6.1.3 ユーザ移動時の影響
- <この項の構成>
- (1) 移動元メールサーバのメールの扱い
- (2) 移動先メールサーバのメールの扱い
(1) 移動元メールサーバのメールの扱い
- SAVE_MBコマンドでメールを保存した場合
SAVE_MBコマンドを実行しますと,そのメールボックスは閉塞されます。
メールボックス閉塞中にServer - Scanのチェックが完了しても,メールの状態はチェック完了にはなりません。送信メールの場合は,受信者に対して配信されません。
ユーザ移動を行わずに閉塞を解除した場合には,閉塞中にチェックをしようとしたメールを再度チェック依頼します。送信メールの再依頼されるタイミングは,閉塞解除後にこのユーザが最初にメールを送信した時です。受信メールの再依頼されるタイミングは,閉塞解除後にこのユーザが最初にメールを受信した時です。このため閉塞を解除した時は,自分から自分にメールを1通送信することを推奨します。
- SAVE_MBコマンドでメールを保存しなかった場合
チェック依頼中にメールボックスが削除された場合は,Server - Scanはチェック完了後にメールボックスが存在しないことを検知します。メールボックスがないためメールの状態をチェック完了にすることはできません。送信メールの場合は,受信者に対して配信されません。
(2) 移動先メールサーバのメールの扱い
- LOAD_MBコマンドでメールを回復した場合
移動元で閉塞される前にチェックが完了し保存されたメールは,移動先ではチェックしません。
移動元でチェックが完了する前にSAVE_MBコマンドで閉塞し保存されたチェック依頼中の状態のメールは,移動先で再度チェック依頼します。送信メールの再依頼されるタイミングは,LOAD_MBコマンド実行後にこのユーザが最初にメールを送信した時です。受信メールの再依頼されるタイミングは,LOAD_MBコマンド実行後にこのユーザが最初にメールを受信した時です。このためLOAD_MBコマンドを実行した時は,自分から自分にメールを1通送信することを推奨します。