環境設定の準備
プログラムの組み込み
サーバでの環境設定
Groupmax Workflow Server for Active Directoryでの設定
(a) 環境設定の準備
ワークフローデータベースの構造及び容量の決定
ディレクトリ構成の決定
(b) ワークフローデータベースの構造及び容量の決定
Workflowで回覧する文書数,文書サイズ,サーバで管理するビジネスプロセス定義,ユーザ及びロールを基に,ワークフローデータベースの構造及び容量を決定します。
ワークフローデータベースの容量を決定するための計算式については,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
(c) ディレクトリ構成の決定
決定したユーザ管理方法及びデータベースの構造・容量を基に,ディレクトリ構成を決定します。
ディレクトリ構成を決定する場合には,次のことに注意してください。
- Workflowのディレクトリは,すべてローカルドライブに割り当ててください。ネットワークに割り当てることはできません。
- Workflowのディレクトリは,すべてWindows NTのNTFS(Windows NT File System)ファイルシステムを使用します。NTFSファイルシステムについては,Windows NTのマニュアルの,ファイルとディレクトリの管理に関する記述を参照してください。
- バックアップを容易にするためや,将来の拡張性を確保するために,それぞれのディレクトリを別のドライブにすることをお勧めします。特に,組み込み先としてWindows NTシステムが組み込まれているドライブを指定した場合,そのドライブのディスク容量が不足するとWindows NTシステムの再組み込みや環境設定が必要になるので注意してください。
- 同時にログインするユーザ数に応じて,十分なスワップファイルの領域(仮想メモリページファイル)を確保してください。
次に,Workflowのディレクトリと,ディレクトリのデフォルトの割り当て先を示します。「%WFdir%¥」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
- Workflowインストール先ディレクトリ(Flowmate)
- デフォルトの割り当て先は,Windows NTが組み込まれているドライブ下のWin32app¥HITACHI¥Groupmax¥Flowmateです。
- 通常,Workflowインストール先ディレクトリには,2バイトから64バイトまでの文字列を設定できます。
- しかし,次に示すプログラムはインストール先ディレクトリを32バイトまでの文字列で設定する必要があります。
- Groupmax Address Server
- Groupmax Mail Server
- Groupmax Mail - X.400
- したがって,これらのプログラムをWorkflowと同じディレクトリにインストールする場合は,インストール先ディレクトリの長さの制限を考慮して設定する必要があります。
- インストール先ディレクトリの設定例を次に示します。
- (例1)
- Groupmax Workflow Serverのインストール先ディレクトリの設定
- 例えば次に示すように設定します。設定したディレクトリ下にFlowmateディレクトリが作成されます。
C:¥Groupmax
- (例2)
- Groupmax Mail Serverのインストール先ディレクトリの設定
- 例えば次に示すように設定します。インストール先ディレクトリは32バイトまでの文字列で設定してください。
C:¥Groupmax¥Addr
- なお,インストール先ディレクトリには,長さのほかに文字列の制限もあります。次に示す文字列を含むディレクトリ名は設定できません。
- これらの文字列を含むディレクトリ名を設定した場合,Groupmax Workflow Serverは正常に動作しません。既に設定してしまった場合は,次に示す手順で再インストールを行ってください。
- プログラムをアンインストールする
日立統合インストーラを起動して「プログラムの削除」を選択し,インストール時に作成したファイル及びディレクトリをすべて削除します。
- プログラムを再インストールする
日立統合インストーラを起動して,インストール先ディレクトリに,半角の空白及び半角のピリオドが含まれないディレクトリ名を設定してください。
- ワークエリアディレクトリ(WFexport)
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥WFexportです。
- 文書実体ディレクトリ(WFdoc)
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥WFdocです。
- ログ情報エリアディレクトリ(WFspool)
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥WFspoolです。
- ワークフローログ出力ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥WFlogです。
- 稼働状況解析ユティリティ作業ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥analystです。
- テンポラリファイルディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥tmpです。
- マルチサーバ環境設定ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,マルチサーバ機能の使用時に必要です。
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥SVetcです。
- マルチサーバ作業ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,マルチサーバ機能の使用時に必要です。
- デフォルトのディレクトリ名は,ログ情報エリアディレクトリのディレクトリ名です。
- サーバ機能管理ファイルディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,サーバ機能の使用時に必要です。
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥msgqueです。
- ユーザデータ格納ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,ビジネスプロセス定義のユーザ処理リストで,アプリケーションプログラムなどのユーザ固有のデータをサーバから取り出す指定をした場合に必要です。
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥userdataです。
- ワークフローデータベース用ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,ワークフローデータベースの構築に必要です。
- ドメイン間連携作業ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,ドメイン間連携機能の使用時に必要です。
- デフォルトのディレクトリ名は,%WFdir%¥WFmc¥tmpです。
- ドメイン間連携メール格納ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,ドメイン間連携機能の使用時に必要です。
- デフォルトのディレクトリ名は,%WFdir%¥WFmc¥mailです。
- ドメイン間連携送受信ログ出力ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,ドメイン間連携機能の使用時に必要です。
- デフォルトのディレクトリ名は,%WFdir%¥WFmc¥SRlogです。
- ドメイン間連携不当メール格納ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,ドメイン間連携機能の使用時に必要です。
- デフォルトのディレクトリ名は,%WFdir%¥WFmc¥tmpです。
(d) プログラムの組み込み
前提プログラムの組み込み
Workflowの組み込み
(e) 前提プログラムの組み込み
Workflowの稼働に必要な前提プログラムを,次に示します。
ソフトウェア名 | バージョン | 機能 |
---|
Windows NT Server又はWindows 2000又はWindows Server 2003 | - | Workflowの稼働に必要なオペレーティングシステム |
Groupmax Object Server又はGroupmax High-end Object Server | 06-00 | ワークフローデータベースの共有に必要なプログラム |
Groupmax Address Server | 06-00 | ユーザ情報の管理に必要なプログラム |
Groupmax Mail Server | 06-00 | マルチサーバ機能の使用時に必要なプログラム |
Windows NTの組み込みについては,Windows NTの組み込みに関するマニュアルの記述を参照してください。
Groupmax Object Server及びGroupmax High-end Object Serverの組み込みについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
Groupmax Address Server及びGroupmax Mail Serverの組み込みについては,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
(f) Workflowの組み込み
- Groupmax Workflow Serverの組み込み
- Groupmax Workflow Serverの組み込みについては,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- Groupmax Workflow Multi - Serverの組み込み
- マルチサーバ機能を使用する場合,Groupmax Workflow Multi - Serverを組み込んでください。
- Groupmax Workflow Multi - Serverの組み込みについては,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- Groupmax Workflow Server - Connectionの組み込み
- Groupmax Workflowドメイン間やWfMC Interface4(以降,IF4と呼びます)をサポートしているワークフローシステムと連携する場合,Groupmax Workflow Server - Connectionを組み込んでください。
- Groupmax Workflow Server - Connectionの組み込みについては,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
(g) サーバでの環境設定
- 前提プログラムでの環境設定
- Windows NTでの環境設定
- Groupmax Object Serverでの環境設定
- Workflowでの環境設定
- Groupmax Workflow Serverの環境設定
- Groupmax Workflow Multi - Serverの環境設定
- Groupmax Workflow Server - Connectionの環境設定
- Groupmax Address - Assist連携の環境設定
- Workflowの環境の初期化
- Workflowの環境を初期化する前に,Groupmax Object Serverの環境を初期化しておく必要があります。Groupmax Object Serverの環境の初期化については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- 環境の初期化方法
- データベース常駐指定の有効化
- 環境の再構築
- ドメイン間連携機能の定義ファイルの作成
- ドメイン間連携機能を使用する場合,次の二つの定義ファイルをCSV形式で作成します。
- 各ファイルは,Groupmax Workflow Server - Connection環境設定ディレクトリ(%WFdir%¥WFmc¥conf)の下に作成します。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
- メールサーバ定義ファイル(wfmc_mailファイル)
このファイルは,Groupmax Workflow Server - Connectionが使用するメールサーバに関する情報を定義するためのファイルです。
- 連携情報定義ファイル(wfmc_transファイル)
このファイルは,Groupmax Workflow Server - Connectionで送信するE-Mailのメール宛先に関する情報を定義します。
この二つのファイルにはサンプルがあります。サンプルファイルの格納ディレクトリは,%WFdir%¥WFmc¥sampleです。必要に応じて, Groupmax Workflow Server - Connection環境設定ディレクトリの下にコピーし,修正して使用してください。
ドメイン間連携機能の定義ファイルの記述形式
ドメイン間連携機能の定義ファイルの項目と内容
- Windows NTクラスタでのWorkflowの環境設定
- Windows NTクラスタの1対1のフェールオーバ機能をWorkflowで利用するための,Workflowの環境設定の方法について説明します。
- Workflowの環境を設定する前に,Windows NTクラスタのセットアップを完了し,環境を設定しておいてください。詳細は,Windows NTクラスタのマニュアルを参照してください。
- また,Groupmax Object Server,Groupmax Address Server及びGroupmax Mail Server※を組み込み,環境を設定してください。
- 注※
- Groupmax Mail Serverはマルチサーバ機能を利用するときにだけ必要です。
- Windows NTクラスタでのWorkflowの環境設定の手順の概要を次に示します。
- Workflowの組み込み
- Groupmax Object Serverでの環境設定
- Workflowでの環境設定
- Windows NTクラスタアドミニストレータでの設定
- Windows NTクラスタでGroupmaxを起動又は停止する方法については,Windows NTクラスタでのGroupmaxサーバの起動又は停止を参照してください。
- なお,ここでは,Workflowの環境設定方法のうち,Windows NTクラスタでWorkflowを使用するための環境設定に固有な作業方法だけを説明します。Windows NTクラスタで使用しない場合と同じ環境設定については説明しません。
- 注意事項
- 環境設定ユティリティを実行してWorkflowの環境設定をやり直す場合は,クラスタアドミニストレータによる汎用サービスリソースの「レジストリ複製」で設定しているGroupmax Workflow関連のレジストリキーを削除してから実施してください。環境設定をやり直した後にレジストリキーを追加してください。
(h) Windows NTでの環境設定
Windows NTは,Workflowの前提となるオペレーティングシステムです。
- 通信環境の設定
- TCP/IPの組み込み
- Workflowでは,ネットワーク環境にTCP/IPを使用しています。
- TCP/IPの組み込みについては,Windows NTのマニュアルのネットワークサービスのセットアップに関する記述を参照してください。
- サーバのIPアドレスの登録
- サービス名の登録
- タイムゾーンの設定
- [コントロールパネル]の[日付と時刻]で設定しているタイムゾーンの設定値と同じ値を,システム環境変数TZに設定します。
- システム環境変数TZの設定例を次に示します。
- (例)
- タイムゾーンに日本語Windows NT標準の「(GMT+09:00)東京,大阪,札幌,ソウル,ヤクーツク」を設定している場合。
- [コントロールパネル]の[システム]を開いて,システム環境関数を次のように設定後,マシンを再起動します。
TZ=JST-9
(i) Groupmax Object Serverでの環境設定
Groupmax Object Serverは,ワークフローデータベースを共有するためのオブジェクトサーバです。WorkflowがGroupmax Object Serverの環境を使用するためには,次の2種類のファイルが必要です。
- 初期設定パラメタファイル
初期設定パラメタファイルでのWorkflowに関連する設定については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- システム共通定義ファイル
システム共通定義ファイルでのWorkflowに関連する設定については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
なお,Groupmax Object Serverのサーバ環境設定ユティリティでユーザ数などの情報を入力すると,これらのファイルを自動的に作成できます。
Groupmax Object Serverの環境設定の詳細については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
(j) Groupmax Workflow Serverの環境設定
環境設定ユティリティを使って,Groupmax Workflow Serverの環境を設定してください。
(k) Groupmax Workflow Multi - Serverの環境設定
環境設定ユティリティを使って,Groupmax Workflow Multi - Serverの環境を設定してください。
(l) Groupmax Workflow Server - Connectionの環境設定
環境設定ユティリティを使って,Groupmax Workflow Server - Connectionの環境を設定してください。
(m) Groupmax Address - Assist連携の環境設定
環境設定ユティリティを使って,Groupmax Address - Assist連携の環境を設定してください。
(n) 環境の初期化方法
Workflowの環境の初期化は,Groupmax Object Serverを起動した状態で,初期設定ユティリティを使用して実行します。
環境の初期化方法を次に説明します。
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [Groupmaxサーバ]グループの[Workflow管理ツール]アイコンを開く
[Workflow管理ツール]ウィンドウが表示されます。
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[初期設定]アイコンを開く
[初期設定ユティリティ]ダイアログボックスが表示されます。
- [初期設定ユティリティ]ダイアログボックスで,[動作環境の初期化]オプションボタンを選択する
- [初期設定ユティリティ]ダイアログボックスで,[設定]ボタンをクリックする
[動作環境の初期化]ダイアログボックスが表示されます。
- [データベース名称(スキーマ名称)]テキストボックスにデータベース名を入力する
- [文書実体ディレクトリ]テキストボックスに文書実体ディレクトリのパス名を入力する
- [ワークエリアディレクトリ]テキストボックスにワークエリアディレクトリのパス名を入力する
- [ログ情報エリアディレクトリ]テキストボックスにログ情報エリアディレクトリのパス名を入力する
- [OK]ボタンをクリックし,初期設定を開始する
- 注意事項
- 初期設定ユティリティは,環境を初めて定義するときに使用します。
- 初期設定ユティリティを使用する前に,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。この場合,Groupmax Object Serverのシステム共通定義ファイルでデータベースの常駐化(resipool,resiobj)を指定していると,常駐指定のスキーマ名が誤りであることを示す警告メッセージが表示されますが,無視してください。
- Groupmax Address Serverを削除後に再度組み込んだ場合は,Workflowも再度組み込んでください。Groupmax Address Serverを削除後に再度組み込むと,Workflowの環境設定が失われるため,Workflowが正常に動作しなくなる場合があります。Workflowを再度組み込む場合は,必要なファイルのバックアップを取得後に実行してください。
- 初期設定ユティリティで決定した各ディレクトリのパス名は,初期化後は変更できません。したがって,初期化する場合は,バックアップや将来のシステム拡張を考慮してディレクトリ構成を検討してから初期化するようにしてください。
(o) データベース常駐指定の有効化
Groupmax Object Serverのシステム共通定義ファイルで指定したデータベースの常駐指定(resipool,resiobj)を有効にするには,Workflowの環境を初期化した後にGroupmax Object Serverを再起動する必要があります。
Groupmax Object Serverのデータベースの常駐指定を有効にする手順を次に示します。
- Groupmax Object Serverを停止する
- Groupmax Object Serverを起動する
Groupmax Object Serverを再起動するとデータベースの常駐指定が有効になります。データベースの常駐指定が有効になると,Workflow環境を初期化する前に出力されていた,常駐指定のスキーマ名が誤っていることを示すメッセージが出力されなくなります。
Groupmax Object Serverの起動・停止については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
(p) 環境の再構築
Workflowの環境を再構築する場合は,Workflowの環境をいったん削除し,再度環境の初期化を実行します。環境の初期化はGroupmax Object Serverを起動した状態で実行してください。また,Groupmax Object Serverのデータベースの常駐化を指定している場合は,この指定を解除しておいてください。
Workflowの環境を再構築する手順を次に示します。
- 登録済み定義情報のダウンロード
再構築後の環境で再利用できるように,ユーザ,ロール及びビジネスプロセスの定義情報を,Groupmax Workflow Definerを使用してクライアントにダウンロードしておきます。
ユーザ,ロールについては,サーバでユーザ定義情報出力ユティリティ及びロール定義情報出力ユティリティ(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)を使用して,定義情報をファイルに出力しておくこともできます。
- Workflowの環境の削除
環境削除ユティリティを使用して,Workflowの環境を削除します。
- Workflowの環境の初期化
- ユーザ定義ユティリティの実行
ユーザ定義ユティリティ(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)で-sオプションを指定して,Groupmax Address Server又はActive Directoryに登録されているユーザのユーザトレーを作成します。
- 定義情報の再登録
1.でダウンロードしたファイルを利用して,必要に応じて,ユーザ,ロール及びビジネスプロセスの定義情報を再登録します。この操作は,クライアントからGroupmax Workflow Definerを使用して実行します。
1.でユーザ定義情報出力ユティリティ及びロール定義情報出力ユティリティを使用して定義情報を出力した場合は,必要に応じてユーザ,ロールの定義情報を再登録します。この操作は,サーバでユーザ定義更新ユティリティ(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)及びロール定義更新ユティリティ(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)を使用して実行します。
(q) ドメイン間連携機能の定義ファイルの記述形式
ドメイン間連携の定義ファイルの記述形式を次に示します。
- 項目と項目の間は,「,」(コンマ)で区切ります。
- 文字列の先頭と末尾のスペースは無視されます。
- 1行を一つの情報として定義します。
- 1カラム目に「#」(シャープ)を記述した行をコメントとみなします。
(r) ドメイン間連携機能の定義ファイルの項目と内容
- メールサーバ定義ファイルの定義項目と内容
項目 | 内容 | パラメタ指定 |
---|
E-Mailアドレス | ドメイン間連携機能が使用するメールボックスのE-Mailアドレスを指定します(最大63バイト)。 | ○ |
E-Mailアカウント | E-Mailアドレスに対応する受信メールサーバのPOP3アカウントを指定します(最大8バイト)。 | ○ |
E-Mailパスワード | E-MailアカウントのPOP3パスワードを指定します(最大63バイト)。 | ○ |
SMTPサーバ名 | 送信メールサーバ名を指定します(最大255バイト)。 | ○ |
POP3サーバ名 | 受信メールサーバ名を指定します(最大255バイト)。 | ○ |
接続リトライ間隔 | メールサーバとの接続に失敗した場合,再接続するまでの間隔を分単位で,1から1440までの値を指定します。デフォルトは1分です。 | △ |
接続リトライ回数 | メールサーバとの接続に失敗した場合,再接続する回数を0から1000までの値で指定します。デフォルトは60回です。0を指定した場合,無限にリトライします。 | △ |
不当メール格納ディレクトリ | ビジネスプロセス連携用メール以外のメールを受信した場合のメールファイル格納ディレクトリを指定します(最大255バイト)。 | △ |
- (凡例)
- ○:必須の項目です。
- △:任意の項目です。
- 連携情報定義ファイルの定義項目と内容
項目 | 内容 | パラメタ指定 |
---|
窓口名 | 連携先を示す窓口名を指定します。ビジネスプロセス定義時にこの窓口を指定します(最大63バイト)。 | ○ |
E-Mailアドレス | 窓口名に対応するE-Mailアドレスを指定します(案件の宛先アドレス)(最大63バイト)。 | ○ |
契約ID | ドメイン間連携をするワークフローエンジン間で取り決めた契約IDを指定します(最大31バイト)。 | ○ |
ワークフローエンジン種別 | ワークフローエンジンの種別を指定します。Groupmax Workflow:GroupmaxGroupmax Workflow以外:OTHER | ○ |
ワークフローユーザID | 連携先ビジネスプロセスに案件を投入するためのユーザIDを指定します(最大8バイト)。 | △ |
ロール名 | 連携先ビジネスプロセスに案件を投入するときのロール名を指定します。連携先がGroupmaxの場合,この指定は無効になります(最大63バイト)。 | △ |
MIMEエンコード種別 | IF4メッセージのエンコード種別を指定します。省略した場合は,BASE64が指定されます。このバージョンでは,BASE64だけ指定できます。 | △ |
キャラクタコードセット | 案件の転送先のシステムに合わせてキャラクタコートセットを指定します。省略した場合は,SJISが指定されます。このバージョンではSJISだけ指定できます。 | △ |
送信メール制限サイズ | 1メール分の送信するメールサイズを制限します。送信できるメールの最大サイズをキロバイト単位で0~2000000の間で指定します。指定されたサイズを超過するメールは送信しません。0を指定した場合,送信するメールサイズを制限しません。省略した場合は,wfmcrcファイルのmail_send_limit_sizeバラメタの値が指定されます。 | △ |
- (凡例)
- ○:必須の項目です。
- △:任意の項目です。
(s) Workflowの組み込み
Windows NTクラスタでWorkflowを使用する場合は,現用系及び待機系それぞれのサーバのWindows NT組み込み先であるローカルディスク上に,同じドライブ名称,同じディレクトリ名称でGroupmax Workflow Serverを組み込んでください。また,マルチサーバ機能を使用するときはGroupmax Workflow Multi - Serverを,ドメイン間連携機能を利用するときはGroupmax Workflow Server - Connectionを同様に組み込んでください。
(t) Workflowでの環境設定
- 環境の設定
- Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Server for Active Directoryについては環境設定ユティリティを使用して環境を設定します。
- Windows NTクラスタでWorkflowを使用する場合は,環境設定ユティリティの次に示すオプションに共有ディスク上のディレクトリ名を設定します。
- [サーバ機能管理ファイルディレクトリ名]オプション
- [ユーザデータ格納ディレクトリ名]オプション
- [ドメイン間連携作業ディレクトリ名]オプション
- [ドメイン間連携メール格納ディレクトリ名]オプション
- [ドメイン間連携送受信ログ出力ディレクトリ名]オプション
- Groupmax Workflow Serverには,Groupmax Address Serverに登録された組織情報及びユーザ情報を格納するキャッシュがあります。また,ビジネスプロセス情報を読み込むためのメモリマップトファイルと呼ばれるファイルがあります。キャッシュ及びメモリマップトファイルは,サーバ機能管理ファイルディレクトリ下に作成されます。Windows NTクラスタでWorkflowを使用する場合は,キャッシュ及びメモリマップトファイルを現用系と待機系のサーバ間で共有するため,サーバ機能管理ファイルディレクトリを共有ディスク上に作成する必要があります。
- 設定手順を次に示します。
- 現用系サーバの環境設定ユティリティを起動する
- 「サーバ機能管理ファイルディレクトリ名」,「ユーザデータ格納ディレクトリ名」,「ドメイン間連携作業ディレクトリ名」,「ドメイン間連携メール格納ディレクトリ名」及び「ドメイン間連携送受信ログ出力ディレクトリ名」に共有ディスクのディレクトリ名を設定する
- 待機系サーバのディレクトリ構成を作成する
現用系サーバで任意に指定したディレクトリを待機系サーバにもあらかじめ作成しておいてください。また,環境設定ユティリティの各項目も現用系サーバと併せて設定してください。
- 環境の初期化
- 環境の設定が完了したら,環境を初期化します。Groupmax Object Serverを起動した状態で,初期設定ユティリティを使用してWorkflowの環境を初期化します。
- Windows NTクラスタでWorkflowを使用する場合は,初期設定ユティリティを起動して表示される[文書実体ディレクトリ],[ワークエリアディレクトリ],及び[ログ情報エリアディレクトリ]のそれぞれのテキストボックスに,共有ディスク上のディレクトリのパスを指定します。
- 設定手順を次に示します。
- 現用系サーバの初期設定ユティリティを起動する
- [文書実体ディレクトリ]テキストボックス,[ワークエリアディレクトリ]テキストボックス,及び[ログ情報エリアディレクトリ]テキストボックスに,共有ディスク上のパスを指定する
- [OK]ボタンを押す
- キャッシュパラメタファイルの作成
- 環境の初期化が完了したら,キャッシュパラメタファイルを作成します。
- キャッシュパラメタファイルは,現用系及び待機系の両方とも同じ内容で定義します。まず現用系で定義を作成し,その定義内容を待機系にコピーしてください。
- WFstatus.datファイルのコピー
- Workflowの初期設定を実行すると,%WFdir%¥SVadm¥WFstatus.datファイルが作成されます。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリ,「SVadm」はWorkflowサーバ管理ディレクトリを示します。
- このファイルを現用系のサーバから待機系のサーバの同じディレクトリ下にコピーしてください。
- 注意事項
- 環境削除ユティリティの実行について
Windows NTクラスタでWorkflowを使用している環境で環境削除ユティリティを実行した場合,現用系サーバ及び待機系サーバそれぞれの%WFdir%¥SVadm¥WFstatus.datファイルを必ず削除してから,初期設定ユティリティでWorkflowを初期化するようにしてください。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリ,「SVadm」はWorkflowサーバ管理ディレクトリを示します。
- Groupmax Mail Serverのサイトの自動起動の設定について
Groupmax Workflow Multi - Serverを利用する場合,現用系サーバ及び待機系サーバのGroupmax Mail Serverのサイトの自動起動の設定が必要です。サイトの自動起動の方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
(u) Windows NTクラスタアドミニストレータでの設定
- Windows NTクラスタアドミニストレータでグループとリソースの設定
- Windows NTクラスタアドミニストレータでグループとリソースを設定します。設定の順序を次に示します。
- グループの設定
- 物理ディスクリソースの設定
- IPアドレスリソースの設定
- ネットワーク名リソースの設定
- 依存関係の変更
- 汎用サービスリソース(Object Server)の設定
- 汎用サービスリソース(Address Server)の設定
- 汎用サービスリソース(WFserver Directory Function)の設定
- 汎用サービスリソース(WFserver Function)の設定
- 汎用サービスリソース(WFmanager Function)の設定
- 汎用サービスリソース(WFsend_dm Function)の設定※1
- 汎用サービスリソース(WFreceive_dm Function)の設定※1
- 汎用サービスリソース(WFserver Connection Function)の設定※2
- 注※1
- Groupmax Workflow Multi - Serverを使用するときに設定します。
- 注※2
- Groupmax Workflow Server - Connectionを使用するときに設定します。
- 注意事項
- リソース異常時の対処の設定
上記8~13で設定したWorkflowの各リソースに異常が発生した場合,現用系のマシンでリトライを行うか,又はすぐに待機系のマシンに処理を移すかを,リソースのプロパティで設定できます。
各Workflowのリソースの[プロパティ]-[詳細設定]で[グループに適用する]チェックボックスを選択後,すぐに待機系のマシンに処理を移したい場合は「しきい値」を0に設定します。
- リソースの連続異常終了の監視の設定
各Workflowリソースの連続異常終了を監視するかどうかを,グループのプロパティで設定できます。
Groupmaxグループの[プロパティ]-[フェールオーバ]を選択して,「しきい値」及び「期間」に適当な値を設定します。
(v) Windows NTクラスタでのGroupmaxサーバの起動又は停止
ここでは,Windows NTクラスタでのGroupmaxサーバの起動又は停止の方法について説明します。
- Groupmaxサーバの起動
- [クラスタ アドミニストレータ]の左のウィンドウ領域で,[リソース]フォルダをクリックする
- [クラスタ アドミニストレータ]の右のウィンドウ領域で,Groupmaxリソースをクリックする
- [ファイル]メニューの[オンラインにする]をクリックする
- Groupmaxサーバの停止
- [クラスタ アドミニストレータ]の左のウィンドウ領域で,[リソース]フォルダをクリックする
- [クラスタ アドミニストレータ]の右のウィンドウ領域で,Groupmaxリソースをクリックする
- [ファイル]メニューの[オフラインにする]をクリックする
(w) 環境設定ユティリティ
環境設定ユティリティは,Workflowが動作する環境を設定するユティリティです。
ドメイン間連携機能やGroupmax Address - Assist連携機能を使用する場合にも,このユティリティで設定を実行します。
なお,ここで設定した値はGroupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Server for Active Directory起動時に有効となるため,これらの起動中に設定を変更した場合は,再起動する必要があります。
なお,Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,[環境設定ユティリティ]ダイアログボックスは表示されません。直接,[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスが表示されます。
- 実行できるユーザ
- Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)
Workflowが動作する環境を設定できます。
- 起動方法
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[環境設定]アイコンを開く
- [Workflow 管理ツール]ウィンドウの[ユティリティ]-[環境設定...]コマンドを選択する
起動後,次のダイアログボックス画面が開きます。
Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,[環境設定ユティリティ]ダイアログボックスは表示されないで,[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスが表示されます。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k010s.gif)
- Server環境設定
- Groupmax Workflow Serverが動作する環境を設定する場合に選択します。
- Multi - Server環境設定,Server - Connection環境設定,及びAddress - Assist連携 環境設定と同時に設定できます。
- Multi - Server環境設定
- Groupmax Workflow Multi - Serverを組み込むと活性化します。
- Groupmax Workflow Multi - Serverが動作する環境を設定する場合に選択します。
- Server - Connection環境設定
- Groupmax Workflow Server - Connectionを組み込むと活性化します。
- Groupmax Workflow Server - Connectionが動作する環境を設定する場合に選択します。
- ドメイン間連携を使用する場合に設定が必要です。
- Address - Assist連携 環境設定
- Groupmax Address - Assist連携機能を使用する場合に選択します。
- [設定...]ボタン
- Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Multi - Server,Groupmax Workflow Server - Connection,及びGroupmax Address - Assist連携の環境を設定します。
- このボタンをクリックすると,[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスが表示されます。
- [キャンセル]又は[閉じる]ボタン
- ダイアログボックスを閉じます。
- 1回でも[設定...]ボタンをクリックすると,[キャンセル]から[閉じる]に表示が変わります。
- [オプション...]ボタン
- このボタンは使用しません。
- [ヘルプ]ボタン
- ヘルプ画面が表示されます。
- 関連項目
- [Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックス
(x) サーバのIPアドレスの登録
HOSTSファイル又はDNS(Domain Name System)のデータベースに,サーバ(自サーバ及びWorkflow管理サーバ)のIPアドレスを設定します。HOSTSファイルは,Windows NTシステムディレクトリ下の次に示すパスにあります。
SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥HOSTS
サーバのIPアドレスを次の形式で,HOSTSファイルに追加してください。
DNSデータベースへの登録方法については,Windows NTのマニュアルを参照してください。
- 形式
- サーバのIPアドレス サーバのホスト名 サーバのホスト名の別名
- オペランド
- サーバのIPアドレス
サーバのIPアドレスを記述します。
- サーバのホスト名
サーバのホスト名を,英数字,ハイフン又はピリオドからなる文字列で記述します。Workflowを使用する場合は,ホスト名を64バイト以内で記述する必要があります。
- サーバのホスト名の別名
サーバのホスト名の別名を記述します。別名は,省略してもかまいません。
(y) サービス名の登録
SERVICESファイルに,サービス名を設定します。SERVICESファイルは,Windows NTシステムディレクトリ下の次に示すパスにあります。
SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥SERVICES
Workflowで使用するサービス名の定義を,次の形式でSERVICESファイルに追加してください。
- 形式
- サービス名 ポート番号/プロトコル名
- オペランド
- サービス名
Workflowのサービス名は,「workflow」と記述します。
- ポート番号
Workflowのポート番号は,「40076」と記述します。
- プロトコル名
「tcp」と記述します。
- 記述例
workflow 40076/tcp
(z) 初期設定ユティリティ
初期設定ユティリティは,ワークフローデータベース及び必要なディレクトリを初期化できます。また,ワークフローデータベースを,06-00のバージョンのWorkflowで使用できるように移行できます。
初期化する場合の操作については,環境の初期化方法を参照してください。
ワークフローデータベースの移行については,ワークフローデータベースの移行を参照してください。
- 実行できるユーザ
- Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)
ワークフローデータベース及び必要なディレクトリを初期化することができます。又は,ワークフローデータベースを現在のバージョンで使用できるように移行できます。
- 起動方法
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[初期設定]アイコンを開く
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[ユティリティ]-[初期設定...]コマンドを選択する
- 起動後,次のダイアログボックス画面が開きます。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k150s.gif)
- 動作環境の初期化
- ワークフローデータベース及び必要なディレクトリを初期化する場合に選択します。
- データベースの移行
- ワークフローデータベースを,06-00のバージョンのWorkflowで使用できるように移行できます。
- [設定]又は[OK]ボタン
- [動作環境の初期化]オプションボタンを選択すると,[設定]ボタンが表示されます。[設定]ボタンをクリックすると,[動作環境の初期化]ダイアログボックスが表示されます。
- [データベースの移行]オプションボタンを選択すると,[OK]ボタンが表示されます。[OK]ボタンをクリックすると,[データベースの移行を行いますか?]というメッセージダイアログボックスが表示されます。[はい]ボタンをクリックすると,移行を開始します。
- [キャンセル]ボタン
- ダイアログボックスを閉じます。
- [ヘルプ]ボタン
- ヘルプ画面が表示されます。
- 関連項目
- 動作環境の初期化ダイアログボックス
(aa) ユーザ定義情報出力ユティリティ(WFexpusr)
ユーザ定義情報出力ユティリティは,Workflowのユーザ定義情報をユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusrコマンド)で使用するユーザ定義更新情報入力ファイルの形式で出力します。ユーザ定義情報を更新する場合,あらかじめこのユティリティを実行してファイルを出力しておけば,そのファイルの内容を更新する情報に変更するだけでユーザ定義更新情報入力ファイルとして使用できるので便利です。
ユーザ定義情報出力ユティリティの操作
(ab) ロール定義情報出力ユティリティ(WFexprl)
ロール定義情報出力ユティリティは,Workflowのロール定義情報を,ロール定義更新ユティリティ(WFdefrlコマンド)で使用するロール定義更新情報入力ファイルの形式で出力します。ロール定義情報を更新する場合,あらかじめこのユティリティを実行してファイルを出力しておけば,そのファイルの内容を更新する情報に変更するだけでロール定義更新情報入力ファイルとして使用できます。
また,ユーザ定義情報出力ユティリティのユーザ定義情報出力ファイル及びGroupmax Address Exportユティリティ(gmaxexpコマンド)の出力ファイルとともに,このユティリティのロール定義情報出力ファイルを保管して,ユーザ定義及びロール定義のバックアップファイルとして利用することもできます。
ロール定義情報出力ユティリティの操作
(ac) ロール定義情報出力ユティリティ(WFexprl)
ロール定義情報出力ユティリティは,Workflowのロール定義情報を,ロール定義更新ユティリティ(WFdefrlコマンド)で使用するロール定義更新情報入力ファイルの形式で出力します。ロール定義情報を更新する場合,あらかじめこのユティリティを実行してファイルを出力しておけば,そのファイルの内容を更新する情報に変更するだけでロール定義更新情報入力ファイルとして使用できます。
また,ユーザ定義情報出力ユティリティのユーザ定義情報出力ファイル及びLDIFDEツールの出力ファイルとともに,このユティリティのロール定義情報出力ファイルを保管して,ユーザ定義及びロール定義のバックアップファイルとして利用することもできます。
ロール定義情報出力ユティリティの操作
(ad) 環境削除ユティリティ(WFdeldb)
環境削除ユティリティは,Workflowの環境を削除するユティリティです。環境削除ユティリティを使用すると,初期化に失敗したWorkflow環境だけを削除できるため,共存しているプログラムを再度初期化することなく,Workflow環境を再構築できます。
環境削除ユティリティの操作
環境の再構築
(ae) ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)
ユーザ定義ユティリティは,Groupmax Address Serverと連携して,ワークフローデータベースのユーザ情報を更新するユティリティです。
ユーザ定義ユティリティの操作
(af) ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)
ユーザ定義ユティリティは,Active Directory上のワークフローユーザの情報を基に,ワークフローキャッシュを構築し,Active Directoryとワークフローデータベースとの間のユーザ情報の整合性を確保するユティリティです。Active Directoryとワークフローデータベースとの間でユーザ情報にずれがある場合に,ワークフローデータベースのユーザ情報を更新することで整合性を確保します。ただし,Active Directoryのユーザ情報がワークフローユーザ登録の規則に違反している場合はワークフローデータベースには反映しません。
なお,次の条件を満たしたものがActive Directory上のワークフローユーザとみなされます。
- 対象ドメイン定義ファイルで指定したドメインに所属するユーザである
- ワークフローユーザID (hitachiWFUserID)属性が設定されている
- Workflowサーバ名(hitachiWFServerNameList)属性に自サーバが含まれる
- ユーザプリンシパル名(userPrincipalName)属性が設定されている
整合性の確保によってユーザトレーが新規に作成される場合,属性のデフォルトを次に示します。
属性 | 値 |
---|
ユーザ権限 | 一般ユーザ |
案件受付状態 | 受付可能 |
ユーザヒストリ取得数 | 50※1 |
コメント | NULL |
ユーザ属性1 | NULL |
ユーザ属性2 | NULL |
GUID | Active Directory上のGUID※2 |
- 注※1
- 環境設定ユティリティによって,0~1023までの範囲で変更できます。
- 注※2
- GUID:Global Unique ID
ユーザ定義ユティリティの操作
(ag) ユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusr)
ユーザ定義更新ユティリティは,ユーザに関する情報をファイルから一括して更新します。
このユティリティで更新できるユーザ情報は大きく分けて次の六つです。
- 案件受付状態
- ユーザヒストリの取得最大値
- ユーザに関するコメント
- ユーザ属性1
- ユーザ属性2
- 他の定義(権限管理,組織,業務ロール,ビジネスプロセス管理者,ロール定義管理者,代行配布ユーザ及び代行者)への関連
ユーザ定義更新ユティリティの操作
(ah) ロール定義更新ユティリティ(WFdefrl)
ロール定義更新ユティリティは,サーバ上で,ロールについての情報をファイルから一括して更新します。
このユティリティで更新できるロール情報を次に示します。
- 業務ロール,組織ロール,最上位組織ロール,及び階層化ロールの作成及び削除
- ロールに対するロール定義者の追加及び削除
- ロールに対するロール配布管理者の追加及び削除
- ロールに対するロール配布先サーバの追加及び削除
- 業務ロールに対するユーザの追加及び削除
- 階層化ロールに対するロールの追加及び削除
- ロールに対する自動配布キーの追加及び削除
- 業務ロールのユーザに対する自動配布キーの追加及び削除
- 階層化ロールのロールに対する自動配布キーの追加及び削除
- ロールに対するロール登録サーバの設定
- 組織ロールの組織IDの変更
ロール定義更新ユティリティの操作
(ai) サーバ機能管理ファイルディレクトリ名
ディレクトリは設定する前にあらかじめ作成しておく必要があります。
ドライブ名を含めて,1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストールディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
- 注※
- 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
(aj) ユーザデータ格納ディレクトリ名
ディレクトリは設定する前にあらかじめ作成しておく必要があります。
ドライブ名を含めて,1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストールディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
- 注※
- 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
(ak) [文書実体ディレクトリ]テキストボックス
ディレクトリは設定する前にあらかじめ作成しておく必要があります。
1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストールディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
- 注※
- 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
(al) [ワークエリアディレクトリ]テキストボックス
ディレクトリは設定する前にあらかじめ作成しておく必要があります。
1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストールディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
- 注※
- 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
(am) [ログ情報エリアディレクトリ]テキストボックス
ディレクトリは設定する前にあらかじめ作成しておく必要があります。
1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストールディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
- 注※
- 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
(an) グループの設定
- Windows NTクラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「グループ」をクリックする
- 「名前」及び「説明」を入力する
「名前」:任意(例:Groupmax)
「説明」:任意(例:Groupmaxグループ)
グループ名称と詳細説明が設定されます。
- 優先所有者を定義する
優先所有者を定義します。
ノードAを現用系のサーバ,ノードBを待機系のサーバとしている場合は,ノードAを優先的に所有者にします。
(ao) 物理ディスクリソースの設定
- 物理ディスクリソースを作成する
既に作成している場合は,最初に設定したグループに移動してください。
作成していない場合は,Windows NTクラスタアドミニストレータから作成後,最初に設定したグループに移動してください。
(ap) IPアドレスリソースの設定
- Windows NTクラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を入力します。
「名前」:任意(例:Groupmax_IP)
「説明」:任意(例:Groupmax用IPアドレス)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「IPアドレス」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録しますが,ここでは,依存関係が必要なリソースはないため,そのまま次に進みます。
- [TCP/IPアドレスパラメタ]画面で,以下の設定をする
- 「使用するネットワーク」でIPアドレスをバインドしたいネットワークを選択します。
インストール時に設定した名称がプルダウンメニューとして表示されるので,メニューから選択します。
- 「アドレス」で使用したいIPアドレスを設定します。
- 「サブネットマスク」でサブネットマスクを設定します。
(aq) ネットワーク名リソースの設定
- Windows NTクラスタアドミニストレータの[ファイル]メニューから[新規作成]をクリックする
- [リソース]をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を入力します。
「名前」:任意(例:Groupmax_Network)
「説明」:任意(例:Groupmax用ネットワーク)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「ネットワーク名」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面で,以下の設定をする
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録します。ここでは,「IPアドレスリソースの設定」で作成したIPアドレスリソースを設定して,次に進みます。
- [ネットワーク名パラメタ]画面で,以下の設定をする
- クライアントから接続する名前を入力します。
「名前」:任意(例:Groupmax_Network)
(ar) 依存関係の変更
Workflowは,「IPアドレス」リソースと「共有ディスク」リソースとの依存関係を必要とします。そのため,「IPアドレス」リソースと「共有ディスク」リソースの依存関係を変更します。
- 最初に設定したグループをクリックして,[プロパティ]-[依存関係の変更]を選択する
- [依存関係変更]ダイアログボックスの「IPアドレス」及び「共有ディスク」を「利用できるリソース」から「リソースの依存関係」へ移動する
(as) 汎用サービスリソース(Object Server)の設定
- Windows NTクラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- Groupmax Object Serverのリソースを設定する
設定方法の詳細については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
(at) 汎用サービスリソース(Address Server)の設定
- Windows NTクラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- Groupmax Address Serverのリソースを設定する
設定方法の詳細については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
(au) 汎用サービスリソース(WFserver Directory Function)の設定
- Windows NTクラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を入力します。
「名前」:任意(例:WFdictsvリソース)
「説明」:任意(例:Workflow Directory Service)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「汎用サービス」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面で,以下の設定をする
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録します。ここでは,以下の汎用サービスリソースを設定して,次に進みます。
- [汎用サービスパラメタ]画面で,「サービス名」を以下のように設定する
「サービス名」:GroupmaxGWGdirectory
- [レジストリの複製]画面で,WFserver Directory Functionサービスの「ルートレジストリキー」を以下のように設定する
SOFTWARE¥HITACHI¥FlowmateManager
SOFTWARE¥HITACHI¥Groupmax
(av) 汎用サービスリソース(WFserver Function)の設定
- Windows NTクラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を以下のように入力します。
「名前」:任意(例:WFserverリソース)
「説明」:任意(例:Workflow Server)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「汎用サービス」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面で,以下の設定をする
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録します。ここでは,以下の汎用サービスリソースを設定して,次に進みます。
- Groupmax Object Server
- WFserver Directory Function
- [汎用サービスパラメタ]画面で,「サービス名」を以下のように設定する
「サービス名」:GroupmaxGWGserver
- [レジストリの複製]画面で,WFserver Functionサービスの「ルートレジストリキー」を以下のように設定する
SOFTWARE¥HITACHI¥FlowmateManager
SOFTWARE¥HITACHI¥Groupmax
(aw) 汎用サービスリソース(WFmanager Function)の設定
- Windows NTクラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を以下のように入力します。
「名前」:任意(例:WFmanagerリソース)
「説明」:任意(例:Workflow Manager)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「汎用サービス」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面で,以下の設定をする
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録します。ここでは,以下の汎用サービスリソースを設定して,次に進みます。
- Groupmax Object Server
- WFserver Directory Function
- WFserver Function
- [汎用サービスパラメタ]画面で,「サービス名」を以下のように設定する
「サービス名」:GroupmaxGWGmanager
- [レジストリの複製]画面で,WFmanager Functionサービスの「ルートレジストリキー」を以下のように設定する
SOFTWARE¥HITACHI¥FlowmateManager
SOFTWARE¥HITACHI¥Groupmax
(ax) 汎用サービスリソース(WFsend_dm Function)の設定
この汎用サービスリソースは,Groupmax Workflow Multi - Serverを使用するときだけ設定します。
- Windows NTクラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を以下のように入力します。
「名前」:任意(例:WFsend_dmリソース)
「説明」:任意(例:Workflow MultiServer send_dm)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「汎用サービス」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面で,以下の設定をする
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録します。ここでは,以下の汎用サービスリソースを設定して,次に進みます。
- Groupmax Object Server
- Groupmax Address Server
- WFserver Directory Function
- WFserver Function
- [汎用サービスパラメタ]画面で,「サービス名」を以下のように設定する
「サービス名」:GroupmaxGWHsenddm
- [レジストリの複製]画面で,WFsend_dm Functionサービスの「ルートレジストリキー」を以下のように設定する
SOFTWARE¥HITACHI¥FlowmateMultiServer
(ay) 汎用サービスリソース(WFreceive_dm Function)の設定
この汎用サービスリソースは,Groupmax Workflow Multi - Serverを使用するときにだけ設定します。
- Windows NTクラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を以下のように入力します。
「名前」:任意(例:WFreceive_dmリソース)
「説明」:任意(例:Workflow MultiServer receive_dm)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「汎用サービス」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面で,以下の設定をする
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録します。ここでは,以下の汎用サービスリソースを設定して,次に進みます。
- Groupmax Object Server
- Groupmax Address Server
- WFserver Directory Function
- WFserver Function
- [汎用サービスパラメタ]画面で,「サービス名」を以下のように設定する
「サービス名」:GroupmaxGWHrcvdm
- [レジストリの複製]画面で,WFreceive_dm Functionサービスの「ルートレジストリキー」を以下のように設定する
SOFTWARE¥HITACHI¥FlowmateMultiServer
(az) 汎用サービスリソース(WFserver Connection Function)の設定
この汎用サービスリソースは,ドメイン間連携機能を使用するときにだけ設定します。
- Windows NTクラスタアドミニストレータの[ファイル]メニューから[新規作成]をクリックする
- [リソース]をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を以下のように入力します。
「名前」:任意(例:WFserver Connectionリソース)
「説明」:任意(例:Workflow Server Connection)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「汎用サービス」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面で,以下の設定をする
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録します。ここでは,以下の汎用サービスリソースを設定して,次に進みます。
- Groupmax Object Server
- WFserver Directory Function
- WFserver Function
- [汎用サービスパラメタ]画面で,「サービス名」を以下のように設定する
「サービス名」:GroupmaxGWGconnection
- [レジストリの複製]画面で,WFserver Connection Functionサービスの「ルートレジストリキー」を以下のように設定する
SOFTWARE¥HITACHI¥FlowmateServerConnection
SOFTWARE¥HITACHI¥Groupmax
(ba) Workflow管理ツール
Workflow管理ツールは,Groupmax Workflow Server及びGroupmax Workflow Multi - Serverの各ユティリティを実行するツールです。実行できるユティリティは,[Workflow管理ツール]ウィンドウでアイコンとして表示されます。
- 実行できるユーザ
- Administratorsグループ
[Workflow 管理ツール]ウィンドウを表示できます。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k020s.gif)
- メニューの構成
[ヘルプ]メニュー コマンド | 機能 |
---|
[目次] | ヘルプウィンドウを開き,ヘルプ項目の一覧を表示します。 |
[キーワードで検索] | このコマンドは使用できません。 |
[ヘルプの使い方] | ヘルプウィンドウを開き,ヘルプの使い方の説明を表示します。 |
[バージョン情報...] | [バージョン情報]ダイアログボックスを表示します。 |
(bb) Groupmax Workflow環境設定ダイアログボックス
この画面は,[環境設定ユティリティ]ダイアログボックスで[設定...]ボタンをクリックすると表示されます。
[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスは,既に設定された情報の表示,及び設定情報の変更をします。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k030s.gif)
- 項目名
- 環境情報の項目名を表示します。
- 設定値を変更したい項目をクリックしてください。
- クリック後に,[変更...]ボタンをクリックすると,[値設定]ダイアログボックスが表示されます。
- 又は,変更したい項目をダブルクリックしてください(値はダブルクリックしても変更できません)。
- 値
- 項目名に対する値を表示します。
- [OK]ボタン
- ダイアログボックスを終了します。このボタンをクリックすると,Workflowの環境情報が更新されます。
- [変更...]ボタン
- 変更したい項目をクリックした後,このボタンをクリックすると,[値設定]ダイアログボックスが表示されます。
- [キャンセル]ボタン
- ダイアログボックスを閉じます。
- [ヘルプ]ボタン
- ヘルプ画面が表示されます。
- 関連項目
- [値設定]ダイアログボックス
- 表示項目
- 環境設定ダイアログボックスの項目一覧
(bc) パスワード設定ユティリティ
パスワード設定ユティリティは,バージョンが03-10以前のGroupmax Workflow Clientが動作するクライアントを使用する場合に,ユーザID「system」のパスワードを設定又は変更するためのユティリティです。
パスワードを削除する場合は,テキストエディタなどでユーザ登録ファイル(%WFdir%¥etc¥passwd)を編集し,デフォルトの設定(「system::0::::」)に戻してください。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
パスワード設定ユティリティを実行する場合は,サーバ機能を起動する必要はありません。
- 実行できるユーザ
- Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)
ユーザID「system」のパスワードを設定又は変更できます。
- 起動方法
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[パスワード設定]アイコンを開く
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[ユティリティ]-[パスワード設定...]コマンドを選択する
起動後,次のダイアログボックス画面が開きます。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k140s.gif)
- ユーザ名
- 「system」を設定します。
- パスワード
- 設定又は変更したいパスワードを入力します。
- 入力されたパスワードは,「*(アスタリスク)」で表示します。
- [ユーザ名]テキストボックス及びこのテキストボックスに入力してから,[設定]ボタンをクリックします。
- パスワードは,6から8バイトまでの文字列を,半角英数字又は特殊文字で設定します。
- 再パスワード
- 設定したパスワードの確認のため,再度,同じパスワードを入力します。
- パスワードを確認するメッセージダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックした後,このテキストボックスに,もう一度同じパスワードを入力します。
- 入力されたパスワードは,「*(アスタリスク)」で表示されます。
- パスワードは,6から8バイトまでの文字列を,半角英数字又は特殊文字で設定します。
- [設定]ボタン
- ユーザ登録ファイルに,暗号化したパスワードを登録します。
- [閉じる]ボタン
- ダイアログボックスを閉じます。
- [キャンセル]ボタン
- ダイアログボックスを閉じます。
- [ヘルプ]ボタン
- ヘルプ画面が表示されます。
(bd) ファイル整合性チェックユティリティ
ファイル整合性チェックユティリティは,文書実体ファイルとワークフローデータベースとの整合性をチェックし,無効なファイルを削除するためのユティリティです。文書やメモの作成中に,Workflow又はGroupmax Object Serverが異常終了すると無効なファイルが残る可能性があります。できるだけ,このユティリティを使用して,無効なファイルを削除してください。
このユティリティを使用する場合は,Groupmax Object Serverとサーバ機能を起動しておいてください。マネージャ機能,メッセージ送信機能及びメッセージ受信機能が動作している場合や,クライアントからサーバ機能にログインしている場合は使用できません。
- 実行できるユーザ
- Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)
無効なファイルを削除できます。
- 起動方法
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[ファイル整合性チェック]アイコンを開く
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[ユティリティ]-[ファイル整合性チェック...]コマンドを選択する
- 起動後,次のダイアログボックス画面が開きます。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k160s.gif)
- [はい]ボタン
- 無効ファイルの削除処理を開始します。
- [いいえ]ボタン
- 無効なファイルを削除しないで,ファイル整合性チェックユティリティを終了します。
- 関連項目
- ファイル整合性チェックユティリティの操作(コマンドライン)
(be) 稼働状況解析ユティリティ
稼働状況解析ユティリティは,ワークフローログを基に,業務の稼働状況を解析するためのユティリティです。
ビジネスプロセス定義情報抽出機能を使用する場合は,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。また,この機能を実行している間は,ビジネスプロセス定義を登録・削除しないでください。抽出する情報が不正になる場合があります。機能の実行時には,ビジネスプロセス定義情報ファイルが存在していても上書きします。以前の情報は,別のファイルに保管しておいてください。
また,このユティリティを使用する場合は,環境設定ユティリティの[ワークフローログレベル]を設定する必要があります。
02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義については,ワークフローログ出力ユティリティが使用できるため,稼働状況解析ユティリティを使用する必要はありません。
- 実行できるユーザ
- Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)
業務の稼働状況を解析できます。
- 起動方法
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[稼働状況解析]アイコンを開く
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[ユティリティ]-[稼働状況解析...]コマンドを選択する
- 起動後,次のダイアログボックス画面が開きます。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k040s.gif)
- 解析種別
- 使用する機能を選択してください。
- ビジネスプロセス定義抽出
- ログ編集及び稼働実績集計に必要な,ビジネスプロセス定義情報ファイルを作成します。
- ログ編集
- 一つのビジネスプロセス定義について,必要なレコード種別を選択して,ワークフローログを編集します。
- 稼働実績集計
- 案件の平均滞留時間,ワークの平均処理時間などの情報を集計します。
- ビジネスプロセス定義情報ファイル名称
- ビジネスプロセス定義情報抽出機能を実行する場合,作成するファイルのパス名を設定します。ファイルを格納するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループに,フルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
- ログ編集又は稼働実績集計機能を実行する場合,参照するファイルのパス名を設定します。このファイルは,ビジネスプロセス定義情報抽出機能で作成したファイルを設定してください。このファイル及びファイルを格納するディレクトリは,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
- [参照...]ボタンでファイルを選択すると,パス名をテキストボックスに表示します。
- ドライブ名を含めて,2バイトから250バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
1バイトの文字
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- アンロードジャーナルファイル名称
- ワークフローログを取得した,ユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルのパス名を設定します。ログ編集及び稼働実績集計機能を実行する場合は,必ず設定してください。設定できるファイル数は1個から10個までです。
- ユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルのパス名をテキストボックスに入力し,[追加]ボタンをクリックすると,パス名を追加します。これらのファイルは,Administratorsグループに,フルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
- リストボックスのパス名をクリックし,テキストボックスに表示してから,[削除]ボタンをクリックすると,リストボックスから削除します。
- [参照...]ボタンでファイルを選択すると,パス名をテキストボックスに表示します。
- ドライブ名を含めて,2バイトから250バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
1バイトの文字
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- 編集対象ビジネスプロセス名
- ログを編集するビジネスプロセス名を設定します。ログ編集機能では,必ず設定してください。
- 1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
- 編集対象ビジネスプロセス定義バージョン
- ログを編集するビジネスプロセス定義のバージョンを設定します。ログ編集機能では,必ず設定してください。
- 1バイトから10バイトまでの文字列で設定します。設定できるバージョン番号は,1から4294967295までです。
- [OK]ボタン
- [解析種別]グループボックスで選択した機能を実行します。
- [オプション...]ボタン
- ログ編集又は稼働実績集計に関するオプションを設定します。[解析種別]グループボックスで,[ログ編集]又は[稼働実績集計]オプションボタンを選択してから,[オプション]ボタンをクリックしてください。オプションを設定するダイアログボックスが,表示されます。オプションの設定については,[オプション(ログ編集)]ダイアログボックス又は[オプション(稼働実績集計)]ダイアログボックスの説明を参照してください。
- [キャンセル]ボタン
- ダイアログボックスを閉じます。
- [参照...]ボタン
- ビジネスプロセス定義情報ファイル又はユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルのパス名を参照します。[参照...]ボタンをクリックすると,[参照]ダイアログボックスが表示されます。
- [参照]ダイアログボックスで選択したパス名は,[ビジネスプロセス定義情報ファイル名称]テキストボックス,又は[アンロードジャーナルファイル名称]テキストボックスのテキストボックスに表示されます。
- [追加]ボタン
- [アンロードジャーナルファイル名称]テキストボックスのテキストボックスに入力したユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルを,リストボックスに追加します。
- [削除]ボタン
- [アンロードジャーナルファイル名称]テキストボックスのテキストボックスに入力したユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルを,リストボックスから削除します。
- [参照...]ボタン
- アンロードジャーナルファイルのパス名を参照します。[参照...]ボタンをクリックすると,[参照...]ダイアログボックスが,表示されます。
- [参照...]ダイアログボックスで選択したパス名は,[アンロードジャーナルファイル名称]ボックスのテキストボックスに表示されます。
- [ヘルプ]ボタン
- ヘルプ画面が表示されます。
- ビジネスプロセス定義抽出の手順
- [ビジネスプロセス定義抽出]を選択する
- [ビジネスプロセス定義情報ファイル名称]を入力する
ファイルを格納するディレクトリは,あらかじめ作成しておく
- [OK]ボタンをクリックする
- ログ編集の手順
- [ログ編集]を選択する
- [オプション...]ボタンをクリックして,編集するログのログメッセージ種別を指定する
- [ビジネスプロセス定義情報ファイル名称]を入力する
- [アンロードジャーナルファイル名称]を入力する
- [編集対象ビジネスプロセス名]を入力する
- [編集対象ビジネスプロセス定義バージョン]を入力する
- [OK]ボタンをクリックする
- 編集結果は,runtime.lgのファイル名で,稼働状況解析ユティリティ作業ディレクトリ下に出力される
- 2.~6.は,前回実行したときの情報が表示されるので,必要なら,設定・変更する
- 稼働実績集計の手順
- [稼働実績集計]を選択する
- [オプション...]ボタンをクリックして,集計期間,集計日時,集計する情報を指定する
- [ビジネスプロセス定義情報ファイル名称]を入力する
- [アンロードジャーナルファイル名称]を入力する
- [OK]ボタンをクリックする
- 編集結果は,result.us (ユーザ実績),result.bp (ビジネスプロセス稼働実績)のファイル名で,稼働状況解析ユティリティ作業ディレクトリ下に出力される
- 2.~4.は,前回実行したときの情報が表示されるので,必要なら,設定・変更する
- 関連項目
- [オプション(ログ編集)]ダイアログボックス
- [オプション(稼働実績集計)]ダイアログボックス
- 稼働状況解析ユティリティの操作(WFanbp)
- 稼働状況解析ユティリティの操作(WFanlog)
- 稼働状況解析ユティリティの操作(WFanrslt)
(bf) ワーク削除ユティリティ
ワーク削除ユティリティは,ワークを削除するためのユティリティです。シンクノードに到達して終了したワークと,キャンセルされたワークのうち,保存日数を経過したワークをワークフローデータベースから削除します。
ワーク削除ユティリティを実行すると,ワークの案件(ケース,文書及びメモ)と同時に,削除したワークの履歴情報も削除されます。履歴情報を保存する場合は,ワーク削除ユティリティを実行する前にワークフローログ出力ユティリティを使用して履歴情報を取得してください。
ワーク削除ユティリティの操作については,終了ワークの削除を参照してください。
- 実行できるユーザ
- Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)
終了したワークを削除できます。
- 起動方法
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[ワーク削除]アイコンを開く
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[ユティリティ]-[ワーク削除...]コマンドを選択する
- 起動後,次のダイアログボックス画面が開きます。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k050s.gif)
- 日付種別
- 終了又はキャンセルしたワークの中で削除するワークを,終了してからの日数で設定します。
- 保存日数が経過したワークを削除する
- 保存日数が経過したワークを削除します。保存日数は,ビジネスプロセス定義又は環境設定ユティリティの[ワーク保存期間]で設定した日数です。
- 終了したワークを削除する
- 終了又はキャンセルしたワークを削除します。
- 終了後指定日数が経過したワークを削除する
- 終了又はキャンセル後,[指定日数]テキストボックスで設定した日数が経過したワークを削除します。
- 指定日数
- 終了又はキャンセルしたワークの中で,設定した日数が経過したワークを削除します。日単位で,0から1000までの整数値を設定します。0を設定した場合は,その時点で終了又はキャンセルされているワークを削除します。
- 省略した場合は,ビジネスプロセスで定義した値,又は環境設定ユティリティのワーク保存期間で指定した値が有効になります(ビジネスプロセス定義で指定した値が優先されます)。
- 削除対象絞り込み情報
- [日付種別]グループボックスで選択した条件に対応するワークの中で,削除するワークを更に絞り込みたいときに設定します。
- ビジネスプロセス定義名,及びビジネスプロセス定義のバージョンを設定できます。[ビジネスプロセス定義バージョン]テキストボックスに設定する場合は,[ビジネスプロセス名]テキストボックスも設定してください。
- ビジネスプロセス名
- 削除するワークが属するビジネスプロセス名を設定します。1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
- ビジネスプロセス定義バージョン
- [ビジネスプロセス名]テキストボックスで設定したビジネスプロセス定義のバージョンを設定します。1バイトから10バイトまでの文字列で設定します。設定できるバージョン番号は,1から4294967295までです。
- 設定しない場合は,[ビジネスプロセス名]テキストボックスで設定したビジネスプロセス定義の,すべてのバージョンから生成されたワークが削除されます。
- ジャーナルを取得しない
- データベースにGroupmax High-end Object Serverを使用しているときだけに有効なチェックボックスです。システムジャーナルを取得しないで,ワーク削除を実行します。
- システムジャーナルを取得しないと,異常終了時にはデータベースのバックアップだけを使用して元の状態に戻さなければなりません。システムジャーナルを取得しない場合は,あらかじめデータベースのバックアップを取得してから,ワークを削除してください。
- また,このチェックボックスを設定してワークを削除する場合は,Groupmax High-end Object Serverをユティリティ実行モードで起動した後,ワークの削除を実行してください。既に他のプログラムがGroupmax High-end Object Serverに接続していると,ワーク削除処理は異常終了するので注意が必要です。
- データベースにGroupmax Object Serverを使用している場合でもこのチェックボックスは不活性になりませんが,無効なオプションです。Groupmax Object Serverを使用している場合は,このオプションを指定しないでください。
- [OK]ボタン
- [日付種別]グループボックスと[削除対象絞り込み情報]グループボックスで選択した両方の条件に合うワークを削除します。
- [キャンセル]ボタン
- ダイアログボックスを閉じます。
- [ヘルプ]ボタン
- ヘルプ画面が表示されます。
- 関連項目
- ワーク削除ユティリティの操作(コマンドライン)
(bg) 転送データ一覧取得ユティリティ
転送データ一覧取得ユティリティは,マルチサーバ機能の受信結果が未確認の連携データを一覧出力するユティリティです。
このユティリティを使用する時は,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。
- 実行できるユーザ
- Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)
ワークフローマルチサーバの受信結果が未確認の連携データを一覧出力できます。
- 起動方法
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[転送データ一覧取得]アイコンを開く
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[ユティリティ]-[転送データ一覧取得...]コマンドを選択する
- 起動後,次のダイアログボックス画面が開きます。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k060s.gif)
- ワークID
- 受信結果が未確認の連携データのうち,ワークIDが一致するものだけの一覧を出力したい場合に設定します。
- ワークIDを設定しない場合は,未確認のすべての連携データの一覧を出力します。
- 1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
- 転送データ一覧ファイル名称
- 受信結果が未確認の連携データを一覧出力する,ファイルのパス名を設定します。
- 転送データ一覧ファイル名称を設定しない場合は,環境設定ユティリティで[転送データ一覧ファイル名]に設定したファイルに出力します。環境設定ユティリティでパス名を設定しない場合,初期設定ユティリティで設定したログ情報エリアのディレクトリ下に,showcqのファイル名で出力します。
- 転送データ一覧ファイルを作成するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
- ドライブ名を含めて,2バイトから250バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
1バイトの文字
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- 表示転送データ種別
- ファイルに出力する連携データを一定の条件で絞り込む場合に設定します。
- 転送確認待ちデータ
- 受信結果が未確認の連携データのうち,転送中の連携データを出力します。
- 転送エラーデータ
- 受信結果が未確認の連携データのうち,転送時エラーとなった連携データを出力します。
- [OK]ボタン
- 指定された転送データ一覧ファイルに,受信結果が未確認の連携データを出力します。
- [キャンセル]ボタン
- ダイアログボックスを閉じます。
- [参照...]ボタン
- 転送データ一覧ファイルのパス名を参照します。このボタンをクリックすると,[参照...]ダイアログボックスが表示されます。
- [参照...]ダイアログボックスで選択したパス名は,[転送データ一覧ファイル名称]テキストボックスに表示されます。
- [ヘルプ]ボタン
- ヘルプ画面が表示されます。
- 出力情報
- 転送データ一覧取得ユティリティで出力される情報を次の表に示します。
項目 | ヘッダー | 内容 |
---|
転送ID | transmit_ID | 転送したデータの識別子 |
要求種別 | function | 送信要求の種別
- go(直列連携の連携先ビジネスプロセスへの案件投入)
- call(階層連携の連携先ビジネスプロセスへの案件投入)
- retn(階層連携の連携元ビジネスプロセスへ案件を戻す)
- back(階層連携の連携元ビジネスプロセスへの案件差し戻し)
- repo(転送元Workflowサーバへの処理結果の返却)
- wcan(ワークのキャンセル)
- wsus(ワークの一時停止)
- wres(ワークの再開始)
- wter(ワークの処理期限の変更)
- wpri(ワークの優先度の変更)
- put(Workflowサーバへの案件投入)
- gocs(ノード遷移要求)
- cons(相談)
- answ(回答)
- tran(振り替え)
- gbbk(差し戻し)
- gbtk(引き戻し)
- rebk(差し戻し先ユーザが受付不可の場合の再配布)
- retk(引き戻し先ユーザが受付不可の場合の再配布)
- err(エラートレーへの送付)
- redv(ノード遷移時の案件再配布)
- ertr(エラー案件の復帰)
- ustr(ホームサーバ変更時のユーザトレー情報の転送)
- uscs(ホームサーバ変更時のユーザトレー内の案件転送)
|
転送先サーバID | server_ID | 転送先WorkflowサーバのサーバID |
ビジネスプロセス名 | BP_name | 転送先ビジネスプロセスの名称 |
ビジネスプロセスバージョン | BP_version | 転送先ビジネスプロセスのバージョン (最新バージョンの場合は「LATEST」と表示される) |
ワークID | work_ID | 転送する案件のワークID |
転送先ユーザID | to_user_ID | 転送先のユーザID |
エラーPPコード | error_prog | 転送元に返却するエラー発生プログラムコード |
エラーコード | error_code | 転送元に返却するエラーコード |
転送元転送ID | origin_transmit_ID | 転送元から転送されたデータの識別子 |
転送予約日時 | transmit_date | 転送要求を登録した日時 |
(bh) 連携データ再送ユティリティ
連携データ再送ユティリティは,マルチサーバ機能の受信結果が確認されていない連携データ,又は連携データ転送時にエラーとなり転送されなかったデータを再度転送するユティリティです。
このユティリティを使用する場合は,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。
- 実行できるユーザ
- Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)
マルチサーバ機能の連携データのうち,受信結果が未確認のものを,再度転送できます。
- 起動方法
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[連携データ再送]アイコンを開く
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[ユティリティ]-[連携データ再送...]コマンドを選択する
- 起動後,次のダイアログボックス画面が開きます。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k070s.gif)
- 連携データ再送ファイル名称
- 再送する連携データの一覧を格納する,ファイルのパス名を設定します。連携データ再送ファイルは,転送データ一覧取得ユティリティで出力した転送データ一覧ファイルを編集すると簡単に作成できます。
- このファイルは,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
- ドライブ名を含めて,2バイトから250バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
1バイトの文字
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- [OK]ボタン
- 連携データ再送ファイルに記述された連携データを再度転送します。
- [キャンセル]ボタン
- ダイアログボックスを閉じます。
- [参照...]ボタン
- 連携データ再送ファイルのパス名を参照します。このボタンをクリックすると,[参照...]ダイアログボックスが表示されます。
- [参照...]ダイアログボックスで選択したパス名は,[連携データ再送ファイル名称]テキストボックスに表示されます。
- [ヘルプ]ボタン
- ヘルプ画面が表示されます。
- 関連情報
- 連携データ再送ファイルのパラメタ形式
- 注意事項
- 連携データ再送に失敗した場合,エラーログを[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスで指定した再送指示エラーログ出力ファイル名に出力します。再送指示エラーログ出力ファイル名を指定していない場合は,ログ情報エリアディレクトリに,errlogというファイル名で出力します。
(bi) ユーザ定義情報出力ユティリティの操作
ユーザ定義情報出力ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFexpusrコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFexpusr
-f ユーザ定義情報出力ファイル名
[-c 最上位組織ID|-o 組織ID]
[[-a 出力情報種別コード]…]
- -f ユーザ定義情報出力ファイル名
ここで指定したファイルにユーザ定義情報を出力します。このオプションを省略することはできません。ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
¥,/,:,,,;,*,?,",<,>,|
- -c 最上位組織ID
ここで指定した組織IDを最上位として,その組織及び下位組織に所属するすべてのユーザの情報を出力します。
1バイトから8バイトまでの文字列で設定します。Groupmax Address Serverの場合は,最上位組織ID「GMAXSYS」は指定できません。また,このオプションは-oオプションと一緒に指定できません。
- -o 組織ID
ここで指定した組織IDに所属するユーザと,その下位組織に所属するすべてのユーザの情報を出力します。
1バイトから8バイトまでの文字列で設定します。Groupmax Address Serverの場合は,最上位組織ID「GMAXSYS」の下位組織は指定できません。また,このオプションは-cオプションと一緒に指定できません。
- -a 出力情報種別コード
出力対象のユーザに関して,ここで指定した種別コードの情報を出力します。また,このオプションは複数回指定できます。ただし,同じ出力情報種別コードを重複して指定することはできません。このオプションを省略すると,すべての種別の情報を出力します。このとき,STAT,HMAX,CMNT,ATR1,及びATR2の各出力情報種別コードの情報は,出力情報種別コードALLAで1レコードにまとめて出力します。
ここで,出力情報種別コードSTATからAGNTまでの出力種別コードの対象となるユーザは,このコマンドを実行したサーバにユーザトレイを持つユーザです。また,ORGからRDSTまでの対象となるユーザは,このコマンドを実行したサーバがWorkflow管理サーバである場合に,指定したコードの権限を持っているユーザです。
指定できる出力情報種別コードを次に示します。
- STAT
- 案件受付状態を出力します。
- HMAX
- ユーザヒストリ最大数を出力します。
- CMNT
- コメントを出力します。
- ATR1
- ユーザ属性1を出力します。
- ATR2
- ユーザ属性2を出力します。
- ALLA
- 案件受付状態,ユーザヒストリ最大数,コメント,ユーザ属性1及びユーザ属性2を出力します。
- BPAG
- 代行配布ユーザに関する情報を出力します。
- AGNT
- 代行者に関する情報を出力します。
- ORG
- 組織へのアクセス権を出力します。
- CMP
- 最上位組織へのアクセス権を出力します。
- AUTH
- ユーザ権限を出力します。
- ROLE
- 業務ロールへの参加に関する情報を出力します。
- KEYV
- 業務ロールの自動配布キーに関する情報を出力します。
- BADM
- ビジネスプロセス管理者に関する情報を出力します。
- BDST
- ビジネスプロセス配布管理者に関する情報を出力します。(Groupmax Address Serverを使用している場合)
- RDEF
- ロール更新者に関する情報を出力します。
- RDST
- ロール配布管理者に関する情報を出力します。(Groupmax Address Serverを使用している場合)
- 出力形式
- ユーザ定義情報の出力形式を,次の表に示します。実際の出力ファイルでは,項目と項目は「,(半角コンマ)」で区切られています。
- 処理コードの「#(半角シャープ)」を,必要に応じて「C」,「A」又は「D」に変更することで,ユーザ定義更新ユティリティの入力ファイルとなります。
処理コード | ユーザID | 出力情報種別コード | 出力値1 | 出力値2 | 出力値3 | 出力値4 | 出力値5 |
---|
"#" | 対象ユーザID | STAT | act dea inac | - | - | - | - |
HMAX | 0~1023 | - | - | - | - |
CMNT | コメント情報 | - | - | - | - |
ATR1 | ユーザ属性1 | - | - | - | - |
ATR2 | ユーザ属性2 | - | - | - | - |
ALLA(全属性) | 案件受付状態 | ユーザヒストリ最大数 | コメント | ユーザ属性1 | ユーザ属性2 |
AUTH | domi admi wfm | - | - | - | - |
ORG | 組織ID | - | - | - | - |
CMP | 最上位 組織ID | - | - | - | - |
ROLE | 業務ロール名※2 | - | - | - | - |
KEYV | 業務ロール名※2 | 自動配布キー名 | 自動配布キー値 | - | - |
BPAG | ビジネスプロセス定義名※1 | 代行配布ユーザID | - | - | - |
AGNT | 代行者ユーザID | - | - | - | - |
BADM | ビジネスプロセス定義名※1 | ビジネスプロセス定義バージョン | - | - | - |
BDST※3 | ビジネスプロセス定義名※1 | ビジネスプロセス定義バージョン | - | - | - |
RDEF | ロール名※2 | - | - | - | - |
RDST※3 | ロール名※2 | - | - | - | - |
- 注※1
- 02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したものだけが出力対象となります。
- 注※2
- 02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definer又はロール定義更新ユティリティで登録したものが出力対象となります。
- 注※3
- Groupmax Address Serverを使用している場合に出力されます。
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverを起動している状態で実行してください。Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。
- このコマンドは次に示すユティリティ(コマンド)と同時に実行できません。
・ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)
・ユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusr)
・ロール定義更新ユティリティ(WFdefrl)
・ロール定義情報出力ユティリティ(WFexprl)
- -fオプションで指定したファイルが既に存在する場合,指定したディレクトリが存在しない場合,又は指定したディレクトリにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
(bj) ロール定義情報出力ユティリティの操作
ロール定義情報出力ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFexprlコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFexprl
-f ロール定義情報出力ファイル名
[-t 出力対象ロール種別コード]
- -f ロール定義情報出力ファイル名
ここで指定したファイルにロール定義情報を出力します。このオプションを省略することはできません。ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
¥,/,:,,,;,*,?,",<,>,|
- -t 出力対象ロール種別コード
出力対象のロールについて,ここで指定する出力対象ロール種別コードの情報を出力します。このオプションを省略した場合,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したすべてのロール又はロール定義更新ユティリティ(WFdefrlコマンド)で作成したすべてのロールの情報を出力します。
出力対象ロール種別コード,対応するロール種別名,及び出力情報種別コードを次の表に示します。出力情報種別コードと出力値については,ロール定義情報の出力形式を参照してください。
出力対象ロール 種別コード | 出力対象ロール 種別名 | 出力情報種別コード (出力される情報) |
---|
BP | 業務ロール | BPROLE(業務ロール) DEFUSR(ロール定義者) DISTUSR(ロール配布管理者) DISTSVR(ロール配布先サーバID) UMEMBER(業務ロール参加ユーザ) AUTOKEY(自動配布キー) UKEYVAL(ユーザ自動配布キー値) SETSVR(ロール登録サーバ名) |
ORG | 組織ロール又は最上位組織ロール | ORGROLE(組織ロール) CMPROLE(最上位組織ロール) DEFUSR(ロール定義者) DISTUSR(ロール配布管理者) DISTSVR(ロール配布先サーバID) SETSVR(ロール登録サーバ名) |
LAY | 階層化ロール | LAYROLE(階層化ロール) DEFUSR(ロール定義者) DISTUSR(ロール配布管理者) DISTSVR(ロール配布先サーバID) RMEMBER(階層化ロール参加ロール) AUTOKEY(自動配布キー) RKEYVAL(ロール自動配布キー値) SETSVR(ロール登録サーバ名) |
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドは,Workflow管理サーバでだけ実行できます。
- このユティリティを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverを起動している状態で実行してください。
- このコマンドは,次に示すコマンドと同時に実行できません。
・ロール定義更新コマンド(WFdefrl)
・ユーザ定義更新コマンド(WFdefusr)
・ユーザ定義情報出力コマンド(WFexpusr)
・ユーザ定義コマンド(WFregusr)
- -fオプションで指定したファイルが既にある場合,指定したディレクトリがない場合,又は指定したディレクトリにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
(bk) 環境削除ユティリティの操作
環境削除ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdeldbコマンドを使用して実行します。
コマンドを実行すると,次に示す項目を削除します。
- Groupmax Object Serverのオブジェクト管理ファイル内の,Workflowが作成したワークフローオブジェクト
- 文書実体ディレクトリ下のディレクトリ及びファイル
- ワークエリアディレクトリ下のディレクトリ及びファイル
- ログ情報エリアディレクトリ下のディレクトリ及びファイル
また,初期設定ユティリティで設定した,次に示す情報が初期化されます。
- 文書実体ディレクトリ名
- ワークエリアディレクトリ名
- ログ情報エリアディレクトリ名
コマンドを実行して初期化されると,環境設定ユティリティの[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスでこれらの情報は[未設定]と表示されます。
- コマンドの形式
WFdeldb [-f] [-t] [-m {utl|app} ]
- -f
初期設定ユティリティ以外で作成したオブジェクトがあっても,削除処理を実行します。このオプションは,運用中のWorkflow環境を削除する場合に設定します。
- -t
一つのトランザクション中の処理を最小単位にします。
このオプションは,排他資源の不足によってエラーとなる場合に設定します。通常は,トランザクションのオーバヘッドが増加するので設定しないでください。
- -m {utl|app}
このオプションは,排他資源の確保及びシステムジャーナルの取得を抑止します。デフォルトはappです。
環境削除ユティリティを実行すると,データベースの規模に比例して排他資源が確保されます。このため,大規模なデータベースの場合は排他資源が不足することがあります。また,Groupmax High-end Object Serverの場合はシステムジャーナルが一杯となり,ジャーナルファイルのアンロード又は新規追加が必要になることがあります。
Groupmax Object Serverをユティリティ実行モードで起動し,このオプションを設定することで,排他資源の確保やシステムジャーナルの取得に関連して発生する異常終了を抑止できます。
- utl
- 排他資源の確保及びシステムジャーナルの取得を抑止します。このオプションを設定するときは,Groupmax Object Serverの実行モードとしてユティリティ実行モードを設定します。
- このオプションを設定する場合の手順を次に示します。
- 1.バックアップを取得する
- ユティリティ実行時に異常終了が発生した場合は,バックアップからの復旧以外に環境を回復する方法がありません。このため,確実にバックアップを取得してください。バックアップの取得方法については,ファイルのバックアップとリストアを参照してください。
- 2.常駐化の指定を無効にする
- 常駐化の指定を無効にしてください。Groupmax Object Serverのシステム共通定義ファイルでデータベースの常駐化(resipool,resiobj)を指定しているWorkflowオブジェクトは削除できません。
- 3.Groupmax Object Serverをユティリティ実行モードで起動する
- Groupmax Object Serverのサービスの起動時に,スタートアップパラメタに「utl」を指定すると,Groupmax Object Serverがユティリティ実行モードで起動されます。Groupmax Object Serverのサービスが既に起動されている場合は,いったん停止させてスタートアップパラメタに「utl」を指定後,サービスを再起動してください。
- 4. WFdeldbコマンドを-m utlオプションで実行する
- 5.Groupmax Object Serverのデータベースを再編成する
- Groupmax Object Serverの管理情報を整理するため,できればデータベースの再編成を実行してください。データベースの再編成については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- 6.Groupmax Object Serverをアプリケーションプログラム実行モードで起動する
- Groupmax Object Serverをいったん正常終了させてから再度正常開始することで,アプリケーションプログラム実行モードで起動できます。
- app
- 排他資源の確保及びシステムジャーナルの取得を抑止しません。Groupmax Object Serverの実行モードとして,アプリケーションプログラム実行モードを設定します。
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- WFserver Function,WFmanager Function,WFsend_dm Function,WFreceive_dm Functionサービス,及びユティリティとは,同時に動作しません。Groupmax Object Serverだけが起動している状態で実行してください。
- -m utlオプション設定時は,バックアップを必ず取得してください。
- -fオプションを設定しない場合,ビジネスプロセス定義,ユーザ又はロールが登録されているとエラーになります。
- Groupmax Object Serverのシステム共通定義ファイルでデータベースの常駐化(resipool, resiobj)を設定しているWorkflowオブジェクトは削除できません。常駐の設定を解除後,コマンドを実行してください。
- コマンド実行時には,イベントログでエラーが発生していないことを必ず確認してください。エラーが発生したままで,初期化作業を実行すると,既に初期化されていることを示すメッセージが表示され,Workflowサーバが起動しないなどの問題が発生します。メッセージの例を次に示します。
(例)
KDWM9284-E WFdeldb:文書実体ディレクトリの削除に失敗しました。
KDWM9285-E WFdeldb:ワークエリアディレクトリの削除に失敗しました。
KDWM5246-E WFdeldb:ログ情報エリアディレクトリの削除に失敗しました。
- Windows NTクラスタでWorkflowを使用している環境でこのコマンドを実行した場合,現用系サーバ及び待機系サーバそれぞれのWorkflowサーバ管理ディレクトリ(%WFdir%¥SVadm)下にあるwfsvdef.datファイルを必ず削除してから,初期設定ユティリティでWorkflowを初期化するようにしてください。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
- ジャーナルのスワップエラー発生時に出力されるメッセージと,その要因・対処方法を次の表に示します。
項目 | 内容 |
---|
メッセージ | - KFX001220-E
- sysジャーナルのスワップ要因が発生しましたが,交代するジャーナルファイルグループがないため,スワップできません。(Groupmax High-end Object Serverの場合)
- KFX001223-E
- ジャーナルのスワップ処理中に障害が発生しました。理由コード=xx(Groupmax High-end Object Serverの場合)
|
要因 | スワップ可能なジャーナルファイルがありません。 |
対処 | 対処の手順を次に示します。
- ジャーナルファイルをアンロードするか,又は新規にジャーナルファイルを追加する
- データベースを回復するために,Groupmax Object Serverを通常モードで起動する
- Groupmax Object Serverを停止する
- Groupmax Object Serverをユティリティ実行モードで起動する詳細については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- -m utlオプションでWFdeldbコマンドを実行するジャーナルを取得しません。詳細については,環境削除ユティリティ(WFdeldb)を参照してください。
|
(bl) ユーザ定義ユティリティの操作
ユーザ定義ユティリティは,Windows NTのATコマンドでWFregusrコマンドを使用して実行します。コマンドプロンプトから直接WFregusrコマンドを実行することもできますが,変更通知データの到着を検知できないため,ユーザ情報の反映遅れ・反映漏れが生じる可能性があります。このため,できればWindows NTのATコマンドを使用して実行してください。Windows NTのATコマンドの詳細については,Windows NTのマニュアルを参照してください。
- コマンドの形式
WFregusr
[-y]
[-v]
[-k|-s [-k]|-c|-f ユーザID一覧ファイル名]
- -y
終了コードをJP1/Automatic Job Schedulerに対応できる値に変換します。このオプションを指定すると,JP1/Automatic Job Schedulerからユーザ定義ユティリティを実行できます。
このオプションと他のオプションを同時に指定する場合は,このオプションを最初に指定してください。最初に指定しない場合,オプションエラーなどの解析エラー時には,JP1/Automatic Job Schedulerに対応できる終了コードに変換されません。
このオプションを正しく指定しないと,不正な値が返される場合があるので注意してください。
このオプションを指定した場合と指定しない場合の,変換後の終了コードについては,コマンドラインユティリティの終了コード一覧を参照してください。
- -v
ユーザ定義ユティリティの実行経過をコマンドプロンプトに表示します。
- -k
ユーザ定義ユティリティの実行時のエラーをスキップします。実行時にエラーが発生すると,通常は無条件に実行が中止されます。
このオプションを指定すると,特定のエラーについて,エラーをスキップして実行が継続されます。スキップの対象となるエラーを次に示します。
- ユーザ定義処理の対象となるユーザがログインしている場合
- マルチサーバ機能で使用するメールユーザがGroupmax Address Serverに未登録である場合
- ユーザ定義処理対象のユーザが,作業机に作業者として直接割り当てられている場合
エラーをすぐに取り除くことができない場合で,他のユーザーの定義処理を完了させる必要があるときなどに,このオプションを使用します。
- -s
Groupmax Address Serverとの間で,ユーザ情報の同期処理をします。また,-kオプションを同時に使用することで,実行時に発生するエラーをスキップできます。
このオプションは,何かの障害でユーザ情報に不整合が生じた場合に,Groupmax Address Serverに登録されたユーザ情報とWorkflowのユーザ情報を一致させたいときに設定します。
通常は設定する必要はありませんが,環境削除ユティリティを使用した場合などにユーザ情報の不整合が生じることがあります。このような場合に,このオプションを使用することでユーザ情報を回復できます。
- -c
ユーザ定義ユティリティの実行によって,ワークフローデータベースにどのような影響があるかをシミュレーションします。このオプションを設定した場合は,ワークフローデータベースは更新されません。シミュレーション結果は,レポートとして表示されます。
レポートは,%WFdir%¥tmpディレクトリに次の形式で出力されます。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
regusr_report-yyyymmddhhmmss
ユーザ定義ユティリティのレポート形式例
- -fユーザID一覧ファイル名
Groupmax Address Serverとの間で,特定のユーザ情報について同期処理をします。-sオプションがすべてのユーザ情報を更新するのに対して,-fオプションは,設定されたファイル内に記述された,ユーザIDに対応するユーザ情報だけを対象に更新します。-fオプションは,ユーザ数が多いときなどに効果的です。特定のユーザ情報について同期処理をすることで,最小限の時間で同期処理を実行できます。
1バイトから250バイトまでの文字列で設定します。
ユーザID一覧ファイルの記述規則を次に示します。記述規則の詳細については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- 頭文字が「#(半角シャープ)」の行はコメントとして認識されます。
- 空白でもタブでもない最初の文字から,次の空白,タブ,改行又はEOFまでがユーザIDとして認識されます。
- ユーザIDとして認識された文字列がユーザIDの記述規則に反している場合,記述規則に反しているユーザIDのある行は無視されます。
- 同一のユーザIDがファイル内で複数回設定された場合,2回目以降のユーザIDは無視されます。
ユーザID一覧ファイルの記述例
- 注意事項
- コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Serverが起動している状態で実行してください。
- このコマンドは,ユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusrコマンド)や,ユーザ定義情報出力ユティリティ(WFexpusrコマンド)と同時に実行できません。
- このコマンドは,Groupmax Workflow Definer,Groupmax Workflow - Specialist Tools for WWW,Groupmax Workflow Server - Library Extensionなどでの,ビジネスプロセス管理者の更新・業務ロールのユーザ更新などと同時に実行できません。
- このコマンドは,ワークフローディレクトリサービスが起動している状態で実行することをお勧めします。起動していない場合,ワークフローデータベースの情報は更新できますが,イベントログにKDWM6240-Eメッセージが出力されます。
- ユーザ定義ユティリティの実行スケジュールは,Groupmax Address Serverのマスタ管理サーバ上での一括登録実行ユティリティ(gmaxset)の実行スケジュール,及び各ファイルサーバへのレプリケーション間隔を考慮して決定してください。
ユーザ定義ユティリティの実行スケジュールと,一括登録実行ユティリティの実行スケジュールの間隔が短すぎると,変更通知データが到着していない状態でユーザ定義ユティリティが実行され,次回の実行まで変更通知データが反映されないことがあります。
- Groupmax Address Serverでは,追加,変更のどちらの場合でも,指定できるのは,ユーザID及びユーザ名だけです。他の属性をデフォルト値以外の値に変更する場合は,Groupmax Workflow Definer及びGroupmax Workflow Monitor,又はユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusrコマンド)を使用して変更してください。
- このコマンドでユーザを他サーバに移動する場合,移動先のサーバにビジネスプロセス定義が配布されていない案件は転送できないので,移動元サーバ内でビジネスプロセス定義に従って配布するトレーを再度決定しなおします。この場合,ビジネスプロセスの定義内容によってはエラートレーに移動することもあります。サーバ移動後に対象ユーザが引き続き処理を行う必要がある案件が存在する場合は,該当するビジネスプロセス定義及びロールを移動先サーバに配布していることをユーザ移動実施前に確認してください。また,案件がエラートレーに移動したり,不特定のトレーに移動することを避ける必要がある場合には,案件を特定のユーザ又はロールのトレーに振り替えてからユーザ移動を実施してください。
(bm) ユーザ定義更新ユティリティの操作
ユーザ定義更新ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdefusrコマンドを使用して実行します。WFdefusrコマンドにあらかじめ更新情報を設定したファイルを指定して実行すると,ファイルに設定した情報のとおりにユーザ情報が更新されます。
更新情報のファイルは,ユーザ定義情報出力ユティリティで出力されたユーザ定義情報ファイルを利用して作成することもできます。ユーザ定義情報出力ユティリティの詳細は,ユーザ定義情報出力ユティリティを参照してください。
- コマンドの形式
WFdefusr
-f ユーザ定義更新情報入力ファイル名
[-v]
[-l ユーザ定義更新ログ取得ファイル名]
[-e エラーメッセージ出力ファイル名]
- -f ユーザ定義更新情報入力ファイル名
更新するユーザ定義情報を設定・入力するファイルです。このオプションを省略することはできません。
ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。
ユーザ定義更新情報入力ファイルは,更新する情報が1レコードごとに次に示す形式で設定されている必要があります。
処理コード,ユーザID,更新対象コード,更新値1
[,更新値2] [,更新値3] [,更新値4] [,更新値5]
レコード指定時の注意事項を次に示します。
- 一つのレコードは,改行を含めて1024バイト以下で設定します。
- 項目と項目とは,「,(半角コンマ)」で区切ります。ただし,項目の値中に「,」が入っている場合は,項目を「"(半角ダブルクォーテーション)」で囲んでください。
- 「"」で囲まれていない項目の,値の前後の空白文字は無視されます。
- 処理コード
更新する情報の処理コードを半角の英大文字で設定します。処理コードには次の三つが設定できます。また,そのレコードがコメントである場合は,ここに「#(半角シャープ)」を設定します。
C
属性情報を変更します。Cを設定すると,この後の「更新対象コード」に,STAT,HMAX,CMNT,ATR1,ATR2及びALLAが設定できます。
A
他の定義との関連を設定します。Aを設定すると,後に設定する「更新対象コード」として,AUTH,ORG,CMP,ROLE,KEYV,BPAG,AGNT,BADM,BDST,RDEF及びRDSTが設定できます。
D
他の定義との関連を削除します。Dを設定すると,AUTH,ORG,CMP,ROLE,KEYV,BPAG,AGNT,BADM,BDST,RDEF及びRDSTが設定できます。
- ユーザID
情報を更新するユーザのユーザIDを設定します。
- 更新対象コード
更新対象とする情報のコードを半角の英数字で設定します。設定できる更新対象コードと,それに対応する値(更新値1~5に設定する)については,次の表を参照してください。
- 更新値1~更新値5
更新する値を設定します。値を更新値1~5のどこへ設定するかは更新対象コードによって異なります。どの更新値にどのような値を設定するかは,次の表を参照してください。
更新対象コード | コードの意味 | 更新値に設定できる値 |
---|
STAT※4 | 案件受付状態の変更 | act,dea,inac※1の一つ(更新値1に設定)
- 注
- それぞれact(受付可能),dea(代行者配布),inac(受付禁止)を表す。
|
HMAX※4 | ユーザヒストリ最大数の変更 | 範囲1~1023の値(更新値1に設定) |
CMNT※4 | コメントの変更 | コメント情報※2(更新値1に設定) |
ATR1※4 | ユーザ属性1の変更 | ユーザ属性1※2(更新値1に設定) |
ATR2※4 | ユーザ属性2の変更 | ユーザ属性2※2(更新値1に設定) |
ALLA※4 | 全属性の一括変更 | 案件受付状態(更新値1に設定) ユーザヒストリ最大数(更新値2に指定) コメント(更新値3に指定)※2 ユーザ属性1(更新値4に指定)※2 ユーザ属性2(更新値5に指定)※2 |
AUTH※5 | ユーザ権限の変更/削除 | domi,admi,wfm※1の一つ(更新値1に設定)
- 注
- 処理コードにDを設定した場合は更新値には何も設定しない。
それぞれdomi(ドメイン管理者),admi(ワークフロー運用管理者),wfm(ビジネスプロセス管理者)を表す。 |
ORG※5 | 組織へのアクセス権の追加/削除 | 組織ID(更新値1に設定) |
CMP※5 | 最上位組織へのアクセス権の追加/削除 | 最上位組織ID(更新値1に設定) |
ROLE※5 | 業務ロールへのユーザの追加/削除 | ロール名(更新値1に設定)※3 |
KEYV | 自動配布キーへの自動配布キー値の追加/削除 | ロール名(更新値1に設定)※3 自動配布キー名(更新値2に設定)※3 自動配布キー値(更新値3に設定)※3 |
BPAG※4 | 代行配布ユーザの変更/削除 | ビジネスプロセス定義名(更新値1に設定)※3 代行配布ユーザID(更新値2に設定) |
AGNT※4 | 代行者の追加/変更/削除 | 代行者ユーザID(更新値1に設定) |
BADM※5※7 | ビジネスプロセス管理者の追加※10/削除 | ビジネスプロセス定義名(更新値1に設定)※3 ビジネスプロセス定義バージョン又はALL(更新値2に設定)※9
- 注
- ビジネスプロセス定義バージョンにALLを設定した場合は,更新値1に指定したビジネスプロセス定義のすべてのバージョンを表す。
|
BDST※5※8 | ビジネスプロセス配布管理者の追加※10/削除 | ビジネスプロセス定義名(更新値1に設定)※3 ビジネスプロセス定義バージョン又はALL(更新値2に設定)※9
- 注
- ビジネスプロセス定義バージョンにALLを設定した場合は,更新値1に指定したビジネスプロセス定義のすべてのバージョンを表す。
|
RDEF※5※7 | ロール定義者の追加※10/削除 | ロール名(更新値1に設定)※3 |
RDST※5※8 | ロール配布管理者の追加※10/削除 | ロール名(更新値1に設定)※3 |
- 注※1
- 半角英小文字で設定します。
- 注※2
- 更新値を省略できます。省略した場合,その定義情報はクリアされます。また,設定する値に,タブ,「"」及び「^」は,半角文字も全角文字も使用できません。
- 注※3
- 02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス,ロール,又はロール定義更新ユティリティから登録したロールだけが更新対象となります。
- 注※4
- この更新対象コードは,更新対象ユーザのユーザトレーが存在するサーバ(Workflowホームサーバ)で有効となります。
- 注※5
- この更新対象コードは,Workflow管理サーバで有効となります。
- 注※6
- 設定する値に,タブ,「"」及び「^」は半角文字も全角文字も使用できません。
- 注※7
- 指定するユーザIDはビジネスプロセス管理者(wfm)以上の権限が必要です。
- 注※8
- 指定するユーザIDはワークフロー運用管理者(admi)以上の権限が必要です。
- 注※9
- 指定するビジネスプロセス定義バージョンの前に0を指定した場合,その0は無視されます。
- 注※10
- 設定できるのは200人までです。
- -v
ユーザ定義更新ユティリティの実行の経過をメッセージとして,標準出力に出力します。
- -l ユーザ定義更新ログ取得ファイル名
ユーザ定義更新ユティリティの実行による更新の履歴を,指定したファイルに出力します。ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
¥,/,:,,,;,*,?,",<,>,|
もし,ユーザ定義更新ユティリティの実行後にエラーとなった場合は,このユーザ定義更新ログ取得ファイルの内容を参照すればエラーの内容が分かります。また,このファイルは内容を加工することによって,ユーザ定義更新情報入力ファイルとして使うことができるので便利です。
更新ログの出力例を次に示します。
![[図データ]](figure/zu0k010c.gif)
- 出力例について図中の番号ごとに説明します。
- 1.ヘッダレコード第1行
- 実行バージョン及び実行ホスト名が表示されます。
- 2.ヘッダレコード第2行
- 実行日付及び実行時間が表示されます。
- 3.ヘッダレコード第3行
- ユーザ定義更新情報入力ファイル名が表示されます。
- 4.区切りレコード
- 5.ユーザ情報更新履歴レコード
- ユーザ定義情報の更新が成功したかどうか,及び更新内容が表示されます。
- ○印は「更新成功」,×印は「更新失敗」,無印は,「更新処理スキップ」を示します。
- レコード先頭の数字は,ユーザ定義更新情報入力ファイルの何番目のレコードかを示します。また,「更新失敗」の場合,エラーを検知した列番号が続けて表示されます。
- -e エラーメッセージ出力ディレクトリ名
レコードフォーマットエラーなど,ユティリティの実行を継続できるエラーに対するメッセージを,指定したファイルに出力します。ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
¥,/,:,,,;,*,?,",<,>,|
このオプションを省略した場合は,%WFdir%¥tmpにファイル名「_WFDEFU.NG」で出力します。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
ここで設定したエラーメッセージ出力ファイルと同一名のファイルが既に存在する場合は,上書きして出力されます。前回実行時のエラーメッセージファイルを残したい場合は,次に示すような方法から,適切な方法を選択してください。
- ユーザ定義更新ユティリティを実行するごとにエラーメッセージファイル名を変更する。
- 前回実行時のエラーメッセージファイルを他のディレクトリに移動する。
- 前回実行時のエラーメッセージファイルの名称を変更する。
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このユティリティを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverを起動している状態で実行してください。
- このコマンドはユーザ定義ユティリティ(WFregusrコマンド),ユーザ定義情報出力ユティリティ(WFexpusrコマンド),ロール定義更新ユティリティ(WFdefrlコマンド),及びロール定義情報出力ユティリティ(WFexprlコマンド)と同時に実行できません。
- -fオプションで指定したファイルが存在しない場合,又はファイルにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
- -lオプションで指定したファイルが既に存在する場合,コマンドの実行を中止します。
- -l及び-eオプションで指定したディレクトリが存在しない場合,又はディレクトリにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
- このユティリティを,Groupmax Address Serverのユーザ登録情報とWorkflowのユーザ登録情報(ワークフローデータベース)とに差異がある状態で実行すると,期待した結果が得られない場合があります。Groupmax Address Serverのユーザ登録情報を更新した場合は,必ずWorkflowのユーザ定義ユティリティ(WFregusrコマンド)を各サーバで実行してから,このユティリティを実行してください。
- ビジネスプロセス管理者又はビジネスプロセス配布管理者の追加/削除処理で,ビジネスプロセス定義バージョンに「ALL」を指定した場合,どれか一つのバージョンの更新処理に失敗すると,全バージョンの更新処理が無効となります。その場合,エラー情報が出力され,当該レコードの処理はスキップされます。
(bn) ロール定義更新ユティリティの操作
ロール定義更新ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdefrlコマンドを使用して実行します。WFdefrlコマンドにあらかじめ更新情報を設定したファイルを指定して実行すると,ファイルに設定した情報のとおりにロール情報が更新されます。
更新情報のファイルは,ロール定義情報出力ユティリティで出力されたロール定義情報出力ファイルを利用して作成することもできます。ロール定義情報出力ユティリティの詳細は,ロール定義情報出力ユティリティを参照してください。
- コマンドの形式
WFdefrl
-f ロール定義更新情報入力ファイル名
[-v]
[-l ロール定義更新ログ出力ファイル名]
[-e エラーメッセージ出力ファイル名]
- -f ロール定義更新情報入力ファイル名
更新するロール定義情報を設定・入力するファイルです。このオプションは省略できません。
ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。
ロール定義更新情報入力ファイルは,更新する情報が1レコードごとに次に示す形式で指定されている必要があります。
処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード[,更新値1][,更新値2][,更新値3]
レコード指定時の注意事項を次に示します。
- 一つのレコードは,改行を含めて1,024バイト以下で設定します。
- 項目と項目とは,「,(半角コンマ)」で区切ります。ただし,項目の値中に「,」又は「 (半角空白文字)」が入っている場合は,値を「"(半角ダブルクォーテーション)」で囲んでください。
- 「"」で囲まれていない項目の,値の前後の半角空白文字は無視されます。
- 値を設定しなければならない項目に値が設定してあれば,それ以外の項目に値を設定しても無視されて,該当するレコードの更新処理は正常に実行されます。
- 値を設定しなければならない項目に値を設定しないと,エラーメッセージが出力され,該当するレコードの更新処理は実行されません。
- レコードの先頭に「#(半角シャープ)」を指定すると,該当するレコードはコメントとして扱われ,更新処理は実行されません。
レコードの各項目について説明します。
- 処理コード
更新する情報の処理コードを,半角の英大文字で設定します。処理コードには次の四つが設定できます。また,そのレコードがコメントである場合は,ここに「#(半角シャープ)」を設定します。
N
新規ロールを作成します。
R
ロールを削除します。
A
ロール情報を追加更新します。
D
ロール情報を削除更新します。
C
組織ロールの組織IDを追加,削除,更新します。
処理コードに対応する更新対象ロール名,更新対象コード及び該当する処理コードの機能については,処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード及び機能の一覧を参照してください。
- 更新対象ロール名
情報を更新するロールの名称を設定します。
更新対象ロール名に対応する処理コード,更新対象コード及び該当する処理コードの機能については,処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード及び機能の一覧を参照してください。
- 更新対象コード
更新対象とする情報のコードを半角の英字で設定します。設定できる更新対象コードと,それに対応する値(更新値1~3に設定する)については,更新対象コードと更新値を参照してください。
- 更新値1~更新値3
更新する値を設定します。値を更新値1~3のどこへ設定するかは更新対象コードによって異なります。どの更新値にどのような値を設定するかは,更新対象コードと更新値を参照してください。
- -v
ロール定義更新ユティリティの実行の経過をメッセージとして,標準出力に出力します。
- -l ロール定義更新ログ出力ファイル名
ロール定義更新ユティリティの実行による更新の履歴を,指定したファイルに出力します。ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
¥,/,:,,,;,*,?,",<,>,|
もし,ロール定義更新ユティリティの実行後にエラーとなった場合は,このロール定義更新ログ出力ファイルの内容を参照すればエラーの内容が分かります。エラーが発生したレコードには「×」が付いているため,エラーとなった列を修正した後,ロール定義更新情報入力ファイルとして使うことができます。
更新ログの出力例を次に示します。
![[図データ]](figure/zu0k020c.gif)
出力例について,図中の番号ごとに説明します。
- ヘッダレコード第1行
実行バージョン及び実行ホスト名が表示されます。
- ヘッダレコード第2行
実行日付及び実行時間が表示されます。
- ヘッダレコード第3行
ロール定義更新情報入力ファイル名が表示されます。
- 区切り記号
- ロール情報更新履歴レコード
ロール定義情報の更新が成功したかどうか,及び更新内容が表示されます。
・更新結果
ロール定義情報の更新が成功したかどうかが表示されます。
○:このレコードが正常に更新された場合に表示されます。
×:このレコードの更新が失敗した場合に表示されます。
・行番号
レコード先頭の数字は,ロール定義更新情報入力ファイルの何行目のレコードであるかを表します。更新に失敗した場合,エラーを検知した列番号が続けて表示されます。
・更新情報レコード
ロール定義更新情報入力ファイルに指定されたレコードの内容が表示されます。
- -e エラーメッセージ出力ファイル名
レコードフォーマットエラーなどの,継続できるエラーに対するメッセージを,指定したファイルに出力します。ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイト以内で指定してください。
次の文字は使用できません。
¥,/,:,,,;,*,?,",<,>,|
このオプションを省略した場合,%WFdir%¥tmpにファイル名「_WFDEFR.NG」で出力します。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
ここで設定したエラーメッセージ出力ファイルと同一名のファイルが既に存在する場合は,上書きして出力されます。前回実行時のエラーメッセージファイルを残したい場合は,次に示すような方法から適切な方法を選択してください。
- ロール定義更新ユティリティを実行するごとにエラーメッセージファイル名を変更する。
- 前回実行時のエラーメッセージファイルを他のディレクトリに移動する。
- 前回実行時のエラーメッセージファイルの名称を変更する。
- 更新対象ロール名を指定するときの注意事項
- 更新対象ロール名を指定するときは,次のことに注意してください。
- ロール名は1~63バイトで指定してください。
- ロール名は次に示す文字で指定してください。
- 1バイトコード
- 1バイトコード(半角)では次に示す文字を使用できます。なお,ここでは,カナ文字は全角で表記しています。
英文字(A~Z,a~z)
カナ文字(ア~ン,ァ~ォ,ャ,ュ,ョ,ッ,ー,゛,゜)
アンダーバー(_)
数字(0~9)
- 2バイトコード
- 2バイトコード(全角)は,次の文字を除く文字を使用できます。
「"」,「^」及び空白
- 処理コードR,A又はDに対応するロールを指定するときは,実際にあるロールを指定してください。次に示す場合は,ロールはないものとみなされます。
・指定したロールはあるが,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールでないか,又はこのユティリティで作成したロールでない。
・指定したロールは02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールであるか,又はこのユティリティで作成したロールであるが,配布予約状態が「削除予約」である。
- 処理コードR,A又はDに対応するロールを指定するときは,現在他サーバへ配布中でないロールを指定してください。
- 処理コードRに対応するロールを指定するときは,ビジネスプロセス定義で使用されていないロールを指定してください。
- 処理コードRに対応するロールを指定するときは,ビジネスプロセス定義で使用されている階層化ロールに登録しているロールは指定できません。
- 処理コードNに対応するロールを指定するときは,実際にある02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロール,又はこのユティリティで作成したロールと同じ名称のロール名は指定できません。
- 更新値を指定するときの注意事項
- 更新値1~3に値を指定するときは,次のことに注意してください。
- 組織ID
・Groupmax Address Serverに登録済みの組織IDを指定してください。
・Groupmax Address Serverの場合は,最上位組織ID「GMAXSYS」の下位組織は指定できません。
- 最上位組織ID
・Groupmax Address Serverに登録済みの最上位組織IDを指定してください。
・Groupmax Address Serverの場合は,最上位組織ID「GMAXSYS」は指定できません。
- ロール定義者ユーザID
・Groupmax Address Serverに登録済みで,かつWorkflowサーバが設定されているユーザIDを指定してください。
・ドメイン管理者・ワークフロー運用管理者・ビジネスプロセス管理者のどれかの権限を持つユーザIDを指定してください。
・ロール定義者は200人までしか設定できません。
- ロール配布管理者ユーザID
・Groupmax Address Serverに登録済みで,かつWorkflowサーバが設定されているユーザIDを指定してください。
・ドメイン管理者・ワークフロー運用管理者のどちらかの権限を持つユーザIDを指定してください。
・ロール配布管理者は200人までしか設定できません。
- ロール配布先サーバ名
・Workflowシステム組織IDの直下に登録されているユーザIDを指定してください。
注 ロール配布先サーバを削除する場合に,指定したロール配布先サーバがロール登録サーバのときは削除できません。
- ユーザID
・Groupmax Address Serverに登録済みで,かつWorkflowサーバが設定されているユーザIDを指定してください。
・更新対象コードがUKEYVALの場合,業務ロールに登録済みのユーザIDを指定してください。
- 業務ロール名又は組織ロール名
・実際にあるロールを指定してください。
次に示す場合は,ロールはないものとみなされます。
・指定したロールはあるが,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールでないか,又はこのユティリティで作成したロールでない。
・指定したロールは02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールであるか,又はこのユティリティで作成したロールであるが,配布予約状態が「削除予約」である。
・処理コードがAの更新対象コードRMEMBERの場合,現在他サーバへ配布中でないロールを指定してください。
・更新対象コードがRKEYVALの場合,階層化ロールに登録済みのロールを指定してください。
・処理コードがDの更新対象コードRMEMBERの場合,階層化ロールに登録しているロールは指定できません。
- 自動配布キー名
・自動配布キー名は,1~63バイトで指定してください。
・自動配布キー名は,次に示す文字で指定してください。
1バイトコード
・1バイトコード(半角)では次に示す文字を使用できます。なお,ここでは,カナ文字は全角で表記しています。
英文字(A~Z,a~z)
カナ文字(ア~ン,ァ~ォ,ャ,ュ,ョ,ッ,ー,゛,゜)
アンダーバー(_)
数字(0~9)
2バイトコード
・2バイトコード(全角)は,次の文字を除く文字を使用できます。
「"」,「^」及び空白
・処理コードがDの更新対象コードAUTOKEY,更新対象コードUKEYVAL,及び更新対象コードRKEYVALの場合,更新対象ロールに設定済みの自動配布キー名を指定してください。
・処理コードがDの更新対象コードAUTOKEYの場合,ビジネスプロセス定義で使用されていない自動配布キー名を指定してください。
・処理コードがAの更新対象コードAUTOKEYの場合,更新対象ロールに設定済みの自動配布キー名は指定できません。
注 階層化ロールに自動配布キーを追加する場合に,既に別の自動配布キーが設定されていたときは追加できません。
- 自動配布キー値
・自動配布キー値は,1~31バイトで指定してください。
・自動配布キー値は,次の文字で指定してください。
1バイトコード
・1バイトコード(半角)は,次の文字を除く文字を使用できます。
「"」及び「^」
2バイトコード
・2バイトコード(全角)は,次の文字を除く文字を使用できます。
「"」,及び「^」
・処理コードがDの更新対象コードUKEYVAL及び処理コードがDの更新対象コードRKEYVALの場合,自動配布キーに設定済みの自動配布キー値を指定してください。
- ロール登録サーバ名
・Workflowシステム組織IDの直下に登録されているユーザIDを指定してください。
注 ロール登録サーバを設定する場合に,既に更新対象ロールにロール登録サーバが設定されていて,該当するロールが他サーバに配布済みのときは設定できません。
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドは,Workflow管理サーバでだけ実行できます。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverを起動している状態で実行してください。
- このコマンドは,次に示すコマンドと同時に実行できません。
ロール定義情報出力コマンド(WFexprl)
ユーザ定義更新コマンド(WFdefusr)
ユーザ定義情報出力コマンド(WFexpusr)
ユーザ定義コマンド(WFregusr)
- -fオプションで指定したファイルがない場合,又はファイルにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
- -lオプションで指定したファイルが既にある場合,コマンドの実行を中止します。
- -l及び-eオプションで指定したディレクトリがない場合,又はディレクトリにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
(bo) 環境の初期化方法
Workflowの環境の初期化は,Groupmax Object Serverを起動した状態で,初期設定ユティリティを使用して実行します。
環境の初期化方法を次に説明します。
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [Groupmaxサーバ]グループの[Workflow管理ツール]アイコンを開く
[Workflow管理ツール]ウィンドウが表示されます。
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[初期設定]アイコンを開く
[初期設定ユティリティ]ダイアログボックスが表示されます。
- [初期設定ユティリティ]ダイアログボックスで,[動作環境の初期化]オプションボタンを選択する
- [初期設定ユティリティ]ダイアログボックスで,[設定]ボタンをクリックする[動作環境の初期化]ダイアログボックスが表示されます。
- [データベース名称(スキーマ名称)]テキストボックスにデータベース名を入力する
- [文書実体ディレクトリ]テキストボックスに文書実体ディレクトリのパス名を入力する
- [ワークエリアディレクトリ]テキストボックスにワークエリアディレクトリのパス名を入力する
- [ログ情報エリアディレクトリ]テキストボックスにログ情報エリアディレクトリのパス名を入力する
- [OK]ボタンをクリックし,初期設定を開始する
- 注意事項
- 初期設定ユティリティは,環境を初めて定義するときに使用します。
- 初期設定ユティリティを使用する前に,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。この場合,Groupmax Object Serverのシステム共通定義ファイルでデータベースの常駐化(resipool,resiobj)を指定していると,常駐指定のスキーマ名が誤りであることを示す警告メッセージが表示されますが,無視してください。
- Groupmax Address Serverを削除後に再度組み込んだ場合は,Workflowも再度組み込んでください。Groupmax Address Serverを削除後に再度組み込むと,Workflowの環境設定が失われるため,Workflowが正常に動作しなくなる場合があります。Workflowを再度組み込む場合は,必要なファイルのバックアップを取得後に実行してください。
- 初期設定ユティリティで決定した各ディレクトリのパス名は,初期化後は変更できません。したがって,初期化する場合は,バックアップや将来のシステム拡張を考慮してディレクトリ構成を検討してから初期化するようにしてください。
(bp) ワークフローデータベースの移行
Workflowのバージョンアップをする場合の環境設定の操作について説明します。
Workflow 06-00より前のバージョンのワークフローデータベースを06-00以降のバージョンで使用する場合,バージョンアップの操作をします。この操作をした場合には,ワークフローデータベースの初期化をする必要はありません。
ただし,エリアが追加されたり定義する項目が増えたりするため,データベースのディスク占有量は増加します。データベースを移行する際は,十分なディスク容量を確保しておいてください。
ワークフローデータベースの移行手順
構成変更パラメタファイルの作成
(bq) 動作環境の初期化ダイアログボックス
この画面は,初期設定ユティリティで[動作環境の初期化]ボタンを選択し,[設定]ボタンをクリックすると表示されます。
なお,初期化後は設定値を変更できません。バックアップや将来の拡張性を考慮して決定してください。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k080s.gif)
- データベース名称(スキーマ名称)
- データベース名には,Groupmax Object Serverのスキーマ名を設定します。
- Groupmax Object Serverではスキーマを一つだけ設定でき,Groupmax Object Server上のプログラムで一つのスキーマを共有します。
- 例えば,最初にGroupmax Address ServerでGroupmax Address Serverのデータベースのスキーマ名を定義すると,以降のGroupmax Object Server上のすべてのプログラムがそのスキーマ名を使用することになります。
- 1バイトから63バイトまでの次に示す文字列で設定します。
- 1バイトコードの英大文字,英小文字,数字及び「_」
- 空白以外の2バイトコード
- ただし,「WF_」,「IS_」又は「_」で始まる名称及び「MASTER」は使用できません。
- 文書実体ディレクトリ
- 文書実体を格納するディレクトリ名を設定します。Workflowインストール先ディレクトリのパス名が表示されます。必要に応じて変更してください。
- 設定するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。ただし,Windows NTクラスタで環境を初期化するときは,共有ディスクのドライブ下に設定します。初期設定ユティリティは,設定したディレクトリ下にWFdocのディレクトリを作成します。
- 1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
注※ 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- ワークエリアディレクトリ
- ワークエリアのディレクトリ名を設定します。Workflowインストール先ディレクトリのパス名が表示されます。必要に応じて変更してください。
- 設定するディレクトリは,あらかじめ作成し,Everyoneグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。ただし,Windows NTクラスタで環境を初期化するときは,共有ディスクのドライブ下に設定します。初期設定ユティリティは,設定したディレクトリ下に,WFexportのディレクトリを作成します。
- 1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
注※ 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- ログ情報エリアディレクトリ
- ログ情報エリアのディレクトリ名を設定します。Workflowインストール先ディレクトリのパス名が表示されます。必要に応じて変更してください。
- 設定するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。ただし,Windows NTクラスタで環境を初期化するときは,共有ディスクのドライブ下に設定します。初期設定ユティリティは,設定したディレクトリ下に,WFspoolのディレクトリを作成します。
- 1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
注※ 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- [OK]ボタン
- このボタンをクリックすると,[Groupmax Workflowの環境を初期化しますか?]というメッセージダイアログボックスが表示されます。[はい]ボタンをクリックすると,初期化を開始します。
- [キャンセル]ボタン
- ダイアログボックスを閉じます。
- [ヘルプ]ボタン
- ヘルプ画面が表示されます。
- 注意事項
- 長いファイル名の文書を登録する可能性がある場合は,文書実体ディレクトリのパス名をできるだけ短く設定してください。文書実体ディレクトリと,登録する文書のファイル名を合わせた長さが255バイトを超える場合は,文書を登録できないことがあります。
(br) ワークフローデータベースの移行手順
バージョンアップは,次の手順で環境を設定します。02-00から移行する場合と02-10以降のバージョンから移行する場合とでは,設定方法が異なります。
なお,Groupmax Object Serverの機能については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- 02-00から移行する場合
- Groupmax Object Serverをユティリティ実行モードで起動する
Groupmax Object Serverのサービスの起動時に,スタートアップパラメタに「utl」を指定すると,Groupmax Object Serverがユティリティ実行モードで起動されます。Groupmax Object Serverのサービスが既に起動されている場合は,いったん停止させてスタートアップパラメタに「utl」を指定後,サービスを再起動してください。
システム共通定義ファイルでデータベース常駐化を指定していると,起動時にメッセージが表示されますが,無視してください。
- エリアを追加するための構成変更パラメタファイルを作成する
構成変更パラメタファイルの作成方法については,構成変更パラメタファイルの作成を参照してください。
- Groupmax Object Serverのデータベースへエリアを追加する
Groupmax Object Serverの[データベースへのエリアの追加]ユティリティでエリアを追加します。このとき,2.で作成した構成変更パラメタファイルの名称を指定します。
- Groupmax Object Serverのサービスを停止後,再起動する
Groupmax Object Serverのサービスを停止後,再起動します。この場合は,スタートアップパラメタに「utl」を指定しません。
- Groupmax Workflowの初期設定ユティリティで,ワークフローデータベースをバージョンアップする
初期設定ユティリティで[データベースの移行]を選択して実行します。
- 02-10以降のバージョンから移行する場合
- Groupmax Object Serverを起動する
スタートアップパラメタは指定しません。
- Groupmax Workflowの初期設定ユティリティで,ワークフローデータベースをバージョンアップする
初期設定ユティリティで[データベースの移行]を選択して実行します。
- 注意事項
- 02-10以降のバージョンから移行する場合,エリアの追加はありませんが,インデックスの定義数が増えているためディスク占有量は増加します。
(bs) 構成変更パラメタファイルの作成
構成変更パラメタファイルは,Groupmax Object Serverのデータベースにエリアを追加する場合に必要なファイルです。Groupmax Object Serverの[データベースへのエリアの追加]ユティリティを実行すると,構成変更パラメタファイルに定義したエリアがGroupmax Object Serverのデータベースに追加されます。
構成変更パラメタファイルの定義内容及び定義時の注意事項を,次に示します。
- 構成変更パラメタファイルの定義内容
- Workflowを組み込むと,構成変更パラメタファイルのサンプルファイル(%WFdir%¥SVsample¥xodadd2)が作成されます。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
- サンプルファイルを必要に応じてコピーし,テキストエディタなどで編集すると,構成変更パラメタファイルを作成できます。
- 構成変更パラメタファイルを定義する場合の注意事項
- 定義内容は,Groupmax Object Serverの規則に従ってください。
- エリア名は,サンプルファイルに従って記述し,変更しないでください。
(bt) ワークフローログ出力ユティリティ
ワークフローログ出力ユティリティは,終了前の稼働中のワークから,ワークフローログ(ユーザの作業履歴,及びシステムの稼働情報)を出力するためのユティリティです。出力対象のワークの,案件投入から終了までのワークフローログをすべて出力します。既に終了したワークについて,ワークフローログを出力することもできます。
ワークフローログ出力ユティリティは,ビジネスプロセス登録サーバ上で実行します。実行したサーバ上に登録されているビジネスプロセスだけがワークフローログの出力対象となります。
このユティリティを実行する場合は,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverを起動しておいてください。Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動しておいてください。
02-10より前のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義については,ワークフローログ出力ユティリティは使用できません。以前のバージョンのビジネスプロセス定義についてワークフローログを出力する場合は,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- 実行できるユーザ
- Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)
ワークフローログを出力できます。
- 起動方法
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[ワークフローログ出力]アイコンを開く
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[ユティリティ]-[ワークフローログ出力...]コマンドを選択する
- 起動後,次のダイアログボックス画面が開きます。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k090s.gif)
- 出力対象ワーク状態種別
- ワークフローログの出力対象となるワークを設定します。
- 終了済ワーク
- 既に終了したワーク(シンク又はキャンセルしたワーク)についてワークフローログを出力する場合に選択します。
- 未終了ワーク
- 終了していないワーク(処理中又は一時停止のワーク)についてワークフローログを出力する場合に選択します。
- ワークフローログ出力ディレクトリ
- ワークフローログ出力ユティリティを使用する場合に設定する必要があります。
- ワークフローログファイルを出力するディレクトリを設定します。デフォルトは,環境設定ユティリティで設定されたディレクトリです。
- 設定するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。なお,ワークフローログファイルには大量のデータが出力されるため,ドライブの空き容量に留意して設定してください。特に,Windows NTのシステムファイルの存在するドライブを設定することは避けてください。
- ドライブ名を含めて,2バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
- ?,",/,¥,<,>,*,|,:
- ワークフローログファイルのディスク容量については,ワークフローログファイルを参照してください。
- 出力対象ビジネスプロセス名
- ワークフローログの出力対象となるビジネスプロセス名を設定します。1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
- デフォルトは,ワークフローログ出力ユティリティを実行するビジネスプロセス登録サーバ上の,すべてのビジネスプロセスです。
- 出力対象ビジネスプロセス定義バージョン
- ワークフローログの出力対象となるビジネスプロセス定義のバージョン番号を設定します。[出力対象ビジネスプロセス名]テキストボックスに名称を設定した場合に設定できます。1バイトから10バイトまでの文字列で設定します。設定できるバージョン番号は,1から4294967295までです。
- デフォルトでは,すべてのバージョンを出力対象とします。
- 出力対象ワークID
- ワークフローログの出力対象となるワークIDを設定します。[出力対象ビジネスプロセス名]テキストボックスに名称を設定した場合に設定できます。1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
- デフォルトでは,[出力対象ビジネスプロセス名]及び[出力対象ビジネスプロセス定義バージョン]での設定に該当するビジネスプロセス定義から生成された,すべてのワークが対象となります。
- 既にワークフローログを出力したワークは出力しない
- ワークフローログを既に出力したワークについて,ワークフローログを出力しない場合,このチェックボックスを選択します。
- [OK]ボタン
- 出力対象として設定したワークのワークフローログを出力します。
- [キャンセル]ボタン
- ダイアログボックスを閉じます。
- [ヘルプ]ボタン
- ヘルプ画面が表示されます。
- 出力形式
- 次に示す形式でファイルを出力します。
- なお,ワークフローログを出力するディレクトリに同一名のファイルがある場合は,ファイルの最後に追加されます。出力したワークフローログは,必要に応じて別名で保存してください。
- 出力対象として終了済みワークを指定した場合
出力対象ビジネスプロセス名
- 出力対象として未終了ワークを指定した場合
出力対象ビジネスプロセス名 -yyyymmddhhmmss
- 関連項目
- ワークフローログ出力ユティリティの操作(コマンドライン)
(bu) 連携データ再送ファイルのパラメタ形式
連携データ再送ユティリティで使用する連携データ再送ファイルは,次に示すどちらかの方法で作成できます。
- 転送データ一覧取得ユティリティで出力した転送データ一覧ファイルを使用する方法
- ユーザが作成したファイルに設定する方法
1.の方法を用いると,連携データ再送ファイルを簡単に作成できます。2.の方法でも作成できますが,この場合,再送を指示する連携データの転送IDは,エラーメッセージに出力された転送IDを利用するか,転送データ一覧取得ユティリティで確認しなければなりません。したがって,連携データ再送ユティリティに使用する連携データ再送ファイルは,1.の方法で作成することをお勧めします。
連携データ再送ファイルは,定義項目に示す内容の項目をタブで区切ったテキストファイルで作成します。このファイルは,テキストエディタや表計算プログラムを用いて作成してください。
また,処理コマンドは半角で記述してください。
- 定義項目
指定項目 | 長さ(バイト) | 指定の必要性 | 内容 |
---|
処理コマンド | 1 | 必ず指定 | 指定された操作を該当レコードに対して処理する。
- R
- 連携データの再送を指示する。
- R以外
- 処理の対象外。コメント記述に利用する。
|
転送ID | 2~11 | 必ず指定 | 再送する連携データの転送IDを指定する。指定文字は,半角英数字である。 |
コメント | - (行末まで) | 任意 | コメントを指定する。連携データ再送ユティリティでは,この情報は使用しない。 |
連携データ再送ファイルのファイル形式例(「転送ID B1」の連携データを再送する場合)を次に示します。
![[図データ]](figure/zu0k120c.gif)
(bv) ロール定義情報の出力形式
ロール定義情報の出力形式を次の表に示します。実際のファイルはロール定義更新ユティリティの更新情報入力ファイルの形式で出力され,項目と項目は「,(半角コンマ)」で区切られています。
処理コードの「#(半角シャープ)」を,必要に応じて「N」,「R」,「A」又は「D」に変更することで,ロール定義更新ユティリティの入力ファイルとなります。
処理コード | ロール名 | 出力情報種別コード | 出力値1 | 出力値2 | 出力値3 |
---|
# | ロール名 | BPROLE | - | - | - |
ORGROLE | 組織ID | - | - |
CMPROLE | 最上位組織ID | - | - |
LAYROLE | - | - | - |
DEFUSR | ロール定義者ユーザID | - | - |
DISTUSR | 配布管理者ユーザID | - | - |
DISTSVR | ロール配布先サーバID | - | - |
UMEMBER | ユーザID | - | - |
RMEMBER | 業務ロール名※ 組織ロール名 | - | - |
AUTOKEY | 自動配布キー名 | - | - |
UKEYVAL | 自動配布キー名 | 自動配布キー値 | ユーザID |
RKEYVAL | 自動配布キー名 | 自動配布キー値 | 業務ロール名※ 組織ロール名 |
SETSVR | ロール登録サーバ名 | - | - |
- 注※
- 02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definer又はロール定義更新ユティリティで登録したロールが出力対象となります。
(bw) yyyymmddhhmmss
- yyyy
- 西暦を示します。
- mm
- 月を示します。
- dd
- 日を示します。
- hh
- 時を示します。
- mm
- 分を示します。
- ss
- 秒を示します。
(bx) ユーザ定義ユティリティのレポート形式例
レポートの例を次に示します。[Tab]はタブ文字を示します。
レポート形式例の説明
![[図データ]](figure/zu0k110c.gif)
(by) ユーザ定義ユティリティ(ユーザID一覧ファイルの記述例)
- ユーザID一覧ファイルの記述例を次に示します。
#ユーザID一覧開始
user01
user02
user03
#ユーザID一覧終了
ユーザID一覧ファイルの記述規則の詳細については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
次に,ATコマンドを使用したユーザ定義ユティリティの実行方法の例を示します。なお,ここで示したのは,Groupmax Workflow ServerをC:¥Win32app¥HITACHI¥Groupmax下のディレクトリにインストールした場合の例です。
- (例1)
- 週に数回,不定期にGroupmaxのユーザ情報のメンテナンスをするため,毎日の業務開始前(AM5:00)にユーザ定義ユティリティを実行する場合
AT 5:00 /every:M,T,W,Th,F,S,Su
"C:¥Win32app¥HITACHI¥Groupmax¥Flowmate¥SVbin¥WFregusr.exe"
- (例2)
- 毎週金曜日にだけGroupmaxのユーザ情報のメンテナンスが発生するため,毎週土曜日の夜8時にユーザ定義ユティリティを実行する場合
AT 20:00 /every:S
"C:¥Win32app¥HITACHI¥Groupmax¥Flowmate¥SVbin¥WFregusr.exe"
(bz) ユーザ定義ユティリティ(レポート形式例の説明)
レポート形式例について,図中の番号ごとに説明します。
- ヘッダレコード第1行
実行バージョン及び実行ホスト名が表示されます。
- ヘッダレコード第2行
実行日付及び実行時間が表示されます。
- 区切りレコード
- 更新予告レコード
Groupmax Address ServerからWorkflowに通知された変更情報に基づいて,これ以降の行に更新予告が出力されます。
同一ユーザIDに対する複数の変更情報が存在する場合,変更の効果は累積されないで,それぞれ独立した更新情報として扱われます。
- USER句
USER句の次に,更新するユーザ情報が表示されます。
- ユーザ更新情報レコード
レコードフォーマットを次に示します。
ユーザID[Tab]更新内容
- 更新内容
- ユーザ情報の更新内容が表示されます。
- Add
- ユーザが自ホストに追加されることを示します。
- Move Toホスト名
- 表示されたホストに,ユーザが移動することを示します。
- Change Toユーザ名
- 表示された名称に,ユーザ名が変更されることを示します。
- Update
- ユーザ名以外の情報が変更されることを示します。
- Delete
- ユーザが削除されることを示します。
- Delete(Only Relation Maintenance)
- 他ホストのユーザの削除に伴って,リレーションがメンテナンスされることを示します。
- LinkedBpNode句
削除又は移動対象のユーザが直接リンクされている,旧バージョンの作業机の情報を出力します。この情報が出力されているときは,該当するユーザを削除又は移動できません。レコードフォーマットを次に示します。
LinkedBpNode BPName:ビジネスプロセス定義名[Tab]Ver:ビジネスプロセス定義バージョン[Tab]NodeName:作業机名
- CASE句
削除又は移動対象のユーザのユーザトレーにある案件の情報を出力します。レコードフォーマットを次に示します。
CASE BPName:ビジネスプロセス定義名[Tab]Ver:ビジネスプロセス定義バージョン[Tab]WorkID:ワークID[Tab]Reason:移動不可要因
- 移動不可要因
- 空白の場合は,移動先のユーザトレーに自動的に転送されることを示します。
- Deleted
- ユーザが削除されたことを示します。
- V1BP
- 旧バージョンのビジネスプロセス定義の案件であることを示します。
- NotDistributed
- ユーザの移動先となるサーバに,ビジネスプロセス定義が配布されていないことを示します。
- 更新予告レコード
Groupmax Address Server登録情報とワークフローデータベースとの相違に基づいて,これ以降の行に更新予告が出力されます。
(ca) ユーザ定義更新ユティリティ(更新失敗(×印)の要因)
更新失敗の要因として考えられるエラーの内容を,レコードの列ごとに示します。ここでの「列」とは,ユーザ定義更新ログ取得ファイルの,レコード番号(図4-3での「1」及び「2-4」)の右の列を「1列目」として数えます。
- 1列目(処理コード指定欄)のエラー
処理コードが「C」,「A」及び「D」以外である。
- 2列目(ユーザID指定欄)のエラー
- 指定したユーザがGroupmax Address Serverに登録されていない。
- 指定したユーザはGroupmax Address Serverに登録されているが,Workflowサーバに設定されていない。
- 指定したユーザのユーザIDが「system」である。
- 3列目(更新対象コード指定欄)のエラー
- 処理コードが「C」であるのに,更新対象コードが「STAT」,「HMAX」,「CMNT」,「ATR1」,「ATR2」及び「ALLA」以外である。
- 処理コードが「A」又は「D」であるのに,更新対象コードが「AUTH」,「ORG」,「CMP」,「ROLE」,「KEYV」「BPAG」,「AGNT」,「BADM」,「BDST」,「RDEF」又は「RDST」以外である。
- 更新対象コードが「BDST」又は「RDST」であるのに,指定されたユーザにはワークフロー運用管理者以上の権限がない。
- 更新対象コードが「BADM」又は「RDEF」であるのに,指定されたユーザにはビジネスプロセス管理者以上の権限がない。
- 4列目(更新値指定欄)のエラー
- 更新対象コードが「STAT」であるのに,更新値が「act」,「dea」及び「inac」以外である。
- 更新対象コードが「HMAX」であるのに,更新値が次のどちらかである。
- 0~1023の半角数字でない。
- 指定文字数が10文字以内でない。
- 更新対象コードが「CMNT」であるのに,更新値が次のどれかである。
- 文字列長が127バイト以内でない。
・文字列中に1バイトコード(半角)のタブ,「"」又は「^」が指定されている。
・文字列中に2バイトコード(全角)の「"」又は「^」が指定されている。
- 更新対象コードが「ATR1」又は「ATR2」であるのに,更新値が次のどれかである。
- 文字列長が31バイト以内でない。
・文字列中に1バイトコード(半角)のタブ,「"」又は「^」が指定されている。
・文字列中に2バイトコード(全角)の「"」又は「^」が指定されている。
- 更新対象コードが「AUTH」であるのに,更新値が次のどれかである。
<処理コードが「A」の場合>
・「domi」,「admi」及び「wfm」以外である。
・「domi」又は「admi」から「wfm」への変更要求であるが,指定したユーザがビジネスプロセス配布管理者又はロール定義配布管理者である。
<処理コードが「D」の場合>
・指定したユーザがビジネスプロセス管理者,ビジネスプロセス配布管理者,ロール定義者又はロール定義配布管理者である。
- 更新対象コードが「ORG」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定した組織IDがGroupmax Address Serverに登録されていない。
・指定した組織IDの最上位組織IDが「GMAXSYS」である。
- 更新対象コードが「CMP」であるのに,更新値が次のどちらかである。
・指定した最上位組織IDがGroupmax Address Serverに登録されていない。
・指定した最上位組織IDが「GMAXSYS」である。
- 更新対象コードが「ROLE」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定した業務ロールがワークフローデータベースにない。
・指定した業務ロールは,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definer又はロール定義更新ユティリティから登録した業務ロールでない。
- 更新対象コードが「KEYV」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定した業務ロールがワークフローデータベースにない。
・指定した業務ロールは,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definer又はロール定義更新ユティリティから登録した業務ロールでない。
・指定した自動配布キー名が指定した業務ロールにない。
・指定した自動配布キー値の文字列の長さが31バイト以内でない。
・指定した自動配布キー値の文字列の中に,1バイトコード(半角)のタブ,「"」又は「^」が指定されている。
・指定した自動配布キー値の文字列の中に,2バイトコード(全角)の「"」又は「^」が指定されている。
- 更新対象コードが「BPAG」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定したビジネスプロセス定義がワークフローデータベースにない。
・指定したビジネスプロセス定義は,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義でない。
・指定した代行配布ユーザがGroupmax Address Serverに登録されていない。
・指定した代行配布ユーザはGroupmax Address Serverに登録されているが,Workflowサーバに設定されていない。
・指定した代行配布ユーザのユーザIDが「system」である。
- 更新対象コードが「AGNT」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定した代行者がGroupmax Address Serverに登録されていない。
・指定した代行者はGroupmax Address Serverに登録されているが,Workflowサーバに設定されていない。
・指定した代行者のユーザIDが「system」である。
- 更新対象コードが「BADM」又は「BDST」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定したビジネスプロセス定義がワークフローデータベースにない。
・指定したビジネスプロセス定義は,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義でない。
・指定したビジネスプロセス定義バージョンのビジネスプロセス定義がワークフローデータベースにない。
・指定したビジネスプロセス定義バージョンが,1以上の半角数字又は半角英文字の「ALL」以外である。
・指定したビジネスプロセス定義バージョンが10文字以内でない。
・設定するユーザが200人を超えている。
- 更新対象コードが「RDEF」又は「RDST」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定したロールがワークフローデータベースにない。
・指定したロールは,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definer又はロール定義更新ユティリティで登録したロールでない。
・設定するユーザが200人を超えている。
- エラーが発生した列が特定できないエラー
- 処理コード,ユーザID,更新対象コード又は更新値が設定されていない。
- 指定文字列の定義フォーマットエラー。
- レコード長が1024バイトを超えている。
- 更新処理中に資源の競合が発生した。
(cb) ユーザ定義更新ユティリティ(更新処理スキップ(無印)の要因)
更新処理スキップの要因として考えられるエラーの内容を,次に示します。
- 更新対象コードが「STAT」,「HMAX」,「CMNT」,「ATR1」,「ATR2」,「ALLA」,「BPAG」又は「AGNT」であるのに,指定したユーザのユーザトレーがWFdefusrコマンドを実行したサーバにない
この場合,原因として次の理由が考えられます。
- 指定したユーザのユーザトレーがWFdefusrコマンドを実行したサーバ以外のサーバに存在する
- 指定したユーザを,WFdefusrコマンドを実行したサーバに登録及び移動したが,ユーザ定義ユティリティ(WFregusrコマンド)をまだ実行していない
- 更新対象コードが「AUTH」,「ORG」,「CMP」,又は「ROLE」,「KEYV」,「BADM」,「BDST」,「RDEF」又は「RDST」であるのに,WFdefusrコマンドを実行したサーバがWorkflow管理サーバでない
(cc) 処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード及び機能の一覧
処理コード | 更新対象ロール名 | 更新対象コード | 処理コードの機能 |
---|
N | 業務ロール名※1 | BPROLE | 業務ロールを作成します。ロール作成時,Groupmax Address Server使用時はWorkflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。 |
N | 組織ロール名 | ORGROLE | 組織ロールを作成します。ロール作成時,Groupmax Address Server使用時はWorkflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。 |
N | 最上位組織ロール名 | CMPROLE | 最上位組織ロールを作成します。ロール作成時,Groupmax Address Server使用時はWorkflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。 |
N | 階層化ロール名 | LAYROLE | 階層化ロールを作成します。ロール作成時,Groupmax Address Server使用時はWorkflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。 |
R | ロール名※1 | - | ロールを削除します。ロール削除時,該当するロールに設定されていた自動配布キーをすべて削除します。 |
A | ロール名※1 | DEFUSR | ロールにロール定義者を追加します。※2 |
D | ロール名※1 | DEFUSR | ロールからロール定義者を削除します。 |
A | ロール名※1 | DISTUSR※3 | ロールにロール配布管理者を追加します。※2 |
D | ロール名※1 | DISTUSR※3 | ロールからロール配布管理者を削除します。 |
A | ロール名※1 | DISTSVR※3 | ロールにロール配布先サーバを追加します。 |
D | ロール名※1 | DISTSVR※3 | ロールからロール配布先サーバを削除します。 |
A | 業務ロール名※1 | UMEMBER | 業務ロールにユーザを追加します。 |
D | 業務ロール名※1 | UMEMBER | 業務ロールからユーザを削除します。業務ロールの自動配布キーに,削除したユーザの自動配布キー値があった場合,該当する自動配布キー値から削除したユーザの割り当てを削除します。 |
A | 階層化ロール名 | RMEMBER | 階層化ロールにロールを追加します。 |
D | 階層化ロール名 | RMEMBER | 階層化ロールからロールを削除します。階層化ロールの自動配布キーに,削除したロールの自動配布キー値があった場合,該当する自動配布キー値から削除したロールの割り当てを削除します。 |
A | 業務ロール名※1,階層化ロール名 | AUTOKEY | ロールに自動配布キーを追加します。 |
D | 業務ロール名※1,階層化ロール名 | AUTOKEY | ロールから自動配布キーを削除します。 |
A | 業務ロール名※1 | UKEYVAL | 業務ロールのユーザに対応する自動配布キー値を追加します。 |
D | 業務ロール名※1 | UKEYVAL | 業務ロールのユーザに対応する自動配布キー値を削除します。 |
A | 階層化ロール名 | RKEYVAL | 階層化ロールのロールに対応する自動配布キー値を追加します。 |
D | 階層化ロール名 | RKEYVAL | 階層化ロールのロールに対応する自動配布キー値を削除します。 |
A | ロール名※1 | SETSVR※3 | ロールにロール登録サーバを設定します。 |
C | 組織を指定した組織ロール名 | ORGTOORG | 組織IDを変更します。(組織IDから組織IDへの変更) |
C | 組織を指定した組織ロール名 | ORGTOCMP | 組織IDを変更します。(組織IDから最上位組織IDへの変更) |
C | 最上位組織を指定した組織ロール名 | CMPTOORG | 最上位組織IDを変更します。(最上位組織IDから組織IDへの変更) |
C | 最上位組織を指定した組織ロール名 | CMPTOCMP | 最上位組織IDを変更します。(最上位組織IDから最上位組織IDへの変更) |
- (凡例)
- -は指定しないことを示します。
- 注※1
- 02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロール,又はこのユティリティで作成したロールだけが更新対象となります。
- 注※2
- 設定できるのは200人までです。
- 注※3
- Active Directory使用時はサポートされていません。
(cd) 更新対象コードと更新値
更新対象コード | 更新値1 | 更新値2 | 更新値3 |
---|
BPROLE | - | - | - |
ORGROLE | 組織ID | - | - |
CMPROLE | 最上位組織ID | - | - |
LAYROLE | - | - | - |
DEFUSR | ロール定義者ユーザID | - | - |
DISTUSR | ロール配布管理者ユーザID | - | - |
DISTSVR | ロール配布先サーバ名 | - | - |
UMEMBER | ユーザID | - | - |
RMEMBER | 業務ロール名※,組織ロール名 | - | - |
AUTOKEY | 自動配布キー名 | - | - |
UKEYVAL | 自動配布キー名 | 自動配布キー値 | ユーザID |
RKEYVAL | 自動配布キー名 | 自動配布キー値 | 業務ロール名※,組織ロール名 |
SETSVR | ロール登録サーバ名 | - | - |
ORGTOORG | 変更後組織ID | - | - |
ORGTOCMP | 変更後最上位組織ID | - | - |
CMPTOORG | 変更後組織ID | - | - |
CMPTOCMP | 変更後最上位組織ID | - | - |
- (凡例)
- -は指定しないことを示します。
- 注※
- 02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールか,又はこのユティリティで作成したロールだけが更新対象となります。
(ce) 値設定ダイアログボックス
この画面は,[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスで,変更したい項目をクリックした後[変更...]ボタンをクリックするか,又は変更したい項目をダブルクリックすると表示されます。
[値設定]ダイアログボックスは,[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスでクリックした変更項目の値を設定できます。数値は半角で設定し,1000単位の区切り記号や小数点は使用しないでください。
[値設定]ダイアログボックスの画面を次に示します。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k130s.gif)
- 項目名
- [Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスで選択された項目名を表示します。
- 値
- 項目に設定したい値を入力します。
- [OK]ボタン
- ダイアログボックスを閉じて,[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスに戻ります。
- [値]テキストボックスに入力した値が,[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスに表示されます。
- [キャンセル]ボタン
- ダイアログボックスを閉じます。
(cf) 環境設定ダイアログボックスの項目一覧
- [あ行]
- アプリケーションダウンロード方式
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,この項目は表示されません。
- ビジネスプロセス定義のユーザ処理リスト「AP起動」又は「Groupmaxフォーム表示」で指定したファイルは,必要になった時点でサーバからクライアントにダウンロードされます。
- このときのダウンロード方式を設定します。デフォルトはsystemです。
- system
- クライアントで指定したディレクトリにダウンロードします。ダウンロード先ディレクトリが一つであるため,例えば,異なるビジネスプロセス内の同一のファイル名を持つファイルをダウンロードすると,先にダウンロードしたファイルは後でダウンロードしたファイルによって上書きされます。
- この場合,Groupmax Integrated Desktopの帳票棚から同じファイル名のアプリケーションを同時に実行すると,動作が不正になることがあるため,注意してください。
- bp
- クライアントで指定したディレクトリの下にビジネスプロセス定義ごとにディレクトリを作成し,作成したディレクトリにダウンロードします。異なるビジネスプロセス内の同一のファイル名を持つファイルをダウンロードしても,ファイルが上書きされることはありません。
- クライアントで指定したディレクトリとは,Groupmax統合セットアップで指定した個人フォルダ用のディレクトリ下のWorkflowディレクトリです。
- Windowsシステムでは大文字と小文字が区別されないため,大文字か小文字かが異なるだけのビジネスプロセス名は,同じ名称として識別されます。したがって,同一のファイル名を持つファイルをダウンロードする場合は,大文字か小文字かが異なるだけのビジネスプロセス名は付けないでください。
- 案件一覧表示用作業ディレクトリ名
- クライアントで案件の一覧を表示するときは,一覧を作成するための作業領域をサーバ側で確保する必要があります。ここでは,案件の一覧を表示するための作業ディレクトリを設定します。
- デフォルトは,インストール先ディレクトリ下のtmpです。
- ドライブ名を含めて,1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストールディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
注※ 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 案件一覧表示用作業領域のサイズ
- クライアントで案件の一覧を表示するときは,一覧を作成するための作業領域をサーバ側で確保する必要があります。ここでは,案件の一覧を表示するための作業領域のサイズを設定します。キロバイト単位で,0から10までの整数値を設定します。デフォルトは4です。
- なお,設定の目安となる計算式を次に示します。
- 案件一覧表示用作業領域のサイズ(キロバイト)=表示する案件数×0.01
- サイズに0を設定したとき,又は表示する案件数が作業領域のサイズを超える場合は,案件一覧表示用作業ディレクトリ名が参照されます。
- 案件送付リトライ回数
- 案件の送付処理のリトライ回数を設定します。
- マネージャ機能は,案件の送付処理中にロック処理のエラーなどが発生すると,案件の送付処理をいったん中止します。送付処理を中止した案件は,マネージャ機能が保持している他の案件を処理した後に,再度処理されます。
- この送付処理の再実行回数を案件送付リトライ回数といいます。案件送付リトライ回数を超えた案件は,次ノードに送付できない案件として,エラートレーに送付します。
- 0,又は5から1000までの整数値を設定します。0を設定した場合,送付処理を中止した案件は,次ノードに送付できるまで,システム用のトレーにあります。デフォルトは100です。
- インストール先ディレクトリ名
- Workflowのインストール先ディレクトリ名を表示します。この値は変更できません。
- [か行]
- 回収後の同報前への差し戻し
- 回収後の処理ノードから同報前の処理ノードへ,案件を差し戻せるようにするかどうかを設定します。ここでの設定はすべてのビジネスプロセス定義に適用されます。
- yes又はnoで設定します。デフォルトはnoです。
- yes
- 同報前の処理ノードへ,案件を差し戻せるようにします。
- no
- 同報前の処理ノードへ,案件を差し戻せないようにします。
- 稼働状況解析ユティリティ作業ディレクトリ名
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,この項目は表示されません。
- 稼働状況解析ユティリティで,ログ編集結果及び稼働実績集計結果のファイルを作成するディレクトリのパス名を設定します。設定するディレクトリは,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
- デフォルトは,インストール先ディレクトリ下のanalystディレクトリです。
- ドライブ名を含めて,1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
注※ 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- 共通ユーザ管理ディレクトリ名
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,この項目は表示されません。
- 共通ユーザ管理ディレクトリのパス名を表示します。このディレクトリは,Groupmax Document ManagerとWorkflowが共有します。この値は変更できません。
- [さ行]
- サーバ間通信監視時間
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,この項目は表示されません。
- マルチサーバ構成の場合,クライアントからの処理要求が自Workflowサーバ内で完結しないときは,他Workflowサーバへ自動的にログインしてデータを取得することがあります。このときのログイン先サーバからの応答待ち時間を指定します。シングルサーバ構成の場合は,このオプションの指定は無視されます。
- 秒単位で,0から7200までの整数値を指定します。デフォルトは7200です。
- 0を指定した場合は,応答待ち時間が無限になります。そのため,ログイン先サーバが何かの障害で応答を返せなくなった場合,自サーバが応答待ち状態を続けることになりますので,通常は0以外の値を指定してください。
- ただし,0以外の値を指定して,その値が小さすぎる場合,サーバ間の通信速度が低速であったり,ログイン先サーバに多量の負荷がかかっていたりしたときに,タイムアウトとなってクライアントにエラーが返ることがあります。そのため,サーバ間の通信形態や各サーバの負荷状況によって適切な値を指定するようにしてください。
- 指定値の例として,サーバ間がLANで接続されている場合は,約60秒が妥当です。サーバ間がWANで接続されている場合は,一般的に通信に時間がかかりますので,60秒よりも大きな値を設定するようにしてください。
- また,0以外の値を指定して,サーバに次のようなエラーメッセージが頻繁に出力される場合は,値を大きくしてください。
- KDWS103-Eのメッセージで付加情報にWFbaseSV receive time out.又はWFsess recieve time out.が表示されるもの
- サーバ間連携機能指定
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,この項目は表示されません。
- サーバ間連携機能を使用するかどうかを設定します。サーバ間連携機能を使用する場合はuseを設定します。同一サーバ内でビジネスプロセス間連携をする場合にもuseを設定します。
- nouse又はuseを設定します。デフォルトはnouseです。
- nouse
- サーバ間連携機能を使用しません。
- use
- サーバ間連携機能を使用します。
- サーバ機能管理ファイルディレクトリ名
- サーバ機能管理ファイルを格納するディレクトリ名を設定します。
- サーバ機能管理ファイルは,セション管理情報などを格納する共有メモリとしてマップされるファイルです。このファイルは,サーバ起動時に,最大ログインユーザ数を基に最適なサイズで作成されます。
- 設定するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。ただし,Windows NTクラスタで環境を設定するときは,共有ディスクのドライブ下に設定します。
- デフォルトは,インストール先ディレクトリ下のmsgqueです。ファイルサイズが大きくなる場合,ディスクアクセスを分散させてサーバの性能を向上させたい場合,又はWindows NTクラスタでWorkflowを使用する場合は,デフォルト以外のディレクトリを設定します。
- ドライブ名を含めて,1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
注※ 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- 再送指示エラーログ出力ファイル名
- マルチサーバ機能(サーバ間連携機能)を使用する場合に設定する必要があります。
- 連携データ再送ユティリティで,再送に失敗した連携データの情報を出力するファイルのパス名を設定します。
- このファイル及びファイルを格納するディレクトリは,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
- 再送指示エラーログ出力ファイル名を設定しない場合は,ログ情報エリアディレクトリに,errlogというファイル名で作成します。
- ドライブ名を含めて,2バイトから250バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
1バイトの文字
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- 最大転送データサイズ
- マルチサーバ機能(サーバ間連携機能)を使用する場合に設定する必要があります。
- 通信手段がGroupmax Mail Serverでの転送データの最大サイズを設定します。転送データが最大サイズを超えた場合,その案件をエラートレーに送付します。
- メガバイト単位で,2から16までの整数値を設定します。デフォルトは4です。
- 最大ログインユーザ数
- Workflowサーバに,同時にログインできるユーザ数を設定します。1から1000までの整数値を設定します。デフォルトは64です。なお,実際に運用できる最大ログインユーザ数はメモリ所要量による制限を受けています。
- Workflowサーバへのログインには,一般用ログインと管理者用ログインの二つがあります。
- 一般用ログインとは,次に示すプログラムからのログインのことです。
- Groupmax Integrated Desktop
- Groupmax Form Client
- Groupmax Workflow for Active Server Pagesで作成したアプリケーション
- バージョン02-20以降のGroupmax World Wide Web Desktop/ワークフロー
- Groupmax Workflow Client - Library又はGroupmax Workflow Server - Libraryで作成したアプリケーション
- 管理者用ログインとは,次に示すプログラムからのログインのことです。
- Groupmax Workflow Definer(ワークフロー定義,ワークフローロール定義,ワークフローユーザ定義,配布管理)
- Groupmax Workflow Monitor
- Groupmax Workflow Client - Library Extension及びGroupmax Workflow Server - Library Extensionで作成したアプリケーション
- Groupmax Workflow - Specialist Tools for WWW及びGroupmax Workflow - End-user Tool for WWW
- バージョン02-10より前のCSSクライアント(Flowmate/Definer,Monitor,Groupshop,及びFlowmate/Client-Library,Flowmate/Server-Library,Flowmate/Development Kitで作成したアプリケーションなど)
- バージョン02-20より前のGroupmax World Wide Web Version2.0/ワークフロー
- Workflowサーバは,クライアントからのログイン要求を受け付けると「セション」という単位で資源を確保します。セションとは,Groupmax Workflowでのサーバとクライアント間の論理的な接続単位のことです。
- Workflowサーバでは,ログインをユーザとセションで管理しています。一般用ログインについては,一般用最大ログインユーザ数,又は一般用最大セション数を超えた場合,新たなログイン要求をエラーとします。管理者用ログインについても同様に,管理者用最大ログインユーザ数,又は管理者用最大セション数を超えた場合,新たなログイン要求をエラーとします。
- 一般用最大ログインユーザ数,一般用最大セション数,管理者用最大ログインユーザ数,及び管理者用最大セション数について次に示します。
- 一般用最大ログインユーザ数
「最大ログインユーザ数」指定値 - ログイン中の管理者用ログインユーザ数
- 一般用最大セション数
「最大ログインユーザ数」指定値 × 1ユーザあたりの同時接続セション数
ただし,計算式で求めた値が5120を超えた場合は5120となります。なお,マルチサーバ構成の場合は,各サーバでサーバ台数分のセションがシステムで使用されるため,クライアントから使用できるセション数はこの数を引いた値となります。
- 管理者用最大ログインユーザ数
「最大ログインユーザ数」指定値 - ログイン中の一般用ログインユーザ数
ただし,計算式で求めた値が64を超えた場合は,64となります。
- 管理者用最大セション数
64固定です。
- セションは,クライアントのプログラムやバージョンによって,1ユーザで複数のセションを使用する場合があります。このため,ログインしているユーザ数が最大ログインユーザ数を超えていなくても,一般用最大セション数,管理者用最大セション数を超えてログインできなくなる場合がありますので,注意してください。
- クライアントごとに使用する一般用ログインのセション数については,「1ユーザあたりの同時接続セション数」を参照してください。
- クライアントごとに使用する管理者用ログインのセション数について,次に示します。
- Groupmax Workflow Definerを使用する場合
同時に実行するプログラム(ワークフロー定義,ワークフローロール定義,ワークフローユーザ定義,配布管理)数分のセションが必要となります。
- Groupmax Workflow Monitorを使用する場合
1セションが必要となります。
- Groupmax Workflow Client - Library Extension及びGroupmax Workflow Server - Library Extensionを使用する場合
同時にアプリケーションからログインするログイン数分のセションが必要となります。
- Groupmax Workflow - Specialist Tools for WWW及びGroupmax Workflow - End - user Tool for WWWを使用する場合
ブラウザからログインする数のセションが必要となります。
- バージョン02-10より前のCSSクライアントを使用する場合
同時に実行するプログラム数分のセションが必要となります。
- バージョン02-20より前のGroupmax World Wide Web Version2.0/ワークフローを使用する場合
ブラウザからログインする数のセションが必要となります。
- なお,マルチサーバ構成の場合,上記1.~4.のプログラムは管理者用ログインのため,Workflow管理サーバにログインし,当該サーバでセションを使用します。
- 実際に運用できる最大ログインユーザ数,最大セション数は,メモリ所要量による制限を受けます。
- 再ログイン
- 異なるIPアドレスのクライアントから,既にログインしているユーザのユーザIDと同じユーザIDで再ログインした場合に,どのクライアントのログインが有効になるかを設定します。
- yes,no又はclientで設定します。デフォルトはclientです。
- なお,同じIPアドレスのクライアントからは,このオプションの設定に関係なく,既にログインしているユーザのユーザIDと同じユーザIDで再ログインできます。
- yes
- 後からログインしたクライアントを優先します。
- この場合,既にログインしているクライアントは,すべて強制的にログアウトされ,後からログインしたクライアントのログインが有効になります。
- yesを設定すると,PPP(Point-to-Point Protocol)接続のクライアントの接続切れ,クライアントの障害などによって強制的にログアウトされた場合,異なるIPアドレスのクライアントから再ログインできます。
- ただし,同じユーザIDを複数の人が共有しているような場合,先にログインしているクライアントが不当にログアウトされたり,ユーザ同士で再ログインを繰り返したりすることがあるので,ご注意ください。
- また,強制ログアウト後に再ログインして,Groupmax Integrated Desktopで案件を処理しようとすると,該当する案件は他のプログラムで使用中の可能性がある旨のメッセージが表示されることがあります。その場合は,「処理を続行しますか?」の問い合わせで「はい」を選択して,処理を続行してください。
- 注 Groupmax Address Serverのログイン制御の設定で,通常ログイン(先着優先)が設定されている場合,Groupmaxのクライアントのバージョンによっては,再ログインできない場合があります。詳細は,再ログイン時の設定値に対するクライアントのログイン結果一覧を参照してください。
- no
- 既にログインしているクライアントを優先します。
- この場合,後からログインしようとしたクライアントは,エラーとなってログインできません。
- noを設定すると,PPP接続のクライアントの接続切れ,クライアントの障害などによって強制的にログアウトされて,異なるIPアドレスのクライアントから再ログインしたい場合に,以下の条件が満たされているときに再ログインできます。
- 環境設定ユティリティの[通信ソケットKEEPALIVE]オプションに「use」を設定していること。
- ただし,TCP/IPがクライアントとの接続を監視するための一定時間が経過するまでは,再ログインできません。
- client
- ログインしようとしているクライアントでの指定に従います。
- ただし,05-00より前のバージョンのクライアント又は16bit版のクライアントからのログイン時には,既にログインしているクライアントが優先されます。
- 作業者指定の作業権限チェック
- ビジネスプロセス定義のユーザ処理リストでノードに対して「作業者の指定」をした場合,次に示す方法から作業者の指定方法を選択します。
- システム宛先台帳からユーザを選択して指定
システム宛先台帳に表示されたユーザから選択して指定します。
システム宛先台帳には,該当するノードで作業権限があるユーザだけが表示されます。
- ローカル宛先台帳からユーザを選択して指定
ローカル宛先台帳に表示されたユーザから選択して指定します。
ローカル宛先台帳には,ローカル宛先台帳に登録されたユーザすべてが表示されます。
- ユーザを直接指定
システム宛先台帳又はローカル宛先台帳から選択しないで,ユーザのニックネームを直接指定します。
上記の方法で指定した作業者の作業権限をチェックするかどうかを設定します。作業権限はビジネスプロセス定義のノードで設定されたものです。ここでの設定は,すべてのビジネスプロセス定義に適用されます。
yes又はnoで設定します。デフォルトはnoです。
- yes
- 指定したユーザに作業権限があるかどうかをチェックし,作業権限がないときはエラーとします。Groupmax Workflow Client - Libraryを使用している場合は,次の六つのAPI関数又はOCXインタフェースを発行したときにチェックします。
- nextuserパラメタを指定したHwfPutCase関数
- nextuserパラメタを指定したHwfSuffixCase関数
- reqmodeパラメタに0を指定したHwfSelectNextUser関数
- PutNextUserInfnExプロパティに1以上を指定したWFocPutCaseメソッド
- next_user_numパラメタに1以上を指定したSetSuffixInfExメソッド発行後のWFocSuffixCaseメソッド
- reqmodeパラメタに0を指定したWFocSelectNextUserメソッド
- no
- 指定したユーザに作業権限があるかどうかのチェックをしないで,そのユーザに案件を移します。
- 送信メール制限サイズ
- ドメイン間連携機能を使用する場合に指定します。
- 送信可能なメールサイズの最大値を指定します。メールの送信サイズが最大値を超えた場合,送信エラーになります。
- キロバイト単位で,0から2000000までの値を指定します。0を指定した場合,メールサイズに関係なく,すべてのメールを送信します。デフォルトは1000です。
- [た行]
- 通信監視時間
- 長い通信電文を複数に分割して送受信した場合の,後続の電文が届くまでの監視時間を指定します。監視時間内に後続の電文が届かない場合は,通信障害が発生したと判断し,セションを終了します。
- ミリ秒単位で,10から7200000までの整数値を設定します。デフォルトは60000です。
- 通信ソケットKEEPALIVEオプション
- Workflowサーバがクライアントとの通信に使用するソケットに対して,KEEPALIVEオプションを指定するかどうかを設定します。
- KEEPALIVEオプションとは,通信ソケットに対して,キープアライブパケットを送信するように指示するためのオプションです。KEEPALIVEオプションを指定すると,TCP/IPによってクライアントへの接続が監視されますが,ルータによる通信状態監視機能は使用できません。
- use又はnouseで設定します。デフォルトはuseです。
- use
- KEEPALIVEオプションを設定します。
- これを設定すると,TCP/IPの機能によって,一定間隔でクライアントに関する接続が監視されます。クライアントに障害が発生した場合は,一定時間の後,異常を検出してセションをクローズし,リソースが開放されます。
- ただし,一定間隔でクライアントへ送信するため,ルータなどによる通信状態監視機能は使用できません。
- nouse
- KEEPALIVEオプションを設定しません。
- これを設定すると,TCP/IPはクライアントの接続を監視しないため,ルータなどによる通信状態監視機能が使用できるようになります。
- ただし,クライアントに障害が発生した場合にも異常が検出されないので,セション(リソース)は解放されずにサーバが停止するまで残ります。障害が発生したユーザは,同一IPアドレスのクライアントからはログインできますが,異なるIPアドレスのクライアントからはログインできません。
- 定義スクリプト読み込み数
- メモリ上に読み込むビジネスプロセス定義の実行形式ファイル数を設定します。
- 設定したファイル数を読み込むためのメモリを確保できない場合は,メモリ不足のメッセージを出力し,マネージャ機能を終了します。
- 1から16までの整数値を設定します。デフォルトは5です。
- デフォルト組織名
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合に指定します。
- Workflowではワークフローユーザは組織に所属している必要があるため,ワークフロー組織に所属していないワークフローユーザ又はUsersコンテナの下に所属しているワークフローユーザをデフォルト組織に所属させます。このデフォルト組織の組織名を,1バイトから32バイトまでの文字列で指定します。
- デフォルトは,デフォルト組織の組織IDと同じである「_DefOrg」です。
- 指定した組織名がデフォルト組織の組織名及び組織略称となります。
- 不正な値を指定した場合は,デフォルトの「_DefOrg」となります。
- なお,デフォルト組織名の変更は,ディレクトリ情報キャッシュの更新後に有効になります。
- 転送データ一覧ファイル名
- マルチサーバ機能(サーバ間連携機能)を使用する場合に設定する必要があります。
- 転送データ一覧取得ユティリティで,受信結果が未確認の連携データを出力するファイルのパス名を設定します。
- このファイル及びファイルを格納するディレクトリは,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
- 転送データ一覧ファイル名は,転送データ一覧取得ユティリティのダイアログボックスでも設定できます。転送データ一覧ファイル名を設定しない場合は,ログ情報エリアディレクトリに,showcqというファイル名で作成します。
- ドライブ名を含めて,2バイトから250バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
1バイトの文字
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- 転送リトライインターバル時間
- マルチサーバ機能(サーバ間連携機能)を使用する場合に設定する必要があります。
- 案件,ワーク操作などを他のサーバへ転送しようとしてエラーが発生した場合,再送するまでの間隔(リトライインターバル時間)を設定します。
- 分単位で,10から1440までの整数値を設定します。デフォルトは60です。
- 転送リトライ回数
- マルチサーバ機能(サーバ間連携機能)を使用する場合に設定する必要があります。
- 案件,ワーク操作などを他のサーバへ転送しようとしてエラーが発生した場合の,再送回数(リトライ回数)を設定します。再送回数がリトライ回数を超えると,その案件などは再送されません。
- 0から999までの整数値を設定します。0を設定した場合,再送はされません。デフォルトは10です。
- 添付文書ファイル名称チェック
- Version 5までは,案件に添付する文書ファイル名に使用できる,文字コードに制限がありましたが,Version 6からはこの制限を解除できます。解除することで,OS上で作成できるファイル名を扱えるようになるため,これまで使用できなかった半角スペースや全角スペースなどの文字が添付文書ファイル名に使用できるようになります。
- yes
- 添付文書ファイル名のチェックを行います(Workflowによる文字コード制限あり)。
- no
- 添付文書ファイル名のチェックを行いません(Workflowによる文字コード制限なし)。
- Workflowによる添付文書ファイル名の制限の有無の指定は,次の制限に基づいてチェックをするか,しないかを指定します。
- 半角コード
- 半角コードのコード番号0x20~0x7E,又は0xA1~0xDFの範囲のコード。ただし,次の文字は使用できません。
- ?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 全角コード
- シフトJISコードのコード番号において,2バイトコードの先頭1バイトの値が0x81~0x9F,又は0xE0~0xEFのどれかの範囲に含まれ,なおかつ,後ろ1バイトの値が0x40~0x7E,又は0x80~0xFCのどれかの範囲に含まれる全角コード。ただし,全角スペースは除く。
- ただし,Workflowの文書ファイル名チェックを行わない"no"に指定する場合は,必ず次の注意事項を参照して問題がないことを確認して変更してください。
- 以下に示すクライアントはファイル名に使用可能な文字コードの制限の解除に対応していません。したがって,これらのクライアントを使用している場合は,本オプションの指定を"no"に指定できません。
・Groupmax Desktop(16bit版)
・Groupshop
- 以下に示すGroupmax Workflow - Libraryのバージョン1互換関数はファイル名に使用可能な文字コードの制限の解除に対応していません。したがって,独自の業務アプリケーションプログラムにこれらの関数を使用されている場合,本オプションを"no"に指定できません。
・HwfGetObjectInstance
・HwfGetObjectInstanceToFile
・HwfSetObjectInstance
・HwfUpdateObjectInstacne
・HwfGetCaseInf
・HwfGetMemo
・HwfGetMemoToFile
・HwfPutMemo
・HwfUpdateMemo
- Version 5まで添付ファイル名称に使用できなかった文字コードを含むファイル名で登録した文書やメモを参照するときに以下のものを使用した場合,そのファイル名は「ファイル名称変換規則」に示すように変換されます。
・06-00より前のバージョンのGroupmax Integrated Desktop
・06-00より前のバージョンのGroupmax Workflow - Libraryの関数(バージョン1の互換用関数を除く)
「ファイル名称変換規則」
Version 5までの添付ファイル名称に使用できる文字コード以外の半角コードは「~」(1バイト),全角コードは「~~」(2バイト)にそれぞれ変換されます。
- Version 6以降のクライアント(クライアントライブラリ,サーバライブラリ含む)のOSとして複数の異なるOSを使用している場合,添付ファイルのファイル名はそれらのOSのすべてにおいてファイル名として使用できる範囲で運用してください。その範囲外で使用された場合,クライアントマシンのOSによって,添付ファイルの取得に成功したり,失敗したりすることがあります。特に,UNIX版サーバライブラリを使用してUNIX上で作成したファイルを案件に添付するような場合,UNIXとWindowsで扱えるファイル名の差異によってWindowsマシンのクライアントで案件の添付ファイルを取得できなくなることがあるのでWindowsでファイル名として扱える範囲で運用してください。
- マルチサーバ環境では次の点に注意してください。
・Version 5以前のサーバが存在する場合,"no"に指定できません。
・すべてVersion 6以降のサーバである場合,この指定を全サーバで統一してください。
・サーバにUNIX版とWindows版が混在する場合,Windowsで使用できるファイル名の範囲で運用してください。
- Workflow Server - Connectionを複数台運用管理している場合は,項番5のマルチサーバ環境と同様の点に注意して運用してください。
- テンポラリファイルディレクトリ名
- トレースファイルなどの,一時的なファイルを作成するディレクトリ名を設定します。このディレクトリは,Everyoneグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
- デフォルトは,インストール先ディレクトリ下のtmpディレクトリです。
- ドライブ名を含めて,1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
注※ 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- ドメイン間連携管理情報最大保存期間
- ドメイン間連携で管理する情報を,連携終了後最大どれくらい保存するかを指定します。
- 分単位で,0から70560までの値を指定します。デフォルトは2520です。
- 指定値は,ドメイン間連携メール処理期限より大きい値を設定することを推奨します。
- 連携管理情報は,正常に連携が終了した場合,システムで自動的に保存期間を設定して削除します。
- ドメイン間連携機能指定
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,この項目は表示されません。
- ドメイン間連携機能を使用するかどうかを指定します。
- ビジネスプロセス定義登録時,又はビジネスプロセス定義配布時にこのパラメタを参照して連携ノードが定義されている場合にnouseを指定すると,エラーになります。
- use又はnouseで指定します。デフォルトはnouseです。
- use
- ドメイン間連携機能を使用します。
- nouse
- ドメイン間連携機能を使用しません。
- ドメイン間連携再送インターバル時間
- ドメイン間連携で要求メールを送信した後,応答メールが返却されない場合,自動的に要求メールを再送するときの再送間隔を指定します。
- 分単位で,30から10080までの値を指定します。デフォルトは360です。
- ドメイン間連携再送回数
- ドメイン間連携で要求メールを送信した後,応答メールが返却されない場合,自動的に要求メールを再送するときの最大再送回数を指定します。
- 1から100までの値を指定します。デフォルトは5です。
- ドメイン間連携作業ディレクトリ名
- ドメイン間連携機能を使用する場合に指定します。
- ドメイン間連携機能で,一時的に使用する作業ファイルを作成するディレクトリを指定します。
- デフォルトは,インストール先ディレクトリ下の¥Flowmate¥WFmc¥tmpです。
- ドメイン間連携受信メールチェックインターバル時間
- ドメイン間連携機能を使用する場合に指定します。
- 受信メールがない場合に,次に受信メールの有無を確認するまでの間隔を指定します。
- 秒単位で,1から3600までの値を指定します。デフォルトは10です。
- ドメイン間連携送受信ログ出力ディレクトリ名
- ドメイン間連携機能を使用する場合に指定します。
- ドメイン間連携機能で取得する送受信ログを格納するディレクトリを指定します。
- デフォルトは,インストール先ディレクトリ下の¥Flowmate¥WFmc¥SRlogです。
- ドメイン間連携送受信ログ保存形式
- ドメイン間連携機能を使用する場合に指定します。
- ドメイン間連携機能で取得する送受信ログの保存形式を取得します。形式には,全保存と上書き保存があります。
- all又はrndで指定します。デフォルトはrndです。
- all
- 全保存形式で保存します。全保存形式の場合,ログデータは上書きしないですべて保存されます。そのためディスク容量に空きがなくなる前に待避する必要があります。
- rnd
- 上書き保存形式で保存します。上書き保存形式の場合,データは容量の上限サイズまで上書きされます。そのため,古いログは削除されます。
- ドメイン間連携メール格納ディレクトリ名
- ドメイン間連携機能を使用する場合に指定します。
- メールサーバから取得したメールを格納するディレクトリを指定します。ディレクトリを変更する場合は,ディレクトリ下の情報をすべて移動する必要があります。
- デフォルトは,インストール先ディレクトリ下の¥Flowmate¥WFmc¥mailです。
- ドメイン間連携メール処理期限
- ドメイン間連携でメールを受信した場合に,送信時から一定時間を経過すると,そのメールが無効になる時間を指定します。
- 受信時刻が,「送信時刻」+「ドメイン間連携メール処理期限」を過ぎた場合,無効になります。
- 分単位で,0から10080までの値を指定します。0を指定した場合,すべてのメールが有効になります。デフォルトは360です。
- ドメイン間連携メール送受信リトライ回数
- ドメイン間連携機能を使用する場合に指定します。
- メールに対する送受信処理に失敗した場合の自動リトライ回数を指定します。
- 1から99までの値を指定します。デフォルトは10です。
- ドメイン間連携メール送信インターバル時間
- ドメイン間連携機能を使用する場合に指定します。
- メール送信要求がない場合に,次に送信要求の有無を確認するまでの間隔を指定します。
- 秒単位で,1から3600までの値を指定します。デフォルトは10です。
- [は行]
- 複数ケースソースノードへの差し戻し
- 複数のケースを定義しているソースノードへ,案件を差し戻せるようにするかどうかを設定します。ここでの設定はすべてのビジネスプロセス定義に適用されます。
- yes又はnoで設定します。デフォルトはnoです。
- yes
- 複数のケースを定義しているソースノードへ,案件が差し戻せるようにします。
- no
- 複数のケースを定義しているソースノードへ,案件が差し戻せないようにします。
- 文書実体ディレクトリ名
- 初期設定ユティリティの[動作環境の初期化]ダイアログボックスで初期化した,文書実体ディレクトリ名を表示します。この値は,変更できません。
- [ま行]
- マネージャスリープ時間
- マネージャ機能のスリープ時間を設定します。マネージャ機能は,送付要求のあった案件をすべて送付した後,一定時間処理を休止(スリープ)します。マネージャ機能は,この項目に設定された時間スリープし,その後,再び案件の送付処理を開始します。
- 秒単位で,1から60までの整数値を設定します。デフォルトは60です。
- マネージャスリープ時間を小さくすると,システムの負荷が高くなる可能性がありますので,基本的には60を設定してください。
- マルチサーバ環境設定ディレクトリ名
- バージョンが02-10より前のビジネスプロセス定義を対象とする場合に,設定する必要があります。
- 部署名定義ファイル(section)及び,窓口名定義ファイル(entrance又はexentran)を作成する,マルチサーバ環境設定ディレクトリのディレクトリ名を設定します。設定するディレクトリは,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
- デフォルトは,インストール先ディレクトリ下のSVetcです。
- ドライブ名を含めて,1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
注※ 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- マルチサーバ作業ディレクトリ名
- マルチサーバ機能(サーバ間連携機能)を使用する場合に設定する必要があります。
- 送信用メールファイルを作成する,マルチサーバ作業ディレクトリのディレクトリ名を設定します。設定するディレクトリは,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。マルチサーバ作業ディレクトリ名を設定しない場合は,ログ情報エリアディレクトリに,送信用メールファイルを作成します。
- ドライブ名を含めて,1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
注※ 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- マルチサーバ作業ディレクトリのディスク占有量については,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- マルチサーバ送信インターバル時間
- マルチサーバ機能(サーバ間連携機能)を使用する場合に設定する必要があります。
- メッセージ送信機能のスリープ時間を設定します。メッセージ送信機能は,送付要求のあった案件をすべて送付した後,一定時間処理を休止(スリープ)します。メッセージ送信機能は,この項目に設定された時間スリープし,その後,再び案件の送付処理を開始します。
- 秒単位で,1から600までの整数値を設定します。デフォルトは60です。
- 無通信セッション監視時間
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,この項目は表示されません。
- クライアントがWorkflowサーバと通信していない状態(無通信状態)を監視する時間を設定します。無通信状態が設定した時間を超過した場合,クライアントのサーバとの接続を自動的に切り離し,次回クライアントからWorkflowサーバにアクセス要求があったときに自動的に再接続します。
- 分単位で,0から60までの整数値を設定します。デフォルトは0です。ただし,値が0の場合,自動的な切り離しと再接続機能は実行しません。
- また,このオプションは,次に示す二つの条件を満たすアプリケーションでだけ有効となります。
- ・03-00以降のGroupmax Integrated Desktop,Groupmax Form又はGroupmax Workflow Client - Libraryで作成したアプリケーションであること
- ・アプリケーションの中で,HwfStartUpWorkflow関数のパラメタ「shared_mode」又はOCXインターフェースのWFocStartUpメソッドのパラメタ「sharedmode」に,0を設定していること
- 注 自動的に切り離した後,自動的に再接続するまでの間に,異なるIPアドレスのクライアントから同じユーザIDでログインできます。異なるIPアドレスのクライアントから同じユーザIDでログインしている状態で自動的に再接続しようとすると,環境設定ユティリティの[再ログイン]オプションの設定値によって次に示すようになります。
- ・「yes」を設定しているとき
- 再接続できます。
- ・「no」を設定しているとき
- 再接続できません。
- メールサーバ通信監視インターバル時間
- ドメイン間連携機能を使用する場合に指定します。
- メールサーバに対する通信要求に対しての応答を待つ時間を指定します。時間内に応答がない場合は,通信エラーになります。
- 分単位で,1から60までの値を指定します。デフォルトは1です。
- メール再送リトライ回数
- マルチサーバ機能(サーバ間連携機能)を使用する場合に設定する必要があります。
- メール不達の場合の,メール再送リトライ回数を設定します。メール再送リトライ回数を超えた場合,その案件をエラートレーに送付します。
- 0から99までの整数値を設定します。デフォルトは10です。
- メール受信インターバル時間
- マルチサーバ機能(サーバ間連携機能)を使用する場合に設定する必要があります。
- メッセージ受信機能のスリープ時間を設定します。メッセージ受信機能は,メールボックスの案件をすべて処理した後,一定時間処理を休止(スリープ)します。メッセージ受信機能は,この項目に設定された時間スリープし,その後,再び案件の受信処理を開始します。
- 秒単位で,1から600までの整数値を設定します。デフォルトは60です。
- [や行]
- 役職名の順位付け番号表示
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,この項目は表示されません。
- 役職名に順位付け番号が設定されている場合に,この番号をGroupmax Integrated Desktop,Groupmax Workflow Monitorなどで表示するかどうかを設定します。
- yes又はnoで設定します。デフォルトはnoです。
- 順位付け番号とは,同じ役職名に対して設定されている番号で,例えば,課長#1,課長#2のように設定されます(#1,#2の部分が順位付け番号と呼ばれます)。
- yes
- 役職名を表示するときに順位付け番号も表示します。
- no
- 役職名を表示するときに順位付け番号を表示しません。
- ユーザデータ格納ディレクトリ名
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,この項目は表示されません。
- ビジネスプロセス定義のユーザ処理リストで設定した,ユーザデータ格納ディレクトリのディレクトリ名を設定します。ユーザデータ格納ディレクトリには,アプリケーションプログラムなどのユーザ任意のデータを格納します。
- 設定するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。ただし,Windows NTクラスタで環境を設定するときは,共有ディスクのドライブ下に設定します。また,このディレクトリに格納するファイル名には,英大文字を使用できません。
- デフォルトは,インストール先ディレクトリ下のuserdataです。
- ドライブ名を含めて,1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
注※ 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- ユーザ情報自動反映時のエラースキップ
- ユーザ情報自動反映時に,特定のエラーが発生した場合,エラーをスキップして処理を続行するかどうかを設定します。
- スキップの対象となるエラーを次に示します。
- ユーザ情報自動反映の対象となるユーザがGroupmax Workflow Serverにログインしている場合
- Groupmax Address Server上でユーザの「Workflowサーバ」を変更したが,マルチサーバ機能で使用するメールユーザがGroupmax Address Serverに未登録である場合
- Groupmax Address Server上でユーザを削除,又はユーザの「Workflowサーバ」を変更したが,該当ユーザが作業机に作業者として直接割り当てられている場合
- yes又はnoで設定します。デフォルトはnoです。
- yes
- ユーザ情報自動反映時に,継続できるエラーが発生した場合,ユーザ登録処理を継続します。エラーをすぐに取り除くことができない場合で,ほかのユーザ情報自動反映処理を完了させる必要があるときなどに,このオプションを使用します。
- no
- ユーザ情報自動反映時にエラーが発生すると,ユーザ登録処理を中断します。
- ユーザヒストリ取得最大数
- ユーザヒストリは,ユーザ単位に取得する案件の投入,遷移,相談,回答,差し戻し,引き戻しの作業履歴です。一つの操作ごとに一つのユーザヒストリが取得され,ユーザヒストリ取得最大数の数だけ保持されます。ユーザヒストリ取得最大数を超えてユーザヒストリを取得すると,古いユーザヒストリから削除されます。
- ユーザヒストリはGroupmax Integrated Desktopでは送信ログに表示され,作業履歴から履歴表示,引き戻し,キャンセル,などの操作ができます。削除されたユーザヒストリについては送信ログに表示されないため,取得最大数が少ない場合は送信ログからの案件操作を行うことができなくなる可能性があります。
- したがって,業務内容に応じて,ユーザヒストリ取得最大数に適切な値を設定する必要があります。
- ここで設定した値は,ユーザ定義ユティリティでのユーザ登録時に適用されます。また,登録されたユーザのユーザヒストリ取得最大数は,ユーザ定義更新ユティリティ,Groupmax Workflow Definer,Groupmax Workflow Monitorを使用してユーザ単位に変更することもできます。
- ユーザヒストリ取得最大数には,0から1023までの整数値を設定します。デフォルトは50です。0を設定した場合には,ユーザヒストリは取得されません。
- [ら行]
- ログ情報エリアディレクトリ名
- 初期設定ユティリティの[動作環境の初期化]ダイアログボックスで初期化した,ログ情報エリアディレクトリ名を表示します。この値は,変更できません。
- ロックエラーリトライスリープ時間
- システム用のトレーに対して,ロック処理のエラーが発生した場合,エラーが発生してから再度ロック処理をするまでのスリープ時間を設定します。システム用のトレーとは,クライアントから送付要求のあった案件を格納するトレーです。マネージャ機能は,このシステム用のトレー内の案件を処理します。
- 秒単位で,1から10までの整数値を設定します。デフォルトは5です。
- [わ行]
- ワークエリアディレクトリ名
- 初期設定ユティリティの[動作環境の初期化]ダイアログボックスで初期化した,ワークエリアディレクトリ名を表示します。この値は,変更できません。
- ワークフローデータベース名
- 初期設定ユティリティの[動作環境の初期化]ダイアログボックスで初期化した,ワークフローデータベースのデータベース名を表示します。この値は変更できません。
- ワークフローログ出力ディレクトリ名
- ワークフローログ出力ユティリティを使用する場合に設定する必要があります。
- ワークフローログの出力先ディレクトリのパス名を設定します。ワークフローログは,設定したディレクトリにビジネスプロセス単位で出力されます。
- 設定するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
- デフォルトは,インストール先ディレクトリ下のWFlogです。
- ドライブ名を含めて,1バイトから128バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
「¥」を除く1バイトの文字※
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
注※ 1バイト目に「¥」を指定すると,Workflowインストール先ドライブ直下のディレクトリが設定されます(例えば,DドライブにWorkflowをインストールしたとすると,D:¥が設定されます)。
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- ワークフローログファイルのディスク容量については,ワークフローログファイルを参照してください。
- ワークフローログレベル
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,この項目は表示されません。
- ワークフローログの取得レベルを設定します。
- ワークフローログの取得レベルは,02-10より前のバージョンのGroupmax Workflow Definerで登録したビジネスプロセス定義を対象とする場合に,設定します。
- ワークフローログ取得レベルを設定しないと,Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Server for Active Directoryはワークフローログを出力します。このため,Groupmax Object Serverのシステム共通定義ファイルで,ユーザジャーナルを設定する必要があります。
- ワークフローログが必要ない場合は,ワークフローログを取得しないモード(未取得モード)を設定してください。
- 次に示す用途に応じて,0から2までの取得レベルの値を設定します。デフォルトは2です。稼働状況解析ユティリティを使用する場合は,2を設定します。
取得レベル | モード | 用途 |
---|
0 | 未取得モード | 稼働状況の統計情報が不要の場合に設定 |
1 | 簡易取得モード | ノードやユーザの統計情報は不要で,ワークの統計情報だけを必要とする場合に設定 |
2 | 標準取得モード | 稼働状況解析機能を使用する場合,又はノード,ユーザ及びワークの統計情報を必要とする場合に設定 |
- ワーク保存期間
- 終了(シンク又はキャンセル)したワークを保存する日数を設定します。ワークの保存期限(ワークの終了日時に保存日数を加えた値)が過ぎたワークは,ワーク削除ユティリティで削除します。
- 日単位で,0から1000までの整数値を設定します。0を設定した場合は,ワーク削除ユティリティを実行した場合に,終了したワークを無条件に削除します。デフォルトは7です。ただし,Groupmax Workflow Definerで,登録するビジネスプロセス定義のワーク属性の[ワークを保存する日数]を設定している場合は,ここで設定される値よりもその値の方が優先されます。
- ワークID採番用管理情報遅延更新
- ワークIDの自動採番を定義したビジネスプロセスに案件を投入すると,ワークフローデータベースにワークID採番のための情報の更新が発生します。この場合に,一定の間隔ごとにまとめてワークフローデータベースを更新するか,案件投入ごとにワークフローデータベースを更新するかを設定します。
- 一定間隔ごとにワークフローデータベースを更新する場合,ビジネスプロセス情報は,いったん共有メモリに読み込まれ,管理されます。複数の案件投入があった場合でも,一度にワークフローデータベースを更新するので,案件投入処理の性能が良くなります。
- 一定間隔ごとにワークフローデータベースを更新する場合,Workflowサーバに障害が発生してシステムダウンすると,次回のWorkflowサーバ起動時にワークフローデータベースを補正します。その際,採番されるワークIDに抜けが発生することがあります。同一ワークIDが重複して採番されることはありません。
- use又はnouseで設定します。デフォルトはnouseです。
- use
- 一定間隔ごとにワークフローデータベースを更新します。案件投入でのワークID採番は,いったん共有メモリに読み込まれたビジネスプロセス情報を基に行います。
- nouse
- 案件投入ごとにワークフローデータベースを更新します。
- [数字]
- 1ユーザあたりの同時接続セション数
- 一般用でログインする1ユーザあたりの平均の同時接続セション数を設定します。1から5までの値を設定します。デフォルトは2です。セションは,クライアントのプログラムやバージョンによって,1ユーザで複数のセションを使用する場合があります。
- クライアントごとに使用するセション数を次に示します。
- Groupmax Integrated Desktop Version2.0を使用する場合
INBOX画面,案件エディタ画面,投入画面,送信ログ画面,帳票棚画面,及びForm Clientの伝票発行画面を実行した数のセションが必要となります。エージェントクライアントによるWorkflowの着信監視を使用する場合は,別に1セションが必要となります。
- Groupmax Integrated Desktop Version 3を使用する場合
INBOX画面,案件エディタ画面,投入画面,送信ログ画面,帳票棚画面,及びForm Clientの伝票発行画面を合わせて,1セションが必要となります。
エージェントクライアントによるWorkflowの着信監視を使用する場合は,別に1セションが必要となります。
- Groupmax Integrated Desktop Version 5以降を使用する場合
INBOX画面,案件エディタ画面,投入画面,送信ログ画面,帳票棚画面,Form Clientの伝票発行画面,及びエージェントクライアントによるWorkflowの着信監視を合わせて,1セションが必要となります。
- Groupmax Workflow for Active Server Pagesを使用する場合
ユーザごとに1セションが必要となります。ただし,同一ユーザで複数プロセスからログインすると,そのプロセス数分のセションが必要となります。
- Groupmax World Wide Web Desktop/Workflowを使用する場合
ブラウザからログインする数のセションが必要となります。
- Groupmax Workflow Client - Libraryを使用する場合
HwfStartUpWorkflowで非共用モードを指定したアプリケーションプログラムでは,同時に起動するプログラム数分のセションが必要となります。
HwfStartUpWorkflowで共用モードを指定したアプリケーションプログラムでは,共用モードを指定した複数のアプリケーションプログラムで1セションが必要となります。
ただし,Groupmax Workflow Client - Libraryの前提プログラムであるWorkflow Clientが03-00より前のバージョンでは,HwfStartUpWorkflowで共用モードを指定しても非共用モードとなりますので注意してください。
- Groupmax Workflow Server - Libraryを使用する場合
同時に起動するプログラム数分のセションが必要となります。
- なお,あまりこの値を大きくするとサーバのメモリ量が増加するため,注意してください。
- 実際に運用できる最大ログインユーザ数,最大セション数は,メモリ所要量による制限を受けます。
- [英字]
- Addressユーザ情報のWorkflow自動反映
- Groupmax Address Server上でのユーザ更新情報をWorkflowに自動反映するかどうかを設定します。Groupmax Address Server側の前提条件については,Groupmax Address - Assist連携機能を使用した運用を参照してください。
- yes又はnoで設定します。デフォルトはnoです。
- yes
- Groupmax Address Server上でユーザ情報を更新すると,自動的にWorkflowのユーザ定義ユティリティを起動して更新情報をWokflowデータベースに反映します。
- ただし,通信障害やユーザ定義ユティリティと同時実行できない処理との競合などにより,ユーザ定義ユティリティの実行に失敗する可能性があります。更新情報がワークフローデータベースに正しく反映されていることを必ず確認してください。
- no
- Groupmax Address Server上でユーザ情報を更新しても,更新情報をワークフローデータベースに自動反映しません。従来どおり,任意のタイミングでユーザ定義ユティリティを実行したい場合に指定します。
- Workflow管理サーバホスト名
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,この項目は表示されません。
- Workflow管理サーバのホスト名を設定します。ここで設定したホスト名は,HOSTSファイルに登録されているか,又はDNSデータベースによるアドレス解決ができるように設定しておく必要があります。
- 1バイトから256バイトまでの文字列で設定します。
- デフォルトでは,自ホストをWorkflow管理サーバとして認識します。
- Workflowサーバ監視インターバル時間
- Groupmax Workflow Multi - Serverでは,案件などの情報を転送するときに,転送先サーバを確認するために,転送先サーバに対してログインを実行します。ここでは,ログインの実行に失敗した場合,再度ログインを実行する間隔を指定します。
- 分単位で,1から1440までの整数値を設定します。デフォルトは30です。
- この値を大きくすると,案件などの情報転送やワーク操作が遅れることがあります。通常は,デフォルト値のままにするか,デフォルト値より小さい値を設定してください。
- また,ここに設定した値よりも[マルチサーバ送信インターバル時間]で設定した値の方が大きい場合,サーバ監視インターバル時間はマルチサーバ送信インターバル時間に依存します。
- Workflowシステム組織ID
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,この項目は表示されません。
- マルチサーバ機能で使用するメールユーザの,所属する組織の組織IDを指定します。
- 1バイトから8バイトまでの文字列で設定します。
- デフォルトは,「workflow」です。
(cg) エラートレー
ビジネスプロセス管理者のユーザトレーのことです。何らかの原因で送付できなくなった案件が配布されます。
(ch) オプション(ログ編集)ダイアログボックス
ログ編集機能のオプションを設定します。
[稼働状況解析ユティリティ]ダイアログボックスの[解析種別]グループボックスで,ログ編集を選択してから,[オプション...]ボタンをクリックすると,次のダイアログボックス画面が開きます。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k170s.gif)
- 編集するログ
- 編集するログのログメッセージ種別を設定します。
- ログ種別一覧
- 編集するログの種別を一覧で表示します。表示項目は次のとおりです。
項目 | 説明 |
---|
ALL | すべてのログ |
API_MSG | アプリケーションが出力したログ |
BEGIN_WORK | ワークを生成したログ |
CANCEL_WORK | ワークをキャンセルしたログ |
END_OF_ROOT_CASE | 案件を終了又はキャンセルしたログ |
END_OF_WORK | ワークを終了又はキャンセルしたログ |
GO_ROOT_CASE | 案件の遷移を要求したログ |
MOVE_ROOT_CASE | 案件がノード間を遷移したログ |
PUT_ROOT_CASE | 案件を投入したログ |
READY_ROOT_CASE | 案件を送付可能にしたログ |
READY_WORK | ワークを送付可能にしたログ |
ROLE_TO_USER | 案件をロールからユーザに振り替えたログ |
SEND_ANSWER_CASE | 案件の相談に回答したログ |
SEND_BACK_ROOT_CASE | 案件を差し戻したログ |
SEND_BACK_TO_BP | ほかのビジネスプロセスへ案件を差し戻したログ |
SEND_CONSULT_CASE | 案件を相談したログ |
SUSPEND_ROOT_CASE | 案件を一時停止したログ |
SUSPEND_WORK | ワークを一時停止したログ |
PUT_CASE_FROM_BP | ほかのビジネスプロセスから案件を投入したログ |
TAKE_BACK_ROOT_CASE | 案件を引き戻したログ |
- [<<]ボタン
- [ログ種別一覧]リストボックスで選択したログメッセージ種別を,[編集するログ]リストボックスに移動します。
- [>>]ボタン
- [編集するログ]リストボックスで選択したログメッセージ種別を,[ログ種別一覧]リストボックスに移動します。
- [OK]ボタン
- オプションを設定して,ダイアログボックスを閉じます。
- [キャンセル]ボタン
- オプションを設定しないで,ダイアログボックスを閉じます。
- [ヘルプ]ボタン
- ヘルプ画面が表示されます。
(ci) オプション(稼働実績集計)ダイアログボックス
稼働実績集計機能のオプションを設定します。
[稼働状況解析ユティリティ]ダイアログボックスの[解析種別]グループボックスで,稼働実績集計を選択してから,[オプション...]ボタンをクリックすると,次に示すダイアログボックスが開きます。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k180s.gif)
- 集計期間
- 集計する期間を選択します。表示項目は次のとおりです。
項目 | 説明 |
---|
EVERYDAY | 1日ごとに集計 |
EVERYWEEK | 1週間ごと(月曜から日曜)に集計 |
EVERYMONTH | 1か月ごとに集計 |
TIMETABLE | 指定した時間の範囲を1日ごとに集計 |
DAYTABLE | 指定した日付の範囲を集計 |
- 集計日時
- 集計期間がTIMETABLE又はDAYTABLEの場合に,集計する日時を設定します。11バイトから287バイトまでの文字列で設定します。
- 集計する種別
- 集計する情報を設定します。
- 集計種別一覧
- 集計する情報の種別を一覧で表示します。表示項目は次のとおりです。
項目 | 説明 |
---|
result_user | ユーザ実績の集計 |
result_bp | ビジネスプロセス稼働実績の集計 |
- [<<]ボタン
- [集計種別一覧]リストボックスで選択した集計種別を,[集計する種別]リストボックスに移動します。
- [>>]ボタン
- [集計する種別]リストボックスで選択した集計種別を,[集計種別一覧]リストボックスに移動します。
- [OK]ボタン
- オプションを設定して,ダイアログボックスを閉じます。
- [キャンセル]ボタン
- オプションを設定しないで,ダイアログボックスを閉じます。
- [ヘルプ]ボタン
- ヘルプ画面が表示されます。
- 指定例
- 集計日時で複数期間を指定する場合の指定例を次に示します。
- 集計期間が TIMETABLEの場合
- 午前8時00分から午前9時50分,午前10時00分から午後12時05分,午後1時00分から午後5時05分を集計する例
8:00-9:50,10:00-12:05,13:00-17:05
- 注意事項
1.終了時刻と直後の開始時刻が同じ場合は実行する
8:00-9:50,9:50-12:05,13:00-17:05
2.開始時刻と終了時刻が同じ場合はエラーになる
8:00-8:00,10:00-12:05,13:00-17:05
3.0:00~24:00以外の時刻を指定した場合はエラーになる
- 集計期間が DAYTABLE の場合
- 19xx年11月 1日,19xx年11月 6日から 19xx年11月 10日を集計する例
19xx/11/01-19xx/11/1,19xx/11/06-19xx/11/10
- 注意事項
1.終了日付と直後の開始日付が同じ場合はエラーになる
19xx/11/01-19xx/11/1,19xx/11/01-19xx/11/10
2.1970/01/01~2038/01/18 以外の日付を指定した場合はエラーになる
(cj) ユーザの設定
Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Workflow Server for Active Directoryでの設定を参照してください。
Groupmax Address Serverでは,Workflowのユーザ情報を管理します。ここでは,ユーザの設定の流れについて説明します。
説明するのは,Groupmax Address - Assist連携機能を使用しない場合のユーザの設定の流れ,及び設定時の注意事項についてです。Groupmax Address - Assist連携機能を使用する場合は,Groupmax Address - Assist連携機能を使用した運用を参照してください。
ユーザの登録
ワークフローデータベースの更新
ユーザの設定時の注意事項
アドレス情報のキャッシュの設定
(ck) Groupmax Workflow Server for Active Directoryでの設定
Workflowで環境設定をした後,Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合の,各種設定について説明します。
ディレクトリアクセスアカウントの定義
対象ドメインの定義
ディレクトリ情報のキャッシュの設定
スキーマの拡張
役職の登録
組識の登録
ユーザの登録
環境設定の削除
(cl) Groupmax Address - Assist連携機能を使用した運用
ここでは,Groupmax Address - Assist連携機能を使用した運用方法の概略について説明します。Groupmax Address - Assistの詳細は,マニュアル「Groupmax Address - Assist Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
Groupmax Address - Assist連携機能とは,Groupmax Address Server上でのユーザ情報の更新と連動してWorkflowのユーザ定義ユティリティを起動し,更新情報をWorkflowデータベースに自動的に反映する機能です。
この機能を使用する場合に必要な製品を次に示します。
- Groupmax Address Server
- Groupmax Address - Assist Viewer
- Groupmax Address - Assist Service
- 前提条件
- Groupmax Address - Assist連携機能を使用するための前提条件について説明します。
- Groupmax Workflow Serverがインストールされているすべてのサーバで,Groupmax Address Serverが起動されている必要があります。
- Groupmax Address Serverで,連携設定が完了している必要があります。詳細は,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- Groupmax Address - Assistで,連携設定が完了している必要があります。Groupmax Address - Assist Viewerからユーザ情報の更新を行う場合,Groupmax Address - Assistでも連携設定が必要です。詳細は,マニュアル「Groupmax Address - Assist Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
- 設定事項
- 環境設定ユティリティの「Address - Assist連携 環境設定」で,「Addressユーザ情報のWorkflow自動反映」の設定値を「yes」にします。設定方法の詳細は,環境設定ユティリティを参照してください。
(cm) ユーザの登録
Workflowのユーザを,Groupmax Address Serverに登録します。また,マルチサーバ機能を使用する場合はメールユーザも登録します。
- Workflowのユーザの登録
- ユーザ情報として,ユーザID,所属する組織,ユーザのホームサーバなどをGroupmax Address Serverに登録します。また,ユーザ情報を変更・削除するときも,Groupmax Address Serverを使用します。
- ユーザの登録時には,最初にユーザID「system」を登録してください。ユーザID「system」の登録時の注意事項については,ユーザの設定時の注意事項を参照してください。
- Groupmax Address Serverの使用方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- Workflowでの固有の設定について,次に示します。
- マルチサーバ機能で使用するメールユーザの登録
- Workflowのマルチサーバ機能では,サーバ間の転送手段としてGroupmax Mail Serverを使用しています。このため,マルチサーバ機能を使用するときは,Groupmax Address Serverでメールユーザの登録が必要です。マルチサーバ機能を使用しないときは,Groupmax Mail Serverは必要ありません。マルチサーバ機能で使用するメールユーザの登録方法を,次に示します。
- 最上位組織Groupmax_system下に,組織ID「workflow」の組織を登録する
最上位組織Groupmax_systemは,Groupmax Address Serverで登録される組織です。この組織下に,Groupmax Mailクライアントを使用するメールユーザとは別の組織として,マルチサーバ機能で使用するメールユーザの組織を登録します。組織IDは,「workflow」で登録してください。
「workflow」以外の組織IDをGroupmax Address Serverで登録した場合は,すべてのWorkflowサーバで,その組織IDの設定が必要です。環境設定ユティリティの[Workflowシステム組織ID]に,Groupmax Address Serverで登録した組織IDを設定してください。
- Workflowサーバごとに,一人のメールユーザを登録する
登録した組織に,Workflowサーバごとに一人のメールユーザを登録します。登録時には,Mailサーバ名にWorkflowサーバのTCP/IPのホスト名,組織IDに1.で登録したID(デフォルトでは「workflow」)を設定してください。その他の項目についての設定は任意です。
- 注意事項
- マルチサーバ機能で使用するメールユーザ以外のユーザを,1.で登録した組織に登録しないでください。
- 一つのWorkflowサーバに,複数のメールユーザを登録しないでください。
- 一度登録したメールユーザは削除しないでください。
- メールユーザには,兼任ユーザを登録しないでください。
- メールユーザのユーザ情報を変更した場合は,Workflowのすべてのサービスを再起動してください。
- Groupmax Mail Serverに登録した,Groupmax Workflow Multi - Serverが使用するWorkflowシステム組織下のメールユーザのユーザIDは,クライアント側からのメール操作に使用しないでください。
- workflow組織下には,マルチサーバ機能で使用するメールユーザ以外は登録しないでください。
(cn) ワークフローデータベースの更新
Groupmax Address Serverに登録されたユーザ情報を基に,Workflowサーバのワークフローデータベースを更新します。
ワークフローデータベースの更新方法を次に示します。
- Groupmax Address Serverのユーザ情報を基に,ユーザトレーを作成する
Groupmax Address Serverに登録したユーザ情報は,Groupmax Address Serverによって,各Workflowサーバのワークフローデータベースに複製(レプリカ)が転送されます。複製が転送されたWorkflowサーバ上でユーザ定義ユティリティを実行することで,ワークフローデータベースにユーザトレーが作成されます。
ユーザ定義ユティリティは,Windows NTのATコマンドを使用して実行します。ユーザ定義ユティリティの実行間隔には,ユーザ情報の複製がワークフローデータベースに転送されるまでの,最大の待ち時間を設定します。推奨値は60分です。
なお,ユーザ定義ユティリティを実行する前に,ユーザヒストリ取得最大数を決定する必要があります。ユーザヒストリ取得最大数の詳細については,[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスを参照してください。
- ドメイン管理者を設定する
Groupmax Address Serverに登録したユーザから,ドメイン管理者として設定するユーザを選択し,Groupmax Workflow Definerで設定します。
Groupmax Address Serverへの登録時にはユーザID「system」以外のすべてのユーザが一般ユーザとして設定されるため,最初にドメイン管理者を設定する場合は,ユーザID「system」でログインします。また,ドメイン管理者は複数定義できます。
ユーザを設定する場合は,Workflow管理サーバ及び設定するユーザのホームサーバを起動しておいてください。
- ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者を設定する
Groupmax Address Serverに登録したユーザから,ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者として設定するユーザを選択し,Groupmax Workflow Definerで設定します。ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者は,ドメイン管理者が設定します。
ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者には,組織ごとに,ユーザ情報の更新権限を与えます。ユーザ情報の更新権限をワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者に与えることで,ドメイン管理者の負担を軽減できます。
また,ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者にユーザ情報の更新権限を与えないことで,すべてのユーザ情報をドメイン管理者が集中的に管理することもできます。
ユーザを設定する場合は,Workflow管理サーバ及び設定するユーザのホームサーバを起動しておいてください。
- ユーザの属性を設定する
Groupmax Address Serverに登録したユーザの属性を,Groupmax Workflow Definerで設定します。
- 注意事項
- 2.~4.の操作をサーバで一括して実行できます。サーバで一括して実行するには,Groupmax Workflow Definerの代わりに,各Workflowサーバ上でユーザ定義更新ユティリティを実行してください。
(co) ユーザの設定時の注意事項
- ユーザID「system」の扱い
- Groupmax Address Serverにユーザを登録するときは,最初にユーザID「system」を登録します。登録時にはWorkflow管理サーバのホスト名を設定してください。
- ユーザID「system」は,Workflowの最初のドメイン管理者を設定するためのユーザです。ユーザID「system」は,その他のユーザとは扱いが異なるため,一般ユーザとしては使用できません。
- Workflowを初めて使用するときは,まずGroupmax Workflow DefinerからユーザID「system」でログインして,ドメイン管理者を設定します。このとき,Workflowは,ユーザID「system」のパスワードを変更するためのダイアログボックスを表示します。
- また,ユーザID「system」のユーザを登録する場合は,最上位組織であるGroupmax_systemの直下,又は,最上位組織Groupmax_system下の組織に登録してください。ただし,Groupmax_system下の組織中のGroupmaxシステム固有の組織下(Workflowシステム組織,及びGroupmax Document Managerサーバ管理用組織)には登録しないでください。
- ユーザID「system」の,その他の特徴について次に示します。
- ワークフローデータベースの初期化時に,ユーザトレーが無条件で作成されます。
- ユーザトレーは,「エラートレー」として使用されます。
- Groupmax Address Serverからユーザ情報が削除されても,ユーザトレーが削除されません。
- Workflowサーバの変更
- Groupmax Address ServerでユーザのWorkflowサーバを変更すると,ユーザトレー上の案件,ユーザヒストリ,及びユーザ情報は,マルチサーバ機能によって変更先のWorkflowサーバに転送されます。
- この場合,変更先のWorkflowサーバにビジネスプロセス定義が登録されているときは,マルチサーバ機能によって案件ごとに転送されます。
- ビジネスプロセス定義が登録されていないときは,案件の配布規則に従って再配布されます。
- Groupmax Address Serverからのユーザ削除
- Groupmax Address Serverの運転席で,ユーザの属性を変更する目的でユーザを削除し,再度追加することは避けてください。この操作をすると,ユーザがワークフローデータベースから一度削除されるため,次の作業が必要になります。
- 業務ロールへユーザを再追加
- ユーザに管理者権限を再設定
- ユーザに代行者を再設定
- Groupmax Address Serverの運転席で変更できない属性は,Groupmax Address Serverの一括登録実行ユティリティで変更してください。Groupmax Address Serverの一括登録実行ユティリティは,ユーザID以外のすべての属性をユーザを削除しないで変更できます。一括登録実行ユティリティについては,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド ユティリティ編」(Windows用)を参照してください。
- ただし,Groupmax Address ServerとGroupmax Workflow Serverのどちらかが02-20より前のバージョンの場合は,「更新」が「削除」と「追加」になる場合があります。
- 「兼任ユーザ」の扱い
- Groupmax Address Serverで指定した兼任ユーザは,ワークフローのユーザとして登録できません。
(cp) アドレス情報のキャッシュの設定
Groupmax Address Serverに登録されたWorkflowのユーザ情報は,ワークフローディレクトリサービスによってキャッシュに読み込まれます。Workflowの各プログラムは,ワークフローディレクトリサービスを経由して,必要なユーザ情報を取得します。
- キャッシュパラメタファイルの作成
- キャッシュパラメタファイルは,アドレス情報のキャッシュを定義するファイルです。サンプルファイル(%WFdir%¥SVsample¥wfrsinfo)を必要に応じてキャッシュパラメタファイル(%WFdir%¥SVetc¥wfrsinfo)にコピーし,テキストエディタなどで編集すると,キャッシュパラメタファイルを作成できます。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。なお,Windows NTクラスタでWorkflowを使用するときは,現用系と待機系でキャッシュパラメタファイルの定義内容を同じにしてください。
- キャッシュパラメタファイルの記述形式及び注意事項を次に示します。
- 行の先頭,末尾,及び区切り文字の「=」や「/」の前後に,空白,タブなどは使用できません。また,コメント行は指定できません。
- 形式
- [LOAD_COMP=最上位組織ID[/最上位組織ID]…]
- [CACHE_COMP=キャッシュメモリサイズ]
- 内容
- LOAD_COMP=最上位組織ID
- キャッシュメモリに,どの最上位組織のユーザ情報を読み込むかを指定します。最上位組織IDは,1バイトから8バイトまでの文字列で指定します。複数の最上位組織IDを指定するときは,「/」で区切ってください。省略すると,すべての最上位組織のユーザ情報を読み込みます。
- CACHE_COMP=キャッシュメモリサイズ
- ユーザ情報を読み込むためのキャッシュメモリサイズを指定します。メガバイト単位で,1から32までの整数値が指定できます。デフォルトは5です。
- キャッシュメモリサイズの算出式を次に示します。「↑」は算出した数値をメガバイト単位に切り上げることを示します。
![[図データ]](figure/zu0k030c.gif)
- ユーザ数には,ワークフローディレクトリサービスを起動してから停止するまでの間に追加されるユーザ数を含めてください。
- 注意事項
- キャッシュの不足によって,LOAD_COMPで指定された最上位組織のユーザ情報の一部が読み込めないときは,メッセージが出力されます。その場合は,LOAD_COMPの最上位組織IDの指定を減らすか,又はCACHE_COMPのキャッシュメモリサイズを大きくしてください。
- CACHE_COMPのキャッシュメモリサイズを変更すると,ワークフローディレクトリサービス起動時は,新しくアドレス情報をキャッシュに読み込みます。
(cq) ディレクトリアクセスアカウントの定義
ワークフローディレクトリサービス及びユーザ定義コマンドがActive Directoryへアクセスできるようにするために,Active Directoryへアクセスする権限を持っているユーザのアカウント情報(ユーザプリンシパル名及びパスワード)をWorkflowサーバに定義する必要があります。ユーザプリンシパル名とは,ユーザプロパティのアカウントタブのユーザログオン名のことです。アカウント情報は,ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティ(WFdefacc)を実行して定義します。
ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティの詳細は,「ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティ」を参照してください。
ワークフローディレクトリサービス及びユーザ定義コマンドは,定義されたアカウント情報を起動時に読み込み,このユーザアカウントでActive Directoryにアクセスします。
(cr) 対象ドメインの定義
Workflowサーバが処理対象とするActive Directoryのドメインを対象ドメイン定義ファイルに指定します。
対象ドメイン定義ファイルは,テキスト形式のファイルです。汎用テキストエディタを使って作成します。
Workflowサーバは,対象ドメイン定義ファイルで指定されたドメイン中の組織及びユーザの中で,Workflowの組織IDが指定された組織,及びWorkflowのユーザIDが指定されたユーザを対象に,ワークフローシステムのデータベース情報及びキャッシュ情報を生成します。
対象ドメイン定義の変更は,ワークフローシステムの運用やリソース(データベースエリアサイズやキャッシュサイズ)を十分考慮して実施してください。特に,対象ドメインを削除すると,そのドメイン中の該当する組織及びユーザが,ワークフローシステムのデータベース情報及びキャッシュ情報から削除されるので,注意してください。
- ファイルの格納場所
- 「ad_domain」という名称で,次に示すディレクトリに格納します。
%WFdir%¥SVetc
- 「%WFdir%」はWorkflowインストールディレクトリを示します。
- ファイルの形式
- 1レコードごとに,次に示す形式で設定します。
- ドメインの識別子
- ファイルの内容
- ドメインの識別子
- 対象とするドメインをLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)のネーミングルールに従った識別子(DN:Distinguished Name)で指定します。
- 例:対象ドメインとしてドメイン"example.co.jp"を指定する場合
- DC=example, DC=co, DC=jp
- ドメインの識別子は,対象ドメイン定義ファイルを作成するWorflowサーバのマシンが属するドメインツリー内のドメインを指定してください。
- 注意事項
- レコード指定時の注意事項を次に示します。
- 一つのレコードは,改行を含めて1023バイト以下で指定します(1024バイト以降は無視されます)。
- 改行だけの行は無視されます。
- 1カラム目から指定します。前後の空白も識別子として扱われます。
- 指定できるドメインは最大10個です。
同じドメインの識別子を複数指定しても,それぞれ一つとして数えられます。
ドメインを11個以上指定した場合は,ディレクトリ情報のキャッシュ更新時にエラーとなります。
- 対象ドメイン定義ファイルがない場合,又はドメインを指定していない場合は,Workflowサーバのマシンが属するドメインが仮定されます。
- 対象ドメイン定義ファイルがある場合,ディレクトリ情報のキャッシュを更新するには,グローバルカタログサーバが動作していることが前提となります。
このため,対象ドメインがWorkflowサーバのマシンが属するドメインだけである場合は,対象ドメイン定義ファイルを作成しない方が,グローバルカタログサーバの動作を考慮しなくて済みます。
- 運用後にドメインの識別子を追加又は削除した場合は,次のどれかの方法で,ディレクトリ情報のキャッシュを更新する必要があります。
・スタートアップパラメタに「-r」を指定し,ワークフローディレクトリサービスを起動する
・ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)を実行する
・キャッシュローディングユティリティ(WFcache)を実行する
(cs) ディレクトリ情報のキャッシュの設定
Active Directoryに登録されたWorkflowのユーザ情報は,ワークフローディレクトリサービスによってキャッシュに読み込まれます。Workflowの各プログラムは,ワークフローディレクトリサービスを経由して,必要なユーザ情報を取得します。
- キャッシュパラメタファイルの作成
- キャッシュパラメタファイルは,ディレクトリ情報のキャッシュを定義するファイルです。サンプルファイル(%WFdir%¥SVsample¥wfrsinfo)を必要に応じてコピーし,テキストエディタなどで編集すると,キャッシュパラメタファイルを作成できます。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
- キャッシュパラメタファイルの記述形式及び注意事項を次に示します。
- 行の先頭,末尾,及び区切り文字の「=」や「/」の前後に,空白,タブなどは使用できません。また,コメント行は指定できません。
- ファイルの形式
- [CACHE_COMP=キャッシュメモリサイズ]
- ファイルの内容
- CACHE_COMP=キャッシュメモリサイズ
ユーザ情報を読み込むためのキャッシュメモリサイズを指定します。メガバイト単位で,1から32までの整数値が指定できます。デフォルトは5です。
キャッシュメモリサイズの算出式を次に示します。
![[図データ]](figure/zu0k040c.gif)
ユーザ数には,ワークフローディレクトリサービスを起動してから停止するまでの間に追加されるユーザ数を含めてください。
- 注意事項
- キャッシュの不足によって,対象ドメインのすべてのWorkflow対象ユーザ情報が読み込めないときは,ワークフローディレクトリサービスはエラーとなり起動されないか,又はキャッシュローディング処理を中止します。その場合,所要サイズを示すメッセージが出力されますので,CACHE_COMPのキャッシュメモリサイズを所要サイズ以上に設定し直して,ワークフローディレクトリサービスのスタートアップパラメタに「-r」を指定して再起動してください。
(ct) スキーマの拡張
Workflowの運用時に必要となるユーザや役職などの情報は,Active Directory標準の情報ではないため,Active Directoryのスキーマを拡張してこれらの情報を定義する必要があります。
スキーマの拡張を実行する手順を次に示します。
- スキーマ拡張機能をActive Directoryのスキーママスタドメインコントローラ上にインストールする。
(Active DirectoryのスキーママスタドメインコントローラとWorkflowサーバが同じ場合は,Workflowサーバをインストールすれば一緒にインストールされます)。
- Active Directory SchemaAdminグループ及び実行マシンのAdministratorsグループに属するメンバがスキーマ拡張ユティリティ(WFadschema)を実行する。
スキーマ拡張ユティリティの詳細は,「Active Directoryスキーマ拡張ユティリティ」を参照してください。
スキーマ拡張ユティリティを実行すると,次の属性が追加されます。
- OUオブジェクト:組織ID,組織略称
- ユーザオブジェクト:ユーザID,役職,所属サーバ名,上長ユーザID,上長役職
- 役職定義スキーマ
(cu) 役職の登録
Workflow独自の役職情報をActive Directoryに登録します。Workflowの役職を登録しておくと,ユーザの属性を定義するときに,ユーザのプロパティダイアログボックスの役職コンボボックスから,登録した役職を選択できるようになります。
また,ビジネスプロセス定義の作業机の作業権限の設定で,役職を指定できるようになります。
役職は,役職登録ユティリティ(WFposition)を実行して,Active Directoryに登録します。
役職登録ユティリティの詳細は,「役職登録ユティリティ」を参照してください。
役職の登録後,ユーザのプロパティダイアログボックスに役職名を表示できるようになります。また,Workflowディレクトリサービスの起動,WFcacheコマンドの実行,又はWFregusrの実行によって,ディレクトリ情報のキャッシュを更新した後,ビジネスプロセス定義の作業机の作業権限の設定で役職名を表示できるようになります。
- 複数ドメイン構成時の役職定義
- 複数ドメインで構成される場合,役職定義は次のようになります。
- 役職定義は,同一役職一覧の場合でも,各ドメインで登録してください。
- コンボボックスに表示されるのは,自ドメインの役職一覧です。
- Workflowでは,対象ドメインを複数指定した場合は,対象ドメイン定義の先頭に指定したドメインの役職定義を採用します。
(cv) 組識の登録
Workflowで使用する組織を登録します。組識が階層構造を持つ場合の登録方法と,組識が階層構造を持たない場合の登録方法があります。なお,一度Workflowシステムに登録した組織IDや組織名を変更した場合は,必ずディレクトリ情報キャッシュを更新してください。
ディレクトリ情報キャッシュを更新するには,ユーザ定義ユティリティ,又はキャッシュローディングユティリティを実行します。
それぞれの登録方法を次に示します。
- 階層構造を持つ場合
- Workflowで使用する組織について,Workflow用の組織ID及び組織略称を登録します。ダイアログボックスで登録する方法とバッチ登録する方法があります。
- なお,一度Workflowシステムに登録した組織IDや組織名を変更した場合は,必ずディレクトリ情報キャッシュを更新してください。ディレクトリ情報キャッシュを更新するには,ユーザ定義ユティリティ,又はキャッシュローディングユティリティを実行します。
- ダイアログボックスで登録する方法
- バッチ登録する方法
- 階層構造を持たない場合
- 組識が階層構造を持たない場合は,デフォルト組織の下に,すべてのワークフローユーザを所属させます。
- デフォルト組織の組織IDは「_DefOrg」で,組織名及び組織略称は,環境設定ユティリティの次のパラメタで設定します。
- 環境設定パラメタ名:「デフォルト組織名」
- ワークフローの組織に所属していないワークフローユーザ,又はUsersコンテナの下のワークフローユーザを所属させるデフォルト組識の組織名を指定します。なお,デフォルト組織名の変更は,ディレクトリ情報キャッシュの更新後に有効になります。
- 注意事項
- 組織IDに関する注意事項
- 組織の移動に関する注意事項
(cw) ユーザの登録
Workflowで使用するユーザについて,Workflow用のユーザIDや所属サーバ名などを登録します。ダイアログボックスで登録する方法とバッチ登録する方法があります。
それぞれの登録方法を次に示します。
ダイアログボックスで登録する方法
バッチ登録する方法
Active Directoryにユーザを登録した後,次の項目を設定します。
ワークフローデータベースへの登録
ドメイン管理者の設定
ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者の設定
ユーザ属性の設定
また,登録情報の定期的な反映方法を次に示します。
リアルタイムの更新
- 注意事項
- Active Directoryへユーザを登録する場合の注意事項
- [Active Directoryユーザーとコンピュータ]ダイアログボックスの操作に関する注意事項
(cx) 環境設定の削除
Active Directoryに設定したワークフローの環境設定の内容を削除する手順を次に示します。
- 属性値の削除
OU及びユーザのWorkflow属性値の設定を削除します。
- 役職定義の削除
役職登録ユティリティを使って,役職の定義を各ドメインで削除します。
- スキーマ定義の削除
ワークフローを使用するドメインが一つもない場合は,Active Directoryスキーマ拡張ユティリティを使って,拡張したスキーマを削除(無効化)します。
(cy) ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティ(WFdefacc)
ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティは,ワークフローディレクトリサービス及びユーザ定義コマンド(WFregusr)がActive Directoryへアクセスするときに使用するアカウント情報(ユーザプリンシパル名及びユーザのパスワード)を定義するユティリティです。
ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティの操作
(cz) Active Directoryスキーマ拡張ユティリティ(WFadschema)
Active Directoryのスキーマを拡張し,Workflow用の属性を追加できるようにするためのユティリティです。
このユティリティを実行すると,Active Directoryのスキーマを拡張します。
スキーマの拡張によって,Workflowに追加できる属性を次に示します。
- OUオブジェクト
組織ID,組織略称
- ユーザオブジェクト
ユーザID,役職,所属サーバ名,上長ユーザID,上長役職
- 役職定義スキーマ
Active Directoryスキーマ拡張ユティリティの操作
(da) 役職登録ユティリティ(WFposition)
役職の登録後,Workflowディレクトリサービスの起動時又はWFcacheコマンドの実行時にActive Directoryから役職定義の情報が読み込まれ役職定義ファイルが作成されます。これによって,ユーザのプロパティダイアログに役職名を表示できるようになります。
- 複数ドメイン構成時の役職定義
- 複数ドメインで構成される場合の役職定義を次に示します。
- 役職定義は,同一役職一覧の場合でも,各ドメインで登録してください。
- コンボボックスに表示されるのは,自ドメインの役職一覧です。
- ワークフローでは,対象ドメインを複数指定した場合には,対象ドメイン定義の先頭に指定したドメインの役職定義を採用します。
役職登録ユティリティの操作
(db) ダイアログボックスで登録する方法
Windows 2000管理ツールの「Active Directoryユーザーとコンピュータ」のダイアログボックスの「Hitachi Workflow組織」タブで,組織ID及び組織略称を設定します。
「Hitachi Workflow組織」タブを次に示します。
知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k100s.gif)
- [組織ID]テキストボックス(必須)
- Workflow用の組織IDを設定します。8バイト以内の半角英数字で,同じWorkflowサーバが対象とするドメイン内でユニークな値を設定してください。この値がユニークでない場合,Workflowディレクトリサービス起動時,WFcacheコマンド又はWFregusrコマンド実行時にエラーが発生します。この場合,エラーメッセージに従って,値がユニークになるように変更してください。
- [組織略称]テキストボックス(必須)
- Workflow用の組織略称を設定します。32バイト以内の文字列で,Workflowサーバが対象とするドメイン内でユニークな値を設定してください。
- [OK]ボタン
- 必須項目が設定されているかチェックされ,エラーがない場合は,データをActive Directoryに保存してダイアログボックスを閉じます。エラーがある場合は,エラー情報ダイアログボックスを表示します。
- [キャンセル]ボタン
- テキストボックスのデータをActive Directoryに保存しないでダイアログボックスを閉じます。
- [適用]ボタン
- 必須項目が設定されているかがチェックされ,エラーがない場合は,データをActive Directoryに保存します。エラーがある場合は,エラー情報ダイアログボックスを表示します。
[OK]ボタン又は[適用]ボタンをクリックすると,必須項目が設定されているかどうかがチェックされます。組織ID及び組織略称がユニークな値であるかどうかをチェックするには,Active Directoryツール(LDIFDE)を使用します。新しく組織IDを設定する場合は,その上位のオブジェクトが,ドメインのトップであるか又は組織IDが指定された組織である必要があります。また,既存の組織IDを未設定の状態に変更した場合は,その組織下の組織ID階層は無効となり,その組織下のユーザはデフォルト組織に移動されます。
(dc) バッチ登録する方法
Active Directoryの組織を定義する際に,Workflow用の組織ID及び組織略称をバッチ登録用の定義ファイルに定義します。組織ID及び組織略称は,サーバが対象とするドメイン内でユニークな値にします。定義後,Active Directoryのバッチ登録ユティリティでActive Directoryデータベースに登録します。
なお,組織ID及び組織略称がユニークな値であるかどうかをチェックするには,Active Directoryツール(LDIFDE)を使用します。
Workflow用の組織ID及び組織略称の属性名を次に示します。詳細は,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)の「付録I スキーマの属性」を参照してください。
組織ID :hitachiWFOUID
組織略称:hitachiWFAbbrOUName
(dd) 組織IDに関する注意事項
組織の登録時に指定する組織ID(8バイト)は,対象ドメインの範囲でユニークでなければなりません。IDが重複している場合は,ディレクトリサービスが起動されないか,又はディレクトリサービスのキャッシュが再ローディングされません。この場合,警告メッセージ(KDWD0127-W)が出力されるとともに,ログファイルが出力されます(%WFdir%¥WFspool¥WFunique.log)。メッセージを参照し,対処してください。
(de) 組織の移動に関する注意事項
Windows 2000管理ツールの[Active Directoryユーザーとコンピュータ]のダイアログボックスの[操作]-[移動]コマンドを使用して,組織IDを指定しているOU(組識単位)を移動するときに注意する点を次に示します。
- 移動先がOUであり,かつ,そのOUに組織IDを指定していない場合は,移動したOU,及びOU下のOUは,Workflow組織でなくなります。また,これらOU下のユーザIDを指定しているユーザは,Workflowではデフォルト組織に属するユーザとなります。移動する前に,移動先のOUに組織IDの指定があるかどうかを確認してください。
- 移動先が別ドメインで,かつ,そのドメインがWorkflowの対象ドメインでない場合,そのOU,及びそのOU配下のOUとユーザはWorkflowから削除されます。
(df) ダイアログボックスで登録する方法
Windows 2000管理ツールの「Active Directoryユーザーとコンピュータ」のダイアログボックスの「HitachiWorkflowユーザ」タブで,ユーザ情報を設定します。
「HitachiWorkflowユーザ」タブを次に示します。
知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k110s.gif)
- [ユーザID]テキストボックス(必須)
- Workflow用のユーザIDを設定します。8バイト以内の半角英数字で,同じWorkflowサーバが対象とするドメイン内でユニークな値を設定してください。この値がユニークでない場合,ワークフローディレクトリサービス起動時,WFcacheコマンド又はWFregusrコマンド実行時にエラーが発生します。この場合,エラーメッセージに従って,値がユニークになるように変更してください。
- [役職]コンボボックス
- ユーザの役職を設定します。役職登録ユティリティで設定した役職が,コンボボックスに表示されます。コンボボックスから役職を一つ選択してください。
- [所属サーバ名]テキストボックス(必須)
- ユーザが所属するHitachi Workflowのサーバ名(ドメイン名)を設定します。半角英数字及び半角記号(「.」(ピリオド),「-」(ハイフン),「+」(プラス))で,255バイト以内で設定してください。
- [上長]グループボックス
- ユーザの上長の情報を設定します。
- [上長ユーザID]テキストボックス
- 上長のHitachi WorkflowユーザIDを設定します。8バイト以内の半角英数字で設定してください。上長ユーザIDと上長役職の両方を指定した場合は,上長ユーザIDが有効となります。
- [上長役職]コンボボックス
- 上長の役職を設定します。役職登録ユティリティで設定した役職が,コンボボックスに表示されます。コンボボックスから役職を一つ選択してください。上長ユーザIDと上長役職の両方を指定した場合は,上長ユーザIDが有効となります。
- [OK]ボタン
- テキストボックスのデータがチェックされ,エラーがない場合は,データをActive Directoryに保存してダイアログボックスを閉じます。エラーがある場合は,エラー情報ダイアログボックスを表示します。
- [キャンセル]ボタン
- テキストボックスのデータをActive Directoryに保存しないでダイアログボックスを閉じます。
- [適用]ボタン
- テキストボックスのデータがチェックされ,エラーがない場合は,データをActive Directoryに保存します。エラーがある場合は,エラー情報ダイアログボックスを表示します。
[OK]ボタン又は[適用]ボタンをクリックすると,必須項目が設定されているかどうかがチェックされます。
なお,ユーザIDがユニークな値であるかどうかをチェックするには,Windows 2000 ServerのLDIFDEツールでActive Directoryに登録されているユーザIDを抽出した後,表計算ソフトなどを使用して重複をチェックします。
(dg) バッチ登録する方法
Active Directoryのユーザを定義する際に,Workflow用のユーザID,所属サーバ名,役職,上長ユーザID及び上長役職をバッチ登録用の定義ファイルに定義します。定義後,Active Directoryのバッチ登録ユティリティでActive Directoryデータベースに登録します。
なお,ユーザIDがユニークな値であるかどうかをチェックするには,Active Directoryツール(LDIFDE)を使用します。
Workflow用のユーザID,所属サーバ名,役職,上長ユーザID及び上長役職の属性名を次に示します。詳細は,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)の「付録I スキーマの属性」を参照してください。
ユーザID :hitachiWFUserID
所属サーバ名:hitachiWFServerNameList
役職 :hitachiWFPositionName
上長ユーザID:hitachiWFSuperiorUserID
上長役職 :hitachiWFSuperiorPositionName
(dh) ワークフローデータベースへの登録
Active Directoryにユーザを登録した後,ワークフローデータベースにユーザトレーを作成します。ユーザトレーの作成方法には次の三つがあります。なお,対象ドメイン定義ファイルを定義している場合は,グローバルカタログサーバ及び指定しているドメインのドメインコントローラが稼働していなければなりません。
- スタートアップパラメタに「-r」を指定してワークフローディレクトリサービスを起動する方法
- ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)を実行する方法
- キャッシュローディングユティリティ(WFcache)を実行する方法
- スタートアップパラメタに「-r」を指定してワークフローディレクトリサービスを起動する方法
- ワークフローディレクトリサービスを-r指定で起動すると,Active Directoryに登録されたユーザ情報を基に,ディレクトリ情報のキャッシュを生成します。キャッシュの生成が正常に実行されると,キャッシュの情報を基にワークフローデータベースにユーザトレーを作成します。
- ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)を実行する方法
- ユーザ定義ユティリティは,ワークフローディレクトリサービスを起動してから実行します。ユーザ定義ユティリティを実行すると,ワークフローディレクトリサービスに対してキャッシュの更新を要求します。ワ-クフローディレクトリサービスはキャッシュの更新要求を受け付け,Active Directoryに登録されたユーザ情報を基にキャッシュの情報を更新します。ユーザ定義ユティリティはキャッシュの更新が正常に終了すると,キャッシュの情報を基にワークフローデータベースにユーザトレーを作成又は更新します。
- ユーザ定義ユティリティの詳細は,「ユーザ定義ユティリティ」を参照してください。
- キャッシュローディングユティリティ(WFcache)を実行する方法
- キャッシュローディングユティリティは,ワークフローディレクトリサービスを起動してから実行します。キャッシュローディングユティリティを実行すると,ワークフローディレクトリサービスに対してキャッシュの更新要求を行い終了します。ワ-クフローディレクトリサービスはキャッシュの更新要求を受け付け,Active Directoryに登録されたユーザ情報を基にキャッシュの情報を更新します。ワ-クフローディレクトリサービスはキャッシュ更新が正常に終了すると,キャッシュの情報を基にワークフローデータベースにユーザトレーを作成又は更新します。
- キャッシュローディングユティリティの詳細は,「キャッシュローディングユティリティ」を参照してください。
(di) ドメイン管理者の設定
ドメイン管理者を登録するには,ユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusr)を実行します。したがって,systemユーザはActive Directoryには登録しないでください。
ユーザ定義更新ユティリティの詳細は,「ユーザ定義更新ユティリティ」を参照してください。
(dj) ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者の設定
Active Directoryに登録したユーザから,ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者として設定するユーザを選択し,Groupmax Workflow Definerで設定します。ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者は,ドメイン管理者が設定します。
ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者には,組織ごとに,ユーザ情報の更新権限を与えます。ユーザ情報の更新権限をワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者に与えることで,ドメイン管理者の負担を軽減できます。
また,ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者にユーザ情報の更新権限を与えないことで,すべてのユーザ情報をドメイン管理者が集中的に管理することもできます。
ユーザを設定する場合は,Workflow管理サーバ及び設定するユーザのホームサーバを起動しておいてください。
なお,Groupmax Workflow Definerの代わりに,ユーザ定義更新ユティリティを使ってワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者を設定できます。ユーザ定義更新ユティリティの詳細は,「ユーザ定義更新ユティリティ」を参照してください。
(dk) ユーザ属性の設定
Active Directoryに登録したユーザの属性を,Groupmax Workflow Definerで設定します。
なお,次の設定はサーバで一括して実行できます。
- ドメイン管理者の設定
- ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者の設定
- ユーザ属性の設定
サーバで一括して実行するには,Groupmax Workflow Definerの代わりに,各Workflowサーバ上でユーザ定義更新ユティリティを実行してください。ユーザ定義更新ユティリティの詳細は,「ユーザ定義更新ユティリティ」を参照してください。
(dl) リアルタイムの更新
Active Directoryのユーザ情報の変更を定期的にワークフローデータベースに反映させるには,WindowsシステムのScheduleサービス(ATコマンド)又はJP1/Automatic Job Schedulerを使って,ユーザ登録ユティリティ(WFregusr)を定期的に実行させてください。ただし,どちらの方法でも,ワークフローディレクトリサービスを起動しておく必要があります。また,対象ドメイン定義ファイルを定義している場合は,グローバルカタログサーバ及び指定しているドメインのドメインコントローラが稼働していなければなりません。
(dm) Active Directoryへユーザを登録する場合の注意事項
- 一度ワークフローデータベースに登録したユーザのユーザIDは,Active Directoryで変更しないでください。変更する場合は,次の手順で削除及び追加して変更してください。
- Active DirectoryでユーザID及び他の必須項目を削除する。
- ワークフローデータベースに登録する。
- Active Directoryで変更後のユーザIDを設定する。
- 再度ワークフローデータベースに登録する。
上記以外の方法で変更した場合,そのユーザはWorkflowに接続できなくなります。この場合,上記の手順に従って登録し直してください。
- Active Directoryで所属サーバ名を変更してWorkflowサーバに登録すると,旧所属サーバのユーザは削除されます。
- ユーザの登録時に指定するユーザID(8バイト)は,対象ドメインの範囲でユニークでなければなりません。また,ユーザプリンシパル名(ユーザプロパティのアカウントタブのユーザログオン名)も必ず設定してください。ユーザIDやユーザプリンシパル名が重複している場合,ディレクトリサービスが起動されない,又はディレクトリサービスのキャッシュが再ローディングされません。警告メッセージ(KDWD0127-W)が出力されるとともに,ログファイルが出力されます(%WFdir%¥WFspool¥WFunique.log)。メッセージを参照し,対処してください。キャッシュローディングの処理がエラーとなった場合は,ユーザ登録されません。
- ユーザID,所属サーバ名及びユーザプリンシパル名(ユーザプロパティのアカウントタブのユーザログオン名)が正常に設定されていないユーザは,ワークフローデータベースに登録されません。また,ワークフローデータべースに登録した後,これらのデータのどれかを削除した場合は,ワークフローデータベースに登録するときに,そのユーザはワークフローデータベースから削除されます。
(dn) [Active Directoryユーザーとコンピュータ]ダイアログボックスの操作に関する注意事項
Windows 2000管理ツールの[Active Directoryユーザーとコンピュータ]のダイアログボックスでの操作に関する注意事項を次に示します。
- [操作]-[検索]コマンドで表示されるダイアログボックスの「詳細」タブ[フィールド]にはWorkflow用の属性は表示されません。したがって,Workflow用の属性で検索することはできません。
- [操作]-[検索]コマンドで検索した結果一覧のOU又はユーザを選択してプロパティを表示した場合は,「Hitachi Workflow組織」及び「Hitachi Workflowユーザ」タブは表示されません。
- [操作]-[移動]コマンドで,組織IDを指定しているOUを移動する場合は,次の点に注意してください。
移動先がOUであり,かつ,そのOUに組織IDを指定していない場合は,移動したOU及びOU下のOUは,Workflow組織でなくなります。また,これらOU下のユーザIDを指定しているユーザは,Workflowではデフォルト組織に属するユーザとなります。移動する前に移動先のOUに組織IDの指定があるかどうかを確認してください。
移動先が別ドメインで,かつ,そのドメインがWorkflowの対象ドメインでない場合,そのOU及びそのOU配下のOUとユーザはWorkflowから削除されます。
- [操作]-[移動]コマンドで,ユーザIDを指定しているユーザを移動する場合は,次の点に注意してください。
移動先がOUであり,かつ,そのOUに組織IDを指定していない場合は,そのユーザはWorkflowではデフォルト組織に属することになります。したがって,移動する前に,移動先のOUに組織IDの指定があるかどうかを確認してください。
移動先が別ドメインで,かつ,そのドメインがWorkflowの対象ドメインでない場合,そのユーザはWorkflowから削除されます。
- [表示]-[列の選択]に,Workflow用の属性は表示されません。
- [表示]-[フィルタオプション]コマンドの[カスタマイズ]ボタンで表示されるダイアログボックスの「カスタムの検索条件」タブの[フィールド]には,Workflow用の属性は表示されません。
(do) ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティの操作
ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティは,Workflowサーバマシン上で,Windows 2000のコマンドプロンプトでWFdefaccコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFdefacc
- 表示形式
- このユティリティを使用したときの表示形式を次に示します。
- 表示される内容に従ってユーザのアカウント情報を入力してください。
- ユティリティを実行すると,最初に,現在定義されているアクセスアカウントのユーザプリンシパル名が表示され,更新の要否の問い合わせがあります。ただし,アクセスアカウントが未設定の場合は,ユーザプリンシパル名の表示及び問い合わせは行われません。
- ユーザプリンシパル名は最大100バイト,パスワードは最大14バイトで設定します。
- パスワードを設定するときは,入力した文字は表示されません。入力したユーザプリンシパル名とパスワードでActive Directoryへアクセスできるかどうかが確認されます。
- 出力フォーマット
![[図データ]](figure/zu0k050c.gif)
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドは,Workflowサーバマシン上でドメインにログオンした状態で実行してください。
- このコマンドは,Domain Admins権限を持つユーザで実行してください。
- アカウント情報は,Active Directoryに登録されているユーザの情報を定義してください。
- ユーザプリンシパル名又はパスワードが空のユーザは定義できません。
- 定義するアカウントには,Workflowを使用するすべてのユーザと組織(OU)に対する読み取りアクセス権限が必要です。定義したアカウントがアクセスできないユーザや組織がある場合,ユーザトレーが作成されない,組織ツリーが表示されないなどの問題が起こる可能性があります。
- 一度定義したユーザのパスワードをActive Directoryで変更した場合は,必ずこのコマンドを実行して,変更後のパスワードを設定し直してください。
- このコマンドが実行するテスト接続は,Active Directoryに接続できるかどうかの確認を目的としています。定義したアカウントがディレクトリアクセスアカウントとして十分な権限を持っているかどうかは確認できませんので注意してください。
- Groupmax Workflow Server for Active DirectoryとGroupmax Workflow for Active Server Pagesが同一マシン上にインストールされている場合,このコマンドで定義したユーザアカウントをGroupmax Workflow for Active Server Pagesでも使用します。定義に当たっては,Groupmax Workflow for Active Server PagesのHTMLマニュアル「ログイン機能」の「Active Directory連携」の箇所も併せて参照してください。
- ユーザプリンシパル名又はパスワードに「/」(スラッシュ)が含まれるものは指定しないでください。
(dp) Active Directoryスキーマ拡張ユティリティの操作
Active Directoryスキーマ拡張ユティリティは,スキーママスタドメインコントローラ上で,Windows 2000のコマンドプロンプトでWFadschemaコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFadschema [-d]
- -d
Active Directoryのスキーマに拡張したワークフロー用の属性を無効にします。
ただし,属性は削除されません。
- 注意事項
- コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドは,Active Directory SchemaAdmin(スキーマ管理者)グループ及び実行マシンのAdministrators(マシン管理者)グループに属するメンバ(ユーザ)で実行してください。
- このコマンドは,スキーママスタドメインコントローラで実行してください。
- このコマンドをスキーママスタドメインコントローラで実行することによって,ドメインツリー(フォレスト構成を含む)に属するすべてのドメインのスキーマが拡張されます。
同様に,-dオプションを指定して実行した場合は,ドメインツリー(フォレスト構成を含む)に属するすべてのドメインに対して拡張した属性が無効となります。したがって,全ドメインでWorkflowサーバがすべてなくなった場合に,-dオプションを指定して実行してください。拡張した属性を誤って無効にした場合は,再度,-dオプションを指定しないでコマンドを実行すると有効となります。
(dq) 役職登録ユティリティの操作
役職登録ユティリティは,Active Directoryドメインコントローラ上で,Windows 2000のコマンドプロンプトでWFpositionコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFposition
- 関連項目
- [役職登録ユティリティ]ダイアログボックス
- 注意事項
- このコマンドは,Active Directoryドメインコントローラ上で実行してください。
- このコマンドは,役職を登録するドメインのAdministratorsグループのメンバでかつActive Directoryに登録されているユーザで実行してください。
- 登録済みの役職名を変更又は削除する場合は,次に示す手順で実行してください。
1. 役職名を変更する場合は,変更後の役職名を追加しておく。
2. LDIFDEツールやVBスクリプトなどで,削除する役職名を役職又は上長役職に指定しているユーザを調べる。
3. 削除する役職名を指定しているユーザの役職又は上長役職をWindows 2000管理ツールの「Active Directoryユーザーとコンピュータ」のダイアログボックスの「HitachiWorkflowユーザ」タブで変更する。
4. 削除する役職名を[役職一覧]リストボックスから削除する。
役職名の削除では,その役職名を作業権限として使用しているビジネスプロセス定義が存在し,かつワークフローで流れている案件がある場合,その案件を正しく処理できなくなる可能性があるため,注意してください。この場合,流れている案件をすべてシンクノードまで到達させて終了させた後,ビジネスプロセスを変更してバージョンアップしてください。
- 拡張したスキーマ定義を削除するには,各ドメインの役職定義を削除しておく必要があります。削除しておかないと,Active Directory上に役職定義オブジェクトが残ります。登録した役職定義を削除するには,登録済みの役職名をすべて削除します。これによって,役職定義オブジェクトが削除されます。
(dr) キャッシュローディングユティリティ(WFcache)
キャッシュローディングユティリティは,Active Directoryに登録されたWorkflowのユーザ情報をキャッシュに読み込むユティリティです。キャッシュに読み込まれたユーザ情報は,ワークフローディレクトリサービスを経由して,Workflowの各プログラムが利用します。
キャッシュローディングユティリティの操作
(ds) 役職登録ユティリティダイアログボックス
この画面は,[役職登録ユティリティ]ダイアログボックスでWFpositionコマンドを実行すると表示されます。
[役職登録]ダイアログボックスは,ワークフローで使用する役職をActive Directoryのデータベースに登録します。
- 画面の構成
- 知りたい部分をクリックすると,より詳しい情報が得られます。
![[図データ]](figure/zu0k120s.gif)
- 役職名
- 登録する役職名を入力します。32バイト以内の文字列を入力してください。
- 役職一覧
- 定義した役職名が表示されます。[役職名]テキストボックスで役職名を入力して[追加]ボタンをクリックすると,このリストボックスの先頭に表示されます。
- 追加
- テキストボックスのデータについて役職名の重複がないか及び役職数の上限を超えていないかがチェックされ,エラーがない場合は,[役職名]テキストボックスの役職名を[役職一覧]リストボックスの先頭に追加します。エラーがある場合は,エラー情報ダイアログボックスを表示します。
- 削除
- [役職一覧]リストボックスで選択された役職名を削除します。
- 上へ移動
- [役職一覧]リストボックスで選択された役職名を一つ上に移動します。
- 下へ移動
- [役職一覧]リストボックスで選択された役職名を一つ下に移動します。
- 登録
- [役職一覧]リストボックスの役職名をActive Directoryに登録し,[役職登録ユティリティ]ダイアログボックスを閉じます。
- 終了
- [役職登録ユティリティ]ダイアログボックスを閉じます。
Active Directoryに登録された役職は,[役職一覧]リストボックスに表示された順序で,「Hitachi Workflowユーザ」プロパティのコンボボックスに表示されます。
(dt) キャッシュローディングユティリティの操作
キャッシュローディングユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFcacheコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFcache
- 注意事項
- コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server,Groupmax Address Server及びワークフローディレクトリサービスが起動している状態で実行してください。Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。これらのプログラムが起動していない場合,イベントログに,KDWD0237-Eメッセージが出力されます。
- このコマンドは,キャッシュパラメタファイルの指定を基に動作します。あらかじめ,キャッシュパラメタファイルを作成しておいてください。
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合,キャッシュローディング処理が正常に終了すると自動的にユーザ登録ユティリティが実行されます。
(du) ワークフローデータベースの移行
Workflowのバージョンアップをする場合の環境設定の操作について説明します。
Workflow 06-00より前のバージョンのワークフローデータベースを06-00以降のバージョンで使用する場合,バージョンアップの操作をします。この操作をした場合には,ワークフローデータベースの初期化をする必要はありません。
ただし,エリアが追加されたり定義する項目が増えたりするため,データベースのディスク占有量は増加します。データベースを移行する際は,十分なディスク容量を確保しておいてください。
ワークフローデータベースの移行手順
構成変更パラメタファイルの作成
(dv) 構成変更パラメタファイルの作成
構成変更パラメタファイルは,Groupmax Object Serverのデータベースにエリアを追加する場合に必要なファイルです。Groupmax Object Serverの[データベースへのエリアの追加]ユティリティを実行すると,構成変更パラメタファイルに定義したエリアがGroupmax Object Serverのデータベースに追加されます。
構成変更パラメタファイルの定義内容及び定義時の注意事項を,次に示します。
- 構成変更パラメタファイルの定義内容
- Workflowを組み込むと,構成変更パラメタファイルのサンプルファイル(%WFdir%¥SVsample¥xodadd2)が作成されます。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
- サンプルファイルを必要に応じてコピーし,テキストエディタなどで編集すると,構成変更パラメタファイルを作成できます。
- 構成変更パラメタファイルを定義する場合の注意事項
- 定義内容は,Groupmax Object Serverの規則に従ってください。
- エリア名は,サンプルファイルに従って記述し,変更しないでください。
(dw) アイコン登録グループについて
- アイコン名称の変更について
- Windows NT 3.51からWindows NT 4.0にOSをアップグレードすると,システムによって既にあるGroupmax製品のアイコン登録グループ名称に「(共通)」が付けられます。
- (例:Groupmaxサーバ->Groupmaxサーバ(共通))
- また,Windows NT 3.51でインストール・登録されたアイコン(アイコングループ名称に「(共通)」が付いたもの)をアンインストールする場合,自動的にアイコンが削除されません。手動で削除してください。
- アイコングループの使用について
- Windows NT 4.0にアップグレードした後,新たにGroupmax製品をインストールすると,アイコン登録グループも新たに作られます。そのため,アイコン登録グループがWindows NT 4.0とWindows NT 3.51で2つできてしまい,運用しにくくなるので,Windows NT 4.0のアイコンにまとめることをお勧めします。アイコンをまとめる手順を次に示します。
- Windows NT 4.0のアイコン登録グループにWindows NT 3.51のアイコンを移動する
- アイコンを移動した後,Windows NT 3.51でインストールした時に作成されたアイコン登録グループを手動で削除する
(dx) Groupmax Object Serverでの環境設定
Groupmax Object Serverのデータベースは,共有ディスク上に構築します。
Groupmax Object Serverの以下のファイルは,共有ディスク上に作成してください。
- 初期設定パラメタファイル
- システム共通定義ファイル
- 簡易ジャーナルファイル(Groupmax Object Serverだけ)
- ステータスファイル(Groupmax High-end Object Serverだけ)
- システムジャーナルファイル(Groupmax High-end Object Serverだけ)
- ユーザジャーナルファイル(02-10より前のバージョンのGroupmax Workflow Definerで登録したビジネスプロセス定義を使用する場合)
システム共通定義ファイル,ステータスファイル及びシステムジャーナルファイルは,現用系,待機系の両方とも同じ定義にしてください。まず現用系で定義を作成し,その定義内容を待機系にコピーしてください。
上記の各設定の詳細については,「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
(dy) プログラムの組み込み
前提プログラムの組み込み
Workflowの組み込み
(dz) 前提プログラムの組み込み
Groupmax Workflow Server for Active Directoryの稼働に必要な前提プログラムを,次に示します。
ソフトウェア名 | バージョン | 機能 |
---|
Windows 2000 Server又はWindows 2000 Advanced Server | - | Workflowの稼働に必要なオペレーティングシステム |
Groupmax Object Server又はGroupmax High-end Object Server | 06-00 | ワークフローデータベースの共有に必要なプログラム |
(ea) Workflowの組み込み
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryの組み込み
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryの組み込みについては,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
(eb) サーバでの環境設定
- 前提プログラムでの環境設定
- Windows NTでの環境設定
- Groupmax Object Serverでの環境設定
- Workflowでの環境設定
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryの環境設定
- Workflowの環境の初期化
- Workflowの環境を初期化する前に,Groupmax Object Serverの環境を初期化しておく必要があります。Groupmax Object Serverの環境の初期化については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- 環境の初期化方法
- データベース常駐指定の有効化
- 環境の再構築
- Windows 2000クラスタでのWorkflowの環境設定
- Windows 2000クラスタの1対1のフェールオーバ機能をWorkflowで利用するための,Workflowの環境設定の方法について説明します。
- Workflowの環境を設定する前に,Windows 2000クラスタのセットアップを完了し,環境を設定しておいてください。詳細は,Windows 2000クラスタサービスのマニュアル又はヘルプを参照してください。
- また,Groupmax Object Serverを組み込み,環境を設定してください。詳細は,「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- Windows 2000クラスタでのWorkflowの環境設定について,手順の概要を次に示します。
- サーバ構成の確認
- Workflowの組み込み
- Groupmax Object Serverでの環境設定
- Workflowでの環境設定
- Windows 2000クラスタアドミニストレータでの設定
- Windows 2000クラスタでGroupmaxを起動又は停止する方法については,Windows 2000クラスタでのGroupmaxサーバの起動又は停止を参照してください。
- なお,ここでは,Workflowの環境設定方法のうち,Windows 2000クラスタでWorkflowを使用するための環境設定に固有な作業方法だけを説明します。Windows 2000クラスタで使用しない場合と同じ環境設定については説明しません。
- 注意事項
- 環境設定ユティリティを実行してWorkflowの環境設定,又はGroupmax Workflow Server for Active Directoryでの「ディレクトリアクセスアカウントの定義」をやり直す場合は,クラスタアドミニストレータによる汎用サービスリソースの「レジストリ複製」で設定しているGroupmax Workflow関連のレジストリキーを削除してから実施してください。設定をやり直した後にレジストリキーを追加してください。
(ec) Groupmax Workflow Server for Active Directoryの環境設定
環境設定ユティリティを使って,Groupmax Workflow Server for Active Directoryの環境を設定してください。
(ed) サーバ構成の確認
クラスタ用の現用系及び待機系の2台のサーバが必要となります。これらのサーバはActive Directoryドメインのメンバサーバとしてください。各サーバにはActive Directoryを構成する必要はありません。
(ee) Workflowの組み込み
Windows 2000クラスタでWorkflowを使用する場合は,現用系及び待機系それぞれのサーバのWindows 2000組み込み先であるローカルディスク上に,同じドライブ名称,同じディレクトリ名称でGroupmax Workflow Server for Active Directoryを組み込んでください。
(ef) Groupmax Object Serverでの環境設定
Groupmax Object Serverのデータベースは,共有ディスク上に構築します。
Groupmax Object Serverの次のファイルは,共有ディスク上に作成してください。
- 初期設定パラメタファイル
- システム共通定義ファイル
- 簡易ジャーナルファイル(Groupmax Object Serverだけ)
- ステータスファイル(Groupmax High-end Object Serverだけ)
- システムジャーナルファイル(Groupmax High-end Object Serverだけ)
システム共通定義ファイル,ステータスファイル及びシステムジャーナルファイルは,現用系,待機系の両方とも同じ定義にしてください。まず現用系で定義を作成し,その定義内容を待機系にコピーしてください。
上記の各設定の詳細については,「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
(eg) Workflowでの環境設定
- 環境の設定
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryについては環境設定ユティリティを使用して環境を設定します。
- Windows 2000クラスタでWorkflowを使用する場合は,環境設定ユティリティの次に示すオプションに共有ディスク上のディレクトリ名を設定します。
- [サーバ機能管理ファイルディレクトリ名]オプション
- [ユーザデータ格納ディレクトリ名]オプション
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryには,Active Directoryに登録された組織情報及びユーザ情報を格納するキャッシュがあります。また,ビジネスプロセス情報を読み込むためのメモリマップトファイルと呼ばれるファイルがあります。キャッシュ及びメモリマップトファイルは,サーバ機能管理ファイルディレクトリ下に作成されます。Windows 2000クラスタでWorkflowを使用する場合は,キャッシュ及びメモリマップトファイルを現用系と待機系のサーバ間で共有するため,サーバ機能管理ファイルディレクトリを共有ディスク上に作成する必要があります。
- 設定手順を次に示します。
- 現用系サーバの環境設定ユティリティを起動する
- 「サーバ機能管理ファイルディレクトリ名」,「ユーザデータ格納ディレクトリ名」に共有ディスクのディレクトリ名を設定する
- 待機系サーバのディレクトリ構成を作成する
現用系サーバで任意に指定したディレクトリを待機系サーバにもあらかじめ作成しておいてください。また,環境設定ユティリティの各項目も現用系サーバと併せて設定してください。
- 環境の初期化
- 環境の設定が完了したら,環境を初期化します。Groupmax Object Serverを起動した状態で,初期設定ユティリティを使用してWorkflowの環境を初期化します。
- Windows 2000クラスタでWorkflowを使用する場合は,初期設定ユティリティを起動して表示される[文書実体ディレクトリ],[ワークエリアディレクトリ],及び[ログ情報エリアディレクトリ]のそれぞれのテキストボックスに,共有ディスク上のディレクトリのパスを指定します。
- 設定手順を次に示します。
- 現用系サーバの初期設定ユティリティを起動する
- [文書実体ディレクトリ]テキストボックス,[ワークエリアディレクトリ]テキストボックス,及び[ログ情報エリアディレクトリ]テキストボックスに,共有ディスク上のパスを指定する
- [OK]ボタンを押す
- キャッシュパラメタファイルの作成
- 環境の初期化が完了したら,キャッシュパラメタファイルを作成します。
- キャッシュパラメタファイルは,現用系及び待機系の両方とも同じ内容で定義します。まず現用系で定義を作成し,その定義内容を待機系にコピーしてください。
- WFstatus.datファイルのコピー
- Workflowの初期設定を実行すると,%WFdir%¥SVadm¥WFstatus.datファイルが作成されます。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリ,「SVadm」はWorkflowサーバ管理ディレクトリを示します。
- このファイルを現用系のサーバから待機系のサーバの同じディレクトリ下にコピーしてください。
- ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティ(WFdefacc)の実行
- 「Windows 2000クラスタアドミニストレータでの設定」の前に,ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティを現用系及び待機系のサーバで実行してください。
- 注意事項
- 環境削除ユティリティの実行について
Windows 2000クラスタでWorkflowを使用している環境で環境削除ユティリティを実行した場合,現用系サーバ及び待機系サーバそれぞれの%WFdir%¥SVadm¥WFstatus.datファイルを必ず削除してから,初期設定ユティリティでWorkflowを初期化するようにしてください。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリ,「SVadm」はWorkflowサーバ管理ディレクトリを示します。
(eh) Windows 2000クラスタアドミニストレータでの設定
- Windows 2000クラスタアドミニストレータでグループとリソースの設定
- Windows 2000クラスタアドミニストレータでグループとリソースを設定します。設定の順序を次に示します。
- グループの設定
- 物理ディスクリソースの設定
- IPアドレスリソースの設定
- ネットワーク名リソースの設定
- 汎用サービスリソース(Object Server)の設定
- 汎用サービスリソース(WFserver Directory Function)の設定
- 汎用サービスリソース(WFserver Function)の設定
- 汎用サービスリソース(WFmanager Function)の設定
- 注意事項
- リソース異常時の対処の設定
上記6~8で設定したWorkflowの各リソースに異常が発生した場合,現用系のマシンでリトライを行うか,又はすぐに待機系のマシンに処理を移すかを,リソースのプロパティで設定できます。
各Workflowのリソースの[プロパティ]-[詳細設定]で[グループに適用する]チェックボックスを選択後,すぐに待機系のマシンに処理を移したい場合は「しきい値」を0に設定します。
- リソースの連続異常終了の監視の設定
各Workflowリソースの連続異常終了を監視するかどうかを,グループのプロパティで設定できます。
Groupmaxグループの[プロパティ]-[フェールオーバ]を選択して,「しきい値」及び「期間」に適切な値を設定します。
(ei) グループの設定
- Windows 2000クラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「グループ」をクリックする
- 「名前」及び「説明」を入力する
「名前」:任意(例:Groupmax)
「説明」:任意(例:Groupmaxグループ)
グループ名称と詳細説明が設定されます。
- 優先所有者を定義する
優先所有者を定義します。
ノードAを現用系のサーバ,ノードBを待機系のサーバとしている場合は,ノードAを優先的に所有者にします。
(ej) 物理ディスクリソースの設定
- 物理ディスクリソースを作成する
既に作成している場合は,「グループの変更」で最初に設定したグループに移動してください。
作成していない場合は,Windows 2000クラスタアドミニストレータから作成後,最初に設定したグループに移動してください。
(ek) IPアドレスリソースの設定
- Windows 2000クラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を入力します。
「名前」:任意(例:Groupmax_IP)
「説明」:任意(例:Groupmax用IPアドレス)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「IPアドレス」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録しますが,ここでは,依存関係が必要なリソースはないため,そのまま次に進みます。
- [TCP/IPアドレスパラメタ]画面で,以下の設定をする
- 「使用するネットワーク」でIPアドレスをバインドしたいネットワークを選択します。
インストール時に設定した名称がプルダウンメニューとして表示されるので,メニューから選択します。
- 「アドレス」で使用したいIPアドレスを設定します。
- 「サブネットマスク」でサブネットマスクを設定します。
(el) ネットワーク名リソースの設定
- Windows 2000クラスタアドミニストレータの[ファイル]メニューから[新規作成]をクリックする
- [リソース]をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を入力します。
「名前」:任意(例:Groupmax_Network)
「説明」:任意(例:Groupmax用ネットワーク)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「ネットワーク名」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面で,以下の設定をする
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録します。ここでは,「IPアドレスリソースの設定」で作成したIPアドレスリソースを設定して,次に進みます。
- [ネットワーク名パラメタ]画面で,以下の設定をする
- クライアントから接続する名前を入力します。
「名前」:任意(例:Groupmax_Network)
(em) 汎用サービスリソース(Object Server)の設定
- Windows 2000クラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- Groupmax Object Serverのリソースを設定する
設定方法の詳細については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
(en) 汎用サービスリソース(WFserver Directory Function)の設定
- Windows 2000クラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を入力します。
「名前」:任意(例:WFdictsvリソース)
「説明」:任意(例:Workflow Directory Service)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「汎用サービス」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面で,以下の設定をする
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録します。ここでは,以下の汎用サービスリソースを設定して,次に進みます。
- [汎用サービスパラメタ]画面で,「サービス名」を以下のように設定する
「サービス名」:GroupmaxGWGdirectory
- [レジストリの複製]画面で,WFserver Directory Functionサービスの「ルートレジストリキー」を以下のように設定する
SOFTWARE¥HITACHI¥FlowmateManager
SOFTWARE¥HITACHI¥Groupmax
(eo) 汎用サービスリソース(WFserver Function)の設定
- Windows 2000クラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を以下のように入力します。
「名前」:任意(例:WFserverリソース)
「説明」:任意(例:Workflow Server)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「汎用サービス」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面で,以下の設定をする
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録します。ここでは,以下の汎用サービスリソースを設定して,次に進みます。
- Groupmax Object Server
- WFserver Directory Function
- [汎用サービスパラメタ]画面で,「サービス名」を以下のように設定する
「サービス名」:GroupmaxGWGserver
- [レジストリの複製]画面で,WFserver Functionサービスの「ルートレジストリキー」を以下のように設定する
SOFTWARE¥HITACHI¥FlowmateManager
SOFTWARE¥HITACHI¥Groupmax
(ep) 汎用サービスリソース(WFmanager Function)の設定
- Windows 2000クラスタアドミニストレータの「ファイル」メニューから「新規作成」をクリックする
- 「リソース」をクリックする
- [新しいリソース]画面で,以下の設定をする
- 「名前」及び「説明」を以下のように入力します。
「名前」:任意(例:WFmanagerリソース)
「説明」:任意(例:Workflow Manager)
リソース名称と詳細説明が設定されます。
- 「リソースの種類」で「汎用サービス」を選択します。
- 「グループ」で,最初に設定したグループを選択します。
- [実行所有者]画面では,設定を追加又は変更しないで,そのまま次に進む
[実行所有者]画面では実行できる所有者にノードを追加しますが,ここでは,デフォルトですべてのノードが既に追加されているので,そのまま次に進みます。
- [依存関係]画面で,以下の設定をする
[依存関係]画面では,あるリソースがオンラインになる前にオンラインにする必要がある(依存関係を設定する必要がある)リソースを登録します。ここでは,以下の汎用サービスリソースを設定して,次に進みます。
- Groupmax Object Server
- WFserver Directory Function
- WFserver Function
- [汎用サービスパラメタ]画面で,「サービス名」を以下のように設定する
「サービス名」:GroupmaxGWGmanager
- [レジストリの複製]画面で,WFmanager Functionサービスの「ルートレジストリキー」を以下のように設定する
SOFTWARE¥HITACHI¥FlowmateManager
SOFTWARE¥HITACHI¥Groupmax
(eq) Windows 2000クラスタでのGroupmaxサーバの起動又は停止
ここでは,Windows 2000クラスタでのGroupmaxサーバの起動又は停止の方法について説明します。
- Groupmaxサーバの起動
- [クラスタ アドミニストレータ]の左のウィンドウ領域で,[リソース]フォルダをクリックする
- [クラスタ アドミニストレータ]の右のウィンドウ領域で,Groupmaxリソースをクリックする
- [ファイル]メニューの[オンラインにする]をクリックする
- Groupmaxサーバの停止
- [クラスタ アドミニストレータ]の左のウィンドウ領域で,[リソース]フォルダをクリックする
- [クラスタ アドミニストレータ]の右のウィンドウ領域で,Groupmaxリソースをクリックする
- [ファイル]メニューの[オフラインにする]をクリックする