3.8.8 Groupmax Formで案件処理を行う場合の注意事項
(1) ビジネスプロセス定義作成時の注意事項
- 同報・回収ノードを使用しない方法を推奨します。
Groupmax Formを使用する場合,一般には同報・回収ノードは使用できません。複写ノードを使用する方法を推奨します。複写したノードから送付されるそれぞれの案件を一つの案件にまとめる場合,待ち合わせノードをご使用ください。この場合,複写されたケースごとに@案件データ入力や@添付ファイル操作などのコマンドを発行することで,各処理ノードの変更情報を取得し,一つの帳票に表示できます。その後,必要な情報を@案件データ出力コマンドなどで一つのケースに出力し,残りのケースは分割ノードとシンクノードを使用すると削除できます。
なお,必要な情報を各ケースから取得したり,一つのケースにまとめたりする処理は,待ち合わせ後の処理ノードの前処理,後処理などで行うと便利です。
- 注
- 同報・回収ノードを使用する場合は,次の制限の範囲内で使用してください。
- 同報中は帳票を更新しないでください。
- 同報中に更新処理をしない場合は同報・回収ノードを使用しても問題ありません。更新できないように同報中に使用する帳票を作成する必要があります。
- Groupmax Workflow Serverに情報を格納しない方式の場合は,更新できます。Groupmax Workflow Serverに格納する方式は,@案件データ出力,@添付ファイル操作などのコマンドです。
- 例えばSQL操作でユーザデータベースに格納する形式での更新は可能です。なお,この場合はデータベース側の排他処理に注意してください。
- 統合ノードの使用
Groupmax Formで案件を処理する場合,複数のケースをまとめるために統合ノードを使用するには,統合ノードの定義で「メモと文書の統合」に「統合先ケースに添付されているメモと文書だけを残す」を指定してください。統合ノードの定義で「メモと文書の統合」に「すべてのケースに添付されているメモと文書を残す」を使用した場合,統合前のそれぞれのケースに添付されている情報は,統合後に取得できなくなります。この場合には,複写した案件など複数のケースを待ち合わせ,必要な情報を取得した後で,不要になったケースは,分割ノード及びシンクノードを使用して削除するようにしてください。
(2) 一括処理に関する注意事項
@案件一括入力や@案件一括遷移などの一括処理コマンドを使用する場合,数件から30件程度の単位で一括処理してください。案件に添付されたデータ量にもよりますが,上限は50件程度が目安になります。
1画面で確認できない件数の一括処理は操作ミスの原因になる可能性が高く推奨できません。また一括処理の件数が多過ぎるとWorkflowで処理できる通信データ長を超え,正常に処理できなくなる可能性があります。
(3) 投入ノードに関する注意事項
@案件投入コマンドをご使用になる場合,ログインユーザが投入可能なビジネスプロセス定義の数が多くなると,転送データ長の上限を超えてエラーになることがあります(該当ソースノード数が268を超えるとエラーとなります)。
この場合,不要なビジネスプロセス定義を削除したり,ビジネスプロセス定義の運用状態を禁止状態にしたりするなどして対処してください。
(4) ロール数に関する注意事項
@案件トレー操作コマンドをご使用になる場合,ログインユーザが登録されているロールの数が多くなると,転送データ長の上限を超えてエラーになることがあります(該当ロール数が284を超えるとエラーとなります)。
この場合,不要なロールから該当ユーザを削除するなどして対処してください。