Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド

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4.2.13 ロール定義更新ユティリティ

ロール定義更新ユティリティは,サーバ上で,ロールについての情報をファイルから一括して更新します。

このユティリティで更新できるロール情報を次に示します。

ロール定義更新ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdefrlコマンドを使用して実行します。WFdefrlコマンドにあらかじめ更新情報を設定したファイルを指定して実行すると,ファイルに設定した情報のとおりにロール情報が更新されます。

更新情報のファイルは,ロール定義情報出力ユティリティで出力されたロール定義情報出力ファイルを利用して作成することもできます。ロール定義情報出力ユティリティの詳細は,「4.2.14 ロール定義情報出力ユティリティ」を参照してください。

次に,コマンドの形式,ロール定義更新情報入力ファイルの項目の詳細,終了コード,及びコマンド実行時の注意事項を示します。

<この項の構成>
(1) WFdefrlコマンド
(2) ロール定義更新情報入力ファイルの項目の詳細
(3) ロール定義更新ユティリティの終了コード
(4) 注意事項

(1) WFdefrlコマンド

コマンドの形式を次に示します。

WFdefrl

-f ロール定義更新情報入力ファイル名

[-v]

[-l ロール定義更新ログ出力ファイル名]

[-e エラーメッセージ出力ファイル名]

  1. ヘッダレコード第1行
    実行バージョン及び実行ホスト名が表示されます。
  2. ヘッダレコード第2行
    実行日付及び実行時間が表示されます。
  3. ヘッダレコード第3行
    ロール定義更新情報入力ファイル名が表示されます。
  4. 区切り記号
  5. ロール情報更新履歴レコード
    ロール定義情報の更新が成功したかどうか,及び更新内容が表示されます。
    更新結果
    ロール定義情報の更新が成功したかどうかが表示されます。
    ○:このレコードが正常に更新された場合に表示されます。
    ×:このレコードの更新が失敗した場合に表示されます。
    行番号
    レコード先頭の数字は,ロール定義更新情報入力ファイルの何行目のレコードであるかを表します。更新に失敗した場合,エラーを検知した列番号が続けて表示されます。
    更新情報レコード
    ロール定義更新情報入力ファイルに指定されたレコードの内容が表示されます。

(2) ロール定義更新情報入力ファイルの項目の詳細

ロール定義更新情報入力ファイルの処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード及び機能の一覧を表4-9に示します。

ロール定義更新情報入力ファイルの更新対象コードと更新値の一覧を表4-10に示します。

表4-9 処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード及び機能の一覧

処理
コード
更新対象ロール名 更新対象
コード
処理コードの機能
N 業務ロール名1 BPROLE 業務ロールを作成します。ロール作成時,Groupmax Address Serverを使用している場合は,Workflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。
N 組織ロール名 ORGROLE 組織ロールを作成します。ロール作成時,Groupmax Address Serverを使用している場合は,Workflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。
N 最上位組織
ロール名
CMPROLE 最上位組織ロールを作成します。ロール作成時,Groupmax Address Serverを使用している場合は,Workflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。
N 階層化ロール名 LAYROLE 階層化ロールを作成します。ロール作成時,Groupmax Address Serverを使用している場合は,Workflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。
R ロール名1 ロールを削除します。
ロール削除時,該当するロールに設定されていた自動配布キーをすべて削除します。
A ロール名1 DEFUSR ロールにロール定義者を追加します。2
D ロール名1 DEFUSR ロールからロール定義者を削除します。
A ロール名1 DISTUSR3 ロールにロール配布管理者を追加します。2
D ロール名1 DISTUSR3 ロールからロール配布管理者を削除します。
A ロール名1 DISTSVR3 ロールにロール配布先サーバを追加します。
D ロール名1 DISTSVR3 ロールからロール配布先サーバを削除します。
A 業務ロール名1 UMEMBER 業務ロールにユーザを追加します。
D 業務ロール名1 UMEMBER 業務ロールからユーザを削除します。
業務ロールの自動配布キーに,削除したユーザの自動配布キー値があった場合,該当する自動配布キー値から削除したユーザの割り当てを削除します。
A 階層化ロール名 RMEMBER 階層化ロールにロールを追加します。
D 階層化ロール名 RMEMBER 階層化ロールからロールを削除します。階層化ロールの自動配布キーに,削除したロールの自動配布キー値があった場合,該当する自動配布キー値から削除したロールの割り当てを削除します。
A 業務ロール名1
階層化ロール名
AUTOKEY ロールに自動配布キーを追加します。
D 業務ロール名1
階層化ロール名
AUTOKEY ロールから自動配布キーを削除します。
A 業務ロール名1 UKEYVAL 業務ロールのユーザに対応する自動配布キー値を追加します。
D 業務ロール名1 UKEYVAL 業務ロールのユーザに対応する自動配布キー値を削除します。
A 階層化ロール名 RKEYVAL 階層化ロールのロールに対応する自動配布キー値を追加します。
D 階層化ロール名 RKEYVAL 階層化ロールのロールに対応する自動配布キー値を削除します。
A ロール名1 SETSVR3 ロールにロール登録サーバを設定します。
C 組織を指定した組織ロール名 ORGTOORG 組織IDを変更します。
(組織IDから組織IDへの変更)
C 組織を指定した組織ロール名 ORGTOCMP 組織IDを変更します。
(組織IDから最上位組織IDへの変更)
C 最上位組織を指定した組織ロール名 CMPTOORG 最上位組織IDを変更します。
(最上位組織IDから組織IDへの変更)
C 最上位組織を指定した組織ロール名 CMPTOCMP 最上位組織IDを変更します。
(最上位組織IDから最上位組織IDへの変更)

(凡例)−は指定しないことを示します。


注※1
02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロール,又はこのユティリティで作成したロールだけが更新対象となります。

注※2
設定できるのは200人までです。

注※3
Active Directoryを使用している場合はサポートされていません。

表4-10 更新対象コードと更新値

更新対象コード 更新値1 更新値2 更新値3
BPROLE
ORGROLE 組織ID
CMPROLE 最上位組織ID
LAYROLE
DEFUSR ロール定義者ユーザID
DISTUSR ロール配布管理者ユーザID
DISTSVR ロール配布先サーバ名
UMEMBER ユーザID
RMEMBER 業務ロール名
組織ロール名
AUTOKEY 自動配布キー名
UKEYVAL 自動配布キー名 自動配布キー値 ユーザID
RKEYVAL 自動配布キー名 自動配布キー値 業務ロール名
組織ロール名
SETSVR ロール登録サーバ名
ORGTOORG 変更後組織ID
ORGTOCMP 変更後最上位組織ID
CMPTOORG 変更後組織ID
CMPTOCMP 変更後最上位組織ID

(凡例)−は指定しないことを示します。


注※
02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerで作成したロール,又はこのユティリティで作成したロールだけが更新対象となります。
(a) 更新対象ロール名を指定するときの注意事項

更新対象ロール名を指定するときは,次のことに注意してください。

(b) 更新値を指定するときの注意事項

更新値1〜3に値を指定するときは,次のことに注意してください。

(3) ロール定義更新ユティリティの終了コード

コマンド終了時に返される終了コードを次に示します。

0
正常終了

4
異常終了(継続できるエラー)
現在実行中のユーザの処理を中止し,次ユーザ以降の処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,このユティリティのWFdefrlコマンドの-eオプションで指定するエラーメッセージ出力ファイルを参照してください。

255
異常終了
ユティリティの処理を継続できないエラーの発生によって,ユティリティの実行が中断されたことを示します。エラーの詳細は,該当するユティリティ実行中のイベントログを参照してください。

(4) 注意事項

コマンド実行時の注意事項を次に示します。