4.2.14 ロール定義情報出力ユティリティ

ロール定義情報出力ユティリティは,Workflowのロール定義情報を,ロール定義更新ユティリティ(WFdefrlコマンド)で使用するロール定義更新情報入力ファイルの形式で出力します。ロール定義情報を更新する場合,あらかじめこのユティリティを実行してファイルを出力しておけば,そのファイルの内容を更新する情報に変更するだけでロール定義更新情報入力ファイルとして使用できます。

また,Groupmax Address Serverを使用している場合は,ユーザ定義情報出力ユティリティのユーザ定義情報出力ファイル及びGroupmax Address Exportユティリティ(gmaxexpコマンド)の出力ファイルとともに,このユティリティのロール定義情報出力ファイルを保管して,ユーザ定義及びロール定義のバックアップファイルとして利用することもできます。

Active Directoryを使用している場合は,ユーザ定義情報出力ユティリティのユーザ定義情報出力ファイル及びLDIFDEツールの出力ファイルとともに,このユティリティのロール定義情報出力ファイルを保管して,ユーザ定義及びロール定義のバックアップファイルとして利用することもできます。

ロール定義情報出力ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFexprlコマンドを使用して実行します。

次にコマンドの形式,ファイルの出力形式,終了コード及び実行時の注意事項を示します。

<この項の構成>
(1) WFexprlコマンド
(2) 出力形式
(3) ロール定義情報出力ユティリティの終了コード
(4) 注意事項

(1) WFexprlコマンド

コマンドの形式を次に示します。

WFexprl

-f ロール定義情報出力ファイル名

[-t 出力対象ロール種別コード]

(2) 出力形式

ロール定義情報の出力形式を,表4-12に示します。実際のファイルはロール定義更新ユティリティの更新情報入力ファイルの形式で出力され,項目と項目は「, (半角コンマ)」で区切られています。

処理コードの「#(半角シャープ)」を,必要に応じて「N」,「R」,「A」又は「D」に変更することで,ロール定義更新ユティリティの入力ファイルとなります。

表4-12 ロール定義情報の出力形式

処理
コード
ロール名出力情報
種別コード
出力値1出力値2出力値3
"#"ロール名BPROLE
ORGROLE組織ID
CMPROLE最上位組織ID
LAYROLE
DEFUSRロール定義者ユーザ
ID
DISTUSR配布管理者ユーザ
ID
DISTSVRロール配布先サーバ
ID
UMEMBERユーザID
RMEMBER業務ロール名
組織ロール名
AUTOKEY自動配布キー名
UKEYVAL自動配布キー名自動配布キー値ユーザID
RKEYVAL自動配布キー名自動配布キー値業務ロール名
組織ロール名
SETSVRロール登録サーバ名
注※
02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definer又はロール定義更新ユティリティで登録したロールが出力対象となります。

(3) ロール定義情報出力ユティリティの終了コード

コマンド終了時に返される終了コードを次に示します。

0
正常終了
255
異常終了

(4) 注意事項

コマンド実行時の注意事項を次に示します。