付録C アプリケーションプログラムからの参照できる変数名一覧

Server - Scanがウイルス感染ファイルの検出時に起動するアプリケーションプログラムから,各種感染詳細情報を参照することができます。本情報を取得することにより,より高度なアプリケーションプログラムを作成できます。

感染詳細情報の参照は,アプリケーションプログラムの引数として以下の表に示す変数名を指定することで可能となります。Server - Scanがアプリケーションプログラムを起動する際,引数の指定内容をチェックし変数を実際の値に置き換えた後に起動します。

なお,変数に置き換えられる値は空白あるいは特殊文字を含むことがあるため,引数に変数名を指定する場合はダブルコーテイション(“)で囲んでください。

表C-1 引数に指定できる変数名一覧

変数
(半角文字)
情報内容形式
%R%起動要因アプリケーションプログラムの起動要因が設定されます。
  • "infected":ウイルス感染ファイル検出時。
  • "error":ウイルスチェック失敗時。
但し,両者が混在する場合はときは"error"が設定されます。
%U%所有者名メール送信者,メール受信者あるいは掲示板記事掲示者のニックネームまたはE-Mailアドレスが¥0で終了する文字列で設定されます。
%UK%所有者種別所有者の種別が¥0で終了する文字列で設定されます。
%T%タイトル情報メールまたは掲示板記事の主題が¥0で終了する文字列で設定されます。
%OK%対象データの種別対象データの種別が¥0で終了する文字列で設定されます。
%OT%対象データ発生日時"yyyy/mm/dd hh:mm"の形式で設定されます。
%F%ファイル名感染ファイルあるいはチェック失敗ファイルのファイル名が¥0で終了する文字列で設定されます。
複数のファイルが検出された場合,最初に検出されたファイルのファイル名が設定されます。
感染ファイルとチェック失敗ファイルが混在して検出された場合,チェック失敗ファイルのファイル名が設定されます。
%V%ウイルス名検出したウイルスの名称が¥0で終了する文字列で設定されます。%R%が"error"の場合は"unknown"が設定されます。
複数の感染ファイルが検出された場合は,最初に検出された感染ファイルのウイルス名が設定されます。
%A%処置種別Server - Scanの環境設定で指定されている処置が設定されます。
  • "delete":破棄指定。
  • "clean":駆除指定。
%C%駆除結果駆除の結果が設定されます。
  • cleaned:駆除成功。
  • fail:駆除失敗。
  • unknown:%R%が"error"または%A%が"delete"の場合
%X%オブジェクト処置結果メールまたは掲示板記事の処置結果が設定されます。
normal:配信前のメールまたは掲示板記事の場合,メールまたは掲示板記事を配信しました。配信済みのメールまたは掲示板記事の場合,メールまたは掲示板記事に駆除結果を反映しました。
deleted:メールまたは掲示板記事を破棄しました。