システムの起動
システムの終了
ワークフローログの出力
ファイルのバックアップとリストア
Groupmax Workflow Server for Active Directoryの運用上の注意
(a) システムの起動
Workflowの起動について説明します。
なお,前提プログラムと各プログラムを起動する手順を,次に示します。
- Groupmax Object Serverの起動
詳細については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- Groupmax Address Serverの起動
詳細については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- Groupmax Mail Serverのサイトの起動
詳細については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- ワークフローディレクトリサービスの起動
- サーバ機能の起動
- マネージャ機能の起動
- マルチサーバ機能の起動
- ドメイン間連携機能の起動
- 注意事項
- ドメインログオンしたユーザでサービスを起動する場合は,Domain Adminsグループのユーザアカウントが必要です。
(b) ワークフローディレクトリサービスの起動
ワークフローディレクトリサービスを起動するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFserver Directory Function]のサービスを起動します。
ワークフローディレクトリサービスを起動する方法を説明します。
Workflowの起動
- ワークフローディレクトリサービスの起動方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFserver Directory Function]のサービスを選択する
- スタートアップパラメタを指定する
前回使用したキャッシュのユーザ情報を利用したい場合は,スタートアップパラメタには何も指定しないでください。
前回使用したキャッシュのユーザ情報を利用しない場合は,スタートアップパラメタに「-r」を指定し,新しくアドレス情報をキャッシュに読み込みます。なお,キャッシュパラメタファイルでキャッシュメモリサイズを変更したとき,及び環境設定ユティリティで「Workflowシステム組織ID」を変更した場合は,新しくアドレス情報をキャッシュに読み込みます。
また,環境設定ユティリティでの「Workflowシステム組織ID」の変更は影響しません。
- [開始]ボタンをクリックする
ワークフローディレクトリサービスが起動され,開始したことを示すメッセージが表示されます。
- 注意事項
- ワークフローディレクトリサービスは,サーバ機能及びマネージャ機能のサービスと依存関係にあります。したがって,ワークフローディレクトリサービス起動時にエラーが発生した場合は,サーバ機能及びマネージャ機能は起動されません
(c) サーバ機能の起動
ワークフローディレクトリサービスの起動を確認後,サーバ機能を起動します。
サーバ機能を起動するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFserver Function]のサービスを開始します。
Workflowの起動
- サーバ機能の起動方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFserver Function]のサービスを選択する
- [開始]ボタンをクリックする
サーバ機能が起動され,開始したことを示すメッセージが表示されます。
(d) マネージャ機能の起動
サーバ機能の起動を確認後,マネージャ機能を起動します。
マネージャ機能を起動するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFmanager Function]のサービスを開始します。
Workflowの起動
- マネージャ機能の起動方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFmanager Function]のサービスを選択する
- [開始]ボタンをクリックする
マネージャ機能が起動され,開始したことを示すメッセージが表示されます。
(e) マルチサーバ機能の起動
Groupmax Mail Serverのサイトの起動,及びサーバ機能の起動を確認後,マルチサーバ機能を起動します。マルチサーバ機能とマネージャ機能は,どちらを先に起動してもかまいません。
マルチサーバ機能の起動とは,メッセージ送信機能とメッセージ受信機能の二つのサービスを起動することです。
メッセージ送信機能及びメッセージ受信機能を起動するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFsend_dm Function]及び[WFreceive_dm Function]のサービスを開始します。
Workflowの起動
- マルチサーバ機能の起動方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFsend_dm Function]のサービスを選択する
- [開始]ボタンをクリックする
メッセージ送信機能が起動され,開始したことを示すメッセージが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFreceive_dm Function]のサービスを選択する
- [開始]ボタンをクリックする
メッセージ受信機能が起動され,開始したことを示すメッセージが表示されます。
(f) ドメイン間連携機能の起動
サーバ機能の起動を確認後,ドメイン間連携機能を起動します。ドメイン間連携機能とマルチサーバ機能,マネージャ機能は,どちらを先に起動してもかまいません。
ドメイン間連携機能を起動するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFserver Connection Function]のサービスを開始します。なお,使用するインターネットメールサーバを起動した後に起動してください。
Workflowの起動
- ドメイン間連携機能の起動方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFserver Connection Function]のサービスを選択する
- [開始]ボタンをクリックする
ドメイン間連携機能が起動され,開始したことを示すメッセージが表示されます。
(g) Workflowの起動
ワークフローディレクトリサービス,サーバ機能,マネージャ機能,メッセージ送信機能,メッセージ受信機能,及びドメイン間連携機能は,Windowsシステムのサービスとして動作します。これらのサービスを起動することで,Workflowを起動します。
Workflowのサービスを起動できるのは,Administratorsグループのユーザだけです。
それぞれのサービスの名称を次に示します。
- ワークフローディレクトリサービス
WFserver Directory Function
- サーバ機能
WFserver Function
- マネージャ機能
WFmanager Function
- メッセージ送信機能
WFsend_dm Function
- メッセージ受信機能
WFreceive_dm Function
- ドメイン間連携機能
WFserver Connection Function
Workflowのサービスを起動する場合は,それぞれ次に示すサービスの起動が前提となります。
- ワークフローディレクトリサービスのサービスの起動
Groupmax Object Server及びGroupmax Address Server(Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server)のサービスを起動してください。
- サーバ機能のサービスの起動
Groupmax Object Server,Groupmax Address Server(Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server),及びワークフローディレクトリサービスのサービスを起動してください。
- マネージャ機能のサービスの起動
Groupmax Object Server,Groupmax Address Server(Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server),ワークフローディレクトリサービス及びサーバ機能のサービスを起動してください。
- メッセージ送信機能・メッセージ受信機能のサービスの起動
Groupmax Object Server,Groupmax Address Server,ワークフローディレクトリサービス及びサーバ機能のサービスを起動してください。また,Groupmax Mail Serverのサイトを起動してください。
- ドメイン間連携機能のサービスの起動
Groupmax Object Server,Groupmax Address Server,ワークフローディレクトリサービス,及びサーバ機能のサービスを起動してください。
Groupmax Object Serverの起動については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
Groupmax Address Server及びGroupmax Mail Serverの起動については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
操作手順を次に示します。サービスの起動方法としては[手動]又は[自動]が設定できます。Workflowを組み込んだ直後は[手動]が設定されています。
- 手動で起動する場合
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- Workflowのサービスを選択する
- スタートアップパラメタを指定する
[WFserver Directory Function]のサービスを選択した場合,必要に応じてスタートアップパラメタを指定してください。
- [開始]ボタンをクリックする
- 自動で起動する場合
- 自動で起動する設定にした場合,次に起動するときから有効になります。Workflowを自動で起動する設定にした場合,先に起動する必要があるプログラムを自動で起動する設定にしてください。Groupmax Mail Serverのサイト及びGroupmax Address Serverの自動起動の設定方法は,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- Workflowのサービスを選択する
- [スタートアップ...]ボタンをクリックする
- [サービス]ダイアログボックスで,[スタートアップの種類]を[自動]にする
- [OK]ボタンをクリックする
(h) システムの終了
Workflowの終了について説明します。
なお,前提プログラムと各プログラムを終了する手順を,次に示します。
- ドメイン間連携機能の終了
- マルチサーバ機能の終了
- マネージャ機能の終了
- サーバ機能の終了
- ワークフローディレクトリサービスの終了
- ワークフローログの出力
- 終了ワークの削除
- Groupmax Mail Serverのサイトの終了
詳細については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- Groupmax Address Serverの終了
詳細については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- Groupmax Object Serverの終了
詳細については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- 注意事項
- ドメインログオンしたユーザでサービスを起動する場合は,Domain Adminsグループのユーザアカウントが必要です。
(i) ドメイン間連携機能の終了
ドメイン間連携機能は,サーバ機能を終了する前に,終了してください。ドメイン間連携機能とマルチサーバ機能,マネージャ機能は,どちらを先に終了してもかまいません。
ドメイン間連携機能を終了するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFserver Connection Function]のサービスを停止します。
Workflowの停止
- ドメイン間連携機能の終了方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFserver Connection Function]のサービスを選択する
- [停止]ボタンをクリックする
(j) マルチサーバ機能の終了
マルチサーバ機能は,Groupmax Mail Serverのサイトとサーバ機能を終了する前に,終了してください。マルチサーバ機能とマネージャ機能は,どちらを先に終了してもかまいません。
マルチサーバ機能の終了とは,メッセージ送信機能とメッセージ受信機能の二つのサービスを終了することです。メッセージ送信機能及びメッセージ受信機能を終了するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFsend_dm Function]及び[WFreceive_dm Function]のサービスを停止します。
Workflowの停止
- マルチサーバ機能の終了方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFreceive_dm Function]のサービスを選択する
- [停止]ボタンをクリックする
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFsend_dm Function]のサービスを選択する
- [停止]ボタンをクリックする
(k) マネージャ機能の終了
マネージャ機能は,サーバ機能を終了する前に終了してください。
マネージャ機能を終了するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFmanager Function]のサービスを停止します。
Workflowの停止
- マネージャ機能の終了方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFmanager Function]のサービスを選択する
- [停止]ボタンをクリックする
(l) サーバ機能の終了
ドメイン間連携機能の終了,マルチサーバ機能の終了及びマネージャ機能の終了を確認後,サーバ機能を終了します。
サーバ機能を終了するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFserver Function]のサービスを停止します。
Workflowの停止
- サーバ機能の終了方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFserver Function]のサービスを選択する
- [停止]ボタンをクリックする
(m) ワークフローディレクトリサービスの終了
サーバ機能の終了を確認後,ワークフローディレクトリサービスを終了します。ワークフローディレクトリサービスを終了するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFserver Directory Function]のサービスを停止します。
ワークフローディレクトリサービスを終了する方法を説明します。
Workflowの停止
- ワークフローディレクトリサービスの終了方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFserver Directory Function]のサービスを選択する
- [停止]ボタンをクリックする
(n) ワークフローログの出力
Workflowでは,ユーザの作業及びシステムの稼働についての履歴情報(ワークフローログ)を,ワークフローログ出力ユティリティを使用して出力します。
ワークフローログはCSV(Comma Separated Value)形式のファイルとして出力されるため,このままで表計算ソフトウェアでの分析に利用できます。
CSV形式のファイルの,表計算ソフトウェアでの利用方法については,ワークフローログの利用方法を参照してください。
ワークフローログ出力ユティリティの操作方法については,ワークフローログ出力ユティリティを参照してください。
ワークフローログファイル
ワークフローログの利用方法
(o) 終了ワークの削除
Groupmax Object Serverを終了する前に,終了して一定の保存日数を経過したワークを削除します。ワークを削除するには,ワーク削除ユティリティを使用します。
ワークフローログ出力ユティリティは,ワークフローデータベースのワークヒストリを基にワークフローログを出力します。このため,ワーク削除ユティリティでワークを削除するとワークフローログは出力できません。ワークフローログが必要な場合,ワーク削除ユティリティを実行する前に,ワークフローログ出力ユティリティを実行してください。
- 終了ワークの削除方法
- Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザアカウントでログオンする
- [Groupmaxサーバ]グループの[Workflow管理ツール]アイコンを開く
- [Workflow管理ツール]ウィンドウの[ワーク削除ユティリティ]アイコンを開く
[ワーク削除ユティリティ]ダイアログボックスが表示されます。
- [ワーク削除ユティリティ]ダイアログボックスで,削除するワークの種別を設定する
- [OK]ボタンをクリックする
指定した条件のワークをすべて削除すると,削除したことを示すメッセージが表示されます。
(p) Workflowの停止
ワークフローディレクトリサービス,サーバ機能,マネージャ機能,メッセージ送信機能,メッセージ受信機能,及びドメイン間連携機能は,Windowsシステムのサービスとして動作します。これらのサービスを停止することで,Workflowを停止します。
Workflowのサービスを停止できるのは,Administratorsグループのユーザだけです。
それぞれのサービスの名称を次に示します。
- ワークフローディレクトリサービス
WFserver Directory Function
- サーバ機能
WFserver Function
- マネージャ機能
WFmanager Function
- メッセージ送信機能
WFsend_dm Function
- メッセージ受信機能
WFreceive_dm Function
- ドメイン間連携機能
WFserver Connection Function
Workflowのサービス,及び前提となるサービスの停止順序を次に示します。
- マネージャ機能,メッセージ送信機能,メッセージ受信機能,及びドメイン間連携機能のサービス
- サーバ機能のサービス
- ワークフローディレクトリサービス
- Groupmax Address Serverのサービス
- Groupmax Object Serverのサービス
また,Groupmax Mail Serverのサイトについては,メッセージ送信機能及びメッセージ受信機能のサービスを停止後に停止してください。
Groupmax Object Serverの停止については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。Groupmax Mail Server及びGroupmax Address Serverの停止方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- サービスの停止
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- Workflowのサービスを選択する
- [停止]ボタンをクリックする
(q) ワークフローログの利用方法
- 表計算ソフトウェアでの使用例
- 表計算ソフトウェアを利用すると,ワークフローログレコードについて,より詳細な分析ができます。
- ここでは,Excelを使用して,稼働状況解析結果を利用する方法について説明します。
- ファイルの拡張子の変更
稼働状況解析結果ファイルの形式は,ExcelのCSVファイル形式に準拠しています。Excelで利用する準備として,次の操作を実行します。
- 稼働状況解析結果ファイルのファイル拡張子をCSV(*.csv)にする
- Excelでのファイルの読み込み
次に示す操作で,稼働状況解析結果ファイルをExcelで読むことができます。
- Excelを起動する
- [ファイル]-[開く]を選択する
- [ファイルを開く]ダイアログボックスのファイルの種類で,[テキストファイル(*.prn;*.txt;*.csv)]を選択して,稼働状況解析結果ファイルを読み込む
- Excelの機能を使用して表計算,グラフ表示などを実行する
- ワークフローログファイルの使用例
- ここでは,ワークフローログレコードから業務を改善する上で有効な,各種情報を生成する例について示します。
- ワークフローログレコードの編集には,表計算ソフトウェアなどを使用します。
- 次に示す説明内の[ ]は,ワークフローログレコード中の項目名を示します。
- ノードに関する情報
- 案件のノード滞留時間(案件がノードに送付されてから次のノードに送付されるまでの時間)
- ノードNでの案件のノード滞留時間
- =([ノード名2]の値がノードNであるmove_root_caseの[取得時刻]の値-[時刻]の値)
- ノード滞留案件数(ある特定時刻にノードに滞留していた案件数)
- 時刻T1からT2の間にノードNへ送付した案件数
- =([ノード名1]の値がノードNで,[時刻]の値がT1からT2の間であるmove_root_caseの総数)
- 時刻T1からT2の間にノードNから送付した案件数
- =([ノード名2]の値がノードNで,[時刻]の値がT1からT2の間であるmove_root_caseの総数)
- したがって,時刻TでのノードNのノード滞留案件数は,T1をそのビジネスプロセス定義が運用を開始した時刻とすると,次のように求められます。
- 時刻TでのノードNのノード滞留案件数
- =([ノード名1]の値がノードNで,[時刻]の値がT1からTの間であるmove_root_caseの総数)-([ノード名2]の値がノードNで,[時刻]の値がT1からTの間であるmove_root_caseの総数)
- 注意事項
- 案件のエラートレーへの配布及びキャンセルによる案件の送付中止時には,ノード滞留案件数が不正確となりますので注意してください。
- ノード内処理ユーザ数(ある期間にあるノードで案件を処理したユーザの数)
- 時刻T1からT2の間にノードNで案件を処理したユーザ数
- =([ノード名1]の値がノードNであるgo_root_caseの[ユーザ名1]の値の総数)
- 注意事項
- 上記は,時刻T1からT2の間に,ノードNで案件の処理を完了したユーザ数です。その時刻にノードNで案件を処理していても,処理が完了していないユーザは含まれません。
- ユーザに関する情報
- 案件のユーザ滞留時間(案件がユーザに配布されてから処理が完了するまでの所要時間)
- 案件がユーザUに配布されてから処理が完了するまでの所要時間
- =([ユーザ名1]の値がユーザUであるgo_root_caseの[取得時刻]の値-[時刻]の値)
- 注意事項
- ロールトレーからの案件の取り出し,ユーザトレーからユーザトレーへの振り替え,ユーザトレーからロールトレーへの案件の移動及び案件の相談をした場合,その間の時間も含まれるので,実際の滞留時間よりも大きな値になります。
- ユーザ滞留案件数(ある特定時刻にユーザに滞留していた案件数)
- 時刻T1からT2の間にユーザUへ配布した案件数
- =([ユーザ名1]の値がユーザUで,[時刻]の値がT1からT2の間であるmove_root_caseの総数)
- 時刻T1からT2の間にユーザUが処理を完了した案件数
- =([ユーザ名1]の値がユーザUで,[時刻]の値がT1からT2の間であるgo_root_caseの総数)
- したがって,時刻TでのユーザUのユーザ滞留案件数は,T1をそのユーザが運用を開始した時刻とすると,次のように求められます。
- 時刻TでのユーザUのユーザ滞留案件数
- =([ユーザ名1]の値がユーザUで,[時刻]の値がT1からTの間であるmove_root_caseの総数)-([ユーザ名1]の値がユーザUで,[時刻]の値がT1からTの間であるgo_root_caseの総数)
- 注意事項
- ロールトレーからの案件の取り出し,ユーザトレーからユーザトレーへの振り替え,ユーザトレーからロールトレーへの案件の移動及びキャンセルによる案件の送付の中止をした場合,ユーザ滞留案件数として加算されない場合があります。
- ワークに関する情報
- ワーク処理時間(ワークを生成してからワークが終了するまでの所要時間)
- ワーク処理時間
- =end_of_workの[取得時刻]の値-[時刻]の値
(r) ワークフローログファイル
ワークフローログファイルには,業務結果の各種視点からの分析や統計情報の取得などに有効な,ワークフローログレコードが出力されます。
ワークフローログレコードの一覧を次に示します。
ワークフローログの種類 | 内容 |
---|
begin_work | ワークの生成に関する情報 |
move_root_case | ノード間の案件の遷移に関する情報 |
send_consult_case | 相談に関する情報 |
go_root_case | 案件の遷移要求に関する情報 |
suspend_root_case | 案件の一時停止に関する情報 |
suspend_work | ワーク単位での案件の一時停止に関する情報 |
ready_root_case | 案件の再開始に関する情報 |
ready_work | ワーク単位での案件の再開始に関する情報 |
put_root_case | 案件の投入に関する情報 |
cancel_work | ワークのキャンセルに関する情報 |
role_to_user | ロールトレーからユーザトレーへの案件の移動に関する情報 |
send_answer_case | 相談の回答に関する情報 |
api_msg | ユーザが出力したログデータに関する情報 |
send_back_root_case | 案件の差し戻し要求に関する情報 |
take_back_root_case | 案件の引き戻し要求に関する情報 |
end_of_root_case | 案件の遷移終了に関する情報 |
end_of_work | ワークの終了に関する情報 |
retry_move_root_case | ノード間の案件の再遷移に関する情報 |
connect_interworkflow | 他ワークフローシステムに送付開始 |
connected | 他ワークフローシステムに送付成功 |
put_root_case_add_inf | 他システムから投入 |
- ワークフローログファイルのディスク容量見積もり
- ワークフローログレコードファイルのディスク容量は,出力対象のワーク数に比例します。このため,大量のワークのワークフローログを出力する場合,ディスクの容量不足とならないように,ワークフローログレコードファイルのディスク容量を見積もる必要があります。
- ワークフローログレコードファイルのディスク容量は,次の概算式を参考にして見積もってください。
-
ワークフローログファイルのディスク容量 = W×(n+m)×0.5
(キロバイト)
- W
- 出力対象のワーク数
- n
- 1ワーク当たりのユーザが処理したノード数
- m
- 1ワーク当たりのケース数
(s) Workflowの停止
ワークフローディレクトリサービス,サーバ機能,マネージャ機能,メッセージ送信機能,メッセージ受信機能,及びドメイン間連携機能は,Windowsシステムのサービスとして動作します。これらのサービスを停止することで,Workflowを停止します。
Workflowのサービスを停止できるのは,Administratorsグループのユーザだけです。
それぞれのサービスの名称を次に示します。
- ワークフローディレクトリサービス
WFserver Directory Function
- サーバ機能
WFserver Function
- マネージャ機能
WFmanager Function
Workflowのサービス,及び前提となるサービスの停止順序を次に示します。
- マネージャ機能,メッセージ送信機能のサービス
- サーバ機能のサービス
- ワークフローディレクトリサービス
- Groupmax Object Serverのサービス
Groupmax Object Serverの停止については,「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- サービスの停止
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- Workflowのサービスを選択する
- [停止]ボタンをクリックする
(t) ワークフローログの出力
Workflowでは,ユーザの作業及びシステムの稼働についての履歴情報(ワークフローログ)を,ワークフローログ出力ユティリティを使用して出力します。
ワークフローログはCSV(Comma Separated Value)形式のファイルとして出力されるため,このままで表計算ソフトウェアでの分析に利用できます。
CSV形式のファイルの,表計算ソフトウェアでの利用方法については,ワークフローログの利用方法を参照してください。
ワークフローログ出力ユティリティの操作方法については,ワークフローログ出力ユティリティを参照してください。
ワークフローログファイル
ワークフローログの利用方法
(u) ファイルのバックアップとリストア
ファイルに障害が起きた場合のために,各種ファイルのバックアップを定期的に取得することをお勧めします。
バックアップの対象となるファイル
バックアップの取得方法
バックアップからのリストア
ジャーナル回復に関する注意事項
(v) バックアップの対象となるファイル
バックアップの対象となるファイルを次に示します。
- 注意事項
- これらのファイルは,同時にバックアップを取得するなど,情報間の同期を取るように注意してください。また,これらのファイルのうちGroupmaxの他のプログラムも使用するファイルについては,それらのプログラムの他の情報との間でも同期を取ってください。また,マルチサーバ構成の場合は,すべてのサーバの同期を取ってください。
- バックアップ作業は,必ずGroupmax Object Serverを停止させた状態で実行してください。
- バックアップ後は,バックアップに成功しているかどうかを必ず確認するようにしてください。
- Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Server for Active Directoryのファイル
- Workflowサーバ管理ディレクトリ下のファイル
Workflowサーバ管理ディレクトリ(%WFdir%¥SVadm)下のすべてのファイルです。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
Workflowインストール先ディレクトリのパス名は,環境設定ユティリティの[インストール先ディレクトリ名]で確認できます。
- 文書実体ファイル
文書実体ディレクトリ下のファイルです。案件の添付文書ファイル,案件の添付メモファイル,ビジネスプロセス定義の情報が格納されています。
文書実体ディレクトリのパス名は,環境設定ユティリティの[文書実体ディレクトリ名]で確認できます。
- ワークエリアファイル
ワークエリアディレクトリ下のファイルです。
ワークエリアディレクトリのパス名は,環境設定ユティリティの[ワークエリアディレクトリ名]で確認できます。
- 共通ユーザ管理ディレクトリ下のファイル
共通ユーザ管理ディレクトリ下のすべてのファイルです。このディレクトリは,Groupmaxの他のプログラムでも使用します。共通ユーザ管理ディレクトリのパス名は,環境設定ユティリティの[共通ユーザ管理ディレクトリ名]で確認できます。
Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,このディレクトリ下のバックアップは不要です。
- サーバ機能管理ファイルディレクトリ下のファイル
サーバ機能管理ファイルディレクトリ下のファイルです。
サーバ機能管理ファイルディレクトリのパス名は,環境設定ユティリティの[サーバ機能管理ファイルディレクトリ名]で確認できます。
- ユーザデータ格納ディレクトリ下のファイル
ユーザデータ格納ディレクトリ下のすべてのファイルです。登録したアプリケーションが格納されています。
ユーザデータ格納ディレクトリのパス名は,環境設定ユティリティの[ユーザデータ格納ディレクトリ名]で確認できます。
Groupmax Workflow Server for Active Directoryを使用する場合は,このディレクトリ下のバックアップは不要です。
- サーバ機能環境ファイル格納ディレクトリ下のファイル
サーバ機能環境ファイル格納ディレクトリ(%WFdir%¥SVetc)下のすべてのファイルです。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
Workflowインストール先ディレクトリのパス名は,環境設定ユティリティの[インストール先ディレクトリ名]で確認できます。
- Groupmax Workflow Multi - Serverのファイル
- 02-10より前のWorkflowのビジネスプロセス定義でビジネスプロセス間連携を使用している場合,バックアップを取得してください。
- 部署名定義ファイル
マルチサーバ環境設定ディレクトリ下のファイルです。
マルチサーバ環境設定ディレクトリのパス名は,環境設定ユティリティの[マルチサーバ環境設定ディレクトリ名]で確認できます。
- 窓口名定義ファイル
マルチサーバ環境設定ディレクトリ下のファイルです。
マルチサーバ環境設定ディレクトリのパス名は,環境設定ユティリティの[マルチサーバ環境設定ディレクトリ名]で確認できます。
- Groupmax Workflow Server - Connectionのファイル
- ドメイン間連携機能を使用している場合,次のファイルのバックアップを取得してください。
- ドメイン間連携機能サーバ環境定義ファイル
ドメイン間連携機能サーバ環境定義ファイル格納ディレクトリ(%WFdir%¥WFmc¥conf)下のすべてのファイルです。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
Workflowインストール先ディレクトリのパス名は,環境設定ユティリティの[インストール先ディレクトリ]で確認できます。
- メールデータファイル
環境設定のドメイン間連携メール格納ディレクトリで指定したディレクトリ下のすべてのファイルです。デフォルトは,%WFdir%¥WFmc¥mailです。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
Workflowインストール先ディレクトリのパス名は,環境設定ユティリティの[インストール先ディレクトリ]で確認できます。
- 送受信ログファイル
環境設定のドメイン間連携送受信ログ出力ディレクトリで指定したディレクトリ下のすべてのファイルです。デフォルトは,%WFdir%¥WFmc¥SRlogです。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
Workflowインストール先ディレクトリのパス名は,環境設定ユティリティの[インストール先ディレクトリ]で確認できます。
- Groupmax Object Serverのファイル
- Groupmax Object Serverのオブジェクト管理ファイル
Groupmax Object Serverの初期設定パラメタファイルの中で定義したファイルです。
Groupmaxの他のプログラムが使用するオブジェクト管理ファイルについても,同期を取ってバックアップを取得してください。
- Groupmax Address Serverのファイル
- Groupmax Address Serverの定義情報(システム情報やユーザ情報)について,バックアップを取得してください。
- Windows NTのファイル
- Windows NTのローカルレジストリファイル
ローカルレジストリファイルは,システム内で共有するため,注意して扱ってください。ローカルレジストリファイル全体のバックアップを取得する場合は,システム内の各プログラムについて,情報間の同期を取るように注意してください。ローカルレジストリファイルについては,Windows NTのマニュアルのシステムの構成の説明を参照してください。
Workflowが使用するレジストリキーのパスを次に示します。
- Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Server for Active Directoryが使用するレジストリキー
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI¥FlowmateManager
- Groupmax Workflow Multi - Serverが使用するレジストリキー
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI¥FlowmateMultiServer
- Groupmax Workflow Server - Connectionが使用するレジストリキー
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI¥FlowmateServerConnection
- Groupmaxのプログラムが共通に使用するレジストリキー
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI¥Groupmax
(w) バックアップの取得方法
バックアップは,Windows NTのバックアッププログラムなどを使用して取得します。
Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合,Active Directoryのバックアップと同期をとってバックアップを取得してください。
Windows NTのバックアッププログラムの使用例を次に示します。
- (例)
- 文書実体ファイル,ワークエリアファイル及びWindows NTのローカルレジストリファイル全体のバックアップの取得例
- Windows NTのバックアッププログラムを起動し,ディスクファイルを選択するウィンドウを開く
- 文書実体ディレクトリ及びワークエリアディレクトリのチェックボックスを選択する
- [選択]-[選択する]を選択する
- [操作]-[バックアップ]を選択し,[バックアップ情報]ダイアログボックスを開く
- バックアップ情報を設定する。[レジストリファイルのバックアップ]チェックボックスを選択し,[OK]ボタンをクリックする
- [バックアップ状態]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックし,バックアップを開始する
Workflowが使用するレジストリキーだけのバックアップを取得する場合は,Windows NTのレジストリエディタを使用します。レジストリエディタについては, Windows NTのマニュアルのレジストリエディタの説明を参照してください。
Groupmax Object Serverの管理しているオブジェクト管理ファイルのバックアップ取得方法については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
Groupmax Address Serverの定義情報のバックアップ方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
(x) バックアップからのリストア
バックアップからのリストアについて説明します。Groupmaxの他のプログラムとデータベースを共有している場合,各Groupmaxの他のプログラムのファイルとデータベースも同時にバックアップしたデータからリストアしてください。
Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合,Active Directoryのリストアと同期をとってリストアしてください。
文書実体ファイル,ワークエリアファイルのリストア例を次に示します。
- Windows NTのバックアッププログラムを起動し,テープからバックアップファイルを選択するウィンドウを開く
- 文書実体ディレクトリ及びワークエリアディレクトリのチェックボックスを選択する
- [選択]-[選択する]を選択する
- [操作]-[復元]を選択し,[復元情報]ダイアログボックスを開く
- 復元情報を設定し,[OK]ボタンをクリックする
- [復元状態]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックし,リストアを終了する
Groupmax Object Serverが管理しているオブジェクト管理ファイルのリストア方法については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
Groupmax Address Serverの定義情報のリストア方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- Groupmax Workflowのマルチサーバ機能を使用している場合
- マルチサーバを構成する一つのサーバだけをバックアップ時点に戻すとサーバ間の整合性が取れなくなることがあります。すべてのサーバを同期を取ってバックアップし,バックアップにリストアする場合はすべて同時点のバックアップからリストアしてください。
- Groupmax Workflowのドメイン間連携機能を使用している場合
- 連携する一つのビジネスプロセス定義がバックアップ時点に戻ります。連携している相手のドメインの管理者に連絡し,整合性の確保を依頼する必要があります。詳細は,「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
(y) ジャーナル回復に関する注意事項
Groupmax High - end Object Serverを使用している場合,データベースをジャーナルから最新状態に回復できます。ジャーナル回復を前提にシステム構築する場合は,次のことに注意してください。
- 文書実体ファイルに関する注意
- バックアップの対象となるファイルのGroupmax Workflow Serverのファイルで挙げたファイルはジャーナル回復の対象ではありません。これらのファイルが破壊した場合には,ジャーナル回復を行うことはできません。したがって,データベースとジャーナル回復対象外のファイルを格納するボリュームを分けることを推奨します。この場合,データベース障害の場合にはジャーナル回復をファイル障害の場合にはデータベース及びファイルをバックアップから回復してください。また,信頼性を高めるためにミラーディスクの使用をお勧めします。
- マルチサーバ環境での注意事項
- Groupmax Workflow Multi - Serverでは,Groupmax Mail Serverの機能により案件を他サーバに送付しています。このため,マルチサーバ機能使用時にメール実体ファイルがディスク障害などで破壊された場合,ジャーナル回復を行うとメールのデータベース情報と実体ファイルが不整合になり案件が送付できなくなることがあります。この場合,次の運用が必要です。
- マルチサーバ機能で使用するメールユーザに対して,X400_MAIL_SYNCコマンドで不整合なメールを削除する。
- Groupmax Workflow Multi - Serverを再起動する。
- 転送データ一覧取得ユティリティで削除したメールに該当する案件を確認し,連携データ再送ユティリティで案件を再送する。
- X400_MAIL_SYNCコマンドについては,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- ドメイン間連携機能使用時の注意事項
- Groupmax Workflow Server - Connectionでは,インターネットメールサーバの機能により案件を他サーバに送付しています。データベースが最新状態に回復できていてもメールが紛失している可能性がありますので,次の手順で確認,及び再送してください。
- メッセージの送受信ログ,及び運用コマンドの状態表示を元に,対話中の案件を特定する。
- 対話中の案件で連携相手に届いてない要求がある場合,該当案件を運用コマンドを使用して再送する。
- ドメイン間連携機能を再起動する。
(z) システム統合運用管理機能を使用した運用
ここでは,システム統合運用管理機能を使用した,Workflowの起動と終了の方法を示します。システム統合運用管理機能の詳細については,マニュアル「Windows NT Groupmax System Manager - TCP/IP / System Agent - TCP/IP Version 5 システム管理者ガイド」を参照してください。
システム統合運用管理機能を使用した起動
システム統合運用管理機能を使用した停止
(aa) システム統合運用管理機能を使用した起動
システム統合運用管理機能を使用してWorkflowを起動する方法について説明します。
- Groupmaxサーバの起動
- Groupmax Workflow Serverの起動
- Groupmax Workflow Multi - Serverの起動
- Groupmaxサーバの機能ごとの起動
- ワークフローディレクトリサービスの起動
- サーバ機能の起動
- マネージャ機能の起動
- メッセージ送信機能の起動
- メッセージ受信機能の起動
(ab) システム統合運用管理機能を使用した停止
システム統合運用管理機能を使用してWorkflowを停止する方法について説明します。
- Groupmaxサーバの停止
- Groupmax Workflow Multi - Serverの停止
- Groupmax Workflow Serverの停止
- Groupmaxサーバの機能ごとの停止
- メッセージ受信機能の停止
- メッセージ送信機能の停止
- マネージャ機能の停止
- サーバ機能の停止
- ワークフローディレクトリサービスの停止
(ac) Groupmax Workflow Serverの起動
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[パラメタ指定]ボタンをクリックする
[サーバ起動/停止パラメタ指定]ダイアログボックスが表示されます。
- 起動パラメタを指定する
前回使用したキャッシュのユーザ情報を利用したい場合は,起動パラメタに何も指定しないでください。
前回使用したキャッシュのユーザ情報を利用しない場合は,起動パラメタに「-r」を指定し,新しくアドレス情報をキャッシュに読み込みます。
なお,キャッシュパラメタファイルでキャッシュメモリサイズを変更した場合,及び,環境設定ユティリティで「Workflowシステム組織ID」を変更した場合は,新しくアドレス情報をキャッシュに読み込みます。
- [設定]ボタンをクリックする
[サーバ起動/停止パラメタ指定]ダイアログボックスを閉じて,[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスに戻ります。
- [1サーバ操作]グループの[起動]ボタンをクリックする
Groupmax Workflow Serverの状態表示が「起動処理中」になります。
(ad) Groupmax Workflow Multi - Serverの起動
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Multi - Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[起動]ボタンをクリックする
Groupmax Workflow Multi - Serverの状態表示が「起動処理中」になります。
(ae) ワークフローディレクトリサービスの起動
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[機能操作]ボタンをクリックする
[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- ワークフローディレクトリサービスをクリックする
- [1機能操作]グループの[パラメタ指定]ボタンをクリックする
[機能毎起動/停止パラメタ指定]ダイアログボックスが表示されます。
- 起動パラメタを指定する
前回使用したキャッシュのユーザ情報を利用したい場合は,起動パラメタに何も指定しないでください。
前回使用したキャッシュのユーザ情報を利用しない場合は,起動パラメタに「-r」を指定し,新しくアドレス情報をキャッシュに読み込みます。
なお,キャッシュパラメタファイルでキャッシュメモリサイズを変更した場合,及び,環境設定ユティリティで「Workflowシステム組織ID」を変更した場合は,新しくアドレス情報をキャッシュに読み込みます。
- [設定]ボタンをクリックする
[機能毎起動/停止パラメタ指定]ダイアログボックスを閉じて,[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスに戻ります。
- [1機能操作]グループの[起動]ボタンをクリックする
ワークフローディレクトリサービスの状態表示が「起動処理中」になります。
(af) サーバ機能の起動
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[機能操作]ボタンをクリックする
[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- サーバ機能を選択する
- [1機能操作]グループの[起動]ボタンをクリックする
サーバ機能の状態表示が「起動処理中」になります。
(ag) マネージャ機能の起動
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[機能操作]ボタンをクリックする
[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- マネージャ機能を選択する
- [1機能操作]グループの[起動]ボタンをクリックする
マネージャ機能の状態表示が「起動処理中」になります。
(ah) メッセージ送信機能の起動
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Multi - Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[機能操作]ボタンをクリックする
[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- メッセージ送信機能を選択する
- [1機能操作]グループの[起動]ボタンをクリックする
メッセージ送信機能の状態表示が「起動処理中」になります。
(ai) メッセージ受信機能の起動
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Multi - Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[機能操作]ボタンをクリックする
[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- メッセージ受信機能を選択する
- [1機能操作]グループの[起動]ボタンをクリックする
メッセージ受信機能の状態表示が「起動処理中」になります。
(aj) Groupmax Workflow Multi - Serverの停止
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Multi - Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[停止]ボタンをクリックする
Groupmax Workflow Multi-Serverの状態表示が「停止処理中」になります。
(ak) Groupmax Workflow Serverの停止
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[パラメタ指定]ボタンをクリックする
[サーバ起動/停止パラメタ指定]ダイアログボックスが表示されます。
- 停止パラメタを指定する
Workflowのサービスと依存関係が付いているサービスが起動している状態で,そのサービスを停止させたくない場合だけ「-d」を指定してください。
このパラメタは,システム統合運用管理機能の管理対象外のサービスに有効なパラメタです。
停止パラメタを指定しない場合は,Workflowのサービスと依存関係が付いているすべてのサービスを停止した後に,Workflowのサービスを停止します。
- [設定]ボタンをクリックする
[サーバ起動/停止パラメタ指定]ダイアログボックスを閉じて,[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスに戻ります。
- [1サーバ操作]グループの[停止]ボタンをクリックする
Groupmax Workflow Serverの状態表示が「停止処理中」になります。
(al) メッセージ受信機能の停止
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Multi - Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[機能操作]ボタンをクリックする
[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- メッセージ受信機能を選択する
- [1機能操作]グループの[停止]ボタンをクリックする
メッセージ受信機能の状態表示が「停止処理中」になります。
(am) メッセージ送信機能の停止
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Multi - Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[機能操作]ボタンをクリックする
[機能毎状態表示/リモート操作操作]ダイアログボックスが表示されます。
- メッセージ送信機能を選択する
- [1機能操作]グループの[停止]ボタンをクリックする
メッセージ送信機能の状態表示が「停止処理中」になります。
(an) マネージャ機能の停止
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[機能操作]ボタンをクリックする
[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- マネージャ機能を選択する
- [1機能操作]グループの[パラメタ指定]ボタンをクリックする
[機能毎起動/停止パラメタ指定]ダイアログボックスが表示されます。
- 停止パラメタを指定する
マネージャ機能のサービスと依存関係があるサービスが起動している状態で,そのサービスを停止させたくない場合だけ「-d」を指定してください。
このパラメタは,システム統合運用管理機能の管理対象外のサービスに有効なパラメタです。
停止パラメタを指定しない場合は,マネージャ機能のサービスと依存関係があるすべてのサービスを停止した後に,マネージャ機能のサービスを停止します。
- [設定]ボタンをクリックする
[機能毎起動/停止パラメタ指定]ダイアログボックスを閉じて,[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスに戻ります。
- [1機能操作]グループの[停止]ボタンをクリックする
マネージャ機能の状態表示が「停止処理中」になります。
(ao) サーバ機能の停止
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[機能操作]ボタンをクリックする
[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- サーバ機能を選択する
- [1機能操作]グループの[パラメタ指定]ボタンをクリックする
[機能毎起動/停止パラメタ指定]ダイアログボックスが表示されます。
- 停止パラメタを指定する
サーバ機能のサービスと依存関係があるサービスが起動している状態で,そのサービスを停止させたくない場合だけ「-d」を指定してください。
このパラメタは,システム統合運用管理機能の管理対象外のサービスに有効なパラメタです。
停止パラメタを指定しない場合は,サーバ機能のサービスと依存関係があるすべてのサービスを停止した後に,サーバ機能のサービスを停止します。
- [設定]ボタンをクリックする
[機能毎起動/停止パラメタ指定]ダイアログボックスを閉じて,[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスに戻ります。
- [1機能操作]グループの[停止]ボタンをクリックする
サーバ機能の状態表示が「停止処理中」になります。
(ap) ワークフローディレクトリサービスの停止
- Groupmax System Managerを起動する
[Groupmax System Manager - TCP/IP]ダイアログボックスが表示されます。
- Agentのノードを選択する
[Agentノード一覧]リストボックスから操作対象のノードを選択します。
- [Agentノード操作]グループの[状態表示]ボタンをクリックする
[サーバ状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- Groupmax Workflow Serverをクリックする
- [1サーバ操作]グループの[機能操作]ボタンをクリックする
[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスが表示されます。
- ワークフローディレクトリサービスを選択する
- [1機能操作]グループの[パラメタ指定]ボタンをクリックする
[機能毎起動/停止パラメタ指定]ダイアログボックスが表示されます。
- 停止パラメタを指定する
ワークフローディレクトリサービスのサービスと依存関係があるサービスが起動している状態で,そのサービスを停止させたくない場合だけ「-d」を指定してください。
このパラメタは,システム統合運用管理機能の管理対象外のサービスに有効なパラメタです。
停止パラメタを指定しない場合は,ワークフローディレクトリサービスのサービスと依存関係があるすべてのサービスを停止した後に,ワークフローディレクトリサービスを停止します。
- [設定]ボタンをクリックする
[機能毎起動/停止パラメタ指定]ダイアログボックスを閉じて,[機能毎状態表示/リモート操作]ダイアログボックスに戻ります。
- [1機能操作]グループの[停止]ボタンをクリックする
ワークフローディレクトリサービスの状態表示が「停止処理中」になります。
(aq) ドメイン間連携機能を使用した運用
ここでは,ドメイン間連携機能を使用した運用方法の概略について説明します。
ドメイン間連携機能の詳細は,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
ドメイン間連携機能とは,Groupmax Workflowドメイン間やWfMC Interface4(以降,IF4と呼びます)をサポートしているワークフローシステムと連携する機能です。
この機能を使用する場合には,Groupmax Workflow Server - Connectionが必要です。
サポートする機能の範囲については,ドメイン間連携がサポートする機能の範囲を参照してください。
送受信ログについては,ドメイン間連携機能の送受信ログを参照してください。
運用上の注意事項については,ドメイン間連携機能の運用上の注意事項を参照してください。
- 設定事項
- 環境設定ユティリティの「Server-Connection 環境設定」で,ドメイン間連携のための設定を実行します。
設定方法の詳細は,環境設定ユティリティを参照してください。
- ドメイン間連携の定義ファイルを作成する必要があります。
作成方法の詳細は,サーバでの環境設定のドメイン間連携機能の定義ファイルの作成を参照してください。
- 注意事項
- ビジネスプロセスを連携させる場合,完結しない連携の定義はしないでください。完結しない連携の例を次に示します。
- 連携元のビジネスプロセス定義の連携ノードに連携先のビジネスプロセス名を指定するとき,自分のビジネスプロセス名を指定する。
- 一つのビジネスプロセス連携から始まる一連のビジネスプロセス連携の中に,同じビジネスプロセス定義が存在する。
(ar) ドメイン間連携がサポートする機能の範囲
ドメイン間連携がサポートする機能の範囲を次に示します。
- ドメイン間連携機能の概要
機能 | 送信 | 受信 | 備考 |
---|
連携方式 | 直列(Chain) | ○ | ○ | - |
階層(Nest) | ○ | ○ | - |
階層(Nest) 状態変更※1要求 | × | × | 連携元ビジネスプロセス->連携先ビジネスプロセスへの要求は,notStarted->running変更だけ処理できます。 |
階層(Nest) 状態変更※1通知 | ○ | ○ | 連携先ビジネスプロセス->連携元ビジネスプロセスへの通知 |
階層(Nest) 属性取得※2要求 | × | × | 連携元ビジネスプロセス->連携先ビジネスプロセスへの要求 |
階層(Nest) 属性変更※3通知 | ○ | ○ | 連携先ビジネスプロセス->連携元ビジネスプロセスへの通知 |
メッセージ | 単一オペレーション | × | ○ | 応答送信はRequestに対応した形で返却します。 |
複数オペレーション | ○ | ○ | 応答送信はRequestに対応した形で返却します。 |
Audit Data | WfMC Audit Data | × | × | - |
メール送受信ログ | ○ | ○ | ドメイン間連携送受信ログ |
添付ファイル(Attachment) | Groupmax Workflowデータ(Groupmaxメモ) | ○ | ○ | Groupmax同士のドメイン間連携の場合だけ添付します。 |
その他のデータ(Groupmax文書:Word,Excelなど) | ○ | ○ | Groupmax Workflow専用データとして連携可能とします。Groupmax Integrated Desktopでの添付ファイルを含みます。 |
連携可能案件(連携ノード) | 単一ケース | ○ | ○ | - |
複数ケース | × | × | - |
- (凡例)
- ○:サポート
- ×:未サポート
- 注※1
- 状態変更とは,案件の状態を変更することを指し,Workflowではワークのキャンセル,削除,一時停止,再開始,遷移終了に該当します。
- 注※2
- 属性取得とは,案件情報を取得することを指し,Workflowではワーク,ケースの属性取得に該当します。
- 注※3
- 属性変更とは,案件情報を変更することを指し,Workflowではワーク,ケースの属性値の変更に該当します。
- IF4規定オペレーションのサポート範囲
オペレーション | 送信 | 受信 | 備考 |
---|
ChangeProcessInstanceState | ○ | × | notStarted->running変更だけ処理できます。それ以外は,Operation not implementedを返します。 |
CreateProcessInstance | ○ | ○ | - |
GetProcessInstanceAttributes | × | × | このオペレーションを受信した場合,Operation not implementedを返します。 |
GetProcessInstanceState | × | × | このオペレーションを受信した場合,Operation not implementedを返します。 |
ProcessInstanceAttributeChanged | ○ | ○ | - |
ProcessInstanceStateChanged | ○ | ○ | - |
SetProcessInstanceAttributes | ○ | ○ | - |
StartConversation | ○ | ○ | - |
StopConversation | ○ | ○ | - |
- (凡例)
- ○:サポート
- ×:未サポート
(as) ドメイン間連携機能の送受信ログ
ここでは,ドメイン間連携のメッセージ送受信ログの次の項目について説明します。
メッセージ送受信ログの出力内容
メッセージ送受信ログの出力項目一覧
オペレーションエラーコード一覧
メッセージ送受信ログの出力ディレクトリと出力ファイル名
世代ファイルの管理
(at) メッセージ送受信ログの出力内容
ドメイン間連携機能のメッセージ送受信ログの出力内容を次に示します。
表K-1 メッセージ送受信ログの出力内容
出力項目 | データ型 | 最大データ長(バイト) | 説明 |
---|
タイムスタンプ | 文字列 | 24 | ログを取得した日時をローカルタイムで出力します。 形式:aaa bbb dd hh:mm:ss yyyy aaa :省略形式の曜日 bbb :省略形式の月名 dd :日付 hh :時 mm :分 ss :秒 yyyy:年 |
要求種別 | 文字列 | 4 | 連携に関する要求コードを出力します。 "go" :直列連携要求送信 "call" :階層連携開始要求送信 "retn" :階層連携終了要求送信 "stpc" :会話終了要求送信 "repo" :レスポンス(処理結果)通知送信 "reqt" :リクエスト(処理要求)受信 "resp" :レスポンス受信 "err" :エラー通知受信 |
要求サブコード | 文字列 | 1 | 要求コードが"retn"の場合,1,2,3のどれかを出力します。 1:階層連携の案件が正常に遷移終了 2:階層連携の遷移中案件をキャンセル 3:階層連携の遷移中案件を削除 要求コードが"retn"以外の場合,0を出力します。 |
連携元メール アドレス | 文字列 | 64 | 連携元のE-Mailアドレス |
連携先メール アドレス | 文字列 | 64 | 連携先のE-Mailアドレス |
契約ID(ContractID) | 文字列 | 31 | 契約ID(ContractID)を出力します。 送信ログ:送信先の契約ID 受信ログ:送信したワークフローの契約ID |
連携元会話ID (SourceConversationID) | 文字列 | 64 | 連携元ワークフローエンジンのSourceConversationIDを出力します。 |
連携先会話ID (TargetConversationID) | 文字列 | 64 | 連携先ワークフローエンジンのSourceConversationIDを出力します。 |
要求番号 | 数値型文字列 | 10 | 送受信するメールの要求ごとに付けられた番号を出力します。 |
ワークID(RootPID) | 文字列 | 64 | 最初に起案された案件のワークID(プロセスインスタンスID)を出力します。 |
連携元ワークID (SourcePID) | 文字列 | 64 | 連携元の案件のワークID(プロセスインスタンスID)を出力します。 |
連携先ワークID (TargetPID) | 文字列 | 64 | 連携先の案件のワークID(プロセスインスタンスID)を出力します。 |
連携元ビジネスプロセス定義名 (Source BP名) | 文字列 | 64 | 連携元のビジネスプロセス定義名を出力します。 |
連携先ビジネスプロセス定義名 (Target BP名) | 文字列 | 64 | 連携先のビジネスプロセス定義名を出力します。 |
オペレーション数 | 数値型文字列 | 10 | 1メールメッセージ内に格納されているオペレーション数を出力します。 |
オペレーションコード※1 | 文字列 | 4 | IF4で規定されているオペレーションの種別コードを出力します。 STCV:StartConversation SPCV:StopConversation CRIT:CreateProcessInstance STAT:SetProcessInstanceAttributes CHST:ChangeProcessInstanceState ATCH:ProcessInstanceAttributeChanged STCH:ProcessInstanceStateChanged GTST:GetProcessInstanceState GTAT:GetProcessInstanceAttribute |
オペレーションエラーコード※1 | 数値型文字列 | - | IF4で規定されているオペレーションのエラーコードを数値で出力します。 内容については,「オペレーションエラーコード一覧」を参照してください。 |
属性数 | 数値型文字列 | 2 | 連携時に引き継ぐケース属性数を出力します。 |
属性名※2 | 文字列 | 64 | ケース属性名称を出力します。 |
属性タイプ※2 | 数値型文字列 | 1 | ケース属性のデータ型を示す値を出力します。 0:文字列型 1:数値型 2:日付型 |
ファイル数 | 数値型文字列 | 10 | 案件に添付されていた添付文書,メモの総ファイル数を出力します。 |
添付ファイル名※3 | 文字列 | 256 | 添付されていたファイル名称を出力します。 |
添付ファイル種別※3 | 文字列 | 4 | 添付ファイルの種類を示すコードを出力します。 FILE:添付文書 MEMO:添付メモ(Groupmax Formのデータを含みます。) |
- 注※1
- オペレーションコード,オペレーションエラーコードを対としてオペレーション数分,繰り返し出力します。
- 注※2
- 属性名,属性タイプを対として属性数分,繰り返し出力します。
- 注※3
- 添付ファイル名,添付ファイル種別を対としてファイル数分,繰り返し出力します。
(au) メッセージ送受信ログの出力項目一覧
ドメイン間連携機能のメッセージ送受信ログが出力する項目を次に示します。要求コードによって出力の有無が異なります(要求コードgo,call retn stpc repoの取得ログは送信ログ,要求コードreqt resp errの取得ログは受信ログです)。
表K-2 メッセージ送受信ログの出力項目一覧
出力項目 | 要求コード |
---|
go,call | retn | stpc | repo | reqt | resp | err |
---|
タイムスタンプ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
要求種別 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
要求サブコード | - | ○ | - | - | - | - | - |
連携元メールアドレス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
連携先メールアドレス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
契約ID(ContractID) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
連携元会話ID(SourceConversationID) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
連携先会話ID(TargetConversationID) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
要求番号 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ワークID(RootPID) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
連携元ワークID(SourcePID) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
連携先ワークID(TargetPID) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
連携元ビジネスプロセス定義名(Source BP名) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
連携先ビジネスプロセス定義名(Target BP名) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
オペレーション数 | - | - | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
オペレーションコード | - | - | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
オペレーションエラーコード | - | - | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
属性数 | ○ | ○ | - | - | - | - | - |
属性名 | ○ | ○ | - | - | - | - | - |
属性タイプ | ○ | ○ | - | - | - | - | - |
ファイル数 | ○ | ○ | - | - | - | - | - |
添付ファイル名 | ○ | ○ | - | - | - | - | - |
添付ファイル種別 | ○ | ○ | - | - | - | - | - |
- (凡例)
- ○:出力します。
- -:出力しません。
(av) オペレーションエラーコード一覧
ドメイン間連携機能の送受信ログに含まれるオペレーションエラーコードの一覧を次に示します。
表K-3 オペレーションエラーコード一覧
エラーコード | 内容 |
---|
0 | 正常です。 |
1 | 認識できないオペレーションを検知しました。 |
2 | 権限がありません。 |
3 | ビジネスプロセス定義(プロセスID)がありません。 |
4 | ステータスの不正を検知しました。 |
5 | 不正,又は定義されていないケース属性名称を検知しました。 |
7 | 不正なケース属性タイプを検知しました。 |
8 | ケース属性値を取得できません。 |
10 | 契約ID(ContractID)が不正です。 |
11 | 言語種別の指定が不正です。 |
12 | MIMEバージョンが不正です。 |
20 | 会話中以外のメッセージを受け取りました。 |
30 | オペレーションの処理に失敗しました。 |
40 | ビジネスプロセス定義名称が不正です。 |
41 | 未サポートのオペレーションを検知しました。 |
201 | メッセージの切り捨てを検知しました。 |
202 | メッセージのチェックサムが不正です。 |
203 | 未サポートエンコーディングを検知しました。 |
204 | メッセージを破棄しました。 |
205 | 不正メッセージを検知しました。 |
206 | ConversationIDが不正です。 |
207 | メッセージ順序が不正です。 |
208 | タイムスタンプが不正です。 |
209 | エスケープシーケンスが不正です。 |
255 | メッセージを重複して検知しました。 |
(aw) メッセージ送受信ログの出力ディレクトリと出力ファイル名
ドメイン間連携機能のメッセージ送受信ログの出力ディレクトリと出力ファイル名について説明します。
メッセージ送受信ログの出力ディレクトリは,環境設定ファイル(wfmcrc)で指定されたディレクトリ下に出力されます。
メッセージ送受信ログの出力ファイル名は,次に示すとおりです。
表K-4 メッセージ送受信ログの出力ファイル名
メッセージログ | ドメイン間連携 送受信ログ保存形式 | カレントファイル名 | 世代ファイル名 |
---|
メッセージ送信ログ | all | IFSEND.cur | IFSENDYYYYMMDDhhmmss |
rnd | IFSEND.pre |
メッセージ受信ログ | all | IFRECV.cur | IFRECVYYYYMMDDhhmmss |
rnd | IFRECV.pre |
- 注1
- ファイルの容量は,最大1.5メガバイト
- 注2
- 世代ファイル名のアルファベットの意味は次のとおりです。
- YYYY:年,MM:月,DD:日,hh:時,mm:分,ss:秒
(ax) 世代ファイルの管理
世代ファイルの管理は,データベースのバックアップ取得と同じタイミングでバックアップを取得した後,世代ファイルを削除します。
ドメイン間連携機能のメッセージ送受信ログ出力ファイル(カレントファイル,世代ファイル)は,案件の連携先,及び連携元のサーバで障害が発生した場合に,障害回復対象の案件を特定するために必要です。なお,案件の連携先,及び連携元のサーバのバックアップ取得以前の自サーバのバックアップは不要になります。
(ay) ドメイン間連携機能の運用上の注意事項
ここでは,ドメイン間連携機能を運用する場合の注意事項とその対処について説明します。
ドメイン間連携機能はE-Mailを使用して連携情報データを転送します。そのため,次の点に注意してください。
- メールの順序性
送信したメールの順番が受信するメールの順番と一致しない場合があります(メールの追い越しが発生)。
- メールの紛失
メールを配信する経路の途中でメールが紛失する場合があります。
- データの切り捨て・改変
中継メールサーバでデータを切り捨てられたり,通信中ビット欠けなどによるデータの改変が発生する場合があります。
- データの文字化け
中継メールサーバで8ビットデータが認識できない場合に文字化けが発生する場合があります。
- メールの重複
同じメールを複数回送信された場合に発生します。
これらの注意点の対処を次に示します。対処する場合に必要な各ユーザ環境に合わせたシステム定義の設定とユーザ運用については,システム定義とユーザ運用を参照してください。
- (a)メールの順序性に対する対処
- 送信時の順番を確認する情報を管理し,受信したメールの順序が不正な(メール追い越しが発生した)場合,そのメールは再スケジュールされ,他のメールの受信処理後に再度処理します。
- この再処理を一定回数(環境定義のドメイン間連携メール送受信リトライ回数)繰り返してもメール追い越し状態が改善されない場合,エラーメッセージをイベントログに出力し,その受信メールを保留状態にします。
- 保留状態になった場合,送受信エラー要求再処理ユティリティ(WFifrtry)で再処理要求すると,再度そのメールを処理できます。
- (b)メールの紛失に対する対処
- メールを要求メールと応答メールに分けて処理し,要求メールを送信した後,応答メールを受信していないものに対して,再送するための要求再送ユティリティ(WFifrsnd)を提供します。このコマンドをWindows NTのATコマンドなどで定期的に実行すると,要求メールが紛失した場合に再度メールを自動的に再送信できます。
- メールの再送信は一定回数(環境定義のドメイン間連携再送回数)繰り返し,それでも応答メールが受信されない場合は,エラーメッセージをイベントログに出力し,再送を中止します。この場合は障害が発生したか,又は応答メールが紛失した可能性があるのでイベントログを参照して障害を取り除いてください。その後,要求再送ユティリティ(WFifrsnd)でオプション指定して再度送信してください。
- 応答メールが届かない(メールの紛失など)場合,要求再送ユティリティ(WFifrsnd)でオプション指定してメールを再送できます。
- (c)データの切り捨て・改変に対する対処
- メール中にデータの内容をチェックするデータを入れて送信し,受信時にそのチェックデータをもとにデータの切り捨て・改変をチェックします。このチェックで不正を検知した場合,エラーメッセージをイベントログに出力し,送信元にエラーが発生したことを通知するメールが送信されます。
- この場合,「(b) メールの紛失に対する対策」と同様に,要求再送ユティリティ(WFifrsnd)を使用して対処してください。
- (d)データの文字化けに対する対処
- 送信データが文字化けしないように,すべてエンコードして送信し,受信時にデコードして処理してください。エンコード方式は,MIMEのBase64方式を適用します。
- (e)メールの重複に対する対処
- 連携間でメールの送受信状態をシステムで保持し,メールが重複して送付されたかを判断し,既に処理済みのメールを受信した場合,無効なメールとして破棄します。
- また,メールの処理期限を設定して,送信してから処理可能な時間以内に受信していない場合,エラーメッセージをイベントログに出力し,送信元にエラーが発生したことを通知するメールが送信されます。
- この場合,「(b) メールの紛失に対する対策」と同様に,要求再送ユティリティ(WFifrsnd)を使用して対処してください。
- (f)その他
- ドメイン間連携機能では,送信したデータと受信したデータをそれぞれ送信ログ・受信ログとして保持します。これらのログにより,連携間での整合性をチェックできるようにします。
- 送信ログと受信ログについては,ドメイン間連携機能の送受信ログを参照してください。
(az) システム定義とユーザ運用
ドメイン間連携機能の運用上の注意事項に示したように,各ユーザ環境に合わせたシステム定義とユーザ運用を行う必要があります。
- システム定義の設定
- 再送インターバル・再送回数の設定(サーバ環境定義)
- 要求再送ユティリティ(WFifrsnd)は,再送インターバルで指定された時間以上応答メールがないものを再送します。そのため,連携サーバ間でメールが紛失したと考えられる時間を設定してください。通常のインターネット環境での連携では24時間くらいが適当です。
- また,要求再送ユティリティ(WFifrsnd)は,再送回数で指定された回数以上は再送インターバルを超えても再送しません。そのため,連携サーバ間で必要と思われる再送回数を設定してください。デフォルトは10回です。
- メール処理期限の設定(サーバ環境定義)
- メール送信時刻にこの処理期限の値を加算した時刻を過ぎて受信したメールは無効メールとしてエラーになります。
- そのため,連携サーバ間でメールが期限切れと考えられる時間を設定してください。通常のインターネット環境での連携では24時間くらいが適当です。
- 送受信ログ保存形式の設定(サーバ環境定義)
- 送受信ログの保存形式を設定します。保存形式には循環上書き保存により3メガバイトまで保持する形式と,全データを保存する形式があります。ユーザの運用形態に応じて設定してください。デフォルトは循環上書き保存です。
- ユーザ運用
- 要求再送ユティリティ(WFifrsnd)の起動のスケジューリング
- メールを自動再送できるように要求再送ユティリティ(WFifrsnd)の実行スケジュールを登録することを推奨します。なお,起動タイミングは,再送間隔を考慮して設定してください。
- システム管理者による運用
- 定期的にイベントログを参照し,再送回数を超えたメールがないかを確認してください。再送回数を超えた場合,障害が発生している場合があるので,その他(メールシステムを含む)のイベントログなどを参照し障害を取り除いてください。その後,要求再送ユティリティ(WFifrsnd)を使用して該当メールを再送してください。
- また,システムに異常が見当たらない場合,レスポンスメールが紛失している場合があります。この場合は,連携先と連携元で未応答要求表示ユティリティ(WFifscon)を実行し,双方の連携状態の情報を出力して突き合わせてください。その後,要求再送ユティリティ(WFifrsnd)を使用して該当レスポンスメールを再送してください。
(ba) 送受信エラー要求再処理ユティリティ(WFifrtry)
送受信エラー要求再処理ユティリティは,WFifsreqコマンドで表示した結果,送受信エラーになっている連携要求に対して再処理を要求するためのユティリティです。
送受信エラー要求再処理ユティリティの操作
(bb) 要求再送ユティリティ(WFifrsnd)
要求再送ユティリティは,一度送信した連携要求(応答)を再度送信するためのユティリティです。このユティリティはメール送信後,そのメールが紛失(相手に届かない)した場合に使用します。
要求再送ユティリティの操作
(bc) 未応答要求表示ユティリティ(WFifscon)
未応答要求表示ユティリティは,ドメイン間連携機能で連携要求メール送信後,連携要求に対する応答メールを受信していない連携要求の情報を表示するためのユティリティです。
未応答要求表示ユティリティの操作
(bd) 未応答要求表示ユティリティの操作
未応答要求表示ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFifsconコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFifscon[-o出力ファイル名][-a|-c連携管理ID]
- -o出力ファイル名
情報を出力するファイル名を指定します。省略した場合,標準出力に情報を表示します。
- -a
ドメイン間連携のすべての要求の情報を表示します。省略した場合,未応答の要求の情報だけを表示します。
- -c連携管理ID
指定した連携管理IDの要求の情報を表示します。
- 表示形式
- このユティリティを使用したときの表示形式を次に示します。
- タイトル
##### Inter Connection Status Information List ##### Date(MM/DD/YYYY) Time(hh:mm:ss)
- 表示内容
- 送信メッセージ情報の各データの内容を示します。各データはタブコードで区切られます。
- 送信メッセージ情報の各データの内容
データ | 意味 | 内容 |
---|
連携管理ID | 連携ごとに設定されるユニークなコード | 連携管理の識別子 |
要求番号 | 1連携管理中でユニークになる要求の通番 | 0から始まる通番 |
要求種別 | 要求の種別を示すコード | "go" :直列連携投入要求 "call" :階層連携投入要求 "retn":階層連携戻り要求 "stpc":連携終了要求 |
状態コード | 要求の処理状態を示すコード | 1:応答待ち 2:要求受信済み 3:応答送信済み 4:応答受信済み |
送信日時 | メッセージを送信した日時 | "MM/DD/YYYY hh:mm:ss"形式で表示。 |
再送回数 | メッセージを再送した回数 | 再送コマンドで再送した回数。 |
サブコード | 要求に対するサブコード | 要求種別が"retn"の場合だけ有効。ほかの場合は0になる。 |
連携区分 | 連携先の情報か連携元の情報かを示すコード | "src":連携元情報 "trgt":連携先情報 |
連携種別 | 直列連携か階層連携かを示すコード | "chn":直列連携 "nest":階層連携 |
相手連携管理ID | 連携相手の連携管理ID | 63バイトまでの文字列。データがない場合,"****"と表示。 |
連携元メールアドレス | 連携元のメールアドレス | 63バイトまでの文字列。 |
連携元BP名 | 連携元のビジネスプロセス名 | 63バイトまでの文字列。 |
連携元ワークID | 連携元のワークID | 63バイトまでの文字列。 |
連携先メールアドレス | 連携先のメールアドレス | 63バイトまでの文字列。 |
連携先BP名 | 連携先のビジネスプロセス名 | データがない場合,"****"と表示。 |
連携先ワークID | 連携先のワークID | |
- 出力フォーマット
- タイトル行と1案件分の出力フォーマットを次に示します。
![[図データ]](figure/zu0k060c.gif)
- 注意事項
- コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドの出力で,未応答要求がある場合,その要求の送信時刻から判断して不当と思われる場合,次の手順で対処してください。
- 未応答になっている要求の連携管理IDと要求番号を連絡先に知らせ,相手側でその要求の状態を確認します。
- 相手側の要求の状態に応じて対処します。
相手側に要求が届いている場合は,相手側から応答メールを再送してもらいます。
相手側に要求が届いていない場合は,その要求を再送します。
(be) 送受信エラー要求再処理ユティリティの操作
送受信エラー要求再処理ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFifrtryコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFifrtry -n再処理要求番号
- -n再処理要求番号
WFifsreqコマンドで表示された要求番号(s×××,r×××)を指定します。
- 注意事項
- コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
(bf) 要求再送ユティリティの操作
要求再送ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFifrsndコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFifrsnd {(-c再送要求の連携管理ID -m再送要求の要求番号)|(-s[再送間隔])}
- -c再送要求の連携管理ID -m再送要求の要求番号
WFifsconコマンドで表示された連携管理IDと要求番号を指定します。
サーバ環境定義で指定した再送回数が無効になり,再送回数を超えても再送します。
このオプションは,-sオプションと一緒には指定できません。
- -s[再送間隔]
送信済みのメールで指定した再送間隔の時間応答がない要求をすべて再送します。
再送間隔を省略した場合,サーバ環境定義で指定した再送間隔になります。
サーバ環境定義で指定した再送回数が有効になり,再送回数を超えるものは再送しません。
- 注意事項
- コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
(bg) Groupmax Address - Assist連携機能を使用した運用
ここでは,Groupmax Address - Assist連携機能を使用した運用方法の概略について説明します。Groupmax Address - Assistの詳細は,マニュアル「Groupmax Address - Assist Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
Groupmax Address - Assist連携機能とは,Groupmax Address Server上でのユーザ情報の更新と連動してWorkflowのユーザ定義ユティリティを起動し,更新情報をWorkflowデータベースに自動的に反映する機能です。
この機能を使用する場合に必要な製品を次に示します。
- Groupmax Address Server
- Groupmax Address - Assist Viewer
- Groupmax Address - Assist Service
- 前提条件
- Groupmax Address - Assist連携機能を使用するための前提条件について説明します。
- Groupmax Workflow Serverがインストールされているすべてのサーバで,Groupmax Address Serverが起動されている必要があります。
- Groupmax Address Serverで,連携設定が完了している必要があります。詳細は,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- Groupmax Address - Assistで,連携設定が完了している必要があります。Groupmax Address - Assist Viewerからユーザ情報の更新を行う場合,Groupmax Address - Assistでも連携設定が必要です。詳細は,マニュアル「Groupmax Address - Assist Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
- 設定事項
- 環境設定ユティリティの「Address - Assist連携 環境設定」で,「Addressユーザ情報のWorkflow自動反映」の設定値を「yes」にします。設定方法の詳細は,環境設定ユティリティを参照してください。
(bh) その他の運用と運用時の注意事項
ここでは,Workflowのその他の運用方法と,運用時の注意事項について説明します。
ビジネスプロセス定義の定義時の注意事項
ユーザ,ロールの登録内容の変更
案件の配布規則
再ログイン時の設定値に対するクライアントのログイン結果一覧
プロセス強制終了操作の禁止事項
Groupmax Address Server上での組織変更時のWorkflowの運用
案件操作の注意事項
Groupmax Formで案件処理を行う場合の注意事項
システム構成変更に関する注意事項
ドメイン間連携機能の運用上の注意事項
累積するリソースに関する運用上の注意事項
(bi) ビジネスプロセス定義の定義時の注意事項
- ワークIDの形式指定時の注意事項
- ワークIDの形式は,ビジネスプロセスごとに指定します。
- ここでは,ビジネスプロセス定義でワークIDの形式を指定するときの注意事項について説明します。
- ワークIDの形式
- ビジネスプロセス定義登録時の注意事項
- フローモデル定義時の注意事項
- ビジネスプロセス定義で,各フローモデルを使用する場合の注意事項を説明します。
- ソースノード
- 複写ノード
- 待ち合わせノード
- 同報・回収ノード
- 統合ノード
- 分割ノード
- 処理ノードで処理可能な案件の大きさ
- ロール使用時の注意事項
- 処理ノードにロールを割り当てる場合の注意事項を説明します。
- ロールトレー配布の場合,マルチサーバ構成では振り替えに制限があります。詳細は,振り替えを参照してください。
- 組織ロールを使用時は,組織変更時に影響があります。詳細は,ユーザ,ロールの登録内容の変更を参照してください。
- ユーザ処理リストに関する説明
- ユーザ処理リストでは案件作業用の各種の情報を定義します。
- Groupmax Workflow Serverが自動的に処理するもの
- クライアントにGroupmax Integrated Desktopを使用した場合
Groupmax Integrated Desktopが自動的に処理するもの
- Groupmax Workflow - Libraryでアプリケーションプログラムを作成する場合
アプリケーションが処理するようにコーディングする必要があるもの
- Groupmax Formを使用する場合
・自動的に処理されるもの
・スクリプト上に作り込んでおく必要があるもの
ユーザ処理リストでのGroupmax Workflow Definer定義と対応する処理の実行者を次に示します。
表K-5 ユーザ処理リストでのGroupmax Workflow Definer定義と対応する処理の実行者
項番 | Groupmax WorkflowDefiner定義 | 対応する処理の実行者 |
---|
1 | 属性値の直接入力 | Groupmax Integrated Desktop案件エディタで |
2 | 属性値の選択更新 | ユーザ属性の参照・設定を行います。 |
3 | 属性値の参照 | アプリケーションやGroupmax Formでユーザ属性操作を行う場合はこれらのユーザ処理リストが必要です。 |
4 | 予約値の自動設定 | Groupmax Workflow Serverが処理します。 |
5 | 文書の登録 | Groupmax Integrated Desktop,Groupmax Formは処理しません。アプリケーション用の補助情報です。 |
6 | 複写先選択 | Groupmax Integrated Desktop案件エディタで複写先選択が可能になります。Groupmax Formの場合は投入・遷移時にこのユーザ処理リストがあれば,自動的に画面を表示させることができます。アプリケーションの場合は複写先情報を作成し,指定された属性に設定する必要があります。 |
7 | 作業者の指定 | Groupmax Integrated Desktop案件エディタで作業者指定が可能になります。Groupmax Formの場合は投入・遷移時にこのユーザ処理リストがあれば,自動的に作業者指定画面を表示させることができます。アプリケーションの場合は作業者を選択し,指定された属性に設定する必要があります。 |
8 | 作業者の自動指定 | Groupmax Workflow Serverが処理します。 |
9 | 配布先ロールの指定 | Groupmax Integrated Desktop案件エディタで配布キー指定が可能になります。アプリケーション,Groupmax Formの場合は配布キーを取得し該当する属性に設定する必要があります。 |
10 | 任意データの参照 | Groupmax Integrated Desktop,Groupmax Formでは処理しません。アプリケーション用の補助情報です。 |
11 | AP起動 | Groupmax Integrated DesktopのINBOX,帳票棚を使用する場合はGroupmax Integrated Desktopがダウンロード,起動を行います。 |
12 | Groupmaxフォーム表示 | INBOX,帳票棚をアプリケーションで作成する場合,登録ファイルを取得し,起動処理・終了確認処理など作成する必要があります。アプリケーション・フォームをサーバに登録しない場合,このユーザ処理リストは使用しません。Groupmax Formの帳票はこのユーザ処理リストを元に起動されます。 |
13 | 案件の文書DB格納 | Groupmax Integrated Desktop案件エディタでは自動的に処理します。Groupmax Formの場合は文書操作コマンドで処理する必要があります。アプリケーションの場合はGroupmax Document Manager Development Kitを使用して作成する必要があります。 |
14 | 作業状態の選択更新 | Groupmax Integrated Desktop案件エディタ用の情報です。アプリケーション,Groupmax Formは使用しません。 |
- マルチサーバ構成時の注意事項
- マルチサーバ構成でビジネスプロセス定義を登録するときには,次に示す点を考慮してビジネスプロセス登録サーバを決める必要があります。
- マルチサーバ構成では,ビジネスプロセス定義の登録サーバを指定する必要があります。このビジネスプロセス登録サーバでは,そのビジネスプロセスのワーク,案件が管理され,案件のノード間の遷移制御が行われます。案件はビジネスプロセス登録サーバを中心に制御され,ビジネスプロセス登録サーバ以外のサーバへはマルチサーバ機能により案件の実体が転送されます。次のノードの処理ユーザが同じサーバのユーザであっても,ビジネスプロセス登録サーバ以外のサーバであれば,ビジネスプロセス登録サーバに案件が転送されて次のノードに遷移し,案件が転送されます。そのため,ビジネスプロセス登録サーバ以外のサーバで処理するユーザが多いと,転送が多くなり,遷移に時間がかかる場合があります。一方,ビジネスプロセス登録サーバではワーク,案件をすべて管理しているためにデータベースの容量が必要となります。
- このビジネスプロセス登録サーバは,そのビジネスプロセス定義名のビジネスプロセスに一つでも案件を投入した後では,別のサーバに変更できません。新しいバージョンのビジネスプロセス定義として登録しても,ビジネスプロセス登録サーバを変更できません。このため,Workflow管理サーバ以外のサーバをビジネスプロセス登録サーバとした場合,サーバの構成変更により,そのサーバを削除したい場合,そのビジネスプロセス定義に案件が存在する間は,ビジネスプロセス定義を削除できないので,そのサーバを削除できません。詳細は,
- 各種登録サーバの変更を参照してください。
- Workflow バージョン1で作成したビジネスプロセス定義に関する注意事項
- バージョン1で作成したビジネスプロセス定義の名称が,バージョン2以降で作成した拡張ビジネスプロセス定義の名称と同じ名称になっている場合,Groupmax Integrated Desktopの案件エディタ,Groupmax Formからバージョン1で作成したビジネスプロセス定義に案件を投入できなくなります。
- バージョン1,バージョン2で作成したビジネスプロセス定義の名称は,重複しないようにしてください。
(bj) ユーザ,ロールの登録内容の変更
ここでは,ユーザ及びロールの登録内容を変更する方法を説明します。
サーバでのユーザ・ロールの登録内容の変更
組織ロールの変更手順
マルチサーバ構成時の注意事項
(bk) 案件の配布規則
ノードに送付された案件をトレーに入れることを配布といいます。ここでは,Workflowの案件の配布規則について説明します。
案件の配布先の指定とノードの属性
配布先の決定方法
上長への自動配布
エラートレーへの配布
差し戻し・引き戻し時の配布先の決定方法
(bl) 再ログイン時の設定値に対するクライアントのログイン結果一覧
(bm) プロセス強制終了操作の禁止事項
ここでは,プロセスの強制終了に関する禁止事項について説明しています。
Groupmax Workflowの運用中に,次に示すプロセス強制終了操作は実行しないでください。誤って実行した場合,イベントログで Groupmax Object Serverが停止していないことを確認してください。
Groupmax Object Serverが停止していた場合,Groupmax Object Server及びGroupmaxの全サービスを再起動してください。
- コンソールウィンドウからユティリティを実行している場合の操作
- Windows NTからログオフする
- ユティリティを終了させる
タスクマネージャの「アプリケーション」タグで,実行したユティリティを選択し,「タスクの終了」を実行する。
又は,タスクマネージャの「プロセス」タグで,実行したユティリティを選択し,「プロセスの終了」を実行する。
- 実行したユティリティをプロセスビューアで選択し,「Kill Process」を実行する
- Workflow管理ツールからユティリティを実行している場合の操作
- Windows NTからログオフする
- ユティリティを終了させる
タスクマネージャの「アプリケーション」タグで,実行したユティリティを選択し,「タスクの終了」を実行する。
又は,タスクマネージャの「プロセス」タグで,実行したユティリティを選択し,「プロセスの終了」を実行する。
- 実行したユティリティをプロセスビューアで選択し,「Kill Process」を実行する
- サービス画面から「WFserver Function」を実行している場合の操作
- タスクマネージャの「プロセス」タグで「WFserver.exe」を選択し,「プロセスの終了」を実行する
- 「WFserver.exe」をプロセスビューアで選択し,「Kill Process」を実行する
- サービス画面で,「デスクトップとの対話をサービスに許可」を選択した場合に表示されるコンソールウィンドウを閉じる
(bn) Groupmax Address Server上での組織変更時のWorkflowの運用
次に示すような目的でGroupmax Address Server上の組織を変更した場合,Workflowの運用に影響を与えることがあります。
- 組織の削除
- 組織の変更(新組織の追加後,旧組識下のユーザを新組織下に移動し,旧組識を削除)
- 組織の変更はないが,ある組織の担当業務変更
影響を受けるWorkflowの運用を次に示します。
- 組織ロールを利用したビジネスプロセス定義上を流れている案件
- ユーザの組織参照権限
- 組織権限を利用した案件配布を定義したビジネスプロセス定義上を流れている案件
ここでは,組織の変更による影響と,その対処方法について説明します。
Groupmax Address Server上で組織を変更する場合の操作の流れ
- 変更計画の明確化
Groupmax Address Server上の組織の変更計画を明確にしておきます。
- Workflowでの事前準備
次に示すビジネスプロセス定義を投入不可状態にした後,該当するビジネスプロセス定義上で運用中の案件処理をすべて終了させます。
- Groupmax Address Server上で変更する組織に対応する組織ロールを使用しているビジネスプロセス定義
- 案件の作業者指定で,Groupmax Address Server上で変更する組織の権限を使用しているビジネスプロセス定義
- Groupmax Address Server上での組織変更
Groupmax Address Server上で組織を変更します。
- Workflowでの事後処理
対処方法については,Groupmax Address Server上の組織変更後の組織ロールへの影響とその対処方法を参照してください。
対処方法については,Groupmax Address Server上の組織変更後のユーザ権限への影響とその対処方法を参照してください。
- 関連項目
- 組織権限を利用した案件配布を定義したビジネスプロセス定義上を流れている案件への影響
(bo) 案件操作の注意事項
ここでは,案件の操作に関する注意事項を説明します。
差し戻し
引き戻し
相談
回答
振り替え
ワークの送付履歴の上限
(bp) Groupmax Formで案件処理を行う場合の注意事項
- ビジネスプロセス定義作成時の注意事項
- 同報・回収ノードを使用しない方法を推奨します。
- Groupmax Formを使用する場合,一般には同報・回収ノードは使用できません。複写ノードを使用する方法を推奨します。複写したノードから送付されるそれぞれの案件を一つの案件にまとめる場合,待ち合わせノードをご使用ください。この場合,複写されたケース毎に@案件データ入力や@添付ファイル操作などのコマンドを発行することで,各処理ノードの変更情報を取得し,一つの帳票に表示できます。その後,必要な情報を@案件データ出力コマンドなどで一つのケースに出力し,残りのケースは分割ノードとシンクノードを使用すると削除できます。
- なお,必要な情報を各ケースから取得したり,一つのケースにまとめる処理は,待ち合わせ後の処理ノードの前処理,後処理などで行うと便利です。
- 注
- 同報・回収ノードを使用する場合は,次の制限の範囲内でご利用ください。
- 同報中は帳票を更新しないでください。
- 同報中に更新処理をしない場合は同報・回収ノードを使用しても問題ありません。更新できないように同報中に使用する帳票を作成する必要があります。
- Groupmax Workflow Serverに情報を格納しない方式の場合は,更新できます。 Groupmax Workflow Serverに格納する方式は,@案件データ出力,@添付ファイル操作などのコマンドです。
- 例えばSQL操作でユーザデータベースに格納する形式での更新は可能です。なお,この場合はデータベース側の排他処理に注意してください。
- 統合ノードの使用
- Groupmax Formで案件を処理する場合,複数のケースをまとめるために統合ノードを使用するには,統合ノードの定義で「メモと文書の統合」に「統合先ケースに添付されているメモと文書だけを残す」を指定してください。統合ノードの定義で「メモと文書の統合」に「すべてのケースに添付されているメモと文書を残す」を使用した場合,統合前のそれぞれのケースに添付されている情報は,統合後に取得できなくなります。この場合には,複写した案件など複数のケースを待ち合わせ,必要な情報を取得した後で,不要になったケースは,分割ノード及びシンクノードを使用して削除するようにしてください。
- 一括処理に関する注意事項
- @案件一括入力や@案件一括遷移などの一括処理コマンドを使用する場合,数件から30件程度の単位で一括処理してください。案件に添付されたデータ量にもよりますが,上限は50件程度が目安になります。
- 1画面で確認できない件数の一括処理は操作ミスの原因になる可能性が高く推奨できません。また一括処理の件数が多過ぎるとWorkflowで処理できる通信データ長を超え,正常に処理できなくなる可能性があります。
- 投入ノードに関する注意事項
- @案件投入コマンドをご使用になる場合,ログインユーザが投入可能なビジネスプロセス定義の数が多くなると,転送データ長の上限を超えてエラーになることがあります(該当ソースノード数が268を超えるとエラーとなります)。
- この場合,不要なビジネスプロセス定義を削除したり,ビジネスプロセス定義の運用状態を禁止状態にしたりするなどして対処してください。
- ロール数に関する注意事項
- @案件トレー操作コマンドをご使用になる場合,ログインユーザが登録されているロールの数が多くなると,転送データ長の上限を超えてエラーになることがあります(該当ロール数が284を超えるとエラーとなります)。
- この場合,不要なロールから該当ユーザを削除するなどして対処してください。
(bq) システム構成変更に関する注意事項
ここでは,その他の構成変更に関する注意事項を説明します。
Groupmax Object Serverの構成変更については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
Groupmax Address Serverの構成変更については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
インストールドライブ・ディレクトリの変更
インストールマシンのオペレーティングシステムの変更
マルチサーバ機能を使用する場合の注意事項
ドメイン間連携機能を使用する場合の注意事項
(br) 累積するリソースに関する運用上の注意事項
累積するリソースの種類とその対策方法について説明します。
累積するリソースの種類
累積リソースの対策方法
(bs) ワークIDの形式
ビジネスプロセス定義で指定できるワークIDの形式には,次の3通りがあります。
- ユーザ指定の形式でシステムが通し番号を自動的に与える(ここでは,「自動採番形式」と略します)。
- Workflowシステムで与える(ここでは,「自動付与形式」と略します)。
- 案件投入時にユーザが任意の文字列を指定する(ここでは,「任意指定形式」と略します)。
次に,それぞれの形式について説明します。
- 自動採番形式
- ユーザがビジネスプロセス定義で指定したプレフィックス(任意の文字列)に,システムが通し番号を与えてワークIDが生成されます。プレフィックスの指定は省略できます。
- 通し番号は,案件投入時にワークが生成されるごとに1から昇順で与えられ,ビジネスプロセス定義のバージョンアップによって引き継がれます。
- システムが与える通し番号の規則として,次の3通りを指定できます。
- 通し番号が指定されたけた数を超えた場合,通し番号のけた数を拡張する。
- 通し番号が指定されたけた数を超えた場合,通し番号を1に戻す。
- 通し番号が指定された最大値を超えた場合,通し番号を1に戻す。
- 自動付与形式
- 案件投入時に,ビジネスプロセス定義内でユニークなワークIDがWorkflowシステムによって生成されます。
- なお,この形式を使用する場合,Groupmax Workflow - Libraryでアプリケーションを作成する場合を除いて,ワークIDをクライアントで扱うことはできません。
- 任意指定形式
- 案件投入時に,ユーザが任意の文字列を指定します。ビジネスプロセス定義内でユニークなワークIDを指定する必要があります。
(bt) ビジネスプロセス定義登録時の注意事項
ビジネスプロセス定義登録時の注意事項を次に示します。
- 通し番号の規則として,「通し番号が指定されたけた数を超えた場合,通し番号を1に戻す」又は「通し番号が指定された最大値を超えた場合,通し番号を1に戻す」を指定した自動採番形式を指定するときは,次のことに注意してください。
- 通し番号が指定されたけた数又は指定された最大値を超えて1に戻され,ワークIDが生成されたとき,以前に投入した案件が削除されないで残っていると,ワークIDが重複します。その場合,案件投入でエラーとなります。このため,ワークが削除されるまでの期間を十分に考慮して,ワークIDの重複が起きないように,次の見積もりを参考にして余裕を持って最大値を指定してください。
1日当たりの投入案件数×(投入してから終了(シンク)するまでの最大日数+終了してからワークを削除するまでの日数+1)
- 案件投入でワークID重複のエラーが発生した場合,バージョンが03-00以前のクライアントでは,「エラー種別(10630)のメッセージが取得できませんでした。」というメッセージが表示されます。上記の指定をする場合,バージョンが05-00以降のクライアントを使用することをお勧めします。
- ビジネスプロセス定義をバージョンアップするときは,次のことに注意してください。
- 通し番号の規則として「通し番号が指定されたけた数を超えた場合,通し番号を1に戻す」又は「通し番号が指定された最大値を超えた場合,通し番号を1に戻す」を指定した自動採番形式のビジネスプロセス定義を,自動付与形式又は任意指定形式に変更できません。
- 自動付与形式又は任意指定形式を指定したビジネスプロセス定義を,通し番号の規則として「通し番号が指定されたけた数を超えた場合,通し番号を1に戻す」又は「通し番号が指定された最大値を超えた場合,通し番号を1に戻す」を指定した自動採番形式に変更できません。
上記の変更を実行したい場合は,変更前のビジネスプロセス定義を削除した後に,変更後のビジネスプロセス定義を登録してください。
- 自動採番形式で指定した最大値は,案件を投入できるビジネスプロセス定義のバージョンの中の,最新バージョンでの指定が有効となります。
(bu) ソースノード
複数ケースを定義したソースノードへの差し戻し,引き戻しはできません。
詳細は,差し戻し,及び引き戻しを参照してください。
「ワークIDを新規に設定しない」を指定したソースノードから案件投入するには,「ワークIDを新規に設定する」を指定したソースノードから案件を投入してある必要があります。また,「ワークIDを新規に設定する」を指定したソースノードから案件を投入してから「ワークIDを新規に設定しない」を指定したソースノードから案件投入するまでにビジネスプロセス定義をバージョンアップすると「ワークIDを新規に設定しない」を指定したソースノードからの案件投入が失敗する場合があります。そのため,ビジネスプロセス定義をバージョンアップする際は,Groupmax Workflow Monitorで「ワークIDを新規に設定しない」を指定したソースノードから案件投入されていることを確認してください。
(bv) 複写ノード
複写後から複写前への差し戻し,引き戻しはできません。
詳細は,差し戻し,及び引き戻しを参照してください。
(bw) 待ち合わせノード
待ち合わせ後から待ち合わせ前への差し戻し,引き戻しはできません。
詳細は,差し戻し,及び引き戻しを参照してください。
(bx) 同報・回収ノード
- Groupmax Formを使用する場合は,同報・回収は使用できません。詳細は,Groupmax Formで案件処理を行う場合の注意事項のビジネスプロセス定義作成時の注意事項を参照してください。
- 同報中に追加された文書,メモは,そのケースを操作するユーザだけがアクセスできますが,その他の同報されているケースを操作するユーザからはアクセスできません。
- 同報ノード,又は回収ノードをまたがった差し戻し,引き戻しはできません。詳細は,差し戻し,及び引き戻しを参照してください。
- 同報中案件の文書,メモは,その案件のビジネスプロセス定義の登録サーバに置き共用し,案件を開く,保留,遷移する操作で,登録サーバからダウンロード,アップロードが行われます。このため,案件を操作するユーザのホームサーバが登録サーバと異なる場合は,案件操作時に時間がかかる場合がありますので考慮して使用する必要があります。
(by) 統合ノード
- 統合後から統合前への差し戻し,引き戻しはできません。詳細は,差し戻し,及び引き戻しを参照してください。
- Groupmax Formを使用する場合は,統合ノードの定義で「メモと文書の統合」の「統合先ケースに添付されているメモと文書だけを残す」を指定して統合した後に残るケースの添付情報を参照するようにしてください。詳細は,Groupmax Formで案件処理を行う場合の注意事項のビジネスプロセス定義作成時の注意事項を参照してください。
- ドメイン間連携機能の連携先のビジネスプロセス定義に使用した場合,ソースノード定義したケースを統合元ケースに指定すると,ドメイン間連携機能により投入された案件が遷移エラーになります。ドメイン間連携機能を使用する場合は,統合先ケースに指定してください。
- 本文メモが添付されていないケースを含む場合,統合後の作業机において終端の本文メモを参照できるようにするために,内部的に空の本文メモを補完した上で統合処理を行うことがあります。
- 統合前の各ケースの添付情報(文書やメモ情報)は,削除されないでに統合後に残るケースに移されます。そのため,統合を繰り返すようなフローを使用すると添付情報が増え続けることになりますので,注意してください。このような場合,統合ノードの定義において「メモと文書の統合」に「統合先ケースに添付されているメモと文書だけを残す」を指定して使用するか,不要になったケースは,分割ノード及びシンクノードを使用して削除することを推奨します。
(bz) 分割ノード
分割後から分割前への差し戻し,引き戻しはできません。詳細は,差し戻し,及び引き戻しを参照してください。
(ca) 処理ノードで処理可能な案件の大きさ
ソースノードでケースを複数個定義したり,複写した案件を待合せノードで待ち合わせたりすると,1案件中に複数のケースが存在することになります。このケース数が多くなると,処理できる通信データ長を超え,正常に処理できなくなる場合があります。案件に添付されたデータ量にもよりますが,1案件中のケース数の上限は50個程度を目安にしてください。50個以上になる場合は,処理ノードに到着する前に分割ノードで不要なケースを分割して終了させてください。
(cb) 振り替え
次の場合は,振り替えができません。
- マルチサーバ構成でロールトレー配布の場合,ロールトレーから案件を自ユーザトレーに振り替えできるのは,そのロール登録サーバをホームサーバとするユーザだけです。ロールに属していてもそのユーザのホームサーバがロールのホームサーバと異なると案件と振り替えることはできません。
詳細は,マルチサーバ構成時の注意事項を参照してください。
なお,Groupmax Workflow Monitorでは,ロール登録サーバと異なるサーバをホームサーバとするロール内のユーザ,又はビジネスプロセス管理者に,案件を振り替えることはできます。
- 振り替え先ユーザの案件受付状態が「案件受付許可」でない場合は,振り替えできません。
(cc) ユーザ,ロールの登録内容の変更
ここでは,ユーザ及びロールの登録内容を変更する方法を説明します。
サーバでのユーザ・ロールの登録内容の変更
組織ロールの変更手順
マルチサーバ構成時の注意事項
(cd) 各種登録サーバの変更
ビジネスプロセス定義,ロールにはそれぞれ登録サーバが決められ,ビジネスプロセス定義,ロールの管理情報を保持しています。またユーザにはホームサーバが決められ,トレーに配布される案件を保持しています。各種登録サーバを変更する場合の注意事項を次に示します。
- 登録済みのビジネスプロセス定義の登録サーバは変更できません。別名称で新しいビジネスプロセス定義として登録してください。既にそのビジネスプロセス定義で流れている案件は,終了するまでそのまま運用してください。
- ロール登録サーバは変更できません。別名称で新しいロールを作成し,そのロールを使用するビジネスプロセス定義を,新規ロールに変更して登録してください。旧ビジネスプロセス定義の全案件終了後,ビジネスプロセス定義とロールが削除できるようになります。
- ユーザのホームサーバの変更は,Groupmax Address運転席で行い,ユーザ定義ユティリティでWorkflowサーバに反映させます。ユーザの設定時の注意事項のWorkflowサーバの変更を参照してください。
(ce) 差し戻し
次の場合は,差し戻しができません。
- 差し戻す案件のビジネスプロセス定義で,「差し戻しを禁止する」設定を行っている場合は,差し戻しはできません。
差し戻し操作を行わせたくない業務の場合は,その業務のビジネスプロセス定義で,「差し戻しを禁止する」設定を行うことで,差し戻しを禁止できます。
- ケース構造が変わる分割,待ち合わせ,同報,回収,複写,統合のノードをまたがったノード間では差し戻しはできません。
- 複数ケースのソースノードへの差し戻しはできません。差し戻しできるようにするには,環境設定ユティリティの[複数ケースソースノードへの差し戻し]に「yes」の設定が必要です。
- 回収後の同報前への差し戻しはできません。差し戻しできるようにするには,環境設定ユティリティの[回収後の同報前への差し戻し]に「yes」の設定が必要です。
- 差し戻し先は,遷移してきたノードとユーザに対して行なえ,アローの流れは考慮されません。
- ドメイン間連携機能により投入された案件をソースノードに差し戻すことはできません。
(cf) 引き戻し
次の場合は,引き戻しができません。
- 引き戻す案件のビジネスプロセス定義で,「引き戻しを禁止する」設定を行っている場合は,引き戻しはできません。
引き戻し操作を行わせたくない業務の場合は,その業務のビジネスプロセス定義で,「引き戻しを禁止する」設定を行うことで,引き戻しを禁止できます。
- ケース構造が変わる分割,待ち合わせ,同報,回収,複写,統合のノードをまたがったノード間では引き戻しはできません。
- 複数ケースのソースノードへの引き戻しはできません。
- 回収後の同報前への引き戻しはできません。
- 相談,回答,差し戻し操作を取り消すための引き戻しはできません。
- 次の処理ノードより先に遷移している案件の引き戻しはできません。
- 引き戻す案件が次の処理ノードに遷移中,ユーザトレーに転送中,相談中の場合は引き戻しはできません。
- 引き戻す案件を処理中,又は保留中の場合は引き戻しはできません。
- ドメイン間連携中の案件は引き戻しできません。
(cg) マルチサーバ構成時の注意事項
マルチサーバ構成では,ロールの登録サーバを指定する必要があります。このロール登録サーバは,業務ロール,及び組織ロールで,ロールトレーの実体があるサーバであり,ロールトレー配布の場合は,案件はこのロール登録サーバのロールトレーに配布されます。ロールトレーから案件を取り出すには,ロール登録サーバ上のユーザからしか取り出せません。そのため,ロールトレーから案件を取り出すユーザのホームサーバをロール登録サーバとする必要があります。
このロール登録サーバは,変更できません。詳細は,各種登録サーバの変更を参照してください。
(ch) サーバでのユーザ・ロールの登録内容の変更
サーバでユーザ及びロールの登録内容を変更する方法を次に示します。
- Workflow管理サーバでロールを作成又は変更する
ロール定義更新ユティリティを使用します。
ロール定義更新ユティリティでロールを作成又は変更した場合,配布指示ユティリティで各Workflowサーバに配布する必要があります。この後の操作3.を必ず実行してください。
ロール定義更新ユティリティの詳細については,ロール定義更新ユティリティを参照してください。
- 各Workflowサーバでユーザの登録内容を変更する
ユーザ定義更新ユティリティを使用します。ユーザ定義更新ユティリティの詳細については,ユーザ定義更新ユティリティを参照してください。
- Workflow管理サーバで,作成又は変更したロールを各Workflowサーバに配布する
配布指示ユティリティを使用します。
なお,ロールのほかに,ビジネスプロセス定義とアプリケーションプログラムを配布できます。
配布指示ユティリティの詳細については,配布指示ユティリティを参照してください。
(ci) 組織ロールの変更手順
WFdefrlコマンドの機能を使用して,運用中の組織ロールの対象組織を変更できます。具体的には,組織ロールは対象組織を組織ID※1又は最上位組織ID※2で保持しているのでこれを変更します。
- 注※1 組織ID
- Groupmax Address Server上では,組織を追加する際に指定する項目のことです。
- Active Directory上では,ドメイン直下の組織単位(OU)プロパティの「Hitachi Workflow組織」タブで指定する項目「組織ID」のことです。
- 注※2 最上位組織ID
- Groupmax Address Server上では,最上位組織を追加する際に指定する項目のことです。
- Active Directory上では,ドメイン直下の組織単位(OU)のプロパティの「Hitachi Workflow組織」タブで指定する項目「組織ID」のことです。
次に変更手順を示します。
- 手順1
- Groupmax Address Server又はActive Directory上の,組織及び最上位組織,担当業務の移動などの変更計画を明確にしておきます。
- 変更前の組織IDと変更後の組織IDの対応を記録しておきます。
- 手順2
- ロール定義情報出力ユティリティ(WFexprl)(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)を,次のオペレーションで実行します。
WFexprl -f ロール定義情報出力ファイル名 -t ORG
- ロール定義情報出力ファイルを出力するのは,手順4を実行する上で参考にする現在の組織ロールに関する情報を取得するためです。
- 手順3
- ロール定義情報出力ファイルを編集します。ロール定義情報出力ファイルの例を次に示します。
![[図データ]](figure/zu0k070c.gif)
- 対象レコードは出力情報種別コード(CMPROLE,ORGROLE)と出力値1に留意して決定します。組織IDと最上位組織IDは同一のものが存在するので出力情報種別コードで識別します。また,業務内容を考慮し,対象ロールを決定してください。
- 組織ロールの種別による変更パターン別の編集内容を次の表に示します。
変更前の種別 | 変更後の種別 | 上の図の対象レコード | 編集内容の項番 |
---|
なし(追加の場合) | 最上位組織を指定した組織ロール | なし | 編集内容(i) |
なし(追加の場合) | 組織を指定した組織ロール | なし | 編集内容(ii) |
最上位組織を指定した組織ロール | 最上位組織を指定した組織ロール | α | 編集内容(iii) |
最上位組織を指定した組織ロール | 組織を指定した組織ロール | α | 編集内容(iv) |
組織を指定した組織ロール | 最上位組織を指定した組織ロール | β | 編集内容(v) |
組織を指定した組織ロール | 組織を指定した組織ロール | β | 編集内容(vi) |
最上位組織を指定した組織ロール | なし(削除の場合) | α | 編集内容(vii) |
組織を指定した組織ロール | なし(削除の場合) | β | 編集内容(viii) |
- 編集内容を次に示します。アンダーラインは変更箇所を示します。
![[図データ]](figure/zu0k080c.gif)
- 手順4
- ロール定義更新ユティリティ(WFdefrl)の-fオプションに,手順3で編集したロール定義情報出力ファイル名を指定して実行します。コマンドオペレーションを次に示します。
WFdefrl -f ロール定義情報出力ファイル名
[-v]
[-l ロール定義更新ログ出力ファイル名]
[-e エラーメッセージ出力ファイル名]
- 実行結果をロール定義更新ログ出力ファイルで確認します。
(cj) 配布指示ユティリティ(WFinsdst)
配布指示ユティリティは,Workflow管理サーバ上で,配布予約状態又は配布失敗状態の,次に示す三つの情報を他のサーバに配布する指示をします。
- ロール定義情報
- ビジネスプロセス定義情報
- ビジネスプロセス定義で使用するアプリケーション情報
配布指示ユティリティをロール定義更新ユティリティ及びユーザ定義更新ユティリティと組み合わせて,サーバ上でバッチ処理することで,ロール定義情報及びユーザ定義情報を自動的に更新し配布できます。サーバ上での作業の詳細については,サーバでのユーザ・ロールの登録内容の変更を参照してください。
配布指示ユティリティの操作
(ck) 配布指示ユティリティの操作
配布指示ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFinsdstコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFinsdst
[ {bp|role|ap} ]
- {bp|role|ap}
配布を指示する対象の種別を指定します。オプションを省略した場合は,すべての種別を配布の指示の対象とします。このときの処理順序は,role,bp,apの順となります。
- bp
- ビジネスプロセス定義を配布の対象とします。
- role
- ロール定義を配布の対象とします。ロール種別ごとの処理順序は,組織ロール,業務ロール,階層化ロールの順となります。
- ap
- ビジネスプロセス定義で使用するアプリケーションを配布の対象とします。
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドはWorkflow管理サーバでだけ実行できます。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverが起動している状態で実行してください。
- 配布指示の対象に指定した定義が次の状態のとき,その定義に対する配布指示は実行されません。
・配布状態が処理中の場合
・配布先サーバが定義されていない場合
・登録サーバが設定されていない場合
・配布失敗又は配布予約状態のサーバがない場合
・対象の定義の登録サーバが起動されていない場合
・ビジネスプロセス定義の削除の場合に,そのビジネスプロセスのワークが残っている場合
- 配布の指示をするビジネスプロセス定義,ロール定義,アプリケーションの配布権限の保護機能は無効です。したがって,このコマンドはすべての対象について配布の指示をします。つまり,ドメイン管理者が実行した場合と同じ扱いで配布の指示をします。
- このコマンドは配布の指示を非同期で実行しません。つまり,指示があるたびに配布を実行し,配布処理の完了を待ちます。
- このコマンドの実行の過程で,イベントログ及び標準出力にメッセージが出力されます。
- このコマンドを同時に複数起動することはできません。
(cl) 案件の配布先の指定とノードの属性
案件の配布先は,ビジネスプロセス定義上でノードの属性として指定します。案件の配布に関するノードの属性を次に示します。
ウィンドウのタブ名称 | 属性 | 指定値 |
---|
基本属性 | 作業者 | 「ロール」又は「ワークフローユーザを対象」 |
ロールの種類※1※5 | 「業務」,「組織」,「階層化」のどれか,及びそのロール名 |
作業権限の設定※2※5 | 「する」又は「しない」(「する」の場合は,さらに「作業権限の選択」を選択する) |
配布方法 | 自動配布の設定※3※4 | 「する(ユーザトレーに配布)」又は「しない(ロールトレーに配布)」(「する」の場合は,ユーザへの配布方法として「ロール内ユーザにランダム配布」又は「条件に従ってユーザに配布」を設定する。「条件に従ってユーザに配布」では配布条件を指定できる。また,どちらの配布方法でも「ユーザに配布できなかった場合のリカバリ設定」が指定できる) |
作業者指定時のノードスキップ指定の許可※6※7 | 「作業者指定時,ノードスキップ指定を許す」(選択すると,案件を処理する場合の作業者指定時に,このノードをスキップする指定を許可する。) |
再配布 | 対象ノード一覧※1※4 | 再配布の対象とするノードを選択する |
詳細属性 | 代行の許可※5 | 「する」又は「しない」 |
- 注※1
- 作業者の値が「ロール」の場合だけ指定できます。
- 注※2
- 作業者の値が「ロール」で,ロールの種類が「業務ロール」の場合は指定できません。
- 注※3
- 作業者の値が「ロール」で,ロールの種類が「業務ロール」の場合だけ指定できます。
- 注※4
- 自動配布に「する」を指定し,再配布対象ノードになっている場合は,再配布オプションの指定が優先されます。
- 注※5
- 02-10より前のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義の場合は,この属性は該当しません。
- 注※6
- 作業者が「ロール」でロールの種別が業務ロールの場合,又は作業者が「ワークフローユーザを対象」の場合に指定できます。
- 注※7
- このノードに対して,別の作業者ノード上のユーザ処理リストで「作業者の指定」が定義されている必要があります。
- 作業者の指定
- ビジネスプロセス定義では,ノードにそのノードで処理する作業者を指定します。作業者には,ロール又はユーザを指定できます。作業者としてユーザを指定した場合,どのユーザに案件を配布するかは,ワーク実行時に作業者決定ノードで指定します。
- ただし,バージョン02-10より前のGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義では,ビジネスプロセス定義上で配布先となるユーザを指定するため,ユーザの削除や変更があったときに,ビジネスプロセス定義の変更が必要となります。作業者としてロールを指定した場合,ロール内のユーザを変更するだけでビジネスプロセス定義の変更は必要ありません。旧バージョンのビジネスプロセス定義では,作業者にロールを指定することをお勧めします。
- 代行者と代行配布ユーザ
- ビジネスプロセス定義では,作業者の他に,代行者及び代行配布ユーザを設定することができます。
- 代行者
正規の作業者が不在のときに,不在者のトレーから他の作業者(代わりに処理ができる権限を持つ人)のトレーに案件を振り替えることができるユーザです。代行者は,作業者の案件を振り替えることはできますが,作業者に代わって案件を処理することはできません。
- 代行配布ユーザ
正規の作業者が不在のときに,案件が自動的に送付されるユーザです。作業者に代わって案件を処理できます。代行配布ユーザは,ビジネスプロセスごとに設定できます。
代行者に設定したユーザが,作業者に代わって案件を処理できるようにするには,あらかじめそのビジネスプロセスの代行配布ユーザとしても設定しておく必要があります。
- 自動配布
- 作業者にロールを指定した場合,そのノードに案件が送付されたときに,ロールトレーに配布するか,ロール内のユーザに自動的に配布するかを選択できます。ロール内のユーザに自動的に配布することを自動配布といいます。
- 自動配布の指定方法
自動配布は,作業者のロールが業務ロールの場合だけ指定できます。
自動配布では,ランダム配布か,条件に従った配布かを選択します。条件配布の場合は,ロール内のユーザを絞り込むための配布条件を指定できます。Workflowは,配布条件に合ったユーザを選択して案件を配布します。
- 自動配布の注意事項
案件をロールトレーに配布したい場合は,条件設定をしないで,「自動配布の設定」で「しない(ロールトレーに配布)」を選択してください。
- ユーザに配布できなかった場合のリカバリ設定
- 自動配布の配布条件を指定しても,その条件に一致するユーザがいない場合があります。このような場合の案件の配付先を,「ユーザに配布できなかった場合のリカバリ設定」として,次の三つから選択して指定できます。
- ロール内ユーザにランダム配布
配布条件の指定がなかったものとみなしてランダムに配布します(配布先の決定方法,作業者にロールを指定したときの配布規則の,ランダム配布をした場合の表を参照してください)。
- ロールトレーに配布
ロールトレーに配布します。
- ノードスキップ
該当するノードをスキップして次のノードに送付します。
- 作業者指定時のノードスキップ指定
- 作業者指定時にノードスキップを指示すると,該当するノードをスキップできます。この機能は「ユーザに配布できなかった場合のリカバリ設定」でのノードスキップ機能と異なり,意図的にノードをスキップさせる場合に使用します。
- 案件の再配布
- 同じワークで,同一のロールに案件が2度以上配布されるビジネスプロセス定義では,そのロールで以前に処理したユーザに自動的に案件を配布できます。これを再配布といい,再配布されるユーザ(その案件を以前に処理したユーザ)を再配布ユーザといいます。ただし,以前に処理したユーザがそのロールに含まれない場合(代行配布ユーザが処理した場合など)は,そのユーザは再配布ユーザにはなりません。階層化ロールでは,配布先に指定されたロールと同じロールを対象に,再配布されます。
(cm) 配布先の決定方法
案件の配布先は,ノードの属性とユーザの案件受付状態によって決まります。
- 作業者にユーザを指定したときの配布規則
- 作業者にユーザを指定したときの配布規則を次の表に示します。
作業者に指定したユーザのトレーの状態 | 「代行の許可」の指定 | 配布先 |
---|
受付許可 | - | 作業者に指定したユーザ |
代行者配布 | 「しない」 | 作業者に指定したユーザ |
代行者配布 | 「する」 | - 作業者に指定したユーザの代行配布ユーザ
- 1.の代行配布ユーザの指定がない場合,又は代行配布ユーザのトレーの状態が「受付許可」でない場合は,業者に指定したユーザ
|
受付禁止 | - | 作業者に指定したユーザ |
- 作業者にロールを指定したときの配布規則
- 作業者にロールを指定したときの配布規則を示します。
- ランダム配布を指定した場合
作業者にロールを指定し,ランダム配布を指定した場合の配布規則を次の表に示します。
ノードでの自動配布の指定 | ロール内のユーザのユーザトレーの状態 | 「代行の許可」の指定 | 配布先 |
---|
する (ランダム配布) | 受付許可のユーザあり | - | 受付許可のユーザにランダムに配布 |
する (ランダム配布) | 受付許可のユーザなしかつ代行者配布のユーザあり | 「しない」 | 「ユーザに配布できなかった場合のリカバリ設定」に従って,ロールトレー又は次のノードに配布 |
する (ランダム配布) | 受付許可のユーザなしかつ代行者配布のユーザあり | 「する」 | - 「代行者配布」のユーザの中でランダムに選択したユーザの代行配布ユーザ
- 1.の代行配布ユーザの指定がない場合,又は代行配布ユーザのトレーの状態が「受付許可」でない場合は,「ユーザに配布できなかった場合のリカバリ設定」に従って,ロールトレー又は次のノードに配布
|
する (ランダム配布) | 受付禁止ユーザだけ | - | 「ユーザに配布できなかった場合のリカバリ設定」に従って,ロールトレー又は次のノードに配布 |
する (ランダム配布) | ロールに属するユーザなし | - | 「ユーザに配布できなかった場合のリカバリ設定」に従って,ロールトレー又は次のノードに配布 |
しない | - | - | ロールトレー |
- 条件配布を指定した場合
作業者にロールを指定し,条件配布を指定した場合の配布規則を次の表に示します。
ノードでの自動配布の指定 | 配布条件を満たすユーザのユーザトレーの状態 | 「代行の許可」の指定 | 配布先 |
---|
する (条件配布) | 受付許可のユーザあり | - | 配布条件を満たすユーザに配布(該当するユーザが複数の場合は,その中からランダムに配布) |
する (条件配布) | 受付許可のユーザなしかつ代行者配布のユーザあり | 「しない」 | 「ユーザに配布できなかった場合のリカバリ設定」に従って,ロールトレー又は次のノードに配布 |
する (条件配布) | 受付許可のユーザなしかつ代行者配布のユーザあり | 「する」 | - 配布条件を満たすユーザの代行配布ユーザに配布(該当する「代行配布ユーザ」が複数の場合は,その中からランダムに選択したユーザの代行配布ユーザに配布)
- 1.の代行配布ユーザの指定がない場合,又は代行配布ユーザのトレーの状態が「受付許可」でない場合は,「ユーザに配布できなかった場合のリカバリ設定」に従って,ロールトレー又は次のノードに配布
|
する (条件配布) | 受付禁止ユーザだけ | - | 「ユーザに配布できなかった場合のリカバリ設定」に従って,ロール内ユーザにランダム配布,又はロールトレー又は次のノードに配布 |
する (条件配布) | ロールに属するユーザなし | - | 「ユーザに配布できなかった場合のリカバリ設定」に従って,ロール内ユーザにランダム配布,又はロールトレー又は次のノードに配布 |
- 再配布対象ノードを指定した場合
作業者にロールを指定し,再配布対象ノードを指定した場合の配布規則を次の表に示します。
再配布ユーザの有無 | 再配布ユーザのユーザトレーの状態 | 「代行の許可」の指定 | 配布先 |
---|
あり | 受付許可 | - | 再配布ユーザ |
あり | 代行者配布 | 「しない」 | 再配布ユーザ |
あり | 代行者配布 | 「する」 | - 再配布ユーザの代行配布ユーザ
- 1.の代行配布ユーザの指定がない場合,又は代行配布ユーザのトレーの状態が「受付許可」でない場合は,再配布ユーザ
|
あり | 受付禁止 | - | 「ランダム配布を指定した場合」及び「条件配布を指定した場合」の規則に従う |
なし | - | - | 「ランダム配布を指定した場合」及び「条件配布を指定した場合」の規則に従う |
(cn) 上長への自動配布
Workflowでは,案件のケース属性の自動設定で上長IDを設定しておくと,上長に自動的に案件を配布できます。
上長IDとは,Groupmax Address Serverでの上長定義,又はActive Directoryのユーザのプロパティの「Hitachi Workflowユーザ」タブの[上長]グループボックスでの指定からユニークに決定されるユーザのユーザIDです。上長IDを指定したとき,Groupmax Address Server又はActive Directoryのユーザ情報に従って,次の値がケース属性に自動設定されます。
- 上長ユーザIDを定義しているとき,上長役職名の定義にかかわらず上長ユーザIDがそのまま設定されます。
- 上長ユーザIDを定義しないで上長役職名を定義しているとき,ユーザの直属の所属組織内で上長役職名が一致するユーザのユーザIDが設定されます。このとき,該当する上長が複数存在する場合,ユーザIDの昇順で最初のユーザが上長として扱われます。また,直属の所属組織に該当する上長が存在しない場合,より上位の所属組織を順番にさかのぼって検索します。
上長に案件を自動的に配布するには,作業机ノードの配布条件式に,そのケース属性,及びユーザIDが一致するユーザを選択する配布条件を設定します。
Groupmax Address Serverでの上長定義については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
Active Directoryでの上長定義については,「ユーザの登録」を参照してください。
(co) エラートレーへの配布
Workflowでは,何かの原因でユーザトレー又はロールトレーに案件を配布できないとき,あらかじめ指定されたエラートレーに案件を配布します。エラートレーの所有者は,Groupmax Workflow Monitorを使用してエラーとなった原因を調査し,復帰可能な案件はビジネスプロセスに復帰させます。なお,エラートレーに配布された案件は,Groupmax Integrated DesktopのINBOXやGroupmax Formの案件一覧で表示し,案件を開いて内容を確認することはできますが,案件を復帰させたり遷移させたりすることはできません。エラートレーの所有者は,ビジネスプロセス定義をワークフローデータベースへ登録するときに指定します。
(cp) 差し戻し・引き戻し時の配布先の決定方法
差し戻し及び引き戻し時の案件の配布先は,ノードの属性及び,ユーザの案件受付状態によって決まります。
- 差し戻し時の配布規則
- 差し戻し時の配布規則を次の表に示します。
差し戻し先ユーザのトレーの状態 | 「代行の許可」の指定 | 配布先 |
---|
受付許可 | - | 差し戻し先のユーザ※ |
代行者配布 | 「しない」 | 差し戻し先のユーザ※ |
代行者配布 | 「する」 | - 差し戻し先のユーザの代行配布ユーザ
- 1.の代行配布ユーザの指定がない場合,又は代行配布ユーザのトレーの状態が「受付許可」でない場合は,差し戻し先のユーザ※
|
受付禁止 | - | 差し戻し先のユーザ※ |
- 注※
- 02-10より前のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義を使用している場合は,差し戻し先ユーザが,作業者に指定したロールに含まれている必要があります。作業者に指定したロールに含まれていない場合は,そのロールに配布されます。
- 引き戻し時の配布規則
- 引き戻したユーザのトレーの状態に関わりなく,そのユーザに配布されます。
- 02-10より前のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義を使用している場合は,引き戻したユーザが,作業者に指定したロールに含まれている必要があります。作業者に指定したロールに含まれていない場合は,そのロールに配布されます。
(cq) Groupmax Address Server上の組織変更後の組織ロールへの影響とその対処方法
Groupmax Address Server上の組織変更後の組織ロールへの影響とその対処方法を,次の表に示します。
Groupmax AddressServer上での操作 | Workflowへの影響 | 対処方法 | 長所及び短所 |
---|
組織削除及び組織変更 | 削除した組織に対応する組織ロールが無効となります。したがって,該当組織ロールがビジネスプロセス定義に使用されていて,運用中の案件が存在する場合,該当組織ロールトレーに配布された案件はだれも参照できなくなります。 | - 対処1
無効となった組織ロールを有効な組織ロールに変更後,ビジネスプロセス定義をバージョンアップします。
| - 長所
組織ロールと組織IDの対応がとれるようになります。
- 短所
ビジネスプロセス定義をバージョンアップする必要があります。
|
- 対処2
ロール定義更新ユティリティ(WFdefrl)を使用して,無効となった組織ロールの組織IDを有効な組織IDに変更後,ビジネスプロセス定義を投入可能状態にします。詳細については,組織ロールの変更手順を参照してください。
| - 長所
ビジネスプロセス定義をバージョンアップする必要がありません。
- 短所
組織ロール名は変更できないため,組織IDとの対応がとれない場合があります。
|
組織の担当業務の変更 | 組織の担当業務が変更されているため,組織の意味が変わってしまいます。そのため,本来参照してはいけない人が案件を参照できてしまいます。また,逆に参照してもよい人が案件を参照できなくなります。 | - 対処1
変更前の担当業務を表す組織ロールを,変更後の担当業務を表す組織ロールに変更後,ビジネスプロセス定義をバージョンアップします。
| - 長所
組織ロール名と組織IDの対応がとれるようになります。・短所ビジネスプロセス定義をバージョンアップする必要があります。
|
- 対処2
ロール定義更新ユティリティ(WFdefrl)を使用して,意味がなくなった組織ロールの組織IDを意味のある組織IDに変更後,ビジネスプロセス定義を投入可能状態にします。詳細については,組織ロールの変更手順を参照してください。
| - 長所
ビジネスプロセス定義をバージョンアップする必要がありません。
- 短所
組織ロール名は変更できないため,組織IDとの対応がとれない場合があります。
|
- 注
- Groupmax Address Server上の組織変更前に,Workflow上で「Groupmax Address Server上で組織を変更する場合の操作の流れ」に示した事前処理を実行しなかった場合は,既にビジネスプロセス定義上を流れている案件があるときに該当案件をキャンセルしなければならないことがあります。
- 関連項目
- ロール定義更新ユティリティの操作(コマンドライン)
(cr) Groupmax Address Server上の組織変更後のユーザ権限への影響とその対処方法
Groupmax Address Server上の組織変更後のユーザ権限への影響とその対処方法を,次の表に示します。
Groupmax AddressServer上での操作 | Workflowへの影響 | 対処方法 |
---|
組織削除及び組織変更 | 削除した組織に対応するユーザの組織参照権限が無効となります。 | 既存の権限を考慮し直し,必要に応じてGroupmax Workflow Definerのワークフローユーザ定義,又はユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusr)を使用して権限の削除,再設定をします。Groupmax Workflow Definerについては,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 ビジュアル定義・シミュレータ・運用モニタ ユーザーズガイド」を参照してください。 |
組織の担当業務の変更 | 組織の担当業務が変更されているため,組織の意味が変わってしまいます。そのため,本来参照してはいけない組織の参照権限を持つことになります。 | 既存の権限を考慮し直し,必要に応じてGroupmax Workflow Definerのワークフローユーザ定義,又はユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusr)を使用して権限の削除,再設定をします。Groupmax Workflow Definerについては,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 ビジュアル定義・シミュレータ・運用モニタ ユーザーズガイド」を参照してください。 |
- 関連項目
- ユーザ定義更新ユティリティの操作(コマンドライン)
(cs) 組織権限を利用した案件配布を定義したビジネスプロセス定義上を流れている案件への影響
組織権限を利用した案件配布を定義したビジネスプロセス定義上を流れている案件への影響は,Groupmax Address Server上の組織変更を実行する前に「Groupmax Address Server上で組織を変更する場合の操作の流れ」に示したWorkflow上での事前処理を実行していれば問題ありません。
事前処理を実行していない場合は,案件の遷移先が不定となり,指定された作業者に案件が配布される場合もあれば,エラートレーに配布される場合もあります。したがって,必要に応じて案件をキャンセルし,再投入する必要があります。
(ct) 相談
相談先のユーザの案件受付状態が「案件受付許可」でない場合は,相談できません。
(cu) 回答
相談元ユーザに回答する場合で,そのユーザが削除され存在しない場合は,次のようになります。
- 相談の相談のように複数またがって相談されていた場合は,次の相談元ユーザに回答されます。
- 回答先ユーザがだれも存在しない場合で,その案件のカレントノードの作業者として「ロール」が割り当ててあるときは,ロールトレーに配布されます。
「ワークフローユーザを対象」が割り当ててあるときは,エラートレーに配布されます。
- 回答先ユーザの案件受付状態が「案件受付許可」でない場合でも,そのユーザに回答されます。
- 「代行者配布」になっていても代行者には配布されません。
(cv) ワークの送付履歴の上限
Groupmax Workflowでは,ワークの送付履歴は10,000件を上限としており,10,000件を超える場合にはエラー案件とします。案件の操作は,送付履歴が10,000件を超えない範囲で操作してください。
(cw) インストールドライブ・ディレクトリの変更
インストールドライブやディレクトリを変更する場合,次の手順で行います。なお,次に示す手順は1例であり,ほかのGroupmax関連プログラムがインストールされている場合,該当しないことがあります。実施前には別マシンで,確認することをお勧めします。
- Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Server for Active Directoryのファイルのバックアップを取得する
詳細は,ファイルのバックアップとリストアを参照してください。
- Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Server for Active Directory,Groupmax Workflow Multi - ServerやGroupmax Workflow Server - Connectionをアンインストールし,新しいドライブにインストールする
- バックアップしたファイルを新しいディレクトリにリストアする
Windows NTのバックアッププログラムは元のディレクトリに復元されますので注意してください。
(cx) インストールマシンのオペレーティングシステムの変更
別オペレーティングシステムへの入れ替え(Windows NTからUNIXなど)はできません。システム初期構築時には注意してください。
(cy) マルチサーバ機能を使用する場合の注意事項
シングルサーバ構成からマルチサーバ構成への変更
マルチサーバ構成からシングルサーバ構成への変更
マルチサーバ構成へのサーバ追加・削除
Workflow管理サーバの変更
各種登録サーバの変更
各種配布サーバの追加・削除
(cz) ドメイン間連携機能を使用する場合の注意事項
ドメイン間連携機能の連携先サーバの追加・削除
(da) シングルサーバ構成からマルチサーバ構成への変更
シングルサーバ構成からマルチサーバ構成に変更する場合,既存のサーバがWorkflow管理サーバになります。新規サーバをWorkflow管理サーバとすることはできません。
なおGroupmax Address /Mail Serverがマルチサーバ構成になっている必要があります。シングルサーバ構成の場合,サイトにサーバを追加してください。Workflowサーバに関しては次の手順で行います。
- Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Multi - Serverをインストールし,各サーバの環境設定を行う
マルチサーバ機能で使用するメールユーザなどを登録する必要があります。
- 改めて新規バージョンのビジネスプロセス定義として登録し,ビジネスプロセス登録サーバを決めて配布する
シングルサーバ構成環境で登録されたビジネスプロセス定義は配布できません。
詳細は,マルチサーバ構成時の注意事項を参照してください
- ロールは,ロール登録サーバを決めて配布する
詳細は,マルチサーバ構成時の注意事項を参照してください。
- 新規サーバをホームサーバに変更するユーザを選択する
(db) マルチサーバ構成からシングルサーバ構成への変更
Workflow管理サーバに集約することはできますが,それ以外のサーバに集約することはできません。ビジネスプロセス定義の登録サーバ,ロールの登録サーバは削除できません。
登録サーバの変更に関しては,各種登録サーバの変更を参照してください。各サーバを登録サーバとするビジネスプロセス定義の全案件が終了した後,それぞれのサーバを切り離してください。
(dc) マルチサーバ構成へのサーバ追加・削除
マルチサーバ構成に新しくサーバを追加する場合,シングルサーバ構成からマルチサーバ構成への変更と同様に行います。この場合はビジネスプロセス定義,ロールは追加サーバに配布できます。詳細は,各種配布サーバの追加・削除を参照してください。
また,サーバを追加した場合は,Groupmaxの全サーバのすべてのサービスを停止してください。その後,Groupmax Addressのマスタ管理サーバから順にGroupmaxの全サービスを起動してください。
マルチサーバ構成で運用していたサーバを削除する場合,サイトから削除する前に必ず,そのサーバに配布していたビジネスプロセス定義,ロール,アプリケーションについて,配布先サーバから削除して配布指示し,削除するサーバから配布していたものの削除を行ってください。詳細は,各種配布サーバの追加・削除を参照してください。
削除しようとするサーバが,ビジネスプロセス定義の登録サーバ,ロールの登録サーバの場合は,削除できません。登録サーバの変更に関しては,
各種登録サーバの変更を参照してください。各サーバを登録サーバとするビジネスプロセス定義の全案件が終了した後,それぞれのサーバを切り離してください。
なお,運用中にサーバの追加,削除を行った場合は,各サーバの各機能を再起動する必要があります。
(dd) Workflow管理サーバの変更
Workflow管理サーバは変更できません。システム初期構築時には注意してください。
(de) 各種配布サーバの追加・削除
ビジネスプロセス定義,ロールにはそれぞれWorkflow管理サーバから各サーバに配布することで,マルチサーバ構成全体で情報を共有します。またビジネスプロセス定義にはノードごとに処理アプリケーションを定義し,それを各サーバに配布します。各種配布サーバを変更する場合の注意事項を次に示します。
- ビジネスプロセス定義を配布する場合,Groupmax Workflow Definer配布管理から配布先サーバを追加・削除し,配布指示を行います。追加の場合は,そのビジネスプロセス定義で使用しているロールが追加サーバに先に配布されている必要があります。
- アプリケーションを配布する場合,Groupmax Workflow Definer配布管理から配布先サーバを追加・削除し,配布指示を行います。追加の場合は,追加サーバに先にビジネスプロセス定義が配布されている必要があります。
- ロールを配布する場合,Groupmax Workflow Definer配布管理,又はロール定義更新ユティリティから配布先サーバを追加・削除し,配布指示を行います。
詳細は,サーバでのユーザ・ロールの登録内容の変更を参照してください。
(df) ドメイン間連携機能の連携先サーバの追加・削除
ドメイン間連携機能では,サーバ環境定義とビジネスプロセス定義中の連携ノードの定義で連携先のサーバが決まります。連携先サーバを連携情報定義ファイルに追加した場合は,Groupmax Workflow Server - Connectionを再起動してください。また,連携情報定義ファイルから削除する場合は,該当する連携先サーバへ連携する案件がなくなったことを確認した後,削除してください。
(dg) 累積するリソースの種類
- (a)サーバにログインするユーザIDが異なるたびに,ユーザIDのディレクトリを累積
- ディレクトリが累積される場所を次に示します。
- 累積されるディレクトリ数にOSの制限はありませんが,ウィルスチェックやチェックディスクなどを実行すると,多大な実行時間を要する可能性があります。
- 「動作環境初期化時に指定したワークエリアディレクトリ¥users」以下のディレクトリの直下
- 「[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログボックスのテンポラリファイルディレクトリ¥_ftp_」以下のディレクトリの直下
この場所にディレクトリが累積されるのは,マルチサーバ環境のサーバにログインした後,次のどれかの操作を実行した場合です。
- 送信ログからの案件の操作
- Groupmax Workflow MonitorとGroupmax Workflow Definerで,Workflow管理サーバ以外のサーバを登録サーバとするビジネスプロセスやロールの参照と運用の操作
- Groupmax Workflow MonitorとGroupmax Workflow Definerで,Workflow管理サーバ以外のサーバをホームサーバとするユーザの参照と運用の操作
- (b)サーバにログイン中に何らかのエラーが発生したとき,ユーザIDのファイルを累積
- このファイルの累積は,Groupmax Workflow Serverのバージョン02-31以降を使用している場合だけに発生します。累積される場所は,「Groupmax Workflowインストールディレクトリ¥Flowmate¥SVlog¥Api」以下のディレクトリの直下です。
- ウィルスチェック,チェックディスクなどを実行した場合,多大な実行時間を要する可能性があります。また,ディスクの容量が不足する可能性もあります。
- (c)ワークフローログ出力コマンドを,実行した場合,又はキャンセルしてワーク情報を出力した場合,ビジネスプロセス名のファイルを累積
- ワークフローログ出力コマンドを実行した場合,又はワークフローログ出力コマンドを途中でキャンセルしたときのワーク情報の出力を指示した場合,ビジネスプロセス名のファイルを,ログ出力先ディレクトリに作成して出力します。再度ワークフローログ出力コマンドが実行されると,初回時に作成したファイルに追書きしていきます。
- このファイルの累積は,Groupmax Workflow Serverのバージョン02-10以降を使用している場合だけに発生します。このファイルのサイズは最大4ギガバイトまで増大し,その後はエラーとなってワーク情報を出力できなくなります。
(dh) 累積リソースの対策方法
- (a)「サーバにログインするユーザIDが異なるたびに,ユーザIDのディレクトリを累積」の場合
- ディレクトリの累積です。累積リソース削除コマンド(WFdelres)を実行してください。ただし,累積リソース削除コマンド(WFdelres)を実行し累積リソースを削除した後も,運用を続けると再度リソースが累積していきます。
- 定期的にチェックし,累積リソース削除コマンド(WFdelres)を再度実行してください。
- 累積リソース削除コマンドの実行方法を次に示します。
- Workflowインストール時に使用したAdministratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザでログインします。
- Workflowデーモンがすべて停止されていることを確認します。
起動している場合は停止してください。
- 以下のディレクトリの直下にユーザ資源のファイルが存在する場合は,必ず別のディレクトリ下に退避します。
・Groupmax Workflow Serverの動作環境初期化時に指定したワークエリアディレクトリ
・[Groupmax Workflow環境設定]ダイアログのテンポラリファイルディレクトリ¥_ftp_
・Groupmax Workflow Server - Libraryインストールディレクトリ¥tmp¥_ftp_
・C:¥Groupmax¥Flowmate¥tmp¥_ftp_
- %WFdir%tools¥WFdelresをコマンドプロンプト画面から実行します。
引数は必要ありません。
WFdelresを起動すると,「累積リソース削除ツールを開始します。」と表示されます。
不要なリソースの削除が終了すると,「累積リソース削除ツールを終了します。」と表示されます。
起動と終了のメッセージ以外のメッセージが出力された場合は,システム管理者に連絡してください。
- (b)「サーバにログイン中に何らかのエラーが発生したとき,ユーザIDのファイルを累積」の場合
- エラー時の詳細情報を出力したファイルの累積のため,削除するとエラー原因の調査に支障がある場合があります。そのため,ファイルの累積によって,ディスクの容量不足や,ウィルスチェック,チェックディスクなどに多大な実行時間を要するような場合だけ,次の対処をしてください。
- 累積ファイルのバックアップを取得します。
- エクスプローラなどを利用して,累積ファイルを削除します。
- (c)「ワークフローログ出力コマンドを,実行した場合,又はキャンセルしてワーク情報を出力した場合,ビジネスプロセス名のファイルを累積」の場合
- ファイルサイズが4ギガバイトを超えると情報が出力されなくなります。また,ディスク容量不足の原因にもなります。ファイルサイズを確認し,残りのディスク容量を考慮して,ファイル名をリネームするなどの操作でファイルのバックアップ及びファイルの削除を行ってください。
(di) システムの起動
Workflowの起動について説明します。
なお,前提プログラムと各プログラムを起動する手順を,次に示します。
- Groupmax Object Serverの起動
詳細については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- ワークフローディレクトリサービスの起動
- サーバ機能の起動
- マネージャ機能の起動
- 注意事項
- ドメインログオンしたユーザでサービスを起動する場合は,Domain Adminsグループのユーザアカウントが必要です。
(dj) ワークフローディレクトリサービスの起動
ワークフローディレクトリサービスを起動するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFserver Directory Function]のサービスを起動します。
ワークフローディレクトリサービスを起動する方法を説明します。
Workflowの起動
- ワークフローディレクトリサービスの起動方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFserver Directory Function]のサービスを選択する
- スタートアップパラメタを指定する
前回使用したキャッシュのユーザ情報を利用したい場合は,スタートアップパラメタには何も指定しないでください。
前回使用したキャッシュのユーザ情報を利用しない場合は,スタートアップパラメタに「-r」を指定し,新しくディレクトリ情報をキャッシュに読み込みます。なお,キャッシュパラメタファイルでキャッシュメモリサイズを変更したとき,及び環境設定ユティリティで「Workflowシステム組織ID」を変更した場合は,新しくディレクトリ情報をキャッシュに読み込みます。
ただし,キャッシュパラメタのキャッシュメモリサイズを変更したときは,スタートアップパラメタに「-r」を指定して起動してください。
また,環境設定ユティリティでの「Workflowシステム組織ID」の変更は影響しません。
- [開始]ボタンをクリックする
ワークフローディレクトリサービスが起動され,開始したことを示すメッセージが表示されます。
- 注意事項
- ワークフローディレクトリサービスは,サーバ機能及びマネージャ機能のサービスと依存関係にあります。したがって,ワークフローディレクトリサービス起動時にエラーが発生した場合は,サーバ機能及びマネージャ機能は起動されません。
- また,WANを介すドメイン構成で,対象ドメインの検証に時間が掛かったり,大規模ユーザや組織構成のキャッシュ読み込み処理に時間が掛かったりすることがあり,サービス制御要求に対し時間内に応答できない可能性があります。この場合,サービスの状態は開始中となります。時間をおいてから,ワークフローディレクトリサービスが開始されたことをサービスの状態とイベントログで確認してください。
(dk) Workflowの起動
ワークフローディレクトリサービス,サーバ機能,マネージャ機能,メッセージ送信機能,メッセージ受信機能,及びドメイン間連携機能は,Windowsシステムのサービスとして動作します。これらのサービスを起動することで,Workflowを起動します。
Workflowのサービスを起動できるのは,Administratorsグループのユーザだけです。
それぞれのサービスの名称を次に示します。
- ワークフローディレクトリサービス
WFserver Directory Function
- サーバ機能
WFserver Function
- マネージャ機能
WFmanager Function
Workflowのサービスを起動する場合は,それぞれ次に示すサービスの起動が前提となります。
- ワークフローディレクトリサービスのサービスの起動
Groupmax Object Serverのサービスを起動してください。
- サーバ機能のサービスの起動
Groupmax Object Server,及びワークフローディレクトリサービスのサービスを起動してください。
- マネージャ機能のサービスの起動
Groupmax Object Server,ワークフローディレクトリサービス及びサーバ機能のサービスを起動してください。
Groupmax Object Serverの起動については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
操作手順を次に示します。サービスの起動方法としては[手動]又は[自動]が設定できます。Workflowを組み込んだ直後は[手動]が設定されています。
- 手動で起動する場合
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- .Workflowのサービスを選択する
- スタートアップパラメタを指定する
[WFserver Directory Function]のサービスを選択した場合,必要に応じてスタートアップパラメタを指定してください。
- [開始]ボタンをクリックする
- 自動で起動する場合
- 自動で起動する設定にした場合,次に起動するときから有効になります。Workflowを自動で起動する設定にした場合,先に起動する必要があるプログラムを自動で起動する設定にしてください。
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- Workflowのサービスを選択する
- [スタートアップ...]ボタンをクリックする
- [サービス]ダイアログボックスで,[スタートアップの種類]を[自動]にする
- [OK]ボタンをクリックする
(dl) サーバ機能の起動
ワークフローディレクトリサービスの起動を確認後,サーバ機能を起動します。
サーバ機能を起動するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFserver Function]のサービスを開始します。
Workflowの起動
- サーバ機能の起動方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFserver Function]のサービスを選択する
- [開始]ボタンをクリックする
サーバ機能が起動され,開始したことを示すメッセージが表示されます。
(dm) マネージャ機能の起動
サーバ機能の起動を確認後,マネージャ機能を起動します。
マネージャ機能を起動するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFmanager Function]のサービスを開始します。
Workflowの起動
- マネージャ機能の起動方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFmanager Function]のサービスを選択する
- [開始]ボタンをクリックする
マネージャ機能が起動され,開始したことを示すメッセージが表示されます。
(dn) システムの終了
Workflowの終了について説明します。
なお,前提プログラムと各プログラムを終了する手順を,次に示します。
- マネージャ機能の終了
- サーバ機能の終了
- ワークフローディレクトリサービスの終了
- ワークフローログの出力
- 終了ワークの削除
- Groupmax Object Serverの終了
詳細については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- 注意事項
- ドメインログオンしたユーザでサービスを起動する場合は,Domain Adminsグループのユーザアカウントが必要です。
(do) サーバ機能の終了
マネージャ機能の終了を確認後,サーバ機能を終了します。
サーバ機能を終了するには,Windowsシステムのサービスの管理機能を使用して,[WFserver Function]のサービスを停止します。
Workflowの停止
- サーバ機能の終了方法
- Administratorsグループのユーザアカウントでログオンする
- [コントロールパネル]ウィンドウの[サービス]アイコンを開く(Windows 2000では[管理ツール]の[サービス]アイコンを開く)
[サービス]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]ダイアログボックスで,[WFserver Function]のサービスを選択する
- [停止]ボタンをクリックする
(dp) 再ログイン時の設定値に対するクライアントのログイン結果一覧
表K-6 ログインユーザのWorkflowホームサーバがWorkflow管理サーバ以外のサーバの場合
クライアントの種類 | 再ログインの設定 | クライアントのバージョン | ログイン済みのクライアントとログイン結果 |
---|
Desktop※1 | Definer / Monitor※2 |
---|
Desktop※1 | no | すべて | 再ログインできません | 再ログインできます※5※7 |
yes | 02-31-/A以前 | - Address先着優先※3指定
再ログインできます※8
- Address後着優先※4指定
再ログインできます
| - Address先着優先※3指定
再ログインできます※5※7
- Address後着優先※4指定
再ログインできます※5
|
02-31-/B以降 | 再ログインできます | 再ログインできます※5 |
Definer/Monitor※2 | no | すべて | 再ログインできます※6※9 | 再ログインできません |
yes | 03-00より前 | - Address先着優先※3指定
再ログインできます※6※9
- Address後着優先※4指定
再ログインできます※6
| - Address先着優先※3指定
再ログインできます※7
- Address後着優先※4指定
再ログインできます
|
03-00以降 | 再ログインできます※6 | 再ログインできます |
- 注※1
- Groupmax Integrated Desktopです。
- 注※2
- Groupmax Workflow Definer及びGroupmax Workflow Monitorです。
- 注※3
- Groupmax Address Serverのログイン制御での通常のログイン方式をここでは「先着優先」と呼びます。
- 注※4
- Groupmax Address Serverのログイン制御での後着優先です。
- 注※5
- ログイン済みのクライアント(Groupmax Workflow Definer及びGroupmax Workflow Monitor)の強制ログアウトはしません。
- 注※6
- ログイン済みのクライアント(Groupmax Integrated Desktop)は強制ログアウトされません。
- 注※7
- ログイン済みのクライアント(Groupmax Workflow Definer及びGroupmax Workflow Monitor)が,バージョン03-00より前で,かつ統合セットアップ後1回目のログインの場合,再ログインに失敗することがあります。
- 注※8
- ログイン済みのクライアント(Groupmax Integrated Desktop)が,バージョン02-31-/A以前か又はWorkflowシステム以外のシステムを接続している場合,再ログインに失敗することがあります。
- 注※9
- 再ログインするクライアント(Groupmax Workflow Definer及びGroupmax Workflow Monitor)が,統合セットアップ後1度もログインに成功していない場合,再ログインに失敗することがあります。
(dq) 再ログイン時の設定値に対するクライアントのログイン結果一覧
表K-7 ログインユーザのWorkflowホームサーバがWorkflow管理サーバの場合
クライアントの種類 | 再ログインの設定 | クライアントのバージョン | ログイン済みのクライアントとログイン結果 |
---|
Desktop※1 | Definer / Monitor※2 |
---|
Desktop※1 | no | すべて | 再ログインできません | 再ログインできません |
yes | 02-31-/A以前 | - Address先着優先※3指定
再ログインできます※6
- Address後着優先※4指定
再ログインできます
| - Address先着優先※3指定
再ログインできます※5
- Address後着優先※4指定
再ログインできます
|
02-31-/B以降 | 再ログインできます | 再ログインできます |
Definer/Monitor※2 | no | すべて | 再ログインできません | 再ログインできません |
yes | 03-00より前 | - Address先着優先※3指定
再ログインできます※7
- Address後着優先※4指定
再ログインできます
| - Address先着優先※3指定
再ログインできます※5
- Address後着優先※4指定
再ログインできます
|
03-00以降 | 再ログインできます | 再ログインできます |
- 注※1
- Groupmax Integrated Desktopです。
- 注※2
- Groupmax Workflow Definer及びGroupmax Workflow Monitorです。
- 注※3
- Groupmax Address Serverのログイン制御での通常のログイン方式をここでは「先着優先」と呼びます。
- 注※4
- Groupmax Address Serverのログイン制御での後着優先です。
- 注※5
- ログイン済みのクライアント(Groupmax Workflow Definer及びGroupmax Workflow Monitor)が,バージョン03-00より前で,かつ統合セットアップ後1回目のログインの場合,再ログインに失敗することがあります。
- 注※6
- ログイン済みのクライアント(Groupmax Integrated Desktop)が,バージョン02-31-/A以前か又はWorkflowシステム以外のシステムを接続している場合,再ログインに失敗することがあります。
- 注※7
- 再ログインするクライアント(Groupmax Workflow Definer及びGroupmax Workflow Monitor)が,統合セットアップ後1度もログインに成功していない場合,再ログインに失敗することがあります。
(dr) Groupmax Workflow Server for Active Directoryの運用上の注意
スキーマ拡張情報の他のドメインへの反映
ディレクトリサービスのキャッシュ情報について
ログファイルについて
クライアント-サーバ間の互換について
ユーザ情報の所属サーバ名について
WorkflowサーバのIPアドレス変更について
(ds) スキーマ拡張情報の他のドメインへの反映
スキーママスタドメインコントローラでスキーマを拡張しても,他のドメインに拡張の情報が反映されるまでは,他のドメインでは役職定義,組織(OU)及びユーザのプロパティでWorkflow用の属性を指定できません。
拡張情報が他のドメインに反映される間隔は,それぞれのActive Directoryの環境設定によって異なります。
(dt) ディレクトリサービスのキャッシュ情報について
- 役職の登録
- 役職登録ユティリティで,役職を削除したり名称を変更したりする場合は,該当する役職で登録されているユーザの役職も見直してください。
- また,役職の変更時には,キャッシュ情報を必ず再ローディングしてください。ユーザの役職や上長役職が変更されていないと警告メッセージ(KDWD0126-W,KDWD0130-W)が出力されるとともに,ログファイルが出力されます(%WFdir%¥WFspool¥WFuserinfo.log)。メッセージを参照し,対処してください。
- 対象ドメインの定義について
- ワークフローディレクトリサービスは,サービス起動時,及びキャッシュ再ローディング時に,対象ドメイン定義ファイルに定義したドメインを検証します。
- 対象ドメインのドメインコントローラが起動していない場合は,サービスが起動されない,又はキャッシュが再ローディングされません。また,対象ドメインにアクセス権限がない場合も同様です。
- 組織の登録
- 組織の登録時に指定する組織ID(8バイト)は,対象ドメインの範囲でユニークでなければなりません。IDが重複している場合は,ディレクトリサービスが起動されない,又はディレクトリサービスのキャッシュが再ローディングされません。この場合,警告メッセージ(KDWD0127-W)が出力されるとともに,ログファイルが出力されます(%WFdir%¥WFspool¥WFunique.log)。メッセージを参照し,対処してください。
- ユーザの登録について
- Active DirectoryのユーザをWorkflowシステムのユーザにする場合は,Active Directoryのユーザプロパティで最低次の三つの情報を設定してください。
- これらの情報が未設定,又は不正な値の場合,Workflowシステムへのユーザ登録ができなかったり,登録ユーザが削除されたりすることがあります。
- ユーザプリンシパル名(「アカウント」タブのユーザログオン名設定)
- ユーザID(「Hitachi Workflowユーザ」タブの設定)
- 所属サーバ名(「Hitachi Workflowユーザ」タブの設定)
- ユーザの登録時に指定するユーザID(8バイト)は,対象ドメインの範囲でユニークでなければなりません。また,ユーザプリンシパル名も必ず設定してください。
- ユーザIDやユーザプリンシパル名が重複している場合,ディレクトリサービスが起動されない,又はディレクトリサービスのキャッシュが再ローディングされません。警告メッセージ(KDWD0127-W)が出力されるとともに,ログファイルが出力されます(%WFdir%¥WFspool¥WFunique.log)。メッセージを参照し,対処してください。
- Workflowシステムへのユーザ登録は,ディレクトリサービスのキャッシュローディング処理が正常に終了してから実行されます。
- キャッシュローディングの処理がエラーとなった場合は,ユーザ登録されませんので注意してください。
(du) ログファイルについて
- WFuserinfo.logファイルの内容
- 次に示すフォーマットで,該当するユーザ情報が出力されます。
メッセージID,役職,ワークフローユーザID,表示名(日本語名)[,ユーザプリンシパル名(ニックネーム)]
- メッセージID
- KDWD0126-W,KDWD0129-W,又はKDWD0130-Wが出力されます。
- 役職
- メッセージIDがKDWD0126-Wの場合,該当ユーザの役職が出力されます。
- メッセージIDがKDWD0130-Wの場合,該当ユーザの上長役職が出力されます。どちらの場合も当該役職は登録されていません。
- ワークフローユーザID
- 該当ユーザのWorkflowシステム登録ユーザIDが出力されます。
- 表示名
- 該当ユーザの表示名が出力されます。
- ユーザプリンシパル名
- 該当ユーザのユーザプリンシパル名が出力されます。メッセージIDがKDWD0129-Wの場合は出力されません。
- WFunique.logファイルの内容
- 種別=XXX("top-level org","org","user",又は"nickname"を示すヘッダの後にエラーに該当する情報が出力されます。
- 最上位組織IDの重複の場合
- ** TOP-LEVEL ORG ID UNIQUE ERROR **
- 最上位組織ID,表示名(日本語名)
- 組織IDの重複の場合
- ** ORG ID UNIQUE ERROR **
- 組織ID,表示名(日本語名)
- ユーザIDの重複の場合
- ** USER ID UNIQUE ERROR **
- ワークフローユーザID,表示名(日本語名),ユーザプリンシパル名(ニックネーム)
- ユーザニックネームの重複の場合
- ** USER NICKNAME UNIQUE ERROR **
- ユーザプリンシパル名(ニックネーム),ワークフローユーザID,表示名(日本語名)
(dv) クライアント-サーバ間の互換について
Active Directory対応版のサーバへは,Active Directory対応版のクライアントだけがログインできます。また,Active Directory対応版のクライアントは,Active Directory対応版のサーバへだけログインできます。
クライアント-サーバ間の互換について次に示します。
クライアント側 | サーバ側 |
---|
Active Directory対応版(バージョン05-20以降) | Active Directory非対応版(バージョン05-11以前) |
---|
一般ユーザ用ログイン | 対応版※1※2 | ○ | × |
非対応版※1 | × | ○ |
管理者用(Monitor及びDefiner用)ログイン | 対応版※1 | Active Directory:○ Groupmax Address:× | Active Directory:× Groupmax Address:○ |
非対応版※1 | × | ○ |
上記以外 | 対応版※1 | Active Directory:× Groupmax Address:× | Active Directory:× Groupmax Address:○ |
非対応版※1 | × | ○ |
- (凡例)
- ○:接続できます。
- ×:接続できません。
- 注※1
- Groupmax Workflow Server for Active Directoryへの接続の対応を表します。
- 注※2
- Active Directory対応の場合,一般ユーザがクライアントプログラムとして使用できるのは,World Wide Webブラウザだけになります。
(dw) ユーザ情報の所属サーバ名について
- 所属サーバ名の名前解決
- Windows 2000管理ツールの「Active Directoryユーザーとコンピュータ」のダイアログボックスの「HitachiWorkflowユーザ」タブのユーザ情報で設定する所属サーバ名は,名前解決が正しく行われることを確認してください。
- Groupmax Workflowが稼働するマシン上で名前解決ができない場合,又はGroupmax Workflowが稼働するマシンのIPアドレスと不一致になる場合は,次回のユーザ定義ユティリティ(WFregusr)や,キャッシュローディングユティリティ(WFcache)の実行で,ワークフローシステムのデータベース情報,及びキャッシュ情報に,該当するユーザ情報が登録されない又はユーザ情報が削除されてしまうので注意してください。
- 注意事項
- DNSサーバを使用する環境で,ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)やキャッシュローディングユティリティ(WFcache)を実行する場合は,必ずDNSサーバが正しく稼働していることを確認してください。
(dx) WorkflowサーバのIPアドレス変更について
Workflowシステム環境を構築した後に,WorkflowサーバのIPアドレスを変更した場合,ワークフローディレクトリサービスを起動し,ユーザ定義ユティリティ(WFregusr),又はキャッシュローディングユティリティ(WFcache)を実行してください。
このとき,名前解決が正しく行われないとワークフローシステムのデータベース情報からユーザ情報が削除されてしまうため,事前にWorkflowシステムのバックアップを採取しておいてください。
バックアップの採取については,「ファイルのバックアップとリストア」を参照してください。