付録K.5 Workflowのコマンドラインユティリティ

Groupmax Addressをディレクトリサーバに使用する場合

Active Directoryをディレクトリサーバに使用する場合

<この項の構成>
(1) Groupmax Addressをディレクトリサーバに使用する場合
(2) Active Directoryをディレクトリサーバに使用する場合

(1) Groupmax Addressをディレクトリサーバに使用する場合

環境削除ユティリティ(WFdeldb)

ファイル整合性チェックユティリティ(WFfsck)

ワーク削除ユティリティ(WFdelwk)

ワークフローログ出力ユティリティ(WFdestlg)

稼働状況解析ユティリティ(WFanbp,WFanlog,WFanrslt)

ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)

ユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusr)

ユーザ定義情報出力ユティリティ(WFexpusr)

ロール定義更新ユティリティ(WFdefrl)

ロール定義情報出力ユティリティ(WFexprl)

配布指示ユティリティ(WFinsdst)

キャッシュローディングユティリティ(WFcache)

ログインユーザ表示ユティリティ(WFuserls)

強制ログアウトユティリティ(WFcancel)

送受信要求表示ユティリティ(WFifsreq)

未応答要求表示ユティリティ(WFifscon)

送受信エラー要求再処理ユティリティ(WFifrtry)

要求再送ユティリティ(WFifrsnd)

コマンドラインユティリティの終了コード一覧

(2) Active Directoryをディレクトリサーバに使用する場合

環境削除ユティリティ(WFdeldb)

ファイル整合性チェックユティリティ(WFfsck)

ワーク削除ユティリティ(WFdelwk)

ワークフローログ出力ユティリティ(WFdestlg)

ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)

ユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusr)

ユーザ定義情報出力ユティリティ(WFexpusr)

ロール定義更新ユティリティ(WFdefrl)

ロール定義情報出力ユティリティ(WFexprl)

キャッシュローディングユティリティ(WFcache)

ログインユーザ表示ユティリティ(WFuserls)

強制ログアウトユティリティ(WFcancel)

Active Directoryスキーマ拡張ユティリティ(WFadschema)

役職登録ユティリティ(WFposition)

ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティ(WFdefacc)

コマンドラインユティリティの終了コード一覧

(a) ファイル整合性チェックユティリティ(WFfsck)

ファイル整合性チェックユティリティは,文書実体ファイルとワークフローデータベースとの整合性をチェックし,無効なファイルを削除するためのユティリティです。文書やメモの作成中に,Workflow又はGroupmax Object Serverが異常終了すると無効なファイルが残る可能性があります。できるだけ,このユティリティを使用して,無効なファイルを削除してください。

ファイル整合性チェックユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトを使用して実行します。

コマンドを実行すると,無効なファイルの削除処理を開始します。

ファイル整合性チェックユティリティの操作

(b) ワーク削除ユティリティ(WFdelwk)

ワーク削除ユティリティは,ワークを削除するためのユティリティです。シンクノードに到達して終了したワークと,キャンセルされたワークのうち,保存日数を経過したワークをワークフローデータベースから削除します。

ワーク削除ユティリティを実行すると,ワークの案件(ケース,文書及びメモ)と同時に,削除したワークの履歴情報も削除されます。履歴情報を保存する場合は,ワーク削除ユティリティを実行する前にワークフローログ出力ユティリティを使用して履歴情報を取得してください。

ワーク削除ユティリティの操作

(c) ワークフローログ出力ユティリティ(WFdestlg)

ワークフローログ出力ユティリティは,終了前の稼働中のワークから,ワークフローログ(ユーザの作業履歴,及びシステムの稼働情報)を出力するためのユティリティです。出力対象のワークの,案件投入から終了までのワークフローログをすべて出力します。既に終了したワークについて,ワークフローログを出力することもできます。

02-10より前のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義については,ワークフローログ出力ユティリティは使用できません。以前のバージョンのビジネスプロセス定義についてワークフローログを出力する場合は,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。

ワークフローログ出力ユティリティの操作

(d) 稼働状況解析ユティリティ(WFanbp,WFanlog,WFanrslt)

稼働状況解析ユティリティは,ワークフローログを基に,業務の稼働状況を解析するためのユティリティです。

02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義については,ワークフローログ出力ユティリティが使用できるため,稼働状況解析ユティリティを使用する必要はありません。

稼働状況解析ユティリティでは,次に示すコマンドを使用します。

それぞれのコマンドについて説明します。

稼働状況解析ユティリティの操作(WFanbp)

稼働状況解析ユティリティの操作(WFanlog)

稼働状況解析ユティリティの操作(WFanrslt)

(e) ログインユーザ表示ユティリティ(WFuserls)

ログインユーザ表示ユティリティは,Workflowにログインしているユーザの情報を表示するためのユティリティです。ユーザの情報として,ユーザ名やIPアドレスなどが表示されます。

ログインユーザ表示ユティリティの操作

(f) 強制ログアウトユティリティ(WFcancel)

強制ログアウトユティリティは,クライアントの障害などでログインしたままになっているユーザを強制的にログアウトさせるためのユティリティです。

強制ログアウトユティリティの操作

(g) 送受信要求表示ユティリティ(WFifsreq)

送受信要求表示ユティリティは,ドメイン間連携機能で送受信に失敗した連携要求の情報を表示するためのユティリティです。

送受信要求表示ユティリティの操作

(h) コマンドラインユティリティの終了コード一覧
ユティリティ名終了コード終了コードの意味
環境削除ユティリティ(WFdeldb)0正常終了
-1異常終了
ファイル整合性チェックユティリティ(WFfsck)
(-yオプションの指定なし)
1正常終了
0異常終了
ファイル整合性チェックユティリティ(WFfsck)
(-yオプションの指定あり)
0正常終了
255異常終了
ワーク削除ユティリティ(WFdelwk)
(-yオプションの指定なし)
1正常終了
1以外異常終了
ワーク削除ユティリティ(WFdelwk)
(-yオプションの指定あり)
0正常終了
255異常終了
ワークフローログ出力ユティリティ(WFdestlg)
(-yオプションの指定なし)
1正常終了
0異常終了
ワークフローログ出力ユティリティ(WFdestlg)
(-yオプションの指定あり)
0正常終了
255異常終了
稼働状況解析ユティリティ(WFanbp)1正常終了
1以外異常終了
稼働状況解析ユティリティ(WFanlog)1正常終了
0異常終了
稼働状況解析ユティリティ(WFanrslt)1正常終了
0異常終了
ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)
(-yオプションの指定なし)
0正常終了
-1異常終了※1
-2異常終了(継続できるエラー)※2
ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)
(-yオプションの指定あり)
0正常終了
255異常終了※1
8異常終了(継続できるエラー)※2
ユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusr)0正常終了
4異常終了(継続できるエラー)※3
255異常終了※1
ユーザ定義情報出力ユティリティ(WFexpusr)0正常終了
255異常終了
ロール定義更新ユティリティ(WFdefrl)0正常終了
4異常終了(継続できるエラー)※4
255異常終了※1
ロール定義情報出力ユティリティ(WFexprl)0正常終了
255異常終了
配布指示ユティリティ(WFinsdst)0正常終了
4又は8異常終了(継続できるエラー)※5
255異常終了※1
キャッシュローディングユティリティ(WFcache)0正常終了
0以外異常終了
強制ログアウトユティリティ(WFcancel)0正常終了
255異常終了
送受信要求表示ユティリティ(WFifsreq)0正常終了
255異常終了
未応答要求表示ユティリティ(WFifscon)0正常終了
255異常終了
送受信エラー要求再処理ユティリティ(WFifrtry)0正常終了
255異常終了
要求再送ユティリティ(WFifrsnd)0正常終了
255異常終了
Active Directoryスキーマ拡張ユティリティ(WFadschema)0正常終了
255異常終了
ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティ(WFdefacc)0正常終了
255異常終了
注※1
ユティリティの処理を継続できないエラーの発生によって,ユティリティの実行が中断されたことを示します。エラーの詳細は,該当するユティリティ実行中のイベントログを参照してください。
注※2
現在実行中のユーザの処理を中止し,次ユーザ以降の処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,該当するユティリティ実行中のイベントログを参照してください。
注※3
現在実行中のユーザの処理を中止し,次ユーザ以降の処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,このユティリティのWFdefusrコマンドの-eオプションで指定するエラーメッセージ出力ファイルを参照してください。
注※4
現在実行中のユーザの処理を中止し,次ユーザ以降の処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,このユティリティのWFdefrlコマンドの-eオプションで指定するエラーメッセージ出力ファイルを参照してください。
注※5
現在実行中の配布指示処理を中止し,次以降の配布指示処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,イベントログを参照してください。
(i) ファイル整合性チェックユティリティの操作

ファイル整合性チェックユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFfsckコマンドを使用して実行します。

コマンドの形式

WFfsck[-y]

関連項目
[ファイル整合性チェックユティリティ]ダイアログボックス
注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
  • このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • このコマンドは,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverを起動している状態で実行してください。Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。
  • マネージャ機能,メッセージ送信機能及びメッセージ受信機能が動作している場合や,クライアントからサーバ機能にログインしている場合は使用できません。
(j) ワーク削除ユティリティの操作

ワーク削除ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdelwkコマンドを使用して実行します。

コマンドの形式

WFdelwk
[-y]
[-d 保存日数]
[-b 削除対象ビジネスプロセス定義名
[-v 削除対象ビジネスプロセス定義バージョン] ]
[-j {put|noput [ -c {yes|no} ] } ]

関連項目
[ワーク削除ユティリティ]ダイアログボックス
注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
  • このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
(k) ワークフローログ出力ユティリティの操作

ワークフローログ出力ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdestlgコマンドを使用して実行します。

コマンドの形式

WFdestlg
[-y]
[-d ワークフローログ出力ディレクトリ]
[-b 出力対象ビジネスプロセス定義名
[-v 出力対象ビジネスプロセス定義バージョン]
[-w 出力対象ワークID] ]
[-s {sink|active} ]
[-r]

関連項目
[ワークフローログ出力ユティリティ]ダイアログボックス
注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
  • このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • このコマンドは,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverを起動している状態で実行してください。Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。
  • ワークフローログ出力ユティリティは,ビジネスプロセス登録サーバ上で実行します。実行したサーバ上に登録されているビジネスプロセスだけがワークフローログの出力対象となります。
(l) 稼働状況解析ユティリティの操作(WFanbp)

ビジネスプロセス定義オブジェクトから定義情報を抽出し,ビジネスプロセス定義情報ファイルを作成します。

稼働状況解析ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトを使用して実行します。

コマンドの形式

WFanbp [-b ビジネスプロセス定義情報ファイル名称]

関連項目
[稼働状況解析ユティリティ]ダイアログボックス
注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
  • 実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • 実行する場合は,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。また,実行している間は,ビジネスプロセス定義を登録・削除しないでください。抽出する情報が不正になる場合があります。
  • 実行時には,ビジネスプロセス定義情報ファイルが存在していても上書きします。以前の情報は,別のファイルに保管しておいてください。
  • このユティリティを使用する場合は,環境設定ユティリティの[ワークフローログレベル]を設定する必要があります。
(m) 稼働状況解析ユティリティの操作(WFanlog)

ビジネスプロセス定義情報ファイルと,Groupmax Object Serverのユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルから,ワークフローログレコードファイルを作成します。

ワークフローログレコードファイルのデフォルトの出力先は,%WFdir%¥analyst¥runtime.lgです。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。

稼働状況解析ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトを使用して実行します。

コマンドの形式

WFanlog
[-p パラメタファイル名称]
-b ビジネスプロセス定義情報ファイル名称
-n 編集対象ビジネスプロセス定義名称
-v 編集対象ビジネスプロセス定義バージョン番号
-j アンロードジャーナルファイル名称
[-j アンロードジャーナルファイル名称 … ]

関連項目
[稼働状況解析ユティリティ]ダイアログボックス
WFanlogコマンドのパラメタファイル
注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
  • 実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • 実行する場合は,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。
  • このファイルが既に存在する場合,上書きによるファイル紛失を防ぐため,ファイルは出力されません。既存のファイルを別ファイルとして保存した後,実行してください。また,ディレクトリが見つからない場合,及びディレクトリに書き込み権限がない場合は,ファイルは出力されません。
(n) 稼働状況解析ユティリティの操作(WFanrslt)

ビジネスプロセス定義情報ファイル,及びGroupmax Object Serverのユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルから稼働実績を集計し,次に示す2種類の実績ファイルを%WFdir%¥analystディレクトリ下に作成します。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。

稼働状況解析ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトを使用して実行します。

コマンドの形式

WFanrslt
[-p パラメタファイル名称]
[-b ビジネスプロセス定義情報ファイル名称]
-j アンロードジャーナルファイル名称
[-j アンロードジャーナルファイル名称 …]

関連項目
[稼働状況解析ユティリティ]ダイアログボックス
WFanrsltコマンドのパラメタファイル
注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
  • 実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • 実行する場合は,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。
  • ファイルが既に存在する場合,上書きによるファイル紛失を防ぐため,ファイルは出力されません。既存のファイルを別ファイルとして保存し,再度実行してください。また,ディレクトリが見つからない場合,及びディレクトリに書き込み権限がない場合も,ファイルは出力されません。
(o) ログインユーザ表示ユティリティの操作

ログインユーザ表示ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFuserlsコマンドを使用して実行します。

コマンドの形式

WFuserls [-s]

出力形式
表示されるユーザの情報を次に示します。
ユーザ名称
WorkflowにログインしているユーザのユーザIDが表示されます。-sオプションを指定した場合は表示されません。
IPアドレス
Workflowにログインしているユーザの,クライアントのIPアドレスが表示されます。-sオプションを指定した場合は表示されません。
接続セション数
同一のユーザIDでWorkflowに同時にログインしている数を示します。-sオプションを指定した場合は表示されません。
最大ログインユーザ数
環境設定ユティリティで設定した最大ログインユーザ数が表示されます。
現在接続ユーザ数
Workflowに接続しているユーザの総数が表示されます。
現在接続セション数
Workflowに接続しているセションの総数が表示されます。
現在接続システムログイン数
Workflowに接続しているシステムログインの総数が表示されます。システムログインとは,他のサーバで動作しているWorkflowとの間で通信するためにシステム内部で行うログインのことです。
注意事項
コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
  • このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • このコマンドは,Groupmax Workflow Serverが起動している状態で実行してください。
(p) 強制ログアウトユティリティ(WFcancel)

強制ログアウトユティリティは,クライアントの障害などでログインしたままになっているユーザを強制的にログアウトさせるためのユティリティです。

強制ログアウトユティリティの操作

(q) WFanlogコマンドのパラメタファイル

コマンドのパラメタファイルは,各オペランド名と,その設定値から構成されます。パラメタの一般形式を次に示します。括弧内は,ユーザがオペランドを設定しなかった場合にシステムがとる標準値です。

オペランド名=設定値(デフォルト値)

パラメタファイルを記述する場合の規則,記述形式とオペランドの説明,記述例及び注意事項を次に示します。

記述の規則
  • 頭文字が「#(半角シャープ)」の行はコメントとなり,空行として認識されます。
  • 一つのオペランドの記述が複数行にわたる場合は,継続させる行の行末に「¥(半角円記号)」を記述してください。ただし,一つのオペランドの長さは,空白を含めて17バイトから1023バイトまでです。
  • オペランド名が間違っている場合,設定値が記述されていない場合,及び同一オペランドを複数記述した場合は,コマンドは実行されません。
形式

edit_log_type=メッセージ種別

メッセージ種別の設定値及び意味を,次の表に示します。

メッセージ種別意味
ALLすべての処理
BEGIN_WORKワークの生成
MOVE_ROOT_CASE案件の送付(ノード間の遷移)
SEND_CONSULT_CASE相談する案件の相談ユーザへの送信
GO_ROOT_CASE案件遷移要求
SUSPEND_ROOT_CASE案件遷移の一時停止
SUSPEND_WORKワーク単位での案件遷移の一時停止
READY_ROOT_CASE案件遷移の再開始
READY_WORKワーク単位での案件遷移の再開始
PUT_ROOT_CASE案件の投入
CANCEL_WORKワークのキャンセル
SEND_ANSWER_CASE相談された案件の回答
ROLE_TO_USERロールトレーからユーザトレーへの案件の移動
API_MSGログに出力したユーザデータ
SEND_BACK_ROOT_CASE案件の差し戻し
TAKE_BACK_ROOT_CASE案件の引き戻し
END_OF_ROOT_CASE案件の遷移終了
END_OF_WORKワークの終了
記述例

# WFログ出力コマンド パラメタファイル
# 作成 19xx年11月30日
edit_log_type = MOVE_ROOT_CASE,GO_ROOT_CASE,END_OF_ROOT_CASE,¥END_OF_WORK

注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
  • コマンド実行時に,パラメタファイルの設定(-pオプション)が設定されなかった場合,デフォルト値(ALL)を仮定し,すべてのワークフローログを編集します。
(r) WFanrsltコマンドのパラメタファイル

パラメタファイルは,各オペランド名と,その設定値から構成されます。パラメタの一般形式を次に示します。括弧内は,ユーザがオペランドを設定しなかった場合にシステムがとる標準値です。

オペランド名=設定値(デフォルト値)

パラメタファイルを記述する場合の規則,記述形式とオペランドの説明,記述例及び注意事項を次に示します。

記述の規則
  • 頭文字が「#(半角シャープ)」の行はコメントとなり,空行として認識されます。
  • 一つのオペランドの記述が複数行にわたる場合は,継続させる行の行末に「¥(半角)」を記述してください。ただし,一つのオペランドの長さは,空白を含めて2バイトから1023バイトまでです。
  • オペランド名が間違っている場合,設定値が記述されていない場合,及び同一オペランドを複数記述した場合は,コマンドは実行されません。
形式

result_user=ユーザ稼働実績の集計要否
result_bp=ビジネスプロセス稼働実績の集計要否
analysis_type=集計期間の設定種別
time_table=タイムテーブル
day_table=日付テーブル

記述例
(例1)一日の業務実績を,午前,午後,定時後に分けて集計する場合

    # 稼働実績集計コマンド パラメタファイル
    analysis_type = TIMETABLE
    time_table =08:45-12:30,13:15-17:15,17:45-21:45

(例2)四半期単位での業務実績を集計する場合

    # 稼働実績集計コマンド パラメタファイル
    analysis_type = DAYTABLE
    day_table = 19xx/03/22-19xx/06/21,19xx/06/22-19xx/09/21,¥
           19xx/09/22-19xx/12/21,19xx/12/22-19xx/03/21

注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
  1. オペランドの設定が次のような場合には,コマンドは実行されません。
    ・analysis_typeオぺランドの設定値にTIMETABLE以外が記述され,time_tableオペランドが設定された場合
    ・analysis_typeオぺランドの設定値にTIMETABLEが記述され,time_tableオペランドが省略された場合
    ・analysis_typeオぺランド設定値にDAYTABLE以外が記述され,day_tableオペランドが設定された場合
    ・analysis_typeオぺランド設定値にDAYTABLEが記述され,day_tableオペランドが省略された場合
  2. コマンド実行時に,パラメタファイルの設定(-pオプション)が省略された場合,各オペランドのデフォルト値が仮定されます。
  3. 稼働実績集計コマンドの処理時間の多くの部分は,ユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルの読み込みに費やされます。このため,result_user又はresult_bpにOFFを設定しても,処理時間を圧縮する効果は期待できません(出力ファイル量の削減にはなります)。
  4. result_user及びresult_bpの両方にOFFを設定した場合は,ヘッダ情報だけが出力されます。
(s) 強制ログアウトユティリティの操作

強制ログアウトユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFcancelコマンドを使用して実行します。

コマンドの形式

WFcancel -u ユーザID

注意事項
コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
  • このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • このコマンドは,Groupmax Workflow Serverが起動している状態で実行してください。
  • このコマンドは,クライアント障害などでサーバ側に不当にセションが残った場合にだけ使用してください。案件処理中のユーザを強制ログアウトした場合は,Groupmax Integrated Desktopでの作業時に,他のプログラムで案件が使用されていることを示すメッセージが表示されることがあります。この場合は,処理の続行を選択して案件処理を続行してください。
  • 強制ログアウト処理は,コマンドの実行とは非同期に行われます。該当するユーザがログアウトされたかどうかは,WFuserlsコマンドを使用して確認してください。
  • このコマンドを実行すると,通信障害を示すメッセージがイベントログに出力されることがあります。出力されたメッセージのセション名にWFcancelコマンドで指定したユーザIDと同じ名称が表示されている場合は,メッセージを無視してかまいません。
  • このコマンドを同時に複数起動することはできません。
(t) 送受信要求表示ユティリティの操作

送受信要求表示ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFifsreqコマンドを使用して実行します。

コマンドの形式

WFifsreq[-o出力ファイル名][-a]

表示形式
このユティリティを使用したときの表示形式を次に示します。
タイトル

#####  Request List  ##### Date(MM/DD/YYYY) Time(hh:mm:ss)

表示内容
  • 送信要求ヘッダ
    ##Sending Requests Information(表示情報数)##
  • 送信要求情報
    送信要求情報の各データの内容を示します。各データはタブコードで区切られます。
送信要求情報の各データの内容
データ意味内容
要求番号要求に対するシリアル番号s× 形式で表示(×が数値)。
要求種別要求の種別を示すコード"go":直列連携投入要求"call":階層連携投入要求"retn":階層連携戻り要求"stpc":連携終了要求"repo":各種要求の応答"erep":受信エラー通知
要求日時要求を登録した日時"MM/DD/YYYY hh:mm:ss"形式で表示。
状態コード要求の状態処理を示すコード"wait":処理待ち(正常)"tran":処理中(正常)"rtry":再処理待ち(正常)"err" :送信失敗(異常)
連携先窓口名連携先の窓口名要求種別が"go","call"の場合に表示。その他の場合"****"と表示。
連携先BP名連携先のビジネスプロセス名要求種別が"go","call"の場合に表示。その他の場合"****"と表示。
連携管理ID連携状態の管理ID要求種別"retn","stpc","repo"の場合に表示。その他の場合"****"と表示。
  • 受信要求ヘッダ
    ##Received Requests Information(表示情報数)##
  • 受信要求情報
    受信要求情報の各データの内容を示します。各データはタブコードで区切られます。
受信要求情報の各データの内容
データ意味内容
要求番号要求に対するシリアル番号r× 形式で表示(×が数値)。
要求種別メッセージの種別を示すコード"rqst":要求メッセージ"resp":応答メッセージ"err" :エラーメッセージ
要求日時要求を登録した日時"MM/DD/YYYY hh:mm:ss"形式で表示。
状態コード要求の処理状態を示すコード"wait":処理待ち(正常)"tran":処理中(正常)"rtry":再処理待ち(正常)"err" :送信失敗(異常)
連携管理ID連携状態の管理ID連携管理の識別子を表示。
出力フォーマット
タイトル行と1案件分の出力フォーマットを次に示します。
[図データ]
注意事項
コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
  • このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • このコマンドを実行して出力がエラーになっている要求がある場合,そのエラー要因を排除してください。その後,送受信エラー要求再処理ユティリティ(WFifrtryコマンド)で再処理してください。
(u) ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)

ユーザ定義ユティリティは,Active Directory上のワークフローユーザの情報を基に,ワークフローキャッシュを構築し,Active Directoryとワークフローデータベースとの間のユーザ情報の整合性を確保するユティリティです。Active Directoryとワークフローデータベースとの間でユーザ情報にずれがある場合に,ワークフローデータベースのユーザ情報を更新することで整合性を確保します。ただし,Active Directoryのユーザ情報がワークフローユーザ登録の規則に違反している場合はワークフローデータベースには反映しません。

なお,次の条件を満たしたものがActive Directory上のワークフローユーザとみなされます。

整合性の確保によってユーザトレーが新規に作成される場合,属性のデフォルトを次に示します。

属性
ユーザ権限一般ユーザ
案件受付状態受付可能
ユーザヒストリ取得数50※1
コメントNULL
ユーザ属性1NULL
ユーザ属性2NULL
GUIDActive Directory上のGUID※2
注※1
環境設定ユティリティによって,0~1023までの範囲で変更できます。
注※2
GUID:Global Unique ID

ユーザ定義ユティリティの操作

(v) ユーザ定義ユティリティの操作

ユーザ定義ユティリティは,Windows NTのATコマンドでWFregusrコマンドを使用して実行します。コマンドプロンプトから直接WFregusrコマンドを実行することもできますが,ユーザ情報の反映遅れ・反映漏れが生じる可能性があります。このため,できればWindows NTのATコマンドを使用して実行してください。Windows NTのATコマンドの詳細については,Windows NTのマニュアルを参照してください。

コマンドの形式

WFregusr
[-v]
[{ -s|-u ユーザID|-c }]

ユーザ定義ユティリティのレポート形式例

注意事項
コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
  • このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • このコマンドは,グローバルカタログサーバ及び対象ドメイン定義ファイルに指定したすべてのドメインのドメインコントローラを起動している状態で実行してください。
  • このコマンドは,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスが起動している状態で実行してください。ただし,-cオプションによる実行の場合は,ワークフローディレクトリサービスを起動しておく必要はありません。
  • -uオプションを指定したユーザの削除は整合性検証のため,ユーザの追加に比べて数倍以上の時間が掛かることがありますので注意してください。
  • このコマンドでは,ユーザ属性のデフォルト値以外の変更はできません。ユーザ属性をデフォルト値以外に変更する場合は,ユーザ定義更新コマンド,Groupmax Workflow Definer又はGroupmax Workflow Monitorを使用してください。
(w) 環境削除ユティリティ(WFdeldb)

環境削除ユティリティは,Workflowの環境を削除するユティリティです。環境削除ユティリティを使用すると,初期化に失敗したWorkflow環境だけを削除できるため,共存しているプログラムを再度初期化することなく,Workflow環境を再構築できます。

環境削除ユティリティの操作

環境の再構築

(x) 環境の再構築

Workflowの環境を再構築する場合は,Workflowの環境をいったん削除し,再度環境の初期化を実行します。環境の初期化はGroupmax Object Serverを起動した状態で実行してください。また,Groupmax Object Serverのデータベースの常駐化を指定している場合は,この指定を解除しておいてください。

Workflowの環境を再構築する手順を次に示します。

  1. 登録済み定義情報のダウンロード
    再構築後の環境で再利用できるように,ユーザ,ロール及びビジネスプロセスの定義情報を,Groupmax Workflow Definerを使用してクライアントにダウンロードしておきます。
    ユーザ,ロールについては,サーバでユーザ定義情報出力ユティリティ及びロール定義情報出力ユティリティ(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)を使用して,定義情報をファイルに出力しておくこともできます。
  2. Workflowの環境の削除
    環境削除ユティリティを使用して,Workflowの環境を削除します。
  3. Workflowの環境の初期化
  4. ユーザ定義ユティリティの実行
    ユーザ定義ユティリティ(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)で-sオプションを指定して,Groupmax Address Server又はActive Directoryに登録されているユーザのユーザトレーを作成します。
  5. 定義情報の再登録
    1.でダウンロードしたファイルを利用して,必要に応じて,ユーザ,ロール及びビジネスプロセスの定義情報を再登録します。この操作は,クライアントからGroupmax Workflow Definerを使用して実行します。
    1.でユーザ定義情報出力ユティリティ及びロール定義情報出力ユティリティを使用して定義情報を出力した場合は,必要に応じてユーザ,ロールの定義情報を再登録します。この操作は,サーバでユーザ定義更新ユティリティ(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)及びロール定義更新ユティリティ(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)を使用して実行します。
(y) ロール定義更新ユティリティ(WFdefrl)

ロール定義更新ユティリティは,サーバ上で,ロールについての情報をファイルから一括して更新します。

このユティリティで更新できるロール情報を次に示します。

ロール定義更新ユティリティの操作

(z) ロール定義更新ユティリティの操作

ロール定義更新ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdefrlコマンドを使用して実行します。WFdefrlコマンドにあらかじめ更新情報を設定したファイルを指定して実行すると,ファイルに設定した情報のとおりにロール情報が更新されます。

更新情報のファイルは,ロール定義情報出力ユティリティで出力されたロール定義情報出力ファイルを利用して作成することもできます。ロール定義情報出力ユティリティの詳細は,ロール定義情報出力ユティリティを参照してください。

コマンドの形式

WFdefrl
-f ロール定義更新情報入力ファイル名
[-v]
[-l ロール定義更新ログ出力ファイル名]
[-e エラーメッセージ出力ファイル名]

更新対象ロール名を指定するときの注意事項
更新対象ロール名を指定するときは,次のことに注意してください。
  • ロール名は1~63バイトで指定してください。
  • ロール名は次に示す文字で指定してください。
1バイトコード
  • 1バイトコード(半角)では次に示す文字を使用できます。なお,ここでは,カナ文字は全角で表記しています。
    英文字(A~Z,a~z)
    カナ文字(ア~ン,ァ~ォ,ャ,ュ,ョ,ッ,ー,゛,゜)
    アンダーバー(_)
    数字(0~9)
2バイトコード
  • 2バイトコード(全角)は,次の文字を除く文字を使用できます。
    「"」,「^」及び空白
  • 処理コードR,A又はDに対応するロールを指定するときは,実際にあるロールを指定してください。次に示す場合は,ロールはないものとみなされます。
    ・指定したロールはあるが,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールでないか,又はこのユティリティで作成したロールでない。
    ・指定したロールは02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールであるか,又はこのユティリティで作成したロールであるが,配布予約状態が「削除予約」である。
  • 処理コードR,A又はDに対応するロールを指定するときは,現在他サーバへ配布中でないロールを指定してください。
  • 処理コードRに対応するロールを指定するときは,ビジネスプロセス定義で使用されていないロールを指定してください。
  • 処理コードRに対応するロールを指定するときは,ビジネスプロセス定義で使用されている階層化ロールに登録しているロールは指定できません。
  • 処理コードNに対応するロールを指定するときは,実際にある02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロール,又はこのユティリティで作成したロールと同じ名称のロール名は指定できません。
更新値を指定するときの注意事項
更新値1~3に値を指定するときは,次のことに注意してください。
  • 組織ID
    ・Active Directoryに登録済みの組織IDを指定してください。
  • 最上位組織ID
    ・Active Directoryに登録済みの最上位組織IDを指定してください。
  • ロール定義者ユーザID
    ・Active Directoryに登録済みで,かつWorkflowサーバが設定されているユーザIDを指定してください。
    ・ドメイン管理者・ワークフロー運用管理者・ビジネスプロセス管理者のどれかの権限を持つユーザIDを指定してください。
    ・ロール定義者は200人までしか設定できません。
  • ユーザID
    ・Active Directoryに登録済みで,かつWorkflowサーバが設定されているユーザIDを指定してください。
    ・更新対象コードがUKEYVALの場合,業務ロールに登録済みのユーザIDを指定してください。
  • 業務ロール名又は組織ロール名
    ・実際にあるロールを指定してください。
    次に示す場合は,ロールはないものとみなされます。
     ・指定したロールはあるが,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールでないか,又はこのユティリティで作成したロールでない。
     ・指定したロールは02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールであるか,又はこのユティリティで作成したロールであるが,配布予約状態が「削除予約」である。
    ・処理コードがAの更新対象コードRMEMBERの場合,現在他サーバへ配布中でないロールを指定してください。
    ・更新対象コードがRKEYVALの場合,階層化ロールに登録済みのロールを指定してください。
    ・処理コードがDの更新対象コードRMEMBERの場合,階層化ロールに登録しているロールは指定できません。
  • 自動配布キー名
    ・自動配布キー名は,1~63バイトで指定してください。
    ・自動配布キー名は,次に示す文字で指定してください。
    1バイトコード
    ・1バイトコード(半角)では次に示す文字を使用できます。なお,ここでは,カナ文字は全角で表記しています。
    英文字(A~Z,a~z)
    カナ文字(ア~ン,ァ~ォ,ャ,ュ,ョ,ッ,ー,゛,゜)
    アンダーバー(_)
    数字(0~9)
    2バイトコード
    ・2バイトコード(全角)は,次の文字を除く文字を使用できます。
    「"」,「^」及び空白
    ・処理コードがDの更新対象コードAUTOKEY,更新対象コードUKEYVAL,及び更新対象コードRKEYVALの場合,更新対象ロールに設定済みの自動配布キー名を指定してください。
    ・処理コードがDの更新対象コードAUTOKEYの場合,ビジネスプロセス定義で使用されていない自動配布キー名を指定してください。
    ・処理コードがAの更新対象コードAUTOKEYの場合,更新対象ロールに設定済みの自動配布キー名は指定できません。
    注 階層化ロールに自動配布キーを追加する場合に,既に別の自動配布キーが設定されていたときは追加できません。
  • 自動配布キー値
    ・自動配布キー値は,1~31バイトで指定してください。
    ・自動配布キー値は,次の文字で指定してください。
    1バイトコード
    ・1バイトコード(半角)は,次の文字を除く文字を使用できます。
    「"」及び「^」
    2バイトコード
    ・2バイトコード(全角)は,次の文字を除く文字を使用できます。
    「"」,及び「^」
    ・処理コードがDの更新対象コードUKEYVAL及び処理コードがDの更新対象コードRKEYVALの場合,自動配布キーに設定済みの自動配布キー値を指定してください。
注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
  • このコマンドは,Workflow管理サーバでだけ実行できます。
  • このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • このコマンドは,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。
  • このコマンドは,次に示すコマンドと同時に実行できません。
    ・ロール定義情報出力コマンド(WFexprl)
    ・ユーザ定義更新コマンド(WFdefusr)
    ・ユーザ定義情報出力コマンド(WFexpusr)
    ・ユーザ定義コマンド(WFregusr)
  • -fオプションで指定したファイルがない場合,又はファイルにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
  • -lオプションで指定したファイルが既にある場合,コマンドの実行を中止します。
  • -l及び-eオプションで指定したディレクトリがない場合,又はディレクトリにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
(aa) ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)

ユーザ定義ユティリティは,Active Directory上のワークフローユーザの情報を基に,ワークフローキャッシュを構築し,Active Directoryとワークフローデータベースとの間のユーザ情報の整合性を確保するユティリティです。Active Directoryとワークフローデータベースとの間でユーザ情報にずれがある場合に,ワークフローデータベースのユーザ情報を更新することで整合性を確保します。ただし,Active Directoryのユーザ情報がワークフローユーザ登録の規則に違反している場合はワークフローデータベースには反映しません。

なお,次の条件を満たしたものがActive Directory上のワークフローユーザとみなされます。

整合性の確保によってユーザトレーが新規に作成される場合,属性のデフォルトを次に示します。

属性
ユーザ権限一般ユーザ
案件受付状態受付可能
ユーザヒストリ取得数50※1
コメントNULL
ユーザ属性1NULL
ユーザ属性2NULL
GUIDActive Directory上のGUID※2
注※1
環境設定ユティリティによって,0~1023までの範囲で変更できます。
注※2
GUID:Global Unique ID

ユーザ定義ユティリティの操作

(ab) ユーザ定義ユティリティの操作

ユーザ定義ユティリティは,Windows NTのATコマンドでWFregusrコマンドを使用して実行します。コマンドプロンプトから直接WFregusrコマンドを実行することもできますが,ユーザ情報の反映遅れ・反映漏れが生じる可能性があります。このため,できればWindows NTのATコマンドを使用して実行してください。Windows NTのATコマンドの詳細については,Windows NTのマニュアルを参照してください。

コマンドの形式

WFregusr
[-v]
[{ -s|-u ユーザID|-c }]

ユーザ定義ユティリティのレポート形式例

注意事項
コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
  • このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • このコマンドは,グローバルカタログサーバ及び対象ドメイン定義ファイルに指定したすべてのドメインのドメインコントローラを起動している状態で実行してください。
  • このコマンドは,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスが起動している状態で実行してください。ただし,-cオプションによる実行の場合は,ワークフローディレクトリサービスを起動しておく必要はありません。
  • -uオプションを指定したユーザの削除は整合性検証のため,ユーザの追加に比べて数倍以上の時間が掛かることがありますので注意してください。
  • このコマンドでは,ユーザ属性のデフォルト値以外の変更はできません。ユーザ属性をデフォルト値以外に変更する場合は,ユーザ定義更新コマンド,Groupmax Workflow Definer又はGroupmax Workflow Monitorを使用してください。
(ac) ユーザ定義ユティリティのレポート形式例

レポートの例を次に示します。[Tab]はタブ文字を示します。

レポート形式例の説明

[図データ]

(ad) ユーザ定義ユティリティ(レポート形式例の説明)

レポート形式例について,図中の番号ごとに説明します。

  1. ヘッダレコード第1行
    実行バージョン及び実行ホスト名が表示されます。
  2. ヘッダレコード第2行
    実行日付及び実行時間が表示されます。
  3. 区切りレコード
  4. USER句
    USER句の次に,更新するユーザ情報が表示されます。
  5. ユーザ更新情報レコード
    レコードフォーマットを次に示します。
    ユーザID[Tab]更新内容
    更新内容
    ユーザ情報の更新内容が表示されます。
    Add
    ユーザがワークフローデータベースに追加されることを示します。
    Delete
    ユーザがワークフローデータベースから削除されることを示します。
  6. Case句
    削除又は移動対象のユーザのユーザトレーにあって再配布の対象となる案件の情報を出力します。レコードフォーマットを次に示します。
    Case BPName:ビジネスプロセス定義名[Tab]Ver:'ビジネスプロセス定義バージョン'[Tab]WorkID:'ワークID'[Tab]reason:案件再配布要因
案件再配布要因を次に示します。
Deleted
ユーザが削除されたことを示します。
(ae) ユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusr)

ユーザ定義更新ユティリティは,ユーザに関する情報をファイルから一括して更新します。

このユティリティで更新できるユーザ情報は大きく分けて次の六つです。

ユーザ定義更新ユティリティの操作

(af) ユーザ定義更新ユティリティの操作

ユーザ定義更新ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdefusrコマンドを使用して実行します。WFdefusrコマンドにあらかじめ更新情報を設定したファイルを指定して実行すると,ファイルに設定した情報のとおりにユーザ情報が更新されます。

更新情報のファイルは,ユーザ定義情報出力ユティリティで出力されたユーザ定義情報ファイルを利用して作成することもできます。ユーザ定義情報出力ユティリティの詳細は,ユーザ定義情報出力ユティリティを参照してください。

コマンドの形式

WFdefusr
-f ユーザ定義更新情報入力ファイル名
[-v]
[-l ユーザ定義更新ログ取得ファイル名]
[-e エラーメッセージ出力ファイル名]

注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
  • このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • このコマンドは,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。
  • このコマンドはユーザ定義ユティリティ(WFregusrコマンド),ユーザ定義情報出力ユティリティ(WFexpusrコマンド),ロール定義更新ユティリティ(WFdefrlコマンド),及びロール定義情報出力ユティリティ(WFexprlコマンド)と同時に実行できません。
  • -fオプションで指定したファイルが存在しない場合,又はファイルにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
  • -lオプションで指定したファイルが既に存在する場合,コマンドの実行を中止します。
  • -l及び-eオプションで指定したディレクトリが存在しない場合,又はディレクトリにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
  • このユティリティを,Active Directoryのユーザ登録情報とWorkflowのユーザ登録情報(ワークフローデータベース)とに差異がある状態で実行すると,期待した結果が得られない場合があります。Active Directoryのユーザ登録情報を更新した場合は,必ずWorkflowのユーザ定義ユティリティ(WFregusrコマンド)を各サーバで実行してから,このユティリティを実行してください。
  • ビジネスプロセス管理者又はビジネスプロセス配布管理者の追加/削除処理で,ビジネスプロセス定義バージョンに「ALL」を指定した場合,どれか一つのバージョンの更新処理に失敗すると,全バージョンの更新処理が無効となります。その場合,エラー情報が出力され,当該レコードの処理はスキップされます。
(ag) ロール定義情報出力ユティリティ(WFexprl)

ロール定義情報出力ユティリティは,Workflowのロール定義情報を,ロール定義更新ユティリティ(WFdefrlコマンド)で使用するロール定義更新情報入力ファイルの形式で出力します。ロール定義情報を更新する場合,あらかじめこのユティリティを実行してファイルを出力しておけば,そのファイルの内容を更新する情報に変更するだけでロール定義更新情報入力ファイルとして使用できます。

また,ユーザ定義情報出力ユティリティのユーザ定義情報出力ファイル及びLDIFDEツールの出力ファイルとともに,このユティリティのロール定義情報出力ファイルを保管して,ユーザ定義及びロール定義のバックアップファイルとして利用することもできます。

ロール定義情報出力ユティリティの操作

(ah) ロール定義情報出力ユティリティの操作

ロール定義情報出力ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFexprlコマンドを使用して実行します。

コマンドの形式

WFexprl
-f ロール定義情報出力ファイル名
[-t 出力対象ロール種別コード]

注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
  • このコマンドは,Workflow管理サーバでだけ実行できます。
  • このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
  • このコマンドは,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。
  • このコマンドは,次に示すコマンドと同時に実行できません。
    ・ロール定義更新コマンド(WFdefrl)
    ・ユーザ定義更新コマンド(WFdefusr)
    ・ユーザ定義情報出力コマンド(WFexpusr)
    ・ユーザ定義コマンド(WFregusr)
  • -fオプションで指定したファイルが既にある場合,指定したディレクトリがない場合,又は指定したディレクトリにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
(ai) ユーザ定義更新ユティリティ(更新失敗(×印)の要因)

更新失敗の要因として考えられるエラーの内容を,レコードの列ごとに示します。ここでの「列」とは,ユーザ定義更新ログ取得ファイルの,レコード番号(図4-3での「1」及び「2-4」)の右の列を「1列目」として数えます。

(aj) キャッシュローディングユティリティ(WFcache)

キャッシュローディングユティリティは,Groupmax Address Serverに登録されたWorkflowのユーザ情報をキャッシュに読み込むユティリティです。キャッシュに読み込まれたユーザ情報は,ワークフローディレクトリサービスを経由して,Workflowの各プログラムが利用します。

キャッシュローディングユティリティの操作