転送データ一覧取得ユティリティは,マルチサーバ機能の受信結果が未確認の連携データを一覧出力するユティリティです。
転送データ一覧取得ユティリティを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。このユティリティを使用する場合は,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。
転送データ一覧取得ユティリティで出力される情報を表4-3に示します。
表4-3 転送データ一覧ファイルの出力情報
項目 | ヘッダ | 内容 |
---|
転送ID | transmit_ID | 転送したデータの識別子 |
要求種別 | function | 送信要求の種別
- go(直列連携の連携先ビジネスプロセスへの案件投入)
- call(階層連携の連携先ビジネスプロセスへの案件投入)
- retn(階層連携の連携元ビジネスプロセスへ案件を戻す)
- back(階層連携の連携元ビジネスプロセスへの案件差し戻し)
- repo(転送元Workflowサーバへの処理結果の返却)
- wcan(ワークのキャンセル)
- wsus(ワークの一時停止)
- wres(ワークの再開始)
- wter(ワークの処理期限の変更)
- wpri(ワークの優先度の変更)
- put(Workflowサーバへの案件投入)
- gocs(ノード遷移要求)
- cons(相談)
- answ(回答)
- tran(振り替え)
- gbbk(差し戻し)
- gbtk(引き戻し)
- rebk(差し戻し先ユーザが受付不可の場合の再配布)
- retk(引き戻し先ユーザが受付不可の場合の再配布)
- err(エラートレーへの送付)
- redv(ノード遷移時の案件再配布)
- ertr(エラー案件の復帰)
- ustr(ホームサーバ変更時のユーザトレー情報の転送)
- uscs(ホームサーバ変更時のユーザトレー内の案件転送)
|
転送先サーバID | server_ID | 転送先WorkflowサーバのサーバID |
ビジネスプロセス名 | BP_name | 転送先ビジネスプロセスの名称 |
ビジネスプロセスバージョン | BP_version | 転送先ビジネスプロセスのバージョン (最新バージョンの場合は「LATEST」と表示される) |
ワークID | work_ID | 転送する案件のワークID |
転送先ユーザID | to_user_ID | 転送先のユーザID |
エラーPPコード | error_prog | 転送元に返却するエラー発生プログラムコード |
エラーコード | error_code | 転送元に返却するエラーコード |
転送元転送ID | origin_transmit_ID | 転送元から転送されたデータの識別子 |
転送予約日時 | transmit_date | 転送要求を登録した日時 |
- <この項の構成>
- (1) 転送データ一覧取得ユティリティダイアログボックス
[転送データ一覧取得ユティリティ]ダイアログボックスでは,すべてのワーク又は設定したワークの中から,マルチサーバ機能の受信結果が未確認の連携データを一覧出力します。
[転送データ一覧取得ユティリティ]ダイアログボックスを次に示します。
![[図データ]](figure/zu04110s.gif)
- [ワークID]テキストボックス
受信結果が未確認の連携データのうち,ワークIDが一致するものだけの一覧を出力したい場合に設定します。
ワークIDを設定しない場合は,未確認のすべての連携データの一覧を出力します。
1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
- [転送データ一覧ファイル名称]テキストボックス
受信結果が未確認の連携データを一覧出力する,ファイルのパス名を設定します。
転送データ一覧ファイル名称を設定しない場合は,環境設定ユティリティで[転送データ一覧ファイル名]に設定したファイルに出力します。環境設定ユティリティでパス名を設定しない場合,初期設定ユティリティで設定したログ情報エリアのディレクトリ下にshowcqのファイル名で出力します。
転送データ一覧ファイルを作成するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
ドライブ名を含めて,2バイトから250バイトまでの文字列で設定します。設定時には,以下のことに注意してください。
- 次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:,半角の空白
- 次のディレクトリは指定できません。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
%WFdir%¥SVbin
%WFdir%¥SVlib
%WFdir%¥SVetc
%WFdir%¥tools
%WFdir%¥SVadm
%WFdir%¥SVsample
- 次に示す文字又は文字の組み合わせは指定できません。
1バイトの文字
先頭が「¥」の場合,2バイト目が「:」
先頭が「¥」でない場合,2バイト目が「:」以外の文字(例:ctmp)
¥と¥の間の,3個以上の「.」(例:c:¥tmp¥...¥tmp)
- 必ず存在するディレクトリを指定してください。
- [表示転送データ種別]グループボックス
ファイルに出力する連携データを一定の条件で絞り込む場合に設定します。
- [転送確認待ちデータ]チェックボックス
受信結果が未確認の連携データのうち,転送中の連携データを出力します。
- [転送エラーデータ]チェックボックス
受信結果が未確認の連携データのうち,転送時エラーとなった連携データを出力します。
- [OK]ボタン
設定された転送データ一覧ファイルに,受信結果が未確認の連携データを出力します。
- [キャンセル]ボタン
[転送データ一覧取得ユティリティ]ダイアログボックスを閉じます。
- [参照]ボタン
転送データ一覧ファイルのパス名を参照します。[参照]ボタンをクリックすると,[参照]ダイアログボックスが表示されます。
[参照]ダイアログボックスで選択したパス名は,[転送データ一覧ファイル名称]テキストボックスに表示されます。
- [ヘルプ]ボタン
ヘルプウィンドウを開き,[転送データ一覧取得ユティリティ]ダイアログボックスのヘルプを表示します。