3.5.4 ジャーナル回復に関する注意事項

Groupmax High-end Object Serverを使用している場合,データベースをジャーナルから最新状態に回復できます。ジャーナル回復を前提にシステム構築する場合は,次のことに注意してください。

<この項の構成>
(1) 文書実体ファイルに関する注意
(2) マルチサーバ環境での注意事項
(3) ドメイン間連携機能使用時の注意事項

(1) 文書実体ファイルに関する注意

3.5.1(1) Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Server for Active Directoryのファイル」で挙げたファイルは,ジャーナル回復の対象ではありませんので,これらのファイルが破壊した場合には,ジャーナル回復を行うことはできません。したがって,データベースとジャーナル回復対象外のファイルを格納するボリュームを分けることを推奨します。この場合,データベース障害の場合にはジャーナル回復をファイル障害の場合にはデータベース及びファイルをバックアップから回復してください。また,信頼性を高めるためにミラーディスクの使用をお勧めします。

(2) マルチサーバ環境での注意事項

Groupmax Workflow Multi-Serverでは,Groupmax Mail Serverの機能によって案件を他サーバに送付しています。このため,マルチサーバ機能使用時にメール実体ファイルがディスク障害などで破壊された場合,ジャーナル回復を行うとメールのデータベース情報と実体ファイルが不整合になり案件が送付できなくなることがあります。この場合,次の運用が必要です。

X400_MAIL_SYNCコマンドについては,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)又は,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。

(3) ドメイン間連携機能使用時の注意事項

Groupmax Workflow Server - Connectionでは,インターネットメールサーバの機能によって案件を他サーバに送付しています。データベースが最新状態に回復できていてもメールが紛失している可能性がありますので,次の手順で確認,及び再送してください。

  1. メッセージの送受信ログ,及び運用コマンドの状態表示を元に,対話中の案件を特定する
  2. 対話中の案件で連携相手に届いてない要求がある場合,運用コマンドを使用して該当案件を再送する
  3. ドメイン間連携機能を再起動する