ロール定義更新ユティリティは,サーバ上で,ロールについての情報をファイルから一括して更新します。
このユティリティで更新できるロール情報を次に示します。
ロール定義更新ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdefrlコマンドを使用して実行します。WFdefrlコマンドにあらかじめ更新情報を設定したファイルを指定して実行すると,ファイルに設定した情報のとおりにロール情報が更新されます。
更新情報のファイルは,ロール定義情報出力ユティリティで出力されたロール定義情報出力ファイルを利用して作成することもできます。ロール定義情報出力ユティリティの詳細は,「4.2.14 ロール定義情報出力ユティリティ」を参照してください。
次に,コマンドの形式,ロール定義更新情報入力ファイルの項目の詳細,終了コード,及びコマンド実行時の注意事項を示します。
コマンドの形式を次に示します。
WFdefrl
-f ロール定義更新情報入力ファイル名
[-v]
[-l ロール定義更新ログ出力ファイル名]
[-e エラーメッセージ出力ファイル名]
図4-5 ロール定義更新ログ出力ファイルの出力例
ロール定義更新情報入力ファイルの処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード及び機能の一覧を表4-9に示します。
ロール定義更新情報入力ファイルの更新対象コードと更新値の一覧を表4-10に示します。
表4-9 処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード及び機能の一覧
処理 コード | 更新対象ロール名 | 更新対象 コード | 処理コードの機能 |
---|---|---|---|
N | 業務ロール名※1 | BPROLE | 業務ロールを作成します。ロール作成時,Groupmax Address Serverを使用している場合は,Workflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。 |
N | 組織ロール名 | ORGROLE | 組織ロールを作成します。ロール作成時,Groupmax Address Serverを使用している場合は,Workflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。 |
N | 最上位組織 ロール名 | CMPROLE | 最上位組織ロールを作成します。ロール作成時,Groupmax Address Serverを使用している場合は,Workflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。 |
N | 階層化ロール名 | LAYROLE | 階層化ロールを作成します。ロール作成時,Groupmax Address Serverを使用している場合は,Workflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。 |
R | ロール名※1 | - | ロールを削除します。 ロール削除時,該当するロールに設定されていた自動配布キーをすべて削除します。 |
A | ロール名※1 | DEFUSR | ロールにロール定義者を追加します。※2 |
D | ロール名※1 | DEFUSR | ロールからロール定義者を削除します。 |
A | ロール名※1 | DISTUSR※3 | ロールにロール配布管理者を追加します。※2 |
D | ロール名※1 | DISTUSR※3 | ロールからロール配布管理者を削除します。 |
A | ロール名※1 | DISTSVR※3 | ロールにロール配布先サーバを追加します。 |
D | ロール名※1 | DISTSVR※3 | ロールからロール配布先サーバを削除します。 |
A | 業務ロール名※1 | UMEMBER | 業務ロールにユーザを追加します。 |
D | 業務ロール名※1 | UMEMBER | 業務ロールからユーザを削除します。 業務ロールの自動配布キーに,削除したユーザの自動配布キー値があった場合,該当する自動配布キー値から削除したユーザの割り当てを削除します。 |
A | 階層化ロール名 | RMEMBER | 階層化ロールにロールを追加します。 |
D | 階層化ロール名 | RMEMBER | 階層化ロールからロールを削除します。階層化ロールの自動配布キーに,削除したロールの自動配布キー値があった場合,該当する自動配布キー値から削除したロールの割り当てを削除します。 |
A | 業務ロール名※1 階層化ロール名 | AUTOKEY | ロールに自動配布キーを追加します。 |
D | 業務ロール名※1 階層化ロール名 | AUTOKEY | ロールから自動配布キーを削除します。 |
A | 業務ロール名※1 | UKEYVAL | 業務ロールのユーザに対応する自動配布キー値を追加します。 |
D | 業務ロール名※1 | UKEYVAL | 業務ロールのユーザに対応する自動配布キー値を削除します。 |
A | 階層化ロール名 | RKEYVAL | 階層化ロールのロールに対応する自動配布キー値を追加します。 |
D | 階層化ロール名 | RKEYVAL | 階層化ロールのロールに対応する自動配布キー値を削除します。 |
A | ロール名※1 | SETSVR※3 | ロールにロール登録サーバを設定します。 |
C | 組織を指定した組織ロール名 | ORGTOORG | 組織IDを変更します。 (組織IDから組織IDへの変更) |
C | 組織を指定した組織ロール名 | ORGTOCMP | 組織IDを変更します。 (組織IDから最上位組織IDへの変更) |
C | 最上位組織を指定した組織ロール名 | CMPTOORG | 最上位組織IDを変更します。 (最上位組織IDから組織IDへの変更) |
C | 最上位組織を指定した組織ロール名 | CMPTOCMP | 最上位組織IDを変更します。 (最上位組織IDから最上位組織IDへの変更) |
(凡例)-は指定しないことを示します。
表4-10 更新対象コードと更新値
更新対象コード | 更新値1 | 更新値2 | 更新値3 |
---|---|---|---|
BPROLE | - | - | - |
ORGROLE | 組織ID | - | - |
CMPROLE | 最上位組織ID | - | - |
LAYROLE | - | - | - |
DEFUSR | ロール定義者ユーザID | - | - |
DISTUSR | ロール配布管理者ユーザID | - | - |
DISTSVR | ロール配布先サーバ名 | - | - |
UMEMBER | ユーザID | - | - |
RMEMBER | 業務ロール名※ 組織ロール名 | - | - |
AUTOKEY | 自動配布キー名 | - | - |
UKEYVAL | 自動配布キー名 | 自動配布キー値 | ユーザID |
RKEYVAL | 自動配布キー名 | 自動配布キー値 | 業務ロール名※ 組織ロール名 |
SETSVR | ロール登録サーバ名 | - | - |
ORGTOORG | 変更後組織ID | - | - |
ORGTOCMP | 変更後最上位組織ID | - | - |
CMPTOORG | 変更後組織ID | - | - |
CMPTOCMP | 変更後最上位組織ID | - | - |
(凡例)-は指定しないことを示します。
更新対象ロール名を指定するときは,次のことに注意してください。
更新値1~3に値を指定するときは,次のことに注意してください。
コマンド終了時に返される終了コードを次に示します。
コマンド実行時の注意事項を次に示します。