3.8.12 累積するリソースに関する運用上の注意事項

累積するリソースの種類とその対策方法について説明します。

<この項の構成>
(1) 累積するリソースの種類
(2) 累積リソースの対策方法

(1) 累積するリソースの種類

(a) サーバにログインするユーザIDが異なるたびに,ユーザIDのディレクトリを累積

ディレクトリが累積される場所を次に示します。

累積されるディレクトリ数にOSの制限はありませんが,ウィルスチェックやチェックディスクなどを実行すると,多大な実行時間を必要とする可能性があります。

(b) サーバにログイン中に何らかのエラーが発生したとき,ユーザIDのファイルを累積

このファイルの累積は,Groupmax Workflow Serverのバージョン02-31以降を使用している場合だけに発生します。累積される場所は,「Groupmax Workflowインストールディレクトリ¥Flowmate¥SVlog¥Api」以下のディレクトリの直下です。

ウィルスチェック,チェックディスクなどを実行した場合,多大な実行時間を必要とする可能性があります。また,ディスクの容量が不足する可能性もあります。

(c) ワークフローログ出力コマンドを,実行した場合,又はキャンセルしてワーク情報を出力した場合,ビジネスプロセス名のファイルを累積

ワークフローログ出力コマンドを実行した場合,又はワークフローログ出力コマンドを途中でキャンセルしたときのワーク情報の出力を指示した場合,ビジネスプロセス名のファイルを,ログ出力先ディレクトリに作成して出力します。再度ワークフローログ出力コマンドが実行されると,初回時に作成したファイルに追書きしていきます。

このファイルのサイズは4ギガバイトまで増大し,その後はエラーとなってワーク情報を出力できなくなります。

(2) 累積リソースの対策方法

(a) 「サーバにログインするユーザIDが異なるたびに,ユーザIDのディレクトリを累積」の場合

ディレクトリの累積です。累積リソース削除コマンド(WFdelres)を実行してください。ただし,累積リソース削除コマンド(WFdelres)を実行し累積リソースを削除した後も,運用を続けると再度リソースが累積していきます。

定期的にチェックし,累積リソース削除コマンド(WFdelres)を再度実行してください。

累積リソース削除コマンドの実行方法を次に示します。

  1. Workflowインストール時に使用したAdministratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザでログオンする
  2. Workflowデーモンがすべて停止されていることを確認する
    起動している場合は停止してください。
  3. 以下のディレクトリの直下にユーザ資源のファイルが存在する場合は,必ず別のディレクトリ下に退避する
    • Groupmax Workflow Serverの動作環境初期化時に指定したワークエリアディレクトリ
    • Groupmax Workflow環境設定ダイアログのテンポラリファイルディレクトリ¥_ftp_
    • Groupmax Workflow Server - Libraryインストールディレクトリ¥tmp¥_ftp_
    • C:¥Groupmax¥Flowmate¥tmp¥_ftp_
  4. %WFdir%¥tools¥WFdelresをコマンドプロンプト画面から実行する
    引数は必要ありません。
    WFdelresを起動すると,「累積リソース削除ツールを開始します。」と表示されます。
    不要なリソースの削除が終了すると,「累積リソース削除ツールを終了します。」と表示されます。
    起動と終了のメッセージ以外のメッセージが出力された場合は,システム管理者に連絡してください。
(b) 「サーバにログイン中に何らかのエラーが発生したとき,ユーザIDのファイルを累積」の場合

エラー時の詳細情報を出力したファイルの累積のため,削除するとエラー原因の調査に支障がある場合があります。そのため,ファイルの累積によって,ディスクの容量不足や,ウィルスチェック,チェックディスクなどに多大な実行時間を必要とするような場合だけ,次の対処をしてください。

  1. 累積ファイルのバックアップを取得する
  2. エクスプローラなどを利用して,累積ファイルを削除する
(c) 「ワークフローログ出力コマンドを,実行した場合,又はキャンセルしてワーク情報を出力した場合,ビジネスプロセス名のファイルを累積」の場合

ファイルサイズが4ギガバイトを超えると情報が出力されなくなります。また,ディスク容量不足の原因にもなります。ファイルサイズを確認し,残りのディスク容量を考慮して,ファイル名をリネームするなどの操作でファイルのバックアップ及びファイルの削除を行ってください。