付録L 用語解説
(英字)- BPR
- ビジネス・プロセス・リエンジニアリングのことで,生産性の向上を目的として,ビジネスプロセスを再構築することです。
- WfMC
- Workflow Management Coalition(ワークフロー管理連合)
- ワークフロー製品の標準化を目指す国際団体のことです。1993年8月に発足しました。
- WfMC Interface 4(IF4)
- WfMCが提唱するインタフェースの一つです。異なるワークフローエンジン間の相互接続を規定するものです。
- Workflow管理サーバ
- Groupmax Address Serverが管理するドメイン内に一つだけ存在し,各Workflowサーバを管理するサーバです。Workflowでは,定義したビジネスプロセスやロールは,いったんWorkflow管理サーバに登録してから各Workflowサーバに配布します。
- Workflowサーバ
- Workflowが動作するサーバです。Workflow管理サーバの管理下にあります。
(ア行)- 案件
- トレーに配布された文書と,その文書に対してユーザが実施する作業です。トレーに配布される文書がその単位になります。ビジネスプロセス定義に従って案件が処理されることで,ワークが完成します。
- 一般ユーザ
- Workflowを利用するユーザのうち,自分のユーザトレーの案件だけを処理できるユーザです。
- エラートレー
- ビジネスプロセス管理者又はユーザID「system」のユーザトレーのことです。何らかの原因で送付できなくなった案件が配布されます。
(カ行)- 階層化ロール
- ロールを更にグループ化したロールです。業務ロールと組織ロールを組み合わせて階層的に管理できます。
- 業務ロール
- 業務の役割でグループ化したもので,組織と対応しないユーザの集まりです。
- ケース
- Workflowで回覧される文書又はメモを格納する入れ物です。ケースには複数の文書とメモを格納でき,ケース名及びケース属性はビジネスプロセス定義のソースノードで定義します。
- ケースには,ビジネスプロセス定義で定義するケースのほかに,システムが自動的に作成するルートケースがあります。
(サ行)- 処理ノード
- ビジネスプロセス定義上で,ユーザ又はユーザの代わりをするプログラムが処理する場所をアイコンで表現したものです。ソースノード,シンクノード及び作業机ノードがあります。
- 制御ノード
- ビジネスプロセス定義上で,Workflowが処理する場所をアイコンで表現したものです。待合ノード,分割ノード,複写ノード,分岐ノード,同報ノード,回収ノード及び統合ノードがあります。
- 組織ロール
- Groupmax Address Server又はActive Directoryの組織に相当するロールです。課や部など,部署単位にユーザをグループ化したものです。
(タ行)- 代行者
- 正規の作業者が不在のときに,不在者のトレーから処理を代行できるユーザのトレーに案件を振り替えられるユーザです。例えば,正規の作業者が突然不在になったために,案件の処理が遅れてしまうのを防ぎます。代行者は,不在者のトレーにある案件であればどのビジネスプロセスの案件でも振り替えられます。
- 代行配布ユーザ
- 正規の作業者が不在のときに,案件が自動的に送付されるユーザです。代行配布ユーザはビジネスプロセスごとに指定されます。各ビジネスプロセスに適任のユーザを指定できるので,正規の作業者が不在になると事前に分かっている場合に有効です。
- ドメイン
- Groupmax Address Serverの最上位の階層で,マスタ管理サーバが管理する範囲です。Workflowは,サーバが複数ある構成でも,同一ドメイン内であればサーバを意識しないで利用できます。
- ドメイン管理者
- Workflowを利用するユーザのうち,ドメイン内のWorkflowのすべての業務を管理する権限を持つユーザです。
- ドメイン間連携ノード
- ビジネスプロセス定義上で,他のワークフローシステムと連携するための処理を行う場所をアイコンで表現したものです。直列連携ノード,階層連携ノードがあります。
- トレー
- 送付又は配布されてきた案件が格納される入れ物のことです。Workflowが,ユーザ又はロールごとに一つ割り当てます。
(ハ行)- 配布
- 次の二つの意味があります。
- ノードに送付された案件を作業者のトレーに格納することです。
- 定義したビジネスプロセスをWorkflow管理サーバに登録した後,各Workflowサーバに送信することです。
- ビジネスプロセス
- 同じ組織(グループ)内に所属する人達が作業を分担・協調して成し遂げる仕事(業務)のことです。
- ビジネスプロセス管理者
- 次の二つの意味があります。
- Workflowを利用するユーザのうち,業務を管理する管理者に相当するユーザです。ビジネスプロセスやロールを定義してWorkflow管理サーバに登録したり,ドメイン内のすべての業務の流れを監視したりする権限を持っています。
- Groupmax Workflow Definerで定義した各ビジネスプロセスを管理する権限を持つ人のことです。ビジネスプロセスを定義するときに,ビジネスプロセス管理者,ワークフロー運用管理者又はドメイン管理者の権限を持つユーザを指定します。ビジネスプロセス管理者は,自分が管理するビジネスプロセスについて,定義内容を更新したり,業務管理をしたりできます。また,主ビジネスプロセス管理者に指定されたユーザのトレーは,特にエラートレーと呼びます。
- ビジネスプロセス定義
- 業務での案件の流れをGroupmax Workflow Definerで定義したものです。Workflowは,ビジネスプロセス定義に従って案件の流れを制御します。
- ビジネスプロセス登録サーバ
- ビジネスプロセスを管理するサーバです。ビジネスプロセス定義をWorkflow管理サーバへ登録するとき,配布先のWorkflowサーバの中から1台指定します。対象のビジネスプロセスに投入された案件の実体が存在するサーバの位置や,案件の履歴情報をワークフローデータベースで管理します。
- ホームサーバ
- Groupmax Address Serverでユーザ登録したときに指定したサーバで,各ユーザのユーザトレーがあります。ユーザは,ホームサーバに配布されたビジネスプロセス定義で案件を処理します。
(マ行)- マスタ管理サーバ
- Groupmax Address Serverのドメインを管理するサーバです。
(ヤ行)- ユーザ
- Workflowの利用者のことです。処理の権限によってドメイン管理者,ワークフロー運用管理者,ビジネスプロセス管理者,及び一般ユーザに分かれます。
- ユーザトレー
- ユーザごとに割り当てられたトレーです。
(ラ行)- ルートケース
- 案件の待ち合わせなどで一つの案件に複数のケースがあるとき,ケースを管理するためにシステムが自動的に生成するケースのことです。
- ロール
- 仕事をする上での役割です。個々のユーザは,ロールでグループ化できます。ビジネスプロセス定義で作業者にロールを割り当てると,ロールに割り当てられたユーザが変更されてもビジネスプロセス定義を変更する必要がなくなります。ロールには,目的によって組織ロール,業務ロール及び階層化ロールがあります。
- ロールトレー
- ロールに割り当てられたトレーです。ロールトレーに入れられた案件は,ビジネスプロセス管理者を除き,ロールに割り当てられたユーザだけが処理できます。ロールトレー内の案件は,いったんロールトレーからユーザトレーへ取り出してから処理します。
(ワ行)- ワーク
- ある業務の一つの実例(ビジネスプロセスインスタンス)のことです。
- ビジネスプロセス定義のソースノードから投入された案件を,シンクノードまでの各ノードでユーザが処理することで成し遂げられる仕事です。
- ワークフロー運用管理者
- Workflowを利用するユーザです。ビジネスプロセス管理者の業務に加えて,Workflow管理サーバに登録したビジネスプロセス定義やロール定義を各Workflowサーバに配布する権限を持っています。
- ワークフロー管理システム
- ビジネスプロセスを一連の仕事(ワーク)の流れ(フロー)として構築し,運用できるようにしたシステムです。
- ワークフローデータベース
- Workflowの情報を管理するデータベースです。文書の実体を格納する文書実体ファイルと,文書の属性を管理するオブジェクト管理ファイルとに分かれています。