4.2.8 連携データ再送ユティリティ

連携データ再送ユティリティは,マルチサーバ機能の受信結果が確認されていない連携データ,又は連携データ転送時にエラーとなり転送されなかったデータを再度転送するユティリティです。

連携データ再送ユティリティを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。

また,このユティリティを使用する場合は,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。

ここでは,連携データ再送ユティリティダイアログボックスと,そこで指定する連携データ再送ファイルのパラメタ形式について説明します。

<この項の構成>
(1) 連携データ再送ユティリティダイアログボックス
(2) 連携データ再送ファイルのパラメタ形式

(1) 連携データ再送ユティリティダイアログボックス

[連携データ再送ユティリティ]ダイアログボックスでは,受信結果が未確認の連携データのうち,連携データ再送ファイルに設定したデータを再度転送します。

[連携データ再送ユティリティ]ダイアログボックスを次に示します。

[図データ]

(2) 連携データ再送ファイルのパラメタ形式

連携データ再送ファイルの作成時には,次に示すどちらかの方法が選択できます。

  1. 転送データ一覧取得ユティリティで出力した転送データ一覧ファイルを使用する方法
  2. ユーザが作成したファイルに設定する方法

1.の方法を用いると,連携データ再送ファイルを簡単に作成できます。2.の方法でも作成できますが,この場合,再送を指示する連携データの転送IDは,エラーメッセージに出力された転送IDを利用するか,転送データ一覧取得ユティリティで確認しなければなりません。したがって,連携データ再送ユティリティに使用する連携データ再送ファイルは,1.の方法で作成することをお勧めします。

表4-4に示す項目を,テキストエディタや表計算プログラムを用いてタブ区切りのテキストデータとして設定します。なお,処理コマンドは半角で記述します。

表4-4 連携データ再送レコードの指定項目

指定項目長さ
(バイト)
指定の
必要性
内容
処理コマンド1必ず指定指定された操作を該当レコードに対して処理する。
R
連携データの再送を指示する。
R以外
処理の対象外。コメント記述に利用する。
転送ID2~11必ず指定再送する連携データの転送IDを指定する。指定文字は,半角英数字である。
コメント
(行末まで)
任意コメントを指定する。
連携データ再送ユティリティでは,この情報は使用しない。

連携データ再送ファイルのファイル形式例(「転送ID B1」の連携データを再送する場合)を図4-1に示します。

図4-1 連携データ再送ファイルのファイル形式例

[図データ]