ロール定義情報出力ユティリティは,Workflowのロール定義情報を,ロール定義更新ユティリティ(WFdefrlコマンド)で使用するロール定義更新情報入力ファイルの形式で出力します。ロール定義情報を更新する場合,あらかじめこのユティリティを実行してファイルを出力しておけば,そのファイルの内容を更新する情報に変更するだけでロール定義更新情報入力ファイルとして使用できます。
また,Groupmax Address Serverを使用している場合は,ユーザ定義情報出力ユティリティのユーザ定義情報出力ファイル及びGroupmax Address Exportユティリティ(gmaxexpコマンド)の出力ファイルとともに,このユティリティのロール定義情報出力ファイルを保管して,ユーザ定義及びロール定義のバックアップファイルとして利用することもできます。
Active Directoryを使用している場合は,ユーザ定義情報出力ユティリティのユーザ定義情報出力ファイル及びLDIFDEツールの出力ファイルとともに,このユティリティのロール定義情報出力ファイルを保管して,ユーザ定義及びロール定義のバックアップファイルとして利用することもできます。
ロール定義情報出力ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFexprlコマンドを使用して実行します。
次にコマンドの形式,ファイルの出力形式,終了コード及び実行時の注意事項を示します。
コマンドの形式を次に示します。
WFexprl
-f ロール定義情報出力ファイル名
[-t 出力対象ロール種別コード]
表4-11 出力対象ロール種別コード
出力対象ロール 種別コード | 出力対象ロール 種別名 | 出力情報種別コード(出力される情報) |
---|---|---|
BP | 業務ロール | BPROLE(業務ロール) DEFUSR(ロール定義者) DISTUSR(ロール配布管理者) DISTSVR(ロール配布先サーバID) UMEMBER(業務ロール参加ユーザ) AUTOKEY(自動配布キー) UKEYVAL(ユーザ自動配布キー値) SETSVR(ロール登録サーバ名) |
ORG | 組織ロール又は 最上位組織ロール | ORGROLE(組織ロール) CMPROLE(最上位組織ロール) DEFUSR(ロール定義者) DISTUSR(ロール配布管理者) DISTSVR(ロール配布先サーバID) SETSVR(ロール登録サーバ名) |
LAY | 階層化ロール | LAYROLE(階層化ロール) DEFUSR(ロール定義者) DISTUSR(ロール配布管理者) DISTSVR(ロール配布先サーバID) RMEMBER(階層化ロール参加ロール) AUTOKEY(自動配布キー) RKEYVAL(ロール自動配布キー値) SETSVR(ロール登録サーバ名) |
ロール定義情報の出力形式を,表4-12に示します。実際のファイルはロール定義更新ユティリティの更新情報入力ファイルの形式で出力され,項目と項目は「, (半角コンマ)」で区切られています。
処理コードの「#(半角シャープ)」を,必要に応じて「N」,「R」,「A」又は「D」に変更することで,ロール定義更新ユティリティの入力ファイルとなります。
表4-12 ロール定義情報の出力形式
処理 コード | ロール名 | 出力情報 種別コード | 出力値1 | 出力値2 | 出力値3 |
---|---|---|---|---|---|
"#" | ロール名 | BPROLE | - | - | - |
ORGROLE | 組織ID | - | - | ||
CMPROLE | 最上位組織ID | - | - | ||
LAYROLE | - | - | - | ||
DEFUSR | ロール定義者ユーザ ID | - | - | ||
DISTUSR | 配布管理者ユーザ ID | - | - | ||
DISTSVR | ロール配布先サーバ ID | - | - | ||
UMEMBER | ユーザID | - | - | ||
RMEMBER | 業務ロール名※ 組織ロール名 | - | - | ||
AUTOKEY | 自動配布キー名 | - | - | ||
UKEYVAL | 自動配布キー名 | 自動配布キー値 | ユーザID | ||
RKEYVAL | 自動配布キー名 | 自動配布キー値 | 業務ロール名※ 組織ロール名 | ||
SETSVR | ロール登録サーバ名 | - | - |
コマンド終了時に返される終了コードを次に示します。
コマンド実行時の注意事項を次に示します。