3.8.7 案件操作の注意事項
(1) 差し戻し
次の場合は,差し戻しができません。
- 差し戻す案件のビジネスプロセス定義で,「差し戻しを禁止する」設定を行っている場合は,差し戻しはできません。
差し戻し操作を行わせたくない業務の場合は,その業務のビジネスプロセス定義で,「差し戻しを禁止する」設定を行うことで,差し戻しを禁止できます。
- ケース構造が変わる分割,待ち合わせ,同報,回収,複写,統合のノードをまたがったノード間では差し戻しはできません。
- 複数ケースのソースノードへの差し戻しはできません。差し戻しできるようにするには,環境設定ユティリティの[複数ケースソースノードへの差し戻し]に「yes」の設定が必要です。
- 回収後の同報前への差し戻しはできません。差し戻しできるようにするには,環境設定ユティリティの[回収後の同報前への差し戻し]に「yes」の設定が必要です。
- 差し戻し先は,遷移してきたノードとユーザに対して行なえ,アローの流れは考慮されません。
- ドメイン間連携機能によって投入された案件をソースノードに差し戻すことはできません。
(2) 引き戻し
次の場合は,引き戻しができません。
- 引き戻す案件のビジネスプロセス定義で,「引き戻しを禁止する」設定を行っている場合は,引き戻しはできません。
引き戻し操作を行わせたくない業務の場合は,その業務のビジネスプロセス定義で,「引き戻しを禁止する」設定を行うことで,引き戻しを禁止できます。
- ケース構造が変わる分割,待ち合わせ,同報,回収,複写,統合のノードをまたがったノード間では引き戻しはできません。
- 複数ケースのソースノードへの引き戻しはできません。
- 回収後の同報前への引き戻しはできません。
- 相談,回答,差し戻し操作を取り消すための引き戻しはできません。
- 次の処理ノードより先に遷移している案件の引き戻しはできません。
- 引き戻す案件が次の処理ノードに遷移中,ユーザトレーに転送中,相談中の場合の引き戻しはできません。
- 引き戻す案件を処理中,又は保留中の場合の引き戻しはできません。
- ドメイン間連携中の案件は引き戻しできません。
(3) 相談
相談先のユーザの案件受付状態が「案件受付許可」でない場合は,相談できません。
(4) 回答
相談元ユーザに回答する場合で,そのユーザが削除され存在しない場合は,次のようになります。
- 相談の相談のように複数またがって相談されていた場合は,次の相談元ユーザに回答されます。
- 回答先ユーザがだれも存在しない場合で,その案件のカレントノードの作業者として「ロール」が割り当ててあるときは,ロールトレーに配布されます。
「ワークフローユーザを対象」が割り当ててあるときは,エラートレーに配布されます。
- 回答先ユーザの案件受付状態が「案件受付許可」でない場合でも,そのユーザに回答されます。
- 「代行者配布」になっていても代行者には配布されません。
(5) 振り替え
次の場合は,振り替えができません。
- マルチサーバ構成でロールトレー配布の場合,ロールトレーから案件を自ユーザトレーに振り替えできるのは,そのロール登録サーバをホームサーバとするユーザだけです。ロールに属していてもそのユーザのホームサーバがロールのホームサーバと異なると案件と振り替えることはできません。
詳細は,「3.8.2(3) マルチサーバ構成時の注意事項」を参照してください。
なお,Groupmax Workflow Monitorでは,ロール登録サーバと異なるサーバをホームサーバとするロール内のユーザ,又はビジネスプロセス管理者に,案件を振り替えることはできます。
- 振り替え先ユーザの案件受付状態が「案件受付許可」でない場合は,振り替えできません。
(6) ワークの送付履歴の上限
Groupmax Workflowでは,ワークの送付履歴は10,000件が上限であり,10,000件を超える場合にはエラー案件とします。案件の操作は,送付履歴が10,000件を超えない範囲で操作してください。