3.8.9 システム構成変更に関する注意事項

ここでは,その他の構成変更に関する注意事項を説明します。「(3) シングルサーバ構成からマルチサーバ構成への変更」~「(8) 各種配布サーバの追加・削除」はマルチサーバ機能を使用する場合に注意してください。「(9) ドメイン間連携機能の連携先サーバの追加・削除」はドメイン間連携機能を使用する場合に注意してください。

Groupmax Object Serverの構成変更については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。

Groupmax Address Serverの構成変更については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)又は,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。

<この項の構成>
(1) インストールドライブ・ディレクトリの変更
(2) インストールマシンのオペレーティングシステムの変更
(3) シングルサーバ構成からマルチサーバ構成への変更
(4) マルチサーバ構成からシングルサーバ構成への変更
(5) マルチサーバ構成へのサーバ追加・削除
(6) Workflow管理サーバの変更
(7) 各種登録サーバの変更
(8) 各種配布サーバの追加・削除
(9) ドメイン間連携機能の連携先サーバの追加・削除

(1) インストールドライブ・ディレクトリの変更

インストールドライブやディレクトリを変更する場合,次の手順で行います。なお,次に示す手順は1例であり,ほかのGroupmax関連プログラムがインストールされている場合,該当しないことがあります。実施前には別マシンで,確認することをお勧めします。

  1. Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Server for Active Directoryのファイルのバックアップを取得する
    詳細は,「3.5 ファイルのバックアップとリストア」を参照してください。
  2. Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Server for Active Directory,Groupmax Workflow Multi - ServerやGroupmax Workflow Server - Connectionをアンインストールし,新しいドライブにインストールする
  3. バックアップしたファイルを新しいディレクトリにリストアする
    Windows NTのバックアッププログラムは元のディレクトリに復元されますので注意してください。

(2) インストールマシンのオペレーティングシステムの変更

別オペレーティングシステムへの入れ替え(Windows NTからUNIXなど)はできません。システム初期構築時には注意してください。

(3) シングルサーバ構成からマルチサーバ構成への変更

シングルサーバ構成からマルチサーバ構成に変更する場合,既存のサーバがWorkflow管理サーバになります。新規サーバをWorkflow管理サーバとすることはできません。

なおGroupmax Address Server,Groupmax Mail Serverがマルチサーバ構成になっている必要があります。シングルサーバ構成の場合,サイトにサーバを追加してください。Workflowサーバに関しては次の手順で行います。

  1. Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Multi-Serverをインストールし,各サーバの環境設定を行う
    マルチサーバ機能で使用するメールユーザなどを登録する必要があります。
  2. 改めて新規バージョンのビジネスプロセス定義として登録し,ビジネスプロセス登録サーバを決めて配布する
    シングルサーバ構成環境で登録されたビジネスプロセス定義は配布できません。
    詳細は,「3.8.1(5) マルチサーバ構成時の注意事項」を参照してください
  3. ロールは,ロール登録サーバを決めて配布する
    詳細は,「3.8.2(3) マルチサーバ構成時の注意事項」を参照してください。
  4. 新規サーバをホームサーバに変更するユーザを選択する

(4) マルチサーバ構成からシングルサーバ構成への変更

Workflow管理サーバに集約することはできますが,それ以外のサーバに集約することはできません。ビジネスプロセス定義の登録サーバ,ロールの登録サーバは削除できません。

登録サーバの変更に関しては,「(7) 各種登録サーバの変更」を参照してください。各サーバを登録サーバとするビジネスプロセス定義の全案件が終了した後,それぞれのサーバを切り離してください。

(5) マルチサーバ構成へのサーバ追加・削除

マルチサーバ構成に新しくサーバを追加する場合,「(3) シングルサーバ構成からマルチサーバ構成への変更」と同様に行います。この場合はビジネスプロセス定義,ロールは追加サーバに配布できます。詳細は,「(8) 各種配布サーバの追加・削除」を参照してください。

また,サーバを追加した場合は,Groupmaxの全サーバのすべてのサービスを停止してください。その後,Groupmax Addressのマスタ管理サーバから順にGroupmaxの全サービスを起動してください。

マルチサーバ構成で運用していたサーバを削除する場合,サイトから削除する前に必ず,そのサーバに配布していたビジネスプロセス定義,ロール,アプリケーションについて,配布先サーバから削除して配布指示し,削除するサーバから配布していたものの削除を行ってください。詳細は,「(8) 各種配布サーバの追加・削除」を参照してください。

削除しようとするサーバが,ビジネスプロセス定義の登録サーバ,ロールの登録サーバの場合は,削除できません。登録サーバの変更に関しては,「(7) 各種登録サーバの変更」を参照してください。各サーバを登録サーバとするビジネスプロセス定義の全案件が終了した後,それぞれのサーバを切り離してください。

なお,運用中にサーバの追加,削除を行った場合は,各サーバの各機能を再起動する必要があります。

(6) Workflow管理サーバの変更

Workflow管理サーバは変更できません。システム初期構築時には注意してください。

(7) 各種登録サーバの変更

ビジネスプロセス定義,ロールにはそれぞれ登録サーバが決められ,ビジネスプロセス定義,ロールの管理情報を保持しています。またユーザにはホームサーバが決められ,トレーに配布される案件を保持しています。各種登録サーバを変更する場合の注意事項を次に示します。

(8) 各種配布サーバの追加・削除

ビジネスプロセス定義,ロールにはそれぞれWorkflow管理サーバから各サーバに配布することで,マルチサーバ構成全体で情報を共有します。またビジネスプロセス定義にはノードごとに処理アプリケーションを定義し,それを各サーバに配布します。各種配布サーバを変更する場合の注意事項を次に示します。

(9) ドメイン間連携機能の連携先サーバの追加・削除

ドメイン間連携機能では,サーバ環境定義とビジネスプロセス定義中の連携ノードの定義で連携先のサーバが決まります。連携先サーバを連携情報定義ファイルに追加した場合は,Groupmax Workflow Server - Connectionを再起動してください。また,連携情報定義ファイルから削除する場合は,該当する連携先サーバへ連携する案件がなくなったことを確認した後,削除してください。