決定したユーザ管理方法及びデータベースの構造・容量を基に,ディレクトリ構成を決定します。
ディレクトリ構成を決定する場合には,次のことに注意してください。
- Workflowのディレクトリは,すべてローカルドライブに割り当ててください。ネットワークに割り当てることはできません。
- Workflowのディレクトリは,すべてWindows NTのNTFS(Windows NT File System)ファイルシステムを使用します。NTFSファイルシステムについては,Windows NTのマニュアルの,ファイルとディレクトリの管理に関する記述を参照してください。
- バックアップを容易にするためや,将来の拡張性を確保するために,それぞれのディレクトリを別のドライブにすることをお勧めします。特に,組み込み先としてWindows NTシステムが組み込まれているドライブを指定した場合,そのドライブのディスク容量が不足するとWindows NTシステムの再組み込みや環境設定が必要になるので注意してください。
- 同時にログインするユーザ数に応じて,十分なスワップファイル(仮想メモリページングファイル)の領域を確保してください。
次に,Workflowのディレクトリと,ディレクトリのデフォルトの割り当て先を示します。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
- Workflowインストール先ディレクトリ(Flowmate)
- デフォルトの割り当て先は,Windows NTが組み込まれているドライブ下のWin32app¥HITACHI¥Groupmax¥Flowmateです。
- 通常,Workflowインストール先ディレクトリには,2バイトから64バイトまでの文字列を設定できます。
- しかし,次に示すプログラムはインストール先ディレクトリを32バイトまでの文字列で設定する必要があります。
- Groupmax Address Server
- Groupmax Mail Server
- Groupmax Mail - X.400
- したがって,これらのプログラムをWorkflowと同じディレクトリにインストールする場合は,インストール先ディレクトリの長さの制限を考慮して設定する必要があります。
- インストール先ディレクトリの設定例を次に示します。
- (例1)
- Groupmax Workflow Serverのインストール先ディレクトリの設定
- 例えば次に示すように設定します。設定したディレクトリ下にFlowmateディレクトリが作成されます。
- C:¥Groupmax
- (例2)
- Groupmax Mail Serverのインストール先ディレクトリの設定
- 例えば次に示すように設定します。インストール先ディレクトリは32バイトまでの文字列で設定してください。
- C:¥Groupmax¥Addr
- なお,インストール先ディレクトリには,長さのほかに文字列の制限もあります。次に示す文字列を含むディレクトリ名は設定できません。
- これらの文字列を含むディレクトリ名を設定した場合,Groupmax Workflow Serverは正常に動作しません。既に設定してしまった場合は,次に示す手順で再インストールを行ってください。
- プログラムをアンインストールする
日立総合インストーラを起動して「プログラムの削除」を選択し,インストール時に作成したファイル及びディレクトリをすべて削除します。
- プログラムを再インストールする
日立総合インストーラを起動して,インストール先ディレクトリに,半角の空白及び半角のピリオドが含まれないディレクトリ名を設定してください。
- ワークエリアディレクトリ(WFexport)
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥WFexportです。
- 文書実体ディレクトリ(WFdoc)
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥WFdocです。
- ログ情報エリアディレクトリ(WFspool)
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥WFspoolです。
- ワークフローログ出力ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥Wflogです。
- 稼働状況解析ユティリティ作業ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥analystです。
- テンポラリファイルディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥tmpです。
- マルチサーバ環境設定ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,マルチサーバ機能の使用時に必要です。
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥SVetcです。
- マルチサーバ作業ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,マルチサーバ機能の使用時に必要です。
- デフォルトのディレクトリ名は,ログ情報エリアディレクトリのディレクトリ名です。
- サーバ機能管理ファイルディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,サーバ機能の使用時に必要です。
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥msgqueです。
- ユーザデータ格納ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,ビジネスプロセス定義のユーザ処理リストで,アプリケーションプログラムなどのユーザ固有のデータをサーバから取り出す指定をした場合に必要です。
- デフォルトの割り当て先は,%WFdir%¥userdataです。
- ワークフローデータベース用ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,ワークフローデータベースの構築に必要です。
- ドメイン間連携作業ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,ドメイン間連携機能の使用時に必要です。
- デフォルトのディレクトリ名は,%WFdir%¥WFmc¥tmpです。
- ドメイン間連携メール格納ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,ドメイン間連携機能の使用時に必要です。
- デフォルトのディレクトリ名は,%WFdir%¥WFmc¥mailです。
- ドメイン間連携送受信ログ出力ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,ドメイン間連携機能の使用時に必要です。
- デフォルトのディレクトリ名は,%WFdir%¥WFmc¥SRlogです。
- ドメイン間連携不当メール格納ディレクトリ(ディレクトリ名は任意)
- このディレクトリは,ドメイン間連携機能の使用時に必要です。
- デフォルトのディレクトリ名は,%WFdir%¥WFmc¥tmpです。