付録F.3 Workflowでの環境設定
(1) 環境の設定
Groupmax Workflow Server,Groupmax Workflow Multi-Server,Groupmax Workflow Server - Connectionは環境設定ユティリティを使用して環境を設定します。
Windows NTクラスタでWorkflowを使用する場合は,環境設定ユティリティの次に示すオプションに共有ディスク上のディレクトリ名を設定します。
- [サーバ機能管理ファイルディレクトリ名]オプション
- [ユーザデータ格納ディレクトリ名]オプション
- [ドメイン間連携作業ディレクトリ名]オプション
- [ドメイン間連携メール格納ディレクトリ名]オプション
- [ドメイン間連携送受信ログ出力ディレクトリ名]オプション
その他のオプションの設定については,「2.4.3 Workflowでの環境設定」を参照してください。
Groupmax Workflow Serverには,Groupmax Address Serverに登録された組織情報及びユーザ情報を格納するキャッシュがあります。また,ビジネスプロセス情報を読み込むためのメモリマップトファイルと呼ばれるファイルがあります。キャッシュ及びメモリマップトファイルは,サーバ機能管理ファイルディレクトリ下に作成されます。Windows NTクラスタでWorkflowを使用する場合は,キャッシュ及びメモリマップトファイルを現用系と待機系のサーバ間で共有するため,サーバ機能管理ファイルディレクトリを共有ディスク上に作成する必要があります。
設定手順を次に示します。
- 現用系サーバの環境設定ユティリティを起動する
起動方法の詳細については,「2.4.3 Workflowでの環境設定」を参照してください。
- 「サーバ機能管理ファイルディレクトリ名」,「ユーザデータ格納ディレクトリ名」,「ドメイン間連携作業ディレクトリ名」,「ドメイン間連携メール格納ディレクトリ名」及び「ドメイン間連携送受信ログ出力ディレクトリ名」に共有ディスクのディレクトリ名を設定する
ディレクトリは設定する前にあらかじめ作成しておいてください。また,ディレクトリ名に使用できる文字には制限があります。詳細については,「4.2.2 環境設定ユティリティ」のサーバ機能管理ファイルディレクトリ名及びユーザデータ格納ディレクトリ名の項目を参照してください。
- 待機系サーバのディレクトリ構成を作成する
現用系サーバで任意に指定したディレクトリを待機系サーバにもあらかじめ作成しておいてください。また,環境設定ユティリティの各項目も現用系サーバと併せて設定してください。
(2) 環境の初期化
環境の設定が完了したら,環境を初期化します。Groupmax Object Serverを起動した状態で,初期設定ユティリティを使用してWorkflowの環境を初期化します。
Windows NTクラスタでWorkflowを使用する場合は,初期設定ユティリティを起動して表示される[文書実体ディレクトリ],[ワークエリアディレクトリ],及び[ログ情報エリアディレクトリ]のそれぞれのテキストボックスに,共有ディスク上のディレクトリのパスを指定します。
設定手順を次に示します。なお,初期設定ユティリティの起動方法,[データベース名称(スキーマ名称)]への入力,及び注意事項については,「2.4.3 Workflowでの環境設定」を参照してください。
- 現用系サーバの初期設定ユティリティを起動する
- [文書実体ディレクトリ]テキストボックス,[ワークエリアディレクトリ]テキストボックス,及び[ログ情報エリアディレクトリ]テキストボックスに,共有ディスク上のパスを指定する
ディレクトリは指定する前にあらかじめ作成しておいてください。また,それぞれのテキストボックスに指定できる文字には制限があります。詳細については,「4.2.1 初期設定ユティリティ」を参照してください。
(3) キャッシュパラメタファイルの作成
環境の初期化が完了したら,キャッシュパラメタファイルを作成します。
キャッシュパラメタファイルは,現用系及び待機系の両方とも同じ内容で定義します。まず現用系で定義を作成し,その定義内容を待機系にコピーしてください。
キャッシュパラメタファイルの作成方法及び定義内容の詳細については,「2.4.5 ユーザの設定」を参照してください。
(4) WFstatus.datファイルのコピー
Workflowの初期設定を実行すると,%WFdir¥%SVadm¥WFstatus.datファイルが作成されます。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリ,「SVadm」はWorkflowサーバ管理ディレクトリを示します。
このファイルを現用系のサーバから待機系のサーバの同じディレクトリ下にコピーしてください。
(5) 注意事項
- 環境削除ユティリティの実行について
Windows NTクラスタでWorkflowを使用している環境で環境削除ユティリティを実行した場合,現用系サーバ及び待機系サーバそれぞれの%WFdir%¥SVadm¥WFstatus.datファイルを必ず削除してから,初期設定ユティリティでWorkflowを初期化するようにしてください。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリ,「SVadm」はWorkflowサーバ管理ディレクトリを示します。
- Groupmax Mail Serverのサイトの自動起動の設定について
Groupmax Workflow Multi-Serverを利用する場合,現用系サーバ及び待機系サーバのGroupmax Mail Serverのサイトの自動起動の設定が必要です。サイトの自動起動の方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。