧を取得し,ユーザにノードごとの作業権限を指定できるようにします。
ユーザ
Groupmax Workflowの利用者のことです。処理の権限によって,ドメイン管理者,ワークフロー運用管理者,ビジネスプロセス管理者,及び一般ユーザがあります。
ユーザトレー
ユーザごとに割り当てられたトレーです。
ユーザヒストリ
ユーザ単位に取得するケースの投入,遷移要求履歴のことです。
ユーザ別名
ユーザ名称では判別しにくい場合に,指定する固有名称です。
ユーザ名称
ワークフロー管理システム内で,ユーザが使用するために登録する,ユニークな名称のことです。
優先度
ユーザがケース投入時に設定する,処理ノードでのケースの処理順序のことです。
(ラ)
例外処理
ビジネスプロセスで事前に定義する必要がなく,動的に行える処理のことです。例外処理には,相談,差し戻し,引き戻し,代行及び振り替えがあります。
ロール
仕事をする上での役割です。個々のユーザは,ロールでグループ化できます。ビジネスプロセス定義で作業者にロールを割り当てると,ロールに割り当てられたユーザが変更されてもビジネスプロセス定義を変更する必要がなくなります。
ロールトレー
ロールに割り当てられたトレーです。ロールトレーに入れられた案件は,ビジネスプロセス管理者を除き,ロールに割り当てられたユーザだけが処理できます。ロールトレー内の案件は,いったんロールトレーからユーザトレーへ取り出してから処理します。
(ワ)
ワーク
ある業務の一つの実例(ビジネスプロセスインスタンス)のことです。
ビジネスプロセス定義のソースノードから投入された案件を,シンクノードまでの各ノードでユーザが処理することで成し遂げられる仕事です。
ワークヒストリ
ワーク単位に取得するケースの遷移履歴のことです。
ワークフロー運用管理者
Groupmax Workflowを利用するユーザです。ビジネスプロセス管理者の業務に加えて,Workflow管理サーバに登録したビジネスプロセス定義やロール定義を各Workflowサーバに配布する権限を持っています。
ワークID(案件識別子フォーマット)
ビジネスプロセス定義内にあるワーク下の案件をまとめるためのキーです。