環境削除ユティリティ(WFdeldb)
ファイル整合性チェックユティリティ(WFfsck)
ワーク削除ユティリティ(WFdelwk)
ワークフローログ出力ユティリティ(WFdestlg)
ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)
ユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusr)
ユーザ定義情報出力ユティリティ(WFexpusr)
ロール定義更新ユティリティ(WFdefrl)
ロール定義情報出力ユティリティ(WFexprl)
キャッシュローディングユティリティ(WFcache)
ログインユーザ表示ユティリティ(WFuserls)
強制ログアウトユティリティ(WFcancel)
Active Directoryスキーマ拡張ユティリティ(WFadschema)
役職登録ユティリティ(WFposition)
ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティ(WFdefacc)
コマンドラインユティリティの終了コード一覧
(a) ファイル整合性チェックユティリティ(WFfsck)
ファイル整合性チェックユティリティは,文書実体ファイルとワークフローデータベースとの整合性をチェックし,無効なファイルを削除するためのユティリティです。文書やメモの作成中に,Workflow又はGroupmax Object Serverが異常終了すると無効なファイルが残る可能性があります。できるだけ,このユティリティを使用して,無効なファイルを削除してください。
ファイル整合性チェックユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトを使用して実行します。
コマンドを実行すると,無効なファイルの削除処理を開始します。
ファイル整合性チェックユティリティの操作
(b) ワーク削除ユティリティ(WFdelwk)
ワーク削除ユティリティは,ワークを削除するためのユティリティです。シンクノードに到達して終了したワークと,キャンセルされたワークのうち,保存日数を経過したワークをワークフローデータベースから削除します。
ワーク削除ユティリティを実行すると,ワークの案件(ケース,文書及びメモ)と同時に,削除したワークの履歴情報も削除されます。履歴情報を保存する場合は,ワーク削除ユティリティを実行する前にワークフローログ出力ユティリティを使用して履歴情報を取得してください。
ワーク削除ユティリティの操作
(c) ワークフローログ出力ユティリティ(WFdestlg)
ワークフローログ出力ユティリティは,終了前の稼働中のワークから,ワークフローログ(ユーザの作業履歴,及びシステムの稼働情報)を出力するためのユティリティです。出力対象のワークの,案件投入から終了までのワークフローログをすべて出力します。既に終了したワークについて,ワークフローログを出力することもできます。
02-10より前のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義については,ワークフローログ出力ユティリティは使用できません。以前のバージョンのビジネスプロセス定義についてワークフローログを出力する場合は,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
ワークフローログ出力ユティリティの操作
(d) 稼働状況解析ユティリティ(WFanbp,WFanlog,WFanrslt)
稼働状況解析ユティリティは,ワークフローログを基に,業務の稼働状況を解析するためのユティリティです。
02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義については,ワークフローログ出力ユティリティが使用できるため,稼働状況解析ユティリティを使用する必要はありません。
稼働状況解析ユティリティでは,次に示すコマンドを使用します。
それぞれのコマンドについて説明します。
稼働状況解析ユティリティの操作(WFanbp)
稼働状況解析ユティリティの操作(WFanlog)
稼働状況解析ユティリティの操作(WFanrslt)
(e) ログインユーザ表示ユティリティ(WFuserls)
ログインユーザ表示ユティリティは,Workflowにログインしているユーザの情報を表示するためのユティリティです。ユーザの情報として,ユーザ名やIPアドレスなどが表示されます。
ログインユーザ表示ユティリティの操作
(f) 強制ログアウトユティリティ(WFcancel)
強制ログアウトユティリティは,クライアントの障害などでログインしたままになっているユーザを強制的にログアウトさせるためのユティリティです。
強制ログアウトユティリティの操作
(g) 送受信要求表示ユティリティ(WFifsreq)
送受信要求表示ユティリティは,ドメイン間連携機能で送受信に失敗した連携要求の情報を表示するためのユティリティです。
送受信要求表示ユティリティの操作
(h) コマンドラインユティリティの終了コード一覧
ユティリティ名 | 終了コード | 終了コードの意味 |
---|
環境削除ユティリティ(WFdeldb) | 0 | 正常終了 |
-1 | 異常終了 |
ファイル整合性チェックユティリティ(WFfsck) (-yオプションの指定なし) | 1 | 正常終了 |
0 | 異常終了 |
ファイル整合性チェックユティリティ(WFfsck) (-yオプションの指定あり) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了 |
ワーク削除ユティリティ(WFdelwk) (-yオプションの指定なし) | 1 | 正常終了 |
1以外 | 異常終了 |
ワーク削除ユティリティ(WFdelwk) (-yオプションの指定あり) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了 |
ワークフローログ出力ユティリティ(WFdestlg) (-yオプションの指定なし) | 1 | 正常終了 |
0 | 異常終了 |
ワークフローログ出力ユティリティ(WFdestlg) (-yオプションの指定あり) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了 |
稼働状況解析ユティリティ(WFanbp) | 1 | 正常終了 |
1以外 | 異常終了 |
稼働状況解析ユティリティ(WFanlog) | 1 | 正常終了 |
0 | 異常終了 |
稼働状況解析ユティリティ(WFanrslt) | 1 | 正常終了 |
0 | 異常終了 |
ユーザ定義ユティリティ(WFregusr) (-yオプションの指定なし) | 0 | 正常終了 |
-1 | 異常終了※1 |
-2 | 異常終了(継続できるエラー)※2 |
ユーザ定義ユティリティ(WFregusr) (-yオプションの指定あり) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了※1 |
8 | 異常終了(継続できるエラー)※2 |
ユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusr) | 0 | 正常終了 |
4 | 異常終了(継続できるエラー)※3 |
255 | 異常終了※1 |
ユーザ定義情報出力ユティリティ(WFexpusr) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了 |
ロール定義更新ユティリティ(WFdefrl) | 0 | 正常終了 |
4 | 異常終了(継続できるエラー)※4 |
255 | 異常終了※1 |
ロール定義情報出力ユティリティ(WFexprl) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了 |
配布指示ユティリティ(WFinsdst) | 0 | 正常終了 |
4又は8 | 異常終了(継続できるエラー)※5 |
255 | 異常終了※1 |
キャッシュローディングユティリティ(WFcache) | 0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
強制ログアウトユティリティ(WFcancel) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了 |
送受信要求表示ユティリティ(WFifsreq) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了 |
未応答要求表示ユティリティ(WFifscon) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了 |
送受信エラー要求再処理ユティリティ(WFifrtry) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了 |
要求再送ユティリティ(WFifrsnd) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了 |
Active Directoryスキーマ拡張ユティリティ(WFadschema) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了 |
ディレクトリアクセスアカウント定義ユティリティ(WFdefacc) | 0 | 正常終了 |
255 | 異常終了 |
- 注※1
- ユティリティの処理を継続できないエラーの発生によって,ユティリティの実行が中断されたことを示します。エラーの詳細は,該当するユティリティ実行中のイベントログを参照してください。
- 注※2
- 現在実行中のユーザの処理を中止し,次ユーザ以降の処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,該当するユティリティ実行中のイベントログを参照してください。
- 注※3
- 現在実行中のユーザの処理を中止し,次ユーザ以降の処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,このユティリティのWFdefusrコマンドの-eオプションで指定するエラーメッセージ出力ファイルを参照してください。
- 注※4
- 現在実行中のユーザの処理を中止し,次ユーザ以降の処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,このユティリティのWFdefrlコマンドの-eオプションで指定するエラーメッセージ出力ファイルを参照してください。
- 注※5
- 現在実行中の配布指示処理を中止し,次以降の配布指示処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,イベントログを参照してください。
(i) ファイル整合性チェックユティリティの操作
ファイル整合性チェックユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFfsckコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFfsck[-y]
- -y
終了コードをJP1/Automatic Job Schedulerに対応できる値に変換します。このオプションを指定すると,JP1/Automatic Job Schedulerからファイル整合性チェックユティリティを実行できます。
このオプションと他のオプションを同時に指定する場合は,このオプションを最初に指定してください。最初に指定しない場合,オプションエラーなどの解析エラー時には,JP1/Automatic Job Schedulerに対応できる終了コードに変換されません。
このオプションを正しく指定しないと,不正な値が返される場合があるので注意してください。
このオプションを指定した場合と指定しない場合の,変換後の終了コードについては,コマンドラインユティリティの終了コード一覧を参照してください。
- 関連項目
- [ファイル整合性チェックユティリティ]ダイアログボックス
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverを起動している状態で実行してください。Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。
- マネージャ機能,メッセージ送信機能及びメッセージ受信機能が動作している場合や,クライアントからサーバ機能にログインしている場合は使用できません。
(j) ワーク削除ユティリティの操作
ワーク削除ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdelwkコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFdelwk
[-y]
[-d 保存日数]
[-b 削除対象ビジネスプロセス定義名
[-v 削除対象ビジネスプロセス定義バージョン] ]
[-j {put|noput [ -c {yes|no} ] } ]
- -y
終了コードをJP1/Automatic Job Schedulerに対応できる値に変換します。このオプションを指定すると,JP1/Automatic Job Schedulerからワーク削除ユティリティを実行できます。
このオプションと他のオプションを同時に指定する場合は,このオプションを最初に指定してください。最初に指定しない場合,オプションエラーなどの解析エラー時には,JP1/Automatic Job Schedulerに対応できる終了コードに変換されません。
このオプションを正しく指定しないと,不正な値が返される場合があるので注意してください。
このオプションを指定した場合と指定しない場合の,変換後の終了コードについては,コマンドラインユティリティの終了コード一覧を参照してください。
- -d 保存日数
終了又はキャンセルしたワークの中で,このオプションで設定した日数が経過したワークを削除します。日単位で,0から1000までの整数値を設定します。0を設定した場合は,その時点で終了又はキャンセルされているワークを削除します。
省略した場合は,ビジネスプロセスで定義した値,又は環境設定ユティリティのワーク保存期間で指定した値が有効になります(ビジネスプロセス定義で指定した値が優先されます)。
- -b 削除対象ビジネスプロセス定義名
削除するワークが属するビジネスプロセス名を設定します。1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
- -v 削除対象ビジネスプロセス定義バージョン
-bオプションで設定したビジネスプロセス定義のバージョンを設定します。1バイトから10バイトまでの文字列で設定します。設定できるバージョン番号は,1から4294967295までです。
設定しない場合は,-bオプションで設定したビジネスプロセス定義の,すべてのバージョンから生成されたワークが削除されます。
- -j {put|noput}
ワークを削除したときにシステムジャーナルを取得するかどうかを設定します。デフォルトはputです。
このオプションは,データベースにGroupmax High-end Object Serverを使用しているときだけ有効です。
システムジャーナルとは,処理が異常終了したときのためにGroupmax High-end Object Serverが取得する,元の状態に戻すための情報です。
システムジャーナルを取得しないと,情報を保存するためのディスク容量が節約できるのでWorkflowの性能が良くなります。ただし,この場合,異常終了時にはデータベースのバックアップだけを使用して元の状態に戻さなければなりません。システムジャーナルを取得しない場合は,あらかじめデータベースのバックアップを取得してからワークを削除してください。
また,データベースにGroupmax Object Serverを使用している場合,このオプションを指定しても無効になりますので,指定しないでください。
- put
- システムジャーナルを取得します。
- noput
- システムジャーナルを取得しません。
このオプションを設定してワークを削除する場合は,Groupmax High-end Object Serverをユティリティ実行モードで起動した後,ワークの削除を実行してください。既に他のプログラムがGroupmax High-end Object Serverに接続していると,ワーク削除処理は異常終了となります。
- -c {yes|no}
-j noputオプションを設定してこのユティリティを実行するときに,ワーク削除処理の実行を確認するメッセージを表示するかどうかを設定します。デフォルトはyesです。
このオプションは,-j noputオプションを設定しているときに有効となります。
- yes
- メッセージを表示します。
- no
- メッセージを表示しません。
- 関連項目
- [ワーク削除ユティリティ]ダイアログボックス
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
(k) ワークフローログ出力ユティリティの操作
ワークフローログ出力ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdestlgコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFdestlg
[-y]
[-d ワークフローログ出力ディレクトリ]
[-b 出力対象ビジネスプロセス定義名
[-v 出力対象ビジネスプロセス定義バージョン]
[-w 出力対象ワークID] ]
[-s {sink|active} ]
[-r]
- -y
終了コードをJP1/Automatic Job Schedulerに対応できる値に変換します。このオプションを指定すると,JP1/Automatic Job Schedulerからワークフローログ出力ユティリティを実行できます。
このオプションと他のオプションを同時に指定する場合は,このオプションを最初に指定してください。最初に指定しない場合,オプションエラーなどの解析エラー時には,JP1/Automatic Job Schedulerに対応できる終了コードに変換されません。
このオプションを正しく指定しないと,不正な値が返される場合があるので注意してください。
このオプションを指定した場合と指定しない場合の,変換後の終了コードについては,コマンドラインユティリティの終了コード一覧を参照してください。
- -d ワークフローログ出力ディレクトリ
ワークフローログファイルを出力するディレクトリを設定します。デフォルトは,環境設定ユティリティで設定されたディレクトリです。
設定するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。なお,ワークフローログファイルには大量のデータが出力されるため,ドライブの空き容量に留意して設定してください。特に,Windows NTのシステムファイルの存在するドライブを設定することは避けてください。
ドライブ名を含めて,2バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:
ワークフローログファイルのディスク容量については,ワークフローログファイルを参照してください。
- -b 出力対象ビジネスプロセス名
ワークフローログの出力対象となるビジネスプロセス名を設定します。1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
デフォルトは,ワークフローログ出力ユティリティを実行するビジネスプロセス登録サーバ上の,すべてのビジネスプロセスです。
- -v 出力対象ビジネスプロセス定義バージョン
ワークフローログの出力対象となるビジネスプロセス定義のバージョン番号を設定します。-bオプションを設定した場合に設定できます。1バイトから10バイトまでの文字列で設定します。設定できるバージョン番号は,1から4294967295までです。
デフォルトでは,すべてのバージョンを出力対象とします。
- -w 出力対象ワークID
ワークフローログの出力対象となるワークIDを設定します。-bオプションを設定した場合に設定できます。1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
デフォルトでは,-b及び-vオプションに該当するビジネスプロセス定義から生成された,すべてのワークが対象となります。
- -s {sink|active}
- sink
- 既に終了したワーク(シンク又はキャンセルしたワーク)についてワークフローログを出力する場合に設定します。
- active
- 終了していないワーク(処理中又は一時停止のワーク)についてワークフローログを出力する場合に設定します。
- -r
一度ワークフローログを出力したワークについて,再度ワークフローログを出力する場合に設定します。
- 関連項目
- [ワークフローログ出力ユティリティ]ダイアログボックス
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverを起動している状態で実行してください。Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。
- ワークフローログ出力ユティリティは,ビジネスプロセス登録サーバ上で実行します。実行したサーバ上に登録されているビジネスプロセスだけがワークフローログの出力対象となります。
(l) 稼働状況解析ユティリティの操作(WFanbp)
ビジネスプロセス定義オブジェクトから定義情報を抽出し,ビジネスプロセス定義情報ファイルを作成します。
稼働状況解析ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFanbp [-b ビジネスプロセス定義情報ファイル名称]
- -b ビジネスプロセス定義情報ファイル名称
ビジネスプロセス定義情報を出力するファイルのパス名を設定してください。ファイルを格納するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループに,フルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
ドライブ名を含めて,1バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:
- 関連項目
- [稼働状況解析ユティリティ]ダイアログボックス
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- 実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- 実行する場合は,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。また,実行している間は,ビジネスプロセス定義を登録・削除しないでください。抽出する情報が不正になる場合があります。
- 実行時には,ビジネスプロセス定義情報ファイルが存在していても上書きします。以前の情報は,別のファイルに保管しておいてください。
- このユティリティを使用する場合は,環境設定ユティリティの[ワークフローログレベル]を設定する必要があります。
(m) 稼働状況解析ユティリティの操作(WFanlog)
ビジネスプロセス定義情報ファイルと,Groupmax Object Serverのユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルから,ワークフローログレコードファイルを作成します。
ワークフローログレコードファイルのデフォルトの出力先は,%WFdir%¥analyst¥runtime.lgです。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
稼働状況解析ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFanlog
[-p パラメタファイル名称]
-b ビジネスプロセス定義情報ファイル名称
-n 編集対象ビジネスプロセス定義名称
-v 編集対象ビジネスプロセス定義バージョン番号
-j アンロードジャーナルファイル名称
[-j アンロードジャーナルファイル名称 … ]
- -p パラメタファイル名称
このコマンドのパラメタファイルのパス名を設定してください。
ドライブ名を含めて,1バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:
パラメタファイルでは,編集するワークフローログの種類を設定できます。設定したファイルが見つからない場合,及びファイルに対する参照権限がない場合は,コマンドは実行されません。また,このオプションを設定しなかった場合は,デフォルト値で動作します。
- -b ビジネスプロセス定義情報ファイル名称
ビジネスプロセス定義情報抽出コマンド(WFanbp)で出力したビジネスプロセス定義情報ファイルのパス名を設定してください。ファイルを格納するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループに,フルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
ドライブ名を含めて,1バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:
ここで設定したファイルに含まれるビジネスプロセス定義のワークフローログだけが編集対象となります。設定したファイルが見つからない場合,及びファイルに対する参照権限がない場合は,コマンドは実行されません。
- -n 編集対象ビジネスプロセス定義名称
編集対象とするワークフローログのビジネスプロセス定義名称を設定してください。
1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
- -v 編集対象ビジネスプロセス定義バージョン番号
編集対象とするワークフローログの,ビジネスプロセス定義のバージョン番号を設定してください。
1バイトから10バイトまでの文字列で設定します。設定できるバージョン番号は,1から4294967295までです。
- -j アンロードジャーナルファイル名称
Groupmax Object Serverのユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルのパス名を設定してください。ファイルを格納するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループに,フルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
ドライブ名を含めて,1バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:
設定したファイルが見つからない場合,及びファイルに対する参照権限がない場合は,コマンドは実行されません。
複数のファイルを設定する場合の設定方法を,次に示します。一度に設定できるファイル数の上限は10個です。ファイル名が重複した場合,コマンドは実行されません。
-j ファイル名1 [-j ファイル名2]…[-j ファイル名n]
- 関連項目
- [稼働状況解析ユティリティ]ダイアログボックス
- WFanlogコマンドのパラメタファイル
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- 実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- 実行する場合は,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。
- このファイルが既に存在する場合,上書きによるファイル紛失を防ぐため,ファイルは出力されません。既存のファイルを別ファイルとして保存した後,実行してください。また,ディレクトリが見つからない場合,及びディレクトリに書き込み権限がない場合は,ファイルは出力されません。
(n) 稼働状況解析ユティリティの操作(WFanrslt)
ビジネスプロセス定義情報ファイル,及びGroupmax Object Serverのユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルから稼働実績を集計し,次に示す2種類の実績ファイルを%WFdir%¥analystディレクトリ下に作成します。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
- ユーザ実績ファイル(ファイル名:result.us)
- ビジネスプロセス実績ファイル(ファイル名:result.bp)
稼働状況解析ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFanrslt
[-p パラメタファイル名称]
[-b ビジネスプロセス定義情報ファイル名称]
-j アンロードジャーナルファイル名称
[-j アンロードジャーナルファイル名称 …]
- -p パラメタファイル名称
このコマンドのパラメタファイルのパス名を設定してください。
ドライブ名を含めて,1バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:
パラメタファイルでは,作成する実績ファイルの種類や,集計期間を設定できます。設定したファイルが見つからない場合,及びファイルに対する参照権限がない場合は,コマンドは実行されません。また,このオプションを設定しなかった場合は,デフォルト値で動作します。
- -b ビジネスプロセス定義情報ファイル名称
ビジネスプロセス定義情報抽出コマンド(WFanbp)で出力したビジネスプロセス定義情報ファイルのパス名を設定してください。ファイルを格納するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループに,フルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
ドライブ名を含めて,1バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:
設定したファイルが見つからない場合,及び参照権限がない場合は,コマンドは実行されません。
また,このオプションを省略した場合は,稼働実績集計結果で出力されるビジネスプロセス定義名及びノード名に,システム内で管理する識別子を出力し,ビジネスプロセス定義のバージョン番号は出力されません( * * で出力します)。
- -j アンロードジャーナルファイル名称
Groupmax Object Serverのユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルのパス名を設定してください。ファイルを格納するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループに,フルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。
ドライブ名を含めて,1バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:
設定したファイルが見つからない場合,及びファイルに対する参照権限がない場合は,コマンドは実行されません。複数のファイルを設定する場合の設定方法を,次に示します。一度に設定できるファイル数の上限は10個です。ファイル名が重複した場合,コマンドは実行されません。
-j ファイル名1 [-j ファイル名2] … [-j ファイル名n]
- 関連項目
- [稼働状況解析ユティリティ]ダイアログボックス
- WFanrsltコマンドのパラメタファイル
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- 実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- 実行する場合は,Groupmax Object Serverを起動しておいてください。
- ファイルが既に存在する場合,上書きによるファイル紛失を防ぐため,ファイルは出力されません。既存のファイルを別ファイルとして保存し,再度実行してください。また,ディレクトリが見つからない場合,及びディレクトリに書き込み権限がない場合も,ファイルは出力されません。
(o) ログインユーザ表示ユティリティの操作
ログインユーザ表示ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFuserlsコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFuserls [-s]
- -s
ログインしているユーザの情報の要約を表示します。
要約(ログインユーザの総数など)だけが表示され,ユーザ単位の情報は表示されません。
- 出力形式
- 表示されるユーザの情報を次に示します。
- ユーザ名称
- WorkflowにログインしているユーザのユーザIDが表示されます。-sオプションを指定した場合は表示されません。
- IPアドレス
- Workflowにログインしているユーザの,クライアントのIPアドレスが表示されます。-sオプションを指定した場合は表示されません。
- 接続セション数
- 同一のユーザIDでWorkflowに同時にログインしている数を示します。-sオプションを指定した場合は表示されません。
- 最大ログインユーザ数
- 環境設定ユティリティで設定した最大ログインユーザ数が表示されます。
- 現在接続ユーザ数
- Workflowに接続しているユーザの総数が表示されます。
- 現在接続セション数
- Workflowに接続しているセションの総数が表示されます。
- 現在接続システムログイン数
- Workflowに接続しているシステムログインの総数が表示されます。システムログインとは,他のサーバで動作しているWorkflowとの間で通信するためにシステム内部で行うログインのことです。
- 注意事項
- コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Workflow Serverが起動している状態で実行してください。
(p) 強制ログアウトユティリティ(WFcancel)
強制ログアウトユティリティは,クライアントの障害などでログインしたままになっているユーザを強制的にログアウトさせるためのユティリティです。
強制ログアウトユティリティの操作
(q) WFanlogコマンドのパラメタファイル
コマンドのパラメタファイルは,各オペランド名と,その設定値から構成されます。パラメタの一般形式を次に示します。括弧内は,ユーザがオペランドを設定しなかった場合にシステムがとる標準値です。
オペランド名=設定値(デフォルト値)
パラメタファイルを記述する場合の規則,記述形式とオペランドの説明,記述例及び注意事項を次に示します。
- 記述の規則
- 頭文字が「#(半角シャープ)」の行はコメントとなり,空行として認識されます。
- 一つのオペランドの記述が複数行にわたる場合は,継続させる行の行末に「¥(半角円記号)」を記述してください。ただし,一つのオペランドの長さは,空白を含めて17バイトから1023バイトまでです。
- オペランド名が間違っている場合,設定値が記述されていない場合,及び同一オペランドを複数記述した場合は,コマンドは実行されません。
- 形式
edit_log_type=メッセージ種別
- edit_log_type=メッセージ種別(ALL)
ワークフローログの編集対象となる処理の種別を設定します。設定値はすべて大文字で記述してください。設定値が複数の場合,「,(半角コンマ)」で区切って記述してください。ALLを設定すると,他の設定値は無視されます。
メッセージ種別の設定値及び意味を,次の表に示します。
メッセージ種別 | 意味 |
---|
ALL | すべての処理 |
BEGIN_WORK | ワークの生成 |
MOVE_ROOT_CASE | 案件の送付(ノード間の遷移) |
SEND_CONSULT_CASE | 相談する案件の相談ユーザへの送信 |
GO_ROOT_CASE | 案件遷移要求 |
SUSPEND_ROOT_CASE | 案件遷移の一時停止 |
SUSPEND_WORK | ワーク単位での案件遷移の一時停止 |
READY_ROOT_CASE | 案件遷移の再開始 |
READY_WORK | ワーク単位での案件遷移の再開始 |
PUT_ROOT_CASE | 案件の投入 |
CANCEL_WORK | ワークのキャンセル |
SEND_ANSWER_CASE | 相談された案件の回答 |
ROLE_TO_USER | ロールトレーからユーザトレーへの案件の移動 |
API_MSG | ログに出力したユーザデータ |
SEND_BACK_ROOT_CASE | 案件の差し戻し |
TAKE_BACK_ROOT_CASE | 案件の引き戻し |
END_OF_ROOT_CASE | 案件の遷移終了 |
END_OF_WORK | ワークの終了 |
- 記述例
# WFログ出力コマンド パラメタファイル
# 作成 19xx年11月30日
edit_log_type = MOVE_ROOT_CASE,GO_ROOT_CASE,END_OF_ROOT_CASE,¥END_OF_WORK
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- コマンド実行時に,パラメタファイルの設定(-pオプション)が設定されなかった場合,デフォルト値(ALL)を仮定し,すべてのワークフローログを編集します。
(r) WFanrsltコマンドのパラメタファイル
パラメタファイルは,各オペランド名と,その設定値から構成されます。パラメタの一般形式を次に示します。括弧内は,ユーザがオペランドを設定しなかった場合にシステムがとる標準値です。
オペランド名=設定値(デフォルト値)
パラメタファイルを記述する場合の規則,記述形式とオペランドの説明,記述例及び注意事項を次に示します。
- 記述の規則
- 頭文字が「#(半角シャープ)」の行はコメントとなり,空行として認識されます。
- 一つのオペランドの記述が複数行にわたる場合は,継続させる行の行末に「¥(半角)」を記述してください。ただし,一つのオペランドの長さは,空白を含めて2バイトから1023バイトまでです。
- オペランド名が間違っている場合,設定値が記述されていない場合,及び同一オペランドを複数記述した場合は,コマンドは実行されません。
- 形式
result_user=ユーザ稼働実績の集計要否
result_bp=ビジネスプロセス稼働実績の集計要否
analysis_type=集計期間の設定種別
time_table=タイムテーブル
day_table=日付テーブル
- result_user=ユーザ稼働実績の集計要否(ON)
ユーザの稼働実績を集計するかどうか設定します。
- ON
- ユーザ稼働実績を集計します。
- OFF
- ユーザ稼働実績を集計しません。
- result_bp=ビジネスプロセス稼働実績の集計要否(ON)
ビジネスプロセスの稼働実績を集計するかどうか設定します。
- ON
- ビジネスプロセス稼働実績を集計します。
- OFF
- ビジネスプロセス稼働実績を集計しません。
- analysis_type=集計期間の設定種別(EVERYDAY)
集計の対象となる期間を設定します。設定値は複数記述できません。
- EVERYDAY
- 毎日集計します。集計の範囲は,0時0分0秒から23時59分59秒までです。
- EVERYWEEK
- 毎週集計します。集計の範囲は,毎週月曜0時0分0秒から日曜23時59分59秒までです。
- EVERYMONTH
- 毎月集計します。集計範囲は,毎月1日0時0分0秒から31日23時59分59秒までです。
- TIMETABLE
- 任意に時間を区切って集計します。区切り方はtime_tableオペランドで設定します。
- DAYTABLE
- 任意に日付を区切って集計します。区切り方はday_tableオペランドで設定します。
- time_table=HH:MM-hh:mm
集計時間の範囲を設定します。設定値は,「,(半角コンマ)」で区切って複数記述できます。
- HH:MM-hh:mm
- 開始時刻及び終了時刻を,24時間制で設定します。00時00分から23時59分までの範囲で,「開始時間<終了時間」となるように設定してください。
このオペランドを設定する場合の注意事項を次に示します。
- 設定値を複数記述する場合,二つ目以降の時間の範囲が,それより前の時間の範囲と重ならないように注意してください。ただし,実際の集計に当たっては,集計終了時刻として設定された時間の1秒前までが,当該集計期間として処理されます。次に示す例では,12時30分00秒に発生したイベントは,2番目の集計範囲(12:30-17:15)に含まれます。
(例)time_table = 08:45-12:30,12:30-17:15
- time_tableでの設定期間外に発生したイベントは,その他の時間としてまとめて集計されます。次に示す例では,1日を8時45分~12時30分,13時15分~17時15分,17時45分~21時45分,及び「その他」の四つの時間帯に分けて集計されます。
(例)time_table =08:45-12:30,13:15-17:15,17:45-21:45
- day_table=YYYY/MM/DD/-yyyy/mm/dd
集計日時の範囲を設定します。設定値は,「,(半角コンマ)」で区切って複数記述できます。
- YYYY/MM/DD/-yyyy/mm/dd
- 開始日時及び終了日時を,「年(西暦)/月/日」の形式で設定します。1970年1月1日から2038年1月18日までの範囲で,「開始日時<終了日時」となるように設定してください。
このオペランドを設定する場合の注意事項を次に示します。
- 設定値を複数記述する場合,二つ目以降の日時の範囲が,それより前の日時の範囲と重ならないように注意してください。なお,実際の集計に当たっては,終了日時として設定した日の23時59分59秒までが当該集計期間として処理されます。次に示す例では,19xx年4月5日23時59分59秒までに発生したイベントが,1番目の集計期間(19xx/03/21-19xx/04/05)に含まれます。
(例)day_table =19xx3/21-19xx4/05,19xx4/06-19xx4/21
- day_tableでの設定期間外に発生したイベントは,その他の期間としてまとめて集計されます。次に示す例では,19xx年3月21日~19xx年4月5日,19xx年4月6日~19xx年4月21日,及び「その他」の三つの期間に分けて集計されます。
(例)day_table =19xx/03/21-19xx/04/05,19xx/04/06-19xx/04/21
- 記述例
- (例1)一日の業務実績を,午前,午後,定時後に分けて集計する場合
# 稼働実績集計コマンド パラメタファイル
analysis_type = TIMETABLE
time_table =08:45-12:30,13:15-17:15,17:45-21:45
- (例2)四半期単位での業務実績を集計する場合
# 稼働実績集計コマンド パラメタファイル
analysis_type = DAYTABLE
day_table = 19xx/03/22-19xx/06/21,19xx/06/22-19xx/09/21,¥
19xx/09/22-19xx/12/21,19xx/12/22-19xx/03/21
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- オペランドの設定が次のような場合には,コマンドは実行されません。
・analysis_typeオぺランドの設定値にTIMETABLE以外が記述され,time_tableオペランドが設定された場合
・analysis_typeオぺランドの設定値にTIMETABLEが記述され,time_tableオペランドが省略された場合
・analysis_typeオぺランド設定値にDAYTABLE以外が記述され,day_tableオペランドが設定された場合
・analysis_typeオぺランド設定値にDAYTABLEが記述され,day_tableオペランドが省略された場合
- コマンド実行時に,パラメタファイルの設定(-pオプション)が省略された場合,各オペランドのデフォルト値が仮定されます。
- 稼働実績集計コマンドの処理時間の多くの部分は,ユーザジャーナルのアンロードジャーナルファイルの読み込みに費やされます。このため,result_user又はresult_bpにOFFを設定しても,処理時間を圧縮する効果は期待できません(出力ファイル量の削減にはなります)。
- result_user及びresult_bpの両方にOFFを設定した場合は,ヘッダ情報だけが出力されます。
(s) 強制ログアウトユティリティの操作
強制ログアウトユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFcancelコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFcancel -u ユーザID
- -uユーザID
強制的にログアウトさせるユーザのユーザIDを設定します。ユーザIDは1から8バイトまでの文字列で設定します。
- 注意事項
- コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Workflow Serverが起動している状態で実行してください。
- このコマンドは,クライアント障害などでサーバ側に不当にセションが残った場合にだけ使用してください。案件処理中のユーザを強制ログアウトした場合は,Groupmax Integrated Desktopでの作業時に,他のプログラムで案件が使用されていることを示すメッセージが表示されることがあります。この場合は,処理の続行を選択して案件処理を続行してください。
- 強制ログアウト処理は,コマンドの実行とは非同期に行われます。該当するユーザがログアウトされたかどうかは,WFuserlsコマンドを使用して確認してください。
- このコマンドを実行すると,通信障害を示すメッセージがイベントログに出力されることがあります。出力されたメッセージのセション名にWFcancelコマンドで指定したユーザIDと同じ名称が表示されている場合は,メッセージを無視してかまいません。
- このコマンドを同時に複数起動することはできません。
(t) 送受信要求表示ユティリティの操作
送受信要求表示ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFifsreqコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFifsreq[-o出力ファイル名][-a]
- -o出力ファイル名
情報を出力するファイル名を指定します。省略した場合,標準出力に情報を表示します。
- -a
ドメイン間連携のすべての送受信要求の情報を表示します。省略した場合,エラー状態の送受信要求の情報だけを表示します。
- 表示形式
- このユティリティを使用したときの表示形式を次に示します。
- タイトル
##### Request List ##### Date(MM/DD/YYYY) Time(hh:mm:ss)
- 表示内容
- 送信要求ヘッダ
##Sending Requests Information(表示情報数)##
- 送信要求情報
送信要求情報の各データの内容を示します。各データはタブコードで区切られます。
- 送信要求情報の各データの内容
データ | 意味 | 内容 |
---|
要求番号 | 要求に対するシリアル番号 | s× 形式で表示(×が数値)。 |
要求種別 | 要求の種別を示すコード | "go":直列連携投入要求"call":階層連携投入要求"retn":階層連携戻り要求"stpc":連携終了要求"repo":各種要求の応答"erep":受信エラー通知 |
要求日時 | 要求を登録した日時 | "MM/DD/YYYY hh:mm:ss"形式で表示。 |
状態コード | 要求の状態処理を示すコード | "wait":処理待ち(正常)"tran":処理中(正常)"rtry":再処理待ち(正常)"err" :送信失敗(異常) |
連携先窓口名 | 連携先の窓口名 | 要求種別が"go","call"の場合に表示。その他の場合"****"と表示。 |
連携先BP名 | 連携先のビジネスプロセス名 | 要求種別が"go","call"の場合に表示。その他の場合"****"と表示。 |
連携管理ID | 連携状態の管理ID | 要求種別"retn","stpc","repo"の場合に表示。その他の場合"****"と表示。 |
- 受信要求ヘッダ
##Received Requests Information(表示情報数)##
- 受信要求情報
受信要求情報の各データの内容を示します。各データはタブコードで区切られます。
- 受信要求情報の各データの内容
データ | 意味 | 内容 |
---|
要求番号 | 要求に対するシリアル番号 | r× 形式で表示(×が数値)。 |
要求種別 | メッセージの種別を示すコード | "rqst":要求メッセージ"resp":応答メッセージ"err" :エラーメッセージ |
要求日時 | 要求を登録した日時 | "MM/DD/YYYY hh:mm:ss"形式で表示。 |
状態コード | 要求の処理状態を示すコード | "wait":処理待ち(正常)"tran":処理中(正常)"rtry":再処理待ち(正常)"err" :送信失敗(異常) |
連携管理ID | 連携状態の管理ID | 連携管理の識別子を表示。 |
- 出力フォーマット
- タイトル行と1案件分の出力フォーマットを次に示します。
![[図データ]](figure/zu0k090c.gif)
- 注意事項
- コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドを実行して出力がエラーになっている要求がある場合,そのエラー要因を排除してください。その後,送受信エラー要求再処理ユティリティ(WFifrtryコマンド)で再処理してください。
(u) ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)
ユーザ定義ユティリティは,Active Directory上のワークフローユーザの情報を基に,ワークフローキャッシュを構築し,Active Directoryとワークフローデータベースとの間のユーザ情報の整合性を確保するユティリティです。Active Directoryとワークフローデータベースとの間でユーザ情報にずれがある場合に,ワークフローデータベースのユーザ情報を更新することで整合性を確保します。ただし,Active Directoryのユーザ情報がワークフローユーザ登録の規則に違反している場合はワークフローデータベースには反映しません。
なお,次の条件を満たしたものがActive Directory上のワークフローユーザとみなされます。
- 対象ドメイン定義ファイルで指定したドメインに所属するユーザである
- ワークフローユーザID (hitachiWFUserID)属性が設定されている
- Workflowサーバ名(hitachiWFServerNameList)属性に自サーバが含まれる
- ユーザプリンシパル名(userPrincipalName)属性が設定されている
整合性の確保によってユーザトレーが新規に作成される場合,属性のデフォルトを次に示します。
属性 | 値 |
---|
ユーザ権限 | 一般ユーザ |
案件受付状態 | 受付可能 |
ユーザヒストリ取得数 | 50※1 |
コメント | NULL |
ユーザ属性1 | NULL |
ユーザ属性2 | NULL |
GUID | Active Directory上のGUID※2 |
- 注※1
- 環境設定ユティリティによって,0~1023までの範囲で変更できます。
- 注※2
- GUID:Global Unique ID
ユーザ定義ユティリティの操作
(v) ユーザ定義ユティリティの操作
ユーザ定義ユティリティは,Windows NTのATコマンドでWFregusrコマンドを使用して実行します。コマンドプロンプトから直接WFregusrコマンドを実行することもできますが,ユーザ情報の反映遅れ・反映漏れが生じる可能性があります。このため,できればWindows NTのATコマンドを使用して実行してください。Windows NTのATコマンドの詳細については,Windows NTのマニュアルを参照してください。
- コマンドの形式
WFregusr
[-v]
[{ -s|-u ユーザID|-c }]
- -v
ユーザ定義ユティリティの実行経過をコマンドプロンプトに表示します。
- -s
対象ドメイン定義ファイルで指定したドメインに登録されているワークフローユーザの情報を基に,ワークフローキャッシュを構築し,Active Directoryとワークフローデータベースとの間のユーザ情報の整合性を確保します。ただし,ワークフローキャッシュの構築に失敗した場合は,ユーザ情報の整合性は確保しないで,コマンドを中断します。
このオプションは-uオプション及び-cオプションと同時に指定できません。-s,-u,及び-cのどのオプションも指定しない場合,このオプションが仮定されます。
- -u ユーザID
引数に指定したユーザIDについてだけ,ワークフローキャッシュ上のユーザエントリを追加又は削除し,Active Directoryとワークフローデータベースとの間のユーザ情報の整合性を確保します。指定したユーザについてだけ処理されるため,-sオプション又はデフォルトで実行する場合と比べて,短時間で処理されます。
ただし,引数に指定したユーザが前回のワークフローキャッシュ構築時の所属組織とは異なる組織へ移動しているか,ワークフローキャッシュ上に存在しない組織下に追加されている場合は,ワークフローキャッシュの再構築が必要なため,このオプションによる整合性の確保は実行できません。
このオプションは-sオプション及び-cオプションと同時に指定できません。
- -c
ユーザ定義ユティリティの実行によって,ワークフローデータベースにどのような影響があるかをシミュレーションします。このオプションを設定した場合は,ワークフローデータベースは更新されません。シミュレーション結果は,レポートとして表示されます。
このオプションは-uオプション及び-sオプションと同時に指定できません。
レポートは,%WFdir%¥tmpディレクトリに次の形式で出力されます。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
regusr_report-yyyymmddhhmmss
出力先ディレクトリに同一のファイル名がある場合,そのファイルに上書きされます。
ユーザ定義ユティリティのレポート形式例
- 注意事項
- コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,グローバルカタログサーバ及び対象ドメイン定義ファイルに指定したすべてのドメインのドメインコントローラを起動している状態で実行してください。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスが起動している状態で実行してください。ただし,-cオプションによる実行の場合は,ワークフローディレクトリサービスを起動しておく必要はありません。
- -uオプションを指定したユーザの削除は整合性検証のため,ユーザの追加に比べて数倍以上の時間が掛かることがありますので注意してください。
- このコマンドでは,ユーザ属性のデフォルト値以外の変更はできません。ユーザ属性をデフォルト値以外に変更する場合は,ユーザ定義更新コマンド,Groupmax Workflow Definer又はGroupmax Workflow Monitorを使用してください。
(w) 環境削除ユティリティ(WFdeldb)
環境削除ユティリティは,Workflowの環境を削除するユティリティです。環境削除ユティリティを使用すると,初期化に失敗したWorkflow環境だけを削除できるため,共存しているプログラムを再度初期化することなく,Workflow環境を再構築できます。
環境削除ユティリティの操作
環境の再構築
(x) 環境の再構築
Workflowの環境を再構築する場合は,Workflowの環境をいったん削除し,再度環境の初期化を実行します。環境の初期化はGroupmax Object Serverを起動した状態で実行してください。また,Groupmax Object Serverのデータベースの常駐化を指定している場合は,この指定を解除しておいてください。
Workflowの環境を再構築する手順を次に示します。
- 登録済み定義情報のダウンロード
再構築後の環境で再利用できるように,ユーザ,ロール及びビジネスプロセスの定義情報を,Groupmax Workflow Definerを使用してクライアントにダウンロードしておきます。
ユーザ,ロールについては,サーバでユーザ定義情報出力ユティリティ及びロール定義情報出力ユティリティ(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)を使用して,定義情報をファイルに出力しておくこともできます。
- Workflowの環境の削除
環境削除ユティリティを使用して,Workflowの環境を削除します。
- Workflowの環境の初期化
- ユーザ定義ユティリティの実行
ユーザ定義ユティリティ(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)で-sオプションを指定して,Groupmax Address Server又はActive Directoryに登録されているユーザのユーザトレーを作成します。
- 定義情報の再登録
1.でダウンロードしたファイルを利用して,必要に応じて,ユーザ,ロール及びビジネスプロセスの定義情報を再登録します。この操作は,クライアントからGroupmax Workflow Definerを使用して実行します。
1.でユーザ定義情報出力ユティリティ及びロール定義情報出力ユティリティを使用して定義情報を出力した場合は,必要に応じてユーザ,ロールの定義情報を再登録します。この操作は,サーバでユーザ定義更新ユティリティ(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)及びロール定義更新ユティリティ(Groupmax Addressの場合又はActive Directoryの場合)を使用して実行します。
(y) ロール定義更新ユティリティ(WFdefrl)
ロール定義更新ユティリティは,サーバ上で,ロールについての情報をファイルから一括して更新します。
このユティリティで更新できるロール情報を次に示します。
- 業務ロール,組織ロール,最上位組織ロール,及び階層化ロールの作成及び削除
- ロールに対するロール定義者の追加及び削除
- ロールに対するロール配布管理者の追加及び削除
- ロールに対するロール配布先サーバの追加及び削除
- 業務ロールに対するユーザの追加及び削除
- 階層化ロールに対するロールの追加及び削除
- ロールに対する自動配布キーの追加及び削除
- 業務ロールのユーザに対する自動配布キーの追加及び削除
- 階層化ロールのロールに対する自動配布キーの追加及び削除
- ロールに対するロール登録サーバの設定
- 組織ロールの組織IDの変更
ロール定義更新ユティリティの操作
(z) ロール定義更新ユティリティの操作
ロール定義更新ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdefrlコマンドを使用して実行します。WFdefrlコマンドにあらかじめ更新情報を設定したファイルを指定して実行すると,ファイルに設定した情報のとおりにロール情報が更新されます。
更新情報のファイルは,ロール定義情報出力ユティリティで出力されたロール定義情報出力ファイルを利用して作成することもできます。ロール定義情報出力ユティリティの詳細は,ロール定義情報出力ユティリティを参照してください。
- コマンドの形式
WFdefrl
-f ロール定義更新情報入力ファイル名
[-v]
[-l ロール定義更新ログ出力ファイル名]
[-e エラーメッセージ出力ファイル名]
- -f ロール定義更新情報入力ファイル名
更新するロール定義情報を設定・入力するファイルです。このオプションは省略できません。
ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。
ロール定義更新情報入力ファイルは,更新する情報が1レコードごとに次に示す形式で指定されている必要があります。
処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード[,更新値1][,更新値2][,更新値3]
レコード指定時の注意事項を次に示します。
- 一つのレコードは,改行を含めて1,024バイト以下で設定します。
- 項目と項目とは,「,(半角コンマ)」で区切ります。ただし,項目の値中に「,」又は「 (半角空白文字)」が入っている場合は,値を「"(半角ダブルクォーテーション)」で囲んでください。
- 「"」で囲まれていない項目の,値の前後の半角空白文字は無視されます。
- 値を設定しなければならない項目に値が設定してあれば,それ以外の項目に値を設定しても無視されて,該当するレコードの更新処理は正常に実行されます。
- 値を設定しなければならない項目に値を設定しないと,エラーメッセージが出力され,該当するレコードの更新処理は実行されません。
- レコードの先頭に「#(半角シャープ)」を指定すると,該当するレコードはコメントとして扱われ,更新処理は実行されません。
レコードの各項目について説明します。
- 処理コード
更新する情報の処理コードを,半角の英大文字で設定します。処理コードには次の四つが設定できます。また,そのレコードがコメントである場合は,ここに「#(半角シャープ)」を設定します。
N
新規ロールを作成します。
R
ロールを削除します。
A
ロール情報を追加更新します。
D
ロール情報を削除更新します。
C
組織ロールの組織IDを追加,削除,更新します。
処理コードに対応する更新対象ロール名,更新対象コード及び該当する処理コードの機能については,処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード及び機能の一覧を参照してください。
- 更新対象ロール名
情報を更新するロールの名称を設定します。
更新対象ロール名に対応する処理コード,更新対象コード及び該当する処理コードの機能については,処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード及び機能の一覧を参照してください。
- 更新対象コード
更新対象とする情報のコードを半角の英字で設定します。設定できる更新対象コードと,それに対応する値(更新値1~3に設定する)については,更新対象コードと更新値を参照してください。
- 更新値1~更新値3
更新する値を設定します。値を更新値1~3のどこへ設定するかは更新対象コードによって異なります。どの更新値にどのような値を設定するかは,更新対象コードと更新値を参照してください。
- -v
ロール定義更新ユティリティの実行の経過をメッセージとして,標準出力に出力します。
- -l ロール定義更新ログ出力ファイル名
ロール定義更新ユティリティの実行による更新の履歴を,指定したファイルに出力します。ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
¥,/,:,,,;,*,?,",<,>,|
もし,ロール定義更新ユティリティの実行後にエラーとなった場合は,このロール定義更新ログ出力ファイルの内容を参照すればエラーの内容が分かります。エラーが発生したレコードには「×」が付いているため,エラーとなった列を修正した後,ロール定義更新情報入力ファイルとして使うことができます。
更新ログの出力例を次に示します。
![[図データ]](figure/zu0k020c.gif)
出力例について,図中の番号ごとに説明します。
- ヘッダレコード第1行
実行バージョン及び実行ホスト名が表示されます。
- ヘッダレコード第2行
実行日付及び実行時間が表示されます。
- ヘッダレコード第3行
ロール定義更新情報入力ファイル名が表示されます。
- 区切り記号
- ロール情報更新履歴レコード
ロール定義情報の更新が成功したかどうか,及び更新内容が表示されます。
・更新結果
ロール定義情報の更新が成功したかどうかが表示されます。
○:このレコードが正常に更新された場合に表示されます。
×:このレコードの更新が失敗した場合に表示されます。
・行番号
レコード先頭の数字は,ロール定義更新情報入力ファイルの何行目のレコードであるかを表します。更新に失敗した場合,エラーを検知した列番号が続けて表示されます。
・更新情報レコード
ロール定義更新情報入力ファイルに指定されたレコードの内容が表示されます。
- -e エラーメッセージ出力ファイル名
レコードフォーマットエラーなどの,継続できるエラーに対するメッセージを,指定したファイルに出力します。ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイト以内で指定してください。
次の文字は使用できません。
¥,/,:,,,;,*,?,",<,>,|
このオプションを省略した場合,%WFdir%¥tmpにファイル名「_WFDEFR.NG」で出力します。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
ここで設定したエラーメッセージ出力ファイルと同一名のファイルが既に存在する場合は,上書きして出力されます。前回実行時のエラーメッセージファイルを残したい場合は,次に示すような方法から適切な方法を選択してください。
- ロール定義更新ユティリティを実行するごとにエラーメッセージファイル名を変更する。
- 前回実行時のエラーメッセージファイルを他のディレクトリに移動する。
- 前回実行時のエラーメッセージファイルの名称を変更する。
- 更新対象ロール名を指定するときの注意事項
- 更新対象ロール名を指定するときは,次のことに注意してください。
- ロール名は1~63バイトで指定してください。
- ロール名は次に示す文字で指定してください。
- 1バイトコード
- 1バイトコード(半角)では次に示す文字を使用できます。なお,ここでは,カナ文字は全角で表記しています。
英文字(A~Z,a~z)
カナ文字(ア~ン,ァ~ォ,ャ,ュ,ョ,ッ,ー,゛,゜)
アンダーバー(_)
数字(0~9)
- 2バイトコード
- 2バイトコード(全角)は,次の文字を除く文字を使用できます。
「"」,「^」及び空白
- 処理コードR,A又はDに対応するロールを指定するときは,実際にあるロールを指定してください。次に示す場合は,ロールはないものとみなされます。
・指定したロールはあるが,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールでないか,又はこのユティリティで作成したロールでない。
・指定したロールは02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールであるか,又はこのユティリティで作成したロールであるが,配布予約状態が「削除予約」である。
- 処理コードR,A又はDに対応するロールを指定するときは,現在他サーバへ配布中でないロールを指定してください。
- 処理コードRに対応するロールを指定するときは,ビジネスプロセス定義で使用されていないロールを指定してください。
- 処理コードRに対応するロールを指定するときは,ビジネスプロセス定義で使用されている階層化ロールに登録しているロールは指定できません。
- 処理コードNに対応するロールを指定するときは,実際にある02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロール,又はこのユティリティで作成したロールと同じ名称のロール名は指定できません。
- 更新値を指定するときの注意事項
- 更新値1~3に値を指定するときは,次のことに注意してください。
- 組織ID
・Active Directoryに登録済みの組織IDを指定してください。
- 最上位組織ID
・Active Directoryに登録済みの最上位組織IDを指定してください。
- ロール定義者ユーザID
・Active Directoryに登録済みで,かつWorkflowサーバが設定されているユーザIDを指定してください。
・ドメイン管理者・ワークフロー運用管理者・ビジネスプロセス管理者のどれかの権限を持つユーザIDを指定してください。
・ロール定義者は200人までしか設定できません。
- ユーザID
・Active Directoryに登録済みで,かつWorkflowサーバが設定されているユーザIDを指定してください。
・更新対象コードがUKEYVALの場合,業務ロールに登録済みのユーザIDを指定してください。
- 業務ロール名又は組織ロール名
・実際にあるロールを指定してください。
次に示す場合は,ロールはないものとみなされます。
・指定したロールはあるが,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールでないか,又はこのユティリティで作成したロールでない。
・指定したロールは02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロールであるか,又はこのユティリティで作成したロールであるが,配布予約状態が「削除予約」である。
・処理コードがAの更新対象コードRMEMBERの場合,現在他サーバへ配布中でないロールを指定してください。
・更新対象コードがRKEYVALの場合,階層化ロールに登録済みのロールを指定してください。
・処理コードがDの更新対象コードRMEMBERの場合,階層化ロールに登録しているロールは指定できません。
- 自動配布キー名
・自動配布キー名は,1~63バイトで指定してください。
・自動配布キー名は,次に示す文字で指定してください。
1バイトコード
・1バイトコード(半角)では次に示す文字を使用できます。なお,ここでは,カナ文字は全角で表記しています。
英文字(A~Z,a~z)
カナ文字(ア~ン,ァ~ォ,ャ,ュ,ョ,ッ,ー,゛,゜)
アンダーバー(_)
数字(0~9)
2バイトコード
・2バイトコード(全角)は,次の文字を除く文字を使用できます。
「"」,「^」及び空白
・処理コードがDの更新対象コードAUTOKEY,更新対象コードUKEYVAL,及び更新対象コードRKEYVALの場合,更新対象ロールに設定済みの自動配布キー名を指定してください。
・処理コードがDの更新対象コードAUTOKEYの場合,ビジネスプロセス定義で使用されていない自動配布キー名を指定してください。
・処理コードがAの更新対象コードAUTOKEYの場合,更新対象ロールに設定済みの自動配布キー名は指定できません。
注 階層化ロールに自動配布キーを追加する場合に,既に別の自動配布キーが設定されていたときは追加できません。
- 自動配布キー値
・自動配布キー値は,1~31バイトで指定してください。
・自動配布キー値は,次の文字で指定してください。
1バイトコード
・1バイトコード(半角)は,次の文字を除く文字を使用できます。
「"」及び「^」
2バイトコード
・2バイトコード(全角)は,次の文字を除く文字を使用できます。
「"」,及び「^」
・処理コードがDの更新対象コードUKEYVAL及び処理コードがDの更新対象コードRKEYVALの場合,自動配布キーに設定済みの自動配布キー値を指定してください。
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドは,Workflow管理サーバでだけ実行できます。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。
- このコマンドは,次に示すコマンドと同時に実行できません。
・ロール定義情報出力コマンド(WFexprl)
・ユーザ定義更新コマンド(WFdefusr)
・ユーザ定義情報出力コマンド(WFexpusr)
・ユーザ定義コマンド(WFregusr)
- -fオプションで指定したファイルがない場合,又はファイルにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
- -lオプションで指定したファイルが既にある場合,コマンドの実行を中止します。
- -l及び-eオプションで指定したディレクトリがない場合,又はディレクトリにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
(aa) ユーザ定義ユティリティ(WFregusr)
ユーザ定義ユティリティは,Active Directory上のワークフローユーザの情報を基に,ワークフローキャッシュを構築し,Active Directoryとワークフローデータベースとの間のユーザ情報の整合性を確保するユティリティです。Active Directoryとワークフローデータベースとの間でユーザ情報にずれがある場合に,ワークフローデータベースのユーザ情報を更新することで整合性を確保します。ただし,Active Directoryのユーザ情報がワークフローユーザ登録の規則に違反している場合はワークフローデータベースには反映しません。
なお,次の条件を満たしたものがActive Directory上のワークフローユーザとみなされます。
- 対象ドメイン定義ファイルで指定したドメインに所属するユーザである
- ワークフローユーザID (hitachiWFUserID)属性が設定されている
- Workflowサーバ名(hitachiWFServerNameList)属性に自サーバが含まれる
- ユーザプリンシパル名(userPrincipalName)属性が設定されている
整合性の確保によってユーザトレーが新規に作成される場合,属性のデフォルトを次に示します。
属性 | 値 |
---|
ユーザ権限 | 一般ユーザ |
案件受付状態 | 受付可能 |
ユーザヒストリ取得数 | 50※1 |
コメント | NULL |
ユーザ属性1 | NULL |
ユーザ属性2 | NULL |
GUID | Active Directory上のGUID※2 |
- 注※1
- 環境設定ユティリティによって,0~1023までの範囲で変更できます。
- 注※2
- GUID:Global Unique ID
ユーザ定義ユティリティの操作
(ab) ユーザ定義ユティリティの操作
ユーザ定義ユティリティは,Windows NTのATコマンドでWFregusrコマンドを使用して実行します。コマンドプロンプトから直接WFregusrコマンドを実行することもできますが,ユーザ情報の反映遅れ・反映漏れが生じる可能性があります。このため,できればWindows NTのATコマンドを使用して実行してください。Windows NTのATコマンドの詳細については,Windows NTのマニュアルを参照してください。
- コマンドの形式
WFregusr
[-v]
[{ -s|-u ユーザID|-c }]
- -v
ユーザ定義ユティリティの実行経過をコマンドプロンプトに表示します。
- -s
対象ドメイン定義ファイルで指定したドメインに登録されているワークフローユーザの情報を基に,ワークフローキャッシュを構築し,Active Directoryとワークフローデータベースとの間のユーザ情報の整合性を確保します。ただし,ワークフローキャッシュの構築に失敗した場合は,ユーザ情報の整合性は確保しないで,コマンドを中断します。
このオプションは-uオプション及び-cオプションと同時に指定できません。-s,-u,及び-cのどのオプションも指定しない場合,このオプションが仮定されます。
- -u ユーザID
引数に指定したユーザIDについてだけ,ワークフローキャッシュ上のユーザエントリを追加又は削除し,Active Directoryとワークフローデータベースとの間のユーザ情報の整合性を確保します。指定したユーザについてだけ処理されるため,-sオプション又はデフォルトで実行する場合と比べて,短時間で処理されます。
ただし,引数に指定したユーザが前回のワークフローキャッシュ構築時の所属組織とは異なる組織へ移動しているか,ワークフローキャッシュ上に存在しない組織下に追加されている場合は,ワークフローキャッシュの再構築が必要なため,このオプションによる整合性の確保は実行できません。
このオプションは-sオプション及び-cオプションと同時に指定できません。
- -c
ユーザ定義ユティリティの実行によって,ワークフローデータベースにどのような影響があるかをシミュレーションします。このオプションを設定した場合は,ワークフローデータベースは更新されません。シミュレーション結果は,レポートとして表示されます。
このオプションは-uオプション及び-sオプションと同時に指定できません。
レポートは,%WFdir%¥tmpディレクトリに次の形式で出力されます。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
regusr_report-yyyymmddhhmmss
出力先ディレクトリに同一のファイル名がある場合,そのファイルに上書きされます。
ユーザ定義ユティリティのレポート形式例
- 注意事項
- コマンドの実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,グローバルカタログサーバ及び対象ドメイン定義ファイルに指定したすべてのドメインのドメインコントローラを起動している状態で実行してください。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスが起動している状態で実行してください。ただし,-cオプションによる実行の場合は,ワークフローディレクトリサービスを起動しておく必要はありません。
- -uオプションを指定したユーザの削除は整合性検証のため,ユーザの追加に比べて数倍以上の時間が掛かることがありますので注意してください。
- このコマンドでは,ユーザ属性のデフォルト値以外の変更はできません。ユーザ属性をデフォルト値以外に変更する場合は,ユーザ定義更新コマンド,Groupmax Workflow Definer又はGroupmax Workflow Monitorを使用してください。
(ac) ユーザ定義ユティリティのレポート形式例
レポートの例を次に示します。[Tab]はタブ文字を示します。
レポート形式例の説明
![[図データ]](figure/zu0k130c.gif)
(ad) ユーザ定義ユティリティ(レポート形式例の説明)
レポート形式例について,図中の番号ごとに説明します。
- ヘッダレコード第1行
実行バージョン及び実行ホスト名が表示されます。
- ヘッダレコード第2行
実行日付及び実行時間が表示されます。
- 区切りレコード
- USER句
USER句の次に,更新するユーザ情報が表示されます。
- ユーザ更新情報レコード
レコードフォーマットを次に示します。
ユーザID[Tab]更新内容
- 更新内容
- ユーザ情報の更新内容が表示されます。
- Add
- ユーザがワークフローデータベースに追加されることを示します。
- Delete
- ユーザがワークフローデータベースから削除されることを示します。
- Case句
削除又は移動対象のユーザのユーザトレーにあって再配布の対象となる案件の情報を出力します。レコードフォーマットを次に示します。
Case BPName:ビジネスプロセス定義名[Tab]Ver:'ビジネスプロセス定義バージョン'[Tab]WorkID:'ワークID'[Tab]reason:案件再配布要因
- 案件再配布要因を次に示します。
- Deleted
- ユーザが削除されたことを示します。
(ae) ユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusr)
ユーザ定義更新ユティリティは,ユーザに関する情報をファイルから一括して更新します。
このユティリティで更新できるユーザ情報は大きく分けて次の六つです。
- 案件受付状態
- ユーザヒストリの取得最大値
- ユーザに関するコメント
- ユーザ属性1
- ユーザ属性2
- 他の定義(権限管理,組織,業務ロール,ビジネスプロセス管理者,ロール定義管理者,代行配布ユーザ及び代行者)への関連
ユーザ定義更新ユティリティの操作
(af) ユーザ定義更新ユティリティの操作
ユーザ定義更新ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdefusrコマンドを使用して実行します。WFdefusrコマンドにあらかじめ更新情報を設定したファイルを指定して実行すると,ファイルに設定した情報のとおりにユーザ情報が更新されます。
更新情報のファイルは,ユーザ定義情報出力ユティリティで出力されたユーザ定義情報ファイルを利用して作成することもできます。ユーザ定義情報出力ユティリティの詳細は,ユーザ定義情報出力ユティリティを参照してください。
- コマンドの形式
WFdefusr
-f ユーザ定義更新情報入力ファイル名
[-v]
[-l ユーザ定義更新ログ取得ファイル名]
[-e エラーメッセージ出力ファイル名]
- -f ユーザ定義更新情報入力ファイル名
更新するユーザ定義情報を設定・入力するファイルです。このオプションを省略することはできません。
ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。
ユーザ定義更新情報入力ファイルは,更新する情報が1レコードごとに次に示す形式で設定されている必要があります。
処理コード,ユーザID,更新対象コード,更新値1
[,更新値2] [,更新値3] [,更新値4] [,更新値5]
レコード指定時の注意事項を次に示します。
- 一つのレコードは,改行を含めて1024バイト以下で設定します。
- 項目と項目とは,「,(半角コンマ)」で区切ります。ただし,項目の値中に「,」が入っている場合は,項目を「"(半角ダブルクォーテーション)」で囲んでください。
- 「"」で囲まれていない項目の,値の前後の空白文字は無視されます。
- 処理コード
更新する情報の処理コードを半角の英大文字で設定します。処理コードには次の三つが設定できます。また,そのレコードがコメントである場合は,ここに「#(半角)」を設定します。
C
属性情報を変更します。Cを設定すると,この後の「更新対象コード」に,STAT,HMAX,CMNT,ATR1,ATR2及びALLAが設定できます。
A
他の定義との関連を設定します。Aを設定すると,後に設定する「更新対象コード」として,AUTH,ORG,CMP,ROLE,KEYV,BPAG,AGNT,BADM,BDST,RDEF及びRDSTが設定できます。
D
他の定義との関連を削除します。Dを設定すると,AUTH,ORG,CMP,ROLE,KEYV,BPAG,AGNT,BADM,及びRDEFが設定できます。
- ユーザID
情報を更新するユーザのユーザIDを設定します。
- 更新対象コード
更新対象とする情報のコードを半角の英数字で設定します。設定できる更新対象コードと,それに対応する値(更新値1~5に設定する)については,次の表を参照してください。
- 更新値1~更新値5
更新する値を設定します。値を更新値1~5のどこへ設定するかは更新対象コードによって異なります。どの更新値にどのような値を設定するかは,次の表を参照してください。
更新対象コード | コードの意味 | 更新値に設定できる値 |
---|
STAT※4 | 案件受付状態の変更 | act,dea,inac※1の一つ(更新値1に設定)
- 注
- それぞれact(受付可能),dea(代行者配布),inac(受付禁止)を表す。
|
HMAX※4 | ユーザヒストリ最大数の変更 | 範囲1~1023の値(更新値1に設定) |
CMNT※4 | コメントの変更 | コメント情報※2(更新値1に設定) |
ATR1※4 | ユーザ属性1の変更 | ユーザ属性1※2(更新値1に設定) |
ATR2※4 | ユーザ属性2の変更 | ユーザ属性2※2(更新値1に設定) |
ALLA※4 | 全属性の一括変更 | 案件受付状態(更新値1に設定) ユーザヒストリ最大数(更新値2に指定) コメント(更新値3に指定)※2 ユーザ属性1(更新値4に指定)※2 ユーザ属性2(更新値5に指定)※2 |
AUTH※5 | ユーザ権限の変更/削除 | domi,admi,wfm※1の一つ(更新値1に設定)
- 注
- 処理コードにDを設定した場合は更新値には何も設定しない。
それぞれdomi(ドメイン管理者),admi(ワークフロー運用管理者),wfm(ビジネスプロセス管理者)を表す。 |
ORG※5 | 組織へのアクセス権の追加/削除 | 組織ID(更新値1に設定) |
CMP※5 | 最上位組織へのアクセス権の追加/削除 | 最上位組織ID(更新値1に設定) |
ROLE※5 | 業務ロールへのユーザの追加/削除 | ロール名(更新値1に設定)※3 |
KEYV | 自動配布キーへの自動配布キー値の追加/削除 | ロール名(更新値1に設定)※3 自動配布キー名(更新値2に設定)※3 自動配布キー値(更新値3に設定)※3 |
BPAG※4 | 代行配布ユーザの変更/削除 | ビジネスプロセス定義名(更新値1に設定)※3 代行配布ユーザID(更新値2に設定) |
AGNT※4 | 代行者の追加/変更/削除 | 代行者ユーザID(更新値1に設定) |
BADM※5※7 | ビジネスプロセス管理者の追加※9/削除 | ビジネスプロセス定義名(更新値1に設定)※3 ビジネスプロセス定義バージョン又はALL(更新値2に設定)※8
- 注
- ビジネスプロセス定義バージョンにALLを設定した場合は,更新値1に指定したビジネスプロセス定義のすべてのバージョンを表す。
|
RDEF※5※7 | ロール定義者の追加※9/削除 | ロール名(更新値1に設定)※3 |
- 注※1
- 半角英小文字で設定します。
- 注※2
- 更新値を省略できます。省略した場合,その定義情報はクリアされます。また,設定する値に,タブ,「"」及び「^」は,半角文字も全角文字も使用できません。
- 注※3
- 02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス,ロール,又はロール定義更新ユティリティから登録したロールだけが更新対象となります。
- 注※4
- この更新対象コードは,更新対象ユーザのユーザトレーが存在するサーバ(Workflowホームサーバ)で有効となります。
- 注※5
- この更新対象コードは,Workflow管理サーバで有効となります。
- 注※6
- 設定する値に,タブ,「"」及び「^」は半角文字も全角文字も使用できません。
- 注※7
- 指定するユーザIDはビジネスプロセス管理者(wfm)以上の権限が必要です。
- 注※8
- 指定するビジネスプロセス定義バージョンの前に0を指定した場合,その0は無視されます。
- 注※9
- 設定できるのは200人までです。
- -v
ユーザ定義更新ユティリティの実行の経過をメッセージとして,標準出力に出力します。
- -l ユーザ定義更新ログ取得ファイル名
ユーザ定義更新ユティリティの実行による更新の履歴を,指定したファイルに出力します。ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
¥,/,:,,,;,*,?,",<,>,|
もし,ユーザ定義更新ユティリティの実行後にエラーとなった場合は,このユーザ定義更新ログ取得ファイルの内容を参照すればエラーの内容が分かります。また,このファイルは内容を加工することによって,ユーザ定義更新情報入力ファイルとして使うことができるので便利です。
更新ログの出力例を次に示します。
![[図データ]](figure/zu0k010c.gif)
- 出力例について図中の番号ごとに説明します。
- 1.ヘッダレコード第1行
- 実行バージョン及び実行ホスト名が表示されます。
- 2.ヘッダレコード第2行
- 実行日付及び実行時間が表示されます。
- 3.ヘッダレコード第3行
- ユーザ定義更新情報入力ファイル名が表示されます。
- 4.区切りレコード
- 5.ユーザ情報更新履歴レコード
- ユーザ定義情報の更新が成功したかどうか,及び更新内容が表示されます。
- ○印は「更新成功」,×印は「更新失敗」,無印は,「更新処理スキップ」を示します。
- レコード先頭の数字は,ユーザ定義更新情報入力ファイルの何番目のレコードかを示します。また,「更新失敗」の場合,エラーを検知した列番号が続けて表示されます。
- -e エラーメッセージ出力ディレクトリ名
レコードフォーマットエラーなど,ユティリティの実行を継続できるエラーに対するメッセージを,指定したファイルに出力します。ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
¥,/,:,,,;,*,?,",<,>,|
このオプションを省略した場合は,%WFdir%¥tmpにファイル名「_WFDEFU.NG」で出力します。「%WFdir%」はWorkflowインストール先ディレクトリを示します。
ここで設定したエラーメッセージ出力ファイルと同一名のファイルが既に存在する場合は,上書きして出力されます。前回実行時のエラーメッセージファイルを残したい場合は,次に示すような方法から,適切な方法を選択してください。
- ユーザ定義更新ユティリティを実行するごとにエラーメッセージファイル名を変更する。
- 前回実行時のエラーメッセージファイルを他のディレクトリに移動する。
- 前回実行時のエラーメッセージファイルの名称を変更する。
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。
- このコマンドはユーザ定義ユティリティ(WFregusrコマンド),ユーザ定義情報出力ユティリティ(WFexpusrコマンド),ロール定義更新ユティリティ(WFdefrlコマンド),及びロール定義情報出力ユティリティ(WFexprlコマンド)と同時に実行できません。
- -fオプションで指定したファイルが存在しない場合,又はファイルにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
- -lオプションで指定したファイルが既に存在する場合,コマンドの実行を中止します。
- -l及び-eオプションで指定したディレクトリが存在しない場合,又はディレクトリにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
- このユティリティを,Active Directoryのユーザ登録情報とWorkflowのユーザ登録情報(ワークフローデータベース)とに差異がある状態で実行すると,期待した結果が得られない場合があります。Active Directoryのユーザ登録情報を更新した場合は,必ずWorkflowのユーザ定義ユティリティ(WFregusrコマンド)を各サーバで実行してから,このユティリティを実行してください。
- ビジネスプロセス管理者又はビジネスプロセス配布管理者の追加/削除処理で,ビジネスプロセス定義バージョンに「ALL」を指定した場合,どれか一つのバージョンの更新処理に失敗すると,全バージョンの更新処理が無効となります。その場合,エラー情報が出力され,当該レコードの処理はスキップされます。
(ag) ロール定義情報出力ユティリティ(WFexprl)
ロール定義情報出力ユティリティは,Workflowのロール定義情報を,ロール定義更新ユティリティ(WFdefrlコマンド)で使用するロール定義更新情報入力ファイルの形式で出力します。ロール定義情報を更新する場合,あらかじめこのユティリティを実行してファイルを出力しておけば,そのファイルの内容を更新する情報に変更するだけでロール定義更新情報入力ファイルとして使用できます。
また,ユーザ定義情報出力ユティリティのユーザ定義情報出力ファイル及びLDIFDEツールの出力ファイルとともに,このユティリティのロール定義情報出力ファイルを保管して,ユーザ定義及びロール定義のバックアップファイルとして利用することもできます。
ロール定義情報出力ユティリティの操作
(ah) ロール定義情報出力ユティリティの操作
ロール定義情報出力ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFexprlコマンドを使用して実行します。
- コマンドの形式
WFexprl
-f ロール定義情報出力ファイル名
[-t 出力対象ロール種別コード]
- -f ロール定義情報出力ファイル名
ここで指定したファイルにロール定義情報を出力します。このオプションを省略することはできません。ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
¥,/,:,,,;,*,?,",<,>,|
- -t 出力対象ロール種別コード
出力対象のロールについて,ここで指定する出力対象ロール種別コードの情報を出力します。このオプションを省略した場合,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したすべてのロール又はロール定義更新ユティリティ(WFdefrlコマンド)で作成したすべてのロールの情報を出力します。
出力対象ロール種別コード,対応するロール種別名,及び出力情報種別コードを次の表に示します。出力情報種別コードと出力値については,ロール定義情報の出力形式を参照してください。
出力対象ロール種別コード | 出力対象ロール種別名 | 出力情報種別コード(出力される情報) |
---|
BP | 業務ロール | BPROLE(業務ロール) DEFUSR(ロール定義者) DISTUSR(ロール配布管理者) DISTSVR(ロール配布先サーバID) UMEMBER(業務ロール参加ユーザ) AUTOKEY(自動配布キー) UKEYVAL(ユーザ自動配布キー値) SETSVR(ロール登録サーバ名) |
ORG | 組織ロール又は最上位組織ロール | ORGROLE(組織ロール) CMPROLE(最上位組織ロール) DEFUSR(ロール定義者) DISTUSR(ロール配布管理者) DISTSVR(ロール配布先サーバID) SETSVR(ロール登録サーバ名) |
LAY | 階層化ロール | LAYROLE(階層化ロール) DEFUSR(ロール定義者) DISTUSR(ロール配布管理者) DISTSVR(ロール配布先サーバID) RMEMBER(階層化ロール参加ロール) AUTOKEY(自動配布キー) RKEYVAL(ロール自動配布キー値) SETSVR(ロール登録サーバ名) |
- 注意事項
- コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドは,Workflow管理サーバでだけ実行できます。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。
- このコマンドは,次に示すコマンドと同時に実行できません。
・ロール定義更新コマンド(WFdefrl)
・ユーザ定義更新コマンド(WFdefusr)
・ユーザ定義情報出力コマンド(WFexpusr)
・ユーザ定義コマンド(WFregusr)
- -fオプションで指定したファイルが既にある場合,指定したディレクトリがない場合,又は指定したディレクトリにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
(ai) ユーザ定義更新ユティリティ(更新失敗(×印)の要因)
更新失敗の要因として考えられるエラーの内容を,レコードの列ごとに示します。ここでの「列」とは,ユーザ定義更新ログ取得ファイルの,レコード番号(図4-3での「1」及び「2-4」)の右の列を「1列目」として数えます。
- 1列目(処理コード指定欄)のエラー
処理コードが「C」,「A」及び「D」以外である。
- 2列目(ユーザID指定欄)のエラー
- 指定したユーザがActive Directoryに登録されていない。
- 指定したユーザはActive Directoryに登録されているが,Workflowサーバに設定されていない。
- 指定したユーザのユーザIDが「system」である。
- 3列目(更新対象コード指定欄)のエラー
- 処理コードが「C」であるのに,更新対象コードが「STAT」,「HMAX」,「CMNT」,「ATR1」,「ATR2」及び「ALLA」以外である。
- 処理コードが「A」又は「D」であるのに,更新対象コードが「AUTH」,「ORG」,「CMP」,「ROLE」,「KEYV」「BPAG」,「AGNT」,「BADM」,「BDST」,「RDEF」又は「RDST」以外である。
- 更新対象コードが「BDST」又は「RDST」であるのに,指定されたユーザにはワークフロー運用管理者以上の権限がない。
- 更新対象コードが「BADM」又は「RDEF」であるのに,指定されたユーザにはビジネスプロセス管理者以上の権限がない。
- 4列目(更新値指定欄)のエラー
- 更新対象コードが「STAT」であるのに,更新値が「act」,「dea」及び「inac」以外である。
- 更新対象コードが「HMAX」であるのに,更新値が次のどちらかである。
- 0~1023の半角数字でない。
- 指定文字数が10文字以内でない。
- 更新対象コードが「CMNT」であるのに,更新値が次のどれかである。
- 文字列長が127バイト以内でない。
・文字列中に1バイトコード(半角)のタブ,「"」又は「^」が指定されている。
・文字列中に2バイトコード(全角)の「"」又は「^」が指定されている。
- 更新対象コードが「ATR1」又は「ATR2」であるのに,更新値が次のどれかである。
- 文字列長が31バイト以内でない。
・文字列中に1バイトコード(半角)のタブ,「"」又は「^」が指定されている。
・文字列中に2バイトコード(全角)の「"」又は「^」が指定されている。
- 更新対象コードが「AUTH」であるのに,更新値が次のどれかである。
<処理コードが「A」の場合>
・「domi」,「admi」及び「wfm」以外である。
・「domi」又は「admi」から「wfm」への変更要求であるが,指定したユーザがビジネスプロセス配布管理者又はロール定義配布管理者である。
<処理コードが「D」の場合>
・指定したユーザがビジネスプロセス管理者,ビジネスプロセス配布管理者,ロール定義者又はロール定義配布管理者である。
- 更新対象コードが「ORG」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定した組織IDがActive Directoryに登録されていない。
・指定した組織IDの最上位組織IDが「GMAXSYS」である。
- 更新対象コードが「CMP」であるのに,更新値が次のどちらかである。
・指定した最上位組織IDがActive Directoryに登録されていない。
・指定した最上位組織IDが「GMAXSYS」である。
- 更新対象コードが「ROLE」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定した業務ロールがワークフローデータベースにない。
・指定した業務ロールは,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definer又はロール定義更新ユティリティから登録した業務ロールでない。
- 更新対象コードが「KEYV」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定した業務ロールがワークフローデータベースにない。
・指定した業務ロールは,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definer又はロール定義更新ユティリティから登録した業務ロールでない。
・指定した自動配布キー名が指定した業務ロールにない。
・指定した自動配布キー値の文字列の長さが31バイト以内でない。
・指定した自動配布キー値の文字列の中に,1バイトコード(半角)のタブ,「"」又は「^」が指定されている。
・指定した自動配布キー値の文字列の中に,2バイトコード(全角)の「"」又は「^」が指定されている。
- 更新対象コードが「BPAG」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定したビジネスプロセス定義がワークフローデータベースにない。
・指定したビジネスプロセス定義は,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義でない。
・指定した代行配布ユーザがActive Directoryに登録されていない。
・指定した代行配布ユーザはActive Directoryに登録されているが,Workflowサーバに設定されていない。
・指定した代行配布ユーザのユーザIDが「system」である。
- 更新対象コードが「AGNT」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定した代行者がActive Directoryに登録されていない。
・指定した代行者はActive Directoryに登録されているが,Workflowサーバに設定されていない。
・指定した代行者のユーザIDが「system」である。
- 更新対象コードが「BADM」又は「BDST」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定したビジネスプロセス定義がワークフローデータベースにない。
・指定したビジネスプロセス定義は,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義でない。
・指定したビジネスプロセス定義バージョンのビジネスプロセス定義がワークフローデータベースにない。
・指定したビジネスプロセス定義バージョンが,1以上の半角数字又は半角英文字の「ALL」以外である。
・指定したビジネスプロセス定義バージョンが10文字以内でない。
・設定するユーザが200人を超えている。
- 更新対象コードが「RDEF」又は「RDST」であるのに,更新値が次のどれかである。
・指定したロールがワークフローデータベースにない。
・指定したロールは,02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definer又はロール定義更新ユティリティで登録したロールでない。
・設定するユーザが200人を超えている。
- エラーが発生した列が特定できないエラー
- 処理コード,ユーザID,更新対象コード又は更新値が設定されていない。
- 指定文字列の定義フォーマットエラー。
- レコード長が1024バイトを超えている。
- 更新処理中に資源の競合が発生した。
(aj) キャッシュローディングユティリティ(WFcache)
キャッシュローディングユティリティは,Groupmax Address Serverに登録されたWorkflowのユーザ情報をキャッシュに読み込むユティリティです。キャッシュに読み込まれたユーザ情報は,ワークフローディレクトリサービスを経由して,Workflowの各プログラムが利用します。
キャッシュローディングユティリティの操作