2.4.1 Windows NTでの環境設定

Windows NTは,Workflowの前提となるオペレーティングシステムです。

ここでは,Workflowの稼働に必要な通信環境,及びタイムゾーンの設定方法を説明します。

<この項の構成>
(1) 通信環境の設定
(2) タイムゾーンの設定

(1) 通信環境の設定

(a) TCP/IPの組み込み

Workflowでは,ネットワーク環境にTCP/IPを使用しています。TCP/IPの組み込みについては,Windows NTのマニュアルのネットワークサービスのセットアップに関する記述を参照してください。

(b) サーバのIPアドレスの登録

HOSTSファイル又はDNS(Domain Name System)のデータベースに,サーバ(自サーバ及びWorkflow管理サーバ)のIPアドレスを設定します。HOSTSファイルは,Windows NTシステムディレクトリ下の次に示すパスにあります。

SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥HOSTS

HOSTSファイルには,サーバのIPアドレスを次の形式で追加してください。

DNSデータベースへの登録方法については,Windows NTのマニュアルを参照してください。

(c) サービス名の登録

SERVICESファイルに,サービス名を設定します。SERVICESファイルは,Windows NTシステムディレクトリ下の次に示すパスにあります。

SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥SERVICES

Workflowで使用するサービス名の定義を次の形式で,SERVICESファイルに追加してください。

(d) ファイアウォールのルール追加

Windows Server 2008及びWindows Server 2012ではOS標準のファイアウォール機能がデフォルトで有効になります。OS標準のファイアウォールを使用する場合は,ポートの使用を許可するルールを追加してください。

Windows Server 2008及びWindows Server 2012のOS標準以外のファイアウォールを使用する場合は,下記ルール設定を参考に,ファイアウォールのマニュアルなどに従って,ポートの使用を許可するよう設定を変更してください。

ルールを追加するバッチのサンプルファイルを次のディレクトリに格納しています。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。

%WFdir%¥Flowmate¥Svsample¥fwportcom.bat

必要に応じ,バッチファイルを修正して使用してください。このバッチファイルを修正せずに使用することはできません。テキストエディタなどで開き,ポート番号の指定などを修正してください。また,このバッチはWindows Server 2008より前のOSでは使用できません。

@rem set portnum=40076

set portnum=40076

(2) タイムゾーンの設定

[コントロールパネル]の[日付と時刻]で設定しているタイムゾーンの設定値と同じ値を,システム環境変数TZに設定します。

システム環境変数TZの設定例を次に示します。

(例)
Windows NTで,タイムゾーンに日本語Windows NT標準の「(GMT+09:00)東京,大阪,札幌,ソウル,ヤクーツク」を設定している場合
[コントロールパネル]の[システム]を開いて,システム環境設定関数を次のように設定後,マシンを再起動します。
TZ=JST-9