Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド
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ワークフローログ出力ユティリティは,終了前の稼働中のワークから,ワークフローログ(ユーザの作業履歴,及びシステムの稼働情報)を出力するためのユティリティです。出力対象のワークの,案件投入から終了までのワークフローログをすべて出力します。既に終了したワークについて,ワークフローログを出力することもできます。
ワークフローログ出力ユティリティは,ビジネスプロセス登録サーバ上で実行します。実行したサーバ上に登録されているビジネスプロセスだけがワークフローログの出力対象となります。
ワークフローログ出力ユティリティを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。このユティリティを実行する場合は,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverを起動しておいてください。Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server及びディレクトリサーバを起動しておいてください。
ワークフローログ出力ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFdestlgコマンドを使用するか,[ワークフローログ出力ユティリティ]ダイアログボックスを使用して実行します。それぞれの操作方法について次に示します。
- 注
- 02-10より前のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義については,ワークフローログ出力ユティリティは使用できません。以前のバージョンのビジネスプロセス定義についてワークフローログを出力する場合は,「付録B 旧バージョンのワークフローログの出力」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) WFdestlgコマンド
- (2) ワークフローログ出力ユティリティダイアログボックス
- (3) 出力形式
- (4) ワークフローログ出力ユティリティの終了コード
コマンドの形式を次に示します。
WFdestlg
[-y]
[-d ワークフローログ出力ディレクトリ]
[-b 出力対象ビジネスプロセス名
[-v 出力対象ビジネスプロセス定義バージョン]
[-w 出力対象ワークID]]
[-s {sink|active}]
[-r]
- -y
終了コードをJP1/Automatic Job Schedulerに対応できる値に変換します。このオプションを指定すると,JP1/Automatic Job Schedulerからワークフローログ出力ユティリティを実行できます。
このオプションと他のオプションを同時に指定する場合は,このオプションを最初に指定してください。最初に指定しない場合,オプションエラーなどの解析エラー時には,JP1/Automatic Job Schedulerに対応できる終了コードに変換されません。
このオプションを正しく指定しないと,不正な値が返される場合があるので注意してください。
このオプションを指定した場合と指定しない場合の,変換後の終了コードについては,「4.2.6(4) ワークフローログ出力ユティリティの終了コード」を参照してください。
- -d ワークフローログ出力ディレクトリ
ワークフローログファイルを出力するディレクトリを設定します。デフォルトは,環境設定ユティリティで設定されたディレクトリです。
設定するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。なお,ワークフローログファイルには大量のデータが出力されるため,ドライブの空き容量に留意して設定してください。特に,Windows NTのシステムファイルの存在するドライブを設定することは避けてください。
ドライブ名を含めて,2バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:
ワークフローログファイルのディスク容量については,「3.4.1 ワークフローログファイル」を参照してください。
- -b 出力対象ビジネスプロセス名
ワークフローログの出力対象となるビジネスプロセス名を設定します。1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
デフォルトは,ワークフローログ出力ユティリティを実行するビジネスプロセス登録サーバ上の,すべてのビジネスプロセスです。
- -v 出力対象ビジネスプロセス定義バージョン
ワークフローログの出力対象となるビジネスプロセス定義のバージョン番号を設定します。-bオプションを設定した場合に設定できます。1バイトから10バイトまでの文字列で設定します。設定できるバージョン番号は,1から4294967295までです。
デフォルトでは,すべてのバージョンを出力対象とします。
- -w 出力対象ワークID
ワークフローログの出力対象となるワークIDを設定します。-bオプションを設定した場合に設定できます。1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
デフォルトでは,-b及び-vオプションに該当するビジネスプロセス定義から生成された,すべてのワークが対象となります。
- -s {sink|active}
- sink
- 既に終了したワーク(シンク又はキャンセルしたワーク)についてワークフローログを出力する場合に設定します。
- active
- 終了していないワーク(処理中又は一時停止のワーク)についてワークフローログを出力する場合に設定します。
- -r
一度ワークフローログを出力したワークについて,再度ワークフローログを出力する場合に設定します。
[ワークフローログ出力ユティリティ]ダイアログボックスでは,ワークフローログの出力先ディレクトリや,出力対象となるワークを設定します。
[ワークフローログ出力ユティリティ]ダイアログボックスを次に示します。
![[図データ]](FIGURE/ZU04100S.GIF)
- [出力対象ワーク状態種別]グループボックス
ワークフローログの出力対象となるワークを設定します。
- [終了済ワーク]オプションボタン
- 既に終了したワーク(シンク又はキャンセルしたワーク)についてワークフローログを出力する場合に選択します。
- [未終了ワーク]オプションボタン
- 終了していないワーク(処理中又は一時停止のワーク)についてワークフローログを出力する場合に選択します。
- [ワークフローログ出力ディレクトリ]テキストボックス
ワークフローログファイルを出力するディレクトリを設定します。デフォルトは,環境設定ユティリティで設定されたディレクトリです。
設定するディレクトリは,あらかじめ作成し,Administratorsグループにフルコントロールのアクセス権を与えておいてください。ネットワークドライブ下には設定できません。なお,ワークフローログファイルには大量のデータが出力されるため,ドライブの空き容量に留意して設定してください。特に,Windows NTのシステムファイルの存在するドライブを設定することは避けてください。
ドライブ名を含めて,2バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
?,",/,¥,<,>,*,|,:
ワークフローログファイルのディスク容量については,「3.4.1 ワークフローログファイル」を参照してください。
- [出力対象ビジネスプロセス名]テキストボックス
ワークフローログの出力対象となるビジネスプロセス名を設定します。1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
デフォルトは,ワークフローログ出力ユティリティを実行するビジネスプロセス登録サーバ上の,すべてのビジネスプロセスです。
- [出力対象ビジネスプロセス定義バージョン]テキストボックス
ワークフローログの出力対象となるビジネスプロセス定義のバージョン番号を設定します。[出力対象ビジネスプロセス名]テキストボックスに名称を設定した場合に設定できます。1バイトから10バイトまでの文字列で設定します。設定できるバージョン番号は,1から4294967295までです。
デフォルトでは,すべてのバージョンを出力対象とします。
- [出力対象ワークID]テキストボックス
ワークフローログの出力対象となるワークIDを設定します。[出力対象ビジネスプロセス名]テキストボックスに名称を設定した場合に設定できます。1バイトから63バイトまでの文字列で設定します。
デフォルトでは,[出力対象ビジネスプロセス名]及び[出力対象ビジネスプロセス定義バージョン]での設定に該当するビジネスプロセス定義から生成された,すべてのワークが対象となります。
- [既にワークフローログを出力したワークは出力しない]チェックボックス
ワークフローログを既に出力したワークについて,ワークフローログを出力しない場合,このチェックボックスを選択します。
- [OK]ボタン
出力対象として設定したワークのワークフローログを出力します。
- [キャンセル]ボタン
[ワークフローログ出力ユティリティ]ダイアログボックスを閉じます。
- [ヘルプ]ボタン
ヘルプウィンドウを開き,[ワークフローログ出力ユティリティ]ダイアログボックスのヘルプを表示します。
次に示す形式でファイルを出力します。
なお,ワークフローログを出力するディレクトリに同一名のファイルがある場合は,ファイルの最後に追加されます。出力したワークフローログは,必要に応じて別名で保存してください。
- 出力対象として終了済みワークを設定した場合
出力対象ビジネスプロセス名
- 出力対象として未終了ワークを設定した場合
出力対象ビジネスプロセス名 -yyyymmddhhmmss
- yyyy
- 西暦を示します。
- mm
- 月を示します。
- dd
- 日を示します。
- hh
- 時を示します。
- mm
- 分を示します。
- ss
- 秒を示します。
コマンド終了時に返される終了コードを次に示します。
- -yオプション指定なしの場合
- 1
- 正常終了
- 0
- 異常終了
- -yオプション指定ありの場合
- 0
- 正常終了
- 255
- 異常終了
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