2.10.2 知っておきたい機能
- <この項の構成>
- (1) ワークフロー案件の「履歴」情報で,「処理内容」の表示文字列をレジストリで変更するには
- (2) [ユーザ属性の設定]ダイアログボックスでケース名を特定していなくても表示するユーザ属性を指定できるようにするには
- (3) サーバの無応答監視時間を変更するには
- (4) ログインの種別として後着優先の運用をするには
- (5) ワークフロー案件の次の作業者を選択する画面のサイズや表示状態を変更するには
- (6) ワークフローサーバへログイン済みのユーザが,サーバとの接続が切断された場合に,再接続を試みずにエラーリターンさせるには
(1) ワークフロー案件の「履歴」情報で,「処理内容」の表示文字列をレジストリで変更するには
ワークフロー案件の「履歴」情報で「処理内容」の表示文字列を変更するには,レジストリを次のように設定します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI¥Gmax Desktop Client¥0210¥
WfEdit¥History¥データの名前=任意の表示文字列
ただし,このレジストリで変更できる文字列は履歴ダイアログボックス内だけで有効です。表示文字列を変更しても,ヘルプなどの表記には反映されません。
レジストリに設定できるデータの名前とそれに対応するデフォルトの表示文字列を,表2-13に示します。
表2-13 レジストリに設定できるデータの名前とデフォルトの表示文字列
データの名前 | デフォルトの表示文字列 |
---|
PUT_CASE | 案件投入 |
GO_CASE | 案件送付 |
CONSULT | 相談 |
ANSWARE | 回答 |
SEND_BACK | 差し戻し |
TAKE_BACK | 引き戻し |
FROM_ROLE | ユーザトレーへ |
TO_ROLE | ロールトレーへ |
TO_USER | 振替 |
SUSPEND | 遷移中断 |
RESUME | 遷移再開 |
CANCEL | キャンセル |
MOVE_CASE | 遷移 |
ERROR | 遷移エラー |
END_CASE | 遷移終了 |
REMOVE_CASE | 再送 |
CONNECT_BP | 連携開始 |
GOTO_EXT | 連携成功 |
PUT_CASE_FROM_BP | 連携投入 |
SEND_BACK_TO_BP | 連携差戻 |
CONNECT_WF | 他システムへ送付開始 |
CONNECTED | 他システムへ送付成功 |
PUT_CASE_ADD_INF | 他システムから投入 |
(2) [ユーザ属性の設定]ダイアログボックスでケース名を特定していなくても表示するユーザ属性を指定できるようにするには
- 概要
- [ユーザ属性の設定]ダイアログボックスで,ケース名を特定していなくても表示するユーザ属性を指定できます。
- 詳細説明
- この機能を使用する場合,次に示すレジストリを設定してください。
- HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI¥Gmax Client¥0210¥Users¥ユーザID¥Workflow
- AllCaseAttrList=ON
- ただし,一つの案件に複数のケースがあり,その中に同じ名称の属性が複数存在する場合,一覧上に表示する値は保証されません。正しく表示するにはケース名を特定してください。
(3) サーバの無応答監視時間を変更するには
- 概要
- ワークフローサーバの無応答時間を監視します。ワークフローサーバにアクセスを要求してから指定された時間ワークフローサーバより応答が無い場合,要求はエラーリターンします。監視時間として,セッション共用の場合は10分,セッション非共用の場合は60分がデフォルト値になっています。
- 詳細説明
- 次に示す操作で,監視時間を変更できます。
- [Workflow Client環境設定]を起動し,[Groupmax Workflow Client 環境設定のプロパティ]ダイアログボックスを表示する
- [Groupmax Workflow Client 環境設定のプロパティ]ダイアログボックスで[サーバ監視時間]タブを選択する
- 無応答監視時間を設定する
- 注意
- 取得する情報量や回線の状態により,サーバからの応答が遅くなくことがあります。サーバ応答監視時間オーバーで頻繁にアクセス要求がエラーリターンしないように十分考慮してサーバ無応答監視時間を設定してください。
(4) ログインの種別として後着優先の運用をするには
- 概要
- ワークフローサーバにログイン済みの状態となっているユーザIDを指定してログインの要求がなされる場合が有ります。この場合,ログイン済みの状態を優先して要求を却下する(先着優先)運用と,新たなログイン要求を有効として既存の接続を終了する(後着優先)運用を選択する事ができます。デフォルトでは先着優先である「先着ログイン」が設定されています。
- 詳細説明
- 次に示す操作で,ログインの種別を変更できます。
- [Workflow Client環境設定]を起動し,[Groupmax Workflow Client 環境設定のプロパティ]ダイアログボックスを表示する
- [Groupmax Workflow Client 環境設定のプロパティ]ダイアログボックスで[ログイン種別]タブを選択する
- ログイン種別を設定する
- 注意
- Groupmax Workflow Serverの環境設定で,「再ログイン」 に「Client」が 設定されている場合のみ有効です。
(5) ワークフロー案件の次の作業者を選択する画面のサイズや表示状態を変更するには
- 概要
- ワークフローの案件処理において,以下に示す作業者を選択する画面のサイズやシステム宛先の表示状態を変更する事ができます。
- デフォルトでは,画面サイズに 「小」が,システム宛先の表示状態に 「展開する」が設定されています。
- 詳細説明
- 次に示す操作で,ログインの種別を変更できます。
- [Workflow Client環境設定]を起動し,[Groupmax Workflow Client 環境設定のプロパティ]ダイアログボックスを表示する
- [Groupmax Workflow Client 環境設定のプロパティ]ダイアログボックスで[候補者選択画面]タブを選択する
- 画面サイズ,システム宛先の表示状態を設定する
(6) ワークフローサーバへログイン済みのユーザが,サーバとの接続が切断された場合に,再接続を試みずにエラーリターンさせるには
- 概要
- 通信回線上の問題やワークフローサーバの一時停止などでワークフローサーバとの接続が切れている場合,自動的にワークフローサーバとの接続を回復するかどうか設定できます。
- デフォルトでは 自動的にワークフローサーバとの接続を回復する 「再接続」 が 設定されています。
- 詳細説明
- 次に示す操作で,サーバとの自動再接続の有無を設定できます。
- [Workflow Client環境設定]を起動し,[Groupmax Workflow Client 環境設定のプロパティ]ダイアログボックスを表示する
- [Groupmax Workflow Client 環境設定のプロパティ]ダイアログボックスで[再接続]タブを選択する
- 再接続として「再接続する」又は「エラーリターンする」を設定する
- 注意
- サーバとの接続が切断されている場合は再接続を試みるための時間が必要となり,接続が維持されている時と比べて,クライアントからの処理要求が完了するまでに時間を要します。なお,サーバとの再接続を行なわない設定においてサーバとの接続が切断された場合は,アプリケーションプログラムを一旦終了させログインからやり直してください。