4.2.6 ワークフローログ出力ユティリティ

ワークフローログ出力ユティリティは,終了前の稼働中のワークから,ワークフローログ(ユーザの作業履歴,及びシステムの稼働情報)を出力するためのユティリティです。出力対象のワークの,案件投入から終了までのワークフローログをすべて出力します。既に終了したワークについて,ワークフローログを出力することもできます。

ワークフローログ出力ユティリティは,ビジネスプロセス登録サーバ上で実行します。実行したサーバ上に登録されているビジネスプロセスだけがワークフローログの出力対象となります。

ワークフローログ出力ユティリティを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。このユティリティを実行する場合は,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverを起動しておいてください。Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server及びディレクトリサーバを起動しておいてください。

ワークフローログ出力ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdestlgコマンドを使用するか,[ワークフローログ出力ユティリティ]ダイアログボックスを使用して実行します。それぞれの操作方法について次に示します。

02-10より前のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義については,ワークフローログ出力ユティリティは使用できません。以前のバージョンのビジネスプロセス定義についてワークフローログを出力する場合は,「付録B 旧バージョンのワークフローログの出力」を参照してください。
<この項の構成>
(1) WFdestlgコマンド
(2) ワークフローログ出力ユティリティダイアログボックス
(3) 出力形式
(4) ワークフローログ出力ユティリティの終了コード

(1) WFdestlgコマンド

コマンドの形式を次に示します。

WFdestlg

[-y]

[-d ワークフローログ出力ディレクトリ]

[-b 出力対象ビジネスプロセス名

[-v 出力対象ビジネスプロセス定義バージョン]

[-w 出力対象ワークID]]

[-s {sink|active}]

[-r]

(2) ワークフローログ出力ユティリティダイアログボックス

[ワークフローログ出力ユティリティ]ダイアログボックスでは,ワークフローログの出力先ディレクトリや,出力対象となるワークを設定します。

[ワークフローログ出力ユティリティ]ダイアログボックスを次に示します。

[図データ]

(3) 出力形式

次に示す形式でファイルを出力します。

なお,ワークフローログを出力するディレクトリに同一名のファイルがある場合は,ファイルの最後に追加されます。出力したワークフローログは,必要に応じて別名で保存してください。

(4) ワークフローログ出力ユティリティの終了コード

コマンド終了時に返される終了コードを次に示します。