5.1.3 稼働状況解析ユティリティ

稼働状況解析ユティリティは,ワークフローログを基に,業務の稼働状況を解析するためのユティリティです。

稼働状況解析ユティリティを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。

ビジネスプロセス定義情報抽出機能を使用する場合は,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。また,この機能を実行している間は,ビジネスプロセス定義を登録・削除しないでください。抽出する情報が不正になる場合があります。機能の実行時には,ビジネスプロセス定義情報ファイルが存在していても上書きします。以前の情報は,別のファイルに保管しておいてください。

また,このユティリティを使用する場合は,環境設定ユティリティの[ワークフローログレベル]を設定する必要があります。[ワークフローログレベル]の詳細は,「4.2.2 環境設定ユティリティ」を参照してください。

稼働状況解析ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFanbp,WFanlog及びWFanrsltコマンドを使用するか,[稼働状況解析ユティリティ]ダイアログボックスを使用して実行します。

次に,それぞれのコマンドとダイアログボックスの操作方法について示します。

02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義については,ワークフローログ出力ユティリティが使用できるため,稼働状況解析ユティリティを使用する必要はありません。
<この項の構成>
(1) コマンド
(2) 稼働状況解析ユティリティダイアログボックス
(3) オプション(ログ編集)ダイアログボックス
(4) オプション(稼働実績集計)ダイアログボックス

(1) コマンド

稼働状況解析ユティリティでは,次に示すコマンドを使用します。

それぞれのコマンドについて次に示します。

(a) WFanbp(ビジネスプロセス定義情報抽出コマンド)の形式

ビジネスプロセス定義オブジェクトから定義情報を抽出し,ビジネスプロセス定義情報ファイルを作成します。

コマンドの形式を次に示します。

WFanbp

[-b ビジネスプロセス定義情報ファイル名称]

(b) WFanbp(ビジネスプロセス定義情報抽出コマンド)の終了コード

コマンド終了時に返される終了コードを次に示します。

1
正常終了
1以外
異常終了
(c) WFanlog(ワークフローログ編集コマンド)の形式

ビジネスプロセス定義情報ファイルと,Groupmax Object Serverのユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルから,ワークフローログレコードファイルを作成します。

ワークフローログレコードファイルのデフォルトの出力先は,%WFdir%¥analyst¥runtime.lgです。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。

このファイルが既に存在する場合,上書きによるファイル紛失を防ぐため,ファイルは出力されません。既存のファイルを別ファイルとして保存した後,実行してください。また,ディレクトリが見つからない場合,及びディレクトリに書き込み権限がない場合は,ファイルは出力されません。

コマンドの形式を次に示します。

WFanlog

[-p パラメタファイル名称]

-b ビジネスプロセス定義情報ファイル名称

-n 編集対象ビジネスプロセス定義名称

-v 編集対象ビジネスプロセス定義バージョン番号

-j アンロードジャーナルファイル名称

[-j アンロードジャーナルファイル名称 …]

(d) WFanlog(ワークフローログ編集コマンド)のパラメタファイル

コマンドのパラメタファイルは,各オペランド名と,その設定値から構成されます。パラメタの一般形式を次に示します。括弧内は,ユーザがオペランドを設定しなかった場合にシステムがとる標準値です。

オペランド名=設定値(デフォルト値)

パラメタファイルを記述する場合の規則,記述形式とオペランドの説明,記述例及び注意事項を次に示します。

(e) WFanlog(ワークフローログ編集コマンド)の終了コード

コマンド終了時に返される終了コードを次に示します。

1
正常終了
0
異常終了
(f) WFanrslt(稼働実績集計コマンド)の形式

ビジネスプロセス定義情報ファイル,及びGroupmax Object Serverのユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルから稼働実績を集計し,次に示す2種類の実績ファイルを%WFdir%¥analystディレクトリ下に作成します。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。

ファイルが既に存在する場合,上書きによるファイル紛失を防ぐため,ファイルは出力されません。既存のファイルを別ファイルとして保存し,再度実行してください。また,ディレクトリが見つからない場合,及びディレクトリに書き込み権限がない場合も,ファイルは出力されません。

コマンドの形式を次に示します。

WFanrslt

[-p パラメタファイル名称]

[-b ビジネスプロセス定義情報ファイル名称]

-j アンロードジャーナルファイル名称

[-j アンロードジャーナルファイル名称 …]

(g) WFanrslt(稼働実績集計コマンド)のパラメタファイル

コマンドのパラメタファイルを次に説明します。

パラメタファイルは,各オペランド名と,その設定値から構成されます。パラメタの一般形式を次に示します。括弧内は,ユーザがオペランドを設定しなかった場合にシステムがとる標準値です。

オペランド名=設定値(デフォルト値)

パラメタファイルを記述する場合の規則,記述形式とオペランドの説明,記述例及び注意事項を次に示します。

result_user=ユーザ稼働実績の集計要否

result_bp=ビジネスプロセス稼働実績の集計要否

analysis_type=集計期間の設定種別

time_table=タイムテーブル

day_table=日付テーブル

(h) WFanrslt(稼働実績集計コマンド)の終了コード

コマンド終了時に返される終了コードを次に示します。

1
正常終了
0
異常終了

(2) 稼働状況解析ユティリティダイアログボックス

[稼働状況解析ユティリティ]ダイアログボックスでは,使用する機能を選択し,業務の稼働状況を解析します。

[稼働状況解析ユティリティ]ダイアログボックスを次に示します。

[図データ]

(3) オプション(ログ編集)ダイアログボックス

[オプション(ログ編集)]ダイアログボックスでは,ログ編集機能のオプションを設定します。

[オプション(ログ編集)]ダイアログボックスを次に示します。

[図データ]

(4) オプション(稼働実績集計)ダイアログボックス

[オプション(稼働実績集計)]ダイアログボックスでは,稼働実績集計機能のオプションを設定します。

[オプション(稼働実績集計)]ダイアログボックスを次に示します。

[図データ]