Workflowでは,ユーザの作業及びシステムの稼働についての履歴情報(ワークフローログ)を取得しています。稼働状況解析機能は,このワークフローログを基に,業務を分析して改善するために有効な情報を取り出すための機能です。最終的には,Excelなどの表計算ソフトウェアを利用して,業務の改善に役立つ情報を生成することを目的としています。
稼働状況解析機能は,稼働状況解析ユティリティを使用して実行します。稼働状況解析ユティリティの機能一覧を,表B-1に示します。
稼働状況解析ユティリティの操作方法については,「5.1 以前のバージョンとの互換のための環境設定」を参照してください。
表B-1 稼働状況解析ユティリティの機能一覧
機能 | 内容 |
---|---|
ビジネスプロセス定義情報抽出機能 | ワークフローログ中の識別子を名称に変換するための情報を,ビジネスプロセス定義情報ファイルに出力する。このファイルは,稼働実績集計機能及びログ編集機能で使用する。 |
ログ編集機能 | 表計算ソフトなどで利用できるようにワークフローログを編集した,ワークフローログレコードファイルを作成する。 |
稼働実績集計機能 | ユーザが処理した案件の実績をユーザ実績ファイルに出力する。ワークの処理時間の実績をビジネスプロセス実績ファイルに出力する。 |
02-10より前のバージョンのGroupmax Workflow Definerで登録したビジネスプロセス定義を対象とする場合,ワークフローログはGroupmax Object Serverのユーザジャーナルに出力されます。このため,Groupmax Object Serverのコマンドを使用してユーザジャーナルをアンロードし,アンロードジャーナルファイルを作成する必要があります。さらに,稼働状況を解析するためには,ビジネスプロセス定義情報のうち,稼働状況の解析に必要な情報を取り出したビジネスプロセス定義情報ファイルも必要です。ビジネスプロセス定義情報ファイルは,Workflowの稼働状況解析ユティリティを使用して作成します。
Workflowは,これらの2種類のファイルを入力として,次に示す2種類のCSV形式のファイルを作成します。
旧バージョンのビジネスプロセスを対象とする場合の,稼働状況解析機能の入出力の流れを,図B-1に示します。
図B-1 稼働状況解析機能の入出力の概要